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マスター:久生夕貴
シナリオ形態:ショート
難易度:普通
参加人数:6人
サポート:6人
リプレイ完成日時:2013/04/24


みんなの思い出



オープニング

※このシナリオはエイプリルフール・シナリオです。オープニングは架空のものであり、ゲームの世界観に一切影響を与えません。



 ミツバチ王国は混乱の極みにあった。
 小なりとはいえ、芳醇な花園を有するミツバチ王国は周囲のハチーズには東の楽園と呼ばれ尊ばれている。ほぼ一年中花の咲く花園は王国全土のおよそ八割という広大さ。四季折々に様々な花が共演する様は、まさに楽園と呼ぶに相応しいものだった。
 とはいえ、富める国は狙われるのが常。
 故にミツバチ王国の住民は「驕らず、されど傅かず」を胸に周辺国と上手に付き合っていた。花園は独占しすぎず、一定量を他国住民との交流の場にするなどして軋轢を防いでいたのだ。
 その結果、周囲との関係は常に友好。もともと広すぎて一族だけでは管理できない花園。共有することで毎年の実りを確保できるのならと、自国民一同も他蜂国の住民が密を集めることにも好意的であった。

 そんな王国に敵蜂襲来の報がもたらされたのはもうすぐ春という頃合いだった。
 周辺蜂国ではない。
 それは遥か西の、恐ろしき食蜂国――

 スズメバチ帝国の襲来だった。


●ミツバチ王国の運命


「国境防衛線突破されました!」
「クロマルハナバチ・オオマルハナバチ・ヒゲナガハナバチ連合軍、レンゲノオカにて敗退! 壊滅状態とのことです!」
「現在スズメバチ帝国軍は我が国のサクラノオカを南下中! 王都に攻め込まれるのも時間の問題です!」
「これはいけませんね……」
 働き蜂達の報告にミツバチ女王()は唸った。
 ミツバチ王国の民蜂達は総じて戦闘力を持たない。恐ろしく特殊な『必殺の一撃』は持っているが、これは命と引き換えという非常に悲惨な技だった。これを指して戦闘力と言うのはあまりにも非道だろう。
 唯一の例外は特殊精鋭部隊だ。
 複数の特殊蜂ニ・ホーン・ミツバチによる『蜂球』は、数匹のスズメバチ兵を斃すことは出来る。
 だが蜂球は複数の兵で行う秘儀。
 しかも体の小さなニ・ホーン・ミツバチ蜂球は、ほんの十数匹でほんの数匹のスズメバチを斃すという技だった。
 せめてもっと体が大きければ……そう自分達の小柄な体を見おろしニ・ホーン・ミツバチ達は悔しがった。
 スズメバチ帝国軍は百匹を超す軍勢で攻めてきている。それだけの数がいれば、数万のミツバチ兵がなすすべもなく殺すことも可能だった。それほどまでに、力が違うのだ。
「このままではいかんである!」
 緊急事態に駆け参じた隣国クロマリハナバチの女王()が叫んだ。女王蜂()のくせにやたらと行動的な蜂である。
「クララ! ここは伝説の勇蜂を召喚するであるぞ!」
 友蜂の声にクラuもといクララは思案する顔になった。
「仕方ありません……民蜂にこれ以上の被害が出る前に、動くとしましょうか」
「よしである! 早速行うであるぞ!」
 黒くてもふもふしたクロマリハナバチ女王()の声に、クラuもといクララも頷く。
 スズメバチ軍の王都到達まであと数時間。
 もはやミツバチ王国の命運は風前の灯だった。


●集いし勇蜂達


「よく現れてくれましたね、撃退蜂の皆さん」
 突然の光と共に呼び出された撃退士達は絶句した。
 切りそろえられた前髪の下には、猫のような瞳。
 ほわほわな黄色。ほわほわな黒色。なぜか腰から向こうがぽっこりしょと昆虫系おしりになっている相手――
「もしかしてクラu」
「ミツバチ王国女王蜂、クララです」
 どこからつっこんだらいいのだろう。
「こちらは友好国クロマリハナバチ王国の女王蜂、レ……ハイジです」
 今、間違えかけた。
「皆を召喚したのは他でもない、我等の窮地を救ってもらいたいからなのである! 我等蜂蜜好きの穏健蜂を主食とする暴虐なスズメバチ帝国が攻めてきたのである! 我輩、心配で心配で禿げ散らかしそうである……!」
 あきらかにデカイもっふもふの黒い蜂(猫耳付きというかむしろ猫)がもっふもふな体を真ん丸に膨らませて怒りつつ語る。
「このままではミツバチ王国は滅んでしまうである……民蜂一同皆食われてしまうである……!」
「我々には戦力と呼べる戦力はありません。自衛程度は出来ますが、それではあの軍勢に立ち向かうことはできないでしょう」
 撃退蜂達はふたりの様子に茫然とする。色々つっこみたい。なんでそんなファンシーな蜂ルックなのかとかおまえら悪魔だろうがとか。
 しかしそこで気づいた。

