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マスター:火乃寺
シナリオ形態:イベント
難易度:普通
参加人数:25人
サポート:2人
リプレイ完成日時:2013/01/27


みんなの思い出



オープニング

 冬休み、そして年末…やがて年は明ける。
その間、個々夫々の過ごし方があった。


「ふにょ〜」
「…」
「へにょ〜」
「……」
「はにょ――」
「ちょっと!なんなのよさっきからそれは!」
 だんっ、と目の前の台を叩いて向かいの少女に喚く。
「ええ〜?だってさぁ」
 ぽえ〜っとした夢見心地で、顔を上げる相手。
「コタツって…人類最後のエデンだよねぇ」
「知るかボケ!アンタ今日ここにきた目的は!」
 ずばんっ、と再び叩きつけられる手の平。台の上のシャーペンや消しゴムが跳ね飛んで転げ落ちた。
 落ちなかったのは、広げられた課題ノート…つまりは冬休みの宿題である。
「おこたでみかん…うむ、完璧である」
「さらっと無視して食うなテメェ!?」
 ばっと相手の手から剥き掛けの蜜柑を取り上げ、更にザルに盛ってあった山の方も下ろして隠す。
「ううぅ…みんちゃんがいじめるぅ」
「しまいには絞めるぞ?」
 うって変わったにっこり笑顔――の前に上げた両手の指先をぐぎぎぎぃ、とばかりに蠢かせる相手に、流石に少女もやりすぎたと思ったのか背筋をピンと伸ばす。
「OK解った真面目にやろうワトスン君。…でもさぁ」
「わかりゃいいのよ、わかりゃ。…で、何」
 再びほにゃりと軟体動物と化す少女。
「おこたは、いいよね?」
「…否定はしないから、真面目にやれ」
「ほ〜い」
 冬場のコタツが魔性の魅力を持つのは否定しない。全部終わらせてから、ゆっくり堪能すればよいのだ。
 そう思いつつ、目を閉じて舟をこぎ始めた友人の眉間に、シャーペンを全力投擲してやった。
「のぉおおおおおおおおおおっっっ!?!!?」
 刺さりはしなかったが余程痛かったのか、ごろんごろん悶える友人に、
「次は部屋から冬空の最中に叩きだすわよ、あんた」
 最後通告を優しくしてやった。


 クリスマス――。
 降誕祭がいつからリア充共の祭りになったのか、それは知らない。
 ただ目をやればそこかしこに、その、「私達熱々なんです〜(は〜と)」と言わんばかりに腕を組んで寄り添ったカップル共の群れ、群れ、群れ――。
「…ケーキ、いかがっすかー」
 平坦な目でそれを眺めながら、常套句の掛け声を張り上げる私。
 ええそうよ、別に相手なんて生まれてこの方、出来た試しはないわよ。今更嫉妬するほど熱くもなれないわよ。
 でもなんて言うか、毎年見るこの光景はうっとおしいのよ。見慣れた気がしても見慣れないって言うの、あるじゃない。
「ケーキー、甘くて美味しいケーキです。当店自慢ですよー。クリームからチョコ、アイスまで各種取り揃えて御座いますよー」
 と、メガホン片手に呼び込みを続ける。
「あれ、安斉じゃん?此処のバイト?」
「…なんだ、しっぴーか」
「しっぴーいうなし!?」
 目の前に通りかかったのはクラスメート。確か本名は…えっと、……いつも渾名で呼んでたから忘れた(酷)。
「あたしは一人暮らしだからねー、そこらの盛りのついた冬なのに春な連中みたいに、遊んでられないのよ」
「…ははは、さいですか」
 いつも通りの調子で答えた心算なのに、なんだろう。彼の表情が引き攣って見えるのは。ちゃんと営業スマイルしてるでしょ?
「ま、まぁそれは置いといてさ。この寒空の中、お疲れさん。大変だろ?」
「…入学した頃から毎年だからねぇ、もう慣れた」
「そっか」
 と、思い出した様にポケットを探り、こちらに放ってくる。
「な、なに…アツッ!…ホットティー?」
「さっき買ったんだけど、ボタン間違えちまって。確か安斉、それ好きだったろ?」
「…くれるってんなら、貰っとく。ありがとね」
 かじかんだ指先に、じんわりと沁み込んでくる様な缶の熱さに、一寸だけ心が軽くなる。
「おう、バイトがんばれよー」
「おーう、アンタもナンパ頑張れー」
「いや、してねぇよんなこと…」
 苦笑しながら歩き去るしっぴーの背を見ながら、タブを起こして缶に口をつける。
 なんとなく、頬が緩んだ。

