絶望が支配する家。
それは、訪れた者を絶望に陥れる恐怖の館。
――そう思っていた時期が、僕にもありました。
西橋旅人
●一番手:叫びとラキスケと┌(┌ ^o^)┐
さて、まずは一番手。
ここのパーティは最も死人の被害者が多い。
ある意味で正しく、ある意味でおかしい彼らの姿を、しっかりと目に焼き付けて欲しい。
まずは先行四人。
「へぇ〜なかなかよく出来てんな」
先陣切って前を進むのは、小田切ルビィ(
ja0841)。
今話題の『Orz』、いち早く取材したいとやってきた。
「最後まで取材するためにも、やられるわけにはいかねぇな!」
バールを手に殺る気満々。ちなみに彼、これから同行メンバーのせいでえらい目に遭います(ほほえみ)。
「我は絶望などに負けはせぬ!」
同じく殺る気満ちあふれるラカン・シュトラウス(
jb2603)。身につけているのは、薄汚れた毛皮。※普段は白猫
朽ちた包帯に、乾いた血のような何かを付着させ。
「似合うであろうか!?(キリィッ」
絶望に負けないどころか、見た目が既に絶望的である。
そんな男子二人のやや後方に位置しているのが、瀧 あゆむ(
ja3551)と神嶺ルカ(
jb2086)のペア。
「ふふーん、お化け屋敷とか子供騙しだよねー!」
本当はかなり怖いが意気込むあゆむ、憧れのルカ先輩に良いところを見せたくて宣言。
「ルカさん!あたしに任せて!近寄ってきたらばーんと倒しちゃうから!」
「あゆむちゃん怖くない? 僕怖いな、手繋いでいい?」
そっとあゆむの手を取る見た目だけは王子様なルカ。本当は全く怖くなどないのだが、ラキスケとかラキスケとかラキスケの為に必要な嘘はある。
なんだ、ただのエロオヤジか。
と言うわけで先行組は「薄汚れた毛皮とラキスケペアに挟まれたジャーナリスト」と言う、完全に駄目な予感しかしないバランス。
だがしかし、後方組も負けてはいない。
「こ、こわくないよ、こわぁくないもん、つくりものつくりもの(( ´∀`)))」
完全にびびりながら金属バットを振り回しているのは、エルレーン・バルハザード(
ja0889)。
その隣でヒリュウをぎゅっと抱き締めているノーチェ・オリヘン(
jb2700)が、呟く。
「とりあえず怖いお家ということみたいですが…」
天使である彼女、お化け屋敷とはどんなものかが分からず調べてきた。
手にしたバットを見て首を傾げ。
「なぜこのようなものを手渡されるのでしょうか」
このマイペースで絶望の家を生き抜けるのか甚だ不安だが、同じくマイペースぶりを発揮しているのがシスティーナ・デュクレイア(
jb4976)。
「えと、迷路だと聞いたような気がするのですけれど…」
(;゜Д゜)あらやだこの子旅人の言葉信じちゃってるよ…
実は彼女、大のホラー嫌い。
迷路だと信じてきたらこれだった。どう考えてもおかしい。そう、彼女の認識が。
そんな女子三人に囲まれているのが、後方組唯一の男子、十三月 風架(
jb4108)。
「肌の色青くしたら逆にそれっぽくなくなる気がするんだけど……」
正直大して怖くない彼、探検気分でぶらぶらするつもりである。
さてこの四人、マイペースぶりがひどいとは言え、比較的まともに見えなくも無い。
そう、『アレ』に出遭うまではな…!
「…にしても暗ぇな……」
その頃、皆を先導しながらルビィは慎重に進んでいた。
壁を背に死人からの強襲を警戒。その後方で防御陣を展開しているラカンが、きりっと宣言。
「つまりは出口まで速攻で逝けばいいのであるな!」
ルビィの先導が意味ねえと思った所で物音発生。姿を現したのは、青い皮膚に血の涙。
世にも恐ろしい顔をした――死人サンの姿だった。
「ハッ。早速現れやがったぜ…!」
武器を構え対峙する。対するサンはぶつぶつと。
「リ…リ……」
「何を言っているであるか?」
「り…リアジュウバクハアアアアア!」
「甘いな、俺はリア充じゃねえ!」
ルビィ、さらりと悲しいことを宣言しながらバールを振り下ろす!
