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マスター:黒川うみ
シナリオ形態:イベント
難易度:やや易
参加人数:25人
サポート:3人
リプレイ完成日時:2012/09/04


みんなの思い出



オープニング

●SIDE:アリス

「皆の衆……これは由々しき事態なのぢゃゾ」

 誰がそう呼んだか――気づけばお祭り教師と呼ばれ早数ヶ月。
 アリス・ペンデルトン(jz0035)は、いつになく真剣な表情で生徒達へ告げた。

「前々から、あやつとは一度腰を据えて話をせねばと思っていたのぢゃがの。
 どうやら話は通じないようなのじゃよ。我々には、拳で語り合う選択肢しか残されていないのぢゃ!
 当然ぢゃな、……相手は悪魔のような男、いや、悪魔そのものなのぢゃから」

 悪魔。その言葉を聞き、生徒達は一時騒然とする。
 あの強大な存在と、アリスは剣を交えようというのか?
 止めるべきなのだろう。だが彼女のここまで真剣な表情を、今まで誰が見た事ある?(反語)
 それでなくとも、火のついたお祭り教師を止められる度量を持つ生徒はいない。
 なにせ学園長さえも篭絡する魔女(笑)である。彼女に対抗できそうな人間なんてこの学園には……、ん?

 待て。いるではないか、人間ではないけれど。彼女を唯一抑止できると思われる悪魔教諭――太珀(jz0028)が。

「……ん? 悪魔?」

 ふと、一人の学生が察する。まさかとは思うが、アリスの言う悪魔って――

「うむ。悪魔の名は太珀、人の世に帰依し甘い蜜を吸う、極悪非道の悪魔……!
 球技大会を開催し、あやつのチームと正々堂々、スポーツで勝負するのぢゃっ!」

 成程、納得である。


●SIDE:太珀

「今朝、ポストに果たし状が入っていた。無記名――だが、犯人は分かってる」

 腕組みをしたまま、悪魔教師は苦虫を噛み潰したような顔をした。
 彼が差し出した件の手紙には、デカデカと赤文字。

『どちらがより多くの生徒から信頼を集めておるか、思い知らせてやるゾぃ。紅白対抗☆球技大会で勝負なのぢゃ☆』

 書き文字なのにバレバレってどういうこと。

「あのすちゃらか魔女、どうも頭の中までお祭り状態らしい。何でも大会にすりゃいいと思ってるのか?
 ……まあいい。売られた喧嘩を買わない道理はない、こちらも全力で行くまでだ」

 なんだかんだ言って、この悪魔ノリノリである。




 球技大会、お昼休みに余興が開かれる。
 校庭に集まる出場者たち。

 実行委員が大きな箱を台車に乗せて校庭の中央に運び出す。
 その箱は大きさの割にとても軽いらしい。

「これから始まるのは『ぷかぷか射的大会』!
 箱から飛び出る風船を、BB弾で狙い撃ちしていただきます!」
 それって球技?
 いや一応丸い形はしているけれど。
 そんな常識的なツッコミなんて誰も期待していない。
「箱から飛び出てくるのは色と大きさの異なる風船です。
 1人につき持ち弾は10発。
 まずはくじでランダムに選ばれた2人で対決していただきます。
 トーナメント方式で勝者が上がって行きます!」
 わあぁああと盛り上がる校庭。
 出場者たちは歓声に応えるように手を振った。
「地道に得点を稼ぐもよし! 相手の得点をマイナスするもよし! 貴方の策略が光る!
 間違って自分をマイナスしたり、相手に得点入れないように気をつけましょう!」

 ……なんか物騒な解説が聞こえたような気がしないでもない。


リプレイ本文

●或る昼の出来事

 会場が歓声に沸く中、昼休みの余興・射的大会が開かれる。

『お待たせ! 射的大会を始めるわ。今回は特別ルール、優勝者が希望するチームに全てのポイントを与えます』

 山咲 一葉(jz0066)の合図を受けて、25名の生徒達が俄かに色めき立つ。
 なぜ射的。そんな事はどうでもいい。
 球技という名の格闘技が横行するこの大会においては、実に些細な事。

『――さ、第一試合、開始しちゃって☆』


●下妻ユーカリ(ja0593) VS 十八 九十七(ja4233)

 第一回戦第一試合は、非常に対照的な2人の組み合わせだ。
 白組に名乗りをあげるは――イマドキ女子代表☆ゆるふわ乙女ユーカリ。
「ふははー、戦場でもたもた狙いをつけてる暇なんてないのだっ。ばしばしいくよ!」

