.


マスター:さとう綾子
シナリオ形態:ショート
難易度:普通
参加人数:6人
サポート:1人
リプレイ完成日時:2015/03/24


みんなの思い出



オープニング


「こーんにちはー?」

 冥魔の一勢力、プロホロフカ軍団。
 そこで悪魔博士に代わり、多忙を極めているヨハナ・ヘルキャットの元にひょこりとピンクの髪の悪魔が現れた。
 年の頃、15歳ほど。特記事項、胸大きめ。
 ヨハナも大変胸は充実しているが、それは今回問題ではない。

「ほむ、こんにちは。にょきっと出てきたのう。ぬしゃあ、何者じゃ?」
「セーレだよ。あのさ、面白いディアボロがあるんだって聞いたんだけど、貸して?」

 単刀直入だった。

 ヨハナはふむと呟いて口元に指を当てつつセーレを眺める。
 セーレはにこにこと笑う。

「ボクさあ、ゲート運営とか嫌いなんだよねー。こう、ちょいっと魂回収できたらすっごい楽だと思ってさ」
「ほむ、なるほど、確かに、ゲートは色々制約あるからのう」
「ついでにディアボロ作るのも嫌いなんだよねー。だから、貸してほしくって」
「じゃっから、ここまでアポ無しで警備を掻い潜って潜入してきたと? ……お主、実に悪魔的じゃな。良いぞ、良いぞ。ちょうど今テスト中じゃしな。されど一応、貸し出すにあたって条件があっての」
「うん、魂、取れたら全部そっちにあげる。それじゃ、駄目?」

 ヨハナは首を傾げた。

「……それじゃお主、タダ働きになっちゃう気がするんじゃが、良いのかえ?」
「うん。楽しそうだなって思って。キャハハ!」

 ――交渉は纏まった。


 山梨県。自然の恵みにあふれたこの地に奇妙な現象が起こるようになったのは今年に入ってから。
 撃退署からの応援要請もあり、久遠ヶ原学園としても気にはなるため、定期的にパトロールを行っている。
 その日も志峰院凍矢(jz0259)を含めた7人が山梨県某所をパトロールしていた。
「……帰りが遅い?」
 日も暮れかけたとある町。
 学園生とわかったのか声をかけてきた大人が数人。
「詳しく話を聞かせてはもらえないか」
 凍矢が身を乗り出すと大人たちは口々に話しだした。
 曰く、ここから少し遠い小学校へ通っている子どもたち6人が帰って来ていないと。
 いつもなら帰宅している時間とのこと。寄り道をしているだけかもしれないが心配だと口を揃える。
「わかった。私たちが調査してこよう。皆は安全な場所で待っていてくれ」
 かくて、7人は小学校への道をたどる。
 学園生の足なら15分もかからない。子どもたちにすれ違うことなく小学校へ着いてしまう。
 けれども、夕闇の小学校のグラウンドに不思議なものが「泳いで」いた。

