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マスター:カナモリ
シナリオ形態:ショート
難易度:やや易
参加人数:8人
サポート:2人
リプレイ完成日時:2013/03/26


みんなの思い出



オープニング



「今回はディアボロの討伐をお願いしたいってことなんだけど」
 と、久遠ヶ原学園の卒業生で、今は荻原と一緒にフリーの撃退士とか仲介業とかやってる江藤が言った。
 学園に紹介する依頼の話だった。
 けれど荻原は唐揚げが食べたかった。
 にも関わらず江藤の買って来たお弁当が唐揚げ全く関係ない野菜炒め弁当(肉なし)とかいうめっちゃヘルシーなお弁当だったことに衝撃を受けていた。
 だから今は話を聞ける気分では全くなかった。

「今回の討伐場所は廃墟になったわりと広めの民家の中みたいだな。数は6匹。何かねっばねばしたスライム型のディアボロらしい。色は赤、青、黄色、緑の四色。でろんでろん状態の焼く前のパン生地みたいなやつで、生命力もさほどでもないし、大した敵ではないんだけど、攻撃行動がちょっと厄介なんだよね」

 マイペースに話を続けながら、野菜炒め弁当(肉なし)を頬張る江藤の横顔を、荻原は思わず、え何この人誰くらいの軽蔑の目でちょっと見つめる。
「でお前さっきから何か凄いこっち見てる感じだけど、俺それは気のせいだと思う事にしたから見つめても無駄だしね」
 江藤がなんか、口をもしゃもしゃ動かしながら、言った。
「いや思う事にしないで欲しいちゃんとめっちゃ見てるから」
「だってどうせ面倒臭いこと言おうと思ってんでしょお前」
「面倒臭い事とかじゃないから。俺ちゃんと唐揚げ弁当食べたいって言ったからねお前に」
「ほら面倒臭いじゃん。いや聞いたけどさ。なかったんだもん仕方ないじゃん」
「いやないならそりゃ確かに仕方ないよ。唐揚げは諦めるよ。それはお前責めてもしょうがないよ」
「だろ」
「いやだろじゃなくて、その後のチョイスでしょ問題は」
「うんでね。あのーあれ、攻撃行動なんだけど」
「いや攻撃行動じゃなくてさ、チョイスでしょつってんの問題は」
「ちがもううるさい」
「煩いってなんだよ、野菜炒め弁当ってどういうことだよ! おかしいだろどう考えても! むしろわざとだろ! わざと怒らせようとしてるとしか思えないだろ! 俺だったら絶対唐揚げ弁当って言われて、なかったからつって野菜炒めだけはチョイスしないわ絶対しないわ」
「いや俺食いたかったから、お前も一緒でいいかなって。一緒の頼んだ方が早そうだったし」
「いやいやいやいやいや、え? 何どういうこと、何喋ってんの、お前が食いたいかどうかは知らないし」
「だったら自分で買いに行きゃ良かったじゃん。俺に買いに行かせといてキレられても」
「ちがちがちがちが、ちょっと待って落ち着いて、良く考えてみて」
「いやお前が落ち着けよ」
「俺唐揚げって言ったんだよ。唐揚げだよ。鶏だよ。鶏プラス脂っこいものだよ。なんでヘルシーにしちゃってんだよ、ベクトル完全に逆方向じゃん」

「でーこのディアボロの攻撃行動なんだけど。あのーあれ、べったべったする接着剤みたいな何かを吐き出すのね。これが面倒臭いの。これに触るとあらゆるものがくっついちゃうの。だからあれだな。自分の身体についちゃった日には、余程気をつけないと、仲間ともひっつくし、床にもひっつくし、壁にもひっつくし、家具とかゴミとかにもひっついちゃうし、だいぶめんどくさいよ。今のお前くらい面倒臭いよ」
「いや面倒臭いとかの問題じゃないから。ほんっとに。ちゃんと聞いて。唐揚げ食べたいって言ったんだよ、俺」
「あーもう煩い煩い」
 江藤は面倒臭そうに言って、弁当を抱えつつ背中を向けた。






