.


マスター:神子月弓
シナリオ形態:ショート
難易度:易しい
参加人数:6人
サポート:1人
リプレイ完成日時:2015/09/10


みんなの思い出



オープニング




 ここは、美術室やアトリエにほど近い、学園の中庭のひとつである。
 広々とした中庭の中央に、ででんと鎮座ましましているのは、見るからにメカメカしく改造された、大型の熱気球であった。

「あのー、毒原(どくはら)せんせー? これで富士山の上空へ行くって、本気ですかー?」

 一般人の美術実技担当教師、マリカせんせー(jz0034)は、先輩教師の顔を仰ぎ見た。

 「マッド発明家」を自称する毒原教師、通称「ドク」。
 当年とって45歳の独身男性であり、科学の担当教員でもある。
 発明が大好きで、教職給与はそのための費用に充てているというマッドぶりである。
 ちなみに、かなり近年に判明したことだが、アウル能力者でもあるらしい。

「発明は爆発というし、思いついた時が好機だね。逃すとアイデアはすぐに逃げ去ってしまうね」
 そう言いながら何か機械を調整しているドク。

「ああ、マリカ先生は一般人だから、同行しないほうがいいと思うね。これは高度6000mまで上昇出来るように加工してあるからね」

 学生たちはアウルがあるから大丈夫ね、とドクは、無駄にいい笑顔を作った。





 掲示板に、一枚の張り紙が張り出されていた。

 『特別講習:上空から眺める富士山〜某日13時より、中庭隣接の某教室にて説明会あり』

 これはドクが、富士山上空制覇隊を結成すべく、特別講義の名を借りて、依頼内容について説明するために組んだカリキュラムであった。


「皆、富士山を上空から眺めてみたいと思わないかね? そう、皆、思うだろうね! まして、そこでお弁当を食べたりしたら、気持ちがいいだろうね!」

 ばばーんと窓越しに、中庭の大型熱気球を示すドク。

「この熱気球は普通じゃないね! バーナーで上昇したあとは、複数のドローン、もとい、ラジコンヘリで引っ張って、自由に移動が可能でね! 最大高度6000mを記録しているね! 富士山なんて飛び越える高さまで行けちゃうね!」

 黒板に図をかきながら、ドクは熱っぽく語った。

「バーナーは当然2つあるわけだが、アウルを使うバーナーも開発したね! 既に設置済みね! 富士山上空でおにぎりでも食べて、皆のトモダチパワーでアウルをガッと燃焼させる実験するね! つまり弁当持ち込みね! トモダチ同士、オッケーね、歓迎ね! いわば、富士山上空でピクニックね!」

 そしてドクは集まった学生を見回した。

「気圧と気温と酸素の薄さが問題ね、よって一般人は危なくて連れていけないね! そこだけは注意ね! 皆はアウルで身を守れるね、だからオッケーオーライね! 協力してくれる学生には寸志を出すね、お弁当代程度だけどね」

 説明を終えると、ドクは期待に満ちたまなざしで、学生が参加者として挙手してくれるのを待った。


リプレイ本文




 毒原(どくはら)教師、通称ドクの大型改造熱気球が、富士山付近のグラウンドを借りて、設置された。
 心配そうに見上げる、お留守番のマリカせんせー(jz0034)。

「せんせー、お留守番の間、召し上がってくださいね♪」
 和風サロン『椿』の女将、木嶋香里(jb7748)は、ずっしりと重い3段お重をせんせーに手渡した。

「皆さんの分もありますよ♪ 富士山の上空についたら、分け合っていただきましょう」
 もう1セットの3段お重を抱えて、香里は微笑んだ。


 礼野 智美(ja3600)と美森 あやか(jb1451)が、仲良くコート持参でやってくる。
「光纏すれば寒くても大丈夫と聞いたが、快適に過ごしたいしな」
 智美は「しかし、地上はまだ暑いな」と汗をぬぐった。