 対する紅組の先鋒――細身長身の九十七は、ユーカリの溢れる女子力に慄いていた。
「お、落ち着くですの……九十七ちゃんともあろう者が、この程度の女子力に屈する訳など……ッ」
 呟きつつ、手にした銃器を愛おしげに撫でる。
 男性に間違われる事がコンプレックスの九十七にとって、スイーツ(笑)を地で行く彼女の言動は一々アレらしい。
「てっぽーどーん! 連鎖をねらえー!」
(鉄砲……いや間違いではないですけどねぃ? そのエアガンは(以下略))
 勿論、言葉には出さないけれども。好きだからこそ他人の言葉が気に障ることって、あるだろ?
「……ふ」
 堪えきれない苛立ちは、次々浮いてくる風船へ向け。
「ゴルァア覚悟しやがれですのこのクサレ■■■ィ!! ■■ぶちまけて無様な死に様晒しなァァァア!」
『おっと、十八選手が本気です、本気を出しましたー!?』
「風船より軽いその■■ブチ抜けば爆発してくれますん? ■■でくれますよねェ!? つーか■ね■■■■■!」

 的に向け、放送コード引っかかりまくりの暴言を振りまく九十七。
 目はマジだが手元は正確。銃器の扱いは流石だ。高得点や相手の減点を狙い撃ち、堅実に点数を稼ぐ。
 全て撃ち抜く――のはいいが、ついでに自分の減点風船まで墜としまくるユーカリと、九十七の間の差は徐々に広がる。

(BだろうがCだろうが関係ない、Aカップ以上の目障りな■■■■は揃って爆発なすって下せェ……!)

 ――って、そこかよ。

 しかしユーカリのプラス思考は、九十七の想像の斜め上を行った。

「すごーい! わったしはトリガーハッピー☆ だけどキミの方がすごいからー、キミはトリガー超ハッピー!」
「 」
 突然謎の歌を歌いだしたかと思えば、九十七の手を取りぶんぶん振り回しはじめ。
 予測不能。状況が把握できない九十七は目を点にして首を傾げるしかなかった。
「運に頼るつもりが初戦にこれかぁ、今日のくじ運はイマイチってことかな。わっはっは!」
「……えっと、はい」
 毒気を抜かれた、とは、このことか。


●亀山 淳紅(ja2261) VS 高峰 彩香(ja5000)

 同時進行、別の場所でも試合が行われていた。

「やるなら超絶本気っ、ダアトなりに優勝目指すでー♪」
 気合十分の淳紅、まずは自分側にふよふよ流れてきた高得点風船へ狙いを定め、一撃。
 堅実に初手を決めると、リードを広げようと続けて風船を狙っていく。

 対する彩香も正々堂々戦う所存で、次々に的を撃ち抜きながら。
「あたしは、妨害よりもガンガン行く方が性に合ってるからね」
 マイナスの風船を避けながら、自分にプラスに働くものだけを選び撃ち落として。

 両者、譲らずに次々と点数を重ねていくが……残り弾数が半分となったところで、均衡状態に動きが起こる。
 勝負に出たのは淳紅の方だった。
「その風船、もらうで!」
 彩香の前の風船、その軌道が、魔法でそらされる。
 動きを変えた風船。彩香は体勢を変え、全力で地を蹴り対応するものの、拾いきれず一撃を外す痛恨のミス。
 挽回すべく高得点の風船を狙うが、手持ちの弾は残り僅か。
 躊躇する暇さえ惜しみ撃ち続けるが、続けざまに繰り出された淳紅のアウルが追討ちをかける。
「――Canta! 'Requiem'」
 確実に当てるため、彼は風船の動きを止める作戦に出たのだ。
 狙うは、自分の側にぽんと現れた1つの風船。相手の点数を大幅にマイナスする、それだ。
「!」
 しまった、と彩香。挽回を狙おうにも弾切れだ。
「堪忍、純粋な撃ち合いも楽しいけど……あくまで勝負やからなっ」
「……そう、ね。あたしが甘かったわ。完敗よ」
「マイナス風船が無ければそっちの勝ちやったと思うで? えらい当ててはったし」

 ルールとして定められている妨害を、卑怯だと言うなかれ。
 認められるものは全て使う。本気で挑む。それがスポーツ、なのだ。


●櫟 諏訪(ja1215) VS 六道 鈴音(ja4192)

 さて、続けて3戦目の運びであるが。
「インフィの腕の見せ所ですよー!」
 銃を握り、自信満々に笑う諏訪。対する鈴音も、負けじとアピール。
「私だって。この日に備えてキッチリ練習してきたわ」
 宣言するや、手中の銃をくるくる華麗に回転させ。俄然沸く観衆へ向け、格好いいポーズを決めつつ――ばちん、とウインク。
「――私に近づくと、火傷するわよ」
 もしかして、練習してきたのって……いや、まさかな。まさか。

 試合開始のホイッスルと同時に、先んじて動いたのはやはり諏訪。
「まずは、しっかり取っていきますよー!」
 一斉に放たれた風船。即座に高得点の的を見極め撃ち抜く。
 減点の風船や相手の風船を避け、巧みに狙いを定め、射つ。撃つ。次々に。
(貫通狙撃、行けますかねー?)
 弾数は十と限られている以上、最高点も限られているが――ならば、一撃で複数を撃ち落とすだけ。
 ルールで禁止されていない以上、それもまた、有効な手立てのひとつのはず。

 一方、赤いヘアゴムで髪を結わえた鈴音も善戦していた。
 無理に優先順位をつけず、当てられそうな風船を狙っているのが秘訣か。
 自分の減点だけは撃ち抜かないよう気をつけつつも、堅実に1点ずつ積み重ねていく。
「ふふ、ダアトとは違うのだよ! ダアトとは!」
 ……え?