「で、どうだったよ」
 路地を曲がると、待ち構えていた悪友が声をかけてくる。
「んー、失敗…ていうか、バイト中だから邪魔はできねぇだろ」
「…あんなぁ、お前、何の為に俺があいつのバイト先調べて教えてやったと思ってる?」
「悪かったよ…だけどほら、いざって言うとその、心の準備とか…」
「ああ神よ、この蛸みたいな軟弱野郎にどうか骨を下賜下さいますように」
 大袈裟な身振りで手を組んでお祈りのポーズまでして見せる悪友に、軽く蹴りを入れる。
「誰も諦めるなんていってねーし。…バイトが終わる時間にさ、今度こそ誘うよ」
「さよか、頑張れ。上手くいったら、奢って貰うぞ」
 にやりと笑って拳を突き出す奴に、
「おう、必ずな」
 こちらの拳を軽く突き合わせる。
(…ま、振られる公算が高いんだけどな)
 などと思いながら。


「新年、あけましておめでとー!」「おめでとー!!」
 きゃいきゃいと黄色い声が響き渡る。振袖姿の女の子達が集う光景は、やはり良い物だ、うん。
「よ、おめでとさん」
「おう、今年も宜しくな」
 男は男で、一年の友誼を約しあう。まあ、一年は長いし、この先何があるかは分からんけどな。
「おーい、野郎どもー、おっみくっじ引くぞー!」
 ぶんぶんと手を振ってくる女子グループを見れば、もう大分前まで進んでいた。手を振り替えして、こちらも歩き出す。
「やー、しかし由美ちゃん、こうしてみると可愛いなぁ…後で誘ってみようかなぁ」
「やめとけ、ありゃ見た目はああでもスゲェじゃじゃ馬だぞ」
「だから良いんじゃねぇか!」
「あっそ、まあ好きにしろMめ」
 軽口を叩きあいながら、参拝を済ませ、互いの御神籤の結果を見せ合ったり、それをネタに揶揄い合ったり。
 今年はそんな感じで始まった。
『色々大変だろうけど、どうか皆が無事で…来年もこうして集まれますように』
 それが、俺の願掛けだった。


 天魔との戦いから離れた日常では、彼ら・彼女らもまた普通の学生である事に変わりはない。
 理想や夢、将来の目的の為、様々な思いや考えで時を過ごす若者達、或いは、それを見守る大人達。人は営みあってこそ、それを護ろうという気概や奮起もあろうという物だ。
 今日は一つ、そんな彼らの日常を少しだけ覗いて見よう。


リプレイ本文

●冬休

 悩んでいた。
(必要なのは仲間の士気を高める、ヒーローらしさ……)
 ぶつぶつ呟きながら歩んでいた青空・アルベール(ja0732)の脳裏に、一人の名が浮かぶ。
(ん。あの人に聞いてみるか)

(超だるいんですけど…)
 冬休み、自室でごろんごろしてたフレイヤ(ja0715)の唇から溜息が漏れる。
 折りしも、インターホンが連続で鳴り響いた。
「な、何事?」
『黄昏!ヒーロー修行つけて欲しいのだ!』

 扉に突撃しそうな勢いでケーキ持参してきた少年。
 取敢えず部屋に入れ、事情を聞く事暫し。
「何でもする所存ゆえ、弟子にしてほしーのである」
「まぁ、そこまで言われたら仕方無いわね!」
 頷く彼女だが『面白い事キター!』が内心である。
 鴨葱ならぬベル子菓子。
「休みに付き合せてすまねえな、大学生だし勉強も遊びも色々だろうに」
「えっ…いやうん、そこまで頼まれたらね、うん!」
 部屋でごろごろする以外予定無かった、とは言えない。
 
「まずは魔法少女名を考えないと」
「……え?」
 何か妙な事を言われた気がした。
「よし、ベル子は今日から《魔法少女・べるにゃん☆ミ》を名乗りなさい」
「うええ!?」
 流石に戸惑うが所詮は口先三寸で丸め込まれる。
昨日完成させた露出度高めな魔法少女服を手渡し。
「これが本当に格好良いに必要なのであるか?」
 訝しみながらも浴室を借りて着替えに。
(…って、あれ?私今、男の子と二人っきり?)
 調子に乗って遊んでいたが、よく考えればの状況に心臓が高なる。
 と、弟子が居りよく戻って。
「おおうっ、い、違和感が一分もねぇ!?」
 別の意味でも赤くなった。
「は、恥ずかしぃのである」
 頬を染めて、内股でスカートを押さえながら。
「OKだ弟子よ、そのまま知り合いの所に行って『貴方のハートにどきゅんと一撃!べるにゃんがお仕置きだにゃん☆ミ』と言うがよい!士気は上がりまくりよ☆」
 即興でポーズまで伝授してとばす魔女。此処まで酷い師匠そうは居まい。
「そ、そうか!ではいってくるのであるー!」
 喜び勇んで飛び出す魔法少女?の後姿。
「達者でなー」
 因みに周囲の反応はご想像にお任せしよう、言わぬが華も在る。

「黄昏ー!?」
「計画通り☆」


「なあ、どう見ても俺はカタギじゃないだろ。怖くなかったのか?」
 以前居眠りして目覚めたら、彼の上に乗っかって寝ていたという経緯で知り合ったクリス・クリス(ja2083)に、ミハイル・エッカート(jb0544)は抱いていた疑問をぶつける。
 あれ以来、自分の周りをうろちょろするようになった。今では歳の離れた妹のように彼も感じていた。
「ん?んー…珍獣みたいで面白そうだったから♪」
「…」
 好奇に表情を輝かせる少女にがっくりと口をあける青年。
だがまあ、カタギがどうこうとか子供にとっちゃそんな物かと気を取り直し。
「さあ、謎な忍者さんが巣くう屋上目指しレッツゴー♪」
 学園内探検と称する散歩につき合わされるのだった。

