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マスター:ガンマ
シナリオ形態:ショート
難易度:普通
参加人数:6人
サポート:1人
リプレイ完成日時:2014/10/27


みんなの思い出



オープニング

●ハロウィンナイト
「とりっくおあとりーと!」
 拙くあどけない発音だった。
 夜。塾帰りの女子高生二人組がその声に振り返ると、そこには南瓜頭に白い布をすっぽり被った――大きさと声からして小学生程度の子供――が三人、彼女達を見上げていた。
 女子高生二人は顔を見合わせる。まさか夜道で声をかけられるとは思わなかった。唐突の事だった。『きょとん』という言葉が相応しい。
 けれど、一人が言った。「あっ、ハロウィンか!」と。お化けの格好、魔法の言葉「トリックオアトリート」。成程、ともう一人が頷いた。
「丁度、チョコ持ってたんだ。はい、ハッピーハロウィン!」
「あたしは飴あげる!」
 きっと、近所の小学校か何かの催しなんだと、その時二人は思っていた。こんな夜道に子供だけなんて危なっかしいなんて思ったけれど、そういえば自分達も未成年だ。案外、近くに保護者がいるのかもしれない。
 なんて――お菓子を受け取って、きゃっきゃとハシャギながら去って行ったカボチャオバケ達の背中を見送って。
 一間の後。
「いこ」
 女子高生の一人がもう一人の手を些か強引に引っぱって、オバケ達とは反対側へ早足で歩き出す。
「え? ……ちょっと」
「いいから、早く。振り返っちゃ駄目」
「なんで、」
「……あんた見てないの?」
「ねぇ、さっきから何?」
 振り解こうとする手はギュッと握られ離れなかった。そのやや後、そろりと周囲を窺った彼女は、友人に耳打ちをする。蒼褪めた顔で。
「……あの子達、浮いてた。それに……見えちゃったんだ。あの布の中身、さ……。カラッポだった」
「嘘っ……それってもしかして」
「天魔、だと思う……」


●スクールのルーム
「ハロウィンに乗じて、ホンマモンのバケモンが出やがったぜ」
 集った生徒に、教卓に座した教師棄棄が言い放った。
「奴等は奇異な習性を持っているみたいでな、『トリックオアトリート』って遭遇した奴に言うんだ。
 Trick or Treat――意味は知ってるな? 悪戯かお菓子か。目撃者の一般人は偶然お菓子を持っていたから、それを渡すと何もされなかったそうだが……もしお菓子を渡さなかったらどうなってたんだろうな」
 そもそも、町に天魔が出現した事が一大事なのだ。仮に無害な存在であったとしても放置は出来ない。
「故に、諸君の任務は町に現れた天魔の捜索及び調査、害意あれば討伐する事だ。避難勧告とかそういうのは学園側でやるから、諸君は速やかに天魔対応を行ってくれたまえ。
 ……さてさて。ハロウィンはオバケ役も、お菓子を渡す側も、両方楽しくなくっちゃあ意味がねぇよな。
 諸君。ただしいハロウィンってのを奴等に叩き込んできな!」


リプレイ本文

●悪戯っ子な夜が来る
「天呼ぶ地呼ぶ人が呼ぶ! ボクを呼ぶ声がする! そう、ボク参上!」
 ばんばばーん。今夜のイリス・レイバルド(jb0442)はハロウィン仕様、かぼちゃの被り物を被って気分も上々。「全部終わったらみんなで食べよー」とかぼちゃ型の手作りチョコクッキーも用意して、準備万端。
「正しいハロウィン……」
 樒 和紗(jb6970)は暫し考える。それから長い間の後、彼女は真顔で顔を上げた。
「……寧ろ俺が学びたい気もしますが」
「しかし、トリックオアトリートって何かこう天魔が言ってるとちょっとした怪談みたいに聞こえるよね、お菓子をあげなかったら人をどうするつもりなんだろうか」
 和紗とは異なる疑問を口にしたのは天羽 伊都(jb2199)。一方で辟易した様に溜め息を吐いたのは向坂 玲治(ja6214)である。
「ねだりゃくれると思うなよ。社会の厳しさを俺が教えてやる……」