ドカッバキッ
「我もリア充ではないぞ!(キリィ」
何がキリィなのかは謎だが、ラカンも容赦なくバールを振り抜く!
ガスッドゴォ
リア充相手で無いと本領発揮できないサン、ここであえなく撃沈。
だがしかし、つぎつぎと死人は襲ってくる。
\イヤッホォオオ/ \ムッホオオオ/
「きゃぁぁああ」
恐ろしい姿のヒサ&クミに、あゆむは大パニック。
「や、やだー!ルカさんっ!助けてー! 」
「あゆむちゃん、ちょっとだけ落ちついて、ね?」
暴れるあゆむを抱き締めて止める。
いやいや狙ってないって素敵な事故とかそんな。
王子()ルカ、微笑を浮かべ。
「あゆむちゃんを守らないとね」
バールを手に颯爽と死人に立ち向かい。
ついうっかり、あゆむの服にひっかけた!
ぺろーん☆
「いやああああ」※何がどうなったかはお察しください
(゜∀゜)(゜∀゜)(゜д゜)(゜∀゜)
「――ハッ!しまった!」
思わずラキスケトラップにかかったルビィ、背後に現れたヒカに襲われる!
「いや、ちょっと待ry●☆→▽&!?」
「ウヘヘイッケメーン!」※ヒカです
\(^o^)/
同じ頃いつの間にかミズに捕まったラカンも、ピンチを迎えていた。
「アーーッ!?そこはダメなのである!?」
さすがは恐ろしい子ミズ、どさくさに紛れてチャックに手を伸ばす!
「待つのだ、中の人などいないのであるぅぅうう!!」
/(^o^)\
男子二人のSAN値が崩壊した所で、あゆむは涙目。
「は…はれんちなのはいけないと思います!」
顔真っ赤で叫ぶ彼女を、ルカは優しく慰め。
「不幸な事故だったね…よしよし」
計 画 通 り
さあ、次は後方組いってみよう!(いい笑顔
\イヤッホォオオ/ \ムッホオオオ/
「やーっ?!こっちきちゃめっ、だめなのおっ!」
迫り来るヒサとクミを前に、エルレーンがへっぴり腰でバットをo( ゜Д゜)oブンブン!
「こ、来ないでください!」
システィーナも一応バットを振っているが、二人ともへっぴりすぎて全く当たらない。
ノーチェにいたっては、ヒリュウを抱き締め目を瞑っている始末(^p^)
どう見てもこのチームオワタ状態なのだが、そこへバールを手にした風架が現れる!
ガスンボコッ
「自分、死神の弟子だから…死体が怖いなんて、ねぇ?」
ああ、彼こそこのチームの救世主。この絶望を救えるただ一人の存在。
だがしかし――運命は残酷だった。
「…ん?」
何やら悪寒を感じ、風架はゆっくりと振り向く。そこにいたのは――
|↑o↑)┐<ホモォ…
「何か変なの来たああああ」
先程まで余裕だった風架、いきなり絶叫。
彼の本能が告げた。あれはヤバイ。生理的に受け付けない。
「こ、こっち来んなあぁぁ!!」
なんかもう完全にキャラが変わっているが、仕方ない。
なぜなら彼、四人中唯一の『男』。
つまり……どういうことかわかるな?
と言うわけで風架、全力逃走開始。
追い掛けるクロの前に割り込んだのは女子三人!
「はっ…!十三月さんの貞操的危機に思わず出てしまいました…!」
青ざめるシスティーナの隣で、ノーチェが必死で自分に言い聞かせ。
「あ…あの方達は一般の方、一般の方…」
もはや一般人どころか人としても怪しい存在だが、そこは突っ込んではいけない。
ここでエルレーンが、勇気を出してクロへと挑む!
「ま、待って! わ、私はなかまだよぅ!」
死人と融和を図ろうとする彼女、掲げたのは持参したうすい本(LV5)!
「ほ、ほら見て! きちくうけ!よわきぜめ最高!」
|↑o↑)┐<ホモォ…
「さそいうけとかもいいよね!」
===┌(┌ ↑o↑)┐<ホモォオオオ!!
