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マスター:ガンマ
シナリオ形態:イベント
難易度:普通
形態:
参加人数:50人
サポート:1人
リプレイ完成日時:2012/05/11


みんなの思い出



オープニング

●らぶりーらぶりーらびりんす
 『恋のオブジェ様』の噂。
 とある校舎裏の空き地に謎のオブジェが存在しているのは知る人ぞ知る情報。
 その名は『恋のオブジェ様』。
 奇天烈なデザインは現代アートでも意識したのか。いつ誰が何の為に制作しここに置いたのかは一切不明。
 問題は、それに纏わる噂話である。
 誰が流布したか――その辺りも一切謎なのだけれども。
 なんでも、

 夕方、
 一人の状態で、
 誰にも見られず、
 恋のオブジェ様をエア恋人(実在・空想両方可)と見立てて告白を行えば

 恋愛が成就するとか、しないとか。

●スクールのルーム
「はい っちゅーわけで」
 そんな怪しい(?)噂話を終え、教卓にダラーっと座した棄棄が言う。
 その背後、黒板には雑い文字――『コッソリ見たりカメラ設置するような野暮な奴には教育的指導』。
「リア充になりたい諸君、手〜上〜〜げて〜〜〜〜」
 曰く、一人ずつ案内してやるよ、との事。
「大丈夫大丈夫、『一人の状態で誰にも見られず』云々〜だから俺ァ覗いたりしねーよ」
 ニコニコ微笑ましそうに彼は言う。ズビシと生徒を指差し言う。
 YOU、恋しチャイナYO。


リプレイ本文

●橙色の一時
 その名も『恋のオブジェ様』。
 夕方、一人の状態で、誰にも見られず、エア恋人と見立てて告白を行えば、恋愛が成就するとか、しないとか。
 そんな迷信。噂話。
 当たるも八卦、当たらぬも八卦。

 時刻は夕方、橙色の奇麗な光が校舎の窓にキラキラ光る。
 そこはかとなくメランコリック。奇天烈なオブジェがじっと見ている。

 斯くして一つの足音が恋のオブジェ様へと近付いて行く――

●Act:グラルス・ガリアクルーズ(ja0505)
 これが例のオブジェか。見れば見る程に胡散臭い代物だ、と異色の瞳で具に見渡す。
(……迷信だろうけど、だまされたと思ってやってみるか)
 さりげなく周囲を見渡し、誰も居ないか確認を繰り返して――ようやっと咳払いをして、背筋を伸ばして。
「今の君はもちろん、これまでの君もこれからの君も、すべて受け止めてあげるよ。……だから、君が好きだ。ラピスラズリの石言葉でもある、永遠の誓い、そして愛。その言葉通り、永遠の愛を、ここに誓うよ」
 それは術の名称や詠唱に宝石・晶石類の名称を使っている彼らしいメッセージ。
 言い終えてから、視線を外し。取り敢えず、こんな感じだろうか。
(見られてないとはいえ、やっぱり緊張するや)
 実際はこんなもんじゃないんだろうけど……。なんて、やっぱり人目を気にしつつ踵を返した。
 歩いて、戻って、次の人が景気付けとハイタッチを求めてきたが、そことなく恥ずかしい気持ちが抜けなくってつい早足でその場を後に。
 願わくば赤面している様が見られていませんように。

●Act:大城・博志(ja0179)
 30歳までDTで居れば魔法使いになれるとか――どことなくセンチメンタルな気分にさせる夕暮れの光に博志は緩く目を細めた。
(べっ別に敗北経験豊富な俺がこの場に来たのは、敗北の痛みを拭う為じゃないからねっ! たんに過去の失敗に対して懺悔したかっただけだからねっ!)
 と、無駄にツンデレ乙で彼はオブジェの正面にて足を止めた。因みに先の者に現場は如何だったかは聞きそびれている。まぁいい。ベストを尽くせば問題ない。
 サテDTの魔術師がオブジェに見立てるのは、リアル中学時代のクラスメートである。
 息を吸って、吐いて。
「先日は勢い余ってあんな事してごめんなさい!」
 THE☆DOGEZA。
「好きだからついムラムラした衝動に抗えませんでした〜! 勢いに乗って既成事実も良いやって思ってました〜〜!!」
 最悪や。コイツ最悪や。でも、DTなんでしょう……?
 慟哭するDTを、オブジェ様は無表情(?)でじっと見下ろしていた……

●Act:鷺谷 明(ja0776)
 恋のオブジェ様が享楽主義者をじっと見ている。目が何処にあるかは知らないし分からないけれど、少なくともそんな心地がした。前に告白したものが「まぁボチボチ頑張れよ」と親指を立ててそれから肩を叩いてきて、それは社交辞令程度でもエールなのだろう、と笑顔の脳味噌で理解する。
「とりあえずまあ簡単に言えば」
 カップル増えてるなあと思い自分に仮託して――
「高度に情緒的な問題が介入するのであり決して意志を強要するわけではなく花園のエピクロスの快楽主義を賛美し樽の中のディオゲネスが語ったように我が心の平静と夢想を共有したいと欲するが故であってカオス理論はディラック方程式で解けるはずだと先人が適当に言ったノリで私の歓喜と信条に基づいて共に輝かしい未来にGo Ahead的なノリで突撃するのを一考されたしと要請するのである。つまり夏目漱石が最強だ」
 ――妄想力全開にしたらこうなった。
 息継ぎを何時したんだと疑いたくなる程に滑らかで流麗で澱みなく瀟灑に放たれた言葉達。
 垂れ流したのは半分意味不明な戯言。囈。顔も常の、笑顔。耐える事の無い表情。
 が、その心は、超が付く程のパニック状態であった。 緊張の結果とは言え救いようが無い。
(阿呆だ)
 等、思って、これ以上何かが口から飛び出る前に踵を返して歩き出した。

●Act:暮居 凪(ja0503)
(いつか、返事を出来なかったあの人に、改めて――)
 沈みゆく太陽の眩しさに目を細める。部屋を出るところから誰にも見られてはいない。理想通りに。
 思い返すは昔にうけた告白、それを返す前に『彼』とは生き別れた。もし噂どおりに恋愛が成就すると言う事は、
「彼とはまた会えるかもしれない、と言う事ね」
 オブジェへと、一歩。
「ごめんなさい。貴方が私に告白をしてから、2年。何も返事していなかったわね……ここで言って、伝わるかどうかは分からないけれど……」
 表情は常の笑顔。されど、その瞳の奥には真っ直ぐとした光が宿っていた。
「好きよ。昔からずっとね」
 脳裏を過ぎる――恋人と共に、幸せだった筈の旅行。天魔によって引き裂かれた二人。
「貴方に、もう一度、会える事を祈るわ」
 本音を言えば、絶望視している――彼はもう。もう、ひょっとしたら。いいや、それでも。縋りたい。お願いだから。一縷の希望でもあるのなら。
「……早く帰って来てよね?」
 貴方に届きますように。
 全てを込めた、再告白。

●Act:黒百合(ja0422)
 まぁ見物がてら、と言う訳で。
「恋のオブジェ様ねぇ……迷信かなんかでしょぉ……」
 訝しむ様なジト目をオブジェへと。
 なんて、言いつつ、割とその場の雰囲気に呑まれてたり。まぁ、折角だしやってみるか、と。
「……、」
 もじ、と。指先を絡ませて、その顔に常の狂気は無く。薄紅に染まった頬。恋する乙女そのものであった。憂いを含んだ瞳で俯き加減、今にも言え入りそうな小声で。
「……っ、百合は__ちゃんに恋してます……百合と付き合って下さい……」
 名前こそ小声過ぎて聞き取れなかったが、見る見る真っ赤に染まる頬。顔の火照りを感じて、それから幾許か流れた沈黙を知って、ハッと我に返っては顔を上げた。急に羞恥心が己の全身を襲った。別の意味で頬が赤くなった。
「……な、殴るぅ……今の聞いた存在は殴って殴って記憶を昇天させてやるゥゥ!!」
 気恥ずかしさからの鬱憤晴らし。目撃者が居やしまいか、いたら容赦なく八つ当たりして八つ裂きにしてやる――と黒百合はその場を後にする。

