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マスター:日方架音
シナリオ形態:ショート
難易度:普通
参加人数:6人
サポート:1人
リプレイ完成日時:2013/02/25


みんなの思い出



オープニング

 からり、晴れ渡るお昼寝日和。
 差し込む日差しが頬を撫で、心地良い風が毛先に舞い遊ぶ。
 暑すぎず、寒すぎず――自然、瞼が落ちるのは、仕方の無いこと。

 遠く、地平線を望める程の、広く青々とした草原。
 横たわり微睡むのは、15頭の放牧牛。
 良く出来た彫刻かと見紛うほどに、彼らの時は、ゆっくりと流れていた。

 パシャリ、と、シャッターを切る。その僅かな音さえも無粋な気がして。
 青年は、少し離れた場所で、カメラを片手にのんびりと過ぎ行く時を味わっていた。
 大学の夏季休暇を利用した、気儘な一人旅。
 来年の今頃はもう、忙しない社会の濁流に飛び込まねばならない、だから。
 せめて、この一時の静けさを、今だけでも、と。

 ――そう、浸っていた時期もありました。


 モォォォーーーーーゥ!!!


 痛いじゃないのよ馬鹿ッ!?とでも後に続きそうな、突然の鳴き声。
 驚いて飛び起きた視界の端を、優雅に飛び去るスズメバチが掠める。
 刺されたのか――状況を把握する一瞬にはすでに、豆粒ほどの姿に慄く。牛、意外と速いんですね…!
 呆然と、見守るしか出来無い現実。あぁ、平和って儚い。
 悟りを開きかけた青年の、遠い視線の先。空高く舞い上がる、牛。

 ――空高く舞い上がる、牛。
 大事なことなので二度見しました。

 混乱する思考とは裏腹に。手が、反射的にシャッターを切る。
 二度、三度、壊れた機械の様に、繰り返される作業。
 眼前に静けさが戻るまで――否、静けさが戻っても、尚、止まらない指先。止まらない、震え。
 何時の間にか取り出していた、携帯のボタンを押せたのは、奇跡かもしれない。

「すみません、久遠ヶ原学園ですか…あの、牛が、牛が空を飛んで、それで――」

 なけなしのバイト代をはたいて買った、型落ちのデジタルカメラ。
 少ない容量一杯に撮られた、覆し様の無い現実――そこに、写っていたのは。

「パクッて、あっさり咥えて、地中に、まるで玩具みたいに軽く――大きなミミズが!」

 空を舞う牛と、巨大な残像が幾枚か――残りは全て、間違い探しの差分の様な、大きな穴だけ。


 ――後に残るは、元の静けさ。


リプレイ本文


 ディメンションサークルを抜けた先。穏やかな昼下がりの日差しが、風そよぐ緑の波間に煌めく。
「ディアボロさえ出なければ、のんびりと心地よく過ごせそうな良い場所ですね」
 眼前の情景を映し込んだかの様な瞳を眩しげに細め、鑑夜 翠月(jb0681)は小さく伸びをする。
 何処と無く眠たげな、穏やかな雰囲気。その傍ら。
「お日様と青い空があるっていいね」
 一歩一歩、お気に入りのブーツで確かめるように歩みながら、ソーニャ(jb2649)は呟く。
 長く寝起きしていた場所は、光の届かぬ無機質な箱庭。初めて見た空は、これと同じ、抜けるような蒼で。
 もう幾度も目にしている光景、それでも、胸を震わせた感動は色褪せないまま。
「若杉殿とは、長野以来かの?おぬしが前に出てくれるなら、安心じゃな」
「ゲホッ…そ、そうですね、今回もよろしくおねがいします」
 呵々、と闊達に笑いながら、旧知の若杉 英斗(ja4230)の背を、豪快に叩く鍔崎 美薙(ja0028)。
 共に、死線を潜り抜けた友もいる。この度の自己鍛錬、大いに実りのあるものとなるだろう。
 これから始まる戦闘を前に、美薙が気分を高揚させる一方で。
(男子たるもの……!)
 長身から繰り出される悪気の無い連撃に、英斗は吹っ飛びそうになる眼鏡をそっと抑え、耐え忍ぶ。
 その愉しげなやりとりを耳聡く聞きつけた、緋野 慎(ja8541)の赤い瞳が、爛漫と輝く。
「じいちゃんの様なしゃべり方の人がいる!」
「ほう、緋野の祖父殿もか。あたしのはお祖母様譲りなのじゃ」
 野山を駆け巡った日々、お腹を空かせて戻ると、出迎えてくれたのはこの口調だった。
 跳ねる黒い毛先と同じ元気の良さで、慎は楽しげに想い出を交わす。