リプレイ本文





●ところでクライシュ・アラフマン(ja0515)さんは、なんらかの間違いが生じてここにいらっしゃるんじゃないかって予感がした。
 だって「幼少時に天魔に親を殺害され、その後ペルシャ系密教の暗殺集団の保護を受けて暗殺者として育成された青年」で、尚且つ現在は、「過酷な訓練を乗り越え認可を貰った後に組織は崩壊したため、久遠ヶ原にやってきた青年」で、更に「訓練の過程で顔を含め全身に傷跡がある為、露出の多い服を好まず、顔に至っては白面を付けて素顔を晒さない」とかいう人なんですよ。そんな人にくっついちゃうねっばねばなディアボロ退治なんかさせたらアカンですよ絶対。

 だから早々に「今回の仕事は正直退屈にしか思えないな。早めに片づけるとするか」とお呟きになられたのもさもありなん。
 確かにそんな「所謂戦闘狂」っぽい人を退屈させないキャパシティはこのお仕事にはない。きっと。

 でもそういう「なんかちがう感」を抱いてらっしゃるのは覇王クライシュ様(なんか似合う気がするので言ってみました)だけではもちろんなくて、今回は多少みんな、この仕事引き受けて良かったんだろうか、と後悔してらっしゃった。
 お嬢様代表のシェリア・ロウ・ド・ロンド(jb3671)さんだって、普段は(ない)胸張ってむしろ突き出して「これくらいわたくしには何でもありませんわ」と、プライドが高いが故に変な所で意地を張る負けず嫌いであるのだけれど、今日だけは正味の話メンタル折れ気味だった。
「ねばねば……うぅ、気持ち悪い……く……くっ付かないように気を付けませんと……」
 今日ばかりは、これくらいわたくしには何でもありませんわ、とはいくらお嬢様だって言えない。いくらお嬢様だってねっばねばは嫌なのだいくらお嬢様だって。
 同じく猫野・宮子(ja0024)もそれはもう思いっきり悩んで、むしろ現在進行で悩んでいたりした。
 なんでこんな仕事やってるんだろ自分って。
 なんでこんなに変わったディアボロ退治にばっか縁があるんだろ自分。って。
「ともかく……魔法少女マジカルみゃーこ♪ 出陣するにゃ♪」
 でも仕事だからやる。この前向きかつ豪快な切り変わりっぷりが、「魔法少女マジカルみゃーこ♪」なんて言っちゃったって、猫耳と尻尾をつけて魔法少女に変身してる気取りだって、許されちゃう所以なのかも知れない。だってマジカルみゃーこですよ。普通は中々許して貰えないですよ。この可愛さっていうかもはやプリティっていう言葉が良く似合う感じがなかったら絶対許して貰えないですよ絶対。
 かと思えば、イリン・フーダット(jb2959)みたいに、どうせこんなくっだらないディアボロでも世のため人のために倒さなきゃいけないなら(自分の経験値のためにも)やるべきことはやりますよ、みたいに、しっかり割り切ってこのお仕事に挑んでいる者もいる。
 そしてそんな、3人、3人、2人に分かれて探索する仲間達の方針に従い行動するイリンの前方には、同班となったルルウィ・エレドゥ(jb2638)が居る。

 ねばねば、べたべた、ぐっちゃぐちゃ〜
 げろげろ、どろどろ、でろんでろ〜ん
 あかいねばねば、トマトあじ〜
 あおいべたべた、ソーダあじ〜
 きいろげろげろ、バナナあじ〜
 みどりどろどろ、カエルあじ〜
 ぜんぶたべたら、だいへんし〜ん
 くっついちゃ〜う、ねっばねば〜

 歌っている。
 ルルウィ歌ってる。歌いながらディアボロ探してる。むしろこの楽しそーな歌につられてディアボロ寄ってきそうだ。いやカエル味て。
 いろいろ物議をかもしだしそうな歌詞ではあるが、本人はいたって楽しそうに歌ってるので楽しい歌だということに強引にしてしまおう。さすが、甘いお菓子と可愛い服が大好きで人間界にやってきたキャrじゃなかったえー、悪魔なだけはある。多分この歌のメロディはテケテケしてるやつに違いない。あとさすが、長い桃色のふわふわした髪の毛をお団子の形に結ってるだけのことはある。いやこれは全く関係ないけど。
 そしてこの間、イリンは一切ノーリアクションで(白く)無表情を決めていた。何だったらこのままさりげなく薄くなっていって消えてしまうんじゃないかなっていうくらい白く無表情を決めていた。透けるような白ってこれの事だみたいに全体的に青白かった。
 というこの、天使と悪魔のさすがの趣の違いをお楽しみ頂いたところで、次の方のご紹介に移ろうと思う。