●Act:ファティナ・V・アイゼンブルク(ja0454)
 オブジェを見詰める彼女が願うは恋の成就では無く、言わば踏ん切りをつける為。
(もう叶う恋でもありませんしね)
 思い返す――最初はただ頼れる先輩として憧れていただけ。
 でも気が付いたら……いつも貴方の姿をさがしてた。
「貴方の怒った顔、笑ってる顔、一つ一つの表情や仕草が……大好きでした。気付くのが遅すぎて……何も言わないまま、何も言えないまま手遅れになっちゃったけど……」
 ただ、伝えたかった。
「ありがとうって……好きでしたって……」
 だからこそ眩い笑顔で。心配をかけないようにと。
(……これって願い事も叶えてくれるのかな……?)
 もしそうでなくても、どうか聞いて下さい。
「あの二人が今後も幸せでありますように、っと」
 二人の幸せが、自分の幸せ。

●Act:小田切ルビィ(ja0841)
「恋のオブジェ様ねぇ……。女子小中学生が好みそうなネタではあるな。その効能が真実か否か――ジャーナリスト的には興味があるぜ」
 デジカメ片手に見遣る先には件のオブジェ。噂の真偽を確かめる為、潜入取材。ちなみにこのカメラは覗き見用や隠し撮り用ではない、そんな野暮な真似はしない。
 条件通り『一人の状態で誰にも見られず』――目の前のアレ。その奇抜な見た目に首を傾げて。
「コレが『恋のオブジェ様』なのか?  ……太陽の塔的なキテレツ――じゃなくって斬新な造型だな」
 等、感想も程々に。
 いざ調査。脳裏に描くは先日の依頼にて出遭ったリカと云う名のシュトラッサー。
(彼女と再戦できますように!)
 恋と言う訳でもないのだけれど、再会を願って。
 サテ、用事が済めば早く戻ろう。実体験レポートを書いて、エクストリーム新聞部の記事として公開せねば。

●Act:犬乃 さんぽ(ja1272)
 ドキドキ、高まる胸。初めてあったあの時から。
 早くもソバカス顔を赤くして、例の噂を信じて、オブジェの前。誰にも見られぬよう遁甲の術すら発動して。
 そして思い描くのはあの子の笑顔、いっそう胸がドキリと――でも、その理由は恥ずかしくてまだ伝えられないままで、だから……この伝説にありったけの思いと勇気、願いを込めて。
「初めて会ったバレンタインのチョコ争奪戦、スキー合宿、一緒に見に行った秘境の桜、それはとっても大事想い出で……でも、それより何より、ボク、ずっと__ちゃんの事大好きなんだ。ボクとお付き合いしてください!」
 いつか、ちゃんと、届くといいなぁ。
 なんて。

●Act:君田 夢野(ja0561)
〜節子それ告白ちゃう!愚痴や!〜 BGM:愛の挨拶(作:ヘルガー)
 最初は静かに――そっと、しずしずと歩み寄る。
「……知ってるか。俺、実は彼女イナイ歴=実年齢なんだ」
 ニッコリ爽やか、衝撃の(?)告白。
「義父さんにはからかわれて、周囲は次々とくっついて……というかアンタらどこでフラグ立ててどこでデキるんだよ……」
 ニッコリ、なのに、おや?だんだん肩が震えて来たぞ?握り締めすぎた拳から血が滴っているぞ?
「大体さぁ、皆人前でイチャコラし過ぎなんだよ!! 同じ部活の(ピー)と(ピー)、同じ寮の(ピー)と(ピー)とか! 他にも(ピー)とか(ピー)とか! 他にも(割愛)」
「そういう人に限ってLVも高い! 何だよ、愛の力か!? 俺にも旗よこしてくれよッ! というか下さいよッ!」
 そ そのへんはがんばれとしか。あと『愛ゆえに人は苦しまねばならぬ』って退かぬ媚びぬ省みぬのえらいひとがゆってたよ!
「うおおお! 俺も彼女が 欲 し い ッ !!!」
 負け犬の遠吠え。がんばれ君田。30までDTならダアトになれる。たぶん。

●Act:鈴代 征治(ja1305)
 すうっと夕暮れの空気を吸い込んだ。
「……俺はずっと本当に好きだったんだっ!」
 吸い込んだ空気の量に比例する声。そのまま、続ける。
「キミにとっては印象が薄くて面白味もない、名前も覚えてないような俺だったけど。それでも俺は好きだったんだっ!!」
 長年好きだった女の子。見事振られた思い出の子。
「……悔しかった。記憶にも残ってなかったなんて死ぬほどショックだった!! だからこの学園に来たら変わってやろうと思った! 面白くて楽しい人間になろうと決めたんだ! その時はキミよりずっと良い子と幸せになってやるぞ、コンチクショウっ!!」
 何だか滲みそうになる目元でキッと睨み据える。『彼女』へ指を突き付けて。
「キミはもう『思い出』なんだっ! 誰だって経験するただの失恋の一つなんだっ! 人間は別れた人と心の中でもう一度自分の手でお別れをしなくちゃいけない。それが今、この時なんだ」
 そして最後に、もう一度大きく吸い込んだ。
「……だからこれで本当に、絶対に『さようなら』だっ!!」
 その声は、彼を見詰めるオブジェへシンと浸み渡る。
 さようならの余韻。

●Act:Nicolas huit(ja2921)
 浮き浮きとした笑顔でニコラはオブジェの前にいた。その手にはルーズリーフ――の束、と言ってもよいだろう。
 そこにビッシリと書き連ねてあるのは、名前だった。昨日の晩に丁寧に記していったものである。
「……――」
 そして愛らしい笑顔のまま声に出すのは、ルーズリーフに記された名前。大好きな人の名前。一つ、一つ、また一つ。
 途中で噛んだりするけども、好きな人の名前は読むだけでも楽しくって。それは幸せな一時で。
「――大好きだよっ!」
 最後の名前を言い終えて、満面の笑み。いつも沢山好きっていってるけど、改めて。
 好きは何回言ってもいいものだし、いっぱい言うほうがいいと思うし――好きの数だけ皆も自分も幸せになるから。
「みんな、僕の大切で大好きな人だから。僕の事もずーっと、好きでいてね! 大好きっ」
 オブジェに心からのハグを。
 友達・家族・先生・僕に関わった全ての人=彼の愛する人たち。
 これからも、この幸せが続きますように――この幸せがもっと幸せになりますように!

