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マスター:剣崎宗二
シナリオ形態:ショート
難易度:非常に難しい
形態:
参加人数:8人
サポート:1人
リプレイ完成日時:2012/08/09


みんなの思い出



オープニング

●断鉄の刀

「おーれは夜行くはーこびやー‥‥っと」

 真夜中、岡山市付近の高速道路。
 次の日の為の物資、商品は、その日が始まる前に運び込まなければならない。その為のトラックの一つの中、運転手が歌を歌いながら、アクセルを踏み込んだ。
 この時間帯ならば、高速道路上の車通りもまばら。一日の疲れを多少なりとも回復させながらのんびり運転する事ができると、精神がリラックスしたからこそ、彼は歌いだしたのだ。

 だが、その直後、彼は異様な光景を目の当たりにする。
「今日も今日とて‥‥うぉっ、あぶねぇ!」
 急ブレーキ。そう、彼のトラックの前には、和服の男が、『道路の中央』に立っていたのだ。
 無論、トラックはその質量から、幾らブレーキを踏み込んでも急停止は至極困難であり‥‥急遽ハンドルを切ろうにも、反応できる距離ではなかった。

「いけねぇ、ぶつか――」
 次の瞬間。
 トラックは、中央から真っ二つに分断されていた。

「ふむ。‥‥つまらん物を両断してしまったか」
 丸でその場から動いていないかのように、和服の剣士は呟いた。
「な、何もんだ、あんた‥‥」
 下半身がトラックの半分の下敷きとなった運転手が、見上げて聞く。
「‥‥‥」
 和服の剣士は答えない。まるで運転手が眼中にないかの如く。
 その両目は、きつく――閉ざされていた。


●救出作戦

「よう、また呼び出してすまねぇな」
 教室の中。撃退士たちが入ってきたのを見て、ヘンドリック=マーベル(jz0067)が椅子から立ち上がる。
「ヴァニタスらしいもんが、‥‥岡山を通過している高速道路を占拠しちまってな。‥‥本来は国家側がなんとかするもんなんだが‥‥」
 壁に、監視カメラから撮られたらしき拡大画像が映る。

「最初にそこを通りかかったトラックの運転手が‥‥乗ってるトラックを真っ二つにされて下敷きになってしまってるぜ。急いで助け出さないと問題なんだが‥‥」
 そこで、苦い表情に変わる。

「コイツは全く動こうとはしていねぇが‥‥半径50mに接近したヤツは、何れも斬られている。――どうやって、何に――斬られたのかすらわからん状態だぜ。‥‥そこで、お前たちの出番だ」

 立ち上がるヘンドリック。

「危険な相手だかんな。‥‥今回は俺も付き合うぜ」


リプレイ本文

 斬撃により、廃墟と化した高速の上。
 その爆心地から丁度50mの場所に、8人の撃退士は立っていた。

「うわーっ!バラバラですよ!バラバラ!」
 周囲に散らばる瓦礫、残骸を見て、丁嵐 桜(ja6549)が目をキラキラと光らせる。
「トラックまで真っ二つとか‥‥憧れるねぇ」
 高野 晃司(ja2733)も、同様の感覚があるのだろう。遠くにある、割られたトラックを見回す。
「けど、今は一刻を争うからね。‥‥分析は、後だ」

「待ってるのでしょうね‥‥強敵を‥‥ならば‥‥闘ってあげれば」
 その隣から、少女が歩みを進める。
 紅の瞳に、しかと和服の剣士を映し。アイリス・L・橋場(ja1078)は、光纏を展開する。
「I desert the ideal!」


●Investigation

 意気込みに反して、最初から突入する撃退士は居なかった。
 桜とアイリス、この二人が、ボールを取り出していたのである。
「先ずは‥‥私が」
 手に持ったテニスボールを一直線に投げ込むアイリス。
 そのボールは、範囲内に侵入した直後、真っ二つに分断される。
「なら、これでどうだー!」
 地面にたたきつけられた桜のゴムボールも、地面スレスレで切断される。