 自分達もファンシーな蜂ルックになっているということに。

 驚愕する一同に気づかず、ふたりのどこかで見たことがありすぎるけれど別悪魔もとい別蜂らしい女王蜂()達は嘆願する。
「民蜂を救うためにも、あなた方の力を貸していただきたいのです」
「お礼はちゃんと用意したである! 最高級蓮華蜜と蜂蜜と蜂蜜酒とローヤルゼリーである! ローヤルゼリーは新たな女王蜂になれるだけの量あるであるぞ!」
 男もいる気がするが気にされない。
「敵陣最奥のふたりの特攻蜂を退治すればきっと軍勢は大人しく引き上げるでしょう。どうかよろしくお願いいたします」
 そう言ったクラuもといクララのちんまりとした蜜蜂バディがやたらめったら記憶にこびりついてしまう一同だった。


◎お約束の連中


 スズメバチ帝国軍は快進撃を続けていた。
「ふ。王都まであと少し。我等の捕食率も上がる一方よ」
「うふ。可愛いミツバチもクロマリハナバチも全部いただいちゃいましょ( ^o^)」
 スズメバチ帝国軍の奥、一際立派な巨躯のスズメバチ二体は悠然と飛んでいた。
 その背後にはマッチョでムッキンなスズメバチ部隊が控えている。ミツバチ王国の民蜂が全員子供に見えるほど、スズメバチ帝国の軍蜂は立派な巨漢揃いだった。

ムッキムキのいかつい体に黒と黄色の縞模様。ミツバチほどのファンシーさはないものの、もちろんきちんと蜂ルックである。
 色んな意味で目に痛い。
「さぁ、王都まであと一息よォ。お行きなさい」
 大変ふくよかな巨躯のオオスズメバチの号令に、ムキムキムッキーズなスズメバチが雄々しく飛び出す。それを見送って、ふといぶし銀な巨躯のオオスズメバチが触角を動かした。
「……む。空気が変わったぞ」
「あらァ……?」
 彼等は気づいたのだ。ミツバチ王国を取り巻く気配が変化したことに。
 そして同時刻、色んな意味で涙が染みる伝説の撃退蜂が戦場へと飛び出したことに。
「朋よ。ここは二手に分かれるとしよう。王都を左右で攻め入るのだ」
「了解よ、ゲイ・ルーちゃん。王都で会いましょう♪」
「うむ。王都で会おうぞ、ラ・クスーよ!」
 なんとういう名前の無理やり感。
 それはともかく二匹のアレな蜂が飛び立つ。二匹に従うのは五十余のスズメバチ。


 ミツバチ王国の存亡をかけた戦いが、今まさに始まろうとしていた。





※※※※

●この依頼における皆様の姿
黒い槍を持った蜜蜂ルック
ふわもこな上半身と黄色の縞っぽいのがちょっぴり入った黒い虫っぽいお尻と、生足に黒のタイツとイエロームートンレッグをくっつけたようなほわほわな足がチャームポイント。男女問わず同じ姿。別衣装はクロマリハナバチルックのみOKです

●攻撃方法
・ビースティング……通常攻撃。手に持った槍から射程7の撃退蜂ビームが出ます。ノーマルでこの攻撃となります(現実世界の魔具射程等とは無関係となります。【AP】ですから!)

●戦場……タンポポノハラ
可憐なタンポポが咲き乱れる黄色い原っぱ。お互い地味に保護色


リプレイ本文


 \HDF!/ \HDF!/

 タンポポノハラの戦場に、勇ましいかけ声が響き渡る。

「あれを見てください、隊長!」
 ミツバチ王国軍の一人が、険しい表情で前方を指さす。
「くそっスズメバチ軍め、もうあんなところに…!」
 屈強な軍勢が既に目前まで迫っている。
「大丈夫だ……俺たち西軍には、まだ『彼ら』がついている」
「そうです、我ら王国軍精鋭突撃部隊。その名も……」

 ♪L(^ω^)┘ \\ HDF48!! / /└(^ω^)」♪


 説明しよう!

