.


マスター:久生夕貴
シナリオ形態:イベント
難易度:易しい
参加人数:25人
サポート:1人
リプレイ完成日時:2014/09/24


みんなの思い出



オープニング


 それは四国でメイド達がゲートを開く前。
 種子島から戻った人々が帰路につき、剣山にも未だ変化が無かった頃のこと。


 その日、撃退士たちに一通の招待状が届いた。


『Invitation to masquerade!』


 そう銘打って届けられたのは、紺青の空をくり抜いたかのような一枚の封筒。
 同じ色をした中のカードには、流麗な文字が並ぶ。

 ※※


 次の満月、あなたをお招きするのは秘密の舞踏会。
 お代は一切不要、参加する条件はただ一つ。

 何らかの姿に扮し、”必ず素顔を隠す”こと。

 曰く、仮面を取ってはいけない。
 曰く、仮面の下を問うてもいけない。

 それは秘めやかで、心躍るひととき。


 ――さあ、あなたも特別な夜を。


 ※※



 今宵は蒼白い月が輝く、神秘的な夜。
 ここは人里離れた洋館。赤煉瓦造りの建物は、普段は誰も使っていない年代物だ。
 目を見張るべきは中央にある大広間。舞踏会が行われるメインホールであり、大理石の床が美しいは、百人が踊ってもまだ余裕があるほどの広さがある。
 壁にはアーチ状の窓と、細やかな彫り細工の壁面装飾が並び。
 二十メートル近くある吹き抜けの大天井には一面豪奢なシャンデリア。二階のどこからでもホール全体が見渡せる、ゆったりとした造りだ。
 革張りの椅子や煌びやかなテーブルが並ぶ二階では、歓談や食事をとることもできる。
 各々踊りに興じるもよし、たわいもない会話に興じるもよし。

 今宵だけは、身分も種族も何もかもを忘れて。


●とある学園の零れ話


「仮面舞踏会?」
 斡旋所スタッフの西橋旅人(jz0129)は、そのお誘いをまじまじと見つめていた。
「全員仮装参加か……。一体、どんな格好をしていけばいいんだろう……」
 ひとしきり悩んでいると、もの凄くきらきらした瞳で招待状を見つめている存在に気付く。
「おお、マスカレイドとはなんという浪漫ある響きなのだ……!」
「あ、ミラ教授のところにも届いたんですか」
 大学教授のミラ・バレーヌ(jz0206)が今日も派手な民族衣装を身につけて、瞳を輝かせている。
「これは行くしかないだろう、そう思わないか西橋君!」
「あれ? でも教授その日は確か学会でいないんじゃ…」
「早速準備だ!!」



●とある悪魔とヴァニタスの会話

「ちょっと楓、行ってきてほしいところがあるんだよねえ」
「……どこだ?」
「行き先はここに書いてあるよ。そこにこの間のメイド嬢達も来る事になってるから、彼女達に会ってきてきてくんない?」
「俺が? そんなのお前が行けばいいだろうが」
「俺、今忙しいんだよねえ。留守番はやっておくからさ」
 黙り込む僕に向け、あ、そうそうと悪魔は紙袋に入った何かを手渡す。
「そこ、ドレスコードあるからね。衣装はこっちで準備しておいたよ」
「……これ着ろと?」
「仕方ないよね、そういう決まりだし」
「……」
 ぶつぶつ言いつつ去っていく背中に、悪魔はくすりと笑いかける。

「――その間に、色々と準備しないといけないしね」




 会場は、様々な仮装をした面々で溢れていた。
 踊りに明け暮れる者、美酒に酔いしれる者、戯れ事に興じる者。
 普段できない事でも、顔を隠している今なら。

 さあ、思いきって楽しみましょう。

 夜はまだまだ、これからなのだから。



リプレイ本文

 ※この記録はシーンによってかなり雰囲気が異なりますが、全て同じ会場です。


「ヘルマン様の入り待ちをしますわっ」
 一番乗りで会場入りしたディアドラ(jb7283)はそう宣言した。
 着慣れたドレスに夜会マスク。揺るぎない老紳士愛レーダーを張りつつ入場客をガン見中。
 そこで何だか知った気配に気付く。
 挙動不審な欧風貴族。見た目の華やかさとは裏腹にもの凄くぎこちない様子に、こっそりと近付いて。
「貴方…踊れますの?」
「!?」
 振り返った仮面奥の紅に微笑みかけ、人の居ない場所へと誘導する。
「お、おい」
 そのまま踊り方のコツをてきぱき指導。
「付け焼き刃でも少しはマシですわよ」
 いらぬ恥をかかぬようにとの配慮に、男は困惑しつつ。
「――悪い」
 ぼそりと呟く彼のこれからを幻視して、微苦笑しつつ。
 背をそっと押すと送り出す。
「さあ、今日はお楽しみなさいませ」