 薄闇。
 空を泳ぐは漆黒の巨大なマンタが4体。

「ディアボロか……!」
 凍矢は視線を走らせる。
 子どもたちは校舎入り口からグラウンドを伺っており、未だ被害は出ていないらしい。

 身構える撃退士たちのことを遠くでピンクの髪の悪魔が楽しそうに眺めていた。
 


リプレイ本文


 薄闇を泳ぐは漆黒のマンタ。
 それは、狙われている子どもたちさえいなければ、あるいは幻想的な光景だったかも知れない。
(わざわざ人の少ない時間に出るなんて、何かのテストなのか単に悦楽なのか……とにかく、子供達は絶対救い出さないと!)
 神凪 景(ja0078)はぐ、と握りこぶしを作って決意表明。
(なんとしてでも子どもたちは守る……)
 和装の妖狐、彼岸坂 愁雲(jc1232)も声に出さぬまでも強く思う。
 一方、この状況を懸念している者もいた。
「あの子供達を狙っている……にしては妙だな」
 学校の校舎で震えている子どもたちから幾分か距離を取り浮かんでいるマンタを見、鳳 静矢(ja3856)は呟いた。
(何が起こっているのでしょうか……いえ、兎も角今は目の前の事に集中しなくては)
 ウィズレー・ブルー(jb2685)はこの地で起こっている事件を思い出し、ゆるく首を振る。
「私の前に現れたが運の尽き、その行動、すべて捕捉する!」
 誇らしげに阻霊符を掲げる志峰院 凍矢(jz0259)のテンションに合わせたのは詠代 涼介(jb5343)だ。
「覚悟するがいいディアボロども……俺が貴様らを黄泉(よみ)への死路(しろ)に導いてやる」
 涼介のほうがはるかにカッコよくキメていた。
(しかし、この状況はいつぞやの嫌な記憶と微妙に重なる。……まさか)
 親指を挙げる凍矢を無視し、涼介は視線を巡らす。けれどもすぐに首を振り、目の前の状況に集中した。
 7人は頷き合うと、行動を開始した。

 真っ先に動いたのは森田良助(ja9460)だった。子どもたちが怯えて動けずにいる校舎のほうへと数歩近づくとマンタの範囲ぎりぎりに暴風にように荒れ狂う乱射撃を見舞う。立ち上る暴風によって良助の姿はマンタから隠された。
 4匹のマンタは消えた良助の姿を探すように闇を泳ぐ。
(ひょっとしてこいつら……あんまり頭よくないのかな?)
 景が迷うように泳ぐマンタを見ながら思ったそのときだった。
 三匹のマンタが全身から赤黒い光を立ち上らせ撃退士たちのほうへ突っ込んできた。そして景、静矢、凍矢へと体当たりをする。景と静矢はダメージは軽いものの、凍矢はそのダメージをもろにくらい、足元をふらつかせた。
「こ、この私の凍結回避(ブリザード・アヴォイド)を抜けてくるとは……!」
 なんてことはない、普通に回避に失敗しているのだが、ウィズレーは慌てて凍矢のダメージの回復を行うことになってしまった。
 一匹のマンタだけまだ良助を探すように同じ場所に漂っている。
 全力移動で足止めを考えていた涼介は、予想外の展開に少しだけ困惑する。
(それでも優先すべきは子どもたちだ)
 涼介はマンタから適度な距離を取ると、マンタと子どもたちの間にスレイプニルを召喚した。スレイプニルは上空でマンタへと雷の攻撃を放つ。一匹のマンタが麻痺したように空中で静止した。
 引きつけ役を自らに課していた景にとってはこの状況は好都合だった。全力移動せずとも敵がこちらに来てくれたのだから。
「私達が引き付けるから、子供達の保護を!」
 声をかけるとツヴァイハンダーFEを選び、振りかざした。マンタはその巨体に似つかわしくない素早さでそれを回避する。
 静矢は自分を攻撃してきたマンタへと挑発をかけクラシャンシールドで殴りかかるも、やはりマンタは素早い。
 その隙を見て愁雲は子どもたちのほうへ全力移動をし、隠遁の術を使った。良助と共に隠れた状況で子どもたちのほうへと向かう。
 凍矢は邪魔にならない位置へと退避し、戦闘は本格化していく。
 だが、赤黒い光を放つマンタの動きは驚くほど速い。熟練の静矢の攻撃でさえなかなか当たらない。とは言え、マンタの攻撃もさほどこちらにダメージは与えない。
 どうやら持久戦になりそうな気配だった。