●Act:ラグナ・グラウシード(ja3538)
「よっし!」
 威風堂々とオブジェの前。表情を斬キリリと引き締めて、本気の非モテ騎士ラグナの告白タイム★はっじまっるよー!
「ああ! 我が愛しの君よ!」
 ズバッと跪いたその様は真剣、本気で彼女が欲しいと『理想』をイメージして心の底から大きく叫ぶ。
「美しいその顔、その花のような唇を今すぐ奪ってしまいたい! その細い腰を抱き寄せて、私だけのものに! そうして、私の名前を呼んでくれ……その愛らしい声で、私のこころを奪ってくれ! もう私が君以外の女性に見向きもできなくなるように、呪縛の魔法をかけてくれ!」
 バッと手を広げて、アモーレ。
「もし私が君を裏切るようなことがあれば、どうか私を罰してくれ! 二度と迷うことのないように、私を君の恋の奴隷にしてくれ!」
 あれ?
「君の奴隷になりたいッ! 君の靴の底になって毎日踏まれたいッッ!!」
 ロマンティックが行方不明。どうやら彼はいぢめられたい派らしいです。
 そんな非モテ騎士を、オブジェ様は無表情(?)でじっと見下ろしていた……

●Act:エルレーン・バルハザード(ja0889)
 その日、少女の身体を包んでいたのは大きめの男性用スーツであった。
 そのまま、おどおど。けれどしっかり言葉を紡いで。
「おぶじぇ様、あのね? 今から変身する、おとこのひとにカノジョをつくってあげて、なの。 そのひとになって告白するね」
 と――変化の術にて変わったのはラグナの姿であった。
 深呼吸。真剣な面持ち。彼になりきって、跪いて、像を見上げて、まるで騎士が凛と誓いを捧げる様に。
「君のことをずっと見ていた……愛している。どうか、私の愛を受け入れてほしい」
 彼女が願うは己が幸せではなくラグナの幸せ。何故か?自分は良いのか?オブジェにそう訊ねられた様な気がして――立ち上がったエルレーンは変身を解き、答えた。
「うふふ……私はいいの。ラグナがしあわせになるんだったら、それで」
 そうして、にこり、と笑うだけ。

●Act:雪室 チルル(ja0220)
(※という設定です)
 罠にかかってしまい、チルル属する部隊は完全に包囲されてしまった。
 刻一刻と迫りくる大量の敵軍――誰かが殿を務めない限り全滅は確定。
 誰もが躊躇する中、しかし名乗り上げる者が居た。
 俺がやろう。その言葉にチルルの胸がドキリと跳ねる。それは、彼は、模擬戦や依頼でいつも激突していた己がライバル的存在。
「あ、あたいもっ!」
 その志願に対し半ば反射的に彼女も慌てて名乗り出た。もはや生きて帰ることは不可能、そう知りながら。彼と共に殿として。
「も、もし生きて帰れたら、あ、あたいと付き合ってくれたらなって……」
 横目にちらりと彼を見る。驚いて振り返る彼に、かっと頬を紅くして照れ隠しの様に語感を強め、指先を突き付けて。
「か、勘違いしないでよ! あんたに死なれたら張り合いがないだけだからよ!」
 本当?顔を覗き込んで薄笑む彼にチルルの頬は益々赤い。あぁ、反則じゃないか。それを誤魔化す様に敵影へと大きく一歩。
「あー! もー! どっちが多く倒せるか勝負よ! 良いわね!」
 あたいが勝ったら、付き合ってよね――なんて。

●Act:雀原 麦子(ja1553)
 対外的には 幻のビールへの恋心と出会いを願ったとかなんとか。
 『あの子』の横に腰を下ろして、朗らかに笑ませた目元で夕陽を見遣る。
「え〜と、あなたが行方不明になってけっこう経つわよね。優しくて、明るくて、強くて、頼りがいがあって……それでいて危なっかしくて……まあ、私もあなたみたいになりたくて頑張ってるつもりなんだけど」
 まだまだぜんぜん及んでないってとこかな、苦笑交じりに頬を掻いた。脇に置いていたビールを一口、指先に関の冷たさを感じつつ。お酒の力を借りないと耐えきれない事も多いし。
 一瞬顔に落ちる影――されど、『友人』へ振り返った時にはいつもの明るい笑顔であった。
「……天魔絡みの手掛かりでも探しにこの学園へ来てみたんで、どっかでふらふらしてる様ならこっちから探しに行くから覚悟しときなさい♪」
 オブジェにデコピン、悪戯っぽく微笑んで。
「噂になるほど御利益があるんだったら、私の願いもついでに叶えてよね♪」
 どうか、天魔襲撃で行方知れずの友達が帰って来ますように。
 待ってるからね、ずっと。

●Act:雫(ja1894)
「人を好きになるってどんな感じなのでしょうか」
 オブジェへ御供え物と設置したお菓子から造形へ視線を移して、どこか不満そうに呟いた。家族への愛情と好きな異性への愛情の差が分からない事への愚痴を言いに来たのである。
「先日、クラスの友人に好きな人を聞かれたもで最初は姉様や友人の名前を言ったのですが、特別に好きな人は?と聞かれて答えられませんでした。
 ある依頼で、棄棄先生に汚れを拭いて貰った時に暖かな気持ちになったと話したのですが、友人達はそれは違うのではと言われました。あの時に感じたのは、父性だったのでしょうか?」
 奇天烈な造形は沈黙を守っている。分かっている、このオブジェが急に喋り出すなんて無い事ぐらいは。ましてや全てについて正しい答えを言うだなんて。
 けれど、愚痴とは吐くだけでも存外スッキリするもので。奇麗なんだから、と褒められた己の髪を一撫で。そのまま踵を返しかけて――思い出したかのように一言。
「そういえば……短パン姿の同級生を見て鼻息を荒くしている上級生が居たのですが、何故なのでしょうか?」
 うぅん。神のみぞ知る……じゃないかなぁ。

●Act:亀山 淳紅(ja2261)
 噂については微妙に懐疑的。でも、偶には相手に言えないことを口に出してみるのもいいかなー、なんて。
 淳紅はエア恋人にというより、オブジェ自身に話しかけていた。
「恋、とはまたちゃうかもしれんけど……恋愛って、相手が無事でおらんと成就できひんやん? せやから、成就はこっちでなんとかするから。相手がなるだけ無事でいれるように、お願いできひんかなぁ……」
 この通り、と手を合わせて。勿論相手は造形なので口を訊いたりしないのだけれど、だからこそ勝手に解釈。おおきに、よろしゅう一つ頼んます。
 それから最後に、と表情を緩く微笑ませて。歌う様に奇麗な声で。
「T’estimo, meu boc negre petit.」
 『大好きやで、自分の小さな黒山羊さん』。そんな意味。相手は自分より10も下の男の子なので恋愛というには些か不思議なものだけれど。
 さぁ、帰ろう。鼻歌交じりに踵を返した。

●Act:梅ヶ枝 寿(ja2303)
「え、告白すっとマジで恋が叶うの。叶っちゃうの。 つか『恋のオブジェ様』ってアレじゃね。かなり胡散臭くね」
 ………。
 沈黙が寿とオブジェの間に流れる。ついでに妙に寂しい風も。なんかきまずくなった。
「……やー、別にアレですよ。 信じてるわけじゃねーけど?ネタには?のっかっておこう的な?」
 …………。
「恋オブ様! マジ信じてる恋オブ様! とりあえず告白しますんで!」
 と、一旦一間。ゴホンと咳払いを一つ。
「……俺のこの恋が叶うのは、何年後になるのかな……。この学園にいる間だといーけど、別に無理矢理そーなりてーって訳じゃねーから……。20代だって……30代……あ、いや、最悪40代50代だっていーし! 俺待つし!」
 だから、だから……!
「『梅ヶ枝まじウケるw』だけで終わらない女子、いつか俺の前に現れて、そしてお付き合いしてください……! まだ見ぬキミが好きです……!」
 切実に。ヒートアップした勢いのままオブジェ様に抱き付いて。
「あ、やべ、なんか目から汗が……」
 暖かいそれが伝う頬には、おだやかなほほえみが……
 だいじょうぶだ、どっかのいんらんぴんくが「生徒諸君は俺の嫁」っつってたよ。やったね寿ちゃん!

