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マスター:神子月弓
シナリオ形態:ショート
難易度:易しい
参加人数:6人
サポート:1人
リプレイ完成日時:2015/09/29


みんなの思い出



オープニング




 学園が、入学式を迎える。
 アウル検査を受けて適性が認められた、ほやほやの新入生たちが、学園長先生の訓示に耳を傾ける。

 そして数日後。

 6人の先輩達が作りあげた、戦闘指南書【記録アルバム】をもとに、基礎を学んだ新入生たちにとって、初めての「実技演習」の授業が、近づいてきた。





「すっげえよな! こんな動き、俺にも出来るようになるのかなあ?」
 【記録アルバム】に収められた、コマ撮り写真を見ながら、新入生は不安そうな声を上げる。

「先輩たち、すごくかっこいいよね。こんな技、私もいつか使えるようになりたい!」
 オリジナルスキル特集を見ながら、別の新入生がうっとりと夢を脳裏に描く。

「まず、現場近くに転移したら、敵を捜索しつつ、アイテムも有効に利用すべし、か。なかなか難しそうだなあ」
 ぐるぐるメガネをかけ直しながら、【記録アルバム】に目を通す新入生。


「はいはーい、みなさーん。今日の訓練では、先輩さんたちをお呼びしましたよー」

 マリカせんせー(jz0034)に続き、先輩が6人現れて、新入生によく見えるように一列に並んだ。

「今回は、先輩さんに、天魔の役と、皆さんの補助役をやってもらいますー。先輩さんたちは、この【記録アルバム】を参考にしながら、新入生さんに基礎を教えてあげてくださいねー」

 では、一般人のせんせーは、退散するのですー。流れアウル怖いのですー。
 大体せんせーは、美術のせんせーなのですー。訓練は関係ないのですー。
 そう言って、せんせーは、逃げるように訓練授業をバックレた。

 残されたのは、【記録アルバム】を、人数分抱えて立ち尽くす、アリス・シキ(jz0058)だ。

「は、はう‥‥その、マリカせんせーが居なくなってしまわれましたので、わたくしから、この【記録アルバム】を皆さんにお渡ししますわ」

 【記録アルバム】は、普通のアルバムに写真を貼り、説明を添えた、戦闘指南書である。
 それを先輩たちに手渡し、全員に行き渡ったのを確認する。

「これを参考に、新入生の皆さんはお勉強をしてらっしゃいましたので、どうぞ今回の実技演習に、お役立てくださいませ」





 かくて、新入生と先輩たちの合同実技演習授業が、幕を開けたのであった。


リプレイ本文




 実技演習場にて、アリス・シキ(jz0058)を含む先輩7人と、教えを受ける新入生6人が対面した。

「おおー!」
 新入生から声が上がる。
「あの先輩、【記録アルバム】に出てた先輩だ!」
「ホントだー!」

 新入生の目は、鳳 静矢(ja3856)に釘付けである。


 コホン、と咳払いをして、龍崎海(ja0565)は率先して自己紹介する。

「大学部六年、アストラルヴァンガードの龍崎海です。学園の研究成果によって悪魔の力を引き出した、所謂ハーフってやつだよ、よろしくね」

「「よ、よろしくお願いします!」」

 新入生たちは慌てて頭を下げ、そして「すげーな、ハーフなんだ!」とざわめいていた。
 見たところ、今回の演習に来ている新入生たちは人間ばかりである。

「うちのクラスにもいるよ、天使の子とか、ハーフとか」

 ざわざわ。私語の絶えない新入生たち。
 アリスがか細い声を張り上げて、私語を制しようとするが、なかなか効き目がない。

 黒髪黒瞳日本人肌に眼鏡姿の、どこにでもいそうな風体で、学生服を着こんだ美森 仁也(jb2552)が、「皆さん、お喋りはほどほどにして、まずは挨拶を終えましょうか」と、擬態を解く。
 濃紫の二本角と被膜の翼と悪魔の尻尾が現れ、黒かった髪と目も銀髪金目に変貌した。

「うわあー!」
 いきなりパニクる新入生たち。逃げ出そうと転んで尻餅をつく者もいた。

「まあ、天魔の学園生も少なくないことですし、実戦に出る前に、見慣れておくに越したことはありませんね」
 タキシードにシルクハット、カボチャマスクという、ハロウィンを先取りしたような格好のエイルズレトラ マステリオ(ja2224)が頷く。

 やっと私語が収まったのを見て、再び仁也は黒髪黒目の眼鏡青年の姿に戻った。


 いつもどおりに目を閉じ、己の感覚を研ぎ澄ましている翡翠 龍斗(ja7594)の横で、女子学生に見える男子学生、藍那湊(jc0170)が、先輩という感じではなく、友人のような口調で、おっとりと声を発した。

