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マスター:京乃ゆらさ
シナリオ形態:ショート
難易度:普通
参加人数:8人
サポート:3人
リプレイ完成日時:2012/12/19


みんなの思い出



オープニング

 放課後の自習室にはシャーペンを走らせる音が静かに響き、快い静寂が室内を支配していた。
 席は半分埋まっている程度だろうか。久遠ヶ原学園中等部の校舎だけに鬼気迫る受験生といった雰囲気を醸し出す生徒はいないが、真面目で模範的な生徒がカリカリと課題や予習に取り組んでいた。そしてそれは彼女――一之瀬さくら(jz0007)も、同様だった。
「……と、ていく……takeが連れテイク……しー、ていくす、みー、とぅー……」
 小声で確かめながら解いていくさくら。サムがどうとかボブがどうとかケンがどうとか、問題集には別に知りたくもないどこかの人間模様がいっぱい描かれている。

 ……
 …………
 ボブの両親は昨夜遅く帰ってきました。ボブの家でボブと一緒に遊んでいたケンは夕飯をご馳走になり、その後で自分の家に車で送っていってもらいました。
 ケンが家に帰ると、そこでは両親が激しい口喧嘩をしていました。最近のお父さんとお母さんはよく喧嘩していて、ケンは悲しくなります。こっそりと2階に上がり、飼い犬のポチと一緒にベッドで眠りました。ポチの身体は温かくて幸せな気持ちになります。ケンはぎゅっとポチをかき抱きました。
 翌朝、1階に下りると、お父さんはもう会社に行った後でした。お母さんが言います。
「ケン、今日からちょっとお婆ちゃんのおうちに行ってなさい」
 ポチがくぅんと鳴きました。ケンはポチのように声は出しませんでしたが、お母さんに見えないようにして涙を拭いました。
 …………
 ……

「……何で仲良くできないのかな。せっかく結婚までしたのに……好きな人同士なのに……」
 居た堪れなくなってさくらがしみじみと呟いた。勉強する気が失せるくらい、なんとなく心が沈んだ。というかこのテキストは一体何なんだろう。
 さくらが「はぁ」なんてため息をつき、ふと顔を上げると――目が、合った。真正面から。
「はぁあぁぁ……さくらちゃんさくらちゃんさくらちゃんさくらちゃん……さくらちゃんの真剣な眼差しはぁはぁ!」
「……、えっと。自習室だし……勉強しようよ、三条さん」
「してるよ? 今してる。さくらちゃんの勉強をいっぱいしてる」
「わ、私の事はいいのっ。数学とか英語とか」
「ん、分かった」
 と返事しつつもさくらから全く視線を外さない彼女である。先程とは別の意味で泣きたくなった。
 仕方なく勉強道具を片付け、自習室を出る。当然のように三条さんも付いてきた。それを見越して、さくらは振り返った。
「その。あんな風にされたら私も困るし……どうすればちゃんとしてくれる? 私はもっときちんと三条さんと仲良くしたいなぁって、思うの」「仲良く!?」「同級生として」
 同級生として、という部分を三条さんはまるまる聞き漏らしているわけだが、さくらはそれに気付かない。
 何やら急に頬を赤くした三条さんを胡乱に思いつつ、さくらが続ける。
「あのね、どうすれば普通に仲良くしてくれるか、教えてくれないかな。できるだけ私も協力するから」
「何でも?」
「うんっ……うん?」
 なんとなくその場の雰囲気に合わせて頷いたさくらは、この後すぐに後悔する事になる。というのも、
「じゃ、じゃあ写真! さくらちゃんの写真いっぱい撮りたい!」
 なんて、きらきらした瞳で三条さんがのたまってきたからである……。


リプレイ本文

「うぐぐ……何故我がこんな……」
 背中の翼も萎え、ナレル・アンゲロイ(jb2540)はズルズルと訓練場へ引き摺られていた。
「放せー放すのじゃー」
「っと、暴れんなよー。ほーらねこの着ぐるみ」
「にゃー! 我は着せ替え人形ではな」「なんだピコハンか? こいつが欲しいのか、いやしんぼめ」
「うにゃー!」
 かわいこちゃんは皆私のモノと言わんばかりに七種 戒(ja1267)。ナレルと逆側には鍔崎 美薙(ja0028)が並び歩き、さらに不破 怠惰(jb2507)が億劫そうに浮遊して3人を観察しているものだからちょっとした戒のハーレムだ。
「今日は良い日だなー」
「待て待て、カイちゃんだけズルイぜ? ワシも皆とキャッキャしたい!」
「絶対やらせん」「カイちゃ〜ん!」
 巨体を揺らして戒に縋りつくおっさん――久我 常久(ja7273)である。