 久遠ヶ原人工島の主施設である学園校舎は、それに相応しく巨大であり、当然屋上は矢鱈と広かった。
「あ、あれってカップルさんかな?あっちはお弁当たべてるっ」
 ジュルリと涎を飲み込む。
「はしたないぞ」
「子供は色気より食い気なの!っていうか、あの人じゃない?」
「あん?」
 給水塔の上で弁当を食べていたのはお目当ての忍者、炎條忍(jz0008)だったりする。

「屋上がお前のフィールドだってな。面白い、一つ手合わせしてみないか?」
「こらー、喧嘩はダメー!」
 軽く拳を握りストリートファイトの要領でミハイルが構える。
「止めとけよオッサン、娘の前でShameかくだけだぜ…よっと」
 軽い身ごなしで飛び降りる忍。
「俺は独身だっ」
 とんでもない誤解を正そうとするが、
「わーい、ぱぱー♪」
「お前な…」
「きゃー♪」
 それを遊びの種にするクリス。
「ま、いいぜ。Wrestleも嫌いじゃないしな」
 いきなり始まった屋上試合に、周囲にいた生徒達もいつの間にか集まり始める。
「もー、男の子はこれだから」
 少女も呆れながら観戦するのだった。

 殴られた頬を撫でながら、クリスを寮へと送り届けるミハイル。
「じゃ、またな」
「うん、またねー!」
 手を振り別れを告げて歩き去る青年。
(さて、飲みにでも行くか)
 繁華街の方へと向かう彼の後を、小さな影が追跡していた。
(今度はこっそり尾行が冒険のテーマにだよ)
 と考えた瞬間。
「ひゃあっ!?」
 がっしと後ろ襟を掴まれ、静止させられる。
「そろそろ門限ですが…どこへ行こうと言うのかしら、クリスさん?」
 にっこりと、然し有無を言わさぬ笑顔を浮かべるのは…寮の寮監さんだった。
「え、えと…えへ☆」
「まあ、それについてはじっくり聞くとしましょう。ええ、じっくりと」
「あうあうあぁぁ〜」
 ずるずると引き摺られていくのであった、まる。


 フローラルな香りの満ちる室内、ベッドから起き上がるのはフローラ・シュトリエ(jb1440)。
「ん、ん〜…」
 ぐっと背伸びをして朦朧と室内を見回す。雪の結晶のようなクリスタライズが封入されたアロマライトが、柔らかく照らしていた。
 暖房を入れ、、そこそこに室内が煖まってから洗顔、朝食を済ませ、お気に入りの服に着替える。
「今日は一日掛けて見て回ってみましょうか」

 彼女の趣味は、いわゆるアロマテラピー。
「気に入る物をじっくり探していかないとね」
 島内でアロマ製品を扱っている店舗は複数あった。
 それらを先ずじっくりと巡る。
「バルマローザかぁ、ちょっと強いかしら?…ラバンジン、これはいいわね」
 アロマと一つ言っても、関連製品は多い。
「へえ、華みたいで綺麗ね」
 いくつかのアロマライトを手にとっては色々な角度から眺め。
「イランイランは寝る時にいいのよね」
 思わず衝動買いする事もあれば、最後まで悩んで決める買い物もあり。
「今日はこれくらいかしら」
 それなりの物が手に入り、満足気な笑みを浮かべ帰路に着くのだった。


 久地 遼(jb3150)は自身が料理と裁縫に関して、壊滅的に苦手な事を自覚していた。
 だがだからこそ!
(せっかくの冬休だ…、普段ゆっくり集中できない事を頑張ってみるか…)
 と修行を決意した。
(そうだ、上手く出来たら兄上に食べてもらおう…!)

まずは『基本のお料理』という初心者用本と調理器具を前に準備万端整える。
――しかし。
「何を作ろうかな……うん、やはり肉じゃがくらいはできないとな…!」
 待て少女、それは料理初心者が作るには難易度が…と思う間も無く、材料の下拵えに入るのだが。
「乱切り…?何か技を使えばいいのか?困ったな…そんな技は習得していない…」
 いやまあ理念の応用は出来るかもしれないが、スキルとしてそんなのを教える撃退士学園あったら駄目だろう。
 結局矢鱈めったら適当に野菜を切り刻んで行く…嗚呼。
「大匙…これか?」
 手に取ったのは大匙所ではないお玉。
「いや、もしかしてもっと巨きな匙なのか?」
 そうして砂糖や醤油等調味料が山の様にどばどばと投げ込まれていく…神よ。

「………あれ、出来上がり写真と違う…ね?」
 出来上がった肉じゃがで無い何かを前に、首を捻りながらそれでも味を確かめようと一口――。
 気がついたら日付が変わっていた、らしい。