「とにかくあの依頼仲介の煩わしさから逃れたい一心でさっさと引き受けちゃったはいいけど……なんだろう……お約束の気配をひしひしと感じるんだけどこれ」
 こちら、「お約束の気配を感じる」というお約束をやってのけつつ、ディアボロを探してる碓氷 千隼(jb2108)。
 今日のテーマは「お約束」である。
「スライムみたいなディアボロなら狭いところにももぐりこんでそうだけど。こういうところ……とか」
 と、廃屋の中に残った家具の裏側なんてありそーな場所を探してみたりしているこの充実のお約束感。
「お約束だと、こういう時いなくて安心して気が抜いた瞬間に振り向いたら出てきたり……ないよね、流石に」
 それで安心してほっと肩の力抜いてまた歩き出そうとした所に、天井からどーんっ。
 ねっばねばディアボロがどーんっ。
 なのに気付かずちょっと歩きだしちゃって、何かに「うしろうしろー!」とかなんか言われて、振り向いた時の「!!」なこの顔。
 何かに取り憑かれたんだと思うんですよ、完全に。昭和の笑いの神とかに。じゃなきゃ、18歳のうら若き女子がこんな「お約束」感満開なリアク出来ないですよ。古い廃屋とかですから、きっといたんでしょうね。禿げ気味の昭和の神とかが。
 もちろん彼女はこの後ぬかりなくシュパーっと後退して戦闘態勢に入るわけですが、安定のお約束感を披露したその体からは、1980年代なかほりがそこはかとなく漂ってくるわけです。祟られてます完全に。

「ディアボロが出たよ! 戦闘開始だ!」

 で、なんかそうして千隼が同班のクライシュやシェリアに向かい声を上げているその頃。
 鈴木悠司(ja0226)は、カゴを背負って山に柴刈りに行ってるお爺さんみたいになっていたわけです。
 まあ、普通はあんまりならないです。
 ディアボロ討伐のお仕事中に、そんな昔話のお爺さんみたいな形にはならないです、普通は。
 でも彼は、なってました。さすがいー歳こいてタマネギ苦手とか言ってるだけはあります。
 そんなわけでシルエットだと完全に柴刈りってるお爺さんみたいになった彼ですが、これをちゃんと見て貰うと、背中でカゴっぽくなってるのが桜庭 ひなみ(jb2471)さんだということが分かります。
 彼の背中と彼女の背中がくっついて、しかもひなみが「今日もちっちゃいよ、ひなみだよ」なもんで、背負われたランドセルみたいになってるわけです。
 いくら実年齢(25歳)より若く見える悠司だからってランドセルは似合うわけないんだけどっていうかいやだからランドセルじゃなくてひなみなんだけど、今マイルドにランドセルに見えてたびっくりした。

