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マスター:クロカミマヤ
シナリオ形態:ショート
難易度:易しい
参加人数:6人
サポート:2人
リプレイ完成日時:2013/09/19


みんなの思い出



オープニング

●めっちゃ狭い

 ――結論から言えば、戦いを始めるには狭すぎたのだ。

「ちょっ、ドコ触ってんのよ!?」

「待て待てお前ら、仲間割れしてる場合じゃないだろ!? なあ!」

「だってこいつ、どさくさに紛れて変なトコ触……!」

 撃退士たちの悲鳴がこだまする。
 ディアボロがいるからと、洞窟の中へ踏み込んだまではよかったのだ……けれど。

「わかった、わかった! そこをどけ、俺が行く!」

 殿の男が叫び、悲鳴をあげた女子にかわって前に出る。
 ――もう一部の人々はお察しであろうが、更なる悲劇が待ち受けていた。

「……ってどこ触ってんだよ!? おま、おま……っ! やめ……!」
「俺じゃねえよ! そっちこそ何――おい、待てよだからあんまり動くなって言って……んっ……!」


「┌(┌^o^)┐!?!?」

 お帰りください。
 ……と言いたい気持ちはやまやまなのだが、お約束ながら『もがけばもがくほど』『事態は混乱の一途を辿る』のである。

(※蔵倫と協議の結果、該当の描写は削除されました)


●そんなわけで(?)

「超せま〜い洞窟の中に入って、敵を倒してきてほしいというわけだ」

 ため息を吐きながら、職員がつぶやく。
 敵が強いわけではない。ただ単に、狭いだけ。
 巨大な武器については振り回せないという制約があるものの、それ以外のアレソレは無いはずなのに。

 ……なぜか、倒せない。
 だからこそ頭痛の種になっているわけだが。

「弱いとはいえディアボロ、放置しておくわけにもいかないからな。……まあ、よろしく頼むよ」


リプレイ本文

●どうしてこうなった

(…なんというか、外に出さえすれば問題なく倒せそうな天魔ですよね)

 ヘリオドール(jb6006)は推測する。

(だからこそ、倒されないためにこの洞窟に閉じこもっているのかもしれません、が)

 一応は天魔だから透過できるわけで。
 それでも洞窟の中に固まっている理由は、やはり人間に襲われた際、
 狭い場所のほうが自分たちが有利だと、本能で悟っているから…なののだろう、が。

 そうならば尚更気になることがある。
 あえて、そんな弱いディアボロを作った天魔の狙いはいったい何だったのか…。
 洞窟の奥に守るべきものでもあるというのなら分からないでもないが、
 事前の調査で、別にそんなことはないらしいと判明してしまったから余計に謎だ。

 いずれにせよ、外へおびき出すことが難しい以上、警戒して討伐にあたるべきだろう。
 気を引き締めなおし、覚悟を決める。

 海城 恵神(jb2536)も、ヘリオドールと共に最奥を目指す。
 まずは壁をすり抜けて移動を試み、敵の背後を取る作戦だ。
 とはいえ、そのままの状態では敵もまた壁に逃げることが可能ということ。
 それを阻止するため、挟み撃ちの陣形を整えた後、阻霊符を発動させ戦いを挑む手筈だ。
 とりあえずは洞窟の壁の中を進んでいく。
「阻霊符の件は皆さんにお願いしてきましたし、このまま予定通り進みましょう」
「おう! 色んな意味で熱い戦いになりそうだぜぃ…!」
 フラグ。

 暫く後。
 奥までたどり着いたところで、恵神が合図を送る。
『こっちは準備オーケーだぜぃ!』
『こちらも大丈夫です、準備できました!』
 それに呼応するように、ヘリオドールも合図を。
「数は多いし、狭くて戦いづらそうだが…まぁ何とかなるだろう!」
「そうですね。後は挟撃して殲滅するだけ、です」
 後にどんなトラブルが待ち受けているのか、この時の2人はまだ知らなかった…(劇画調)