「マスター、カフェ・モカお願い」
 視線をスケッチブックに固定し、何か真剣に考え込みながら注文する六道 鈴音(ja4192)。
「はい、お待たせしました。所でずっと何をやってらっしゃるんです?」
 トレイから注文品をテーブルに移し、柔らかな笑みに疑問符を浮かべるマスター。
 此の所週一で通っているコーヒー喫茶『雨音』で少女は熱心に絵を描いていた。
「開発中の必殺技のイメージを膨らませようと思って!」
 と、カップを傾けつつ以前交戦した悪魔に関しざっと説明する。
「なるほど」
「炎系は通用しなさそうだから、普通に考えたら冷却系の技がよさそうだけれど…」
「確かに道理で――」
「でも、あの悪魔は私の炎でケシズミにしてやらないとプライドが許さないわ!」
 頷きかけたマスターの途中で、ぐっと拳を握り締め、椅子を蹴立て立ち上がる。
「炎には氷とか凡人の発想よ。炎には、より強大な炎で対抗するのが六道流!」
「ふふ、相変わらずですね」
 苦笑するマスター。裏には氷系が苦手な彼女自身の自覚も理由に在るのだが。
 再びスケッチに戻る少女に、テーブルから離れる。
「あ、マスター、おかわり!」
「はい、承りました」


 目的地の体育館が近づく。
「要は、死ななきゃいいんでしょ?」
 簡単だと言う様にニージェ(jb3732)の言葉に、隣を歩くアラン・カートライト(ja8773)は薄く笑い、足を止める。
「?」
「戦場に入った瞬間がスタートだ」
 ぴしゃりと、音に釣られて足元を見れば小さな水溜り。直後その脹脛に何かが的中る。
「っ!?」
「警戒は怠るなよ、油断大敵ッつう諺あるだろ」
 ちょっとした戦闘指南、と少女は聞いていたが前振りなしにいきなり不意打ちを受けるとは思わなかったのだろう。
 射線から当たりをつけ館内に飛び込むアラン。視界に捉える赤坂白秋(ja7030)の姿が、次に白く煙る。
「スキルは積極的に使え――戦いの中で学んだ」
 アウルを高め鋭敏化させた聴覚が、白秋の位置を探るアランの足音から位置を割り出す。
 訓練用の銃が再びゴム弾を弾き出し、煙中射撃を可能にする。
「ちっ」
 弾を受け舌打ちするアランの背を見るニージェの表情に、微かな苛立ちが泌む。
 傷を負い、傷を癒すのがアストラルヴァンガードで在る自分の役割。
 そう思っていたのに、実際に攻撃の矢面に立つのはアランだった事に。
「自分に出来る事を精一杯――さる友人はいつも言う」
 白い壁の中から、そんな白秋の言葉が届く。
「いつだって生き残りたい気持ちは忘れるじゃねえぞ」
 アランの言葉も。
「生き残りたい気持ち…?」
 構えながら、それがなんの役に立つのかと考える。

 アランは脚部に収束させたアウルを爆発させ、加速する。
 狙うは煙に穿たれた射線の先、再度移動する前の白秋を捉える為に。
「見つけた」
「やろっ」
 側面に回り込まれたと気づいた時には、アランの掌底を叩き込まれ、煙の外へと弾き出される。
「殴っちまえ、そんなクソガキ」
「なんだ、今日は優しいね」
 待ち構えるニージェ。姿を晒しながら白秋は苦痛を呑み込んで楽しげに笑う。
「戦術戦法、んなもんはほんとは二の次だ」
 アウルを込める少女の拳に、防御姿勢をとる青年。
「最も重要なのは――生き残る事!」
「ありがとう、愛してるよ」
 胸中にあった何かを吹き飛ばすように、躊躇い無くニージェはそこへ拳を振り抜いた。

 傷、と言っても大した事は無い白秋のそれをニージェが癒やす。
「確かにお前の言う、状況によって囮になる必要性も今後あるだろ」
 その後ろでアランが口を開く。
「然し考えろ。お前が倒れたら誰が仲間を癒す?俺らが負った怪我を癒すのはお前の役目じゃねえか」
 今の様に。
(そっか。生きてなきゃ、二人に何も出来無いのか)
 無言でそれを聞きながら、少女は治癒術を終えた手を下ろす。
「仲間の為に、負傷を避ける最大限の努力をしろ。倒れるな。出来る限り万全を保て」
(それに何よりお前が傷つくのを見るのは、レディとか以前に友人として俺が悲しい)
 白秋が少女の右肩を叩いてニヤリと笑う。
「ま、何はともあれ、コングラッチュレイション」
 アランもまた、左肩に手を置き。
「「――親愛なる君。ようこそ、久遠ヶ原学園へ」」
「うん」

