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食堂ミュージカルが繰り広げられた直後、空き教室に集められた彼ら学生たち。
教育熱心が過ぎるほどの高等部教員、押江学。彼は学生らにその場で待つよう告げると、宿題という名のテスト問題を取りに行ってしまった。
この時点で逃げようと画策する学生もあったが、見張りが設けられていたためにそれは叶わなかった。
一方で状況を受け入れた者もある。浪風 悠人(
ja3452)、そして浪風 威鈴(
ja8371)の夫妻だ。
学生同士の結婚は元より、恋愛にすらうるさく口出ししそうな教員に捕まってしまったのだから、悪い点数を出してしまったら何を言われるか分かったものではない。
だからこそ彼らは、予習に余念がなかった。
「勉強……苦手…。授業……受けてるけど……、やぁ」
威鈴に関しては、撃退士活動の方へと力を割いていたからか、勉強への自信はなさそうだった。
そもそも、彼女はあまり勉強が好きではない。どのような形であれ進級試験を乗り越え、後は楽しい冬休みを過ごすだけだと思っていた矢先の、この宿題。
半泣きでは済まない。比喩などではなく本当に涙を浮かべ、肩に首を埋めるようにしてすすり泣く始末。
「泣かない泣かない。ほら、いい機会だと思ってさ。こっちも、この間順位落としちゃったし……。巻き返すチャンスだって」
「でも、出題範囲も分からないのに……」
励ます悠人だが、どこをどう予習すれば良いのかも分からない状況。しかも科目が絞られていない。教員が問題を取りに行っている間に全ての範囲を予習するのは不可能といえた。
それでも、やらないよりはマシ。
悠人が手近な教科書を手に取り、威鈴の前に広げた。
これに釣られるようにして他にも教科書を開く学生の姿が多く見られたが、その流れに頑なに逆らい、腕を組んで居眠りを決め込む者の姿もあった。
それがエイルズレトラ マステリオ(
ja2224)である。
彼はこの教室からの脱出を図った一人。しかし見張りに見つかり、敢え無く失敗。仕方なく席へ着いたものの、予習をする気など毛頭なく、この様子ではまともに宿題をこなそうというつもりもなさそうだ。
では何故彼がここにいるのか。それは、不運にも食堂に居合わせたからに違いない。
誰かとの約束があるのか、それとも遊びにいきたいか、部屋でゆっくり休みたいか、撃退士稼業の方が忙しいのか。それは分からない。
ただひたすら、不機嫌そうに、いかにも「話しかけるな」とすら訴えるような面相で、その場に佇んでいる。
「まったく宿題なんてかったりーなー。誰だよ、調子ぶっこいて先公怒らせた奴はよー」
そうボヤくのはラファル A ユーティライネン(
jb4620)。
まるで他人のせいにするかのような発言ではあるが、周囲から見れば「どの口が」といったところだろうか。
「な、お前もそう思うだろ?」
「テーブルに飛び乗って歌って踊ってたくせによく言うよ」
同意を求めるラファル。
そっぽを向くようにしたエイルズレトラが吐き捨てるように言う。
カラカラと笑ったラファルは、鞄から文房具を取り出した。
そろそろ学が戻ってくる頃だ。
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学生たちに問題用紙が配られる。
宿題ならば宿題らしく、家で休み明けまでにやっておくようにと問題集でも渡せば済む話なのだが、そうしない理由は大きく三つある。
一つは、現時点での学力を学生に自覚させること。家でやらせては答えを写して終わり、などということになりかねない。この場で、答えを見ずに解かせることで、各々が現段階での学力を自覚できる。
一つは、学生たちがどれだけ勉強に対して正直に向き合っているのかを、学自身の目で見ておきたいというものだ。
そしてもう一つ。これは学園の事情である。高等部教員である学が、他学部の学生に対してまで宿題を課すのは度の過ぎた行為。だがテスト形式を取ることによって、学生たちが飽く迄も自主的に集まって勉強したという扱いにすれば学校としては何も口出しができないというワケだ。
テストという形式を取る以上、当然カンニングは禁止。時間制限はあるが、きちんと正解できない場合はやり直し。できるようになるまで冬休みはお預けという形になる。
問題の形式は実にシンプル。
各学部ごとに設けられた必修問題を二問、それ以外の選択問題から三問を解く。たったこれだけである。
もちろん簡単な問題を選べばそれで済む話ではあるのだが、実はここにも学の目論見がある。しかしそれはまた別のお話。
そして必修問題についてだが、実はエイルズレトラを除いた全員が高等部、もしくは大学部の所属であるため、ほぼ全員が同じ問題に挑むことになるわけだが。
(冬休み早く欲しいに決まってんでしょ!! やらなきゃならないなら、やってやる。いつやるか? 今だろォォ!!)