 黒い羊の着ぐるみを着たシェリー・アルマス(jc1667)が、ゴシックコートにベレー帽姿のアリス・シキ(jz0058)と、にこにこと楽しそうに歩いてくる。

「シキも真っ黒、私も黒。お揃いの色だね!」
「ですわね。お誘い有難うございます」

 アリスもにこにこと笑顔を浮かべていた。

 あやかがアリスを見つけ、智美とともに、丁寧に挨拶を交わした。
「‥‥そういえば、智ちゃんもあたしも面識ある人って、そういないんですよね。シキさん、今回はよろしくお願いしますね」
「こちらこそ、よろしくお願いいたします」


 黄昏ひりょ(jb3452)も、友人であるアリスに挨拶し、見送りに来ていたマリカせんせーにお辞儀をした。
(シキさん達と一緒に行った登山の時、高所恐怖症は緩和されたけれど‥‥ん〜‥‥でも、流石に富士山の上空は、一気にハードルを上げすぎただろうか?)
 爽やかな笑顔の裏で、内心、びくついているひりょ。

「大丈夫、きっと富士山の上空から見る景色は綺麗だよ。何も心配することはないよ。‥‥多分ね」
 何やら大きな岡持ちらしき物を提げている、佐藤 としお(ja2489)が、ぽんとひりょの肩に手を置いた。

「そうだともね! 富士山の天気は今日は完璧ね! 雲ひとつないね! 風も良好ね!」
 ドクが皆に、タブレットを使って、本日の山岳天気情報を見せた。
「きっと良い景色が見えるね! 保証するね!」


 バーナーが炎を噴き、熱気球が膨らんで地表を離れ、ゆっくりと上昇していく。
「いってらっしゃいですー。気をつけてですー」
 グラウンドで、お重を抱えたまま、片手を振るマリカせんせーの姿が、だんだん遠くなっていく。

(あはは、怖くなんか‥‥ない‥‥さ)
 徐々に高度が上がっていくに従い、ひりょの笑顔が凍りついていった。
 見なければいいのに、どうしても気球の外を見てしまう。どんどん地面が遠くなっていくのを実感する。

「ひりょさん、お使いくださいませ」
 アリスはひりょに、そっとアイマスクを手渡した。続いて全員にガムを配る。
「皆さま、ガムをどうぞ。噛んでおりますと、お耳がつんといたしませんのよ」





 気球は順調に空の旅を続けている。
 ドクが、ある程度高度があがったところで、全員に光纏するよう命じた。

 確かに光纏すると、寒さも気圧の変化による体調の変化も、全てが不思議なくらい落ち着いた。

  ご存知のとおり、富士山の標高は、3776mね。
  富士山を上空から一望するには、5000mほどまで上昇すればいいね。
  このラジコンヘリは、高度6000mまで行けるから、能力的には十分ね、安心ね。

  ダイジョーブ、国土交通省の許可もちゃんと事前にとってあるね。
  それに、今日は富士山上空を通る航空路も使われない日だと、確認済みね。

 ドクが熱弁をふるう。

 学生たちは、皆で語らっていたり、外を眺めたりして、あんまりドクの話を聞いていなかった。


「見えてきました、富士山です!」
 初めに声を発したのは、智美に借りた双眼鏡で、景色を眺めていた、あやかだった。

 初秋の富士山は、初冠雪もまだで、丸い火口や黒々とした尾根がはっきりと見えていた。
 山の中腹あたりに雲がかかっており、そこから下は霞んで見えない。

「気流をつかむのが厄介ね! でも先生にお任せね!」

 ドクは熱気球とラジコンヘリを操作し、山頂がよく見える位置に気球を浮かせた。
 その状態を保ち続ける。かなり訓練したのだろう、操縦の腕は抜群に良いようだった。


「すごいな‥‥」

 ひりょがアイマスクを外し、眼下に広がる光景に感動の声を漏らした。
 とても高いところにいるのに、怖さは感じなかった。

「なんて不思議な光景なんだろう、壮大で幻想的で‥‥」

 思わずデジタルカメラを手にしてみる。遠景モードにして、数枚撮影。

「いかに自然が壮大なのか、その中にいる人間がいかに小さな存在なのかを、実感するね。‥‥こんな広い世界で、俺の居場所なんて見つかるのかな‥‥」

 ひりょは、不意に孤独感を感じた。
(孤独感に苛まれる事はよくあることだ)