 戦闘前とは思えない程の、和気藹々と弛緩した空気――けれど、そこに油断は一欠片も無く。
 不意に、翻るコンバットドレス。すっ、と唇に添えられた人差し指。
 最前を歩いていた常木 黎(ja0718)の無音の合図を、汲み取れない者は、此処にいない。
 点在する、午睡を貪る牛。眼前に広がる長閑な雰囲気を壊さぬように。
 誰もが各々の意図を胸に秘め、己が役割を果たすべく静かに動き出した――



 地面に触れる。聴覚に、全神経を集中させる。
 それでも、不測の事態には瞬時に対応出来るよう、つくのは片膝まで。
 彫像の様な黎の姿を対面に、ソーニャは光の翼を広げる。
(ダーウィンの研究論――ミミズにはなんらかの知性があるんだって)
 窓の無い場所で蓄えた知識。脳裏に浮かべながら、あの頃に唯一、得られなかった空へと地を蹴る。
 陽を知らぬ細く白い腕から零れ落ちるのは、無骨な石礫。
「ワームもいっしょなのかな」
 軽い音を立てて、遥か下、緑に吸い込まれていく礫。
 自由になった腕には、間髪を容れず、さらに無骨なライフルの姿が。

 そのまま一呼吸、二呼吸。
 微動だにしない黎。己の吐息すらも煩わしい、鋭く研ぎ澄まされた聴覚。
 深く、もっと深く、可聴域を広げていくように。警戒を崩さぬまま探る黎の耳に、微かに届く振動。
「――OK、捉えた」
 言うが早いか、マズルガードに鎧われた銃口が、ある一点を狙い示す。
 ほぼ同時に地面から浮かび上がる巨体、冥魔の眷属たる証、透過能力。鋭い歯列が、顔を覗かせた瞬間に。
「待ちくたびれたぞ」
 ふわり、風も無いのに揺れる髪。光纏う美薙が、懐から抜き放った阻霊符を展開する。
 慌てたように潜るワーム、しかし、僅かとはいえ手間取るその隙を、見逃すはずもなく。
 完全に姿を消す直前、上空から突き刺さる、導べの弾。
「つかまえました」
 彷徨う視線は、地中を見晴かすように。ソーニャは確りと皆に指し示す。地中に潜む狩人、その行く先を。



「あれと戦うんだ…!」
 山育ちの視力、遠目からでもわかる巨体。指示通りの地点に向かいながら、慎は目を輝かせた。
 相手は、仲間は、どんな動きをするのだろう。どんな戦いになるのだろう。
 知らず高鳴る鼓動は、駆け跳ねる足以上の速さで、慎の心を浮き立たせる。
 その対面から、同地点を目指し、一括りの髪がしなやかに揺れる。緩く、激しく、猫が遊び跳ねるように。
「牛さんは起こさないように、ですね」
 見つめる眼差しは穏やかながらも。計算された気紛れさで以って、翠月は狩人を誘き出す。

 果たして。
 ――狙われたのは、緑色の蝶の戯れる、黒猫の尾。
「速い……っ!」
 食らいつかれるのこそ、避けたものの。弾き飛ばされた衝撃は、けして軽くは無い。
 地に叩き付けられる身体、跳ね起きかけて――脇腹に走る、痛み。
「動くでないぞ」
 蹲る翠月を、美薙の赤みを帯びた紫の瞳が見分する。
 ついで、武を振るい慣れた掌から降り注ぐ、ライトヒールの煌き。
「ありがとうございます」
「なんの、これがあたしの役割じゃ」
 武働きだけが戦では無い、癒すこともまた、力であると。
 美薙は己の立ち位置、出来る事を再確認しながら、軽やかに駆け戻っていく翠月の後を追った。


