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マスター:神子月弓
シナリオ形態:ショート
難易度:普通
参加人数:8人
サポート:4人
リプレイ完成日時:2013/07/23


みんなの思い出



オープニング

●そこは、都内某南海の孤島


 珍しい、サメが、出た。
 漁船が襲われ、被害者が出た。

 いや。

 漁船を襲ったのは、サメではない。
 サメに寄り添って泳ぐ、小型の、魚ディアボロだった。

「このサメは、日本近海ではまず見かけない、非常に希少な種類と言えましょう」
 海洋学者が、サメの外観から、分析した。
「出来れば、撃退士の皆さんには、サメには傷をつけずに、冥魔だけを退治して頂きたいです」


●偶然にも


 この、都内某南海の孤島に、マリカせんせー(jz0034)が、学園の皆を連れて、遊びに来ていた。

「あ、遊び、違うのですー! こ、これは、せんせーが引率して、南の海の自然を堪能してもらって、感性を磨き直してもらって、作品を再提出してもらう、補習授業なのですー」

 フリフリな水着姿のせんせーは、漁師のおかみさんに捌いてもらったばかりの貝を、ちゅるりと素早く口に含んで、殻を背後に隠した。

 海の幸を食べる気、満々な上に、浮き輪とか、砂遊び道具とかも準備しており、遊ぶ気たっぷりに見えますが?

 
●撃退士さん、助けて!


 とにかく、ディアボロを何とかしてもらわないと、せんせーの海の幸が、ゴホン、漁師さんたちが危ない。

 マリカせんせーは一般人なので、教え子を漁師さんたちに、涙ながらに、突き出すことしかできなかった。

「撃退士学生さんたちなら、きっと何とかしてくれるのですー」

 そして、ふっと、何かを思いつくマリカせんせー。

「確か、サメって、自分より長い、大きい生き物は、襲わないのでは、ないですー?」

 えーと、証明もされていない、裏付けもない、ただの俗説ですね。
 だが、マリカせんせーは、自分の思いつきに、浮かれ始めていた。

「決めたのです! 水に濡れるとぶわーって広がる、ふんどしを作るのですー!」

 ‥‥え?

「というわけで、せんせーは布をかき集めてくるのですー。美術教師の意地にかけて、人数分のふんどしを用意するのですー!!」

 ‥‥ちょ?


 >>(早送り)>>


「というわけで、男子も女子も、手持ちの水着の上から、つけて下さいですー」

 人数分完成した、サメよけふんどしを得意げに配り、満面の笑みを浮かべるせんせー。

「一般人で無力なせんせーには、こうして、皆さんを応援することしか、出来ないのですー。頑張ってきて下さい、なのですー!」


リプレイ本文

●ふんどし配布


 大きめのレジャーシートに、どっさりと布を抱え下ろし、マリカせんせー(jz0034)は、ひとりひとりにサメよけふんどしを配った。
「さーさ、皆さんどうぞですー。色指定が無かった人のは、せんせーが勝手に考えて染めちゃったですー」

「‥‥蝶模様‥‥♪」
 抑揚のないトーンで呟いたのは、常塚 咲月(ja0156)。黒地に蝶がプリントされたビキニ+瞳と同じボトルグリーンの蝶柄ふんどし(前垂れ1.5m)。

「この前垂れを、体に巻きつけて‥‥」
 高虎 寧(ja0416)は、スカイブルーの色彩デザインのモノキニワンピース+青色ふんどし(前垂れ5m)。

「‥‥なんじゃ、この色は?」
 白蛇(jb0889)は、スク水+金ピカふんどし(前垂れ5m)。
「だってー、いちおう神様らしーですしー?」
 邪気のない笑顔で微笑むせんせー。

「面白そうなのです!」
 わくわくしているエリーゼ・エインフェリア(jb3364)は、白ビキニ+白ふんどし(前垂れ3m)。

「前垂れは、自分の身長を足して5mとなる長さがいいですね」
 黄昏ひりょ(jb3452)は、スク水+薄い青色のふんどし(前垂れ3.35m)。

「み、見ないで‥‥」
(正直着けたくない、恥ずかしい、‥‥だが、せんせーの厚意を無下にも出来ない‥‥)
 遠石 一千風(jb3845)は、スク水+髪と同じ赤色のふんどし(前垂れ60cm)。

