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マスター:火乃寺
シナリオ形態:ショート
難易度:易しい
参加人数:6人
サポート:1人
リプレイ完成日時:2012/03/26


みんなの思い出



オープニング

 日も沈み、人工的な明かりに灯される商店街の一角。
 ドアにCLOSEDの札をおろし、コーヒー喫茶『雨音』は一日の営業を終えた。
「んー、多すぎず、少なすぎず。今日もいつもどおりでしたね」
 エプロンを外してカウンター席に掛け置き、肩を鳴らしつつ紅茶を淹れる。学生時代からの貯えで始めた喫茶店だったが、常連客も程よくつき、赤字にならない程度の黒字を保てているのはありがたい事だった。
 飲み終えたカップを置き、さて残りの洗い物をと腰を上げたとき、ポケットの携帯が着信を知らせ振るえる。
「おや、私に電話が来るとは珍しい。さて、だれか・・・・」
 携帯の通知相手を見て眉をしかめる。衝動的に電源を切りたくなるのを堪え、無視するわけにもいかず通話ボタンを押して耳に当てた。
「――何の御用ですか。私はそちらと縁を切ったはずですが」
 いつもは柔和な笑顔と、物腰丁寧な口調で対応する彼が、うって変わった刺々しい雰囲気で応答する。この店のマスターである壬生谷 霧雨にとって、電波の向こう側の相手はそうせざるを得ない種の相手だった。
「はぁ!? 見合い?! 何を馬鹿なことを、もう切りますよ!」
 怒鳴りつけて切りかけた指が、相手の最後の言葉に動きを止める。止めざるを得なかった。そうして再び通話に戻る。
「・・それはどういう意味でしょうか? もしかして、喧嘩を売ってらっしゃいます?」
 こめかみに血管が浮かび、握り締めた携帯がぎしぎしと不吉な音を立て始める。
「ええ、いいでしょう。後日そちらへ窺わせて頂きます。――首を洗って待ってやがれクソ野郎」
バキンッ
 そう言うのと、携帯が物理耐久限界を超え圧砕されるのは同時だった。


「という訳で、四日ほど留守にする事になった訳なのですが」
 何がという訳なのか。アルバイト募集を見て話を聞きに来た学生達にはさっぱり要領を得ない。
「ああ、ええとすいません。自分の中で完結させていました。いやはや、はははっ」
 何か笑顔が怖い。何処をどういうと明確に指摘できるわけでないのだが、何かが怖い。
「まあ、ちょっと実家関係で本家の方にね、出向かねばならない用事がありまして。ですが、この店を贔屓にしてくださるお客様もいらっしゃるので、その方々にご迷惑を掛ける訳にも参りません」
 そこで四日の間、学生のアルバイトを雇って営業をして貰おうと考えたらしい。
「とは言え、皆さんには昼間の授業もありますし、狭い店で毎日六名も必要ありませんから」
 四日の間、一日交代で三名ずつ入れ替えで働いて貰えば良いらしい。一人頭実際の労働日数は二日という事になる。
「お客様方も、うちのお店を良く知ってらっしゃる気さくな方々ばかりですので、失礼になり過ぎない程度に気楽に勤めてくださればOKですよ」


リプレイ本文

●初日
 AM5:00。
 コーヒー喫茶『雨音』前に神月 熾弦(ja0358)、ソフィア・ヴァレッティ(ja1133)、東城 夜刀彦(ja0647)が集う。
 預かっていた鍵で入店し、更衣室で早速着替えた。
 熾弦は大正女学生風、桜色の着物に紺の袴。
「最近戦いに出ることが多かったので、学生らしい一時も大事ですよね」
 ほんわかにこにこ。勿論引き受けた仕事として、気を抜かずに努めるつもりなのは言うまでもない。
 夜刀彦は大正男学生風、藍色の着物に薄鈍色の袴。
(精一杯頑張ろう)
 少し前に別の依頼でマスターと知り合っていた彼は、少しだが依頼者がこの店に篭める想いを知りえていた。
 だからではないけれど、掃除一つ、声かけ一つに大切だという思いを込め、丁寧に対応しようと。
 ソフィアは動きやすさ重視の紺と白のフレアスカートのエプロンドレス。
「動きやすいのが一番かな、と」
 考えるよりはまず動く、コツは実際にやってみて掴むのが彼女の流儀。習うより慣れろの精神である。

