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マスター:クロカミマヤ
シナリオ形態:ショート
難易度:普通
参加人数:12人
サポート:2人
リプレイ完成日時:2012/01/06


みんなの思い出



オープニング

●新年の運試しといえば、おみくじ……そして
 久遠ヶ原学園から少し歩いた商店街。
 島内屈指のハイカラ洋品店・ファッションセンターくおしま。
「店長、今年の福袋商戦はどうしましょう」
 パートタイム勤務の大学部生が、店長に問う。
「いっそ、福袋を用意しないとか……」
「ダメよ! 久遠ヶ原の女子高生・女子大生たちに申し訳が立たないわ!」
 熱く語る店長。しかしパート社員の面々は一様に顔色がすぐれない。

 ――そう、正月は戦争だ。
 くおしま安心価格に魅了された女子学生たちが元旦の朝から結集し、
 本土におけるマルQばりの福袋争奪戦が繰り広げられる。
 すなわちこの店は、正月の久遠ヶ原では有名な混雑スポットのひとつなのである。

 帰郷せず久遠ヶ原で年越しをする生徒……特に女子にとって、ある意味これは正月最大のイベントだ。
 お得な福袋めがけて突っ走る少女たちの仁義なき戦いは本土のマルQでさえアレなわけで、
 撃退士ひしめく久遠ヶ原でどれほど過酷な戦場になるかは自ずと知れるだろう。
「でも対策をしないと、学生バイトはともかく店長はまた怪我しますよ」
 ……そう、当然バイトは久遠ヶ原学園生徒なのでさほどの問題ではないが、
 本土から送り込まれたエージェント……もとい社員である店長は、毎年巻き込まれて、多かれ少なかれ怪我している。
 去年などは押し入る学生の群れにもまれ、正月早々本土送り(実家近くの病院で療養の意)の憂き目に遭ったとか。
「確かに見境のなくなった女ほど怖いものはない……けどね、こっちだってファッションに命かけてんのよ!」
 熱い。熱すぎる。
 太平洋上に陣取る雪雲も裸足で逃げ出すぐらいに暑苦しい。
「でも、店長が本土送りにされたら新春セールなんて乗り切れない! むしろ正月ぐらい休ませろおい!」
 涙目になる学生達。思わずといった具合で本音もポロリと溢れている。
 だが心配無用とばかりに、店長は指を振った。
「ちっちっち」
 客が全力で来るなら、こっちも全力でいけばいい。
「対策はすでに整えてあるわ――」
 店長はニヤリとほくそ笑んだ。

●そんなわけで年の瀬の久遠ヶ原学園
「さて……ここに集まってくれた後輩諸君は、年末年始を久遠ヶ原で過ごす子たちだね?」
 中山寧々美(jz0020)は、うきうきとした表情を浮かべて、集まった学生の手を取って回る。
「今日お願いしたいのは、あたしの知り合いの店長さんのお手伝いなんだ」
 寧々美もよく世話になる洋服屋。
 正月早々に行われる予定の、店の新春セールを手伝って欲しいとのことだった。
「福袋って、テレビでも特集やったりするじゃない? 見たことあれば分かると思うけど、すごい競争なのよ」
 寧々美はため息混じりに呟く。
「ここは本土のイチマルQぐらい凄くてね……。
 だから、一般人の店長さんが怪我しないように注意しつつお店を手伝ってあげてほしいのよ」
 そう言って、寧々美はセールの詳細が書かれたチラシを配る。
「大丈夫、向こうも商売。ちゃんと報酬は出るから! ……え? あたし? あたしは当然、争奪戦に参加する方よ!」
 悪びれる素振りもなく胸を張る寧々美。
 ファッションの前には後輩の不安などどうでもいい――とまでは言わないが、
 彼女の天秤が洋服の方に傾いているのは目に見えて明らかだった。


リプレイ本文

●打ち合わせと班分け
 セール前日の店内。中山寧々美(jz0020)の呼びかけに応じて集まった12人の学生と店長が挨拶を交わす。
 笑顔の店長。それに対する撃退士たちは、様々な表情を浮かべている。
 周囲と連携をとることは大切だろうが、己の目的を果たせるならば……隣に立つ人間の思惑など、些細な問題でしかない。多分。