 華麗にフラグ乱立中だが、2人の状況を把握した所で、洞窟の入り口付近に残った本隊も作戦を実行段階へ移すことになる。


●洞窟の奥へ

 阻霊符を展開し、一行は進む。

「今回初めて、百円均一? の店に行ってきたが…何でも売っているのだな!」

 清々しいばかりの笑顔を浮かべる、ラグナ・グラウシード(ja3538)の足取りは軽やかだった。
 大事そうに抱えているのは…ザルと盾。
 別に彼がザルに対して(あるいは百円均一店に対して)どのような想いを抱いていようが、今回大事なのはディアボロを倒すその一点。
「そのザルは?」
 だが鏑木鉄丸(jb4187)も、ラグナの不気m…場にそぐわない笑顔に疑問を抱いたらしい。
「あぁ、鏑木殿。これを使って罠を張ろうと思ってな!」
 なるほど古典的なアレか! と手を叩く鉄丸。
「いくら素早いと言っても、捕まえてしまえば問題ない!」
「…それで、エサは」
「これだ」
 取り出したるは…生肉。
 いくら犬型とはいえディアボロが生肉なんかで釣られ―

 釣られた!

 罠を仕掛けようと、腰を落としたラグナに向かい一匹の狼が襲い掛かってくる!
 両手が(生肉で)塞がっているラグナ。幾ら守りが堅いと言っても、当たれば若干痛い。
 これは一撃もらったか、と思われた…が。
「させるか!」
 機転をきかせた鉄丸が、襲い来るディアボロの体を撃ち抜いた。
「おお…ラグナさん大丈夫〜?」
「ああ、鏑木殿のお蔭だな。礼を言おう」
「いえっ、怪我がなくて良かったです」

 肉を置き、律儀にハンカチで手を拭ってから鉄丸に手を差し伸べるラグナ。
 交わされる握手。生肉が結ぶ謎の友情ここに爆誕。


●恐怖、飯テロの巻

 飯テロ。
 それは恐ろしい精神攻撃である。

 星杜 焔(ja5378)は人知れず震えていた。ぷるぷると。
(ああ、おなかがすいたであるなぁ…)
 普段なら絶対に食糧は欠かさない。鞄なりポケットなり、どこかに非常食的なものが入っているはず。
 だが、よりによって今日である。
 狭いらしいと念を押されたため、荷物をいつもより減らしていた。

 つまり、食糧が無い。

 そんな状況にも関わらず。
 こんな狭所にも関わらず。
 どこからか、芳しく香ばしく、食欲をそそる香りが流れてくるのだ。
 …どこから?
 決まっておろう。鉄丸が先程ぶっ放した銃からである。

 それは醤油と砂糖を直火で焦がしたような、甘辛く香ばしい匂い。
 少しの焦げは香りに変化をつけるためのアクセントとして。
 ふっくら炊いた白米と一緒に、口いっぱい頬張りたい気分にさせてくれる最上級の芳香―
 日本人の心にダイレクトに響く…喩えるなら蒲焼…っておいやめろこっちまで腹が減る! メタだけど!

「…う…っ」
 かすかに呻く焔。
 異変に気付いた鉄丸は慌てて彼に近づく。それが逆効果であることも(多分)知らずに。
「焔さん? どうしたんで―」

「うな重…っ」

 内心誰もが思っていた事ではあるが、言葉に出されてしまえば最早、誤魔化しが利かなくなる訳で。
 それまで我慢していた他のメンバーまでお腹を鳴らしはじめる大惨事と化す。