 そんな悲しい光景を遠目に眺め、下妻笹緒(ja0544)は慣れた手付きで携帯を操作した。
「――そちらはイ○ン久遠ヶ原店で間違いないか? なに違う? 失礼。2時間後、そちらは全店営業しているだろうか。うむ、うむ。成程、ではフード――」
 先にアポを取っておく、それが社会常識なのである。たとえ彼が、パンダでも。

●さくらのくたくた訓練
 そわそわ。
 その言葉が似合いすぎるくらい落ち着かないさくらから離れ、青鹿 うみ(ja1298)は必要な物を思い浮かべる。
「デジカメ……先生に借りられないかなっ?」
「あ、予備持ってます。さくらちゃんをいっぱい撮りたいですから!」
 三条知世が鞄から取り出したるは幾つものカメラ。コンデジから一眼まで各種揃った売場状態にうみも苦笑を隠せない。小さいのを手に取り、ためつすがめつ弄ってみる。パノラマ等の機能はないが画素数とズームが良い。
「んー」
 レンズを覗き、適当に周囲を撮影してみる。ついでにさくらに合せ、数枚撮ってみた。不安げに虚空を見上げる表情が小動物っぽい。
「ふわぁ、早速私の宝物が増えました!」
「あ、ごめんなさいですけどこれは削除ですっ! まだ始まってないですからねっ」
 ピッ。知世の宝物が無情に消えた。
「あ、あ……」
 大仰に崩れ落ちる知世。これは一之瀬さん大変だろうなぁ、なんて思いつつうみは三脚を借りに職員室へ向かう。
 一方で崩れた知世を支えたのは村上 友里恵(ja7260)だった。なんというか、瞳が燃えている。
「すごく……すごくっ、解ります! 大丈夫、これから沢山宝物はできますよ!」
「で、ですよね……はぁ〜さくらちゃんさくらちゃん……」
「ただです。撮影というのは自分も楽しみ相手も楽しむ、それが大切なのです。でも今の一之瀬さんはどう見ても楽しめていない……そこでまずはさり気ない会話が重要かと」
「な、成程」
 確かに写真家をイメージすると「いいよー、おっ今日は楽しそうだね、何かあった?」とか会話している気がする!
 ともよ の れべるが1あがった!
 脳内ファンファーレが響く間に、戒達も到着したのだった。

「さぁ、存分に堪能しようッ」
 戒が並べた衣装、衣装、衣装の山。修道服、猫セット、チャイナ、エプロンetc。加えて美薙が着物、常久がバトン部、怠惰がバスケのユニとくのいち装束をどこぞの部から拝借しており、豪華極まりない。
「ふに……どこでこんな大量に」
「んー、コスプレ好きなんよなー」
「そっか……」
 かくんとさくらが肩を落す。せめてもの抵抗に着物を取ろうとすると、友里恵がふっと何かを渡した。バスケユニだった。
「……えっと」
「普段とは違う自分を楽しむのがいいと思います」
「で、でもこれっ、色々あれだよ? む、む、むねとか、横からっ!」「わぁ一之瀬さん可愛い!」
 ……微笑ましい光景である。一方でナレル、
「む、むぅ。我も何ぞ着るのかのう」
「無難に猫耳?」
「無難!?」
「うむ、可愛いぞきゅーとじゃぞいけいけじゃぞ?」
 美薙に無理矢理猫セットを装着させられるナレルである。同じく迷っていた怠惰が着物を取り、
「どうやって着るんだこれは」
「おっとそれは下の襦袢……そうそうそれを……」
「ふむ、ふむ」
「あー言葉じゃ説明できんな。怠惰ちゃん、ワシが着付けしてやるから動くなよ?」
 と言って襦袢を取る、常久。しれっと。さり気なく。怠惰の無表情な視線がじーっと注がれた。
「ワシに身を委ねて! さぁ早く脱」「変態は往ね!」「ぎゃぼ!?」
 いっそ清々しい美薙の胡蝶扇が常久に炸裂した。