「いやぁあああ!」
「一般人でもあれは無理です!」
「あ、あれ?しまったパワーアップしてるよおっ!」
Ξ┌(┌ ↑o↑)┐Ξ┌(┌ ^o^)┐
(´ー`)
☆彡 ☆彡
――エルレーンは犠牲となった――
「何という絶望なのでしょうか…」
「うん…何て言うか…絶望的ですね…」
ノーチェと風架がまさに『Orz』なっている横で、システィーナが叫ぶ。
「もう嫌です!家に帰らせてください!」
ああ、ここは絶望が支配する家。
とは言え、悲劇はまだ始まったばかりである。
●二番手:どう考えても平均年齢高すぎるだろ
ここのパーティはおかしい。
六人のアラフォーおっさんと二人の少女という、既に出オチレベルな組み合わせ。
ここは遊園地だという現実を忘れそうなので、敢えて言おう。
彼らは全員、恋と冒険の久遠ヶ原学園の生徒です!!
「おい待ててめぇ! 俺を前にはしないって約束だろ!!」
邸内に入って早々、悲痛な男の叫びが響く。
声の主はレトラック・ルトゥーチ(
jb0553)、42歳・独身。
紅茶中毒の奇人帽子屋。お化け屋敷とかまじ怖くねーしと言ってたら先頭にされた。
「俺の鮮烈で戦慄的勘が言っている!ここは危険だ悪い予感しかないっておい聞いてるのか!」
「いやあ…随分と楽しそうな悲鳴じゃないか、レト」
レトラックをにこやかに羽交い締めにしているのは、彼の旧友ディートハルト・バイラー(
jb0601)(45)。
「ははは。案外先頭の方が怖くないかもしれんぞ。なあ、ガルム」
問われたガルム・オドラン(
jb0621)(39)が呆れ顔で。
「ったく…お化け屋敷なんてガキの遊び場だろーが… 」
無邪気に遊ぶ年でも無い。なぜ自分がここにいるのかため息をつきつつ。
「おい、速水あんまフラフラすんなよ」
ガルムの隣で無防備天然ぶりをさらしている速水啓一(
ja9168)(39)が、のんびりとした口調で返す。
「いやあ、オドラン君。皆と遊びに来られるなんて嬉しいなあ」
「お前…俺の話きいてたか?」
そこでルチャーノ・ロッシ(
jb0602)(44)が、不機嫌そうな表情で呟く。
「くだらねぇ…」
旧友達に半ば無理やし連れてこられた彼、いい年をしてはしゃぐ()姿に辟易とした様子。
「幽霊かゾンビか知らねェが…俺ァ人間の方がよッぽど怖いね」
「ディートてめぇ!俺を肉壁にするつもりだろこの卑怯者!」
半泣きで暴れるレトラック(42歳独身)に、ディートハルトはやれやれといった様子で。
「うん、肉壁…?まさか、人聞きの悪い。そんな事より…」
「離せ!俺を離せ!」
「あんまり大声出すと見つかるんじゃあないか?」
……(゜д゜)ハッ!
直後レトラックはぴったりと口をつぐむ。ええそれはもう見事に。
まるで子兎のごとく(本人談)ぷるぷる震える42歳。
だがしかし、時既に遅し。
前方を見ていた啓一がぽつりと。
「…おや、今何か見えたね。なんだろう」
そこに立っていたのは、血の涙を流すヒサの姿。
\イヤッホォォオオ/ \うわぁぁああああ/
「ルトゥーチうるせえぞ!」
ガスッバキッ
「ま、待てガルム!俺にも当たってるだろ!」
「知るか、暗くて見えねえんだよ!」
ドカッバキッボコッガスッ
「痛い痛いおい待っ…ぐはっ!!」
ちなみにヒサは一撃で沈む親切設計。
(つまり最初の一撃以外は、お察しください)
「まあ、とりあえず逃げるか」
気絶したレトラックを背負い、ディートハルトが肩をすくめる。
「それにしても中々どうして、この日本家屋ってのは俺たち向けにはできていないな。天井が低くて困るよ」
「まったくだ」
ルチャーノがため息をつく横で、啓一がのんびりと。
「…おや、あそこにも何か……」
\ムッホォォオオオ/ \リアジュウバクハ!/
「ちっ…次から次へと…!」
ボカッガスンドゴッバキッ
「いやあ、さすがはうちの番犬君(ガルム)。仕事が早いねえ」
「つーかお前らも戦えよ!」
傍観を決め込んでいるディートハルトに文句を言いながらも、何だかんだで自分の役割は理解している彼。
仕方なく集まる死人を叩いていく。
\┌(┌ ^o^)┐/ \ラキスケラキスケ!/
「ホモ野郎には容赦はしねぇ……」
ネイルハンマーを手にしたルチャーノが、一分の躊躇も無く振り上げる。
ドガバキガスボコガスンガスンガスンガスン
クロとユキ瞬殺。容赦ねえ!