●Act:氷雨 静(ja4221)
 ――先ず、A曰く。
 真人間へのリハビリ。仮想の相手へ向けて。
「今日はお呼びたてして申し訳ありません。ちょっと込み入ったお話があるのですが聞いて頂けますか?」
 にこにこ人当たりの良い笑顔。人懐こくて明るく朗らか、絵に描いた様な『いいこ』。
「この笑顔の私、実は仮面なんです。ずるいでしょう? 打算のためにいい子ぶっていたんです」
 告白、紛れもない告白であった。
 ――次いで、B曰く。
 無表情で淡々と。
「これが本当の私です。誰にも見せたくなかったんです。でも、貴方なら私ごと受け止めてくれるかもしれないって思ってしまいました。期待は会う度に強くなりました。今はもう抑えきれません」
 こんなどうしようもない私でもよかったらどうか。どうか。
「……どうか私と付き合って下さい」
 不意に頬に感じた温もり。それが涙だと気付くまでには一間が必要であった。
 どうして?困惑が隠せない。
「あれ? どうしたんだろ? 涙が……」
 誰か、この目元を拭う優しい指先を求めて。無意識に虚空へと手を伸ばした。

●Act:久遠 栄(ja2400)
 散歩するようにぶらぶらと。されど、その表情はどこか遠くを見つめる様に物憂げな。
 空き地の短い草を踏み締め、立ち止ったのはオブジェの前。そっと伸ばす手。指先でつるりと撫でた。
 その微妙な曲線と陰影が彼女の事を思わせる――一瞬触れ合ったと思った心。擦り寄ってきた時のくすぐったさ。
 溜息を一つ。震える目蓋をそっと閉じ、深呼吸をもう一度。
「君との出会いは何てこと無い道端だったね」
 表情は笑顔、されど何処か寂しげな。その姿は愛しいものに囁くそれであった。
「俺が声をかけると君は警戒して距離を取りながらも興味深そうな顔をしてた。頭をなでるとそっと頭を押し付けてた可愛い君を忘れられないよ。また煮干しを持って行くよ、今度は食べてくれると嬉しいな」
 優しい手つきでもう一度撫で――それは、野良猫ミャー子との思ひ出なのである。

●Act:栗原 ひなこ(ja3001)
「ねぇ先生、あの噂ってホント?」
「疑わしいなら、実際に試してみたらどうだ?」
「それもそうだね〜。……これであたしにも恋人が出来るようになるかなぁ」
「もしもん時は俺様が嫁に貰ったらぁ」
 なんて、先生の冗句めいた声を思い出しつつオブジェの前。うわぁ、と息を飲んだ。これが噂のオブジェ?なんとも不思議な。
(折角の機会だし誰とかじゃないけど告白しちゃお〜)
 ドキドキ、さぁ、頑張ろう。
「えっと……もし恋人が出来たら……ね、やりたいなって思う事があって。その……場所とかはどこでもいいんだけど、て……手を繋いで一緒に歩きたいなぁって……」
 真っ赤に照れて、緊張に乾く唇を感じつつ。
「腕を組んだりするのは結構平気なんだけど、手を繋ぐのは勇気がいるというか、その……多分最初はそわそわ恥ずかしくって、服とか掴んじゃうかもだけど、その時にあなたから手を差出してくれたら、嬉しいなぁ……なんて。そういうのは……ダメ、かなぁ……」
 耳まで赤く、上目にそっと見遣る。うぅ、恥ずかしい!
「えぇーーっとっ、あの、こっ告白違いかもだけど、どーかあたしにも素敵な人が出来ますよ〜にっ」
 赤面を隠す様に、顔の前で手を合わせた。

●Act:Rehni Nam(ja5283)
「リア充になりたいのですよ〜!」
 というのは表向きで。
(届け、この想い。あの人の心へ)
 それが本当の心であった。
 造形の前で思い返す。初めての出会いは部活。一緒にすごして、気が付いたら、好きだった。最近、周りにからかわれて少し突き放してからあまり会えていない。
(寂しいよ、貴方の笑顔が見たいよ……)
 想いを自覚したのは、いつかのデートごっこの時。彼の冗談が、心を揺らした。
 その時の衝動のまま口にした言葉。そして別れ間際の、頬へのキス。
 ……好きでなかったら、そんなこと、出来ない。
 だから、想いをこの造形に託して。
「…………さ、………君。わ、私はあ、貴方のことが、好きです!」
 本番じゃないけれど、精一杯のこの気持ち。

●Act:木ノ宮 幸穂(ja4004)
 そろそろ一ヶ月だね。と、傍に佇む『消えた恋人』へ語りかけた。最後の告白。
「正直、文句言えば良かったとか思うんだよ。そもそも飽きたの一言で音沙汰もないとかふざけてる。キミが居なくなりそうなのは薄々気付いていたことだし別にいいけど。せめてちゃんと別れをして欲しかったよ」
  ここで一旦、一息を。
「……こんな風になったけど。キミといた時間はとても楽しかったし幸せだった。ありがとう。大好きでした」
 過去形だけど、気持ちは本物だから。笑顔で、踵を返して。
 迷って。
 レフニーに保護されて。
 一緒に帰りながら、問い合った。お互いの相手の事。
「私は最後の告白だけどね。ナムさんは告白の練習かな?」
「……はい」
 赤面しつつの頷きに、ニッコリ笑って空を見た。
「そっか、両想いになれるようがんばってね」
 視界には、奇麗な赤色がいっぱいに広がっている。

●Act:若杉 英斗(ja4230)
(これまで危険な依頼も受けてきたが……いままでで最も困難な依頼に間違いない)
 神妙な面持ち。まるで自分を落ち着かせるかの様に首にかけたロケットを弄くりまくっていた。
「俺、彼女ができたらロケットに彼女の写真を入れるんだ。そして、敵の攻撃を受けた時『このロケットが胸ポケットに入っていなかったら……』をやるんだ……!」
 そう、この日の為に買ってきたのだ。死亡フラグっぽいけど、気にするな!
 とまぁそんなこんなで先ずオブジェへと二礼二拍手一拝。スッと背筋を伸ばして――凝固。堅いのは防御力だけで良いんだぞ!
(だめだ……。いざ本番になると言葉が出てこない……)
 そして、それからまたたっぷり間が空いて。
「……とりいそぎ、まず出会うところからはじめませんか?」
 そこからかいな、というツッコミはさて置き。
 もし運命の人にもう出会っているとしたら、それは一体誰なのだろう――そんな事を考えつつ、貴方とコンビにディバインナイトは恋のオブジェ様へ背を向けるのでした。まる。

●Act:大浦正義(ja2956)
「まぁ、恥ずかしいけど。遅かれ早かれ、やらないといけないだろうしね……」
 それに誰にも聞かれることがないなら、練習だと思ってやってみよう。願掛けだしね。
 髪を飾る奇麗な鈴がリンと鳴った。
「ええと……知り合って、そんなに長くもなくて、突然にこう言うと、驚くだろうけど。 僕は性格がこうだから、危険な事に飛び込む事があるかもしれない」
 戦闘狂。血に酔い嗤う事こそ悦楽。正義の為。斃して護る。
「そんな男でも……。うん、ハッキリと言おう。 君が好きだ。だから、僕のことを好きになって欲しい。駄目かな?」
 これといった大切と思えるモノがまだない。だから、こそ。

●Act:土方 勇(ja3751)&権現堂 桜弥(ja4461)
「土方くん……正気かい? 今ならまだ間に合う、言い難いなら一緒にいってあげても良いよ」
 鬼気迫る表情で両肩に手を置いた正義の提案を断り――だって誰かに見られたら効果が無いから、と。いつもの調子で例のアレの前。
(……リア充になるために、彼女にはネタとしての相手役になってもらおう。どうせバレないしいいよね)
 なんて思う優が思い浮かべるのはどこぞの残念なミス・パーフェクトであった。おっとりした声でマイペースに始める。
「貴女の第一印象は、単に面白そうな人だなって思っただけだった。でも、なんというかな。どんどん気になってきてね……その、つまり……」
 一間、空気を大きく吸い込んで。
「……僕の【飼主】になってください!」
 ふぅ。やりきった。これで僕の将来は安泰か……