 セール中に店内放送が機能するとは思えない。
 そう踏んだ面々が別の連絡手段を求めると、店長が無線式のヘッドセットとピンマイクを用意する。
 幸い人数分が確保できた。それらを各員に配布のうえで、翌朝の動線や計画を確認する。
 誘導用のプラカードや、列整理用の鎖なども抜かりなく準備。
「きっとうまくいくわ! 頑張りましょうね」
 気合が入る店長だが、忙しいせいか、レギンスの下からスネ毛がコンニチハ。
「……マジでオネエとか」
 青ざめた顔でこめかみを押さえ、百々 清世(ja3082)が人知れずげんなりと呟いた。

●前から順番につめてお並び下さい
 セール当日、朝7時の商店街。くおしま前には既に二十人以上の少女が列をなしている。
 予想通り深夜から並び始めた彼女たちの手には、お揃いの使い捨てカイロ。清世が用意したものを皆で配布したのだ。
 そんな心配りが功を奏したのか、今のところ体調を悪くする客は出ていない。
(けれど、油断はできません……しっかり気を配っておかないと)
 スタッフの腕章をつけた御堂・玲獅(ja0388)が、列の周囲を巡回しながら急病や事故などの不測の事態に備えている。
(声が嗄れ、寒風に晒され、体が凍りつこうとも。私達ならできる。私達は捌ききる。そして……勝ちます)
 何に勝つつもりなのかはよく分からないが、対策はまさに万全だった。

 列の先頭付近。
「君のコート可愛すぎ! むしろ君が略」
 店員の提案により商品サンプルのコートを身にまとった姫川 翔(ja0277)が、列に並んだ少女たちの視線を一身に集めている。
「……これ、ユニセックス……だから。セール会場に、置いてあるよ。そっちも、見て……ね?」
 傍目には分からない程度に、小さく口角をあげる翔。黄色い悲鳴をあげる少女達。セール品の売上アップも堅いか。
 すっかり客寄せパンダと化した翔の肩を、シンプルな黒いコートを着た夕凪 美冬(ja0357)が叩く。
 手には前日に協力して作った『最後尾』プラカード。
「列が伸びてきたし、そろそろ私も最後尾にまわっているよ」
「わかった……よろしく、ね」
 所変わって列の最後尾。
「こここ、こちらがくおしま福袋の最後尾です……なの!」
 行列を形成する少女たちに、どれがどの商品の列か説明しながら、エルレーン・バルハザード(ja0889)が一人奮闘していた。
 実はオタク趣味で、冬のアレにも一般参加したらしいエルレーン。
(何かに似てると思ったけど、ようやく気づいた。これは……壁サークルっ)
 内心ではそんなことを考えつつも、誘導はしっかり行う。
「福袋のお洋服は魔装ではないですの! 光纏した場合、服も購入権も吹き飛びますのでご注意を!」
 某イベントスタッフ並の名言が飛び出すのも時間の問題だろう。

 そして迎えた運命の9時。並んだ客に、店外整理担当の4人が手分けして整理券を配布する。
 15分で配り終え、残りの時間で整理券を手にできなかった少女のうち希望者を、セールコーナーの列へと移動させる。
「整理券をもらっても列から離れず待機してください」
「アウルは使用禁止です!」
 店員が叫ぶが、聞いているのかいないのか、歴戦の猛者達は列に並びながらアップを始めていた。
 これだけ準備を整えても、女の妄執の前には無力なのか……? 波乱の予感がする。

●いざ、尋常に勝負
 開店直前の店内では、各人が担当毎に分かれて最終調整を行っていた。
「あーやっと暖房効いてきた。……並んでる子たち、本当すごいなぁ」
 二階堂 光(ja3257)が、両手をすり合わせながら入口扉付近にやってきた。
 早朝の見回りで体を冷やしたらしく、時折小さなくしゃみをしながら肩を震わせている。
 そんな彼とは対照的に、行列する女子をナンパしに――もとい行列の様子を見に行っていた清世。正面の扉から店内に戻ってくる。
 吹き込む冬の空気に、光が思わずといった様子で悲鳴をあげた。
「寒っ! 清世くん早く閉めてっ!」
「……二階堂、お前筋肉足りてないんじゃね?
 オニーサン見習って筋トレしなさい、腹筋割れてねーといざって時に馬鹿にされんぞ?」
 光の肩に手を置き、茶化すような口調で清世が言う。
 同時に、それ以上は言わせまいとばかりに、それまで静観していた郷田 英雄(ja0378)が、什器のキャスターを固定しながら呟いた。
「……まァ、アレだ。これだけ寒いと缶珈琲が恋しくなるな」
 ガラス越しに、乱れることのない行列を見つめる。寒空の下で待ち続ける根性は、賞賛に値する気がした。
(正直理解できねェが……、あの真剣さだけは見習ってもいいかもな)