 HDFとは 『Honey Bee Defence Force(ミツバチ防衛軍)』の略であり、決してH(ほんと)D(どうかしてるぜ)F(ふらいどぽてとうめえ)の略では無い。
 そして数ある部隊の中で最も病気(訂正線)精鋭揃いと言われている猛者達。
 それがコード名:HDF48だ!

 それでは気になるメンバーにご登場願おう!
 
「ふ、次期センターの座は俺がいただく!」
 目を引く赤髪、輝く笑顔!
 現センター(女王)クララに最も近いと言う噂は本当か!
 身につけた黒タイツが色んな意味で直視できない、月居 愁也(ja6837)!

「愁也ちゃんがセンター……全力で応援するしかないね!( 」
 恋バナ大好き、料理も大好き!
 彼氏も大好き、ガールズトークはお任せ下さい! 
 正直あのクソガkボコりたい、ダアト(物理)雨宮 祈羅(ja7600)!

「推しメンが次期センターとか何それ胸アツ!!」
 赤い結い紐とポニーテール、元気な笑顔がチャームポイント!
 割とまじめにびょうきじゃ無いかと疑ったプレは必見!
 サイリウム…じゃなかったペンラ…でもなかったビースティング振りまわすよ、藤咲千尋(ja8564)!

「ああ。俺も月居さん推しだ(まがお」
 艶々でもふもふのクロマリルック、クールな物腰が魅力的!
 どんな状況でも真顔()で対応!
 今後の展開をお待ちください、ダークホース銅月 零瞑(ja7779)!
 
「愛ちゃんも応援するの!」
 左右のお団子ヘアーがチャームポイント!
 元気一杯中華娘は果たしてどんなボケ(訂正線)戦いを見せてくれるのか!
 蜂蜜目当てであることは内緒なの、周 愛奈(ja9363)!

「しんじょおーさまのためにがんばるのー!」
 ミツバチコスに超イキイキ↑(性的な意味で)!
 見た目は天使、でもマイペよく見たら悪魔だった!
 壺を取る動機がおまわりさんこっちです、ファラ・エルフィリア(jb3154)!

 精鋭揃いしHDF48!
 次期センターの座は誰の手に!?

 ※このお話はミツバチ王国とスズメバチ帝国との死闘を描いたものです。


●GAME START

 てっててれれれーれーれれれれーてってれーれーれー

 戦闘開始のファンファーレと共に戦士達が飛び立つ。
 東西あわせて12人のミツバチバトルスタート!

「まずはどんどん壺を取っていくぜ!」
 愁也がフィールド上の花をどんどん撃っていく。
 次々に現れる蜂壺を、他のメンバーが首尾良く攻撃。最初に現れた白壺(槍が二本になり攻撃力UP)を狙うのはファラ!

「白っぽい液KITAAAAA!(★∀★)」
 初っぱなから視線がたいへんよごれていますね。
「おお、ビーム増えたー!」
 二条ビームにhshs。どんどん敵を撃破しながら宣言! 
「くらえあたしのにほんやりー!(性的な意味で)」※彼女が戦っているのは蔵倫です。
 
 次に現れたのはスピードUPの青壺。千尋がさくっと取得する。

「加速装置、カチッ(口頭)」
 気分はサイ●ーグ009。速度アップした彼女が次に狙うのは、本命の緑壺。
「大事な色なので!!大事な色なので!!」
 大事なことなので二回以下略。つまりはこういうこと。

 あほ毛>>>緑>>プリン>>(越えられない壁)>>>>効果 

「彼氏の色を取りたいなんて、千尋ちゃん女の子だよねえ♪」
「うん、嬉しそうなの!」
 祈羅と愛奈がにやにやしながらガールズトーク。
 だがしかし、皆ここで緑壺の効果を思い出して欲しい。
 