 さて思い思いの衣装に身を包み、場内へ。そこでは笹緒、うみ、知世によって整えられた草原フィールドが広がっていた。
「そうだな、私が敵役をやろう。適任であろ、悪魔なら」
「あくまで執……じゃなくて修道女なんですねっ!」
 うみが素早く撮影すると、怠惰は面倒そうに離れた。ついでナレルも敵役としてそちらに行く。
 修道女怠惰、猫ナレルvsうさ耳美薙、着流し戒、バスケ部さくら。何かもう意味不明だ。
「撮影班、準備はいいか」
「はいっ」
 撮影する側も体操服エプロンとか着ているが気にしてはいけない。笹緒が腕を挙げ、
「では……訓練状況開始!」
 ばっ。腕を下すや両者の間に割って入る笹緒。不意に立ち止まり、体を捻って振り返る!
「諸君、今だ! 早く私を撮りたまえ!」「え?」
 ぼばんと上半身を露出して左腕を直角維持。それを右腕で掴んで胸筋の谷間を作り、脚は左踵を浮かせ固定。そして満面の笑み。それはまさにボディビルにおけるサイドチェスト!
「さぁ! さぁ!!」「ひ、ひぃいいいぃいぃいいい!?」
 パンダのポージング。それは一部女子のSAN値を直撃した。
 阿鼻叫喚。陰陽術が乱れ飛び、誰かの影手裏剣が笹緒を縛る。どこかから飛来した矢が足元に刺さり、炎が舞った。
「やめんか見苦しいっ」
「み、見苦しいだと……このラブリーボディを!」
「パンダ部長がそうならワシはこ」「これ以上変なのが交ざるとややこしいから」
 常久の乱入は戒が阻止するが、戦場は留まる事を知らない。正気を失ったさくらが九字を切って鎌鼬を放つと、ちらりとおへそが見えた。決定的瞬間を逃すまいと連続撮影する知世。そのレンズを自らに向けさせんとぬるぬる揺れるパンダ。友里恵がマイペースに
「こうなったら三条さんも着替えましょう♪」
 知世を更衣室に連れ出していく。うみはそんな地獄絵図を撮り、楽しげに目を細めた。
「いいなぁ、私も着替えればよかったかもっ?」
「っとそーだ。一之瀬氏」不意に戒がさくらと美薙を呼び寄せ、さくらに杖を持たせる。「これを……で……」
 さくらが小首を傾げて杖を振り上げると、美薙がカードを眼前に放った。棒読み気味に
「なんじのあr」「動作付きはやめろ!」
 何故か静止する笹緒である。

 ――そんなこんなで。1時間後、兵どもが夢の跡がそこにはあった。

●さくらの小さな冒険
 早くも精神的に満身創痍な一行は限界を感じて訓練場を後にし、街へ繰り出した。
「眠い……」
 美薙に寄りかかるように浮遊して舟を漕ぐ怠惰。ナレルも「まさに犠牲の贄じゃった」などと重い足取りだ。
「お金を稼ぐのは大変なのじゃ」
「私もごめんなさい……色々と衝撃的で我を忘れちゃって」
 申し訳なさそうなさくらだが、その衝撃のおかげで写真などどうでもよくなっていたりする。
「このパンダちゃんを忘れられぬと。それも仕方あるまい、皆のアイドルだからな」
「ふにっ!?」
 踊り始める気配を見せた笹緒にびくぅっと怯えるさくらである。戒がそんな事よりと話を変えた。
「甘いモノでも食べに行こうぜー。あとゲーセン! 寄り道と言えばゲーセンだよな」