「こっちだ、ミミズ野郎!」
 霊符を掲げ、英斗は叫ぶ。くるりと見渡した戦場、己の一番役立てる事は、何だ。
 傷付いた者、癒す者、支援する者――ならば、自分は。
(俺は盾だ、耐えて守る者!)
 不可視のオーラを纏う。純然たる闘志を視線に込め、睨みつける。
 余所見などさせない、貴様の最優先すべき障害は、此処にいるぞ、と。全身全霊を以って、主張する。
 熱烈なアピールが通じたのか、苛立ったように蠢く巨体。歯列が、英斗へ向き直る。その大きな背を目掛けて。
「ふ…外す方が難しいわね」
 微笑って、黎は銃口を向ける。リアとフロントを繋ぐまでも無い、と。
 オートマチックから無造作に放たれた一撃。着弾点より、じわり、腐敗が始まる。
 大したダメージでは無い、だが、旗色悪しとでもいうように、ずぶりと再び沈んでいこうとするワーム。
 反射でも試行錯誤でも説明出来無い、確かな思考の片鱗。見た目にそぐわぬ知性。
「人間も脳がちょっとばかり大きいからって、いい気になっちゃいけないのかもね。――だから」
 侮らないよ、と呟くソーニャのライフルが時を稼ぐ。
 たとえ人間に匹敵する知性があったとしても。このディアボロには、けして持ち得ないものがある。
 未だ躊躇いは完全に拭えないけれど。人間には、この学園には、仲間がいるから。
 独りでは如何しようも無い状況でも、己の出来る事を最大限に。そうすれば、ほら。
「間に合った――皆さん、離れて下さい!」
 前線に、響き渡る声。飛び退る仲間達と入れ替わるように、巨体の眼前に滑り込む翠月。
 その影から伸びる昏い腕。纏いし暗緑色の静かな焔から、造り上げたかのような。
 ゆらり、意思を持つかのように揺らめくと、ワームに襲いかかり絡みつく。

 抵抗虚しく、縫い留められる巨体。逃れられないと悟ると、ワームは狂ったように暴れだす。
 ぐるりと無造作に薙ぎ払われる頭が、避け切れない幾人かを吹き飛ばした。
「いかん、傷付いた者は下がるのじゃ!若杉殿――は、問題無さそうじゃな」
「そうですね、いや、ちょっと眼鏡がひび割れたかも?」
「……それはあたしではどうにもならんのう」
 薙刀を構え負傷者に駆け寄る美薙。交わす軽口は、最前で耐える英斗への信頼感から。
 この程度でどうにかなるほど、柔な盾では無いと知っている。
 負傷者にライトヒールを施しながら、大規模戦を共に潜り抜けた、確かな絆を思う。
 得た経験は間違い無く、この身の糧と成っている、と。



 右回り、左回り。また回ると見せかけて、叩き付け。移動を封じられたからこそ、自在に動き回るワームの頭。
 予測不可能な動きを、しかし山育ちの動体視力で、慎は華麗に避けていた。
「へへっ、当たらないよーだ!」
 素早く屈む、軽やかに飛び上がる――靭やかな動きは、駆け巡った野山で培ったもの。
 そうして避ける度に、返す刀で斬り付けた。
 疾走る宵闇の刃は、野生動物の鋭さを以って、獲物に躍りかかる。百発百中、確かに刻まれていく裂傷。
 だけど、と慎は首を傾げる。感じる、手応えの無さ――間違い無く当たっているのに、何故?
 喉元に引っ掛かる小骨のような、もどかしさ。何かが閃きそうで、けれど敵は、考える暇を与えてはくれない。