「ふわわ手が増えたのっ!」
 同じく緑壺をとったファラが狂気(訂正線)驚喜の声をあげる。何と言うことでしょう、彼女の脇にはもう一本腕が生えている!
「つまりこれはいっぱいえろいこともできるフラグだからいろんな※削除されました※」
「祈羅ちゃん見て見て! わたしもう腕六本になっちゃったてへぺろ☆」
「もー千尋ちゃんたら緑取り過ぎだよ!o(≧∀≦)o」
「愛ちゃんも腕四本になったのー!」

 きゃっきゃうふふと脇から腕を生やしまくっている乙女蜂。
 その様子を見守っていた零瞑が、真顔で呟く。

「……怖い」


●人の不幸は蜜の味
   
 その頃、愁也はいつの間にか蟻にたかられていた。

「うわっすげえ数のアリぃいい……」
 予定通り誤って蜂蜜壺を取得。全身蜂蜜まみれ、アリまみれ。視覚的にだいぶヤバイ。
「月居さん、大丈夫か」
 さっそうと現れた零瞑、冷静に愁也の様子を観察する。
「ちょ、アリ痛いくすぐっtギャー」
「蟻、か……問題ない。全て焼き尽くせばいい」
「GYAAAAAAAAAA」
 真顔で点火。燃え上がる蟻(と阿修羅)。

 零瞑の機転により愁也が黒焦げになっている間、他のメンバーも蜂蜜地獄に遭っていた。

「ね、ねばねばのぬるんぬるん……!」
 ファラが蔵倫と臨戦態勢になったところで、更なる新星登場。
「おんなのこにとって甘いはせいぎなんだよ!!」
 瞳輝く千尋、蜂蜜もぐれになった祈羅に抱きついていく!
「わたしが蜂蜜ぺろってあげるね!!」
「きゃーくすぐったいー!!(爆笑)」
「祈羅ちゃん甘くておいしいとかどんだけ女子力高いの!ぺろぺろぺろぺろ蟻はぺっぺっぺ」
「愛ちゃんも蜂蜜ほしいのー!」
「hshshshshs●REC(※ファラです)」
「あっいけない自分もぺろらないとね!ぺろぺろぺろぺろ!!」

 蟻は( ゜д゜)、ぺっ

 それを見ていた零瞑が真顔で呟く。

「これが女子力(病気)と言うものか」


●突撃

 その頃、愁也はいつの間にか腕が八本になっていた。
 
「うおおお来たぜ、もえろ! 阿修羅様モード!」
 蟻まみれで黒焦げにになり腕が八本とかもはや人としてどうかしてるぜというレベルだが、手に入れた能力で一応まじめに強大ビーム!
「よっしゃ、いくぜーーー!」
 次々に撃ち落とされるスズメバチ。ようやく戦闘っぽいかんじになってきた所でガールズ登場!
「阿修羅様モード来たあああああ!!(カッ」
「hshshshshshshshshs●REC(※ファラです)」
 千尋がサイリウ…じゃなくて槍を振り回しながら勢いよく叫ぶ!
「さあ、今がチャンスだよ!! センター応援コール準備−!」

 ♪L(^ω^)┘ HDF48突撃モード開始!└(^ω^)」♪

「うぉうぉー うぉうぉー \シューヤー!!/」

 \\シューヤ!//

「みんな声出して−! ほらビーム出して−!」
 祈羅も友情攻撃を放ちながら、ありったけの大声で指示。
「はい次、いくよー! コーラートイレーアシュラー \シューヤー!/」

 \\シューヤ!//

 ファラ、愛奈も応援歌を歌いながら全力で突撃。その勢いたるやスズメバチ軍の中央突破をする猛攻。
 華麗なる突撃を続けていた零瞑も、真顔でビームを打ち上げる!

「うぉうぉー \シューヤ!/」

 やだ……この人達……おかしい…//

 ※

 そんな突撃モードが功を奏し、ミツバチ王国は快進撃を続けた。
 残すところは後ボス戦のみ。
 決戦を前に、最後の特訓がはじまる!

「そんな振りでセンターが取れるかー!!総選挙1位になれるかー!!」
「ちくしょう、俺はやってやんぜーーー!」
「まだまだー! サイリウムの輝きに負けてるわよー!!」
 あ、ビースティングでしたねてへぺろぺろ☆

 千尋たちのスパルタ教育で、愁也の踊りはさらにレベルアップ。
 宙返りやバク転を交えた華麗な尻振り。クライマックスはマラカス両手にぷりぷりキュートな高速尻振りというまさに完璧なプログラム。

「月居さん、そこの尻振りはこうだ」
 真顔の零瞑、無駄に武術派でキレが良いダンス披露。蜂のはずなのに妙に色気すら感じさせる。
「そこの尻の角度はこうなの! 愛ちゃんのを見て!」
 愛奈もぷりぷりな尻振りを教授。
「こうすればもっとえろくなれるんだよー!」
 ※ファラはMOZAIKUで覆われた

 愁也達の頑張りにより、ダンスは完璧。皆の顔に確信の色が宿る。
「これで……」
「総選挙はもらったも同然!!」
 さあ決戦の時はもうすぐ。

 次期センターの座は誰の手に!