 彼らの物語は続く。


 寮には寮生同士が交流する為に談話室も在る。
 洋式のテーブルの他に一段高くなった和畳間があり、冬場はそこに炬燵が設えられる。
「ねぇレグルス、ここ、どう解けばいい?」
 七ツ狩 ヨル(jb2630)に示された問題を覗き込み、レグルス・グラウシード(ja8064)が呻る。
「うーん、これは資料見ないと分からないな」
 二人はそこで互いに考え、時に教え合いながら冬休みの課題を片付けていたのだ。
 が、五分経ち、十分経ち…炬燵という名の魔物が牙を向く。
「…はっ!い、今ちょっと寝てたっ」
 うつらうつらと舟をこいでいたレグルスが、はっとして顔を振る。
「これで目が覚めるかな?…えいっ」
 覚えたてのクリアランスを自身に施すが…この場合の眠気は肉体の普通の生理反応。余り効果が出ない。
 更に。
「大丈夫だよ、レグルス…寝ちゃってもいいんだよ、むしろ寝るべきだよ」
 と、煙に掛かった口調でを悪魔の言霊まで使って誘惑するヨル。完全に遊んでいる。
「…だ、駄目だ、僕は悪魔の誘惑になんて負け…ま…ぐぅ」
「ふふふ」
 あっさり睡魔の手に落ちたレグルスを、ヨルはペンでチクチク突っついて覚醒させる。
「…ヨル君〜」
「ごめんごめん」
 そんなこんなで課題を続けるも…最早炬燵に噛りついて動く気が失くなっている二人であった。

「ヨル君、冷蔵庫の中にアイスあるんだけど…ジャンケンで負けた方が取りに行く、ってのはどう?」
 何かもうどうでもよくなった課題をほったらかしにして、満喫していたレグルスが提案する。
「…ジャンケンって何?」
「え、あれ、しらない?」
「うん」
 そうしてざっと説明する。
「ああ、要するに三すくみの遊びか」
「そうだよ。じゃあ、いくよ!じゃんけん…」
「ぽん」

 炬燵から出ると、ぶるりと身震いが襲う。
「あんな家具、反則だよ…日本すごすぎて怖い」
 アイスを取ってきて戻ると、ヨルがすっかりコタツムリ化して寝ていたので。
「ひゃわぁ!?」
 アイスを袋ごと、彼の襟口から背中へと入れて差し上げた。


 クリスマスも間近の時期に、部室棟に人影があった。
 廊下の窓から弱い日差しが差し込む。
(日本の冬も思ったより冷え込みますね ウェールズほどではありませんが)
、外の景色を眺めてエリス・K・マクミラン(ja0016)は故郷の冬を思い返す。
 彼女がこの場に足を運んだのは、ある人物に呼び出されたからだ。
 その相手――隣に立つクジョウ=Z=アルファルド(ja4432)は彼女の横顔を見つめ。
 先の大戦、そして親しい者の死を歴て、彼の中に一つの想いがあった。
「この学園で二度目の冬、ですね」
 中庭に積もった雪を眺めていた彼女が、思い出したように振り向く。
「…そういえば、何か御用があるとか?」
 さらりと流れる金色の髪が陽光に煌く。
「…ああ、俺はお前を……」
 言いかけて一度口を閉ざし、改める。
「君を護るさ」
 いつかの舞踏会、黒絹のドレスを纏った彼女を見つめた時の、否それ以上に熱を帯びた眸で。
「君を護り、失わせてはならないと。君が闇に堕ちるのなら、俺が君を討つのだと」
 其れは誓い。騎士が姫君に、或いは女王へと捧げるように。
 あの時と違う、今度は護る者として在る為に“Pledge to the witch(魔女への誓い)”を。
「あ、えっと…」
 僅かの逡巡、しかし其れも波打つ湖面がやがて凪ぐように彼女は落ち着きを取り戻し。
「あ、あまりそういうのは柄ではないのですが…」
 彼に対しては、あくまで頼れる仲間への信頼はあっても、以上は無かった。現時点では。
「でも、ありがとうございます。貴方の力、これからも頼りにさせてもらいますね」
「…ああ、全力で、応えよう」
 彼自身、誓いの奥にある質を覚っていない。ただ、やはり些か気恥ずかしさがあるのか、少女から視線を外し外へと向ける。彼女もまた其れに倣い。

 魔女と騎士の物語は続く。

●降誕祭〜大晦日

「クリスマス…不景気ふっ飛べばいいんだけど」
 ぽそりと呟く久瀬 悠人(jb0684)に、隣を歩いていた地領院 夢(jb0762)が微かに笑う。
 彼女の姉の誕生日プレゼント選びに、少年に付き合って街まで足を伸ばしていた。
 因みにそう云うのを一般にデーt(ナレーターが何者かに襲われました)

「悠人さんのお姉さんは、どんなのが欲しいと思います?」
「俺の姉さん?」
 暫し考え込み。
「…強い武器と美味い飯?」
 との答えに少女が吹き出し。
「…私のお姉ちゃんみたい」
 くすくすと笑う。と、彼の周囲を飛び回っているヒリュウに気づく。疑問に思って聞くと。
「んー、散歩と…夢の遊び相手代わり」
「なんですかそれ」
 ぷぅっと膨れる少女の頭を、少年が笑いながらぽんと撫でた。