 一歩踏み出せば、そこは秘密の舞踏会

 誘うその手は秘めやかに

 秘めたる熱は、仮面の下で


 ○


「仮面舞踏会って初めてだから緊張するな…!」
 天谷悠里(ja0115)が胸を高鳴らせながら辺りを見渡す。
 彼女の仮装テーマは人魚姫。コバルトブルーのロングドレスを、真珠や珊瑚が飾っている。
 結い上げた黒髪の下で、ヒレ耳が時折ぴこぴこと動き。
「おやおや、流石に私も仮面舞踏会は出たことがありません。どんなものなのでしょうね?」
 悠里のパートナーとなるのは、シルヴィア・エインズワース(ja4157)。
 群青色のファンタジックな軍服を身につけた姿は、まさに男装の麗嬢。
「では、せっかくですし楽しみましょう。可愛らしい人魚姫、私と一曲如何ですか」
 差し出されたナイトの手を、姫はどきどきしながら取って。
「エスコート、よろしくね…!」
 色違いのヴェネチアンマスクの下で、二人は秘めやかに微笑み合う。

「仮面で仮装、ねぇ」
 ホール内をゆるりと見渡し、雨宮 歩(ja3810)は呟いた。
「探偵が演じるは道化…アイツとは異なる道化を演じてみるとしようかぁ」
 彼が身につけるのは、漆黒の燕尾服をベースにした道化衣装。血をも思わせる暗赤色を襟や袖の差し色として。
 顔を隠すのは、口角を釣りあげながら涙を流す道化の面。先が別れた道化帽子が、ゆらゆらと揺れる。
「ボクの様な道化がいても、悪くはないだろうしねぇ」
 呆れるほどに「派手」を演じるあの道化とは違うけれど。
 そしてホール内にはもう一人の『道化』。
「今宵は道化ならぬピエロとして参上するよ」
 雨宮 祈羅(ja7600)の衣装は赤と白と黒の三色ストライプの膝丈ドレス。白のストッキングの先には赤いパンプス、手には黒の手袋。
 道化をモチーフにした白と赤のヴィンテージマスクの下で、しっかりとルージュが塗られた口元が微笑んでいる。
「私と踊ってくれるのはどなたかな?」
 口調を変えおどけたように回れば、しっかり巻かれたポニーテイルが踊る。

「まぁ、たまにゃのんびり楽しむとしますか」
 日比谷日陰(jb5071)はいつもどおりの調子で緩く笑む
 中世の宮廷音楽家をイメージした遊び心ある衣装は、ブレーメンの音楽隊をモチーフにした意匠が凝らされており、仮面もそれらに合わせたもの。
「なんだか不思議でドキドキしますわね、叔父様!」
 日陰の傍らで姪の日比谷ひだまり(jb5892)がぴょんぴょん跳ねる。
「ほら、あんまり慌てると頭巾がずれるぞ?」
 苦笑する日陰が押さえた赤頭巾を、ひだまりは慌てて被り直す。
 彼女の衣装は『赤ずきん』。ショール付きのカントリードレスが愛らしい。
「身分を隠した王子様との出会い、そしてはじまるロマンス! ロマンシング!」
 下妻ユーカリ(ja0593)はうっとりとした表情を浮かべる。
「それが仮面舞踏会……高鳴らずにはいられないマイハート! いざ戦場へっ」
 勝負服はシンデレラをイメージした純白のドレスに、煌めく白銀のヒール。
 ジャックランタンのごときカボチャを頭からすっぽりとかぶれば、気分はすっかりお姫様だ。
「仮装舞踏会は面白そうです…が」
 樒 和紗(jb6970)は踊れない自分にやや不安を感じていた。
 でもせっかくの機会なのだからと、言い聞かせ。
 選んだ衣装テーマは『ロミオとジュリエット』。顔を隠す仮面も、出会いの場面になぞらえた物を。
「仮装…仮装なあ」
 同じく不安げに呟くのは、壺装束姿の浅茅 いばら(jb8764)。
 市女笠に虫垂衣、着物は若楓の色目を選んだ。顔を隠すための檜扇も。
「仮装ていうかはわからんけど…まあええか」
 着慣れた服の方が、せめて緊張せずに済みそうだ。

「仮装大会のサクラってことは、つまり目立てばいいんだよね!」

 ★天羽 伊都(jb2199)の華麗なる三段論法★

 仮装大会=目立つべき
 目立つ=黒獅子の出番
 仮装大会=黒獅子の出番

「と言うわけでいつもの戦装束に着替えてレッツパーティだ!」
 ヒヒイロカネである銀のコインを華麗に弾く!


 黒獅子モードに変身!!

 立ちのぼる暗黒瘴気!!