 所変わって。

(こんな所を残念な大学生とか勇にでも見られたら大変だわ……)
 例の噂を聞いた『どこぞの残念なミス・パーフェクト』さんは誰にも見つからぬ様とそれを目指していた。もうじき目的地か、そう思ってふっと気を緩めた瞬間――衝撃。誰かにぶつかったのだと一瞬遅れで理解した。
「あ桜弥さん」
「え? い、勇っ!? 何してるのよ!?」
 それは桜弥が『見られたら大変』だと思っていた勇その人で。お互いにお互いが顔を赤く狼狽えて。
「今さっき飼主に……なって、って」
「な、何を考えてるのよ!」
 顔面にキック。
「ぶっ!?」
(え? なんで彼女が居るんだやっちまった、これで僕の将来は閉ざされた……)
 と勇が現実逃避している間にもキックキックキック。最終的に踏みつけて。
「痛、ちょ踏みつけ!? ……白も」
「な、なに見てるのよ!」
 ドゴ!
「……似…合う」
 勇ここに死す。

 さぁ気を取り直して桜弥はオブジェへ。
 でも、さっきの事で何をお願いすればいいか混乱して解らない。脳裏には残念戦隊メンバーやらペッt……勇の顔が。
(まったく……もう!! どうしようかしら……)
 斯くして盛大な溜息の後、彼女は半ば投げやりに言い放ったのであった。
「残念とか変態とかペットとか、そういう男性以外と巡り合わせて下さい!」
 それが叶えられるかは神のみぞ知る。

●Act:星杜 焔(ja5378)
(恋愛成就……か。俺の様な者を好きになる人間などいる筈ないからな……)
 焔は自分が『ぼっち』であると思っている。非モテ。貴方とコンビにディバインナイト。
(これ迄も女の子には嫌われ捲りだし……でも家族は欲しいなあ)
 ある少女の事がふと頭によぎる、が――あれは結局己にとって妹でしかなかったな、とぼんやり思う。自己完結。
 そんな物思いの間にもう目的地に着いた様だ。例のオブジェ。変な形。まぁ、取り敢えず。
「えーっと……可愛い女の子の恋人ができますように〜同い年以上で〜背が俺より低くて〜笑顔が綺麗で〜淑やかで〜トレンチコートが似合って〜コートの下は森ガール系で〜散弾銃を装備していて〜天魔にぶっ放す様が可憐で〜一緒にヒャッハーしてくれて〜顔は猫っぽい感じの赤い目で睫が長くて〜黒髪でストレートロングヘアーで〜声は鈴が鳴る様なお嬢様っぽい感じで〜それから〜(割愛)」
 多分、オブジェ様がリアル人だったら『えぇい覚えきれんわ』って絶望ポーズしてる。
「で〜それと〜……三回目は両思いで元気な女の子がいいです……」
 目がうつろ。遠くを見つめる悟った様な瞳。
「うん………切実に」
 何が、とは、まぁ、お察し下さい。

●Act:十八 九十七(ja4233)
(お願いしますわよ。効力、信じてます事よ……ええ……ホントに……)
 表情こそ常の、いや常より険しさが増していた。だが、それでも九十七は女の子なのである。恋しちゃったりしているのである。小さな深呼吸で早鐘の心臓を落ちつけて――そう、これは前哨戦。超一方通行的微妙な片想い相手、いつかその相手に告白する事になった際の為に。早い話が気の早い予行演習である。
 立ち止った。正面に例のオブジェ。身立てるのは片思い相手――長身でイケメンでマントばさぁで荒ぶるお母さん度な男性である。そしてシチュエーションは所謂『伝説の木の下で』的な、すげぇベタベタなヤツ。さぁいってみようヒャッハー。
「あの……急にこんな所に呼びだしちゃって、ごめんなさい……っ、はなこ、どうしても、言いたい事があって……」
 普段からは全く以って想像着かない超絶誰てめぇ乙女状態。演技に熱が入る内に狂信しちゃってたり。
「今までずっと悩んでたの……だって、はなこの所為で、貴方とはなこの今までの関係が台無しになっちゃうのが怖くって……でも、言わないままずっと後悔する方が、もっと怖くって」
 おずおずと彼を見遣った。潤んだ上目。
「……貴方が好き。世界の何より、だいすき。貴方がいれば、はなこ他に何も要らないから」
 だからお願い、と――伝説の木に見守られて。
 それは、おにいちゃん()が御赤飯を炊きたくなる光景だった。

●Act:鬼燈 しきみ(ja3040)
「おー面白いものがあるねーっていうか変な形だねー本当に成就するのかなー?」
 ぺしぺしぺちぺち、オブジェの頭部(?)を手で叩いて。しかしまぁ、ここは愛を囁く流れ?
「んー特に好きな人とかいないけどボクもやってみるーいえーい。ん。お供えとかしたほうがいいのかなー? おはぎ置いとくねーうぇーいおはぎー」
 スッと供えるおはぎ。ホントは二個あったんだけど、一個は頂いた。まぁいっか。取り敢えずレッツ告白。でも、オブジェ相手とはいえ告白なんて初めてなしきみちゃんなのであった。
「ん……えと……」
 そわそわモジモジ。迷いに迷って、ようやっと。
「ボク……キミのことすき……かも……」
 それが精一杯で、全力で、限界。因みに付き合うなら珍しい本を沢山くれる人か本を書いてくれる人だったり――兎にも角にも終わったので何もなかったかの様に通常モード。
 その帰り道、顔を真っ赤にしている九十七と遭遇して。ほほう、ニヤニヤ。顔を覗き込む。
「誰のことを思って告白したのかなー?」
「言いませんの! 口にナパーム弾ぶっこまれても言いませんし言えませんのでしてございましてなのでして!」
「うにーうろたえるつっくんとか超可愛いー」
 ほっぺつんつん、談笑しながらさぁ帰ろう。

●Act:鳳 優希(ja3762)
 ごめんなさいと、改めて愛の告白。
 思い返すのは先日の夫婦喧嘩。実はお互い口を聞いておりませなんだ、と告白を一つして。
 オブジェをきっと見澄ますなり、先ずはスライディング土下座。
「静矢さーん、静矢さーん。希も悪かったと今なら思うなのー、ごめんなさいなのー☆」
 そして、愛を込めて。
「いつも、愛してくれる静矢さんが好きなのー☆ 静矢さんの優しさが好きなのー☆ そして、甘い言葉を囁いてくれる声も好きなのー☆ それから……」
 ずっと、ずっと、腐るほど続く。愛の数だけ。
 顔を上げて微笑んだ。
「だからこれからも宜しくしてなのー☆ 希は、静矢さんを愛してるなのー☆」
 照れ笑い一つ。脚の土誇りを軽く払ってしゃかしゃか撤退。

●Act:鳳 静矢(ja3856)
「これは絶好の機会なのか……むぅ」
 顎に手を添え溜息一つ。先程チラと見かけた愛妻の姿。その横顔を脳裏に留めて考える。
 些細な事で喧嘩したり不意の言動で怒らせる事もあるだろう。
 しかしその際素直に自ずから謝れる状況というのは少ない。
 そう、気を許し合い慣れ親しんだ相手であればあるほどに。
 それ故の今日までの仲違い。両者譲らずの意地の張り合い。
 本音は、この状況を打破したい。故に彼は――オブジェ前で土下座して。
「……すまん、優希。あの日、色々あってお姫様抱っこで寝室まで連れて行けなかった事は謝る。だからと言って愛してない訳では無いんだ……愛しているよ、優希……本当にすまない」
 りあじゅうおしあわせに!