 男3人に囲まれた状況で、古庄 実月(jb2989)は涙目気味に呟く。
 花も恥じらう高2の乙女に、この仕打ち()は酷だろう。ほら、一応イケメン揃いだし。一応。
「おっ…お腹がすくのは仕方ないですよね! 早くやっつけて、美味しいごはん食べましょう!」
「う、うむ! 古庄殿の言う通りだ! さっさと片付けようではないか!」
「よーし頑張ろう! 頑張りましょう! ねっ!?」
「俺…おうちに帰ったらいっぱいカレー食べ…る…食…かゆ…うな…」
 おっとどうしたSAN値がヤバいぞ。
 と思ったのも束の間であった。気づくのが遅かったとも言う。
「うなぎ…? うなぎはどこだ〜」
「お、落ち着け星杜殿! うなぎじゃない! これは鏑木殿の銃…」

 ありもしない鰻の蒲焼の幻影を求めて、焔はふらふら周辺を彷徨い始める。
 求めるまま、己の本能にただただ忠実に…。

 意訳:空腹のあまり錯乱している!

「うなぎがないならお肉をたべればいいじゃない〜?」
「星杜殿っ!? ちょ、やm」
「お肉をよこせ〜」

 がばっ。

 …もつれっ。
 もつれもつれっ(お察しください)。

「あっ?」
「あっ!」
「ファッ!?」


副音声


 ―何かを求めるように彷徨っていた焔の腕が、その刹那、ラグナの右腕をとらえた。
 固く握られていた右手を、解かせようとするが如く優しい手つきでなぞる。
 肩を震わせ、体を強張らせるラグナの腕をぐっと抑えたまま、焔はちいさく震える彼の掌に唇を寄せる。
 だが、その接触は鉄丸によって制止される。
「だ…ダメだ焔さん!」
 ラグナに迫る彼の腕を引き、鉄丸は逆側の壁へと焔を縫いとめた。
 目尻には、微かに光るものが。
「続きは帰ってからにしてよ…」
「…あぁそう、そうだったね〜今はディアボロを…」
「―鏑木殿、すまなかったな」
 身体を離した2人を見つめ、告げるラグナ。
 その面差しは、気のせいか少しだけ悲しげなものに見えた―


副音声


 ラグナが握りしめた生肉を、焔はどうにか奪い取ろうとしていた。
 無論生のまま食べる心算など無く、調理する気満々だったようだが、諸般の事情で両手が塞(以下略)。
 せめて大惨事を回避しようと、ここで鉄丸が動いた。
「だ…ダメだ焔さん!」
 ラグナに、というか肉に迫る焔を慌てて止め、勢いのままそぉい! と逆側の壁に隔離する。
 壁にべちょっと張り付いた焔へ向け、鉄丸は涙目で言う。
「続きは帰ってからにしてよ…」
 正直いくらイケメンと言っても、体格のいい男2人なのだ。
 絵的にも見ているのが辛かったし、熱気と湿気も割とヤバい。人が閉所に集まれば、必然的に温度と湿度は上がるのだ。
 不快指数がうなg…右肩上がりで若干やばい感じになってきた模様。あとお腹すいたり何だり。何ていうかそうとにかくもう帰りたい。
「…ああ、そうだったね〜今はディアボロを…」
「―鏑木殿、すまなかった」
 とりあえずひと段落したことに、ほっと胸をなでおろすラグナであった。


●その頃、奥では

 狼達の追出しを開始していた。
 ぶっちゃけ、外側の面々の大混乱は伝わっていない。

「つまるところ犬なんだろう! 犬には骨がいいと聞いたぞー!」

 姿を現した獣達へ向け、恵神は持参した(犬用の)骨をぶん投げた。
 だが、ディアボロだ。
 いくら犬にしか見えなかろうと、天魔に違いはない。骨や肉より目の前の魂! ですよねー。
 先ほどラグナに襲い掛かったのも、あくまで肉ではなく、それを持つ人間の魂にうんたらかんたら。