黒沢 古道(
jb7821)もまた、食堂ミュージカルを繰り広げていた一人。
鉛筆の芯を指で摘まんでクルクルと回しながら、問題用紙に目を落とす。彼女の場合も、必修問題は高等部及び大学部のソレとなる。
一つ目の問題は、両親の血液型がA型の場合、子供の血液型は何通り考えられるか、というもの。
(こんなの簡単だぜ。両親がA型なら、子供もA型。それしかないだろ)
と考えた彼女は一通り、と回答。
だがこれは誤りである。
(間違えるわけにはいかねぇ。これでも学園次席になったんだ。頭は馬でも体は鹿じゃねえってとこを見せてやるぜ……!)
一方で同じ問題に挑む金鞍 馬頭鬼(
ja2735)は二通りと回答。正解はこちらである。
おおざっぱに言えば、血液型はA、B、Oの中から二つの記号の組み合わせによって決定する。
A型になる組み合わせはAA、もしくはAOだ。両親共にAAのA型、もしくはAAとAOの両親だった場合は子供はA型のみとなるが、両親共にAOのA型だった場合、その子供は四分の一の確立でAA、四分の二の確立でAOとなりA型となるが、残り四分の一の確立でOO……つまりO型となる。
言葉で説明すると難しいかもしれないが、この場合の答えは二通り、となるわけだ。
古道の場合は後でやり直しになるであろうが、馬頭鬼は流石次席、といったところか。
また、高等・大学部の必修問題はもう一問ある。
AUは何という団体の略称か答えよ、というものだ。
この答えはアフリカ連合であるのだが、これを間違えたのは古道、それからラファルの二人だ。
古道の場合は純粋にそこまで勉強しきれていなかったのであろうが、ラファルは別。
実はこの問題、選択式である。世界保健機構、ヨーロッパ連合、アフリカ連合の中から正しいものを選べ、というものだが、ラファルが選んだのはこの三つのうち、どれでもない。
選択肢にはないにも関わらず、ラファルはアウストラロピテクスと回答に書き込んだのだ。
アウストラロピテクスは原人の一種であるために、そもそも団体の名称ではない。
問題に取り組む前の言動からも分かる通り、ラファルはこの問題を真面目にこなす気はさらさらないようだ。間違えたら間違えたでその時はその時。間違いを指摘されたら「原人という一つの種族、つまり団体だし、アウストラロピテクスの字面を見ればAもUも使われているから間違いではない」と言い張るつもりなのだろう。
もしかしたらそれでも正解として通ったのかもしれない。これが選択式の問題でなければ、だが。
正答者の中にも二通りの方法で正解した者がある。そもそも答えを知っていた者と、消去法で導き出した者だ。
大半は前者だが、後者の方法で導き出したのが雪室 チルル(
ja0220)である。
(たしか、せかいほけんきこーって、救急箱に書いてたやつだよね。W……なんとかっての。ヨーロッパは修学旅行で行った時にEなんとかだったから、答えはアフリカ連合ね! さっすがあたい! こんなに簡単に答えが分かるなんてさいきょーの頭脳だわ!)
非常に怪しい最強具合だが、正答である以上誰にも文句が言えないのが少々悔しいところである。
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選択問題の中には、富士山の起源を語った書物を答えよ、というものがある。枕草子、竹取物語、伊勢物語の中から選べ、というものだ。
(確か、物語の最後に富士山が出てきたわね)
この問題を選択した者は全員正解。木嶋香里(
jb7748)はおぼろげな記憶を辿って何とか正解にこぎつけた。
ここに付け加えて、日本最古の物語、という知識がこれを手助けしたといえるだろう。この問題の答えは竹取物語である。
鐘田将太郎(
ja0114)もまたこの問題を選んでいた。
(富士山ってのは、確か不死山とも書いたって説があるんだっけか。かぐや姫の不死を願った、とか)
そんな考察も馳せる将太郎だが、竹取物語に則るならば、それも良いだろう。何故富士山と書くか、という点に注目することも可能だ。
月へ帰ったかぐや姫のため、帝は屈強な兵士たちに不死の薬を持たせ、月に最も近い――要するに最も高い山に登らせ、薬を焚いて煙にして月へ届けようとした。不死の薬を焚いたことから不死の山、不死山という解釈もできるだろうが、物語本文によれば、士(つわもの)に富む山として富士山と名づけられたとある。
いずれにしても、竹取物語が出展だ。
中には、人によっては非常に簡単とも思える問題もあった。
それは星座の問題。
オリオン座、ヘルクレス座、北斗七星。この中から冬の星座を選べ、というものだ。
北斗七星は一年中観測でき、ヘルクレス座は夏の星座である。よって冬の星座はオリオン座、というわけだ。
これを選択した者も多い。
偶然食堂に暖かい飲み物を求めに行ったことから不運にも捕まってしまった鑑夜 翠月(
jb0681)もこの問題を選び、見事正解を選んでいる。
(星空を眺めたくなってきましたね……)
ふと窓の外を見てみれば、陽は傾いて空は茜色に染まっている。カタカタと窓を鳴らす風は冷たそうで、町が寝静まればきっと良い星空が見れることであろう。
ちょっと視線を落とせば、互いに笑いかけあいながら下校していく学生たちの姿が見えた。
そうだ、今夜はこっそり学園の屋上にでも行って天体観測をしよう。そう心に決めた時だった。
「こらッ! キミ、まさかカンニングしてるんじゃないだろうな!?」
「めめめ滅相もないです! そ、そう、星座の問題があったので……」
「星座が、どうしたというんだ?」
学に見つかった。
窓の外に視線を移していたことから、いらぬ疑惑をかけられてしまったのだ。
必死に誤解だと訴えるも、この教員の視線は鋭く厳しい。
するととっさに、こんな言葉が口を突いて出てきた。
「後学のために実際に星座を見ようと思いまして! この天気ならきっとよく観測できる、かなぁ……と。ええ、後学のために!」
「む、ならばよろしい、いや感心。ただし、あまり疑わしい動きはしないようにな」
何とか切り抜けた。
一つ溜息を吐くと、ふとこんな疑問が胸の内に湧き上がる。
(そういえば、どうして僕はここにいるのでしょうか?)