「最初は怖くて当たり前だよ。俺なんて今でも怖いもの。でも、ここには、ひとりじゃなくて皆がいる。皆の為に、依頼者のために、がんばろうって思うから怖くても踏み出せるんだ。そしてそれが自分の為にもなっているんだよ」

 一緒に頑張ろうね、と湊はやわらかな笑顔を新入生に向けた。青い髪を秋の風が揺らす。


 ラッコの着ぐるみを上着に着込んだ静矢が、軽く挨拶をして、ぐるりと新入生を見回す。
 新入生たちも、慌てて一人ずつ、簡単な自己紹介をした。

 新入生の男女比率は半々。いずれも人間。
 剣を構えたルインズ、剣と盾を装備しているディヴァ、スクールガンを握り締めているインフィ、スクールアミュレットを構えた陰陽師、教科書を抱えているナイウォとアカレコB。

 それぞれの装備は、事前にアリスから聞いていた通りだ。

「最初は互いに、慣れるのも兼ねて、説明等の座学から入り、その後演習という形になる。いいね?」

 静矢が言うと、湊がおっとりと提案した。

「アリスさんにも補助をお願いしながら、【記録アルバム】をお手本にして、天魔役のデータを纏めたりとか、そういう、戦闘前の相談を再現してみたらどうかな? 新入生のみんなの得意な事を聞いて、隊列や役割を考えるのも、ありだと思うよ」

「いいですねえ。個性や応用は基本を抑えた上で考えることですし、先ずはパーティ内において、各ジョブが期待される役割を理解してから、演習で、それに応じた戦闘での動きを体で覚えるのがいいと僕も思います」

 エイルズレトラのカボチャ頭が、またこくりと頷いた。





 そんなわけで、新入生は先輩たちと相談卓を囲むことになった。
 今回、天魔役を演ずる3人、海と静矢と仁也も、指導に混ざることとした。


「例えば単純に、前衛・中衛・後衛に分かれての行動も基本かな」
 湊が新入生の得意分野を聞きながら、班分けをする。

「そうだね、んと、前衛は敵を引き付けることも、他の仲間の盾になることもできる、近接攻撃や防御が得意なコ向けだと思うし、後衛は、立ち位置としては少し安全に思えるけれど、後ろからの奇襲に備えるのも大事だね。中衛は、今言った両方を補佐するのがいいかな。敵天魔のデータをもとにして、敵の性質に合わせて分担や班を決めるのも、いい方法だよ」

 ふむふむ、なるほど、と新入生から声があがる。


 ここでエイルズレトラが更に詳しく、解説を始めた。

「前衛は、主としてルインズ、ディヴァ向きですね」
 そう言って、前衛の負うべき役割を挙げていく。

・最前線で敵に接敵し、敵の移動を阻害し敵の攻撃を引き受ける
・敵を自由にさせない
・すばやく敵に接敵し、敵の移動の自由を制限させる

「接敵するのは勇気がいりますけれど、補助や回復、敵を倒す強力な一撃は、前衛が中衛や後衛への攻撃を食い止めてこそ、活きるのですよ。だから敵を倒すというより、敵の攻撃を自分に引き付け、自分は敵にやられないように立ち回るのです」

 ルインズとディヴァの新入生が、表情を引き締める。

「後衛は、生命力の高くない、インフィやナイウォ向きです」

・長い射程を活かして後衛から戦場を見渡し、最も効果的な戦果を上げられるよう標的を選ぶ
・敵に接敵しない分攻撃に特化できる

「自分が敵に狙われたら、助けに来る仲間に迷惑がかかるので、敵から攻撃されず、一方的に攻撃できる位置を死守することが肝心ですね。そのためにも射程の長い武器を使うことをお勧めします」

 新入生がぎゅっと武器を持つ手に力を込めた。

「さて、中衛は、僕は、このメンバーでは、陰陽師やアカレコ向きだと思うのですが、できることが多いので、中衛にて戦場を見渡し、必要な役割を選択するのがいいと思います」

 2人の新入生を見つめるカボチャマスク。

「例えば、前衛に加勢して後衛を守ったり、前衛に回復や補助スキルを使ったり、前衛が引き付けてる敵の背後に回り込んで死角から攻撃したり、その時その時で自分が果たすべき役割に応じ、移動するのがいいと思いますね」

 新入生たちは、先輩の話をよくきいて、自分たちで考え、配置を決めた。


 ラッコ天魔、もとい、静矢がその後、スキルの入れ替えや選び方を説明する。

「パッシブスキルは、依頼中は入れ替える間が無いが、基礎能力を上げる効果がある。初めは、回数制限があるスキル等より、半永久的なパッシブの方が有用な事もある。アクティブスキルは入れ替えに回数を消費するし、尚且つ時間も要する。タイミングを見て行わなければ、敵に隙を見せる事になるから注意だぞ。そもそも、依頼に出立する前に、使いたいスキルを活性化しておくことを忘れないようにな」