 ……すげぇ怖ぇぇ。


「『久遠ヶ原の毒りんご姉妹』華麗に…って、今日は名乗り上げてはいけませんわね」
 そう呟くのはクリスティーナ アップルトン(ja9941)。
「でも困りましたわ…どのような仮装をした所で、神々しいオーラですぐに私と正体がわかってしまいます」
 身につけたマーメイドラインのドレスは、彼女の完璧なるボディによく映えていて。
「舞踏会なんて久しぶりですね、お姉様」
 双子の妹アンジェラ・アップルトン(ja9940)が身につけるのは、赤と黒を基調に金糸で縫い取りがなされた欧風ゴシックドレス。
「ええ、せっかくですし楽しませて頂きましょう」
 仮面の下で、互いに微笑し合う。
「ふふ…皆楽しそうですね」
 蛇蝎神 黒龍(jb3200)は涼やかに呟く。
 執事風タキシードに黒猫の面。髪型はふわふわとした猫っ毛で、胸元には黒猫のラベルピン。
 それはまるで、どこかの悪魔を模したかのような。
「今宵は一夜の夢。ならば楽しもうじゃありませんか」
 アマリリス(jb8169)は月夜の華を演じる。
「いまこの時、私はアマリリスではなくリリィと名乗りますよ〜」
 彼女の目元を覆うのは、赤いアマリリスの花をモチーフにした仮面。ドレスも仮面に合わせて深紅の華やかなものを。
 踊りそっちのけで食事を楽しんでいるのは、アリスの仮装をした藤森 桃奈子(jb9391)。
「まだ新米撃退士の私は日々食べていくのがやっとなので」
 ただでご飯が食べられるなんて、何と言うラッキー。色とりどりの料理につい心浮き立ってしまう。
「ご飯もスイーツも3日分くらい食い溜めしていきます!」

 その時、ホール内に嬌声が響いた。

「ムーンシロクマパワー★メイクアップ!」

 突然二階席に現れた、某セーラー戦士的ミニドレス姿の小野友真(ja6901)。
 無駄にリアルなシロクマ仮面を付け、足下は白のニーソ絶対領域超まぶしい。
「愛と正義のセーラー服美少年戦士★しろくまサンシャイン参上!」
 宙返りをし一階へと飛び降りると、最後は決めポーズ。

「タビに代わってー、お仕置きな☆」

 視線が痛いがそんな事は気にしない。
「ふ…顔見えへんから10代最後の弾け女装プレイや…!」
 やるからには完全にムダ毛処理した。見て俺の足超綺麗。
 その時、頭上から一輪の薔薇が投擲される。
 
「案ずるな…お前を一人にはしない」
「あ、貴方は…!」


 ( ̄(エ) ̄)


 そこに立つのはタキシードなシロクマ。もとい加倉 一臣(ja5823)。
「(社会的な意味で)逝く時は一緒だ。愛と正義のタキシードベアー★しろくまサンシャイン参上!」
 友真に続き颯爽と二階から飛び降りる!


 へ( ̄(エ) ̄)へ


 見よ、この全て吹っ切った曇り無き悲壮感。
 全てが終わったら今夜の記憶を失いたい。割と本気で。

「合い言葉は”顔が見えないから恥ずかしくないもん!”」

 ★☆10代最後の弾けプレイに付き合う27歳にご期待ください☆★






 しろくまサンシャインが社会的に死亡した頃、仁科 皓一郎(ja8777)はグラスの乗ったトレー片手にホールを回っていた。
「たまには畏まってみようかねェ」
 欧風軍服に黒基調に銀の縁取りがなされた仮面。上着を脱いで歩いていたらふいに呼び止められる。
「よう、お兄さん。ちょっと俺に攫われてみねえか?」
 呼び止めたアラン・カートライト(ja8773)の出で立ちは、さながら豪華絢爛な海賊船長。
 目元を覆う仮面は深紅基調に金の縁取りがなされ、皓一郎のものと対になっている。
「仕事中ですので…あー仕方ねェな」
 海賊に腕を引かれ、苦笑混じりでダンスに興じる。
 ひとしきり踊り終われば、離れる前に海賊へ手錠を。
「対価は貰うぜ、安くねェよ」
 アランは一瞬呆け眼になった後、さも愉快そうに口端に弧を刻む。
「そうか、そんなに俺と一緒に居たいか」
 紅い仮面の奥で、さらに深い紅が細まる。
「今夜限りで捕まってやるさ」

「ふふふこれはまた学芸会を見守る祖父のような気分で最高ですなはははは」
 その頃、ヘルマン・S・ウォルター(jb5517)は気の毒な貴族に遭遇していた。
 いつもの執事服にやたら精巧な狼のフルマスク。漏れる声音はものごっつ嬉しげ。
「そ、その声…まさか」
 仮面の上からでも分かる動揺ぶりに好々爺顔。
「お似合いですぞ殿下。皆様と御一緒に記念撮影でも如何ですかなははははは」
 あらゆる身体能力を駆使して高速百枚撮りを終えると、満足げに。
「さて、後はお若い方に任せましょう」
「ま、待て!」
 ヘルマンは写真データと共に消えた★
 入れ替わりで現れたのは、キュートなマッドハッター嵯峨野 楓(ja8257)。
「やあやあそこのお貴族様! こーいう場はノリで楽しまなきゃあいけないよ」
 白シャツ黒ベストの上によれたクリーム色の裾長ジャケットは、敢えてワンサイズ大きいものを選んだ。
 赤と黒の市松模様で彩られたミニスカートの下にはニーソとローファー。もちろん、シルクハットも忘れずに。

