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マスター:ガンマ
シナリオ形態:ショート
難易度:普通
参加人数:6人
サポート:2人
リプレイ完成日時:2014/08/14


みんなの思い出



オープニング

●夏と言えば!
 その日、蝉の声が響く山間の川原には若い男女の楽しげな声が響いていた。
 試験が終わり、夏休みを迎えた大学生。キャンプしよ、交流しよ、なんて健全な口実を並べ立てて、彼氏彼女を見つけるなり一夜のアバンチュールなんぞを目論んではいないと言えば嘘になる集まりだ。青春謳歌。6人分の笑い声。充実リアル。昼間の太陽が夏の空から降り注ぐ緑と川のせせらぎの中。肉の焼ける音とにおい。バーベキュー。ビールで乾杯。
 嗚呼一体誰が、誰が誰が予想しただろうか。ここにいる全員が死ぬだなんて。
 最初の最初はなんだったろうか。誰かが「暑くない?」なんて言い出して、「近くで火ぃ使ってるからでしょー」「夏だしね」と応えて、いやそれにしても可笑しい、嫌に暑い。
 それから「いぎゃっ」なんていう、ゆるふわモテカワに飾った見かけとは裏腹に、ミキサーにかけた蛙の様な女の声。皆が振り返った。「ひっ」と息を飲んだ。
 バケモノ。
 が、いる。
 大量の腕。それの先端には長い串。腹を貫かれて宙吊りにされている女。ギャアアアアアアアアアアと凄まじい悲鳴を上げていた。髪を振り乱してのたうち回っていた。ジュウウウウブスブスブスと聞こえる音と鼻を蒸す匂いは、これは、よく分かる、バーベキューの……肉の焼ける音。
 5人は凍りついた様に見開いた目で見ている他になかった。串刺しの女が、バケモノの発する灼熱で生きながらにコンガリ焼かれてゆくのを。肌がめくれ血が沸騰し髪は焦げて逆立ち目玉が白く湧いてゆくのを。やがて悲鳴も聞こえなくなるのも。
 それから。
 平和だった夏の空に、5人分の焼かれゆく断末魔が響いた。

●スクールのルーム
「ディアボロ討伐だぜ、諸君」
 集った生徒を見渡す棄棄がそう言った。
 簡潔にしてシンプルな内容である。ディアボロ一体の討伐、周囲に民家や一般人などはおらず、戦闘に専念すればいい。
「犠牲者も既に出ている。これ以上の被害を防ぐ為に手っ取り早く討伐せねばならん」
 シンプルな内容であるからこそ、油断や手抜きは許されない。
 広げられた資料から教師へと目を移した。棄棄が頷きを返す。
「それでは行ってきたまえ諸君。久遠ヶ原にて吉報を待つ!」