 点の奪い合いは暫く続いた――が、やはり技術ある者が競り勝つもの。
 力押しだけではない、もう一段上のプレイを目指した者だけが、勝利の美酒に酔えるのだ。

「よし、勝ちをまず一つですよー!」
「むむ。悔しいけど全力出したし、しょうがないね」

 そんな訳で、最終的には確実に高減点を撃ち落としていた諏訪の勝利と相成った。


●並木坂・マオ(ja0317) VS 桜木 真里(ja5827)

 これは余興である――だが、同時に真剣勝負だ。
(勢いで参加しちゃったけど、脚使う競技じゃないんだよね……)
 銃を弄びつつ、僅かに不安げな表情を見せるマオ――しかし対戦相手を見るや、直ぐに表情を変え。
 何故なら、対する真里も、手中の銃を眺め同じような表情を浮かべていたから。
「こういうエアガン使うの、実は初めてなんだ。まぁ……楽しむことが大事って割り切ればいいよね。よろしく」
「ですね! きっと楽しんだ者勝ち。よろしくお願いしまーすっ」

 笛と同時に真里が呟き、躊躇することなく引金に指をやる。
「さて、頑張ろう」
 浮かび上がる風船のうち一つを、幸先よく確実に捉え。
「中々やるね! アタシも手加減なしで行かなきゃ、かな?」
 当てる技術に自信のないマオは、とにかく得点の高い風船から狙っていく算段。
 数打ちゃ当たるとは言わないけれど、下手に狙って当たらないよりはマシだと、大胆な攻めの姿勢だ。
 たとえ狙いを外したとして、こぼれ弾が近くの風船に当たれば儲けもの――

 そう思っていた時期が、マオにもありました。

「ちょ、あぁぁぁー!?」

 こぼれ弾は、必ずしもラッキー方向に働くとは限らず。
 マオが放った弾丸は、自分の点数を減点する魔の風船を誤って撃ち抜き――

 妨害工作を仕掛けるべきかと様子を伺っていた真里も、これには苦笑い。
 とはいえまぁ、女の子のドジは可愛いものだけれど。

「……妨害の必要、なさそうだね?」

 軍配は、冷静に場を見極めた青年のほうへ上がった。


●エルレーン・バルハザード(ja0889) VS 蓮華 ひむろ(ja5412)

「あっ、エルえもんさんだー!」

 銃の具合を確かめるエルレーンの元に、対戦相手の少女――ひむろが駆け寄ってくる。
 ペンネームで呼ばれ、何事かと一瞬戸惑うが、すぐに相手の素性を思い出し。
「はぅ、読者さんだぁ!」
 ――そう、ひむろはエルレーンの同人誌を読んでくれているのだ。この間も男の娘(強制終了)。
「この間はありがとうなのー、夏の新刊もすっごく楽しみ! あ、資料写真撮れたら送るね!」
「うふ。こっちこそ、いつもありがとなの」
 濃い。会話が濃ゆい。
「続刊予定とかあるのかなっ!?」
「うん、で、でもっ、それとこれとは別だから! お互いがんばろうね!」
「勿論! よーし、負けないぞーっ」

「はぅはぅ、その風船はもらったのぉー!」
 命中力を活かし、狙った風船を次々に撃ち落としていくエルレーン。
 三、四、五発……と順調に駆逐していく。……相手のマイナス風船を。
 先に相手の点数をマイナスして動揺させる作戦のようだ。忍者きたないとか言うな、今回は妨害推奨だ!
「うふ……ちょっといじわるさんだったかな?」
 大人しく点数取ってるだけじゃ勝てないのは、先の試合を見ていて分かっただろう。
 ――だが、策のほうも、一筋縄で行くばかりではない。
「さすがエルえもんさん……、だけど負けない!」
 出方を見ながら撃ち惜しんでいたひむろ。エルレーンが七発目を撃ったところで、ようやく二発目。
「待ってたの、マイナス5点風船っ!」
「はうぅ!?」
 飛んでいった妨害風船を全て見逃したのは理由あっての事。狙いは唯一つ、超マイナス5点の風船――!