「一定速度以上で接近する物体に反応しているのかな‥‥?」
「試してみるか‥‥」
 撃退士中、最も反応速度に優れる戸次 隆道(ja0550)が、少しずつ接近する。だが、彼の足が僅かに範囲内に踏み込んだ直後。
「ッ‥‥!!」
 風斬り音を聞き、とっさに横に体をずらす。
 斬撃は地を抉り、コンクリートに深い跡を残す。
「速度に関わらず範囲内に居れば、斬撃を飛ばしてくるようだな‥‥仕方ない、予定通りに進むぞ!」

●Advance

 全員が範囲内に入った後、桜は「依然と、ボールを投げればそちらを斬撃が狙う」と言う事に気づく。
「なら‥‥アイリスさん!」
 それを聞いたアイリスが、今度はペイントボールを取り出し、一直線に投げつける。すぐさまそれを切り裂こうと斬撃が飛んでくるが、ボールに向かって飛んでくると分かれば、回避は容易い物。舞うように体を回転させ、横に飛び――アイリスは、斬撃を回避した。
「ペイントのついた物はなし‥‥実体はありませんか」
「‥‥とすると‥‥真空波か?」
 事前に撒いてあった粉が、真ん中から裂かれたのを見て、隆道が考え込む。

「次は私の番ですね」
 ボールを投げ、すぐさま回避を行う桜。これも回避には成功する。
 これを繰り返して、少しずつ近づいていけば‥‥そう考えた矢先、変化は起こる事となる。

「こっちを狙って来た!?」
 囮班の様子を見ながら前進していた名芝 晴太郎(ja6469)が、ヴァニタスの顔が自分に向いたのに気づき、とっさの回避行動を取る。次の瞬間、彼の袖の一部が切り取られ、布片として空を舞った。

 ヴァニタスがボールを狙ったのは、速度の関係ではなく‥‥単に「一番自分に近い物体」を狙っただけなのだ。それ故に、囮班の作用を過信し‥‥一気に接近した救出班に、狙いは向いたのだった。
 「囮」となるためには無論、注意を自身に引き付ける為の「何か」が必要となる。
 囮班の大半には、それが欠けていたのだった。

 急激な回避で一度目の斬撃をギリギリで回避した物の、体勢を崩し瓦礫に躓き、転倒した晴太郎を、更なる斬撃が襲う!
「させません‥‥!」
 一瞬にして、アイリスの顔の上半部を、血の様な文様が浮かび上がった黒いバイザーが覆う。
 身体能力を最大限に引き出すための技――「Alternativa Luna」を使用したアイリスは、最大速度で晴太郎の前へと滑り込み‥‥青銅の盾を構えると共に、花びらの防壁をも展開する!
「はぁぁぁぁ!」
 直撃は盾が受け止めている物の、衝突による衝撃波は止められず、彼女の体を傷つける。唇をかみ締め、大きく上に盾を押し上げると共に、何とか斬撃を受け流す。
「はぁ‥‥はぁ‥‥っ」
 荒く息を吐くアイリスの横に滑り込む九十九(ja1149)。
「癒せ。花信風(ファシンフォン)」
 言葉と共に小さな旋風がアイリスに纏わり付き、僅かながらその体力を取り戻させる。

 僅かに揺れながらも立ち上がり、剣をヴァニタスに向け、挑発する。
「‥‥剣士‥‥の‥‥つもり‥‥なら‥‥私‥‥と‥‥相対しろ‥‥!」
 その言葉が聞き取れたのか否か。剣士の顔は改めて彼女に向く。
 「今の内に接近しろ」と言うハンドサインを九十九と晴太郎に示すと、改めて盾を構えなおすアイリス。
 そこにあるのは、戦士としての意地か。それとも、守りたい物への誓いか。
 次の瞬間、再度、巨大な斬撃が飛来し‥‥爆煙を引き起こす。
「ぐぁ‥‥っ」
 衝撃に、地に叩き付けられ、2度ほどバウンドする。
 再度花びらの盾――「Scut de Ajax」にて、斬撃自体を受け止めたものの‥‥彼女の体力は最早限界。だが、それでも彼女はその場で立ち上がり、挑発を続ける。
「‥‥強敵と‥‥戦いたいのでしょう‥‥?‥‥それなら‥‥私が‥満足させて‥あげましょう‥」
 急いで回復のため九十九が引き返そうとする物の、時は既に遅く‥‥3度目の斬撃が、彼女を襲っていた。