 開店までの時間に、手分けして店内の掃除をする。床掃き、テーブル拭き、キッチン周り。それらが一通り済んだ所で、ソフィアは外箒片手に店前の掃除に取り掛かる。
「おや?この店の子かい?」
「いらっしゃいませ!」
 元気の良い挨拶と笑顔で早速の来客を出迎える。訝しがる相手に、簡単に事情を説明した。
「なるほど、そういう事情か」と納得し、店内に踏み入る。

「「いらっしゃいませ!」」
 夜刀彦と熾弦のはもった声に出迎えられ、カウンター席についた。
「ほう、店内の方はノスタルジーだな」と、大正風な二人の衣装に感想を漏らしながら、モーニングセットを注文した。
 お冷とお絞りを夜刀彦が配り、熾弦が調理に取り掛かる。豆はあらかじめ挽いた物が真空パックにして保存してある為、それを使った。種類の棚を間違えないように気をつける。

「お待たせいたしました」
 おっとり微笑みながらセットを配膳する。衣装に三角巾とエプロンをつけた熾弦は初々しい幼妻といった風体で、その手の趣味がある物には堪らないかも知れない。
 それからも幾人か、早出の教職員と思われる常連らしいお客が続いた。急なアルバイトの三人に面食らう物の、事情を理解した彼らは、普段とは違う店の雰囲気を逆に楽しんでいたようだ。
 夜刀彦は、そんな彼らがこの場所を好いている気持ちを感じた。いつもと違う風景だけれど、いつもと同じようにくつろいでくれるようにと細やかな気配りを心がけた。

 やがてお昼時になって、調理を熾弦からソフィアへと交代する。
「ふむ。折角だから、臨時シェフのお勧めを聞こうかな?」
「あたしが得意なのはイタリア料理かな。ここで出せるのはカルボナーラ、ペペロンチーノとか、パスタ類がお勧めかも?」
 じゃ、カルボナーラをという注文に応じて、手馴れた様子で調理していく。
「流石にいつもと一緒の味とは行かないけど、損はさせないようにするよ」
 熾弦もソフィアも料理は得意とあって、朝からお客さんには好評を博していた。

「こんにちは〜」
「やっほー、どんな感じ?」
 放課後になり、猫野・宮子(ja0024)、しのぶ(ja4367)が帰りがてら様子見にやってくる。
「そうですね、壬生谷さんが言ってた通り、あんまり忙しくないです」
 答えた夜刀彦は、次に来る学生らしきお客をテーブル席に案内する。
「そうなんだ〜」
「慣れない私達に頼むくらいだからね、忙しすぎたら勤まらないよ」
 色々と失敗しちゃいそうだし。と内心ほっとするしのぶである。

 その頃店の外では、
「お時間よろしければ、休憩いかがですか?」
 と窓拭きの傍ら、帰宅途中の学生に声を掛けていた。和装のおっとり美少女に釣られて、入るお客が増えたのは言うまでもない。
「なぜでしょう、四日後にマスターだけになったらお客さんが減りそうな気がするのは」
「気にしても始まらないわよ」
 夜刀彦とソフィアが顔を見合わせて苦笑していたり、そんなこんなで初日の営業は恙無く終業を迎える。