 慌てて自身側の5点風船を探すエルレーンだったが、時すでに遅し。
「いやぁぁぁ! 5点さん、射程外にとんでいっちゃったのぉぉ……!」

 妨害ばっかり気にしてても駄目ってことですね、サー。


●烏丸 あやめ(ja1000) VS 楯清十郎(ja2990)

(特に接点はありません……が、アリス先生の扱いは大変そうですしね。心中お察しします)
 清十郎の胸中は、そんな想い。当然その同情は太珀へのもの。あの型破りな教師を相手にする、その気苦労は如何程か。
(でも、参加する以上は勝ち上がっていきたいですね)
 光による目眩しは誰しも考える事と踏み、しっかりサングラスまで用意して。策も、準備も、万全の体制で臨む。

 一方のあやめは、特段この競技に有用な秘策を持つ訳でもなく。
 作戦面でも、複数同時に風船を撃ち抜くことができれば行幸、といった程度のことを考えただけ。
 ただ――
「っし、やるからには勝つでー!」
 小さな身体から溢れるその心意気は、等しく。否、凌駕するほど。

 まずは両者、順当に狙い撃つ。自身の前に飛んできた3点の風船から。確実に点数を取る。
「やるなぁ!」
「ありがとう。そちらも中々……でも、これじゃ終わりませんよ?」
 射撃を本職とする生徒も多い。真っ向勝負では敵わないだろうが――妨害有りなら、なんとかなる気がする。
 想いはあやめも同じ。リーチの差はハンデだけれど、このルールならば戦えない訳じゃない。
「遠慮はいらんで。うちもマジやし。本気でいくで!」
 その後も、両者譲らずに点数を重ねていき。
 残る弾数も僅かとなった頃、状況を打開すべく攻勢に転じたのは、やはり清十郎。

(大人げないかもしれません……が、手加減する方が失礼ですよね)

 跳躍と同時に、光を纏い。具現化する。羽根のように広がる。オーラ。
「あっ、清十郎兄ちゃんずるいで!?」
 と、反射的に清十郎の体へ飛びつくあやめ。相手の飛行の阻害に成功したかと思われた、が。
 相手も高校生だ。小さな身体ひとつ余分に持ち上げる位の力はある。
「――ちょっと飛び辛いですけど、許容範囲です」
 あやめには、しがみつきながら射撃に気を回すほどの余裕はなく。
 清十郎は高く飛び、消えていこうとする5点の風船に追い縋った。そして、

 青空に、快音が響く。


●唐沢 完子(ja8347) VS ニオ・ハスラー(ja9093)

「なるほど、分かったっすー! つまり風船を割ればいいんすね!」
 先行する試合を興味深げに眺めていたニオ。
 自分の名前が呼ばれると、そんな気の抜けた台詞とともに勢いよく立ち上がる。
「よろしくっす、せーせーどーどー戦うっすー!」
「……え、ええ。宜しくお願いするわ」
 対する完子は、ニオの勢いに少々気圧され気味。
 手を握り振り回されることに戸惑いながらも、同年代の少女の無邪気さに、抗う事は出来ないようだ。

「わーい、5点っすー!」
 高得点のものは光の鎖で風船の行く手を阻み、ある程度固定してから確実に狙い撃つ。
 飛び出す言葉は相変わらず底抜けの明るさ。けれど表情は真剣そのもの。
 瞬時に点数を見極め、高い跳躍力と脚力で可能な限り標的へ接近、狙える高得点的がない時は地道に1点的を潰す。
 そんな頭脳プレーを無意識にやってのけるのだから、ニオの野生の勘も侮れない。
 けれど頭脳という意味では、真実頭脳派の完子が、やはり一枚上手か。
「なかなかやるわね。でもアタシだって……!」
 狙いすました完子の一撃は、1点的を2枚同時に撃抜いた。風船が重なるタイミングを図っていたのだろう。
 更に続け、風船破裂の反動で微かに動いたマイナス5点に狙いを定め。
「ごめんなさいね! 勝たせて貰うわ」
 見事に的中させる。
 ニオも負けじと追加点を狙う、が。
「うわぁぁ、弾切れっすー!?」
 序盤に飛ばしすぎたせいか、弾倉はすでに空で。
「勢い付けも大事だけど、ペース配分はもっと大切なのよ」
 ばらけて徐々に個別狙いしやすくなっていく風船を、追いかけて。追いかけて。完子は駄目押しの追加点を加える。

「うう〜負けちゃったっす」
 試合後、しゅんとするニオへ、完子は困ったような表情を浮かべて。
「えっと、……少しは認めてあげてもいいわ」
 賞賛の言葉は少し照れくさい。けれど頑張って発した言葉は、きっと心に届いたはず。その証拠に、彼女も笑顔で。
「ありがとっす! 次も勝って欲しいっす、応援してるっすよ!」
 約束の握手を、交わしてみたり。


●雪室 チルル(ja0220) VS 氷月 はくあ(ja0811)

 一方此方は、高火力女子同士の争い――力比べに発展中。

「銃は使ったことないけど、思ったより簡単ね。引金を引くだけ!」
 と、自信満々に乱射するチルル。的が遠くなるにつれ当てづらくなる事を知っての行動だ。
(なら、最初のうちに全部撃っちゃえばいいのよね! あたい冴えてる!)