「うーん、ダメみたいですね」
「くっ…ほねの魅力がわからないなんて犬失格だろー! こらー!」

 フヒヒさーせ…って犬じゃねえし!
 等というノリ突っ込みが行なわれたかどうかは定かではないが(残念ながら人語を話さないディアボロだったので)
 とにかく骨で釣る作戦は失敗、となれば。

「あとは素早く倒すしか混乱しない方法はないです、ね…」
「ぐぬぬ…ちょこまかと動き回りおって! 神速マシンガンキックを浴びせてやろうぞ! そこになおれー!」

 言われて大人しくなるのなら、それはもう討伐しなくても良さそうなものだが。
 生憎そうもいかないのが現実ゆえ。

「狭い所を無理に逃げる奴から狙いたい所だけど…ああ、魔法攻撃ならあまり動かずに攻撃出来るんじゃ?」
「はっ!? そうか、遠距離から攻撃するという手があった!」

 閃いた! とばかりに鞭を取り出す恵神。
 だが彼女は大事な事を忘れていた。そも、なぜ今回愛用の鞭を封印したのかという点である。

 彼女は洞窟突入前、言っていた。
 ―もっと広かったら我が魂の武器を振るっていたと言うに…まあ、たまにはこの戦い方もいいかねぃ♪

「よっしゃー!! 覚g…ふぎゃっ!?」

 もはやお約束とも言える、華麗なまでの空振り。
 手が滑り足も滑る! 敵ではなく仲間に絡みつく鞭!

「うわっ!? わ、ちょ、海城さ…ひゃうっ!」
「そそそ、ソーリー手が滑ったぁぁぁー!?」

 たとえこの惨状が恵神の過失であろうと、本当に偶発的な事故であろうと。
 相手が女性である以上、基本的に事なかれ主義のヘリオドールが取る選択は一つしかなかった。

「ご、ごめんなさい…! 今離れます!」
「ちょっ動いちゃらめぇ…っ! これ以上は私…っ、その、私には心に決めた人が…!」

 おまえたちいったいなにをしてるんだ。

 だが、抗えば抗うほど事態が悪化するのは先人たちも証明している通り。
 ぶっちゃけ冷静になれば、V兵器なんだからヒヒイロカネに戻しゃイイだけの話だが、
 混乱すると正常な判断ができなくなるのは世の常であるからして。
 余計に絡まる鞭の魔の手()から2人が抜け出せるのは、もう少し先の話。


●一体なにが起こっている?

 これはもうだめかもわからんね。

 もはや誰が戦犯とかそんな話どうでもいいや。悪いのは場所の狭さなのだから。なのだから!(迫真)
 とにかく討伐を始めないことにはどうにもならない。
 仕切りなおすため一度入口方向へ戻ることに。

 そもそも、入口側におびき寄せる作戦だったはず。
 それがどうしてこうなった。
 答えは―今、実月が身をもって皆に思い出させる。

「奥の2人も心配だけど、一旦戻って立て直しましょ…きゃああああっ!?」

 ずべしゃぁ! と景気のいい音を立て、実月が足を滑らせる。

 そう! 敵が外へ向けて逃亡する可能性もあるだろうと踏んで、入口付近に罠を張っていたのである。
 だが内部で起こった諸々のトラブルに気を取られ、罠を張ったことをすっかり忘れてしまっていた。
 誰が悪いわけででもない。彼女が特別ドジなわけでもない。恨むならグリースの命中力にしよう。提案。
 これはそう―不幸な事故なのだから。(某読み)

 で、だ。
 なんとか踏み止まり、その場に倒れ伏すようなことにはならなかった実月…だった、が。
 何も起こらないほどの強運の持ち主では、残念ながら、なかったようで。

「あ…ぶなかったぁ! 皆さん、ごめんなさい! ここ、罠を張ってあるから気を付k」
「ギャーーーー!?」
 実月が言い切るよりも前に、言葉尻は鉄丸の悲鳴によってかき消され。
「ここここここ古庄、殿…その、非常に、言いづらいの、だが!」
 ぶるぶる震えながら指差すラグナ。
 しかしラグナの紳士的な配慮を、焔が無意識にぶち壊すのであった。