 とにかく、なんでこんなことになってしまったかと言えば、そこにはこの班ならではのドラマがもちろんある。
 少し前、宮子、悠司、ひなみの三人はディアボロを探して屋敷内を徘徊していた。
 この時、悠司は、少女誘拐の犯人(でも悠司のビジュアルと雰囲気からして絶対手下で何も知らされてないまま使い走りにされてる系のやつにしか見えない)みたいになってたらどーしよーこれであまつさえくっついちゃったりしちゃったらもう完全にアウト感を通りこして犯罪の匂いすらしてくる感じだから気をつけよー。
 なんていう、若干病んだ物思いに耽りつつ、周囲に過剰なまでに気を配り、歩いていた。
 だから彼の名誉のために言っておくけれど、びびってるから過剰反応してるなんて勘違いはやめてあげて欲しい。彼はただちょっと「ロリコン」に見えたらどうしようみたいな所に過剰に反応してつまり病んでただけなのだ。
 で、そんなむしろ危ない彼の後ろから、「なんでもくっついちゃうと言っても当たらなければいいのです」とか、意外と腹の据わったことを思いつつ歩きひなみと、マジカルみゃーこ♪ ってる宮子。
 なんやかんやあったのかなかったのか、そこにディアボロが出現した。
「目標発見にゃ! 僕が惹きつけるから攻撃するにゃ♪」
 ニンジャヒーローを発動し、飛び込んで行く宮子。
「鬼さんこちら、手のなる方ににゃ〜♪」
 それにでろでろおろおろ翻弄される敵。あまりにも動きがシュパシュパ早いので、「もうっ!」ってキレて、かの「ねっばねばした接着剤みたいな何か」を吐き出した。
「正義は勝つのにゃ、うにに!? しまっ、にゃー!?」
 上空でぴゅーって吐き出されたそれをうわーもう防げなーい。かと思いきや、宮子必死感丸出しで、壁を蹴って軌道を変え華麗に回避。さすがレベルが高いだけあって、不慮の事態にも対応がばっちりです。
 この時、彼女の後方には、「距離をおけば多分向こうの攻撃は届かないだろうから、飛燕でさくっとやっちゃうよ」スタンスの悠司と、「女性とくっつくならいいけどもしもこの男の人とくっ付いてしまったらどうしよう」とかいう妄想が、いきなり何かのお告げのように降って来て、恥ずかしくなり過ぎてトレードマークのベレー帽を深く下げたりしてるひなみとが、居た。
 まさに悠司、飛燕の衝撃波を出している最中。
 うわっ、間に合わ……!
 それでも何とかかんとか根性と熱意で踵を返したところはさすが。でも踵を返すだけで終わってしまった。悠司の背中にべとっと張り付く接着剤的な何か。
「わー!」
 何このべとべとした感じ! Gホイホイってこんな感じなのかなーってこの感じ! っていうかGホイホイとか何思い出しちゃってんだよ俺! これがGホイホイの中身のあれだったら俺は今まさにG的ポジ……チーン。
 今日は朝からちょっと病み気味だった悠司さん、自分が巨大はGになった妄想に全身が総毛立ち、一瞬ふわっと貧血。
 が、倒れてくるのから逃れるために、ハッと踵を返したひなみに間に合わず直撃。
 現れた二匹のディアボロは、衝撃波と宮子の「必殺、マジカル脳天割りにゃ♪」によりすっかり跡形もなく消えていたけれど、残ったこの置き土産ですよ。
「あ、えっ、だ大丈夫にゃ?! ボクが避けたやつにゃ? ごめんにゃ!」
 でも宮子さんが謝るこたーないんです。戦闘中はおのが身は各々で守らなきゃいけないんですサバイバルです。
「どうしよう……ええと……あ! 無理矢理剥がせば問題ないにゃ!」
「いででで、いでーっ! ちょ、ちょま、ちょっと!」
「駄目ですーーー」
「いだ、い、ひ、ひなみさん……なんていうか……ごめんねごめんね!」
「い、いえ」
 ベレー帽を深くかぶるひなみ。
 彼女が恥ずかしがり屋さんだったから良かったものの、普通だったらそんなごめんねじゃ許されない事態でしたよ、悠司さん。



●その頃の天使と悪魔
 イリンが薄っすらと溶けそうに青白い佇まいでゴーーッッッとか、自らの盾「ヘラルドリースクトゥム」を焼いていた。
 本人の薄さも相俟って、この飛び出す火の赤さの強烈なこと強烈なこと。
 あと彼の真面目な顔つきも相俟って、何らかの職人さんのようにも見えます。見えますがもちろん職人さんではなくて、彼ただねばねばを火炎放射器で焼いちゃえばべとべとしないんじゃない。と考え、それを実行に移していたわけです。
 これが見事に成功。燃やされたらわりとあっさりとねばねばは消えたし、ついでに地面とかもくまなくゴーーーーッッって焼いたら、ディアボロも一緒に燃やされてました。駆除です。害虫駆除の業者みたいです。
 一方、ルルウィは、「いや〜ん、ねばねば嫌なの〜」とかか弱い声で悲鳴を上げながら、思いっきり、フリスビー投げてた。間違えた、フリスビー型のバトルディスク投げてた。ディアボロにばっしばしぶつけてた。思いっきり凶暴だった。か弱い声出してるのに確実に凶暴だった。