運が悪かったとしか言いようがない。
この時悠人は、学が翠月に注目した隙を突いて、妻である威鈴に小さなメモ紙をこっそりと手渡していた。
そして同時に、ある人物が陰で動いていたことに、学は気づかなかった。
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宿題という名目のテストはまだ続いている。
もしかしたらこのテストで一、二を争う難問かもしれないのが、栄養に関するソレだ。
エイコサペンタエン酸、デセン酸、ナットウキナーゼの内、脳の栄養となり得るものを選べ、という問題。
この問題を選んだ者は三人。チルル、ラファル、そして不二越 武志(
jb7228)だ。
チルルの場合は他の問題を解くことに時間を費やして適当にこの問題を選んだ、ラファルは珍解答をしやすいという理由で選んでいる(どのような答えを書いたかは敢えて省略する)。
だが武志はそうではない。営業部とはいえ元製薬会社勤務の彼にとって、この問題は外すことのできないものだ。
(こ、これでいいはずだ……。もし不正解だったら恥ずかしいぞ。でも、ほ、本当に合ってるのか? うぅ、駄目だ、不安で胃が……)
妙なプレッシャーに押しつぶされて、胃を摘ままれる感覚。
そこまでして選んだ答えは、エイコサペンタエン酸。
……残念、不正解!
エイコサペンタエン酸は、よくドコサヘキサエン酸とセットで扱われることが多い栄養だ。ドコサヘキサエン酸は脳の栄養となり得るが、エイコサペンタエン酸は血液をサラサラにするなど、血液血管コレステロールに働く栄養。何故この二つがセットで扱われるかといえば、どちらも青魚に豊富に含まれているというのが一つ、エイコサペンタエン酸によってサラサラになった血液でドコサヘキサエン酸を脳まで届きやすくすると謳いやすいのが一つ。つまり、エイコサペンタエン酸単体では脳の栄養にはならないのだ。
かといって、ナットウキナーゼでもない。ナットウキナーゼは納豆の糸に含まれる酵素の一種で、血液中を流れる血の塊である血栓を溶かす力を持った栄養。故に動脈硬化などの予防にはいいが、脳の栄養ではない。
すると答えはデセン酸である。これはローヤルゼリーにのみ含まれる栄養で、不安な気持ちやイライラを落ち着ける、女性ホルモンにも近い働きをする。こうした感情を司るのも脳であるため、脳の栄養となり得るのはデセン酸、というわけである。
よほど専門的な勉強をしていない限りは解けない問題であっただろう。
この後武志が壁に頭を打ち付けるほどに悔んだのは言うまでもない。
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「ええい、どうなってるんだ!」
全員の答案を回収した学は随分とお冠の様子。
その原因はいくつかある。
順を追って見てみよう。
「あの中等部の生徒はどこへ行ったんだ! さっきまでそこにいただろう!」
ここに中等部といえば、エイルズレトラしかいない。それが忽然と姿を消したのだ。それだけでなく、ほとんどの問題は三つの選択肢から答えを選ぶ形式だというのに、残されていた答案には全ての解答欄に四と記入されており、唯一の記述解答する「まことに」を使って短文を作る問題に対しては「まことに申し訳ありませんが、勉強なんぞにかまけている暇はありません」などと挑発的な文章が書きこまれている始末。
宿題をボイコットしただけでなく、このような答案を残していくのだから、腹を立てるなという方がムリというもの。いくらなんでもこれは酷い。
「補習だ! あの生徒はこの十倍の難易度の問題を千問、全て正解するまで二度と家には帰さんぞ!!」
「ま、まぁ先生、ここはどうか落ち着いて……」
「キミたちもなんだ! どういうことだこれは!」
なだめに入った悠人だが、墓穴を掘った。
彼――正確には彼らに対しても、学は怒りの矛先を向けたのだ。
「キミたちは兄妹か? それとも夫婦だとでもいうのか? こんな回答、私は許さんぞ!」
それは悠人と威鈴に向けられた言葉。