●Rescue Attempts

「っ‥‥お前らが死んだら、元も子もねぇからな‥‥!」
 鈍金色の銃弾が、遠方から放たれる。音速で飛ぶその弾丸がアイリスの横を過ぎり、斬撃を受けて両断されるまでの間に。決死の覚悟で侵入した医療隊が、アイリスを救出する。
 だが、彼女は確かに十分な時間を稼ぎ‥‥救出班、囮班の両方が、斬撃が激化するとされている20mの範囲内へと侵入していた。

 救出班。
「ヘンドリックさーん、援護お願いしまーす☆」
 鳳 優希(ja3762)のコールと共に、一発の弾丸が遠方から飛来。それを斬撃が切り裂くまでの間に、彼らは動けなくなった運転手と接触していた。

「しっ‥‥静かに。今、助けますから」
 運転手に声を出さないよう言い、ジャッキでトラックの残骸を持ち上げる晃司。出来たその僅かな隙間から、晴太郎が彼を引きずり出す。
「あんちゃんたち、何もんだ?」
 小声で問いかける運転手に、彼を背負い上げた晃司は、軽く微笑んで答える。

「久遠ヶ原学園の、撃退士です」



●Close Quarter

 一方、囮班。
 未だ距離はある程度あり、飛来する風の刃も精密度を増している。

「どれが正解かねぃ‥‥?」
 弓を構えた九十九の目は、僅かながら見開かれている。

「生を司る南斗老君、その生死簿に一筆加えてもらうさね!」
 飛来する不可視の刃。九十九は、素早く隆道に向かって矢を放つ。その矢は一陣の紫紺の風と化し、彼の前で逆巻く。
 飛来した刃が、隆道に向かった物ならば、この風はその軌道に干渉し‥‥隆道自身の反応能力と相まって、簡単に回避ができた事だろう。
 だが、その刃が狙ったのは‥‥桜であった。
「うわっ‥‥いたたっ‥‥」
 攻撃能力に特化した彼女だが、その分、防御能力は犠牲になっている。
 故に、この一撃は、既に彼女の体力の大半を奪っていた。

 距離が中程度でしかないこの状態に於いて、不可視の風の刃が誰を狙っているのかを判断するのは、非常に困難であった。それ故に、回避を誘う紫紺の風も、目標が定められず、その効果が半減していた。
 即刻桜の周りをそよ風が纏わりつき、その傷を癒すが、ダメージは大きく完全な回復には至っていない。

「まどろっこしい‥‥。近付かれるのがイヤなんて随分臆病なんだね。直接斬り合う度胸もないのかな?」
 高速で駆けるは、神喰 茜(ja0200)。姿勢を低く、前かがみのようにして突っ込む。
 友を傷つけられた怒りもその刃に込め、逆手に抜刀するは細身の大太刀。
 動かざるヴァニタスの横を抜けると共に、すれ違い様の一閃はその首を狼の牙の如く狙う!
「なるほど。中々の速度だ」
 首筋に血が滲む。が、それ以上は切り込めていない。ヴァニタスの右の刀が鞘ごと持ち上げられ、寸での所で大太刀の刃を阻んでいたのだ。
(「突きは危なそうだね‥‥なら!」)
 直線に飛ぶ風の刃を警戒し、あえて突きを行わず、銀光を舞わせ大太刀を四方から振るい、首を狙う。
「狙いが一点である分、防ぎやすいと言う物だ」
 金属音が、連続で響く。
 殆どの斬撃は鞘で防がれ、通った一部の攻撃も、ずらされ、服を切り裂いたのに過ぎない。

 だが然し。攻撃を行っているのは、何も彼女だけではない。
 紅の闘神が、彼の逆側には立っていた。
「何の事はない、俺はお前が気にくわない。」
 その怒りを表すかの如く、赤き髪。
 炎の如きその力を示すが如く、赤き闘気。
 持てる力を全開にした、赤き闘神――戸次 隆道が、そこには居た。
「蹴り飛ばす‥‥それだけだ!」
 回し蹴り。大きく体を捻った遠心力と共に、中段へ放たれたそれは、シンプルながら猛烈な威力を持ち‥‥受けに使われた、左の刀の鞘に、ひびを入れていた。
鞘を元の場所に戻し、逆手でそれに手を掛ける。
「ぬっ!?」
「‥‥抜かせはしない。抜撃を撃たせる訳には行かないからな」
 その鞘には、既に赤い糸が纏わりついて、刀が抜かれる事を封じていた。