「聖褌帝の名を持つわしじゃ、ふんどしの締め方が分からなければ、教えてしんぜようぞ」
 千 庵(jb3993)は、白地に雨の模様の越中ふんどし(前垂れ折込み)+祭を思わせるデザインのふんどし(前垂れ1m)。
ふんどしonふんどしである。なにそれ新しい。

「まずは準備体操だぴょん☆ 皆もやるのだぽん!」
 歌音 テンペスト(jb5186)は、スク水+紅白幕デザインのめでたいふんどし(前垂れ5m)姿で、提案した。
 全員、準備運動を念入りに行う。

 ‥‥せんせー、忘れてたんでしょ。

「コホン、で、では、沖合いに出るそうですー。こちらのボートに乗ってくださいですー」

 せんせーは皆を、漁師さんの用意してくれたボートまで誘導すると、笑顔で手を振って見送った。
 早速、長い前垂れに蹴躓いて転んだ数名がいたことは、見なかったふりをした。


●かっぷる大作戦!


 白い砂浜が遠のくと、見渡す限りのエメラルド・ブルー。
 海水の透明度も高く、とっても綺麗である。

「海です! 青い海です! ディアボロ退治依頼ですが、正真正銘、夏の海ですー!」
 エリーゼはボートにかかる水飛沫を敢えて受けながら、はしゃいでいた。
 ボートの先頭に立ち、手を広げて、船乗りには縁起でもない、何かの映画の真似をする。


 やがてボートは、漁船が魔魚に襲われたという位置へ到着した。
 思わず海面を覗き込む一行。
 極大〜極小まで、多くの魚影が、透明な海水越しに見えている。

「さて、かっぷるを作るぴょん! 魔魚とサメのカップルに勝てるのは、カップルだけぽん!」
 歌音が声を張り上げ、その場で相談して、ペア行動をとる相手が決まった。


「今回もよろしくね、歌音さん」
「あ、あたしチョット気づいたのだけど、白蛇さんは『様』呼びなのに、あたしは『さん』付けって、どうゆうことぽ〜ん!」

 知り合いとして、気軽に声をかけたひりょに、歌音は膨れてみせた。

「あはは、ごめんごめん。じゃあ、歌音様、リラックスして行こうね。これでいいかな?」
 ひりょは苦笑して呼び方を変える。歌音は満足げに微笑んだ。

「流石、『違いの分かる男ひりょぽん』、物わかりが良いぴょん♪」
「『違いの〜‥‥ぽん』?」

 呆然とするひりょに、こくこく頷く歌音。
「帰ったら、黄金ブレンドを振舞うでぽん!」


●それぞれの戦い


「早く戦闘を終わらせて、海の幸‥‥食べたい‥‥」
 抑揚のないトーンで、咲月が呟いた。こくり、と庵が頷く。
「サメすらも避けていくとは、ふんどしの力は偉大じゃな。さて、行くかのぅ? 今回はよろしく頼むのぅ」
 柳一文字を抜き放ち、水に飛び込む。

「師より賜りしふんどしの前に、サメ共よ去れ!」
 そんな言葉を放って庵は海中へと姿を消した。

 庵は、どかして逃がしたサメに【気迫】を放ち、あうるぱわぁで威圧した。怯んだのか、サメは、動きを止める。

 ――ちゃんすじゃ!

 庵と咲月の2人で、息を合わせて、魔魚に襲いかかる。
 咲月のオートマチックから、あうるぱわあが飛び出し、魔魚を抉る。
と思うと、庵の柳一文字が鋭い一撃を繰り出して、魔魚を切り伏せる。