 そうこうしている内にデパートに到着、雑貨コーナーへと足を運ぶ二人。
「人、多いな…ぐえ」
「わぁ〜」
 時期柄の華やいだ装飾を施された店内に、夢が瞳を輝かす後ろで、人混みに挟まれている悠人がいたりする。
 色々と見て巡って、目に留まったのは可愛い大花のコサージュ。
(アクセサリーなら大丈夫かな?…喜んでくれるといいなっ)
 同時に、もう一つある物も手に取る。

(ん?)
 所在無げに売り場を眺めていた悠人は、ふとチビの行動に目を止める。
(…ふむ)

「なあ、俺が払おうか?」
 レジに向かう夢の後ろから、思いついた風に少年の声。
「私のお姉ちゃんのだから奢って貰う訳には行きませんっ」
 と言う反応は予想の内だったので、それならと別案を提示する。
「…割り勘ですか?まぁ…それなら」

「今日付き合って貰ったお礼です」
 デパートから帰路の途中、前にいた少女がくるりと振り向き、小さな袋を差し出してくる。
「…あ〜、実は俺も、だな」
少年もまた背中に隠していた袋を差し出し。
 暫く互いを見つめ、ほぼ同時に小さく吹き出す。そして。
「「Merry Christmas」」
 中身については…、野暮は語らない事にしよう。


「いやー、遊んだね!」
「楽しかったのぜー!」
 大晦日、日中遊び倒していた七海 マナ(ja3521)とギィネシアヌ(ja5565)が夕日に染まる通りを歩く。
「ちょっと喉渇いたよ、ジュースでも買っていこう」
「おう」
 が、本日散々散財してきた二人の財布の中身は。
「ふ、二人で一本位は買えそうだよ!」「そ、そうだな!」
 かなり侘しかった。
(二人で…)(一本か)
 琴線に何か触れる物があったらしい。互いいきなり飛び退り距離をとったと思えば
「よろしい」「ならば」
『決闘だ!』
 これが、若さか。
「クックック…いつか…こういう時が来ると分かっていたよ…なぁ赤蛇!」
 自販機のあった商店の屋根の上に飛び乗り、斜陽を背にびしりと指を突きつける。
「シャーハッハッ!かの七海にその名を轟かせし黄金海賊ッ!宝はこの赤蛇の物であーる!」
 その笑い方どこかの*検閲されました*
 自販機の傍に落ちていた木の枝を爪先で器用に蹴り上げ掴み取る。
「いざ」「勝負だぜ!」
 高所から飛び掛る少年と、迎え撃つ少女。戦端が開かれた。

 所でこんな騒ぎを起こせば、無論近隣住人は何事かと思う訳で。
「なんだい、騒がしいね」「子供らが遊んでるみたいさ」
『くっ、やるな赤蛇!』『シャッハーッ!鈍ったな黄金っ』
 暫くのんびり観戦する。
「こじらすと大変だからねぇ、あれ」「昔は俺もなぁ」
 トオイメをして嘗ての自分達の面影を重ねたといふ。

 結果、相手が女の子だとふと思い出した黄金が赤蛇に一敗地に塗れた。
 悔しがる少年に勝者の笑みを向けながら、自販機のボタンを押す。
「あ」
「ん?」
 少年の視線につられ自分の指先を見る。
『マンゴー果肉入りゴーヤエキス50%お汁粉』と。
「「……」」
 なけなしはたいて、棄てる訳にも行かず。
「…げ、げろあまにがすっぱ……」
 一口で全身に鳥肌、二口で目の前が暗く――
「き、気をしっかり持て赤蛇!?うわっ、白目向いてる!」
 担ぎ込まれた保健室で目が覚めたら二時間経っていた。

●新年

 久遠ヶ原学園神社・園内分社はアリス・ペンデルトンが管理を任されている施設である。
 明けて新年、初詣の学生達で賑わいを見せていた。
 折りしも振袖を纏い、大炊御門 菫(ja0436)もその中にあった。
(正月か…)
 嘗ての実家での其れを思い出す。都は天界の手中にあり、今まさに奪い返そうとしている時勢、帰郷は未だ叶わず。
 多くの人々をそこから救い出す事は出来た、だがまだ全てではない、満足するにはまだ足りない。

 込み入る参道を抜け、礼に則って参拝し、願う。
(皆が無事に戦い抜き、早く平和が訪れますように)
 神頼みは、菫にとって好ましい事ではない。己の努力や仲間の信頼を無為としているように思えるからだ。だが。
(あいつも帰ってこれなかったようだし、な)
 冬の冷たい風に乱れる髪を押さえ、遠く空を仰ぎ見る。脳裏に思い浮かぶ飄々とした姿を心に刻み。
(覚悟はしていた、でも辛い。だから二度とこんな思いをせずに済むように)
 私は、生きて、生かして戦い抜く。
その意を新たに、歩み出す。