●二日目
 この日のシフトは、ソフィア、夜刀彦、フォルトレ(ja4381)。
 昨日の経験からいい感じに肩の力も抜けている二人に比べ、今日が初日のフォルトレは、傍で見ていても緊張しているのが分かる。
「バイトとは言え依頼は依頼、真面目に取り組むぞ。・・いや、取り組みます」
 と、シンプルなウェイター服に身を包む。15歳前後の少女の筈なのだが、きりりとした顔立ちと細身も相まって、男装が恐ろしく似合いすぎていた。
 夜刀彦も今日は彼女と同じウェイター服、ソフィアはウェイトレス服だが、色は薄青色に腰を大きな白いリボンというデザイン。
「動きやすさ重視、だな。・・帽子が恋しいが」
 今日は一日ソフィアが調理を勤める。
「美味しいって言って貰えるように、張り切っていくよー!」
 彼女の料理の腕は確かで、いつもとは違う味付けの料理にお客の評判も上場だ。
 夜刀彦とフォルトレは接客とレジに勤しむ。
「ええと、これはどうすれば」
「ああ、これはね――」
 レジ操作に途惑うフォルトレに、夜刀彦が丁寧に教え、客の少ない時間に練習を繰り返した。

 お昼も大分過ぎ、控え室で昼食を取るフォルトレ。
「怖い顔にならんよう気をつけなくては・・・・」
 傍らで、備え付けの鏡に顔を映し、眉間の皺をぐいぐいと押しほぐす姿が。時間さえ経てば慣れる筈、と自身に言い聞かせる。

 昼時も過ぎて客のいなくなった店内、まったりとした時間をすごしつつ夜刀彦は以前の依頼の事を考えていた。
(またシアヌさんとも会えたらいいな・・)
 とぼんやりしていた所に、来客を告げるドアベルが鳴る。
「あ、いらっしゃいま・・ああ!」
「あら?」
 それはソフィアと彼の見知った相手。
「お、ヴァレッティ君とトウジョウ君じゃないか。こんな所で何をしているんだい?」
 快活な笑みを浮かべ颯爽と入店してくる黒蜜の如き肌を持つ長身の女性、名をシアヌ・タムイ・ヌナという。

 長期休暇も終わりなので、帰国前にマスターの顔を見に来たという彼女に、二人は事情を説明する。
「そうか、キリ君は実家の方に・・大丈夫かな」
「大丈夫って?」
 問うソフィアに彼女は難しい顔を向ける。
「いや、学生時代にも似たような事があってね。あの時は一週間くらい音信不通で、ぼろぼろの姿で帰って来たと思ったら何を聞いても無言だし、暫く剣呑な雰囲気を振りまいていたからな」
(大丈夫かな・・壬生谷さん)
 話を聞いて不安げな顔をした夜刀彦の頭を、優しくシアヌがなでる。丁度その時、昼食を終えたフォルトレも姿を現した。
「ほう、こっちのウェイター君も中々の美形だな」
 シアヌとフォルトレ、互いに自己紹介をしあう。
「・・驚いたな、キミは女の子なのか。ふむ・・君達二人、性別を入れ替えたらどうだい?」
「何でそうなるんですかっ」
「?」
「アハハッ、いえてるかも」
 からかうシアヌにふくれる夜刀彦、意味が分かっていないフォルトレ、その様子を笑うソフィア。
 やがて、マスターによろしくと店を後にするシアヌを見送り、放課後になって、今日も宮子としのぶが顔を出す。
「今日はどんな様子なの?」
「はい、差し入れだよー」

 アルバイトの噂でも流れているのか、物珍しさに来店するお客も増えたようだ。
 普段より学生客が多い。
「少なくとも20人以上は入ってますよね、昨日も今日も」
「だねぇ」
 やはり男一人が営業するより、花がある方がお客も増えるのが世の中らしい。

 その頃、とある地方の旧家の家屋が半分ほど吹っ飛んでいたのだが、彼らが知る由は無かった。

●三日目
 本日は宮子、しのぶ、熾弦のシフトだ。
「接客のアルバイトとか初めてだけど頑張ろうっ。し、失敗だけはしないように」
 意気込みつつも不安げな彼女の衣装は、ゴスロリ風ウェイトレス。黒を基調に白のフリルや銀の飾り刺繍が可愛らしい。
 と、そこに何故か猫耳尻尾を取り出したかと思うと身に着け
「やっぱり着慣れた感じの服の方がいいしね。これならいつも似たような服着てるし♪」
 特に問題ありそうにもなかったので、誰も止めない。
「良い経験になりそうだよっ!がんばろうねっ!!」
 傍らでは、しのぶがメイド風ウェイトレスとなっていた。肩口がふんわりした明るい水色のエプロンドレスは腰にひらひらとしたリボンをなびかせ、白いメイドカチューシャが可愛らしくも引き締める。
 普段は元気で全力!な彼女も、やっぱり年頃の女の子。それっぽい服を着れば気分もノリノリである。
 熾弦はやはり大正女学生風だが、白絹に鮮やかな桃の花枝が刺繍された清楚な柄だ。
 今朝は教職員よりも、撃退士のお客が多い様子。北の動きに合わせて増えているようだ。