 校舎に辿り着いた良助と愁雲は6人の子どもたちの無事を確認していた。
 愁雲が戦場を振り返ると、マンタは1匹を残して、撃退士のほうへ引きつけられている。とは言え、入り口ではまだ戦闘に巻き込まれる可能性も大きい。
「我に……着いてきて……。校舎の奥まで、行こう……」
 三本の尾を揺らし言う愁雲。子どもたちはまだ怯えながらも頷いた。
 その背後で良助は阻霊符を発動すると殿を務めるように子どもたちを校舎の奥まで導いていく。
「怖かったよね、もう大丈夫だよ」
 安心させるように告げる言葉に、1人の子どもが泣きだした。恐怖が伝播しはじめる前に良助が声を大きくし、言う。
「大丈夫! あんな魚モドキは僕達がやっつけてあげるよ! だからここで大人しくしててね」
 その言葉に1人の子どもが愁雲を見上げた。
「狐さんは、魚、食べちゃうんだよね? 強いんだよね?」
 愁雲は一瞬返答に迷う。良助をちらりと見ると、良助は愁雲を励ますように頷いた。
 愁雲はぱたりと尻尾を振って言う。
「うん、狐は……負けないよ……」
 その言葉を告げると同時に芽生える決意。
(もしもディアボロが襲ってきても、壁となって子どもたちを守ろう。何としても子どもたちを助けよう)
 愁雲はまっすぐに子どもたち一人ひとりを見た。
 良助は安心したようにその様子を見た後、校舎の窓から校庭を見やった。
 3匹のマンタは4人と戦っている。1匹だけ、不気味に動かず漂い、どうやら凍矢は戦闘に巻き込まれぬよう、校舎に向かってきているようだ。
「よし、僕は戦闘に参加してくる。志峰院も来るみたいだから、二人に子どもたちは任せるよ」
「うん……気をつけて……」
 良助は薄闇の校舎を駆けていく。愁雲は子どもたちを安心させながら、窓の外を見た。
 凍矢と良助がすれ違う。
 そして良助は漂っているマンタへと素早く狙撃した。瞬間、今まで漂っていたマンタが赤黒い光を放つ。アクセラレイター。
 ふと愁雲は4匹がアクセラレイターを使用したときを思い出す。
 タイミングはすべて良助が動いた後だった。
(違う……もしかして……)
 逆の発想。良助が先に動いたときと考えれば?
「愁雲! マンタがこちらに来るかもしれない!」
 凍矢が走ってくるが、愁雲は首を振った。
(そうだとしたら、マンタの狙いは……)

「うわっ」
 いきなり加速したマンタに体当たりをかまされ、良助はたたらを踏んだ。幸いにしてさほど大きなダメージではない。中間に浮かんでいた涼介のスレイプニルが校舎のほうへと身を翻し、盾となった。
「大丈夫か?」
 涼介の声に良助は頷く。
 戦闘は続く。


 景、静矢、飛行状態のウィズレーの3人は3匹のマンタとじりじり削り合いをしていた。
 時折ウィズレーが超音波を浴びて動けなくなるも、追撃のマンタの攻撃自体はさほどひどいものではない。しかも、静矢が挑発を極力使い続けていたので、1匹は必ず静矢を狙い、静矢はその攻撃をほとんど無効化していた。
 盾で受け止め、打ち払う。そのタイミングを見て、景が大剣を振り下ろす。
「ジャストミートっ」
 素早いマンタに大剣が当たれば、景は小さくガッツポーズ。
 そうして削り合いを繰り返し、やがてマンタから赤黒い光が消えていく。
 ウィズレーが好機と悟り、マンタを中心にアウルの彗星を降り注がせた。闇の中、光の帯びを引いて降る彗星はマンタの動きを鈍くする。
 すかさず静矢が盾から紫電に持ち替え、斬りかかった。同じ敵を景も薙ぎ払う。
 ようやく1匹のマンタが地面に落ち、動かなくなった。
「よし、次だ」
 静矢の声に3人は視線を目の前の2匹に向ける。
「しかし、悪趣味なことをする」
 静矢は紫電から雪村に持ち替え、マンタのヒレを切り裂いた。紫電の方が若干深く斬れていた気がする。敵の物魔の防御力に差はないのかもしれない。
「意図は探ってみたいですよね」
 景が大剣を振りかぶって言う。景の動きはどことなくバッティングの応用のような動きが多い。腕だけでなく腰もしっかり使って剣を払うのはなかなかよさそうだ。
「恐怖での魂の熟成か単なる遊びか……どちらにしろ、趣味がいいとは言えんな」
 静矢の言葉にウィズレーは少し目を伏せる。
 子ども、校舎、敵の狙い……思い出すのは一人の悪魔。
(『遊び』を始めたのでしょうか……そのわりには子どもたちには手を出してはいませんが……)
 ちらりと校舎のほうへ視線を流す。1匹のマンタが狙っているのは仲間の撃退士だ。
(いったい何が起こっているのでしょうか)
 ウィズレーはディバインランスでマンタが上空に逃げぬよう抑えながら、考えにふける。