「面白い‥‥これなら、楽しめそうだ!」
「何を面白がってる‥‥っ!?」
 一瞬、右の刀を茜の大太刀ごと大きく上に弾き、手を離したかと思うと、その手は茜の首を掴む。
 そしてそのまま強引に‥‥茜の体を隆道に叩きつける!
「くぅ‥‥っ!」
 そのまま地に叩き付けられる二人。倒れた事により糸の拘束が緩み、左の刀の拘束が解かれる。逆手に、刀が抜き払われる!

 風斬り音。
 斬撃は床に倒れた二人の内、上に居た茜の背を切り裂き‥‥一直線に、救出班の方へと向かっていく。
 並ばぬよう、包囲の構えを取ったのは良かった。だが、自分たちの後ろには救出班と‥‥一般人である運転手が居る事への注意を、怠っていた。

「っ‥‥守りますです‥‥!」
 未だ属性が不明なその風の刃に、正面から両腕を広げ、立ちはだかる優希。
 その眼前に、複雑な陣が空気中に形成され‥‥魔法の障壁が、前方に広げられる!
「負けられ‥‥ないのです‥‥」
 後方に居る、背負われる直前の運転手に目をやり、改めて「守るべき物」を確認、気力を振り絞る優希。
 けれど、気力だけで持ちこたえるには‥‥力の差が、余りにも大きすぎた。
 障壁を透過した斬撃の余波が、無数の小さな刃と化し、運転手と、それを背負った晃司を切り裂く!
 撃退士であり、防御能力に優れた晃司には、殆どの斬撃は効果を成さず‥‥軽く足を切られた程度の負傷である。だが、既に弱っていた運転手には、多くの小さな傷が刻まれ‥‥血を流していた。

「怪我した人と、運転手さん連れてさっさと逃げてー!」
 桜が、立ち上がった隆道と、再度ヴァニタスの前に立ちはだかる。
 再度放たれようとしていた風の刃は、然し飛来する弾丸により、ヴァニタスが剣で阻む事を余儀なくされた事で、阻止される事となる。


●幕間〜Final Bullet〜

 遠方。「全ての弾丸」を撃ち尽くしたヘンドリックは、再度スコープを覗き込む。
 戦況は極めて劣悪。既に撃退士たちのうち、交戦可能なのは桜と隆道、それと運転手を背負った晃司の3人のみ。実質2人がヴァニタスを押さえ込んでいる事となる。

「‥‥拳銃、持って来るべきだったな。‥‥仕方ねぇ。最後の弾丸、使うしかねぇか」


●The Blade

「それで強くなったつもりか!? 与えられた力でふんぞり返っている癖に!」
 紅の闘神の、雨のような蹴り。然し、長髪の男は、両の刀でそれを払い、弾き、受け流す。
「如何なる方法を用いようと、力は力だ。‥‥卑怯だと思うのならば、貴様は戦場には向かん」
「卑怯だと思ってはいない‥‥ただ、気に入らないだけだ!」
 一刀を踏みつけるようにして足で地に押し付け、そのまま跳躍。体を捻り、頭部への下向きの回し蹴りを繰り出す。僅かに頭をずらし、肩でそれを受けた長髪の男。

 ガン。
 鈍い音と共に、その足が踏みしめている地面に、ひびが入る。
「その力‥‥覚えておこう。そして貴様には、名乗っておこう。‥‥我が名は秋月 無幻。八卦が一人、『山』のムゲンだ」
「知った事ではないな!」
 更にその勢いのまま逆に体を捻り、もう片方の足をも回転させ、叩きつける!
 逆手の剣により、この蹴りは防がれ‥‥すぐさま反撃を警戒し、蹴りの反動で空中を舞い、後方に着地する。
 直後、桜が猛然と距離を詰め寄り、四股を踏み‥‥力を溜めるための儀式を行う!
「この一撃‥‥受けてみ――」
「次があったら覚えておけ。援護もなしに敵の直前で力を溜めるのは、攻撃してくれと言っているようなものだ」
 かの技は、使えば移動する事はできなくなる。故に、必然と敵の直前で使う事になる。だが、それは即ち‥‥無防備な姿を晒すと言う事でもあった。
 両の刀による、交差一閃―― 既に多少なりとも負傷していた桜は、そのまま倒れこむ事になる。