●Act:桜木 真里(ja5827)&幽樂 來鬼(ja7445)&雨宮 キラ(ja7600) &天野 声(ja7513)
「ねぇ、好きな人っている?」
 待っている間、からかいを含んだキラの問い掛けに。
「えっと、俺好きな人いないんだけどな……」
「エア告白って……うちはカレシとか居ないんだけどどうしよう。ってか告白じたいしことこないぉ」
「まぁそう言ううちもノリできてみたのはいいが……相手がいないんだよなぁ……」
「俺たち、皆好きな人いなんですね……」
 真里の苦笑につられて笑う。別に好きな人が居なくっても理想的なアレでいいのよと教師の声。皆青春してるなぁ、と声も目元を緩く笑ませた。
 來鬼は雰囲気に未だ馴染めずと視線を泳がせた先、視線の合った教師へ問うた。本当に成就するのか、と。返事はサムズアップ。そうか。

 さて巡って来た順番、先ずは真里。オブジェの前に一人きり。
(結局いないものはどうしようもないし)
 なので、仕方ないかと手をパンパン叩いて合わせてお参りを。
(ずっと傍にいたいと思える大切な人が出来ますように)
 よし戻るか、いや折角だし告白の練習でも。何を言おう?シンプルなのが一番良いだろう。では言おう。
「好きだよ」
 と。言ったけど、まぁ、なんだ。照れる。急いで踵を返して、お次はキラの番。誰も居ないのを確認してから――オブジェの奇怪さに思わず吹いてしまったけれど。さて気を取り直して。
「らいちゃん、声ちゃんとゆーちゃんへ」
 大事な大事な友達へ。
「ありがとう、大好きだよ」
 これからもよろしくね、と照れつつニッコリ。
 でも、これでお終いじゃない。次はいつか出会うかもしれない大事な人へと。
「うちと出会うまでも、幸せでいてね、出会ったらもっと幸せにするから」
 と、言っといて――ぼふんと赤面。悶えつ悶えつ走り去った。
 そして声へと順番は巡って来る。
「告白かぁ……人型なら抱きしめてみたり、いろいろ雰囲気作れたんだけど……」
 焼きそばパンと烏龍茶をお供えしたオブジェを見据え、徐に。よいせと造形の前に座ってその不思議なオブジェをしばらく眺めた後。
「う〜ん、やっぱり俺はこういう場所で願掛けするより面と向かって告白する方が性に合ってる気がするな」
 と、供えた物へ手を伸ばした。食べ終わったら戻ろう。そして心算通りに立ち上がって踵を返しかけて――思い出したかの様に再度振り返った。
「もし本当にご利益があるってんなら、俺の恋が成就するように見守っててくれよ。それだけで、俺は充分だからさ」
 そしてお次は來鬼。オブジェの姿に笑いつつも。
「告白ははずかしいぉ」
 呟きつつも、それを見遣って。頬を薄い紅に染めて。未だ見ぬ彼氏へ。
「大好きだよ」
 照れつ、笑いつ。

 そしてまた四人で。
「「どうだった?」」
 來鬼とキラの問い掛けに、声は薄笑いを。真理は「オブジェ相手でも告白は恥ずかしかった」と。
 そして、楽しい談笑はしばし続く――

●Act:朱鞠内ホリプパ(ja6000)
「いい歳こいて神頼み、か……」
 等と溜息を吐くホリプパは見た目こそ幼いが正真正銘の20代。メランコリィに重い溜息。告白しに来たはいいけど、成就させたい相手がいなかったこの絶望よ。
「周りの子は皆結婚して……ボクだけ行き遅れ……」
 思い出しては顔が更に暗くなる。一回大学出てるけど、その頃の友達は皆……。容姿の所為で三十路一歩手前なのに交際経験も無いだなんて。
「若い子は良いにゃー……これからがあって……」
 教室で出会った他の生徒達。羨ましい、と眺めていた。リア充だったら溜息のオマケつきだ。
 まぁ、取り敢えず。ここには溜息を吐きに来たのではないのだし、折角だし――造形へ先ずは『イランカラプテ』と。
「ボクは、キミよりずっと早くお婆さんになっちゃうけど……」
 頬を真っ赤に、伏せ気味の顔の目は泳ぎ泳ぎ、それでも言葉はストレート。
「でも、キミのことをずっと大好きでいるから……。だから、ボクとお付き合いしてください……!」
 いつか運命の人に出会えますように、と。

●Act:菊開 すみれ(ja6392)
 気持ちが高まり過ぎた所為か。つまるところド派手に転んだ。あぁ誰も見ていなくって良かったと慌てて起き上がり、それでも反射的に人が居やしまいかと周囲を見渡して、ようやっと一つ呼吸を挟んで。
「こんな所に呼び出してごめんなさい。今日あなたに言いたいことがあったの。学校帰りに待ち伏せするの止めてくれる? 一緒に帰って友達とかに噂されると困るから!」
 ……沈黙。
 咳払い一つ、それから真剣な眼差しに。決心したように真っ直ぐ見詰めて。
「あなたの事が好きです。いつからか覚えてないけど、気がついたら目で追っかけていました。人見知りな私の間合いに躊躇なく入ってきて……あなたの事が好きになってしまって、とっても悔しいなって」
 それは笑顔だった。ちょっと泣きそうな、儚く消え去ってしまいそうな。
「でも、私の気持ちはあなたには迷惑だから。だから、これで私の胸にしまいます。あなたの……彼女にしてくれませんか?」
 こんな、私だけれども。
 恋だって、できるんだ。きっと。

●Act:九重 棗(ja6680)
 昼寝から目が覚めたばかりで、まだ若干眠気が残っている。そんな目を擦って、あー、と気怠げな声を吐いてから。
「俺の好きなのは俺の手に届く範囲全部だぜ? 交友然り、知り合い然り。俺はそいつらさえ幸せならそれでいいんだ。他がどうなろうと正直知ったこっちゃねぇな」
 あ、友達的な意味だからなと付け加え。
「ま、俺の手の届く範囲さえ護れればそれでいいんだしな。偽善者と思われようが俺はそう思ってる。皆大好きだぜ?」
 なんて、言葉の最中は笑顔だった。こういうのも悪くない。
 さて用事も済んだしちゃっちゃと帰ろうか――とその前に。オブジェへと振り向いて。
「皆の事は大好きだけどな? 彼女のことは愛してるぜ」
 クスリと含み笑い、いよいよ踵を返して去ってゆく。戻ったら、皆の様子を見たり誰かと話したり、取り敢えずゆっくりして皆の様子を見守るとしよう。

●Act:レイ(ja6868)
「はい! どうも! 高い所から失礼します! キューピット・レイきゅん登場です!」
 意気揚々、翼のはためく凛々しい音。上から来るぞ、気を付けろ!
「告白です!」
 華麗に参上。それは小天使の翼で宙を飛びつつショートボウを携えた騎士は紳士でなければならない系の紳士キューピッドでした。
「オイラは男の娘が大好きです! かわいい男の娘が大好きなんです! 特に好きな男の娘がいます! 好きで好きで好きで堪らないです! チューしたいです! もう2回はしてるけどもっとチューしたいです! チュー以外にもいっぱいしたいです! デートも色々な所に行きたいです! 好きだー! お前が欲しい! 結婚してk」
 そこまで言って効果が切れて真っ逆様。それでも「ぎゃー!好きだ!!」と言うもだから見上げた度胸である。
 因みにキューピットって言ってもマッパではない、お尻丸出(しばらく美しい花々の映像をお楽しみ下さい)