 良助は明らかにマンタの標的となっているようだった。
 涼介はスレイプニルを操り、校舎と良助の盾になるよう動かす。良助はスレイプニルの影からマンタを狙撃するが、赤黒い光を放つマンタはその二人の動きよりも速く動き、しつこく良助を狙った。
「子ども狙いじゃないのか!?」
 マンタの体当たりをぎりぎりのところで回避し、良助は校舎のほうを振り返る。
 校舎の窓からは愁雲と凍矢が子どもたちを保護しているのが見える。こちらから見えるということは、マンタもその気になれば子どもたちを狙えるはず……なのだが。
「一旦、隠れろ」
 涼介の言葉に、良助はアウルの弾丸を再び嵐のように放出する。そしてその風の中に身を潜めた。
 涼介はスレイプニルを操る。空を泳ぐ黒と蒼の馬竜と漆黒のマンタ。宙でぶつかりあい、肉薄する。
 良助は隠れながらもマンタを狙い撃つ。鋭い弾丸は素早いマンタですら捕らえそのヒレをちぎり飛ばした。
 その様子を見ていた涼介はふと口にする。
「……どう思う」
「どうって、何が?」
 身を潜めながら良助は問い返した。涼介はしばらくマンタと校舎を見比べていたが、決断したように言う。
「スレイプニルを戻して大丈夫か?」
「僕は大丈夫だけど、何するの?」
「セーレを探す」
 その悪魔の名は誰もが想像していながら、口にだせなかった名。
 良助は笑った。
「僕もセーレに言いたいことがある」
「礼を言う」
 涼介は身を引くとスレイプニルを戻した。スキルの入れ替えをしてヒリュウを召喚する。
 勿論、スキルの入れ替え中は無防備だ。隠れている良助を頼ることもできず、涼介はマンタの体当たりを食らう。良助から援護射撃が放たれる。全神経を研ぎ澄ました対空射撃。
「お前みたいな奴、地べたを這ってるのがお似合いだ!」
 マンタが落下し、グラウンドの土に塗れる。同時にマンタの赤黒い光が消えた。
 ヒリュウが宵闇を舞う。
 戦いは最終局面を迎えつつあった。


 愁雲は窓から飛ぶヒリュウを見た。何かを探しているその様子に、逆に「探しているもの」にこちらが見えたら大変なことになると察知する。
「みんな、窓から見えないように……身をかがめて……」
 愁雲はドラジェボウを手にした。子どもたちに緊張が走る。凍矢も魔導書を持ち、愁雲の脇に立った。
「……黒幕を探しているのか?」
「たぶん……」
 探るような愁雲の視線に、凍矢も視線を彷徨わせる。
「大丈夫……この子たちは、我が、守る……」
 愁雲の周囲に幻の彼岸花が咲き乱れた。凍矢は目を細める。
「強さとは、様々な形があるのだな」
 凍矢の呟きは愁雲には届かない。ただ、緊迫した空気が立ち込めていた。

 2匹のマンタは超音波法がなかなか効かないことに苛立ったのか、ひたすらに挑発を続ける静矢へとぶつかっていた。
 体力はタイミングを見てウィズレーが回復するので問題ない。あとは互いの根気の勝負だった。
 景は2匹が弱ってきたタイミングで大剣に渾身のエネルギーをため、一気に振りぬいた。
「そっちが音波なら、こっちは衝撃波で!」
 1匹がふらふらと上下に動く。ウィズレーが上空から槍で追撃を与え、静矢が紫電を振りぬいた。まるで紫の鳳凰のような形のアウルがマンタを薙ぎ払い、地面に落とす。
 後1匹、というところでウィズレーは良助が1人でマンタと戦っていることに気づく。
「私は向こうにまわります。後は頼みます」
 ウィズレーは羽を広げ、良助の元へと急ぐ。
 残った2人のルインズブレイドは、顔を見合わせ、武器を構えた。
 左右から渾身のエネルギーを溜めた剣が振りぬかれる。
 マンタは胴の部分で真っ二つになり、地面へと落ちていった。