 まだ三が日も過ぎていない年明け、【訓練場・冥魔】にある人影も少ない。
「――ッ」
 無音の気合と共に振り切られた細身の大太刀が天魔を斬滅する。
 周囲粗方を一掃し終えた鬼無里 鴉鳥(ja7179)は、ふぅと息を吐いた。剣脈が乱れている。
 理由も分かってはいた…分かってはいたが。
(…思い出すだけでも腹立たしい)
 無意識に首筋を押さえる。そこにある刻印を。
(これも総てあやつの…あやつ…)
 今年最初の夢の情景がぶり返す。
 現実とは違う結末――押し倒され、無理矢理に、暴虐に求められ、最後まで奪われて――。
(――ッ)
 激しく頭を振ってそれを追い出す。
 何より腹が立つのは、事の全てが終わるまで目覚めない自分の有様だ。
(…まぁ、女の矜持は在る意味護られたかもしれないが…)
 再び召喚され始めた天魔に刃を向け、斬りかかる。
(あの時より私は強くなった。なっている筈だ)
 だが、それで届くのだろうか――?
 悶々とした物を抱えながら、少女は刃を振るい続けた。

 訓練場に向かう道すがら、アステリア・ヴェルトール(jb3216)は手紙を一つ投函する。
 故郷の父母へと、自身の近況と近々帰省する旨を。敬意と愛を込めて。

 薄氷の様な刃を持つ直剣を手に、天魔を最小限の身の熟しで屠っていく。
 技術の練磨は、躰の弱さという欠点を補う意図もあった。
 最中、自身に注がれる視線に気づき、そちらを振り向く。
「何か?」
 視線の先にいたのは、自分と似た銀髪紅眼…左目だけが金色の少女。
「…汝、天魔か」
 彼女自身は己を『人間』だと思っていた。生来が何であれ、そう生きてきた矜持が在る。
 だが同時に本質を否定する事もできない。
「だとしたら、どうしました」
 若干拗ねの入った声質で応える。
「いや、すまない。気に障ったなら詫びよう」
 そう頭を下げられ、彼女も素直に受け入れる。
「それでだが、よければ模擬戦をどうかと思ってな」
 その申し出を少し考えた後、承諾の意を返した。

 やがて寮に帰ったアステリアは再び筆をとる。
『父上、母上、今日は友達が出来ました。後輩で、名を――』
 書き連ねる彼女の表情は、何処か楽しげに。嬉しそうに。


「えいっ」
 カンッ
「よっ」
 カツンッ
 寮の前、振袖姿で羽根突きを娯しむのは水鏡(jb2485)と鴉女 絢(jb2708)であった。
 最初は慣れなかった二人も徐々にこの人界の遊びに慣れた頃。
「ああ、そういえばあの旅行の時に――」
 スカッ
「あああっ!?ず、ずるいよ水鏡ちゃん!」
 黒い着物の袖をパタパタ振り乱し抗議する絢。
「さて、何の事かな?では勝者の権利を行使させて貰おう」
「う、うぅう…」
 塀の上においてあった墨壷と筆を取り、絢に近づく。
「変な事書かないでよ!絶対だよ!」
「はいはい」
 くすくすと笑いながら、さらさらと少女の白い肌に滑らせる。
「つ、次こそはっ!」
 しかし。羽根突きの間中、旅行の話を繰り返されて集中できなかった絢は、結局一度も勝てなかった。
「……ぐすっ」
「ああ、泣くな泣くな、今拭いてやる…ふふ」
 自分で書いた墨塗れの顔をじっくり眺めた後、優しく拭き取るのであった。

「って、ああー!?」
「な、なんだ?」
 羽根突きを終え、水鏡を自室に招待した所で絢が素頓狂な声を上げる。
 見れば室内には脱ぎ散乱された乙女の衣服があちらこちらに…。
「ふむ、ほうほう。絢はこんな下着を」
「だ、だめーぇ!」
 摘み上げられた下着を、真っ赤になって全力で奪い返す。
「ボクは気にしないが?」
「私が気にするよ!」

「あーん?」
「あ〜ん♪」
 取敢えず体裁を整え、二人で炬燵に入って蜜柑を食べさせあったり。
 楽しい旅行の思い出話に花を咲かせた。
 Yシャツに下着姿で寝た事とか、露天風呂にまた一緒にとか。
 やがて炬燵に入ったまま、絢がうとうとし始め。
「…寝てしまったか」
「…すー…」
 水鏡が立ち上がり、隅に畳んであった布団を広げ敷く。
 そうして絢を抱き上げ、布団の上に寝かせ掛け布団を掛け、水鏡もまた、するりとその横に滑り込んで身を寄せ合う。
「おやすみ、絢」
 あどけない寝顔にかかる乱れた髪をそっと払ってやり、水鏡も目を閉じる。
互いの温もりを感じ合いながら、二人は夢の世界へと――。