 本格的ゲーセンも兼ね備える複合施設に入店した一行は、
「最近新しい音ゲー入ったらしいぜ、ここ」
「何だと、それはこの目で確かめねば」
 常久と笹緒が早速ゲーセンへ向かう。美薙が「これだから男子は」と呆れて休憩せんとすると、
「げーせん……芸戦とは何じゃ? わ、我もゆくぞ!」
 女子の1人も羽をパタパタしてついて行った。
「……これだから男子と天使は」
 呆然とナレルの背を見送った。
 ともあれフードコートで一息ついた女子陣は先程のコスをネタに盛り上がる。
「撮影会どうじゃったね? 楽しかった?」
「た、楽しいというか、凄かったです」
「すまぬのう。ちいとはしゃぎすぎたようじゃ」
 苦笑するさくらを戒と美薙が労る。そこに「ご予約頂いていたパンダちゃんご一行様でしょうか」と声をかけられた。見るとたこ焼きとクレープを手にした店員が、
「ごゆっくりどうぞ」
「あ、ありがとうございますっ」
 うみが受け取って卓に並べる。
 パンダちゃんご一行。あからさまに笹緒の手回しである。抜け目ない点が憎らしい。
「あの、よければこれもどうぞっ」
 友里恵が鞄から出したのはレモンの蜂蜜漬け。本来持ち込みは微妙なところだが、その甘い酸味の誘惑に耐えられる女子はここにいなかった。
 こっそりレモンを噛み締めるというちょっとした秘密の共有だ。
「食べ終ったらゲーセンな。レースやろうぜ、8人対戦の!」
「そうだな、三条君も遊びたまえ。一之瀬君もきっと君と一緒の方が魅力的になる。それを私が撮ろう」
「は、はい……お願いします!」
 怠惰が欠伸を噛み殺して知世からデジカメを受け取る。うみが「私も撮影頑張りますねっ」とウインクした。両目で。
 もう1回ばっちん☆
 ……やはり両目だった。

 女子陣がゲーセンで最初に見たのは空を舞うパンダであった。
 エアホッケー台を前に対峙する笹緒と常久。巨躯を捻ってパックを防ぐ笹緒。跳ね返ったパックを常久が右45度ショットで迎え撃つ。パンダが半転する要領で後ろ手に防いだ――と思うやネット際に躍り出た常久のアタック!
 ピー。膝をつくパンダ。肩で息をする常久。……宙で横になって2人を見下すナレル。色々間違っている光景だ。
「来たか」
「私らあっちで遊んでるから」
「うむ。しかし芸戦とはびかびかして目が痛いのう」
 ナレル、笹緒、常久がベンチに座り込む。さくら達はレースをやるようだ。恐る恐る腰掛けるさくら。知世が座席調節をしてやっているらしく、何やら普通に仲良さげだ。
「キマシタワー」
「きまし? 人界には妙な物が多いのう」
 目の保養とばかりに常久が観察――というか携帯で動画まで撮るのを、ナレルが難しい顔で見つめる。また笹緒が新入荷の音ゲーの所感をメモ帳に記す横で、闇に溶け込むように怠惰がシャッターを切った。
「うむり。今のは良いものが撮れただろう。……しかし」
 三条君は眼前に対象がいるのに何故写真なのか。一之瀬君そのものを独占する気はないのか?
 秘かに怠惰がそんな事を考える間にも、レース結果で一喜一憂する少女達が様々な表情を見せる。その光景は、まさによくいる仲良し女子集団だった。

●さくらの素敵なお友達
 大型筐体からプライズ系まで堪能した彼らは快い疲れを覚え、店を後にした。
 19時過ぎ。寄り道でここまで遅くなった事のないさくら的には不安になる時間帯だ。
「よく遊んだなー」
「姉上……激しすぎるのじゃ……」
 ごくり。
 ……ともあれお開きかという時、うみが時間を確かめ、
「こっち、皆さんこっちです早くっ!」
 学園と逆側に駆け出した。途中うみは1人コンビニに寄って何かしてくると、どんどん学園から離れていく。そして辿り着いた場所。そこには――