 ちなみに彼女、既に酔っ払いである。

「折角だからダンスはどうだい? ってかお願いします踊って下さい!」
「待て、俺はそんなに踊れn」
「大丈夫私も踊れないからぁー」
 強引に手を引っ張るとホールへ連れ出しレッツダンス。
「痛っ!」
「あ…悪い…」
 うっかり足を踏み貴族は困った様子。
 帽子屋はなんでもないとジェスチャーしてから、おもむろに。

「私は君が好きだ(真顔)」
「……は?」
「イケメンは皆好きだ!」

 酔っ払いハッターの暴走は止まらない。
「あー君かわいいよ。どさくさ紛れてちゅーしたいよ!」
「ちょ、ちょっと待t●▽←※@!!!」
 逃げる首筋に、背後から飛びついて。
「ここで我慢してあげるっ」
 後頭部にキスをすると、いい笑顔でウィンクしてみせた。

「ご馳走さま!」

 時同じくして伊都は白雪姫に声をかけていた。
「やあ、そこのお嬢さん、ボクとファンキーしようじゃないか!」
 ものっそテンションの高い黒獅子を見て白雪姫硬直。

 なんか こわいのが いる

「ぼぼぼ僕はダンスはおおお踊れないのだ」
「心配ないボクにかかれば踊りなんて余裕さ」
 咥えた薔薇をひょいと投げると、白雪姫をお姫様抱っこ。
「ボク達の熱いタンゴを見せつけてやる!」
「うわあああああ」
 ホール内を右へ左へくるくるダンス。
 姫は目を回している気がするが気にしない!
「今宵は寝かさないんだからね!」
「(気絶)」
 白雪姫が犠牲となった所で、帽子屋から逃走してきた貴族に近付く影がある。
「あの、すみません」
 よちよち。
「隣いいっすか?」
 よちよち。
 エリマキトカゲの着ぐるみを着た平賀 クロム(jb6178)だ。
 相手は、振り向くと同時目が点になる。

 なんか へんなのが いる

「これ歩きにくいんすよね。しかも俺今怪我してるし」
 よちよちと近寄ってくる姿に、後ずさりしつつ。
「誰だお前は…」
「やだなあ名乗っちゃダメなのが決まりっすよ」
 えどっこいしょと腰を下ろし、くるりと向けるトカゲ顔。
「そちらさんもやっぱり招待状が届いたんすか?」
「え、いや…」
「主催者さんどんな人なんすかね。俺、全く心当たりなくて」
 残念ながら貴族は喋るエリマキトカゲに対応出来ない程度のコミュニケーション能力である。
 終始無言の彼に構わず、ふと。
「…どこかで会ったっすかね?」
「いやトカゲの知り合いはいない」
 そこだけ即答だった。

 その頃、人魚姫とナイトは優雅にダンスを踊っていた。ステップを踏みながら、悠里はうっとりとした様子で。
「リード、やっぱり上手だね…!」
「貴女に恥ずかしい思いをさせるわけにはいきませんからね」
「それにしてもシル…」
 そっと唇に人差し指を当てられる。
「うっかり名前を呼んだりしてはダメですよ?」
 悠里はぱっと頬を染めて頷く。シルヴィアは口端に微笑を浮かべ。
「何ですか?」
「あの…男装よく似合ってるなって。背が高くてすらっとしてるから、かっこいい……」
「そうですか。ありがとうございます」
 ターンした人魚姫の身をしなやかに引き寄せて。
「貴女こそ愛らしい」
「えっ」
「やはり、磨けば光る子ですね」
 耳元で囁かれれば、思わず力が抜けてしまいそうで。
「あ、ありがとう…」
 姫はつい顔を伏せてしまう。
 仮面の上からでも分かってしまう程に、きっと自分の顔は紅いに違いないから。

「あら、そんな所で何をしているのかしら」
 トカゲと別れた貴族に話しかけるのは、アルベルト・レベッカ・ベッカー(jb9518)@完全女装中。
 ふんわりした膝丈のワンピに白エプロン。真っ赤なフード付きケープは赤ずきんを思わせる。

 だが心は狼だ(まがお)。

「一人じゃ退屈でしょ? 私と遊びましょう」
 退屈させる暇なんて与えないとばかりに、ホールへと引き戻す。
「お、おい。俺はダンスは下手…」
「私もダンスなんて踊れないわよ」
 あっけらかんと言ってのけ。しっかりと手を握ったまま、好き勝手リードを始める。
「踊れなくたっていいのよ。大切なのは楽しむことよ」
「…なぜ俺なんかと踊る」
「さあ何故かしら。きっと貴方が素敵だったからね」
 困惑する瞳に、にっこりと告げる。
「せっかくの舞踏会なんだから、今は立場もしがらみもすべて忘れましょう」
 そうすればきっと、楽しめるからと。
 気の向くままに踊り終えれば、別れの挨拶を。
「ありがとう、楽しかったわ」
 手が離れる前に、甲に別れの口づけをする。