 魔魚は、必死に反撃を試みていた。
しかし、身を隠せるサメがいないため、お得意のヒット&アウェイ戦法が使えない。

 傷が再生する前にと、連携して攻撃を叩き込んでいると、魔魚の心臓部があらわになった。
 咲月は止めとばかりに【スターショット】を放つ。

 まずは1体撃破のお知らせである。


「ふうむ、鮫か‥‥鱶鰭料理を食いたいものじゃなあ。‥‥い、一匹ぐらい、良いじゃろう? 誤射するやも知れぬし」

「だ、駄目ですよ、白蛇様!」
 白蛇の呟き(=本音)に、慌ててパートナーのひりょが止めた。
「そうか、駄目、か‥‥残念じゃが、仕方あるまい」

 金色の邪眼を食べ物マークに変化させたまま、白蛇は無念の呻きを発した。

「じゃが、せめて戦闘後には、新鮮な魚を獲り、海の幸を味わう事としようぞ。その為にも‥‥行けい、司よ!」
 堅鱗壁(ストレイシオン)を召喚し、その背に【クライム】する白蛇・ウィズ・シュノーケル。
 長い5mの前垂れをたな引かせて、海中を気持ちよく泳ぎ回る。

 ひりょも海に飛び込んだ。フィンを使って、KIAI☆でサメを追い立て始める。
ふんどしが‥‥体に絡みついて、結構、邪魔である。しかも、相当速く泳ぎ続けなければ、後ろには棚引かない。


 ストレイシオンを召喚し待機中の歌音の歌声が、水音に遮られ、微かに聞こえる。
「♪でーでん、でーでん、でーで、でーで、でーでででででででで‥‥♪」

‥‥これって、凶悪人喰いザメ映画のテーマですよね? ねっ?


 寧は、一千風と組んで、手合図を一緒に考えていた。
「本当は、この手合図、全員に認識させられれば良いのだけど」
 寧は海に潜り、ふんどしをまとめた状態でサメへ近づき、(こっちへおいで)と誘導する。

 少し時間が経過して、一千風に手合図を送る。

(どう? 魔魚とサメ、引き離せてる?)
(難しい‥‥)

 一千風は淡々と、状況を説明した。
 いよいよ、ふんどしぱわーに頼るしかなさそうだ。

 寧は水面に接近し、【水上歩行】で水面を歩きながら、水面下に、畳んでいたふんどしの前垂れ部分を垂らした。
「こういうのは、水遁忍軍の出番よね」
 サメを追い立てるように、すいっと走り出す。

 逃げるサメを追って、少し遅れて動き出した魚――魔魚を狙い、一千風が機械剣S−01を取り出した。
アウル色に淡く発光している。
「行ってくる」
 船の上の仲間たちに笑顔を向ける一千風。
 武器を持ち、海中に身を投げ、同時に、魔魚の心臓狙いで、鋭い突きを繰り出した。

 すごい速度で立ち向かってくる魔魚。くわっと開いた口の中に、鋭い牙が並ぶ。

「そこだっ!」
 光纏で、文様が浮かびあがった腕を伸ばして、攻撃!

(ぐあああああ!)

 1匹撃破!
 一千風の【命中上昇】が効いたようだ。

 サメはまだ、寧のふんどしに追いかけられて、逃げ惑っていた。


 サメよけふんどしの前垂れを小さく畳んでまとめ、エリーゼはサメのいる海に飛び込んだ。
ばっちゃばっちゃと大きく飛沫を立てて、水遊びを始める。

「ひゃっほー、歌音さーん♪」
「エリーゼちゃーん♪ きゃっきゃっ♪」

 しかし、歌音の手には、何に使うのか、単一電池を密封ポリ袋に入れたものが10袋。

 エリーゼの足もとを、すごーく大きな魚影が通り過ぎた。その全長、5mほど。
「サメだわ!」
 素早く歌音が反応した。
 密閉ポリ袋から、単一電池を取り出し、ぼちゃんと海水に漬ける。

 何が起こったのか分からなかった。
 少なくとも、即時【物質透過】を行ったエリーゼのそばを、泳いでいたサメは、逃げていった。

「あららぁ? 何をしたんですか?」
 興味津々にエリーゼが尋ねる。

「サメは、生物の出す、ごく微弱な電気を検出する器官の感度が、猛烈に高いっぴょ!
そして、乾電池は海に漬けると、一瞬で放電してカラになってしまうのよ。
これを組み合わせると‥‥サメは混乱して逃げていくらしいぴょん!
ぬはっ、あたしらしからぬ知的行動!」