「えっと…背中が破れて下着が見えているのだ…」

「 」

 沈黙。
 ―のち、悲鳴。

「いやぁぁぁぁぁぁぁああ!」
「こここ古庄さん落ち着い…あっそうだ俺のこれ着t」

 女の子を怒らせたら怖い。
 それを身をもって知っている鉄丸は、これ以上の惨事になる前に…と、慌てて彼女に上着を差し出す!
 差し出…
 えっと、その…

 誰もが想像した二次災害、発生。

 今しがた実月が引っかかったばかりのワイヤーに、見事に引っかかる鉄丸。
 そして事態はお約束の展開へ―ぽよんぱふっ。

「ど、どこ触ってるんですかー!? もうやだー!!」
「ご、ごめ、ごめんなさ、これは、ちがっ! あの、事故で、俺はその、えっと―」

 ばっちーん。
 快音が洞窟内に響きわたった。


●だからアドリブ可とか書くなって言ったじゃないですかー!

 ―ちがうんだ。さわりたくてさわったわけじゃないんだ。しんじてくれよ。
 いくら弁明しようと、(お察しください)。

 頬を腫らした鉄丸は、険しい表情で呟いた。
「一匹残らず駆逐してやる…!」
 やりきれない想いはディアボロへ向けられたらしい。
 そうだよね。そもそもこんな狭い所に奴らが潜んでいるのがそもそもの(略)。

 ―正直、鉄丸が羨ましい。
 等と思っているかは定かではないが、ラグナもまた謎の怒りに震えている訳で。
「くくく…貴様等の攻撃など効かん、誇り高きディバインナイトの守りの堅さに目を見張るがいいッ!」
 悪役も裸足で逃げ出すぐらいの悪い顔で、盾を突き出し、小さな狼達をプチプチ滅殺していく。

 そうしてたどり着いた最奥で、騎士が目撃したものは…
 別に狼と激しく交戦したわけでもないのに、着衣と息が乱れた恵神&ヘリオドールの姿。
 あまりの光景に動揺するラグナ。そう、彼の本質は誰よりも紳士であ――おっと鼻血が!

「やめてー! いやらしい目でみないでー! 私に乱暴する気でしょう!?」
「海城殿!? ま、待ってくれ誤解だっ私は別にそのようn」

(暗転)


●結果論でいえば

 成功した…かもしれない。
 だが試合に勝って勝負に負けた。撃退士達は心に謎の傷を負って、学園へ戻ることになる。

「…おなかすいたねぇ」
「そうですね…そうだ焔さん、帰りにうなぎ食べて帰りましょう…ラグナさんもどうですか…?」
「はは、鏑木殿。それは良い提案だな…」

 ノーモア飯テロ。
 ノーモア強いられたラキスケ。

 そう心に決めても、きっと人々は繰り返してしまうだろう。
 だが、今この時だけは――

 …ちなみにラグナと焔が触れた(むにっ)は、生肉の事だったとか何とか。


依頼結果

依頼成功度:普通
MVP: −
重体: −
面白かった!:11人

KILL ALL RIAJU・
ラグナ・グラウシード(ja3538)

大学部5年54組 男 ディバインナイト
思い繋ぎし翠光の焔・
星杜 焔(ja5378)

卒業 男 ディバインナイト
常識は飛び越えるもの・
海城 恵神(jb2536)

高等部3年5組 女 ルインズブレイド
育まれた心を君に・
古庄 実月(jb2989)

卒業 女 ルインズブレイド
\アッー!/・
鏑木鉄丸(jb4187)

大学部3年211組 男 インフィルトレイター
撃退士・
ヘリオドール(jb6006)

大学部3年142組 男 アカシックレコーダー:タイプB