 ウィズレーは良助を庇いながら槍を構える。良助は薄い蒼髪が踊るのを見ながら、マンタへと正確に射撃し続ける。
「お怪我はありませんか?」
「大丈夫! でもこいつら、地面に落ちるとマンタというよりカレイみたいだよね」
 グラウンドの土に塗れる様子は確かに良助の言うとおり。
 ウィズレーが槍でマンタのヒレを地面へと縫い付けると、止めとばかりに嵐のような弾丸が降り注いだ。
 4匹のマンタはすべて動かなくなる。
 そしてヒリュウで視覚共有をしていた涼介はグラウンドの端の木の上に一人の悪魔がいるのを見つけていた。
「やはり、お前か……」
 セーレはヒリュウに向けてにっこりと笑う。
「楽しかった」
 セーレはそう言った。


「どうしてボクがいるってわかったの、涼介?」
 セーレが尋ねると涼介はため息まじりに答える。
「不本意だが、お前が好みそうな状況ってのが何となく分かるようになってしまったんでな」
「セーレ、今回は何が狙いなの? ただの退屈しのぎ? それなら僕達と遊ぼうよ。その方がよっぽど楽しいんじゃない?」
 良助はそう言って、最後に怒りを滲ませた。
「……無力な子供を狙うな!」
 セーレはにっこりと笑った。
「今回はね、試しに来たんだよ。このディアボロ、可愛かったでしょ?」
「……どこが」
 静矢が本音を小声で言うがセーレは無視した。
 景は校舎のほうへ移動する。セーレの意図は探りたいが、まずは子どもたちの安全だ。
 そんな景の動きを封じるように、セーレは声をかける。
「大丈夫だよ、お姉さん。今回、ボクの狙いはお姉さんたち撃退士とこのディアボロがどのくらい戦えるかって調べることだったんだ」
「だったら、子どもたちを怖がらせる必要なんてないじゃない」
「だってそうしないと、遊びに来てくれないでしょ?」
 セーレはそう言うと、ふわりと飛び上がった。
「でもね、やっぱり撃退士相手じゃ敵わないや。次はちゃーんと一般人だけ狙うから♪」
 無邪気な声音に涼介はため息をつく。
「こちらとしては、直接お前と遊びたくて仕方ないんだがな」
「きゃはは。またそのうちにね」
 そうしてセーレは闇の中に消えていく。
 ウィズレーはその背を見ながら手を握りしめる。
(止める為に何度でも戦います)
 それはセーレの別の顔も知っているからこその宣言だった。

 セーレが行ってしまってから愁雲と凍矢が子どもたちを連れて校舎から出てきた。
 子どもたちと手を繋いで、すっかり人気者になっている愁雲は少しだけ照れくさそうだ。
 景が一番小さい子の頭を撫でる。
「みんな、よく頑張ったわね。さぁ、おうちに帰りましょ、お父さんお母さんが待ってるわ」


 ――山梨を覆う黒い影はなお闇を濃くして撃退士たちを包み込んでいた。


依頼結果

依頼成功度:大成功
MVP: 撃退士・鳳 静矢(ja3856)
 セーレの王子様・森田良助(ja9460)
重体: −
面白かった!:3人

撃退士・
神凪 景(ja0078)

大学部4年6組 女 ルインズブレイド
撃退士・
鳳 静矢(ja3856)

卒業 男 ルインズブレイド
セーレの王子様・
森田良助(ja9460)

大学部4年2組 男 インフィルトレイター
セーレの友だち・
ウィズレー・ブルー(jb2685)

大学部8年7組 女 アストラルヴァンガード
セーレの大好き・
詠代 涼介(jb5343)

大学部4年2組 男 バハムートテイマー
彼岸花の妖狐・
彼岸坂 愁雲(jc1232)

大学部2年99組 男 鬼道忍軍