●Act:要 忍(ja7795)
「こういうイベントも楽しそうだね〜〜」
 そういう相手がいる訳じゃないけれど。えろえろ参上、せっかくのお祭りだから楽しんでかなきゃ。せいてきないみで。
 ここは正攻法よりも邪道で。すなわち、
 押し倒して→既成事実→告白
 のながれで行っ(しばらく美しい花々の映像をお楽しみ下さい)

●Act:アーレイ・バーグ(ja0276)
 ドサリ。遺言モードのアーレイが草叢に倒れ伏した。
「いくら辛い物が好きでもラーメンにカプサイシンの結晶を入れるのはやり過ぎだと思うの……もう辛いとかそういうレベルじゃなくてただの劇物です……第二の私を生み出さないためにもせめてラーメンに入れるのは七味唐辛子ぐらいにしておいて……あ……ちゃんと言われた通り生命保険に入っておいたよ?書類書くの面倒だったけど20ぐらい入っといたから……ちゃんと受取人はしーちゃんにしてあるから大丈夫だよぉ……」
 そして力尽きた。
「あ、決してひんぬーのしーちゃんがきょぬーをねたんで暗殺なんて思ってない……うわなにをするくぁwせdrftgyふじこlp;」
 (しばらく美しい花々の映像をお楽しみ下さい)

●Act:アイリ・エルヴァスティ(ja8206)
 胸が大きいと変にそこばかり注目される。
 大きい胸は母性の証だと、そう跳ね返すけれど、じろじろ見られるのが気にならないわけじゃない。だからそういうのを気にしない、いや、気にしても節度を守り相手を慮ってくれる人。
 そんな人が好きだ。我儘を言えば紅茶を上手く淹れる事が出来たらもっといい。
 なかなか巡り合えないけれど、少なくとも今、友として傍に居てくれる仲間達にその手合いはいない……ような気がする。
 視線があって照れられると、こちらも照れるけれど少し暖かい気持ちになる。
 まだ、特定の誰、というわけじゃないけれど。
(あの中の誰かなら、たぶん、私は幸せになれると思う)
 その暖かい気持ちを信じて。できれば、まだ特定の人のいない相手がいい。オブジェの前に立って、浅く呼吸を一つして、まだあまり上手く像を結ばない不特定の誰かに。
「……好きだよ」
 それでも、いつか花開きますように。

●Act:ファング・クラウド(ja7828)
 おそらく普通の目的ではないだろう、と自覚している。
 普通は、愛する人に想いを再度伝え、愛を確認する。または、これから愛するであろう人に想いを伝え、神のみぞ知る時間を味わう。
 だが彼はそんな人間等、最早居ない。
 だと言うのに彼がこの造形の前に立つ理由。
 ――思い返す遠い過去。華やいでいた記憶達。何故華やいでいたか?『彼女』が居たからだ。
 だが、それはもう、過去なのである。
 過去に訣別を着ける為。ある友人が言った『彼女を振り切る』為に。そして面影がある『とある少女』の事を追ってる自身がいる事にも気付きながらも。
「ありがとう、明日、君が死んでからも俺は君に支えられてきた。でも、今日でそれも御終いだ、御終いにしなければならない。そろそろ、君の遺言の一部ぐらい、叶えなきゃいけないよな」
 一呼吸の間、永遠の様で一瞬の様に感じた刹那の後に。せめてと柔く微笑んだ。
「ありがとう明日、愛していました――さようなら」
 どうかお元気で。安らかに眠れ。

●Act:清良 奈緒(ja7916)
 「お兄さん大事な人告白するの? お姉さんは?」と、聞き回っていた。教師にも訊いた。分からない事は何でも聞けって言ったから。
「先生、みんなの言ってる『リア充』ってなぁに?」
 困らせる可能性、というのは純真無垢すぎる少女には分からず。
「自分の事を幸せって思える奴の事だぜ」
 優しい語調で微笑む教師はそう言い、少女の背中をポンと押した。さ、行っといで。
 そして今はオブジェの前。
「……好きな人に自分からいく……か……」
 牙2号と仲良しの背の高いお姉さんの言葉を思い出し、首を傾げる。好きな人。数えてみよう。
「お兄ちゃん、母ちゃん、父ちゃん、牙、牙2号、喫茶店のお姉さんお兄さんたち……」
 そして、閃いたと言わんばかりに声を張り上げる結論。
「みんなみんな、大好きだよ!」
 そうだ、自分はみんなが大好き。それは幸せだと思う、だから自分はリア充なのだろう。
 軽快な足取りで戻る。戻ったら、みんなみんなに大好きと言おう、何度でも。
 それはきっと、きっと、とっても幸せ。

●Act:如月 優(ja7990)
(恋人……一緒にいて、安心できるような、そんな人……)
 一見クールな顔だけど。ほわほわ頭に浮かぶのはあれや、これや、でもあやふやで上手く形に出来なくて。
(いてくれたら嬉しくて、いないと、なにか心細い。友達よりちょっとだけ温度が高い、そんな感じの人)
 でもどうすればいいか、よく分からない……困惑の表情で具に眺める例のオブジェ。どうやってコレを彼に見立てればいいのだろうか。
(いや、頭で考えてどうこうじゃない。むしろ考えるのなら妄想しろ!)
 カッ!
(コレはアレだコレはアレだコレはアレだコレはダレだ。よし……)
 掌の変な汗は服でぬぐって、一瞬躊躇って、それから決心したようにそっとオブジェに額を付けた。
 深呼吸を、一つ。
「… … … … … … …」
 優が何と言ったのか。
 聞こえたのは、恋のオブジェ様だけでいい。

●Act:アンネ・ベルセリウス(ja8216)
 さて、アンネは気怠げに首を傾げた。
「告白告白……ふむぅ……どうやってやるべきっかねェ……」
 のんびりまったりぐーたらに生きてきた。心の中でどれだけ焦っていても表面に出したことは無い。
 我ながら生まれてこの方外側的には怠惰な生き方をしてきたと思う。
(しかしまぁ避けて通れない道があるのなら、そこは攻めに転じる必要があるわけで……)
「けど今更だけどォ、あたしからする必要あんのかねぇ……これって。てか男なんだから向こうからビシッとやってくれればこっちは楽なんだけど。いやそれだと手遅れになる可能性もあるか……」
 あるな、あるかもだ。なんて自問自答、再び開いた間に溜息でもして。
(まぁ……一生に一度ぐらいは、面倒がるのもナシの方向でいこっかね)
 それこそ一生もののコトに対してぐらいは。照れを隠す様に頬を掻き、一間開け、オブジェへとしどけなく凭れかかった。その顔には、薄い笑み。
「あんたがいいな」
 恋をするのならば。付け加えて、見上げる空は――茜色。

●Act:如月 敦志(ja0941)
「棄棄先生の話だからどうも信用できないが……」
「今なんつった(笑)」
「痛い! やめて! ローキックやめて!」
 なんて、散々蹴られた脚を摩り摩り。オブジェの前。
「こんなことでリア充になれるなら……」
 ぶつぶつ言いながらも、さぁ自分の番だ。
「どうせお前はこの瞬間も何時も通り気の向くままに生きているんだろうな。そういうところが結構好きだぜ。何時でも傍にいてお前を守るからな ……なんつってな」
 最後は濁す様に、つい視線を外して照れ笑いを噛み殺して、大きく溜息。
「まったく。何してんだろ俺……」
 駄目だ、思い返す程に顔が赤くなる。なのでさっさと踵を返して戻ってみれば、あちらこちらに自分と同じく顔を赤くした生徒達の姿があった。なんだか可笑しくなってきて、ついクスリと含み笑い。たまにはこういう平和なのもいっか。
「こういうのは御神籤と一緒だからな。当たるも八卦、当たらぬも八卦っと」
 微笑んで、持っていたお茶を一息に飲み干した。