 ※このお話はミツバチ王国とスズメバチ帝国との死闘を描いたものです。


●Boss Stage

 その時は突然やってきた。

「あらぁ、こんな所にかわいい子がいっぱい( ^o^)」
 目の前に現れた一際大きなスズメバチ。
 一目見て、誰もが気付いていた。いや、気付かざるを得なかった。
「ついに…現れたようだな…!」
 はじけるおっさ…おネエボイス、見る者全てを絶望(貞操的な意味で)させるふくよかボディ。
 スズメバチ帝国西軍大将ラ・クスーの登場だった。

「さぁ仔猫ちゃんたち、あたしと遊びましょぉ♪」
 突如現れたボスを前に、愁也がにやりと笑む。
「ふっ…あれが西軍大将。ここは俺が引きつけるぜ」
「愁也ちゃん、大丈夫?」
 心配する祈羅に向かって、うなずいてみせ。
「この時の為に特訓を重ねたんだぜ。次期センターとして怖がってられるかよ!」
 そう言って愁也は、ラ・クスーの前に飛び出る。
「さあ、大将よく見ろ! 俺は次期女王となる男」
 マラカスを手に勢いよく宣言。
「お前が魅了されるほどのダンス、この俺が見せてやんよ!」
「よしわかった嫁にするわ」

 (゜д゜)

「え、あのもう一度言ってもらっても」
「お誘いありがとぉ〜さあ、いらっしゃぁい♪」
「いや誘ってませんしまだ踊ってもないですsあるぇぇええええ」
 ああ、いつかのデジャヴ。愁也、容赦なくラ・クスーの厚い(誤字では無い)抱擁を受ける!
「あらぁ、蜂蜜と蟻まみれじゃない! そういうプレイが好きなのマニアねぇ〜♪」
「うわっ…ぬるぬっ…ちょっそこはYAMETEEEEE」

 あんなところやこんなところを触られる愁也、絶体絶命のピンチ。
 一方その頃他のメンバー達は!

「●REC」
「●REC」
「●REC」
「●REC」
「●REC」
 
「ちょっ…みんな助けろいや助けてくださいいいい」
「あらぁ抵抗するところもまたかわいいのねぇ♪ 燃えるわぁ( ^o^)」
「肉厚がせまっtGYAAAAAAAAA」

 上半身とかもうほぼ半裸。もはや世界観とか関係ねえ。
 一方その頃他のメンバー達は!

「<●><●>」
「<●><●>」
「<●><●>」
「<●><●>」
「<●><●>」

「…そろそろ愁也さん助けないと、まずいよね(ガン見中」
「うん、さすがにね(苦笑」
「ちっ(※ファラです)」
「愛ちゃんもみんなで蜂球するのー!」
「その前に一応月居さんを奪還したいところだが……」
 零瞑、ラ・クスーに抱きつかれたままの愁也を見て一言。

「無理だな、あれは」

 と言うわけで愁也ごと蜂球を行うことを気軽に決定。

「愁也さーん! 今から蜂球やるからタイミング合わせて愁也さんもおねがいね!!」
「千尋ちゃん今俺どうなってるかわかるよな!?」
「あーはいはいそれくらいできないと総選挙で勝てないから」
「あっ適当にスルーですねわかります」

 愛奈が全軍に指示を飛ばす。
「みんなー! 今から東とあわせてボスを倒すの!」
 千尋も東側メンバーを指さしながら、
「東ー!!よく見てー!!ほら見てー!!もっと見てー!!」

 だが東のダンスはひどかった。

「ちょwwwwwねーわwwww」
 スズメバチ軍すら認められるひどさ(褒め言葉)。
 信号を読み取るどころの話ではなかったが、とりあえずこっちも返信をしなければならない。
「さあ、愛ちゃんたちもお尻合いダンスで返信するのー!」
「みんなーお尻ぶつけてー! ぶつけ合って−!」
「ぜんいんしっかりおしりをこのあたしにみせて※削除されました※」
「\役得ですありがとうございます!!/」
「(真顔で返信)」

 予定通りの事故でセンター不在だったが、何とか東に伝わったらしい。 
 直前で赤壺(無敵)をとったHDF48。
「さあ、みんないくよ!」
 彼女達の一つになった思いが、情熱と共に最高潮まで登りつめる!