 3人から少し離れた場所に、中津 謳華(ja4212)がいた。
 前日のうちにエルレーンと協力して設置した、列整理用のポールの位置の最終確認を行っているのだ。
(磐石の備えではあるが、……常に最悪を想定して動こう。本物の戦と、通ずる部分もあると聞くからな)
 表情こそ真剣そのものだが、実は内心で戦戦恐恐としているのだった。
「女の戦とは如何様なものか……見極めさせてもらうぞ」
 自分を奮い立たせるように、一人ごちる。

 同じ頃、店内レジ付近では東雲 桃華(ja0319)と壬生 幸慶(ja3080)が、店員と一緒に最終確認を進めていた。
「一年に一回しかねぇってのは、やっぱでかいんだろうなぁ」
 苦笑してぽつりと呟く幸慶に、桃華が答える。
「……そんなに必死になるようなことかしら。どれだけ安いと言ったって、たかが服よ?」
 興味なさそうに振舞うが、内心ではセールが気になっているらしい。
 客が手に取りやすいよう美しく展示された洋服へ、チラと視線を向けている。
(あのコート、着てみたい、かも)
 しかしハタと止まり、雑念を追い払うように首を振る。
(……そんなことより、レジの操作方法)
 アルバイトをしたことのない桃華にとっては初めての作業だ。慌ただしくなる前に最終確認をしなければ。
 ……と、そこへ腕まくりをした店長が意気揚々とやってきた。
「準備はいーい? そろそろ開店よぉ」
 胸を張り気合十分の彼……もとい彼女の隣には、やる気なさげな表情をしたジェイニー・サックストン(ja3784)。
 逆側には『報道部』の腕章をつけた燕明寺 真名(ja0697)が立っている。
 不測の事態があったとしても、二人で店長を守れば大丈夫だろう。
「正月商戦の凄まじさは報道同好会も把握済です。微力ながら、乗り切る一助になれば幸いです」
 店長以外のスタッフに深々と礼をする真名。今日は依頼の遂行と並行して、セールの模様を取材する目論見のようだ。
「公明正大なジャーナリスト・燕明寺 真名を、よろしくお願いしますね!」
「……なんでこんな呑気な仕事、受けちゃったんでしょーかね」
 ぐっと拳を握る真名と、ため息混じりのジェイニー。
 なんだか非常に温度差のある二人だが、打ち合わせはしっかり行っていたので問題ないだろう。
 今回、最大の任務は店長の身の安全の確保だ。そのため店長には、防犯モニタのある管理室で大人しくしてもらう。
「レジは準備完了です」
「OK。それじゃあ……」
 店長が頷く。店員も頷く。そして撃退士たちも頷く。
「さて、と。ここからは本気ですよっ」
 報道部の名が刻まれた腕章を、真名が外した。

「お待たせいたしました、ただいまより開店となります」
 店外の客に向け、拡声器を使い玲獅がアナウンスをする。
「店内へは『押さない、駆けない、割り込まない、諦めない』を守りお進み下さい」
 誘導に従い大移動を開始する人の波。
 ザッザッザッと、まるで行軍のような足音をたてて進んでいく人垣を見つめ、美冬が頭を抱えていた。
「戦場、か。間違いないね。あれに巻き込まれたら無事に脱出できる気がしないよ」
「……店内組の健闘を祈りますの」
「女の子って、凄い……ね」
 押し潰されてしまいそうな謎の圧力を感じ、翔も頷く。