二人の答案についても、学は怒っているのだ。というのもこの夫婦、選んだ選択問題のみならず、回答までもが一致しているのだ。同じ姓、同じ問題、同じ回答。確かにできすぎている。
だから疑いたくなるのも当然か。
「カンニングでもしたんだろう?」
「ち、ちゃう! 悠人は……私の……ためを思って……」
伴侶を庇おうとする威鈴だが、この状態の学には火に油。何を言っても言い訳にしか聞こえないのが悲しいところである。
ちゃんと正解してるからいいじゃん、といえばそれまでの話なのだが、この教員はどうしても文句をぶちまけたいらしい。
とはいえ、だ。流石に彼らにまで補習を課すほど鬼でもない。
「まーまー、センセ。ここは当然のように全問正解の、さいきょーの頭脳を持つこのあたいに免じて――」
「一問落としてますけどね」
ふんぞり返ったチルルに、翠月が冷静なツッコミを入れる。
実際、惜しいところだった。選択問題の一つ、脳の栄養に関する問題を間違えてしまったチルル。
だが敢えて誰も正解できなかった問題に挑んだその姿勢は、学としても評価したいところだったらしい。
「栄養の問題は、正直な話非常に難易度が高い。頭脳はともかく、そこに取り組むガッツは最強、と評価しても良いが……」
「ホラ! やっぱりあたいったらさいきょーね!」
それを手放しで喜ぶチルル。
一方で、元製薬会社勤務の誇りとプライドを賭けてぶつかった武志は心底落ち込んでいた。
「デセン酸……そう、ローヤルゼリーを忘れるなんて。海外じゃ当たり前のように精神疾患の薬になってるというのに。あぁッ、だから俺は営業成績が悪かったんだぁぁっ」
とうとう頭を抱えてうずくまってしまった。
「ま、そんなモンだろ。そう気を落とすなよ」
将太郎が励ますものの、面子丸潰れの武志にとっては気休めにもならず、気分は益々沈むばかり。
そこでフォローを入れたのは、当然のように全問正解した馬頭鬼だった。
「間違えたりしくじった時は、次やらかさなきゃいいんですよ。そう、自分のように!」
久遠ヶ原学園次席であった彼が言うのだから、実に説得力がある。
誰もが間違えたり誤ったり失念したりする。だが、そこから学ぶことで前へ進めるのだ。
同じことを繰り返さなきゃいい。たったそれだけの、単純なことだ。
「では、宿題も終わりましたし、私達は失礼しますね」
荷物をまとめた香里がすっと立ち上がる。
彼女もまた全問しっかり正解しており、教員としても引きとめる理由がない。
他の学生たちも席を立ち、教室を後にしようとした……が。
「じゃ、そーゆーことで」
「キミらは待ちなさい!」
ラファル、それから古道は呼びとめられた。
そしていくつもバツ印のついた答案を突きつけられる。
「こんなに間違えて悠々と冬休みをエンジョイなど、断固許されないぞ!」
つまるところ、補習。
思わず互いに顔を見合わせる二人。
そして言った。
「まことに申し訳ねーけど」
「勉学にかまけてる暇はありません、ってな!」
アバヨ! とばかりに窓から飛び出すラファルと古道。
慌てて追う学だが、二階の教室から飛び降りる勇気は彼にはない。
さぁこれから冬休みだ。
輝かしい二週間が待っている。
この溢れだしそうな胸の内を表現する方法。
そう、歌と踊りしかない!
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♪〜 Etarnal Vacation 〜♪
lyric Takeru Iga
vo ラファル A ユーティライネン&黒沢 古道
dance 礼野 智美(
ja3600)&山根 清(
jb8610)
もう縛るものは何もない このトキメキっていいんじゃない?
町はキラキラ光り輝く はやる気持ちがボクを駆る
テストに宿題 補習に課題
どいつもこいつも投げ出して この学園を踏みだして
Etarnal Vacation!
お願い時間よどうかこのまま
Etarnal Vacation!
太陽よそのまま静止して
久遠の大地に聖なる夜と
久遠の大地に新たな風を
走れ走れ冬の風 止まれ止まれ時間よ止まれ
素晴らしい未来よ永遠に
いや今のまんまで永久に
だってこれから永遠に続くのさ
Our Etarnal Vacation!