 心の中で呟いたその肩を、ぽんと、としおが叩く。

「確かに自然は広大だね。広大だから、人みたいにちっぽけな存在の居場所は、どこにでも、幾らでも、あるんだと思うよ」


「富士山綺麗だなぁ‥‥この近くで、前に大規模な戦いがあったんだって? 自然が無くならなくて良かったね♪」
 黒羊シェリーも気球から身を乗り出すように、景色を眺めていた。


「さあ、エビバディ、今からお弁当タイムねー!」
 ちょうど時間はお昼頃だ。腕時計を見て、ドクが叫んだ。そして、オーマイガッと頭を抱える。

「ノー!! 先生は自分の分のおにぎりを忘れたね!」





「大丈夫です、先生。皆さんでつつけるように、お重を持ってきました♪ 皆さん、素敵な景色と一緒に楽しんでくださいね♪」

 香里が、6〜8人分詰めた3段お重を、ドクによく見えるように展開する。

「1段目は唐揚げ・ハンバーグ・タコさんウインナーの肉おかず段。
 2段目は甘目の卵焼き・牡蠣フライ・ポテトサラダの副菜おかず段。
 3段目はサンドイッチ・柿の葉寿司・おにぎりの主食段です」

 プラスチック皿とプラ箸を配り、お手ふきを皆に回す女将。


「おお、お重もいいね! でも富士山を見ながら食べるものっていったら、ラーメンでしょ!」
 ラーメン王の称号を持つ、としおが、大型の岡持ちをオープンする!

 そこには、あうるぱわーで守られた、美味しそうな出来立てラーメンがしまいこまれていた!
 まるで今さっき、器に盛り付けたように、熱々できたてで、麺のコシも損なわれていない。
 勿論、トッピングの海苔がふやけた様子もない。

「さあ、皆でレッツ! ラーメンパーリー!!」
 あうるぱわーの素晴らしさに感動しながら、としおは皆に熱々ラーメンを配った。
「超高高度で食べるラーメンは絶対美味しいよ! そんなとこで食べることなんて、普通はないからね!」


 尚、当依頼では、あうるぱわーは万能ですが、あくまでコメディ補正なので、ご注意ください。


 あやかのお手製の弁当を開け、智美がうまうまと美味しく食べ始める。
 そんな親友を見つめて、嬉しそうに微笑むあやか。魔法瓶から温かい紅茶を注ぐ。

「智ちゃんの好きな物を、多めにしたんです。茸ご飯のお握りに、じゃが芋のグラタン風と、定番の唐揚でしょう。茄子と南瓜の揚げびたしは、こっちのタッパーです。プチトマトと胡瓜と赤玉葱とシーチキンで作ったマカロニサラダもありますよ。いんげんと人参の豚肉巻に、糠漬けの胡瓜を添えて、デザートは無花果です。温かいコーンポタージュも用意しました」

「美味しい、美味しいよあやか、ありがとう」

 夢中で箸を動かす智美。微笑むあやか。


「お弁当、シキの分まで作ってきたんだよ」

 シェリーが、はりきってお弁当を広げる。

「普通の塩握りと、アルミで包んだアボカドのおにぎりと、ミニトマト! おかずは、こっちの入れ物に、卵焼きと唐揚げを入れてあるんだー」

 そう言って<トーチ>で新聞紙の火種に火を移し、シェリーは直火OKのお弁当箱を軽く加熱する。

「火の始末も、ちゃんとしないとね」

 用意してきた不燃布の袋に火種を放り込み、しっかりと消火を確認する。


「あら、わたくしもお弁当をお持ちいたしましたのよ。こんなにいただけますかしら?」

 アリスはお弁当箱を広げて見せた。普通の稲荷、黒糖稲荷、からし稲荷に、可愛く型抜きした根菜の煮物、うずら卵の紅茶煮串、アスパラベーコン巻き、飾り切りした味つきゆで卵、種無し葡萄が、彩りよく詰められていた。