 さて……。
 転移装置で現場に訪れた撃退士達は、周辺地図をしっかり確認した上で、天魔を効率良く調査すべくAB二つの班に分かれ作戦を開始する。

 A班には橋場 アイリス(ja1078)、イリス、和紗。
 B班には玲治、伊都、南条 政康(jc0482)。

「まずは噂のカボチャくんとやらを見つける所からだね」
 B班、伊都は鋭敏聴覚を研ぎ澄ませつつナイトビジョンを取り付ける。
「なるほど。今回は天魔の調査もするわけだな」
 ふむ、と政康は顎を摩った。その反対側の手、腹話術人形の軍師タダムネが『主人』を呼ぶ。
『殿、勝利のためには情報を掴むことが肝要にございまするぞ』
「ふむ。今後同じ天魔が現れないとも限らぬからな。然らば……」
 出てよ。左手を翳せば、現れるのはヒリュウのチビマル。むきゅー、と得意気なその召喚獣に、政康は上空から索敵するよう命令を下した。
「よし、頼むぞチビマル。怪しい奴をみつけたら報告するのだ」
 主人と視覚を共有したチビマルが「きゅっ!」と応える。そして背の翼をぱたぱた動かし上空へと飛び上がる――

 A班、和紗は夜目で周囲を見渡した。『探している』よりは『通りすがり』を心がける。その方がターゲットが寄って来るかもしれない、と思ったからだ。
「幸い女子3人ですし、女子高生風トーク風で会話をしましょうか」
「……女子、」
「高生……?」
 言葉を覚えたてのゴーレムみたいな言葉と共に、和紗の提案にアイリスとイリスが振り返る。一瞬の沈黙。女子高生らしいトークって?無言のやり取り。私は分かりません。ボクもよくわかんないかな!俺も教えて欲しいです……。

 と、3人の女子力(?)が拮抗(?)し合ったその時である。

「とりっくおあとりーと!」
 3人分、幼い、拙い、そんな声。
 振り返った、その先に……カボチャ頭のオバケ仮装。
「!」
 目配せ。イリスはすぐさま冥魔認識の瞳をカボチャオバケ達に向ける――
(やっぱり)
 冥魔だ。間違いない。彼女の『目』の前で嘘は吐けない。イリスが後ろ手に皆へ合図を送った。頷いた和彩はさり気なく携帯電話を取り出した。B班へメール送信……その間に、アイリスが冥魔と判明したカボチャオバケ達の前へ。
「こんにちはー」
 ニッコリ。その手に抱えていた、飴玉がたくさん入った袋を開けつつご挨拶。
「どこから来たのです?」
 アイリスのその問いに、カボチャオバケは何も答えない。なんのリアクションも無い。理解してすらいない、といった印象を受けた。
「Oh, you're so scary!」
 と、アイリスは笑みを浮かべて彼等に飴玉を手渡した。きゃあきゃあハシャぐカボチャ達。
「このままついてきてくれれば飴玉いっぱいあげますよ〜?」
 そのまま誘導するように、少し離れてはまた飴玉を差し出して。歩き出した。付いてくる。行き先は最寄りの公園だ。
 和紗もアイリス同様にお菓子を与えようと試みる――が、差し出したのはカツサンドだ。オヤツにバナナは入りますか的な哲学なのだろうか。興味と共に和紗が見守る中、カボチャオバケは……無反応だった。
「やはりお菓子でないと駄目、と」
 正しく菓子を認識出来るとは、中々興味深い。アイリスから分けて貰った飴玉を代わりにあげつつ、彼女はカツサンドを頬張った。
「あははーそこのかぼちゃ頭くんお菓子好きかい? 折角のお祭りだ両手を挙げて喜びを表現しようぜ!」
 いえーい。イリスもクッキーをカボチャオバケに与えつつ、とってもフランクに話しかけてみる。だがカボチャオバケ達はお菓子にハシャぐだけで彼女の言葉には反応しない。どうやら言語理解能力はないらしい。