あまりのフルボッコぶりにガルムは青ざめ。
「お前…ここお化け屋敷だって知ってるか?」
「知らねえよ。死体は黙って寝てろよ」
「やあ、ロッシ君が楽しそうで何よりだよ」
「ははは、そう言うケーイチも楽しそうだぞ?」
「速水もバトラーもそういう問題じゃねえだろが!」
「(既に泡を吹いているレトラック)」
この中年達、何だかんだ言って楽しそうである。
一方このアラフォーグループが一階で暴れている間に、残りの三名は二階へと進行していた。
「ホラーハウスに戦闘要素が入ったって感じか……」
手にしたバールのようなものを眺めながら。最後のアラフォー綿貫 由太郎(
ja3564)(36)が呟く。
「…これ先端でドついたら刺さるんじゃね?」
さらりととんでもないことを吐きながら、前を進む。
その後方を付いて歩くのは二人の少女。
「こういうのは、一瞬で的確に殺ることが大事ですよね」
メレク(
jb2528)が金属バットを手に上品な笑みを見せる横で、久遠 冴弥(
jb0754)が若干青ざめながら。
「これは…何というか……」
実は彼女がOrzを訪れたのは、家族のため。放っておくと遊びのあの字も知らずに戦い続けそうな兄を、息抜きさせるために連れてきた。
ついでにと思い、自分も適当なアトラクションに入ってみたのはいいのだが。
「…まあ旅人さんも知らない訳でもありませんし、ここは容赦なくいきましょう(きぱ」
「ええ容赦なく」
互いに微笑み合う少女二人。
完全に開き直ったところで死人登☆場!
\ムッホォォオ/
現れたのはクミ。
とりあず由太郎がバールの先端でドついてみる。
あっ…ひどいな…?
「ごふえああっ」
みぞおちに喰らって一撃で沈む。と言うか、なんか変な液吐いてた気がするけど気にしない。
\イヤッホォォォォ/
続いて現れたヒサ。
「これをどうぞ」
メレクが持参したおにぎりを口の中に強引に詰め込む!
ガスガスガスガスガス
まって、ヒサは一撃で倒れる親切設計なのよ!
「あら、私としたことが…つい」
ついうっかり金属バッドで殴りまくった彼女は、頬を赤らめる。
その横では冴弥がヒカに向けて、ネイルハンマーを全力で振り下ろしていた。
ゴスゴスゴスゴスゴス
まって、ヒカは一応か弱い一般人なのよ!
「あら、私としたことが…つい」
ついうっかりハンマーで殴りまくってしまった彼女。
見なかったことにして先を進む。
「とりあえず、何とかなったな…」
由太郎と撲殺天使二人は慎重に暗闇の中を進む。
「できれば死人を殲滅させておきたい所ですね」
さらりと怖いメレクの言葉に、冴弥が。
「そう言えば死人は音に反応すると言うことは…誘導可能でしょうか?」
冴弥は曲がり角の所で、敢えて床を強く踏んでみる。現れたところを殴ろうと言うわけだ。
だがしかし、ここで不運が起こった。
\ヒャッハーー!!!/
「ひいっ!?」
現れたのはウシ。死人最強にして最凶の男。
「うわ、こいつはやばいな」
バールを振り下ろすも、恐ろしい勢いで突破。血の涙よりも目が怖い。
「とりあえず、逃げた方が良さそうですね」
やばそうだと察した冴弥、だかしかしここでメレクが立ちはだかる!