 この状況に、涙して喜んだのは、お弁当を忘れたドクであった。
 まずはとしおのラーメンに舌鼓を打ち、香里のお重をつついては満足そうに口に運ぶ。

「絶品ね、絶品ね。あったかいラーメンも、お重のおかずも、どれも美味しいね!」
「喜んで貰えて幸いです♪」

 ドクの食べっぷりに、香里が満足そうな笑みを浮かべる。


 ひりょは、としおのラーメンを完食した後、色々な具材を入れた山型のおにぎりを頬張っていた。
 勿論、唐揚げも忘れずに持ってきている。

「富士山って事で、山の形であるおにぎりをパッと連想したんだ。俵型のおにぎりじゃないよ、山型だからね!」

 誰にともなく強調するひりょ。魔法瓶に入れてきた紅茶を飲んで、ほっと一息つく。
 眼下には綺麗な富士山。時々雲が、冷たい霧のようにふわりと流れてきて、通り過ぎていく。


「美味しいですわ。シェリーさんはお料理お上手ですのー」
「ありがと、シキのも美味しいよ」

 シェリーとアリスは、お互いに持ち寄ったお弁当をつつき合っていた。
 そこへ、あやかが自分のお弁当箱を差し出した。

「どうでしょう、お弁当の交換なんて?」
「わあ、いいんですか? 有難うございます!」

 あやかの提案に、シェリーとアリスが自分のお弁当箱を快く差し出す。

「ひりょさんも、ご遠慮なく、おつまみくださいませね?」
 アリスはにこにこと、自分のお弁当箱を指し示した。


「このラーメンも旨いな。あたたかくて、体中にしみ渡る」
 智美はとしおのラーメンが気に入ったようだった。
 としおはサムズアップしてみせる。

「ラーメン食べて元気100万倍! ラーメン王降臨ッ!! あんまり強力すぎて成層圏突破だ! 何が起きてもオールオッケー!」

 テンションマックスでドクに向き直るとしお。いや、ラーメン王。

「この後は、あうるぱわーの実験ですか? 喜んで協力しましょう!」





 ドクは実験前に、急激な高度低下を恐れて、気球を安全圏まで移動させた。
 富士山の絶景が遠ざかっていく。

 さようなら富士山! 君のことは忘れない!!


 出発地点であるグラウンドの上空まで移動すると、ドクは皆に向き直った。

「さて、こちらのコイルが、皆のあうるぱわーを吸収してエネルギーに変える仕組みになっているね。ちょっとやってみせるね!」

 ドクは<忍法「友達汁」>をコイルに向けて放った。白衣がはためいて、あうるがふわりとドクの全身から湧き出してくる。
「我が実験に成功の一幕を!」

 コイルはあうるを吸収して、薄く光った。
 しかし、それだけだった。

「さあもっとあうるを! 皆のあうるを放出するのね!」


「ドク先生、実験する前に、皆に命綱か何かつけておかなくて、大丈夫ですか? 多分、急上昇すると思いますよ!」
 シェリーが慌てて尋ねるが、「大丈夫ね! 心配ないね!」とドクは自信たっぷりだった。


「サー、イエッサー、一番手いっちゃいますよー、<クリアマインド>!」
 ノリノリでとしおがあうるぱわーを放つ。
「ラーメンぱわーは世界一ィィ!!」


 続け続けと言わんばかりに、ドクが皆を急かす。


「通常スキルか‥‥<絆>で良いかな?」
 智美はこくこくと頷くあやかの手を取り、2人でコイルめがけて発動した。
「俺たちの、あたしたちの(←ここハモリ)、友情は、永遠です!(だ!←ハモリ)」