 作戦が成功したので、歌音は大喜びだった。

 サメに取り残された魔魚を、2人で挟み撃ち。エリーゼの【束縛の光鎖「グレイプニル」】が束縛し、歌音のストレイシオンの【ブレス】が、魔魚の心臓部めがけて目いっぱい浴びせられた。

 1体、撃破。
「やったぁ!」
 2人は手をとって喜びあった。


「やるなあ、歌音様たち」
 ひりょがその様子を見て、きりりと顔を引き締めた。
「サメを逃すように、ふんどしで何とか追い払っているけれど、なかなか手ごわいんだよなあ‥‥すぐに戻ってきちゃうし、少々泳ぎづらいですし‥‥」

 残る1体は、白蛇とひりょの担当である。

 白蛇が堅鱗壁の【ピンポイントブレイク】で、魔魚の心臓を狙っていた。
 ひりょが、魔魚を追い回して、白蛇が狙いやすいポジションへ誘導する。

「良し。退くのじゃよ、黄昏殿、退くが良いぞ!」

 白蛇の言葉に、慌てて向きを変えて泳ぎ出すひりょ。
しかしひりょのふんどしは、端を魔魚にしっかりと噛み付かれ、今にも食いちぎられそうであり――

 急所狙いの技である【ピンポイントブレイク】が発動し、魔魚の心臓を貫いた。


 魔魚:撃退数、4匹。
 サメ:全て無傷。


「やったぁぁぁ!! 割と楽勝だったね!」
 全員で喜んでいると。

 遠洋から、サメの魚影がぞろぞろと、こちらめがけて泳いでくるのが見えた。

(あ! 電池の放電を嗅ぎつけて、遠くからサメが集まってくる場合も、あるんだっけ‥‥)
 歌音の背筋に、ぞぞっと何かが走った。

「て、徹たーいっ!」

 慌てて皆、ボートに乗り込む。
 焦りながら、歌音は、責任を取るべく、ストレイシオンに【超音波】を用意させていた。

(一般生物である以上、サメもこれで動けなくなるはず、だよねっ?!)


 【超音波】により、サメの集団は、ぷかあと(一時的に)海面に浮いた。


●お疲れ様!


「まさか、ふんどし以外に、電池まで使うとは‥‥やるなぁ歌音様」
 ひりょが歌音を労い、歌音は「いっやぁ〜それほどでもー」と、テレテレして頭を掻いた。


 さて。

 魔魚を掃討し、サメも大人しく遠洋へ戻っていったところで、皆で、釣りや銛うち、スキルを使った漁を楽しむ。

「あんまり、取りすぎないでくださいね? 今、食べる分だけ、とってくださいね??」
 ボートの持ち主、兼、運転手である漁師に、予めきつくきつく注意を受けた。
「はーい!」
 皆は、いい返事と笑顔を返した。
船上には、一千風が戦闘用にと用意した氷水や熱湯も準備されている。

 食べようと思えば、今ここでも食べられる状況だ。

「海の幸をしっかり捕獲して、皆で食べちゃいましょうね!」
 戦闘の緊張感も消え、ひりょは笑顔で銛を掴んだ。


「海の幸で‥‥バーベキュー‥‥」
 咲月は、ボートに残り、漁師におずおずと交渉をしていた。
「――海老とか‥‥タコとか‥‥貝とか‥‥食べたい‥‥――貰える‥‥?」
「いいですよ、浜に戻ってからになりますけれど」


「ええい、鱶鰭の美味しいサメは、おらんのか!」
 珍しいサメなら、先刻、ぷかあと浮いていたのに。

 白蛇は内心、地団駄を踏んだ。

「一度試してみたかったのですが、【光の翼】で飛行して、海面へ魔法攻撃を撃ち込んだら、衝撃で魚とか浮いて来ないでしょうか?」
 エリーゼの笑顔に、漁師が慌てる。
「や、やめてください! 衝撃で魚をって‥‥それでは取りすぎてしまいますよ〜!
私ら漁師たちの生命線を、脅かさないでください!」


 そんなこんなで、漁師をあたふたさせつつ、ボートはのんびりと島に戻ってきた。
 一千風は「海と風が気持ちいい‥‥」と、あんなに恥ずかしがっていた「サメよけふんどし」を外し忘れたまま、開放感に浸っていた。

 もう、外してもいいんですよ?