 元より走り回る選択は捨てている。動くのは初動、全力で的に接近するその時だけ。
 近距離に絞ってしまえば、狙いの定めやすさを重視しずっしりとした質感の銃を選ぶのも当然だ。
 そこから繰り出される一撃一撃は、チルルの能力も相まって非常に重い破壊力を伴い風船へ。
 風船を割るための銃撃とは思えぬ。気のせいか。否。
「あたいにかかれば楽勝よ!」
 至近距離からの連射で、先手必勝とばかりに次々と的を捉える。チルルまじ最強。

 だがやはり、初心者は初心者か。
「むー、また外れたー!」
 的が離れていくと共に命中率は下がっていき、果てには――
「……っと、あら? もう終わっちゃった」
 早くも撃ち止めとなる。
 十発。それは即ち、撃ち慣れる前に使い切る弾数。

 首を傾げ銃口を覗き込むチルルの背後でニヤリ笑う少女がいた。はくあだ。
「ふふ、この手の競技で負けるわけにはいかないのですっ!」
 中距離射撃は彼女の十八番。バトルロイヤルならまだしも射撃勝負で一朝一夕に負ける訳には。優勝を目指すなら尚更だ。
(弾を残して終わっちゃうと勿体無いし……相手が撃止めである以上、惜しまず全部撃っちゃおう!)

 単純な戦ならばいざ知らず。射撃に特化したこの種目では、はくあの有利は明らかで。
 ――その後、9点にも届かなかったチルルが悔し涙を流した事は言うまでもない。


●久遠 栄(ja2400) VS 佐藤 としお(ja2489)

 少女達の激戦を眺めつつイメトレに励んでいた栄は、慣れない得物に首をひねり呟いた。
「弓だったら負けないんだけど、銃はちょっと不安かも」
「勝負は時の運もありますよ。でも負けたくないですね!」
「そう、そして勝負は非情……手加減なしで正々堂々勝負だっ!」

 元々親しい間柄だからこそ、情け容赦は無用。
 互いに刃を向ける訳ではないのだ。然らば全力を尽くして戦う事こそ、礼儀。

(まずは高得点で稼いで……、妨害や1点は後回しだなっ)
 栄は見つけた3点の標的へ意識を集中させ、狙撃。狙撃。狙撃。順当に点数を稼ぎ、スタートダッシュを図る。

(さて……それじゃ、堅実に自分の得点を取って行こう)
 としおも動き始める。風向きに意識を向け風船の行く先を予測。クレー射撃の要領で、照準は少し先へ向け。
(トリガーは引くんじゃなく絞るようにだったよね)
 焦らず、慎重に。
「確実に十発命中させる……いけー!」

 暫くして、栄はとしおの減点に狙いを変え。
「自分の高得点は粗方落とした。次は……っと」
 首尾よくマイナス3点を見つけ、狙いを定める――が。
「狙撃手に必要なのは平常心、ってね! その位じゃ動じませんよ」
 としおは全く妨害を気にせず、逆に栄の減点に狙いを定めてきた。
「うわっ! 危ない危ない」
 咄嗟に狙いを変え、相手の銃へ向けて撃つことでマイナス3を死守する。
 だが失策だった。次の瞬間、としおは笑顔のままもう一撃。全く別の方向へ向け、撃つ。
「え」
「ふっ、最初の弾で超マイナス5をマーキングしておいたんです!」
 どうやら、としおの方が一枚上手だったようだ。

「完敗だ。こうなったら是非優勝してくれよ」
「勿論! てっぺん狙っていきますよ!」
 互いを認め握手を交わす。2人の表情は揃い、全力を出し切ったからこそ浮かぶ、晴れやかな笑顔。


●雨宮 歩(ja3810) VS 冬樹 巽(ja8798)

 球技大会や射的に思い入れがある者ばかりでもなく、なんとなく参加した者も存外多い。
 次の2人――歩と巽も、其方に近い動機。だが当然、やるからには本気で。
「大学部1年、探偵やってる雨宮だ。宜しく頼むよぉ」
「宜しくお願いしいます……」
「勝っても負けても恨みっこなしって事でいいよねぇ。実戦じゃなく競技なんだし、思いっきり愉しむとしようじゃないかぁ」
「勿論です……自信はないですが……やれるだけやります……」
 本気で、楽しもう。

(銃の扱いは慣れてるけどねぇ、全弾命中させる自信はないな。……気を抜かずに狙うとしようかぁ)
 過信は禁物と自分に言い聞かせつつ、まずは堅実に1点を加えていく歩。
 数の少ない5点ばかりを狙って、撃ち易い位置の1点や3点を見逃すのは避けたいところ。
 超高得点は、あくまで狙えるようなら狙う。そのスタンスで。

 一方の巽は、対照的に超高得点と超マイナス狙い。勿論3点や1点をあえて見逃す理由はなく、狙える時は狙う心積り。
(うまくいけば良いんだけど……)
 ふわりと浮かび空へ向かう風船に、狙いを定め――引金に指を。