「今宵の貴方が輝きますよう」

 告げられた言葉に染まる頬も、仮面の下で人知れず。

 そしてその手をケイ・フレイザー(jb6707)が入れ替わるように取る。
「ねえ、私とも踊ってくださらない?」
 体型を隠す深紅のドレスと念入りなメイク。声音も変えて完璧なる女性となっている。
 戸惑う彼に一言。
「あら、お嫌?」
「いや…ただ俺と踊ってもつまらないだろう」
「そんな事ありませんわ」
 手を取ってぐいっと引っ張れば、振り回す勢いでリードする。
「ちょ、ちょっと待て」
「これくらいの方が楽しいですわよ」
 くるくるとホールを一頻り踊ってから、ケイは耳元で囁く。
「そんなに堅苦しい感じで生きづらくはないかしら?」
「…何?」
「目の前の愛に気付かず、憎しみの心だけ育てて」
 見開いた目から視線をそらさずに。
「自ら最悪の道を選んでしまったりはしないかしら?」
「お前…っ」
 唖然と立ち止まる相手に、ケイは妖艶に微笑してみせる。

「殿方は不器用なものだもの。お気を付けあそばせ」

 お相手ありがとうと、頬をそっと一撫でして去る。

「お別れのキスは、またいつか」





 その頃、相変わらずもぐもぐしていた桃奈子は、目の前でやたらリアルなクマーが立ち尽くしている事に気付いた。
「どうしました?」
「うん…どうやって食べようかと…」
「その格好で食事は無理じゃないかと…」
「だよね…」
 しょんぼりしてるクマーに思わず苦笑し。紙包みのお菓子を取ると着ぐるみの口に放り込んであげる。
「帰ってから食べるといいですよ」
「あ、ありがとう」
 そんな彼らの隣で、ユーカリはうなだれていた。

 12時の鐘が鳴り終わるまでにイケメンをゲット。
 →そして始まるラヴなストーリー

 …のはずだったのに。
「仮面のせいで顔がよくわからないよっ」
 イケメンなのか全く判断出来ない。
「くぉぉ……全部が見えないのよりも却ってもどかしいよっ」
 なんというトラップ。まさかこんな仕掛けが隠されていようとは!
 すっかり意気消沈した彼女はふと隣の存在に気付く。

 なんか リアルなクマー がいる

 じっと見ていると、そこに妹と別れたクリスティーナが現れる。
「あのぅ…ちょっとハグしてみてもよろしいかしら?」
「えっ!?」
 驚いたクマーが答えるより早く、両腕を回してギューッとしてみる。
「いやあのその僕あわわわわ」
「これがホントのベアハッグ。……なんちゃって、ですわ」
 実はこれがやってみたかっただけなのだが、クマー大混乱。
 その時、ユーカリの本能が訴えかけた。

 ぬぼっと立つあのシルエット。
 抗えない着ぐるみ的何か。

 これは自分も抱きついておくべき(かっ

「やほーいクマさんぎゅー★」
「※●☆→?▼!!」

 中の人は突然美女二人に抱き締められパニック寸前。しかしクマーなので見えない。
「あら? どうなさいましたの」
 硬直している姿に、クリスティーナとユーカリは不思議そうに顔を見合わせるのだった。

 そんな様子を黒龍が椅子に腰掛け楽しんでいると、ふいに声をかけられる。
「貴方どこかで見たような風体ですね」
「おや、きっと気のせいでしょう」
「今日は一人で?」
「いいえ、私にはパートナーがいますのでね」
 視線の先には、傍らに置いた黒猫のぬいぐるみ。どこかの悪魔に似せたような。
 問うた相手は仮面の下でくすりと笑む。
「なるほど。よいパートナーをお持ちで」
 その頃、ひだまりは復活した白雪姫にスカートをつまんで挨拶していた。
「ミ…白雪姫さん! ごきげんよう、なのですわ!」
「おお、これは可愛い赤ずきん君だ!」
 仮面の奥で瞳がきらっきらしているのがわかる。日陰は白雪姫に会釈をし。
「あー、いつもひぃ…ひだまりが世話になってんな? 叔父の日陰だ…まあ、よろしく頼むな?」
「あっ叔父様ったら、名前を出しちゃだめですわ!」
「ああ、悪ぃ悪ぃ」
 慌てて口元に人差し指を当てつつ、ひだまりはダンスに誘う。
「よろしければ一緒に踊りましょう?」
「え…いいのかい? 僕は踊り方を知らないんだけれど…」
「気持ちがあれば大丈夫ですわ、きっと楽しくなるのですわ!」
 くるくるとステップを踏めば、色とりどりの花が舞う。
 手を引き、見よう見まねで踊ってみれば、何だかそれだけで幸せ。
「とっても楽しいのですわー! あら、叔父様は踊りませんの?」
「俺はここでお前達が踊ってんのを眺めてるよ」
 二人を見ているだけで、不思議と自分も楽しい。
「おお! ダンスは楽sうわああ」
「おっと危ない」
 転びかけた白雪姫を日陰はキャッチ。
「す、すまないありがとう…!」
 そんなハプニングも、ご愛敬。

 同じ頃、シロクマ一臣とセーラー戦士友真は無駄にリアルなクマーを発見していた。
「はっ…お前は生き別れの兄弟!」
「はっ…こんな所で会えるとは!」
 
 ( ̄(エ) ̄)人( ̄(エ) ̄)