リプレイ本文

●晴天de快晴
 その熱気は尋常ではなく、異常そのものであった。
「暑いわ」
 緩やかな笑顔でシャルロット・アルヴィエ(jc0435)が一言。そのアメジストの視界の中には緑の山と青の空と透明の川と、良い具合に焼けた肉色のディアボロ『BBQ奉行』が収められていた。
「この時期に熱ですから、熱中症に気をつけねば……」
 ジリジリ。ディアボロが放つ灼熱に橋場 アイリス(ja1078)も眉根を寄せる。襤褸外套の裏に保冷剤を仕込んでいるが、それでも尚容赦がない熱気である。天羽 伊都(jb2199)も不快そうに流れる汗を拭っていた。
「この夏に灼熱を放つ見目麗しくない存在が居るとは。ええ、消えて頂きましょう」
 仲間の言葉に頷いたのはフェリクス・アルヴィエ(jc0434)。妹も暑いと言っている事だし、これは早々に片付けねば。
 早期決着にデメリットは無い。川下後方、矢野 胡桃(ja2617)は『八咫鏡』と名付けた銃火器のスコープからディアボロを覗き込む。
「……悪趣味、ね。その醜い腕、とっととへし折ってあげるわ」
 言葉の終わりには引き金を引いていた。銃底に刻まれた違い矢羽の紋が淡く輝き、銃口からマーキング弾が発射される。着弾。戦闘開始。
「バーベキューの時間は終わりよ!」
 勇ましく飛び出てたのは日野 灯(jb9643)、その手には水が一杯入ったバケツ――バーベキューの終わりにおける必需品が。消火器は残念ながら用意できなかったが負けが決まった訳ではない。自身もまた灼熱対策として体を水に濡らした状態でBBQ奉行へと接近し、えいやっと水を撒く。嫌がって川の方に追い立てられたら尚ベストだ、と思ったが……流石にバケツでかける程度の水で大きくリアクションを起こす事はないか。
「水が嫌い、という訳ではないようですね……」
 冷静に敵を見つめるアイリスが呟く。そもそも水が苦手ならば川辺にも現れないか。
 が、ものは試しである。勝利の為ならあらゆる手段を尽くすべきだ。
「私がひきつけます!」
 アイリスはアサルトライフルを構え、引き金を引く。銃声、ディアボロの肉を穿つ弾丸。
 BBQ奉行が腕を蠢かせて撃退士へと意識を向けた。熱気。激しい熱気が周囲を包む。サウナなんぞ生温い。肉をジリジリ焼かれていく感覚だ。
「灼熱は冷まして差し上げなくてはいけませんね」
 灼熱の存在へと近付く事は火災中の家屋へ入る事と同義である。故にフェリクスも灯同様に水を被った状態でディバインランスを構えて地を蹴った。決して表情には出さないけれど暑苦しくて実に不快だ。
 足場は石で凸凹してはいるが問題はない、突進力を得物に乗せてBBQ奉行へと突き立てた。押し遣るように、力を込めて。
 直後、BBQ奉行も攻勢に出る。大量の――数えるのも億劫なほどの腕が蠢き犇めき、鋭い串で撃退士に襲いかかる。切り裂く。突く。多数の腕に任せた広範囲にして、長い腕と串を使った長射程の攻撃。
 フェリクスは槍を構えて防御の姿勢をとる。地面をしっかと踏みしめた。傷ができようと彼の表情は変わらない、揺るがない、自分の背後に攻撃を通す訳にはいかない。
「ねえ、それ、とっても美味しそうね。素敵な香りがするわ、良い匂い。私にも分けて頂戴」
 それは彼女、シャルロットの存在故に。フェリクスの背後よりシャルロットは無垢に笑い、風の魔力を纏う刃を鋭く投げた。部位狙いはせず、当てる事に集中する。当たった。「当たった! 見た?」とはしゃぐ。戦闘の最中に手をも叩くその様は享楽を好む様そのもの。
「こっちへいらっしゃい、可愛がってあげる」
 楽しみ喜び笑いながらも、作戦を忘れる事はない。
 撃退士の作戦は、BBQ奉行を川に叩き落とす事。撃退士はBBQ奉行を川の中へ誘導せんとす。
「この暑い中、更に暑くなるような図体、とっとと冷やして頂戴」
 胡桃はディアボロを追い立てる様に銃を撃つ。視線の先では前衛陣が悪魔を引き付けるべく川の傍まで行く――雪色が煌めいた。アイリスが構える、ダイヤモンドダストを纏う白雪の大剣である。
「……そこです」
 心眼・真。百戦錬磨の経験に基づく最適化。アイリスは己の身体を攻撃に超特化させ、烈風の如く踏み込むや目にも止まらぬ刺突を繰り出した。靡く銀髪、閃く白剣、人剣一体となったその様はさながら魔を赦さぬ銀の弾丸である。
 剣圧にディアボロは薙ぎ倒される。川へと押し遣られる。ジュウと水音。入った――が、ここで問題が発生した。