 しかし充分狙える位置と思われた5点風船が、風に乗りふいと軌道を変える。
 其処に、巽が予想したより一瞬の遅れが生まれ。撃出すタイミングを誤った弾は、狙う風船の僅か横をすり抜けて。
「……っ」
 表情には出さないけれど。巽の心に僅かな焦り。
 もう一撃。思うが、狙いを確りと定められないまま。風船は射程を超えた高い空へと消えていく。

(表情は冷静そうだけど、狙いが定まってないように見えるねぇ)
 ちらりと相手に視線をやり、冷静に分析する歩。勝負の風向きは、確実に彼の方へと向き始めていた。
(精神面で揺らいだら勝てる勝負も勝てないからねぇ。悪いけどこの勝負、貰っちゃうよぉ)

 勝負の鍵は、集中力。自分のペースを崩さず挑んだ者に、勝利の女神は微笑む――。


●氷雨 静(ja4221) VS ギィネシアヌ(ja5565)

 メイド服姿で風船を狙撃する少女がいた。静だ。
(相手がギィネ様であろうと、容赦はしませんよ)
 集中。集中。鋭い視線の先にあるのは勿論5点の風船、だが。
「ふっ、この競技こそインフィルトレイターの面目躍如の機会だぜぃ! さぁさぁ、ショータイムだ!」
 熱く叫ぶギィネの思惑は、静の想定を裏切る。

「何の対策もしてねーなら俺に勝つのは困難を極めるぜ?」
「対策なら十分……」
「いーや。インフィルの真骨頂は高い命中だけじゃねぇぜ! 例えばな――こういう事さ」
 言うや、ギィネが動いた。
 静の狙う5点風船と彼女の間に、マイナス3点の風船を投げつける!
「!」
 慌てて回避を試みるが、少し遅い。弾丸は風船をかすめ破裂させてしまう。
 辛うじて先にある5点をもとらえた為に差引き2点。しかし、3点のマイナスは大きい。
「……やってくれましたね、ギィネ様」
「こっちも勝ちたいのだ! 多少は汚い策を弄するぜ?」
 正々堂々とはいかないまでも、禁止事項に抵触してはいない訳で。ギィネは開き直り、自分の高得点風船を狙い撃つ。
 ――まあ、ある意味知人相手だから出来る芸当ではあるが。

 しかし出鼻を挫かれた静も、大人しく引き下がりはせず。
(的は風船、破壊力は必要はないのですから……とにかく当てる、それだけ考えましょう)
 相手がその気なら、自分も手段を選ばない。それだけのこと。
 弾丸に紫色の雷を纏わせ、狙いすました一撃。小さな弾は標的へ、吸い込まれるように着弾する。
 だが、再びギィネの妨害が入り。
「ほらよもう一発!」
「っ!」
 撃ち抜かれる3点。貫通した弾が、ギィネの放ったマイナス3点を直撃する。相殺。
(なぜ動きが見抜かれて――もしや、『マーキング』ですか!)
 気づいた時には遅く。更なる加点を目指そうにも、残る風船は1点ばかり。
 ならば相手の減点を、と周囲を見回すが……多くの風船はすでに空高く浮かび、弾の届かない場所へ――
「……どうやら私が甘かったようですね。悔しいですが」
「悪いな、恨まないでくれよ」
「はい。ルールの範疇であることは理解しております。決してそのような事は」
 代わりに次も勝ってくださいねと一礼をし。

(よし、初戦突破だぜ。目指すは決勝でつっくんと腕比べ……!)
 彼女の目指す所は、どうやら親友との直接対決。
 幸いにも九十七とともに1回戦突破となったが――果して、2回戦はどう動く。


●ジネット・ブランシャール(ja0119) VS 雀原 麦子(ja1553)

 何事もまずは形から……なのだろうか。微笑む麦子の両腿には、それらしいホルスター。
 両手をそこへ差し伸べ拳銃を両手に取ると、くるくる回し片方だけ戻してみせる。
 二挺拳銃――と思いきや、片方はダミーの水鉄砲のようだ。規定の十発、余裕で連射できるオートマチックを構え。
「お互い楽しんでいきましょ!」
「望むところだ」
 対するジネットは凛とした表情のまま。但し、その胸中には熱い闘争心を秘めて。
(球技大会にこんな競技があるとはね。ウキウキしてしまうが……射撃で負ける訳にはいかない、気を引き締めよう)
 心は熱く。頭は冷静に。集中し、そして――全力で挑む。

「1つ、2つ……よしラスト!」
 お祭り気分の麦子が狙うのは、自然、自分が気持ちよく狙える加点の風船が主。
 正々堂々、正面突破をモットーに。狙い易い位置を探しながら、高得点の風船を撃ち抜いていく。
「これで高得点は全部押さえたかしら〜? うん、好調好調♪」