 はーい、と新入生たちが返事をした。
 静矢はひとりひとりの活性化スキルを確認して回る。

「ふむ、どうして天魔退治に<ロボットダンス>が必要なのか、説明してもらえるかな?」
「あ! こないだダンスパーティがあったんです。入れ替えるの、忘れていました!」

 やれやれ、と静矢は肩をすくめる。静矢に続き、龍斗が指導を引き継いだ。


「能力を向上させるスキルは、パッシブスキルのように永続的に続くのではなく、一時的に強化するだけ‥‥言ってみれば、一種のドーピングのようなものと思った方がわかりやすい。薬が血液中からある一定濃度以下で効果を消失するように、向上系スキルも一定の時間でその効力を失ってしまう」

 クールな口調で、目を閉じたまま解説する龍斗。

「例えば<練気>の様に、アウルを溜めるスキルは一度しか効果がないので、使うべき状況を見極める事や、仲間との連携が重要になる。カオスレート変動技も同じだな。使用するのに1行動を消費してしまうから、タイミングをよく考えて使うことだ‥‥カオスレートについても、説明が必要か?」

 新入生たちは「大丈夫です」と良い返事をした。


 次は仁也が、人に擬態したまま<物質透過>を鎖で実演してみせながら、アイテムの大事さを教え始めた。

「天魔は低級でも透過出来ますから、要救助者など、護る人がいる場合、阻霊符は必須ですね。後は奇襲予防に、建物内での戦闘時は使わないと、こちらが不利になることが多いです」

 丁寧な口調で教える仁也。恐ろしい悪魔の姿を隠しているとは、今は想像もつかない。

「但し、時と場合により味方の天魔が透過する必要もありますから‥‥例えば、そうですね。落盤で入口が塞がれた洞窟からの救助依頼等ですね‥‥仲間内でよく相談することも大事ですよ」

 そして、徐にチョコレートバーを6本取り出し、新入生に配り始めた。

「アイテム活用は、実は依頼前だけじゃないんですよ。救急箱でかすり傷の手当てをしたりですね、治癒術が切れたり継続依頼の時は、こういうものもどんどん利用したほうがいいです」



「スキルに興味があるようなので、俺からはBS付与について指導しよう」
 続いて海がバッドステータスについておさらいを始めた。

「スキルにはBSを付与するのもある。どんなものか実際に受けてみようか、最初の希望者はいるかな?」

「じゃあ‥‥お願いします」

 新米陰陽師が手を挙げたので、海はスキルの説明を始めた。

「これから使うのは、<幻影の鎖>というOSだ。幻の鎖で束縛されたように見せるスキルだよ。もしBSがかかっても、少しの間移動できなくなるだけなので、怖がらなくても大丈夫だよ。あと、抵抗を試みてもいいよ。それも訓練だから」

 海がスキルを使用すると、その全身から鎖が無数に生え伸び、自分に絡みつく幻が新入生には見えた。

「わああ‥‥え、え?」
 新入生は精神的圧力を一瞬感じたが、特殊抵抗判定に成功し、幻を見ただけで済んだ。
「あ‥‥何ともない‥‥」

「よし、次の子、行こうか」
 <アウルディバイド>でスキル回数を回復させ、海は新入生全員に体験してもらった。

「動けなくなるって怖い‥‥! まして戦場でなんて‥‥!」
 ナイウォの学生が【束縛】を受けたショックで、ぶるぶると震えている。


「大体おさらいは終わったようだね。何か気になったり解らない事とかはあるかな?」
 静矢が確認し、そしていよいよ、実技演習が開始された。





 新米撃退士に対するは、悪魔(仁也)にラッコ天魔(静矢)、そして怪獣天魔(海)。
「新入生の最大射程は、教科書の5みたいですね」
 天魔たちは軽く打ち合わせをして、それぞれに新米撃退士へと向かった。

『此処からは筆談とさせて貰おう』
 ラッコ天魔がホワイトボードにきゅっきゅっと書き込み、撃退士へ見せる。
『さあ、前衛諸君、かかってきたまえ』


 <風の烙印>と<アウルの鎧>を前衛にこっそり使用する湊。

 やあ、とへっぴり腰でスクールソードを振るうルインズ。
 <聖火>をスクールソードに纏わせ、一撃を見舞うディヴァ。しかし、剣は宙を斬る。

「頑張って、あと少しだよ!」
 湊は、新入生の気持ちを和らげるような声で応援する。


(阻霊符、展開し忘れていますね)
 銀髪の悪魔は地下に潜り、後衛のインフィの足を、<手加減> を使い鎌で引っ掛けて転ばせた。

「あ、阻霊符、阻霊符だ! 忘れてた!」
 中衛のアカレコが叫ぶ。やっと思い出したという様子で、アカレコは阻霊符を展開する。
 悪魔は<闇の翼>で空へと舞い上がった。