「お疲れ様なのですー♪ 皆さん無事ですー?」
 浜では、フリフリ水着のマリカせんせーが、もしゃもしゃしながら、待っていた。

 アナタ、何一人で白身のお刺身食べてるの‥‥。


 海岸で、それぞれの役割分担を決め、皆で、BBQの用意をする。

「フナムシやアメフラシなど、美味しい海の幸を、皆で一緒にいただくの!」
「‥‥それ、海の幸ちげえええー!!」

 歌音が用意した『海の幸』は、皆によって、海に返された。

「かわりばんこに、皆で『はい、あーん』をしようと思っていたのに‥‥愛しのマリカせんせーとかとかとか」
 しゅんと肩を落とし、歌音はせつない瞳で、捨てられてゆくフナムシ、アメフラシを見つめていた。

 それは沖でとれるものなのか、と、突っ込んだら負けです。


 まず、漁師とその奥さんたちに、収穫した海の幸を見ていただいて、毒がないかどうかを確認したり、捌くのをお願いしたりして、つつがなく下ごしらえが終わった。

 和気藹々と、海の幸BBQが始まる。

「美味しい!‥‥」
 咲月がボトルグリーンの目をパチパチさせた。
「‥‥貝の、旨みが、ジューシーにあふれて、‥‥こんなに美味しいの、初めて‥‥」

 寧の入手した貝は、小粒だったので、煮込まれてお汁となっていた。
「美味しいわ! 汗をかいた身だし、この塩分がたまらないわね」

 白蛇と、エリーゼのとった魚は、それぞれ、塩をふって串刺しにして、直火で焼かれていた。
美味しそうな匂いが漂う。

「こうして、皆で海の幸を堪能するのも、いいですね」
 戻ってきた平和を噛み締めるように、ひりょが微笑んだ。
「さて、焼きダコ、頂きます!」

「‥‥うう‥‥フナムシ、アメフラシ‥‥」

 歌音はまだ、捨てられた衝撃を隠せないようだった。咲月が、アツアツの貝の網焼きを差し出す。
「美味しい‥‥の、食べて‥‥みて‥‥」

「えっ、んっ、(もぐもぐはふはふ)‥‥うーまーいーどー!!」

 火傷しそうな口からごばぁと熱風を放ち、歌音はひっくり返った。


「‥‥今回の件で、いかにふんどしが功を奏したかというお話じゃがのぅ」
 もっともらしく、庵が口を開いた。
 BBQの横で、庵せんせいのふんどし愛話が始まる。

「わしの水、いやふんどしは、白地に雨模様の越中ふんどしで、前垂れは折り込んである。わし的にもお気に入りで、よく着用しとるのじゃ。涼しくてよいぞい。『聖褌帝』の称号を得たわしが、選び抜いたふんどしの一つで、好んで使用しているのじゃ。サメよけふんどしは、祭を感じさせるデザインで、観るだけで盛り上がれる、気がするのじゃ。これもわしは気に入っ‥‥ええい、聞けぃ!」

 延々と庵がふんどし愛を語る最中、BBQは楽しく続けられていた。


依頼結果

依頼成功度:大成功
MVP: 主食は脱ぎたての生パンツ・歌音 テンペスト(jb5186)
重体: −
面白かった!:8人

双眸に咲く蝶の花・
常塚 咲月(ja0156)

大学部7年3組 女 インフィルトレイター
先駆けるモノ・
高虎 寧(ja0416)

大学部4年72組 女 鬼道忍軍
慈し見守る白き母・
白蛇(jb0889)

大学部7年6組 女 バハムートテイマー
水華のともだち・
エリーゼ・エインフェリア(jb3364)

大学部3年256組 女 ダアト
来し方抱き、行く末見つめ・
黄昏ひりょ(jb3452)

卒業 男 陰陽師
絶望を踏み越えしもの・
遠石 一千風(jb3845)

大学部2年2組 女 阿修羅
不動の聖魔褌帝・
千 庵(jb3993)

大学部8年88組 男 ルインズブレイド
主食は脱ぎたての生パンツ・
歌音 テンペスト(jb5186)

大学部3年1組 女 バハムートテイマー