 一方のジネットも、持ち前の腕で着実に点数を重ねていた。
(生き物や練習用の的とは動きの性質が違う分、少し予測が難しい……けれど)
 望むところだ。簡単すぎては面白くない。
「すまないが、その風船は貰ったよ」
「ふふ〜ん、まだまだ負けないんだから♪」
 2人のポイントは抜きつ抜かれつ、一定の均衡を保ちながら手数を重ねていく。
 永遠に続くかと思われた均衡。しかしそれは、ジネットが終わらせる。
(このまま全弾使っても決着はつかない。あまり気は進まないけれど……減点を狙うしかない、か)
 一瞬の決断。
 銃口が向けられる先は――5点減点。
「!」
 気配の変化に麦子も気づくが、引金はすでに半ばまで引かれ。間に合わない。
 照準を合わせ直すより先に、最後の弾丸は1点の風船を撃ち落として――

「お疲れ、また機会があったら遊びましょ♪」
「勿論。その時はよろしく頼むよ」

 この試合で大会最高得点を記録したジネットは、次の2試合シードとなる。


●二回戦

 第1巡を終え勝ち残った選手に、初戦シードの楊 玲花(ja0249)を加えた十三名で大会は続く。

 2巡目の1試合目、九十七 VS 淳紅は、初戦に続き【ピー】モードの九十七に軍配。
「悔しいけど負けやな。次も勝ってや」
「当然ですの、こ憎たらしい悪魔教師に一泡吹かす事こそ九十七ちゃんの使命ゆえ」
「……が、頑張って、な?」

 続く2試合目、諏訪 VS 真里の試合は、両者譲らぬものの終始和やかな雰囲気のまま展開。
 減点を狙う諏訪の弾と、阻止せんとする真里の弾がかちあう場面もあったが、それさえ楽しむように2人は対戦を続け。
「いい勝負だったね。楽しかったよ」
「いえ、この調子で次も絶対勝ちますよー!」

 3試合目のひむろ VS 清十郎は、的を外さなかったひむろが粘り勝つ。契機はやはり、清十郎が挑発に乗り出した場面か。
「あれだけ言っても動じないのには正直驚きました。次も頑張って下さい」
 見くびっていたかもと謝罪を添え頭を下げれば、ひむろも笑う。
「ありがとうなの、頑張るね」

 続く完子 VS はくあ。序盤は両者譲らぬ接戦を見せた。
 中盤以降、アウルを脚に纏わせ、小さな身体からは想像もできない驚異的な跳躍を見せた完子であったが……
 やはり地に足をついて遠距離を狙い続けるはくあの技術には及ばずか。
「うう〜、危なかったぁ。負けちゃうかと思ったよっ」
「さすが銃器専門といった所かしらね。悔しいけど完敗だわ」

 としお VS 歩は、としおの熱意に押された歩が競り負けた形か。
 天の声にはこれは栄の分! 等という声が聞こえたが幻聴かそうかそうだな。
「愉しめたよぉ。折角だから最後まで試合を見ていこうかな」
「手合わせ有難うございました!」


 ――そして、ギィネ VS 玲花。
「折角なので楽しませて貰います」
「おう! 手加減無用、こっちも本気で行くぜ!」

(迂遠に見えても、確実な点の積み重ねこそ勝利への近道――、!?)
 撃ち抜く風船を慎重に選ぶ玲花に対し、先の静との戦いと同じく荒業を仕掛けるギィネ。
「先で親友が待ってるんでな! 俺、決勝に行けたらつっくんと戦うんだ……!」
 って、……ん?

 依然、無難な戦法を貫く玲花。点数を重ねるが、やはり減点の影響は大きい。
 勝利を確信し点数を稼ぎ始めたギィネに、対抗するべく減点を仕掛けるものの、及ばず。
 敗因は、減点誤射を避ける為に高得点の風船をあえて見逃した、序盤の迷いだった。


●三回戦、そして

 3巡目第1試合は、諏訪と九十七。互いに技能を遺憾なく発揮し壮絶な戦いとなるも、僅差で諏訪が競り勝ち。
「悪く思わないで欲しいのですよー?」
「……ぎーちゃ、後は任せました……の」
「つ、つっくーん!」
 別にダメージは無い筈だが、何故か倒れ伏す九十七。駆け寄るギィネ。カオス。

 続くギィネ・としおの試合は――お察し下さい(前試合の死亡フラグ的な意味で)

 最後の戦いは、終始はくあペース。勿論ひむろの腕も良いのだが、如何せん、種目がはくあの領域すぎた。
「この子のクセも掴んだし、今のわたしは止まらないよっ! ふふふ、全部墜とすね……!」
 ずももも。効果音を付けるならそんな感じかもしれない。とにかく圧倒的であった。ずももも。


 残り試合数も僅か。トーナメントは続き、準決勝へと進む。
 貸し出されたエアガンともすっかり友達となったはくあ、その勢いを止める事は、諏訪の力を以てしても難しく。
「長距離射撃は盲点でしたよー?」
 減点風船と重なった3点を見逃した事、減点を狙う彼女の終手が、射程を凌駕した必殺の一撃だった事が明暗を分けた。