「よかったな、クマーお揃いな!」
 仮面の下でにこにこするセーラー戦士をクマーはじっと見つめ。
「…す、凄く似合ってるね!」
「今なんか間があったな?」
 そう突っ込みつつ、料理で一杯になった皿を手に浮き浮き。
「みんなで美味しい料理食b(ぐしゃあ」
 あっフルマスクしてましたね、仮面大惨事ですよね。
「案ずるなサンシャイン…俺も同じだ」
「僕そもそも箸もフォークも持てないよね(まがお)」
 そこへ通りかかった皓一郎が、友真に向かってグラスを差し出す。
「お嬢様、お一つ如何ですか」
「えっ俺、あの」
 言った後によく見知った相手だと気付き、忍び笑い。
「あァおまえさんだったか、そりゃ悪ィな」
 仮面の大惨事にアランも苦笑しながらハンカチを手渡す。
「お子ちゃまかよ、楽しんでるな」
「うっ…言い返せへんけど、楽しんでる!」
「ま、菓子でも食えよ。今夜の俺は給仕係だからな」
 皓一郎はノンアルコールのカクテルをプレゼント。
「わー二人ともありがとさんです!」
 嬉しそうに受け取る友真の頭を、皓一郎は去り際ひと撫でした。
「まァ楽しんでるようで何よりだ」

 彼らの真下で、アンジェラはどこかで見た貴族と遭遇していた。
「……何か用か」
 ぶっきらぼうな言い方に、くすりと微笑んで。
「何故ここに…とはお聞きしません。一曲いかがです?」
 わたくしがリード致しますと手を引けば、意外と素直に付いてくる。それがほんの少し嬉しくて。
「英国貴族の嗜み見せて差し上げます。貴方に恥はかかせませんわ」
 ゆったりとしたワルツで二人は踊る。
「やっぱり上達が速いのですね」
 そう褒めると相手はばつが悪そうに目を逸らす。
 ふと。
「…あなたの本当の舞を見てみたいです」
 いつか見せてくれますかと問うてみる。沈黙の後返ってきたのはただ一言。
「俺はもう舞台には立てない」
 血で汚れすぎてしまったから。
「…そんなことはありませんわ」
 アンジェラはわずかにかぶりを振って。
 仮面の奥の紅。
 例え、悪魔に染め変えられたとしても――

 貴方の瞳は綺麗ですもの。


●踊る者たち

 ホールは曲の盛りあがりと共にますます熱を帯びてゆく。
 ディアドラはヘルマンが一人になった所へ突撃していた。
(ヘルマン様をお誘いするなら今っっ)
 彼女の姿をみとめたヘルマンは仮面の下で微笑を宿し。
「おやおや、これは美しい方がいらっしゃますな」
 誘いの言葉はディアドラより早く。
「私と一曲踊っていただけますかな?」
「勿論ですわ…!」
 差し出された手を取れば心が躍り、花咲くようにステップを刻む。

 道化は言葉を語らない。
 歩は出会う誰かに手を差し出し、手を取る者がいれば相手をする。
 さて、道化と踊ってくれるのはどんな人だろうねぇ?
 そんな駆け引きに興じるのもまた、愉快と言わんばかりに。
 道化は遊びを怠らない。
 祈羅は妙なクマコンビを見かければつついてみたり、
 妙なセーラー服少年を見かければ踊りに誘ってみたり。
 互いに知らぬ振りをするのもまた、痛快と言わんばかりに。

 その頃、リリィことアマリリスは見覚えのある貴族を見つけていた。
「ふふふ〜。なにやら見覚えのある人が居ますよ〜」
 声をかけダンスに誘ってみる。
「無理にとは言いませんが〜、少しでも楽しめたらと思うのですよ〜」
 手を差し出しにっこりと微笑むと、相手はしばらく逡巡した後。
 何も言わず、その手を取った。
「その衣装も似合っていて、とっても素敵ですね〜」
「………」
 何も返しては来ないが、顔が紅いのがわかる。
 リリィは相手のペースに合わせ、ゆっくりとステップを踏む。
 相変わらず彼は無言だが、慣れてきたのか足並みに余裕も感じられてくる。
「どうですか〜、普段のしがらみに囚われずにすみますし、こういうイベントも面白い物ですよ〜」
 仮面の下で微笑んでみせると、しばらくの沈黙があり。
「……そうだな」
 と小さく返ってきた。

 アマリリスと踊り終えると、男は壁際で皆の様子を眺めていた。
 ふと横を見ると、自分と同じ壁の花の存在に気付く。相手もそれに気付いたのか、近付いてきて。
「何か面白いものはありますか?」
 ジュリエットこと和紗の問いかけに、しばらく沈黙した後。
「…いや」
 とだけ返す。相手はしばらく黙っていたが、やがて一言。
「良かったら踊ってくれませんか?」
「…俺とか?」
 意外そうに返すと微笑して。
「ふふ、壁の花同士気兼ねなく踊れますよ。記念に、ね?」
 踊れないのはお互い様、と誘い出す。