「いらっしゃいませ♪何名様ですか?」
 着慣れた姿で緊張もほぐれたのか、尻尾をふりふり接客を頑張る宮子。いくらかの客は、その姿に和まされたようだ。
「レジ打ちは初めてだけど頑張るっ。・・使い方、教えてね」
 教わりながらたどたどしくレジを打つ姿に、会計で癒されたお客もいたとかいないとか。
 昼時を過ぎて
「はふ、ずっと忙しくなくてよかった。続いたら大変だったよ」
 と、やはり緊張して疲れたのだろう、まったりと休憩を取りつつ呟く姿もあったという。

「いらっしゃいませっ!喫茶『雨音』にようこそっ!!」
 元気溌剌笑顔全開っ!と来客を迎えるしのぶは、早々に掃除を諦め接客に専念した。だって壊しそうなんだもん。色々と。
 注文で呼ばれれば
「はいっ!よろこんでっ!」
 と居酒屋ノリである。お嬢さん、ここ喫茶店や。
 昼時もひと段落つき、交代で昼食をとることして控え室に入ったしのぶは、部屋の隅にあった姿見の前に立つ。
 ためつすがめつ、メイドな自分の姿を見たり、くるりと回ってふわりスカートを膨らませたり、ポーズをとったり。
「んふふふふ〜♪」
 普段の彼女を見知った者が見れば、なんと言うか一撃必殺かもしれない。緩んだ微笑が全力の破壊力を振りまく事だろう。
 彼氏の前でして上げるといいよ!このりあじゅうめ!ばくはつしろっ!

 夜刀彦が来店し、彼女らを見て、
「その格好、とても似合ってます」
 と微笑めば、三人ともまんざらではない様子を見せる。きっと君も似合うと思うんだ、メイド服、うん。

「はい、ご注文のサンドイッチです」
 見る者をほわっとさせる熾弦の笑顔に美味しい料理、ころころと動き回り和ませる宮子、周囲に元気を振りまくしのぶ。
 常連も新参も、お客はこの癒しの空間を満喫しながら思ったという。
『マスター、もう帰って来ないままが良いや』と。
 勿論かなわぬ願いだ。

 同時刻、何処かの旧家の庭園で当主と一人の青年が必殺の一撃を応酬しあったりしているのだが、どうでもいい話である。

●最終日
 トリを締めくくるのは、宮子、しのぶ、フォルトレ。
 今日も猫耳尻尾ゴスロリと、快活メイドと、生真面目ウェイターが一生懸命に動き回る。
 一日料理担当には、カウンターキッチンは高すぎると思われたが、『こんな事もあろうかと!』とどこぞの整備工か科学者辺りが叫びそうな手ごろな踏み台が用意されていた。実にご都合主義である。
「いつもと同じ味になるかはわからないけど、美味しければ問題ない・・よね?」
「うんうん、問題ないよ」
 と、お客の一人が孫を見るような眼差しで宮子に応じる。小さな子が調理をしていく光景が年配客にやたらと受けた。
「料理は好きだから頑張るよ♪マジカル☆クッキングにゃ♪・・なんちゃって」
 恥ずかしそうに苦笑しながら。