 そんなA班から連絡があったのは、丁度政康のヒリュウが上空でカボチャオバケを発見した時であった。
(お菓子を集めて家づくりなんて事はないよね……一杯カボチャが居たりしたらヤだなあ……)
 と危惧していた伊都であったが、上空のチビマルの目がカボチャオバケの拠点らしき場所を見なかったのでおそらくは杞憂に済んだのだろう。A班が接触した3体以外のカボチャオバケも居ないらしい。

 兎角、目的地の公園へとB班は急ぐ。
 離れ過ぎぬ様していた為、そこへはすぐに辿り着いた。
 さて、さて。確かめねばならぬ事がある。待っていたA班の面々が見守る中、B班はカボチャオバケへと近付いた。
「とりっくおあとりーと!」
 カボチャオバケから案の定の声。伊都がニコリと微笑んだ。
「ちょっと待ってね、お菓子なら一杯あるから。た〜んと持っていってね!」
 袋に詰めたチョコやグミ。
 を、横合いから玲治がむんずと掴み取る。奪い盗る。目の前でこれ見よがしに、お菓子を食べる。無言のまま敵対的意思を見せつける。
「……お菓子をくれない人にはどうするのです?」
 アイリスは敢えて問うた。

 その瞬間。

「きぃいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいッッ!!!」
 子供の癇癪が爆発したかの様な。
 3体一斉の声だった。
 ぐぱ、と。それまで笑みの形だったカボチャの口が大きく開く。真っ暗い口の中。その中に、不揃いな牙だけがずらりと並んでいて、玲治へと――
「……っ!」
 咄嗟の行動。素早く光纏して武具を活性化して。だがそれでも、玲治の肩に、腕に、腿に食らいついた3体の冥魔。血が滲む。
「成程……お菓子くれなきゃ悪戯を、ってか。冗談にしちゃ不出来だな」
 皮肉一つ。一時的に自身のカオスレートを0に引き下げた故に大きな被害になってもいない。噛み付いたカボチャオバケを振り払い、玲治はそのまま冥魔達の意識を惹きつけるオーラを放つ。