 幾度目かの跳躍、空高く舞い上がる身体。
 俯瞰する己の視界の端――巨体に突き刺さる、一発の銃弾。
 一見、頼りなげな小さな塊。しかし着弾した途端、ワームは苦しげに、巨体を大きくのたうち回らせる。
(何で?どうして?)
 驚いて思わず振り返った先。ハンマーシュラウドの合間に覗く、黎の静謐な眼差しに射抜かれる。
「ほら来るよ、気ぃ付けな」
 冷徹な忠告に、反射で飛び退く。慌てて体勢を立て直す幼き背に、ぽつり、寄越される掻き消されそうな声。
「――重なる傷は、治りにくいのよ」
 届かずとも構わない、とばかりに被せられる銃声。慎の刻んだ切り傷を、過たず抉っていく。
 確りと拾った助言、視覚からの情報。全て丸ごと取り込み、咀嚼するように瞬く、赤い瞳。
 やがて、得心がいったとばかりに大きく頷くと。
「そっかー!痛いところに当たったら――もっと痛いよね?」
 乾いた砂が水を吸い込むように。
 貪欲な探究心、浮かぶ無邪気な笑みは、子供の残酷さで獲物を追い詰めていく。



 時を経る毎に、じわりじわりと、弱っていくワーム。
 対して、こちらは浅い傷が幾人か。深刻なダメージを受けている者はいない。
 だが、それはつまり、纏めて薙ぎ払われたら厳しい、ということで。
「……そろそろ、回復が切れそうじゃ」
 悔しげに眉根を寄せ、美薙は絞り出すように告げる。癒し手として、鍛錬の足りぬ己が身が口惜しいのだろう。
「あまり時間をかけすぎると、牛さん達が起きるかもしれません」
 翠月の、名と同色の双眸が、何も知らず惰眠を貪る牛を映し心配そうに揺れる。
 早い段階で拘束出来たおかげで、戦場は守るべき牛を遠く彼方に望む位置。
 しかし翠月の影から伸びる腕も、いつ力尽きるか、定かでは無い。

 ――決め手が欲しい、膠着しかけた戦況を打開するだけの、何かが。
 やんわりとした焦燥が、皆の胸を焼き始めた時。
「今こそ……アレを解き放つ時が来たのかもしれない」
 く、と眼鏡を押し上げながら英斗が呟く。
 ゆっくりと水平に伸ばした利き腕、霊符の代わりに顕現させるは、名を与えし相棒『竜牙』。
 陽を反射し、白銀色に輝く二本の牙が、真っ直ぐにワームの喉元を向き。
「ちょっと反動がでかいので、援護をお願いします」
 アウルの光が、利き手に、竜牙に集束する。英斗は構えたまま、一気に間合いを詰めるべく走り出す。

「まぁ、やれる事をやるまで、か」
 依頼が成功するのなら、どんな事でも。必要なのは、撃破数ではなく戦歴。
 全ては、己が目指す未来の為に。迷いの無い思考と同様の直線を描いて、黎の援護射撃がワームの頭を弾き上げ。
「この場所は、貴方には似合わないと思います」
 穏やかな時の流れに、ぼんやりと揺蕩う心地良さを知っている。諍う事は得意では無い、けれど。
 取り戻すために、必要だというのならば。翠月の影から伸びる、縛めの腕が藻掻く巨体をさらに縛り付け。
「ほら、こっちだよ!」
 山から降りて広がった世界は、見るもの全て珍しい事だらけで。皆の一挙手一投足が、わくわくしてたまらない。
 今度は、何が見られるのだろう。弾む足取りのままくるくると、慎は目まぐるしく位置を変え、ワームの気を散らし。
「観察は面白い――でも、キミはもういいかな」
 蓄えた知識と現実と。陽の光の下で一つ一つ擦り合わせていく作業は、経験によって形作られていく設計図に似て。
 全ての知識を、触れるカタチに。遥か上空から突き刺さるソーニャの銃弾が、揺らぐワームを射程圏内へと押し遣り。
「止まるでないぞ若杉殿――道行き、このあたしが邪魔はさせん」
 今も、走り続ける遠い故郷への道。その遠さを知って尚、止まる気など毛頭無いから。
 同じように走る、誰の行く手も遮らせない。凛と立つ目標さながらに、掲げられた美薙の薙刀が、迫る歯列を押し留め。