「きゃー♪フォルトレ君、こっちこっち〜!」
「かわいー、お肌すべすべ〜☆」
「いや、あの、ちょっと!?」
 隅っこのテーブルでは、数人の大学部の女性客に捉まったフォルトレ。
 麗しき男装の美少女、しかも生真面目だが世間知らず。表情や口調を懸命にそれらしくしようと努力する姿を、格好の獲物と認識されたらしい。
これも一般常識を学ぶ為の試練だ、頑張れ少女。道を誤らない程度に(をい)。
 本人は
「たかがバイト、されどバイト。・・・・という訳だな」
 と堅苦しいというか、初々しいというか。あ、レジ仕事に逃げた。

「そんな注文で大丈夫ですか?」
「大丈夫だ、問題ない」
 注文取りに、そんなネタ対応をしているのはしのぶだ。相手も同じ年頃の学生なので、自然と気安くなる。
 次に入ってきたお客の前で、ちょっと身を屈めて上目遣いに
「お帰りなさいませ、ご主人様っ♪」
 なんてやってみたりする。
 あ、来店した高校生が鼻血出して撃沈した。
「従順・ツンデレ・ヤンデレ、どれになさいますか?」
「じゃ、じゃあツンデレで・・」
 と望まれれば、トレイを胸に抱いてちょっと斜め流し目に
「べ、別にゆっくりして欲しいなんて、思ってないんだからねっ!?」
「おふぅっ」
 今度は大学生が討ち取られる。何やってるのかしらお嬢さん?
「いやー、えへへ♪お客さん、皆ノリが良くてさっ」
 まあ、行き過ぎなければ大丈夫であろう。客の方も、今日まで限定のアルバイトと承知していて楽しんでいるようだし。
「むう、アレが一般的なウェイトレスなのか。勉強になる」
「いや、アレはきっと間違ってると思うよ、ボクは」
 なにやら間違った認識をするフォルトレに、呆れつつも突っ込む宮子。
「なーにやってんの?」
「あらあら、どうしてお客さんが倒れてるんです?」
 最終日とあって、放課後に様子を見に来たソフィアと熾弦に夜刀彦も苦笑したり、首をかしげたり。
 和気藹々と賑やかに、アルバイトはこうして平和(?)に四日目の終業を迎える事となった。


 夕刻、予定通りマスターである壬生谷が学園に戻ってきた。
「ふむふむ。特に問題も無かった様子ですね、ご苦労様でした」
 出発前とは裏腹に、何処かすっきりとした雰囲気で微笑む。
「いえね、久しぶりに“手加減抜き”でストレス発散できましたので、はははっ」
 すっきりと言うより、ハイになっている気がするのは気のせいか。何となく格好も煤けている気がした。
「何かお客さんもいつもより入ったみたいですね?これならボーナスを考えてもよさそうかな」
 会計をチェックしつつ、そう微笑む彼に
「やったー!」と何人かは手を打ち合わせて喜ぶ。
「バイト代も嬉しいけど、楽しかったねっ!」
「そうだな、いい経験になったぞ」
「うん、楽しかったよ」
 しのぶとフォルトレ、宮子が頷きあう。
「無事終えられて、ほっとしました」
「うんうん、なれない仕事だったからねー」
「失敗しなくて良かったです」
 熾弦、ソフィア、夜刀彦も微笑んだ。


 後日、
『ぜひあのメイドさんを紹介してください』とか、
『マスター、もう一度何処か出張らない?一ヶ月くらい』とか、
『詐欺だっ!俺の癒しの空間を返してくれっ!?』とか。

 一部のお客さんの要求を、笑顔で殴り飛ばしたり、捻りつぶしたりした事は。また別の話である。


依頼結果

依頼成功度:大成功
MVP: −
重体: −
面白かった!:9人

無念の褌大名・
猫野・宮子(ja0024)

大学部2年5組 女 鬼道忍軍
撃退士・
神月 熾弦(ja0358)

大学部4年134組 女 アストラルヴァンガード
太陽の魔女・
ソフィア・ヴァレッティ(ja1133)

大学部4年230組 女 ダアト
全力全壊・
しのぶ(ja4367)

大学部4年258組 女 阿修羅
撃退士・
フォルトレ(ja4381)

大学部3年105組 女 ルインズブレイド
災禍祓いし常闇の明星・
東城 夜刀彦(ja6047)

大学部4年73組 男 鬼道忍軍