「これをどうぞ」
竹内流棒術を用い、突きだした金属バットを口に押し込む。
「今です!」
バキィドゴォッごぱぁ(←血を吐く音)
「しまった、うっかりまた全力で殴ってしまいました」
「まあ…いいんじゃね?」
おまわりさんこいつらです。
●三番手:病気と変態ときたないとGEDOU
ここのパーティはフォローのしようがない。
まともな人物が見あたらない。
愛と殺戮とまさに絶望。
\おかしいよこんなの!/
「絶望は与える方が楽しいですね、たとえ相手が死人でも」
金属バットを手に微笑を浮かべているのは、夜来野 遥久(
ja6843)。
その隣で彼の親友である月居 愁也(
ja6837)が光纏しながら。
「あ、闘気解放は攻撃スキルじゃないんで」
ネイルハンマーぶんぶん、本気と書いてマジ系阿修羅。
「ちょっと本気で行かないと超怖いんですけどー」
同じく光纏しているのは藤咲千尋(
ja8564)。
「攻撃スキルさえ使わなければいいのね?OK理解なりー」
ぶぉんぶぉん音を鳴らしながら金属バットを振り回す。
同じく同行者の千 庵(
jb3993)が、のんびりした調子で。
「おばけじゃてー、楽しそうじゃのぉ」
バールのようなものを手に、愁也達を見やり。
「…で、これを何処に突っ込めばいいんじゃ?」
「どこに突っ込むの?(敵の)尻でしょ!」
「手加減は無用(微笑」
「かっとーばせー!ち!ひ!ろ!いくぜー鏖(読みはミナゴロシだよ☆)ー \おー!/」
だめだこの時点でもう色々あかん。
一方、先行四人の後ろから行くのは後方五人。
まずは今のところまともに見える(だけの)恐がり二人組。
「これ釘バットじゃないのかぁ…」
バットを素振りしつつ大狗 のとう(
ja3056)はきょろきょろしていた。
「千尋は先に行ったのかにゃあ…?怖がってないといいのなー」
心優しいのとう、先行している友人を心配する。※ただしその友人は怖がるどころか既に病気
「…ふ、ふーん。結構良く出来てるじゃない…」
余裕ある振りをして内装を眺めるのは、巫 聖羅(
ja3916)。が、どう見ても足がすくんでいる。
(一番手だった兄さんはどうなったのかしら…)
聖羅の兄ルビィがどうなったか読者諸君はとっくにご存じのはずだが、何かにつけて対抗心を燃やしている彼女。
兄には負けたくない一心で恐怖に立ち向かう。
そして、ここからはきたないとGEDOUの登場だ。
ゆる〜いマイペースぶりを見せている、ハッド(
jb3000)。
「ω=)ふむ〜世界にはホンモノの動く死体が徘徊してよ〜に。ジンルイとは不思議よの〜」
悪魔であるせいか、まるで怖がる様子も無い。
「ω≦)V このような変わった宴であっても今宵はたのしも〜ぞ」
ちなみに彼、透過と飛行をフル使用する気満々。一般人相手になかなかきたない。
同じく別の方向性で楽しむ気満々なのが、カエリー(
jb4315)。
「最 後 ま で楽しみたいよね!(いい笑顔」
武器はネイルハンマー。最強武器であるが故、蝋燭の炎が消えやすいペナルティを受けるのだが。
「そのための努力は怠らないよ」
皆の目を盗んで、オイルライターのオイルを蝋燭の周囲に塗りまくり。
努力の方向性が大変きたない。
その後方で同じくきたないに余念が無いのが雪代 誠二郎(
jb5808)。
「いやァ、もう…何て言うか厭な予感しかしないな 」
全くその予感は正しいのだが、やれやれとため息をつきつつ。
「俺はか弱いからなぁ、殿として皆の後をついて行かせてもらおう」
さくせん:おまえにまかせた
駄目だこの33歳。
こうして、最後のパーティは出発をした。
「……ん?」
開始して数分、暗闇の中愁也は突然のもぞもぞ感を感じていた。
(あれ…俺、お尻撫でられちゃってる…?)