●Act:虎綱・ガーフィールド(ja3547)
 ニンジャイヤーは地獄耳。深夜じゃないけど細かい事ァ気にするな。
「念のため調べに来たが杞憂で御座ったか」
 その名目は天魔の調査。が、オブジェはただのオブジェに過ぎず。この場に敵性天魔が居る訳もなく。
 ほっとしたところで気が抜けて、雰囲気流され、呟いたのは――気になる人の事。尤も、小声過ぎて空気に霧散したけれど。
「やれやれ、こんなシチュエーションなら仕方ないか」
 照れ隠しの苦笑、誤魔化す様な台詞。それから頭を振って振り返らずに踵を返した。
「よし! 此処でエア告白した人をリストアップして片っ端からしっと団に勧誘してくれるわ!」
「あ、個人情報は渡さぬのですよ」
「ゲェーッ先生!? ちょ 待っ アッー!」

●Act:エミーリア・ヴァルツァー(ja6869)
 オブジェの前に行くまで、彼女はずっと表情に憂いを翳らせ懊悩していた。友人が次々に例のオブジェへと向かって行くのを見送りながら迷っていた。
(お義姉様が、いらっしゃらないのですわ……)
 同じ時に会って、同じ時に恋をして、同じ人を思っているだろう血の繋がらない姉。だから……迷う。
 物憂げな溜息。そして、遂に自分の番となって。
「なんて前衛的な……」
 正面に恋のオブジェ様。きっと沢山の愛を聴いてきたのだろう造形。誰もが見てそうと分かるような形ではないのは、作り手の『思い』をそのまま形にしているからだろう、と思う。人の心は千差万別、ただその内側に熱を抱えている。
(……私の心は私だけの形)
 義姉の心も、あの子の心も。
(私一人が先に何かに願うのは、お義姉様への裏切りですわね)
 指先で触れた造形。そのひんやりした温度。そっと微笑んだ。
(だから今回は……恋する人達にエールを)
 自分の恋は自分で叶えるから。
 どうか、皆が幸せになりますように。

●閉幕ナイト
 そして完全に日が落ちて、空は暗い。夜である。
 静かな月明かりに輝くオブジェ――沢山の人の、幸せを願って。
『君達の想いが、叶いますように』



『了』


依頼結果

依頼成功度:普通
MVP: −
重体: −
面白かった!:31人

たぎるエロス・
大城・博志(ja0179)

大学部2年112組 男 ダアト
伝説の撃退士・
雪室 チルル(ja0220)

大学部1年4組 女 ルインズブレイド
己が魂を貫く者・
アーレイ・バーグ(ja0276)

大学部4年168組 女 ダアト
赫華Noir・
黒百合(ja0422)

高等部3年21組 女 鬼道忍軍
Silver fairy・
ファティナ・V・アイゼンブルク(ja0454)

卒業 女 ダアト
Wizard・
暮居 凪(ja0503)

大学部7年72組 女 ルインズブレイド
雷よりも速い風・
グラルス・ガリアクルーズ(ja0505)

大学部5年101組 男 ダアト
Blue Sphere Ballad・
君田 夢野(ja0561)

卒業 男 ルインズブレイド
紫水晶に魅入り魅入られし・
鷺谷 明(ja0776)

大学部5年116組 男 鬼道忍軍
戦場ジャーナリスト・
小田切ルビィ(ja0841)

卒業 男 ルインズブレイド
┌(┌ ^o^)┐<背徳王・
エルレーン・バルハザード(ja0889)

大学部5年242組 女 鬼道忍軍
厨房の魔術師・
如月 敦志(ja0941)

大学部7年133組 男 アカシックレコーダー:タイプB
ヨーヨー美少女(♂)・
犬乃 さんぽ(ja1272)

大学部4年5組 男 鬼道忍軍
最強の『普通』・
鈴代 征治(ja1305)

大学部4年5組 男 ルインズブレイド
夜のへべれけお姉さん・
雀原 麦子(ja1553)

大学部3年80組 女 阿修羅
歴戦の戦姫・
不破 雫(ja1894)

中等部2年1組 女 阿修羅
歌謡い・
亀山 淳紅(ja2261)

卒業 男 ダアト
哀の戦士・
梅ヶ枝 寿(ja2303)

卒業 男 阿修羅
心眼の射手・
久遠 栄(ja2400)

大学部7年71組 男 インフィルトレイター
お洒落Boy・
Nicolas huit(ja2921)

大学部5年136組 男 アストラルヴァンガード
彼女のために剣を取る・
大浦正義(ja2956)

大学部5年195組 男 阿修羅
懐かしい未来の夢を見た・
栗原 ひなこ(ja3001)

大学部5年255組 女 アストラルヴァンガード
読みて騙りて現想狂話・
鬼燈 しきみ(ja3040)

大学部5年204組 女 鬼道忍軍
KILL ALL RIAJU・
ラグナ・グラウシード(ja3538)

大学部5年54組 男 ディバインナイト
世紀末愚か者伝説・
虎綱・ガーフィールド(ja3547)

大学部4年193組 男 鬼道忍軍
縁の下の力持ち・
土方 勇(ja3751)

大学部4年5組 男 インフィルトレイター
蒼の絶対防壁・
鳳 蒼姫(ja3762)

卒業 女 ダアト
撃退士・
鳳 静矢(ja3856)

卒業 男 ルインズブレイド
撃退士・
木ノ宮 幸穂(ja4004)

大学部4年45組 女 インフィルトレイター
世界でただ1人の貴方へ・
氷雨 静(ja4221)

大学部4年62組 女 ダアト
ブレイブハート・
若杉 英斗(ja4230)

大学部4年4組 男 ディバインナイト
胸に秘めるは正義か狂気か・
十八 九十七(ja4233)

大学部4年18組 女 インフィルトレイター
噂の『サヤ』・
権現堂 桜弥(ja4461)

大学部9年244組 女 アストラルヴァンガード
前を向いて、未来へ・
Rehni Nam(ja5283)

卒業 女 アストラルヴァンガード
思い繋ぎし翠光の焔・
星杜 焔(ja5378)

卒業 男 ディバインナイト
真ごころを君に・
桜木 真里(ja5827)

卒業 男 ダアト
実年齢は嫁に行きました・
朱鞠内ホリプパ(ja6000)

大学部9年275組 女 鬼道忍軍
リリカルヴァイオレット・
菊開 すみれ(ja6392)

大学部4年237組 女 インフィルトレイター
リア充・
九重 棗(ja6680)

大学部4年2組 男 阿修羅
ごはんがかり・
レイ(ja6868)

高等部1年28組 男 ディバインナイト
心を込めて・
エミーリア・ヴァルツァー(ja6869)

大学部5年233組 女 ナイトウォーカー
肉を切らせて骨を断つ・
猪川 來鬼(ja7445)

大学部9年4組 女 アストラルヴァンガード
撃退士・
雨宮 祈羅(ja7600)

卒業 女 ダアト
神々廻寮の住人・
要 忍(ja7795)

大学部4年230組 女 インフィルトレイター
特務大佐・
ファング・CEフィールド(ja7828)

大学部4年2組 男 阿修羅
碧い海の・
清良 奈緒(ja7916)

中等部2年1組 女 アストラルヴァンガード
黄金の細腕・
如月 優(ja7990)

大学部4年108組 女 アストラルヴァンガード
大海原に覇を唱えし者・
アイリ・エルヴァスティ(ja8206)

大学部8年315組 女 アストラルヴァンガード
レックスのおかんゝω・)・
アンネ・ベルセリウス(ja8216)

大学部7年273組 女 アストラルヴァンガード