「ゼリーのディアボロだったら良かったのに〜」
 で、今はディアボロもねばねばももうないのですっかり平気な顔してます。服が汚れたり破れたりする危機は回避されたのでもう平気です。
 底知れぬ恐ろしさを秘めた(見た目)少女です。さすが悪魔です。
「しかしこの液体、どこかの会社が接着剤として商品化とかしませんかね」
「そんな事より、飴食べるー?」
 二人の会話は一切噛み合うことはなかったわけですけれども。



●「ちっ、厄介な物を持っているな……相手の力量を判断し損ねたか……」
 で、こちら、戦闘真っ只中のクライシュさんの台詞です。相手ただのねばねばしたディアボロですが、ちゃんと真面目に深刻です。なんか凄いイイ人に見えてきました。ビジュアル怖いけど。ねばねば相手にきちんと戦ってます。これはもういい人です。カイトシールドでべとべと受け流しつつ、エネルギーブレード片手に高速で突っ込んでってすかさず剣を振り抜き、一閃両断!
 格好良いにも関わらず、そこに、そこはかとなく漂ってくるこのおかしm……いえなんでもないですすいません。
 その頃、お嬢様シュリア様は、
「んもう! 動けませんじゃありませんの。髪のお手入れがどれだけ大変かも知らないで!」
 とか憤ってらっしゃった。
 髪の毛にねばねばが飛んだと知れば、咄嗟に「きゃー」とか髪に手をやってくっついて、取ろうともがいてご自慢の銀髪巻きこんでソフトクリームみたいになって、すっかり今や前衛的な芸術家が作ったオブジェ。あるいは、神話の女神さま的なモニュメント化。
 だいたい最初の時点で手をやったのが彼女のドジっぷりを良く現しているのだけど、まあ、お嬢様だからしょうがないですお嬢様だから。
「んーくっついたら服脱げばいいんじゃないのとか思ってたけど……髪の毛じゃしょうがないわね」
 隣に並ぶ、千隼のこれまた、前衛的な芸術家が作ったオブジェみたいなこの様。
 迅雷でディアボロすっかり討伐した後なので余裕の考察だけど、体中をひらひらした布切れが覆っていて、ぼさぼさわしゃわしゃ、前も見えないんで視界確保するためにかきわけつつ喋ってるその様子は、新しい魔物か、それとも茶色い宇宙人かって感じになってます。いや緑でもいいけど。
「持ってきた布の切れ端とかを先にくっつけてしまう事で余計な物にくっついて動きにくくなるの防ぐよ。見た目面白くなるけど」
 千隼はそう今日の作戦を述べていたが、これはもう面白いを通り越して不条理の世界だった。



●こうして今日も無事にディアボロは討伐されたのでしたええ無事に。
「ちょ、全然とれないんだけどえ、これえ、俺……まさかひなみさん背負って帰るの」
「いやだから服脱げば問題ないんじゃな」
「わーちょやめいでででででーーっ」





おしまい







依頼結果

依頼成功度:大成功
MVP: −
重体: −
面白かった!:6人

無念の褌大名・
猫野・宮子(ja0024)

大学部2年5組 女 鬼道忍軍
撃退士・
鈴木悠司(ja0226)

大学部9年3組 男 阿修羅
アトラクトシールド・
クライシュ・アラフマン(ja0515)

大学部6年202組 男 ディバインナイト
撃退士・
碓氷 千隼(jb2108)

大学部6年61組 女 鬼道忍軍
雷蜘蛛を払いしモノ・
桜庭 ひなみ(jb2471)

高等部2年1組 女 インフィルトレイター
お菓子の国の住人・
ルルウィ・エレドゥ(jb2638)

高等部1年20組 女 ナイトウォーカー
守護天使・
イリン・フーダット(jb2959)

卒業 男 ディバインナイト
絆は距離を超えて・
シェリア・ロウ・ド・ロンド(jb3671)

大学部2年6組 女 ダアト