「遙久…さすがに俺も人前ではちょっと//」
「…? 何を言っている」
前方から聞こえた声に、首を傾げ。
「あれ、遙久前にいるな。てっきりお前が俺の尻撫でてるのry…っ痛ぇ!」
バットを振り抜いた遙久は眉をひそめ。
「そんな趣味は無い、それより後ろのそれは誰だ」
「……え?」
|↑o↑)┐
「クロきたああああああ」
あれおかしいね?なぜか喜んでいるように聞こえるね?
「よっしゃ、いおりん行け!」
「合点承知じゃよー」
庵、何を思ったか持参した褌をスマッシュで投げまくる!
「いおりん待ってそれ逆効果あああああ」
\フンドシハゴホウビ!/
興奮が隠せないクロはうっかりパワーアップ!
===┌(┌ ↑o↑)┐ ヒャッハーー!!!
「愁也さん、これどうみてもやばいよ!!」
「バール、バールの出番!」
「合点承知じゃよー」
ぶすり☆
\ッアー!/ ※どこに刺さったのかはお察しください。
「しまった、これバールだけどバールじゃないから逆効果ああああ」
クロは※禁則事項です※にバールが刺さったまま最終進化を果たした!
「とりあえず愁也、責任持ってお前が盾になれ」
「ちょ、遙久待っ…GYAAAAAAA」
愁也は色んな意味で星になった☆(ゝω・)v
\イヤッホォォオ/ \ムッホォォオ/
次に次に現れる死人たち。
ここで千尋と遙久が金属バットを振り下ろす。
「わたしに触れたら殺すぞイャッホー! 」
ドカバキゴスンゴスン
「殺られる前に殺れ、の精神は大切ですね」
バキンバキンバキぐしゃあ
あっ…今変な音したね…?(^ω^)
「ではご唱和を−!\死人ー!/ \鏖!/ \鏖!/」
「ええ、ミナゴロシかつ絶望を(微笑」
「元気なのは良いことじゃのー」
「(☆になった系阿修羅)」
_人人 人人人人人人人人_
> あまりのひどさに絶望 <
 ̄ Y Y Y Y Y Y Y Y Y Y  ̄
その頃、後方組も死人に襲われ始めていた。
「うぬー出口わかんねぇなー…」
「どんだけ広いのよここ……」
及び腰で二階付近を歩くのは、のとうと聖羅。
前方に誰か立っているのに気付く。
「おおー!人が居た!やほやほ、君も迷って…」
へ(↑o↑)へ <ヒカデース m9(↑o↑)つ <ユキデース
「うわあああああああ」
慌てすぎたのとう、何を思ったか死人を全力で抱き『締める』。
ギャアアアバキバキバキ
あっ…やばい音したね今?
しかし彼女の豊満な胸(BU参照)で締められたユキ。
ラキスケはご褒美です!(↑p↑)<ごぱぁ
「キャー!イヤー!来ないで−!!」
聖羅も必死でバットを振り回すが、へっぴり腰で当たらない。
そこで突如生まれし名案。
(そうよ、あれは兄さんだと思えば…!)
ルビィが聞いたら絶望ものだが、まるで別人のように目の色が変わり。
正確にバットを構えると勢いよく振り抜く!
カッキーーーーン☆
ええもう完璧なフルスイングですね(^ω^)
そんな二人の後方では、壮絶なGEDOUバトルが繰り広げられていた。
「我輩はバアル・ハッドゥ・イル・バルカ3世。王である!」
ハッドがわざわざ集めた死人を前に、自己紹介。
「武器はバールじゃぞ〜♪よいか、バアルじゃ。バ・ア・ル♪」
バールを持ったバアルことハッド、うまいこと煽って死人のテンションもMAX!
\ヒャッハーー!/ \リアジュウユルサナイ!/
「ω≦)ノじゃ、後は任せたぞ〜」
壁をすり抜けあっさり逃走。ひどい、その気にさせておいて!
誠二郎が、肩をすくめ。
「おやおや、俺に任せて逃げるとは汚いな。それでも王か?」
おかしい、さっきまで他人を盾にしていたとは思えない発言!