 かくしてこの天魔は害意ある危険な存在である事は明らかになった。
 となれば、撃退士としてこれを撃退しなければならない。

 伊都も戦闘態勢になりつつ周囲をさっと見渡した。
「これで終わりだといいけど、念の為ってね」
 が、どうやらこの3体以外に増援など思いもしない事はないらしい。ならば後は思い切り戦うのみだ。彼が纏う甲冑が黒く染まりゆく。黒甲冑の獅子の騎士。それが構えるのもまた、真っ黒いスナイパーライフルで。
「弾丸のお菓子をくれてやるよ〜、キャラメル味だぜ!」
 発砲。弾丸が撃ち出される。
 それに並走するのは、和紗が放った光の矢。天の力を帯びたアウルの矢が、伊都の弾丸と共に一体のカボチャオバケに突き刺さる。ぎぃっと悲鳴。確かなダメージとなったようだ。
「やはり、レイバルドの冥魔認識の通りですね。ディアボロでしょうか」
「冥魔ならば、好都合です」
 と、先ほど伊都と和紗が放った一撃の如く速く。アイリスは深き白さに冷たく輝く銀剣を構え、同じ色の銀髪を靡かせて、攻撃を食らったカボチャオバケへと駆け迫る。
 退魔【虚数】<ブラッディエクソシズム>。彼女の左頬に浮かぶ暗赤色の紋様。その魔術は冥魔眷属を浸蝕する殺傷魔術だ。故に、相手が冥魔であれば彼女の一撃は更に恐るべき威力となり得るのである。
 アイリスの殺気を感じ取ったか、カボチャオバケが空へと浮かび上がった。
「……逃がしません」
 静かに告げる少女。その背に現れる陰影の翼。地面を蹴り、重力に逆らい、飛び上がる。接近、その最中にアイリスは飴玉を放り投げてみた。だがそれにもう、カボチャオバケは気を惹かれない。
(成程……)
 小細工抜きで倒す他にないようだ。アイリスは上昇の勢いのまま剣の狙いを確かに定める。真っ白い刃が、血の様な真紅に染まりゆく――Regina a moartea.振り抜くだけという単純な斬撃、故に純粋な破壊力。
「お菓子に用無し、チェックっと……」
 破壊を叩きつけられ空中で揺らいだ冥魔を観察しつつ、イリスは「さて」と身構えた。
「では待たせたな! ボクの聖火ハンマーでジャックオーランタンにしてやんよ」
 七色の粒子をキラキラ纏い、身の丈以上の白槌をその手に携え。
 と、やる気満々だったのに……
「生意気にも飛んでやがる!? 謙虚にホバー移動で我慢してろよまったくー! ……だが! 甘い!」
 ぶわさっ。その背に現れる神々しい天使の翼。ぐっと地面を踏みしめて、ロケットの如く飛び上がった。これなら彼女の槌も、冥魔に届く。
「お前なんてー! あっさり追いついてぐしゃっと叩き落してくれるわ!」
 空中大回転。長い髪もくるくる回る。戦槌ヒュペリオンに灯る霊的な銀焔が弧を描いた。
 相手の回避が高い?だからこその大振りだ!大振りの迫力で追い詰めてくれる!回転の力と重力の力と推進力とあとなんやらで1000万パワーだ!
「でぇりゃああああーーーーい!!!」
 ぶおーん。彼女の一撃が外れる事はなかった。強かに殴り付けられたカボチャオバケが後退する。
 が、その時。3体のカボチャオバケ達が攻勢に出る。飴玉の様な魔法弾が大量に撃退士達へ降り注ぐ。
「ふっ、大振りの隙を狙うことぐらいお見通しよ! 誰だってそうするボクだってそうするからなー!」
 イリスは防御特化のアウルでそれを受け止めた。土煙の中で不敵に笑う。
 そして、そのまま仲間達へ振り返ると。
「ってな感じで囮盾やってますんでみなさん退治お願いします」
 ぺこり。
「うむ、任せておくのじゃ!」
 応えたのは政康だ。ドンベエことストレイシオンを召喚・その防御効果を展開し、宙の冥魔をしっかと見据える。
「拙者は南条久遠ヶ原守と申す。その方、名を名乗れ」
『殿、奴輩はどうやら言葉が通じぬようです』
「然らば! 肉体言語で分からせてやるとするかのう」
『殿、味方の隙をフォローです。牽制攻撃を!』
「任せておけい! そぉれ、反撃ぞ! ドンベエ、目に物見せてやるのじゃ!」
 主人の命令にドンベエが低く鳴いた。開いたアギト。浮かび上がる魔法陣より、魔力の稲妻が迸った。カボチャオバケが回避せんと身を捩る。
「よく逃げるなら、逃げ道を塞げばいいだけの話だ」
 玲治が言葉と共に振るったトンファー。そこから放たれる光の波が、確かにカボチャオバケを撃ち抜いた。強力な天の力を帯びたそれに、一体の名魔が消し炭になる。
「ふむ、回避は高いが当たると痛い、という訳かの」
「しっかり当てていけば早急に撃破できそうですね」
 政康の言葉に伊都が応える。引き金を引きながら。
 彼等の言葉の通りだ。和紗は矢を番えつつ、天魔と撃退士の攻防の最中で攻撃時を見極める。
 キリ、と引き絞るのは神の祝福にして魔滅の聖弓。その矢尻に込めるのは天の光だ。強い天の力が和紗の周囲を渦巻き、彼女の長い黒髪を神々しく煌めかせる。
 ――そこだ。