「わぁ……」
 宵闇に浮かぶ光のアート。誰とはなしに感嘆の声が漏れ、自然と静寂が生まれた。
 光に彩られた並木道。人通りは少ない。幻想全てが自分達のものであるかの如き錯覚が、彼らを異世界へ誘う。と言っても天魔の世界ではない。本当の、人間が夢見る世界だ。
 並木道を抜け、ウッドデッキへ。デッキを踏み締める振動に小粒の光が揺らめき、まるで歓迎しているかのよう。3m程のツリーが中央に鎮座し、彩り豊かな光が装飾している。その脇を抜けると、木の階段があった。上っていくと、現れたのは空中庭園――と呼ぶには低いけれど、閑静で、慎ましい光の庭。
 誰もいない、小ぢんまりした自分達だけの、庭園だった。
「えへへ、どうですっ? こないだ見つけたんですよっ」
「ふわぁ……綺麗です……」
 物語の中のような心地に友里恵が浸る。怠惰が眠たげに世界を覗き込んだ。
「うむ……人の叡智は計り知れん」
「ま、まぁ? 悪くはないのう」
 とナレル。天魔が隣り合って人の芸術に見入る。それは素敵な事だと、うみは思った。
 戒がさくら達と肩を組み、
「こやって遊ぶの、楽しくないかね?」
「うん……」
「記念撮影しましょうっ! 私達の世界のっ」
 うみの提案に誰も異論はなかった。
 世界を壊さないように、あるいは面倒そうに、配置につく。中央にさくらと知世。美薙と戒が並び、怠惰がもう限界といった様子で戒にもたれ掛かった。友里恵は慎ましく前列に屈み、彼女達を後ろから見守るのが常久。ナレルは中空で光と戯れ、笹緒は僅かに間を空け仁王立ち。うみが三脚をセットして友里恵にくっついた。
「いきまーすっ」
 合図と同時に笹緒が両手を頭の裏に組んで脚をクロスさせる!
 ぱしゃ。
 腹筋と脚を強調するアブドミナル&サイ。最後までパンダはパンダなのであった。

「一之瀬さん、三条さんっ」
 うみが2人に歩み寄り、何かを手渡す。
「これ……」
 それは写真立て。収められているのは、ゲーセンで怠惰の撮った2人の写真。うみがコンビニで出力していたのだ。
「写真も大事ですけど、きっとここに写ってるものの方がずっと大事ですよねっ」
「ん、む……」怠惰が頑張って口を動かす。「互いを助け合う関係、というのが……人の子の美徳とやらだろう。私はまだ、あまり解らんが」
「そうですね……その方が素敵な関係だと思います」
 友里恵が微笑む。常久が目を細めて「まずは相手に満足してもらう。それが正しい愛で方だぜ」なんて言うと、戒がぼそっとツッこんだ。
「ロ○コンのくせに」
「なにおう、カイちゃんも変態のくせに!」
 不毛な争いである。
 さくらは知世を見つめ、8人を見回した。ふわふわと微笑して頭を下げる。
「今日はその……ちょっと疲れたけど、すごく楽しかったです。ね、三j……知世ちゃんっ」
「!? う、うん! 深い仲になるのはゆっくり雰囲気を読んでって事だよね、さくらちゃん!」
「うんっ……うん?」
 勢いに任せてさくらが頷いた。
 ……うん。2人の友情はこれからだ!

<了>

 こにゃにゃにわー! 皆お楽しみのこのコーナー、久我ちゃんにお任せの時間だ! んじゃ今週(?)もいってみるか!
 今日紹介するのはこの写真。これは知世ちゃんがさくらちゃんの決定的場面を激写した……場面を激写した友里恵ちゃんの写真だ。興奮する知世ちゃんにピントを合せていながら、奥にはさくらちゃんのおへそも写っているという珠玉のアングルだな!
 おっと、もうオシマイの時間だ。どうだ、中学生のゆりんゆりんはしっかり目に焼き付けたか? 全く久遠ヶ原は最高だぜ!
 じゃあなー。


依頼結果

依頼成功度:大成功
MVP: パンダヶ原学園長・下妻笹緒(ja0544)
 星に刻む過去と今・青鹿 うみ(ja1298)
重体: −
面白かった!:7人

命掬びし巫女・
鍔崎 美薙(ja0028)

大学部4年7組 女 アストラルヴァンガード
パンダヶ原学園長・
下妻笹緒(ja0544)

卒業 男 ダアト
あんまんマイスター・
七種 戒(ja1267)

大学部3年1組 女 インフィルトレイター
星に刻む過去と今・
青鹿 うみ(ja1298)

大学部2年7組 女 鬼道忍軍
春を届ける者・
村上 友里恵(ja7260)

大学部3年37組 女 アストラルヴァンガード
撃退士・
久我 常久(ja7273)

大学部7年232組 男 鬼道忍軍
撃退士・
不破 怠惰(jb2507)

大学部3年2組 女 鬼道忍軍
仲良し撃退士・
ナレル・アンゲロイ(jb2540)

大学部1年32組 女 バハムートテイマー