●大乱闘クラッシュブレイカーズ
 開店5分後。不安が現実になる。まさしく不測の事態。まさしく暴動。
 毎年このような騒動が起きているなら――もういっそ福袋なんかやめちまえと思わないでもないが。
「ねえ、整理券あるのに福袋ないんだけど!?」
 スウェット姿の少女が叫ぶ。朝が早いからだろう、絵に描いたようなドすっぴんで眉毛が行方不明だ。
「あんたなんで2個持ってんの!?」
「トイレ行ったカレの分なんですケドぉ」
 両手に袋を提げた金髪巻毛が、真っ黒なまつ毛を瞬かせながら言った。
「男が女物買う訳ねーだろカス!」
「レディースも着るのォ。つか言いがかりウゼェょブス」
 堪忍袋の尾が切れる。撃退士においてそれすなわち、光纏。売り場を吹き飛ばさん勢いで、マユ子が金のオーラに包まれる。
 同時に対するマツ子からも黒いオーラ。店大丈夫か?
「離して、止めなきゃ!」
 管理室で店長が野太い悲鳴をあげた。すかさず、真名とジェイニーが両脇を押さえた。
「貴方が怪我をしたら、元も子もないですから!」
「わっかんねー人ですね、服より体大事にしてくださいって言ってるんですっ」
 そんな彼女たちの言葉に、さしもの店長も諦めた。席に戻り唇を結び、監視モニタを見つめる。

 インク周辺を警戒していた清世と英雄が、店内に突如発生したデッドスポットへ慌てて駆け寄った。
(右頬を殴られたら左を差し出す気でいかないと、女の子は止まってくれないんだよねぇ)
 しかも相手は客。手をあげる訳にはいかない。目を細める清世。
 向かってくる女子の表情、まさしく阿修羅の如し。実際、阿修羅なのかもしれない。誰うま。
「――ッ」
 全力で繰り出されるマユ子の拳が、飛び出した清世の脇腹を抉る。
 肉弾戦では通常ありえない圧。踏ん張る足が、リノリウムの床を傷つける。煙。もうむちゃくちゃだ。
「ッ、てぇぇぇ……」
 咄嗟の光纏で、なんとか耐えた。
 しかし立っているのがやっとだ。棚に激突し、よろめく清世の肩を、英雄が片腕で支える。
 英雄が予め固定しておいたため、什器が動いて向こう側の客へ衝撃が及ぶことはなかった。
「……成程、女の戦場とは良く言ったもんだ」
 呟いた英雄の後ろから、騒ぎを聞きつけた謳華と光が駆け寄ってきた。
「うっわ、清世くん大丈夫!? 超痛そー」
「大丈夫に見えんの? いやまぁいいんだけどさ、慣れてるし」
「……それ、威張ることじゃなくない……?」
 やいやいじゃれ合いながら、光が清世の腫れた頬を治療する。
 苦笑いを浮かべて彼らの姿を見ていた謳華と英雄だったが、
 はたと思い出したように騒ぎの元凶へ向き直り、真面目な表情で告げた。
「他のお客様に迷惑をかけるのならば、もう客とは呼べない。すまないがご退場願おう」
「まァ……、周りの奴らもこうならないよう気をつけるんだな」
 体格のいい男2人に立ちはだかられては、さすがのギャルも黙るしかない。
 こうしてマユ子達は店外へつまみ出されることになった。
 一気に大人しくなる少女たち。恐らくもう乱闘は起こらないだろう。
 ちなみに整理券を持たず通過しようとした『真犯人』も、
 レジで目を光らせていた幸慶によって後で摘発されたのでご安心されたし。

●一件落着と思ったら
「ありがとうございましたーっ!」
 最後の福袋客を、桃華が見送った。
 残るはセールの客のみ。店内やレジ前の混乱も、前半戦終了と言ったところか。
「本当、ありがとね! 一旦休憩していいよ」
 店員に言われ、幸慶が小さく頭を下げた。
「ども。……東雲、行こうぜ」
 世間知らずなところのある桃華は、本当に休憩していいものかと首を傾げる。
 そんな様子を察したのだろう、幸慶はくすっと笑って、戸惑う同級生に告げた。
「休憩も仕事のうちだ。休める時に休まねぇとな」
「……そういうものなのね」
 納得したのかそうでないのか。顎に手を当てて黙り込む。
「ま、気になるなら他を手伝いに行くのも――」
 そう言い、店舗の外へ目を向けた幸慶が……硬直する。
「壬生君?」
 視線の先を追う。続いて絶句。
 そこには駐車場で福袋を広げに広げ、物々交換会を開始する人の群れ。座り込むギャル。もち、見えてます。
「信じられない、恥ってものは存在しないの……!?」
 頬を真っ赤に染め、頭を抱える桃華。さすがの幸慶も苦笑いだ。
「新年早々、よくやるぜ……ホントにな」