「これぞ、はぐりすとのはぐなのだよむふー!!」
「ふふっ…うちらが正義だ! 正義は勝つんだ!(何」
「うぉー!にく!にく!にく!(※ファラです)」
「勝って愛ちゃんもロイヤルゼリーもらうのー!」
「あっみんな俺のことはやっぱり助けてくれないんですね」
「ああ、迷いはない。月居さんごとラ・クスーをこの手で討ち取って見せよう(真顔」

 ♪L(^ω^)┘ HDF48奥義 蜂球!└(^ω^)」♪

 \\ 炸 裂 ! //

「やん、あなたたちの※禁則事項です※が凄く…熱い……っ///」 

 直後聞こえるのは、ファンファーレ。
 ステージクリアの歓声が、蒼穹に響き渡った。

●クリア特典

 ここは、ミツバチ王国の城内。
 無事スズメバチ軍を撃退した東西の勇者たちが女王との謁見を行おうとしていた。

「皆の者、よく生きて帰りましたね」
「素晴らしかったであるぞ!」
 ちんまりクララともっふもふハイジは共にHDF48を迎える。
「さあ、これが褒美の品です」
 微笑むクララに近寄るメンバー。

 そこで事件は起こった。

「隙ありぃ!」

 蜂蜜と蟻まみれのまま、いきなりクララに抱きつきに行くファラ。千尋、愛奈、祈羅もそれにつづく!
「ちんまい女王、思う存分はぐもふさせてもらうよ!!(カッ」
「愛ちゃんもよく分からないけど、みんなと一緒にいくの!」
「あのクソg、いや、クラu…クララ、あーややこしい! とにかく女王様を蟻まみれにしてやるー!」

 だがしかし、クララはまじクララだった。

「ふふ…みなさんやる気溢れていますね。良いことですよ」

 いつの間にか障壁を展開。全員それに弾かれる。

 ばいーん

 弾かれた先にあるものは――蜂蜜で満たされたプール!

 あっ……お約束(^ω^)

「きゃーまたうちら蜂蜜もぐれだよーー!(爆笑)」
「蜂蜜、うまうまなの!」
「ねばんねばんのぬるんぬるん!でゅふふこれでまたいっぱいえろいことも※削除されました※」
「ハイジちゃんもふもふぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろ」 
「クララひどいである! 我輩も一緒に弾かれているであるぞー!?」

 クララはそれを見て青ざめている愁也の前に立つと、にっこりと笑む。
「次期女王はあなたに譲りましょう」
「えっまじですか!?」
「ええ。あなたはよく犠牲…頑張りましたからね」
「よっしゃーーーー!」
 愁也、喜びのあまりガッツポーズ。歓喜の涙を浮かべながら宣言する。
「俺、センターになったら――親友ミツバチ※はべらせるんだ!」※大変教育熱心で厳しいと評判のイケメンミツバチ

 それを見ていた零瞑は真顔で呟いた。

「……新女王はどM、か」

 かくてミツバチ王国の平和は、守られたのだった。



依頼結果

依頼成功度:大成功
MVP: 輝く未来を月夜は渡る・月居 愁也(ja6837)
 輝く未来の訪れ願う・櫟 千尋(ja8564)
重体: −
面白かった!:10人

輝く未来を月夜は渡る・
月居 愁也(ja6837)

卒業 男 阿修羅
撃退士・
雨宮 祈羅(ja7600)

卒業 女 ダアト
大地の守護者・
銅月 零瞑(ja7779)

大学部4年184組 男 ルインズブレイド
輝く未来の訪れ願う・
櫟 千尋(ja8564)

大学部4年228組 女 インフィルトレイター
ウェンランと一緒(夢)・
周 愛奈(ja9363)

中等部1年6組 女 ダアト
おまえだけは絶対許さない・
ファラ・エルフィリア(jb3154)

大学部4年284組 女 陰陽師