●The Price of Final Bullet

 隆道が、桜を連れての撤退を余儀なくされた頃。
「なぁ‥‥あんちゃん。あんた‥‥そこに、まだ居るのか?」
「っ!?おっさん?」
「なんかさ、目の前が白くなってな。俺はもうだめかもしれねぇ」
「そんな事言うな!あと少しで‥‥」
「‥‥女房とガキにゃ、よろしく言ってくれや‥‥」
「おい、おっさん、おい!」

 包帯で押さえるには余りに多い傷口からの失血は、運転手の体力を‥‥予想よりも早く、奪っていた。
 全力で前方に走る晃司は、然し石につまづき、倒れこむ。
 そうして‥‥彼は、運転手の体が冷たくなったのを、感じ取った。

「くっそぉ‥‥くっそぉぉぉぉぉ!」
 死の恐怖を誰よりも深く感じていたからこそ、他者をそれから守りたかった。
 だが、人を超えた暴力は‥‥それを、引き起こしてしまったのだ。

「戦えるのは‥僕だけか」

 最後の一筋の望みを託し‥‥運転手を晴太郎に預け、最後の一矢を報いるべく。漆黒の‥‥死神の大鎌を握り締める。
 自身の後ろに、恐怖の形である死神の幻影を顕現させ、晃司は、己の怒りを一閃に込め‥‥
「食らえ‥‥最後の、一撃ぃぃぃぃ!」
 叫びと共に、光の軌跡が、一直線に長髪の男に向かう。
「むぅっ!?」
 正面から、両刀を鞘に収め‥‥交差させるようにして風の刃を飛ばす。

 爆音。
 爆発。

 光の軌跡は男の肩を掠め、傷口を残す。
 風の刃は、二つの刃に分裂し、晃司の体を斬る。

「危険だな‥‥ならばここで‥‥」
 目に見えぬほどの速度で二刀を腰の鞘に収め、風の刃を放つ。
 動けなくなった晃司に、刃は向かっていき‥‥

「――てめぇに、俺の仲間は殺させはしねぇ」
 駆け込んだヘンドリックの、左腕を切断した。
「てめぇに‥‥くれてやらぁ。仲間の命に比べりゃ‥‥安いもんだ」
 ヘンドリックが、残った片腕のみで晃司を担ぎ上げる。

 更に襲い来る風の刃。だが
「ここは通さん!」
 晴太郎と隆道が、仲間の運搬を終え、立ちはだかり二人掛りでそれを受け止める。
 仲間を、無事に撤退させるために。

 暫くして、敵を失った剣士が‥‥その場から、姿を消した。


依頼結果

依頼成功度:失敗
MVP: 修羅・戸次 隆道(ja0550)
 踏みしめ征くは修羅の道・橋場 アイリス(ja1078)
 序二段・丁嵐 桜(ja6549)
重体: −
面白かった!:26人

血花繚乱・
神喰 茜(ja0200)

大学部2年45組 女 阿修羅
修羅・
戸次 隆道(ja0550)

大学部9年274組 男 阿修羅
踏みしめ征くは修羅の道・
橋場 アイリス(ja1078)

大学部3年304組 女 阿修羅
万里を翔る音色・
九十九(ja1149)

大学部2年129組 男 インフィルトレイター
覚悟せし者・
高野 晃司(ja2733)

大学部3年125組 男 阿修羅
蒼の絶対防壁・
鳳 蒼姫(ja3762)

卒業 女 ダアト
ある意味超越者・
名芝 晴太郎(ja6469)

大学部5年99組 男 阿修羅
序二段・
丁嵐 桜(ja6549)

大学部1年7組 女 阿修羅