 二人の踊りはとてもぎこちなく。
 それでも一つ一つ確かめるようにステップを踏めば、次第に少しずつ慣れてくる。
「初めてでも楽しいものですね」
 男は黙ったままだったが、少し、ほんの少しだけリードするように和紗の手を引く。
「…少し教えてもらった」
 その言葉に一度瞬きした後。彼女は「ありがとうございます」と微笑むのだった。




 一夜の夢もそろそろ終わりが近付いてくる。
 彼らは名残惜しむように、時を楽しむ。

 給仕を終えたアランは、皓一郎に一言。
「頑張った褒美寄越せよ」
「対価つったろうが阿呆」
 呆れた様子に悪びれず返す。
「対価は俺と過ごせる時間だろ? 最後に饗してくれ、俺専用の給仕係で」
 皓一郎はやれやれと苦笑し。
「仕方ねェ、テラスにでも座ってろ」
 揃えた特製のカクテルと極上のつまみは、我が儘な海賊のためだけに。
「他には? 御主人様」
 わざとらしく問えばアランはさも愉快そうに笑う。

 道化は道化と巡り会う。
 歩が手を差し出せば、祈羅も迷わずに取ってみせる。
「相手が誰でも構わぬ、手を取れば共に踊りをする道化さんよ、今夜だけは私の手を離さないでくれないかい?」
 応えぬ道化にくすりと笑んで。
「そうすれば、私も貴方様の笑顔だけがために踊るわ」

 あなたの事は一目でわかる。
 あなたは一目で見抜いてくれた。

 道化は何も語らない。
 けれど、道化がために道化は踊る。
 繋がるその手が離れる事はなく、耳元で囁かれるは甘い口説き言葉。
「記念に口づけでもしたいところだが、仮面が邪魔でねぇ…残念だわ」
 それは魔法が解けてからと。

 クロムは、謎の美女(ケイ)に声をかけられる。
「まあ、トカゲさん私と一緒に踊りません?」
「い、いいっすよ。でも今俺じゅry」
 問答無用で引っ張られぐるんぐるんと振り回される。
「待つっす、足がー!腕がー!」
 彼は後に語る。
 着ぐるみは重体中だと伝わらない危険だ(まがお)。
 一臣もクマーをダンスに誘う。
「よし、せっかくだ。再会を祝し踊ろう」
「僕、踊れないけど大丈夫かな…」
「なに、簡単なステップで十分さ」
「音楽に合わせて踊ろー! あ、あそこに赤ずきんと白雪姫もおる!」
 友真は、白雪姫と踊るひだまりを発見。
「わあ、皆さん凄く……お似合いなのですわー!」
「今間があったな?」
「皆で踊ろう!」

 最後は皆でマスカレイド。
 くるくる輪になって踊れば最高に楽しい。

「私たちも踊るよっ!」
「最後も派手にね!」
 ユーカリや伊都も加わり派手に踊れば、アルベルトやアマリリスも加わって華やかに。
「目一杯楽しむわよ」
「皆さんで踊りましょう〜」
 めくるめく色彩の洪水。光のダンス。
「おお、楽しそうだねぇ」
 日陰は彼らを見守りつつ、窓外の花火を見上げる。
「そろそろ夏も終わり、涼しくなるかねぇ…」
 見つめる瞳は穏やかに。

 その頃、いばらはホールの隅で佇む貴族を見かけていた。
「…なんかお疲れやな?」
 苦笑しつつ隣に立つ。
「うちもこういう場はほんまは苦手で。人が多いと正直疲れる」
 あんたもそんな雰囲気ですなぁと言えば、図星だったのか黙り込む。
 くすりと微笑して。
「ふふ、でもこういうのもええですね」
「…え?」
 眺めているだけでも楽しさは伝わってくるから。
「…皆、種族を超えて、常にこうならええのに」
 漏らす本音に、相手の反応を探る。
 彼はホールをじっと見つめたまま、何も言わなかった。
 けれど仮面からのぞく瞳にははっきりと憧憬の色が映っていて。
 だかららこそいばらは何も言わず、ただ過ぎゆく時間を共に在る。
 相手が受け入れてくれれば、それだけでいいと。

 悠里とシルヴィアは、バルコニーで花火を眺める。
「綺麗……」
 悠里はそう言いながらも、つい視線はシルヴィアへと行ってしまう。
 憧れの先輩があまりにも素敵で。気付いたシルヴィアは微笑むと。
「ダンス、上手くなりましたね。ますます磨きがかかりましたよ」
 そう言って悠里の髪をそっと撫でた。
 クリスティーナとアンジェラも、二人で花火を見ていた。
 双子の蒼い瞳に、多くの色彩が映り込んでいて。
「綺麗ですわね…」
 姉がうっとりとした表情を浮かべれば、妹は人知れず祈る。
 どこかの双子も、いつかこうして一緒に見られる事を願って。
「はーー美味しかった」
 お腹いっぱい満たされた桃奈子はソファでのんびり。
 幸せな気分についうとうととしてしまう隣では、酔い潰れた楓がすっかり寝入っている。
「まるで夢のような一日でしたわ…」
 ディアドラが穏やかに月を見上げれば、和紗は一夜の思い出を刻む。
 夢が覚めても、忘れないようにと。