 コイルの薄い光が、少し強くなる。


「風よ、我にまといて力となれっ、<韋駄天>!」
 かっこいい決めポーズで、ひりょがコイルにあうるぱわーを放つ。

 コイルの光が徐々に強くなっていく。


「祈りの奇跡をお見せします!」
 香里は<ライトヒール>をコイルに発動した。

 コイルが、ランプのようにゆっくりと輝き出す。


「本当に大丈夫なのかな?」

 心配そうに、シェリーは<トーチ>をコイルにかける。
 コイルの輝きが増した。

「今のところ、コイルが光っているだけで、何も起きていないよね? 何か起きそうで怖いなあ」

 そしてシェリーは、アリスを見た。

「シキも何か使ってみてほしいな」
「はい」

 アリスは微笑んで、輝くコイルに向き直った。

「わたくしも<絆>を使わせていただきますわね。どうぞ、実験がうまくゆきますように!」

「良い結果も得られれば、素敵ですよね♪」
 香里がお重類を片付けながら、にこりと微笑んだ。





 そして、全員のあうるを受けたコイルは、どんどん光を増し、まるで太陽のように眩く輝き、そして‥‥爆発した!

「オーノー!」
 ドクが頭を抱える。
「やっぱり、ネフィリム鋼でなければ、あうるぱわーには耐えられないのね!」

「ちょっと先生! まさか、気球が墜落したりしないですよね?」
 シェリーがはらはらと見守る。
「気球は大丈夫ね、ちゃんと通常のコイルが作動しているね。問題は‥‥」

 そう、問題は。

「ヘリの方は大丈夫だろうか、なんか煙吹いてた気が‥‥」
 ひりょが思わず、ラジコンヘリを凝視する。

 そう、コイルの近くには、気球を引っ張っているラジコンヘリがあったのだ。
 コイルの爆発が原因なのか、ヘリからぷすぷすと煙が出ている。

「はわあ、墜ちてまいりますの!」

 アリスが指差す。ラジコンヘリは、もうもうと煙を吐きながら、墜落していった。
 急いでドクが、気球とヘリのジョイントを外す。
 地上で小さな爆発が起こった。
「きゃー」とお迎えに来ていたマリカせんせーの悲鳴が聞こえる。


 熱気球はふわふわとグラウンドの上空に浮いたままだ。
 ドクが操縦して、ゆっくりと高度を下げつつある。


「‥‥ケセランを呼んで引っ張ってもらうとか、攻撃スキルや銃を発射してその反動で動かすとか、この高度からなら、最悪、飛び降りて近くの駅まで歩いて帰るとか。やりようは幾らでもあるな」
 智美が冷静に呟く。
「まあ、とりあえず命の危機ではない以上、慌てても仕方がない」

「そ、そうですね」
 親友が落ち着いているので、あやかも冷静さを取り戻す。


「何かあったら守るからね! シキ!」
 スキルを<小天使の翼>と<防壁陣>に入れ替えて、黒羊シェリーが頼もしくアリスを庇う。
「有難うございます」


「この高度からなら、俺の<韋駄天>でも、着陸の衝撃を吸収してくれるはずだ。まずは先生の操縦を信じよう。ダメそうなら俺も手伝う」
 ひりょが地表を見つめた。高所恐怖症のはずなのに、不思議と怖さを感じなかった。


 熱気球が無事に着陸すると、搭乗者全員+マリカせんせーから、拍手が起こった。

「アウルバーナーは失敗ね。残念ね」
 ドクは、諦めの悪い、少年の目をしたまま、ぼそりと呟いた。


依頼結果

依頼成功度:大成功
MVP: −
重体: −
面白かった!:8人

ラーメン王・
佐藤 としお(ja2489)

卒業 男 インフィルトレイター
凛刃の戦巫女・
礼野 智美(ja3600)

大学部2年7組 女 阿修羅
腕利き料理人・
美森 あやか(jb1451)

大学部2年6組 女 アストラルヴァンガード
来し方抱き、行く末見つめ・
黄昏ひりょ(jb3452)

卒業 男 陰陽師
和風サロン『椿』女将・
木嶋香里(jb7748)

大学部2年5組 女 ルインズブレイド
もふもふコレクター・
シェリー・アルマス(jc1667)

大学部1年197組 女 アストラルヴァンガード