「汚い? 我輩は悪魔じゃぞ♪」
「うん、汚いのは賛成だよ」
そこで待ち構えていたのはカエリー。何とハッドが持っていた釣り籠をハンマーで破壊。
「最大の敵は味方にありってね」
「ω<)ノお前〜なかなかのGEDOUじゃの〜♪」
GEDOU同士、殺りあうのはもはや運命。
\イヤッホォオオオ/
ここでもうなんか色んな意味で満身創痍なヒサ登場。
「来たね、ヒサ君。会いたかったよ」
カエリーはそう言って、愛を叫ぶヒサに向かって微笑みかける。
「僕の愛も、受け取ってくれるよね?」
ああ、嫌な予感しかない愛()の劇場。彼女は襲いかかってくるヒサの全てを受け入れる!
それは、スローモーション。
突然現れる、短パンとニーハイの絶対領域。
うっかりヒサが気を取られたところを、GEDOUフルスイング!
バキィィイイイ
あっ…これ死んだなって(^ω^)
ぴくぴくしているヒサを見て、誠二郎が持参した縄を持ち出し。
「ああ、生き返るなら縛っておけば良いんだ。ほら、頭を使わないと」
誠二郎の手でぐるぐる巻き。
「俺はか弱いんだらかね。戦うなんてナンセンスなことは、したかぁないんだよ」
ああ、愛とGEDOUと絶望の三番手。
死人の心の傷がたいへん心配である(^p^)
●嘆きの叫び:愛あるからこそ容赦無く
その後色々あり、死人になった者もいれば生き残った者もいた。
「な…なんとか生き残った……」
絶望の家から脱出した風架は、ほっと一息ついていた。
危うく↑o↑)┐にやられるところであったが、何とか逃げ切った。
しかしここで響き渡るは嘆きの叫び。
さあ、諸君。
ここからが本当の絶望()のはじまりだ。
「え…あれ……何?」
風架の目には異様なものが映っていた。
「フンドシ…フンドシ…」
そこには変わり果てた庵の姿。
「フンドシイイイ!」
「うわぁああこっち来んなああ」
死人と化した彼、完全に病気の域に達している。
褌を投げつけられ、速攻でスキル「血針」を展開。放たれた風架の血で、庵は血まみれになる!
「赤フンーーー!!」
「うわああ逆効果ああああ」
赤い褌は漢の証★
パワーアップした庵に風架撃沈。
時同じくして、死人と化した撃退士と生存者との死闘がはじまっていた。
「えらい目に遭ったが…死人になった以上は容赦しねえぜ!」
死人化したルビィ、ケイオスドレスト&臨戦発動。殺る気満々で戦場に立つ!
「兄さん、見つけたわ!」
「せ…聖羅、なんでここに!」
妹出現にルビィ愕然。聖羅は瞬時に光纏し。
「兄妹だからって手加減は無しよ!」
「待て、俺はお前と戦う気はry」
どっかーーん☆
マジ装備のファイヤーブレイク直撃(^ω^)
ルビィは鮮やかに☆となった。
「あ"あ"あ"あ"」
気味の悪い声が辺りに広がる。
薄汚れた毛皮に血糊、邪悪な空気を醸し出したラカン登場。
「ニアウデアロウカ!?(キリイッ」
血の涙メイクばっちり、バールを引きずりノリノリ。
そこに現れたのは、生存者きってのGEDOUカエリー。
「死人はフルボッコにしてもいいんだよね?」
「アー!?待つのであるーーー!!」
持参したオイルライターで毛皮に着火☆(ゝω・)v
ラカンが燃えた所で、ようやく発見した友人に駆け寄るのは、のとう。
「千尋ーー怖かったなーー!!」
かさかさ かさかさ
「のと姉こわかったねー」
「!?…ち、千尋…なんでそんな姿に…!」
そこには、変わり果てた彼女の姿があった…!