 ラッコ天魔にはたかれて、吹き飛ぶディヴァ。腕を離れて転がるスクールシールド。

『盾はスキルで活性化も出来るが、君たちにはまだ早いだろう。最初から構えていれば、スキルが無くても使用できるのだよ?』
「剣を捨てれば、盾も使えると思ったんです」
『そうすると今度は攻撃ができなくなるよ、攻撃盾でなければね。いいかい、武器の入れ替えには行動を消費しないんだ、覚えておくといいよ』


 もう、何をすべきで何から始めるべきか、新入生は甚だしく混乱していた。

「落ち着いてください! ゆっくり、教わったことを思い出すんです!」
 叱咤激励するエイルズレトラ。


 そこへ上空からぱらぱらと小石が落ちてくる。ぎりぎり教科書の攻撃が届く位置に、悪魔と怪獣天魔が飛行していた。ナイウォとアカレコが慌てて教科書で攻撃する。

「さあ、攻撃できる人員が限定された状況でどう動くのかを考えよう! 2人が倒れたら反撃する手段がなくなっちゃうぞ」

 華麗に教科書から放たれる攻撃を避けながら、海は新入生に声をかけた。

「えっと‥‥<テラーエリア>で、皆を暗闇で守る‥‥とか?」
「それだと、私たちも何も見えなくなっちゃうじゃん!」

 その時、ぱっと暗闇が新入生を覆った。海の<ナイトアンセム>だ。
 新入生には【認識障害】を受けた者も多く、完全に大パニックである。

「固まっていると範囲攻撃で狙われやすいですよ!」
 エイルズレトラが注意した時には遅かった。

「どんまい!」
 湊がエールを送る。
「マニュアル通りではなく、自分達で考えることも大事だよ。考えすぎると無駄な力が入っちゃうかもしれないし‥‥何をしたいか、何ができるか。思いついたらやってみよう!」

「先輩、スキルを<庇護の翼>に替えておきたいんですけど」
「じゃあ一旦退いて、連携で穴を埋めるといいよ。本番では事前に合図を打ち合わせておくといいね」
 新入生の言葉にアドヴァイスする湊。


『連携の手本を見せよう』
 静矢は<挑発>でインフィの目を引きつけ、その隙に海が背面を取り、膝カックンで脅かすという連携を見せた。
『今のは、注目させ誘導し隙を誘う等の効果があるスキルだよ』

「とにかく落ち着いて、こちらも態勢を整えよう。イニシアティヴを調整して、行動順位を変えるなど、指南書に掲載されている範囲ならわかるだろう?」

 半ば戦意喪失しつつある新入生を、龍斗はなだめた。

「よし、今からひとつ技を見せる」
 龍斗は静矢を指定し、離れた距離から扇で攻撃させた。
 イニシアティヴをわざと遅らせ、<雷迅>で攻撃に対抗し、<鬼神一閃>を披露。

 新入生から拍手がわきあがった。

「戦況が見えてくるとできるようになるが、敵に踏み込むことも、カオスレートを変動させる事も、諸刃の剣だ。慎重さを忘れてはいけない。スキルは覚えるだけでなく、磨き上げるのが重要じゃないか?」

 指南書に乗っているOSは高レベルのものが多いが、それにこだわる必要はなく、自分が長く付き合いそうなスキルをOSにすればいい。俺の<静動覇陣>というスキルも、元は、阿修羅がレベル11で覚える<闘気解放>。これは、自分の流派にある技を似たスキルに転用しただけだ。

 そう解説し、実演してみせる龍斗。新入生たちの瞳に、光が戻った。





 実技演習が終わる頃には、授業のチャイムが鳴っていた。
 湊は怪我人を<ヒール>で治し、誰も逃げ出さなかったことを褒めた。

「皆すぐに俺達に追いつくよ‥‥追い越されないように俺も頑張らないとねっ」
「「あざっす!」」

 新入生達は先輩達に一礼すると、仁也のチョコレートバーを食べながら、教室に戻っていった。


依頼結果

依頼成功度:成功
MVP: −
重体: −
面白かった!:2人

歴戦勇士・
龍崎海(ja0565)

大学部9年1組 男 アストラルヴァンガード
奇術士・
エイルズレトラ マステリオ(ja2224)

卒業 男 鬼道忍軍
撃退士・
鳳 静矢(ja3856)

卒業 男 ルインズブレイド
盾と歩む修羅・
翡翠 龍斗(ja7594)

卒業 男 阿修羅
最愛とともに・
美森 仁也(jb2552)

卒業 男 ルインズブレイド
蒼色の情熱・
大空 湊(jc0170)

大学部2年5組 男 アカシックレコーダー:タイプA