 もう一つの準決勝――としおとジネットの試合もまた、初戦トップ通過という勢いに乗ったジネットが押し切り。
「悔しいけど仕方ないね! 次も頑張ってください」
「ああ。絶対に優勝すると約束する」
 固い握手を、交わす。


●大会の終わり

 最終戦。箱の前には、互いに飛ぶ鳥を落とす勢いで勝ち上がったジネットとはくあの姿。
「わふ、宜しくお願いしますっ」
「此方こそ、宜しく頼むよ」

 解き放たれる風船達を追い、笛と同時に2人は地を蹴る。それぞれ的を狙い易い位置を探し、目に付いた風船を撃抜きつつ。
(この銃なら……もう少し、いけるよねっ!)
 際どい場所はあえて見逃し、己の力量や銃の性能を踏まえたうえで、可能な限り。風船同士が離れる機を待つ。
 決勝ともなれば、安牌では勝てない、積極的に動かねば。その気持ちが、僅かに焦りを生む。
(集中……!)
 はくあが狙い定めるより先に、発砲音。速い。弾道はぶれる事なく、高得点を撃抜いて。
「撃退士としては敵わないかもしれないけれど」
 ジネットは小さな声で、呟く。
「過去の経験と意地でカバーするしかないよね」
 彼女の武器は、経験。
 天魔相手なら撃退士としての経験も重要だろうが、今回の的は無機物。なれば久遠ヶ原へ来る前の経験もまた、勝敗を分ける一つの要素――
「負けられない――灰色猫の名に懸けて」


「お疲れ様でしたっ!」
「ありがとう……きみも素晴らしい使い手だな。いつか実戦で肩を並べたいものだ」
「わたしもです、またやりましょうねっ!」
 勿論負けず嫌いな彼女は勿論、次は負けないよ、と一言。


 ――これにて射的大会は幕引き。優勝者ジネットの希望で、紅組へ加点となる。


(代筆:クロカミマヤ)


依頼結果

依頼成功度:成功
MVP: 『九魔侵攻』参加撃退士・楊 玲花(ja0249)
 ヴァニタスも三舎を避ける・氷月 はくあ(ja0811)
 二月といえば海・櫟 諏訪(ja1215)
 ラーメン王・佐藤 としお(ja2489)
 胸に秘めるは正義か狂気か・十八 九十七(ja4233)
 青の記憶を宿して・蓮華 ひむろ(ja5412)
 魔族(設定)・ギィネシアヌ(ja5565)
重体: −
面白かった!:16人

灰色猫・
ジネット・ブランシャール(ja0119)

大学部3年98組 女 インフィルトレイター
伝説の撃退士・
雪室 チルル(ja0220)

大学部1年4組 女 ルインズブレイド
『九魔侵攻』参加撃退士・
楊 玲花(ja0249)

大学部6年110組 女 鬼道忍軍
魔に諍う者・
並木坂・マオ(ja0317)

大学部1年286組 女 ナイトウォーカー
みんなのアイドル・
下妻ユーカリ(ja0593)

卒業 女 鬼道忍軍
ヴァニタスも三舎を避ける・
氷月 はくあ(ja0811)

大学部2年2組 女 インフィルトレイター
┌(┌ ^o^)┐<背徳王・
エルレーン・バルハザード(ja0889)

大学部5年242組 女 鬼道忍軍
二月といえば海・
櫟 諏訪(ja1215)

大学部5年4組 男 インフィルトレイター
夜のへべれけお姉さん・
雀原 麦子(ja1553)

大学部3年80組 女 阿修羅
歌謡い・
亀山 淳紅(ja2261)

卒業 男 ダアト
心眼の射手・
久遠 栄(ja2400)

大学部7年71組 男 インフィルトレイター
ラーメン王・
佐藤 としお(ja2489)

卒業 男 インフィルトレイター
道を切り開く者・
楯清十郎(ja2990)

大学部4年231組 男 ディバインナイト
撃退士・
雨宮 歩(ja3810)

卒業 男 鬼道忍軍
闇の戦慄(自称)・
六道 鈴音(ja4192)

大学部5年7組 女 ダアト
世界でただ1人の貴方へ・
氷雨 静(ja4221)

大学部4年62組 女 ダアト
胸に秘めるは正義か狂気か・
十八 九十七(ja4233)

大学部4年18組 女 インフィルトレイター
SneakAttack!・
高峰 彩香(ja5000)

大学部5年216組 女 ルインズブレイド
青の記憶を宿して・
蓮華 ひむろ(ja5412)

高等部3年1組 女 インフィルトレイター
魔族(設定)・
ギィネシアヌ(ja5565)

大学部4年290組 女 インフィルトレイター
真ごころを君に・
桜木 真里(ja5827)

卒業 男 ダアト
二律背反の叫び声・
唐沢 完子(ja8347)

大学部2年129組 女 阿修羅
死を語る者・
冬樹 巽(ja8798)

大学部8年170組 男 アストラルヴァンガード
闇鍋に身を捧げし者・
ニオ・ハスラー(ja9093)

大学部1年74組 女 アストラルヴァンガード