「ううぅ…油断、してた…」
 三が日も過ぎた頃、自室でどんよりとした雰囲気を纏っていたのは紅 アリカ(jb1398)。
 此処暫く食べすぎだとは思っていたのだ。恐る恐る量ってみようと思ったら…御覧の有様だよ!
 足元には…体重計。表示されるデジタル数字は(ナレーターとの通信が途絶しました)
 部屋の隅から、一匹の子猫が走り寄って不思議そうに彼女を見上げる。
「…さすがにこのままではいけないし、トレーニングも兼ねて走ってこようかしら…」
 子猫を抱き上げ、気持ちをなだめる様に撫でながら呟く。

「はっ、はっ…」
 トレーニングウェアに着替え、思い立ったが吉日とばかりにランニングに努める。
 途中で会う住人や、クラスメート…どうやら彼女と似たような理由で走っているらしい人達とすれ違い様に挨拶と苦笑を交わしつつ。
 果たしてこれをいつまで続ければ元のたい(絞め殺される様な呻き声が聞こえる)
「ふぅ、暫くは続けないといけないのね…」
 継続は力なり…とは微妙に用法が違う気がしたが、まあ似たような物である。
 

「やばいやばい」
 何がって今日まで一切冬休課題に手をつけていない事。
 と言う由で本日、嵯峨野 楓(ja8257)はノーパソと参考書を抱えて図書室まで出向いた訳だが。
「さぁ、やるか!」
 開いたのは冬のアレに出す新刊原稿である(どやぁ!)っておいそこの小娘?
(ん〜、何かネタは…ツンドラ×男前と、平凡×強気は夏に出したからなぁ)
 考えながらふと周囲を見回すと。
(うおっ、リア充多いな!)
 図書室のあちらこちらで、男女ペアの学生達がピンクの世界(注・嵯峨野視点)を繰り広げる。
(い、いちゃついてんじゃねーよばーかっ。羨ましくなんて…なんてないんだから…うぅう)
 なぜか歯軋りするのはキット気のせいだ!
(…はぁ。課題すらもデートの口実にするのかーリア充は…)

『…偶然図書室で一緒になったあいつ。普段話さなかった奴と一緒に課題を…それが切掛けで気になる存在に…』
 ――更にその※検閲されました※
 あ、いいかも!と興奮が冷めやらぬ内にとキーを叩き始め。
(これ終わったら、私も手伝ってもらおうかなぁ)
 やはり恋する乙女の一端では在るらしく想い人を脳裏に浮かべ…後にどう誘おうか、携帯片手に身悶えるのであった。


依頼結果

依頼成功度:普通
MVP: −
重体: −
面白かった!:15人

BlackBurst・
エリス・K・マクミラン(ja0016)

大学部5年2組 女 阿修羅
創世の炎・
大炊御門 菫(ja0436)

卒業 女 ディバインナイト
今生に笑福の幸紡ぎ・
フレイヤ(ja0715)

卒業 女 ダアト
dear HERO・
青空・アルベール(ja0732)

大学部4年3組 男 インフィルトレイター
アルカナの乙女・
クリス・クリス(ja2083)

中等部1年1組 女 ダアト
黄金海賊・
七海 マナ(ja3521)

大学部5年215組 男 ルインズブレイド
闇の戦慄(自称)・
六道 鈴音(ja4192)

大学部5年7組 女 ダアト
ノブレス・オブリージュ・
クジョウ=Z=アルファルド(ja4432)

大学部6年211組 男 ルインズブレイド
魔族(設定)・
ギィネシアヌ(ja5565)

大学部4年290組 女 インフィルトレイター
時代を動かす男・
赤坂白秋(ja7030)

大学部9年146組 男 インフィルトレイター
斬天の剣士・
鬼無里 鴉鳥(ja7179)

大学部2年4組 女 ルインズブレイド
『山』守りに徹せし・
レグルス・グラウシード(ja8064)

大学部2年131組 男 アストラルヴァンガード
怠惰なるデート・
嵯峨野 楓(ja8257)

大学部6年261組 女 陰陽師
微笑むジョーカー・
アラン・カートライト(ja8773)

卒業 男 阿修羅
Eternal Wing・
ミハイル・エッカート(jb0544)

卒業 男 インフィルトレイター
絆紡ぐ召喚騎士・
久瀬 悠人(jb0684)

卒業 男 バハムートテイマー
絶望に舞うは夢の欠片・
地領院 夢(jb0762)

大学部1年281組 女 ナイトウォーカー
佐渡乃明日羽のお友達・
紅 アリカ(jb1398)

大学部7年160組 女 ルインズブレイド
EisBlumen Jungfrau・
フローラ・シュトリエ(jb1440)

大学部5年272組 女 陰陽師
聖夜のキューピッド・
水鏡(jb2485)

大学部6年259組 女 インフィルトレイター
夜明けのその先へ・
七ツ狩 ヨル(jb2630)

大学部1年4組 男 ナイトウォーカー
子鴉の悪魔・
鴉女 絢(jb2708)

大学部2年117組 女 ナイトウォーカー
撃退士・
久地 遼(jb3150)

大学部5年15組 女 ルインズブレイド
撃退士・
アステリア・ヴェルトール(jb3216)

大学部3年264組 女 ナイトウォーカー
撃退士・
ニージェ(jb3732)

大学部7年127組 女 アストラルヴァンガード