 天駆ける竜の牙が、標的の喉元目掛け、曲がる事無く喰らいつけるのは。
 整えられた雲路、噛み合う連携。何も言わずとも、それぞれが、己に出来る事を最大限にした結果。
「これで終わりだ――必殺!シャイニングフィンガァァアアーーー!!」
 輝く拳が、神の無慈悲さで以って冥魔の眷属に裁きを下す。轟く断末魔の咆哮。
 崩れ落ちるワームの姿が、撃ち抜いた姿勢のまま佇む英斗の眼鏡に、くっきりと映り込んでいた――



 さわり、と日差しに暖められた風が吹き通る。
 折角の機会だから、と、帰還前に一休み、思い思いに寛ぐ撃退士達。
「はふー、疲れた」
 長閑な空気が戻ると同時。糸が切れたように地面に倒れ込む慎。
 大の字に寝転ぶ耳元、擽る牧草がこそばゆいと。高揚した気分のままに、声を立てて笑う。
(どきどきした――でも、すっごく楽しかった!)
 見上げるスカイブルーのスクリーンには、終わったばかりの戦闘が、何度も繰り返し上映されて。
 その近く、眠る牛を背凭れに。差し込む陽気と体温に囲まれ、幸せそうに翠月は微睡む。
「思った通り心地良いですね」
 眼前に広がる景色は、戦闘前のまま、一匹として欠ける事無く。
(守りきれて、良かった)
 風に舞い踊る緑の蝶が、気紛れに揺れる牛の尾と戯れ遊ぶ。

「ちょっと角度が甘かったかな……」
 いまだ利き腕に竜牙を装着したままの英斗が、虚空へ向け拳を振るっている。
「熱心ねえ……」
 施されたストライクガンカスタムを外しながら、呆れとも感心ともつかない声を上げる黎。
 簡易的なものとはいえ、流れるような分解・清掃・組立の一連の所作は、演舞を見ているよう。
「どうもです。必殺技は、完璧にしておかないと」
 掛けられた声に動きを止め、礼を言って頷く。額に流れる汗を、Gジャンの袖で無造作に拭うと。
(男子たるもの……!)
 内に秘めた熱い闘志を上乗せして。英斗の鍛錬は、終わる気配を見せない。

「結局、ミミズとワームは同じだったのでしょうか」
 ワームの開けた穴の縁、遥か深淵を興味深げに覗き込みながら。
 ソーニャは礫を一つ、試しに落としてみる。闇に吸い込まれていく礫――底についた音は、聴こえない。
「さぁてのう……しかしてミミズだとするならば、随分大きく育ったものじゃ」
 傍らに立ち、同じく深淵に耳を澄ませながら。ワームの巨体を思い返し、苦笑を漏らす美薙。
 だが、どちらにせよ、と思いふける。あれを造るのに、いったいどれだけの、と。
(偶には、巫女らしい事でもしておこうかのう)
 纏う気配の色を変え、背筋を伸ばし、居住まいを正す。

 打ち鳴らされる柏手は、全ての終わりを告げるように。
 美薙の社に伝わる祝詞が、雲一つ無い晴天に吸い込まれていった――


依頼結果

依頼成功度:大成功
MVP: 筧撃退士事務所就職内定・常木 黎(ja0718)
 夜を紡ぎし翠闇の魔人・鑑夜 翠月(jb0681)
重体: −
面白かった!:7人

命掬びし巫女・
鍔崎 美薙(ja0028)

大学部4年7組 女 アストラルヴァンガード
筧撃退士事務所就職内定・
常木 黎(ja0718)

卒業 女 インフィルトレイター
ブレイブハート・
若杉 英斗(ja4230)

大学部4年4組 男 ディバインナイト
駆けし風・
緋野 慎(ja8541)

高等部2年12組 男 鬼道忍軍
夜を紡ぎし翠闇の魔人・
鑑夜 翠月(jb0681)

大学部3年267組 男 ナイトウォーカー
カリスマ猫・
ソーニャ(jb2649)

大学部3年129組 女 インフィルトレイター