 花火の上がり続けるテラスで皓一郎はヴァイオリンを奏でていた。
 どこか眠りに誘う静かな音色に、アランは母国の子守唄口ずさむ。
 遠くで浮かんでは消える花火を眺めていると、いつの間にか心穏やかになれる。
「悪くねえ時間だったぜ、有難うな」
 俺専用の給仕係は解任だと言った後、アランは告げた。
「次は対等に酒でも飲むか」
「ああ、いいねェ」

 今宵は蒼白い月が輝く、神秘的な夜。
 夢の続きは、仮面を外したその先で。

「偽り興じ現実から離れて浮世絵事に…か」
 黒龍は人知れず、そっと会場を後にする。
「……あ、ぬいぐるみ忘れて来たな」
 会場に取りに戻ろうかと振り返るが、思いとどまり。
「誰かが持ち去るのも一興、って事で」
 笑いながら月を見上げる。
 ふとヘルマンは、バルコニーに現れた楓の姿を目に留めた。
「楽しまれましたかな」
 返事はなかったが、二人でしばし花火を眺め。
「世界は鮮やかなものでございますな…沢山刻まれますよう」
 思い出は魂の内に永久に残るものだからと告げた後。懐から取り出したものを手渡す。
「…俺に?」
 戸惑う手に持たせ微笑する。
「お守りですぞ」
 そう、それはいつか旅立ちし時のために。
 貴方の魂が今度こそ自由に、在りたいと思う地に辿り着けますようにと、願いが込められた指輪。
 しばらくの沈黙の後。
 やがて小さく漏れる声が、月夜の空に響いた。

「――ありがとう」



依頼結果

依頼成功度:大成功
MVP: 撃退士・雨宮 歩(ja3810)
 JOKER of JOKER・加倉 一臣(ja5823)
 真愛しきすべてをこの手に・小野友真(ja6901)
 撃退士・雨宮 祈羅(ja7600)
 気だるげな盾・仁科 皓一郎(ja8777)
 永遠を貴方に・ヘルマン・S・ウォルター(jb5517)
 種に灯る送り火・平賀 クロム(jb6178)
 久遠の風を指し示す者・ケイ・フレイザー(jb6707)
 おまえだけは絶対許さない・ディアドラ(jb7283)
重体: −
面白かった!:13人

おたま勇者・
天谷悠里(ja0115)

大学部7年279組 女 アストラルヴァンガード
みんなのアイドル・
下妻ユーカリ(ja0593)

卒業 女 鬼道忍軍
撃退士・
雨宮 歩(ja3810)

卒業 男 鬼道忍軍
Ms.Jブライド2012入賞・
シルヴィア・エインズワース(ja4157)

大学部9年225組 女 インフィルトレイター
JOKER of JOKER・
加倉 一臣(ja5823)

卒業 男 インフィルトレイター
真愛しきすべてをこの手に・
小野友真(ja6901)

卒業 男 インフィルトレイター
撃退士・
雨宮 祈羅(ja7600)

卒業 女 ダアト
怠惰なるデート・
嵯峨野 楓(ja8257)

大学部6年261組 女 陰陽師
微笑むジョーカー・
アラン・カートライト(ja8773)

卒業 男 阿修羅
気だるげな盾・
仁科 皓一郎(ja8777)

卒業 男 ディバインナイト
華麗に参上!・
アンジェラ・アップルトン(ja9940)

卒業 女 ルインズブレイド
華麗に参上!・
クリスティーナ アップルトン(ja9941)

卒業 女 ルインズブレイド
黒焔の牙爪・
天羽 伊都(jb2199)

大学部1年128組 男 ルインズブレイド
By Your Side・
蛇蝎神 黒龍(jb3200)

大学部6年4組 男 ナイトウォーカー
撃退士・
日比谷日陰(jb5071)

大学部8年1組 男 鬼道忍軍
永遠を貴方に・
ヘルマン・S・ウォルター(jb5517)

大学部8年29組 男 ルインズブレイド
日蔭のぬくもりが嬉しくて・
日比谷ひだまり(jb5892)

大学部2年119組 女 バハムートテイマー
種に灯る送り火・
平賀 クロム(jb6178)

大学部3年5組 男 アカシックレコーダー:タイプB
久遠の風を指し示す者・
ケイ・フレイザー(jb6707)

大学部3年202組 男 アカシックレコーダー:タイプB
光至ル瑞獣・
和紗・S・ルフトハイト(jb6970)

大学部3年4組 女 インフィルトレイター
おまえだけは絶対許さない・
ディアドラ(jb7283)

大学部5年325組 女 陰陽師
赤の悪意を阻みし者・
アマリリス(jb8169)

大学部1年263組 女 ディバインナイト
Half of Rose・
浅茅 いばら(jb8764)

高等部3年1組 男 阿修羅
秘めたる熱は仮面の下で・
藤森 桃奈子(jb9391)

大学部2年227組 女 ダアト
風を呼びし狙撃手・
アルベルト・レベッカ・ベッカー(jb9518)

大学部6年7組 男 インフィルトレイター