┌(_Д_┌ )┐ ←これ
「!!???」
のと姉−>┌(_Д_┌ )┐)))))かさかさかさかさ
※ただいま不適切な映像が流れました※
Ξ┌(┌ ↑o↑)┐Ξ┌(┌ ^o^)┐ ←クロとエルレーン
※お察しください※
「何ここ病気だらけだよー!!」
半泣きのあゆむをルカがそっと抱き締め。
「大丈夫だよ、僕が守るから」
元々勝敗に興味の無い彼女、あゆむをお姫様抱っこすると颯爽と離脱。
あ、もちろんラキスケ目的なのでおっとここからは※蔵倫により削除※。
「賞金は欲しいけど苦労は出来るだけ最小限が良いよなあ」
「ああ全くだねぇ。戦闘は皆に任せて俺は大人しくしておくよ」
駄目な大人由太郎と誠二郎が傍観を決め込む中、そこへ現れたのは死人システィーナとノーチェ。
「殴り合いなら任せてください!」
「私も頑張ります〜」
先程の恐がりっぷりはどこへやら、やたらと生き生きスキル全開。
「さあ、参ります!」
「いきますね〜(ほのぼの」
「「え、ちょ、待っ…」」
笑顔で二人をフルボッコ★
そんな中、悲痛な男の叫びが響き渡る。
「俺はもうリタイアしたからいいだろ!」
暴れるレトラック(42歳独身)をディートハルトが羽交い締めし。
「いやあ、こういうのは最後までやりきらないとなあ」
「おいディートてめぇ、離せ!」
死人化した彼に迫るのは、ハンマーを手にしたルチャーノ。
「とりあえずお前が敵なら殺るまでだ」
「ちょ…やめ…GYAAAAA」
「やあ、ルトゥーチ君もロッシ君も楽しそうだねえ」
「おい速水は危ねえから下がってろつってんだろが!」
ちなみにガルムも途中で死人化しているのだが、そこは完全スルーな空気読める大人達。
既に戦場と化した広場。
そこに颯爽と現れた影――馬マスク+全身タイツ+暗視鏡姿の死人だ。
え…あの変態だれ……?(;゜д゜)
「遙久ぁ!俺は本気でいくぜ!!」
指名された遙久、そのHENTAIを見てもまるで動揺せず。
「ああ、臨むところだ愁也」
えっ親友の愁也さんとかいやまさかそんな。
互いに光纏し完全マジモード。
変態阿修羅とイケメンアスヴァンの意地をかけた戦いが始まる!
だがしかし、この絶望的(訂正線)タイミングで黒子軍団が来襲した!
「ω≦)V さあ殺し合いも楽しも〜ぞ♪」
ここでマイペースなハッド登場。背後から黒子を愉快にボコる。
「我輩は撲殺悪魔じゃぞ〜♪」
ドスドスバキッ
同じく登場したのは撲殺天使二人。
「あら、真剣勝負の邪魔は無粋ですね」
「ええ、本当に」
死人化した冴弥と生存者メレク、互いに微笑みながら周囲の黒子を華麗に襲撃。
ガスガスガスガス
ゴスゴスゴスゴス
瞬殺すぎワロタ(^p^)
残るはキングただ一人。
既に海賊にでろりっちにされ、無双でぼろぼろ。
だが、ここでの扱いはもっと酷かった。
「俺らの愛()を邪魔する奴は☆になれ!」
「真剣勝負に邪魔は無用(微笑」
光纏全開の愁也と遙久による、絶望のマジ蹴り。
あっ…これ一般人なら間違いなく死亡してるかなって(^ω^) ※キングは撃退士
黒子集団、あっという間に逃亡。
そんなこんなで決闘再開。
文字数的な理由から途中割愛。ガチ判定の結果、勝者は遙久。
「くそーー負けたーー!!」
絶望する愁也に、遙久は。
「お前の敗因は、スキルを最後まで温存しなかったことだ」
闘気解放を最後まで残していれば、結果は逆だったかもしれない。
「しまったクロに全力を出しすぎたーーー!!」
|↑o↑)┐<呼んだ?
阿修羅の絶望が辺りに響き渡った。
●絶望をあなたに
全てが終わった戦場に、南国特有の熱気を持った風が吹く。
最終的に生き残ったのは、聖羅、啓一、ディートハルト、ルチャーノ、メレク、カエリーのたった六人。
リタイア者の多くは、暴れすぎて気付いたら釣り籠破壊されてた的な者も多かったという。
ここは絶望が支配する家。
あまたの悲劇に感謝と敬意を。
…まあ一番絶望したのは八人の死人ですけどね!
\みんなひどいな!(絶望)/