「俺からのTrickを」

 放つ一矢。
 それは和紗の曲がった事を嫌う性格を現すかの如く真っ直ぐ真っ直ぐ、夜に流星の様な軌跡を描く。激しい光。それが精確に、カボチャオバケの脳天を貫いた。強烈な天の光に飲み込まれた冥魔は、跡形も残らず消え去った。
「さー、ラストスパートぉ!」
 イリスは翼をはためかせてカボチャオバケの退路を塞ぐ様に回り込む。邪魔だと言わんばかりにカボチャオバケが魔法光線を吐き出した。が、
「おぉっと!」
 瞬時の判断、防壁陣。ばぢんっ、と硬いアウルに魔法が弾かれる音が響いた。
 瞬間に重なる声。「そこだ!」「そこじゃ!」伊都の弾丸が、政康の賢龍が吐く魔法弾が、魔法の爆煙の中から立て続けにカボチャオバケに襲いかかる。
 逃げる隙も反撃の間も与えない。心眼・真。百戦錬磨の戦闘センスは血に飢えたケダモノの如く執拗で苛烈だ。
 再度、赤く染まった白い一閃。血に塗れた死を纏う、死国の女王を冠する一撃。
 強烈以外に形容する言葉があるだろうか。深々と、斬るというより抉る様な。
 カボチャオバケが墜落する。
「いらっしゃい……ってな」
 そして、落下点では既に、玲治が攻撃態勢をとっていた。大きく振りかぶった拳。そこに黎明の光輝よりも眩い光が輝いている。神輝掌。そこに宿るのは強く激しい天の力。燦然と。

「どれ、中身が詰まってるかどうか確認してやるぜ」

 叩きつける、重い重い硬い拳。技術というよりは生来の喧嘩センス。無骨で荒々しく、けれども研ぎ澄まされた鋭い一撃。渾身の右ストレート。
 言葉通り『ブチ抜いた』。
 カボチャオバケが地面を転がる。
 それは――天魔になんとも運悪く、和紗の足元で。
「……至近距離でも弓は引けますよ」

 静かな声と、弦が慈悲無く張り詰める音。


●もうちょっとだけ夜は続く
 念の為、と和紗は周囲を見渡し他に天魔がいないか調査した。イリスも「パトロール開始ー」とそれを手伝うが、
「……どうやら、もういないようですね」
「ぽいねー。一安心!」
 やれやれ。これにて一件落着だ。一息を吐く。それから和紗は、ふと眉根を寄せて。
「結局、正しいハロウィンとは」
「もふもふもふ……もふ……」
 その傍らで玲治が何かを言ったようだが、余ったお菓子をほっぺたにいっぱい詰め込んだ状態だったのでちっともさっぱり意味不明だった。和紗もカツサンドを食べきっていなかったのを思い出し、それをもふもふ食べ始める。もふもふ。
「チョコオアチョコ! なんてね」
 伊都も板チョコをもぐもぐ頬張りながらニッコリ微笑んだ。頑張った後は甘いものが美味しく感じる。
『殿! キチンと学園へ報告を済ませて帰還するまでが任務でございまするぞ』
「うむ、バッチリじゃ」
 政康は天魔を撮影したカメラを右手の軍師に見せた。戻ってから敵情報をキチンと纏めて提出する心算だ。「今夜も一件落着じゃ!」と得意気に。
 一方、アイリスはカボチャオバケ達が葬られ消え去った場所に立っていた。
(本当にお菓子がほしいだけの冥魔だったなら……少し哀れですね)
 ディアボロであれば元は人間だった筈だ――彼等がどんな人間だったのか、今ではもう調べる手段なんてないけれど。少女は持ってきていた飴玉の全てを、そっとその場に置いた。甘い色。ハッピーハロウィン。呟いて、踵を返し、夜の中。



『了』


依頼結果

依頼成功度:普通
MVP: −
重体: −
面白かった!:4人

踏みしめ征くは修羅の道・
橋場 アイリス(ja1078)

大学部3年304組 女 阿修羅
崩れずの光翼・
向坂 玲治(ja6214)

卒業 男 ディバインナイト
ハイテンション小動物・
イリス・レイバルド(jb0442)

大学部2年104組 女 ディバインナイト
黒焔の牙爪・
天羽 伊都(jb2199)

大学部1年128組 男 ルインズブレイド
光至ル瑞獣・
和紗・S・ルフトハイト(jb6970)

大学部3年4組 女 インフィルトレイター
撃退士・
南条 政康(jc0482)

卒業 男 バハムートテイマー