 同じ頃、店外警備をしていた面々も、駐車場周辺の異変に気づいていた。
 おろおろするエルレーン。呆れて遠い目をする玲獅と、げんなりして頭を抱える美冬。
「……どうしよ、清世。何て言ったら、どいてくれる……かな」
 無線で店内へ連絡を取る翔。
『今、誰か応援にやるから。も少し頑張ってくれよー姫川』
「でも……」
 もしここでも乱闘が起きたら。女性に無理はさせたくないが、自分が止めて少女たちが沈静化するだろうか。
 だが、翔の心配をよそに、マイクの向こうで清世は言った。
『店外は任せるっつったろー? 大丈夫、お前ならできるよ』
 その言葉に、唇を引き結ぶ翔。
「……うん。ありがと……ね」

 連絡から少しして、店外へ光が走ってきた。
「ゴメンねー、ここ車入ってくるし危ないから、学園とか寮に戻ってやろうー?」
 鍛え上げられた営業スマイルでギャルたちの視線を釘付けにする光。
「洋服も大事だけどさ、やっぱ体があってこそのオシャレじゃん?」
 にっこり笑ってそう告げる彼に、少女たちは黄色い悲鳴をあげる。イケメンに従わない女子はごく少数派なのだ。
「……光、すごい……ね」
 翔が羨望のまなざしを向けると、光は恥ずかしそうにはにかんだ。

●お疲れ様でした
 度重なるトラブルも、うまくくぐり抜けることができた。
 閉店後の店で、報酬と店長からのプレゼントが配られる。
「うちの商品で悪いけど……頑張ってくれた子にお年玉よ!」
「服だー!」
「帽子だぁ」
「……下着!?」
 笑顔になる者、首を傾げる者、意外な贈り物に頬を染める者。
 抱く思いは様々だろうが、胸に残る達成感だけは――その場にいる皆が共有した、かけがえのない『お年玉』。

「さて、帰って記事を仕上げないと。タイトルは『苛烈正月商戦!その内側に密着!』ってとこかな?」
「えー真名ちゃん帰っちゃうのー? 皆でメシ食って帰ろうよー」
「俺ハンバーガー!」
「正月からジャンクフード……?」
「饅頭でよければ持ってきているが……」
「いや、それより珈琲が欲しいな」

 賑やかに、ゆるやかに。
 2012年の幕開けは、激しくも穏やかに終了したのだった。


依頼結果

依頼成功度:成功
MVP: −
重体: −
面白かった!:13人

希みの橋を繋ぐ・
姫川 翔(ja0277)

大学部4年60組 男 ルインズブレイド
黒の桜火・
東雲 桃華(ja0319)

大学部5年68組 女 阿修羅
視線を独り占め・
夕凪 美冬(ja0357)

大学部4年243組 女 インフィルトレイター
死神を愛した男・
郷田 英雄(ja0378)

大学部8年131組 男 阿修羅
サンドイッチ神・
御堂・玲獅(ja0388)

卒業 女 アストラルヴァンガード
報道員の矜持・
燕明寺 真名(ja0697)

大学部6年302組 女 ダアト
┌(┌ ^o^)┐<背徳王・
エルレーン・バルハザード(ja0889)

大学部5年242組 女 鬼道忍軍
撃退士・
壬生 幸慶(ja3080)

大学部5年205組 男 インフィルトレイター
オシャレでスマート・
百々 清世(ja3082)

大学部8年97組 男 インフィルトレイター
インキュバスの甘い夢・
二階堂 光(ja3257)

大学部6年241組 男 アストラルヴァンガード
闇に潜むもの・
ジェイニー・サックストン(ja3784)

大学部2年290組 女 バハムートテイマー
久遠の黒き火焔天・
中津 謳華(ja4212)

大学部5年135組 男 阿修羅