 事前情報にあったけれども、川が浅い――そしてディアボロは大きく、その軸である腕は長い。川に浸かっても脚代わりな腕の下部が少し浸かる程度だ。とてもじゃないが、BBQ奉行が発する灼熱を閉じ込める事はできない。仮にこのディアボロを落とせるほどであれば、こちらも相当な水の深みに入らなければならなかっただろう。となれば戦闘にかなり弊害が出たはずだ。そう思えばこの状況はある意味ラッキーだったのかもしれない。もう一つラッキーを上げるならば、撃退士が想定したよりも激しい水蒸気が出なかった事か。
「ま……戦闘に想定外は付き物よね」
「私達のやるべき事は……変わりません」
 胡桃の言葉にアイリスが頷いた。戦闘はまだ終わりでもないし、負けが決まった訳でもない。
 さて。胡桃は小さく深呼吸一つ。
「逃がさないわ」
 限定解除――薙弾【Leidenschaft】。如何に能力を引き出し、如何に敵を薙ぎ払うか。少女は剣。鋭き剣。破壊の為に動き始める。
 持てる力を全て使って叩き潰す為に。
「本気でいきますよ!」
 そう言って曲剣を構える灯の髪は、炎の様に真っ赤だった。身に纏う官能的な黄金の鎧にその赤が良く映える。本気装備だ。容赦はしない。
「全力!」
 胡桃同様、灯が用いたのも力の解放。魔紅拳・纏。母親である悪魔の血から力を引き出し、紅いオーラとしてその身に纏う。地を蹴った。真正面からの大勝負。怖じ気る事はない、ただただ真っ直ぐに。
「全開!」
 振り上げた得物には禍々しい紅い気を。魔紅拳・砕。烈火の如く強く激しく、破壊の為にたたっ斬る。
 そんな彼女を、そして撃退士達を迎え撃つのは絶え間なき灼熱と、熱せられた鋭い串。その内の一本が、灯の脳天目掛けて迫る。
「私の前で、それは許さない。……その醜い腕、とっとと吹き飛ばしてあげるわ」
 避弾【La Campanella】。戦場を後衛から見守る胡桃の鋭い判断によって放たれたのは、『鳴り響く鐘の音』の様に脅威を撥ね落す守護の弾丸。軌道の逸れた串は、灯を傷つける事はなかった。
「危なかった……ありがとうっ!」
 振り返り胡桃へ礼を述べ、灯は敵へ向き直った。剣を握り直す。汗が伝う視線の先には串に刺さった犠牲者の焼死体が今も焼けている。
「バーベキューにされたままなんて許しません。絶対に、ご家族の元に帰してあげます!」
 解放してあげたい、帰してあげたい。その為に灯は鬨の声を張り上げる。
 死体――それに胡桃が動揺する事はない。己は『人殺し』、人殺しは死体なんぞに狼狽えない。
(……もう慣れた)
 救えない事も、現実の不条理も、冷たさも。
 死体は死体。楽しげな微笑みを浮かべたまま、しかし敵を冷静に見つめ的確な状況伝達を行うシャルロットも同様の考えだ。死体と生ゴミ、何が違う?どいつもこつもJohn DoeもしくはJane Doeに変わりはない。
「嗚呼、暑い、暑いわねえ。暑さは嫌いよ。化粧も落ちるし、汗もかくでしょう? 化けの皮が剥がれちゃうわ」
 そんな言葉に狂気の思考、毀れた言葉を吐こうとも、シャルロットの美しい微笑は崩れない。いつだっていつだって、自分が楽しければそれで良いのだから。
「私が暑さで溶けてしまう前に。私の為に、消えて下さるかしら。この後は其処の川で水浴びするの、水着だって持って来たんだから」
 翳した手には光が灯る。それは治癒の光だ。誰かの血に染まったこの手が誰かの傷を優しく癒す。笑えるほどの皮肉っぷりだ。愛おしさすら感じてしまう。
 シャルロットがライトヒールを施したのは、仲間をシャルロットを護り続けるフェリクスだ。護り抜かんとするその振る舞いは騎士然としている。そして護れて仲間の代わりに傷を負えば、彼は心からの笑みを、失くした筈の笑みを浮かべるのだ。マゾヒズムではない。薄暗い感情に満ちた自己犠牲の微笑である。
 癒され、また傷を負い、そうしてフェリクスは夢を見る。愛しい妹を守り、そして死ぬ事を。
「沢山の腕はお邪魔でしょう。その臭いも実に不愉快ですね」
 魔的な銀焔がランスを包む。踏み込むと同時に鋭く突けば、他の仲間の攻撃により脆くなっていたBBQ奉行の腕一本が穿たれ千切れた。それは犠牲者が貫かれていた串の腕である。
 6本腕全てを部位破壊するのは中々難しいか。また、腕が多数ある故に一本を往なしたところでバランスを崩させるのも難しそうだ。が……出来る限りは頑張っておきたい。フェリクスは己を撃退士としては未熟であると感じている。少しでも、少しでも良い状況が作れれば上出来だ。
「いくら折ってもキリがないなら……本体を、薙ぐだけ、よ」
 後方にまで及ぶ灼熱に止め処ない汗を浮かべつつ、胡桃は幾度目かディアボロへ照準を合わせた。
「水に入って、少しだけでも冷えたかしら? それじゃ……次は大人しくしてくれるかしら、ね?」
 暗き戦場に一筋の光を。左手の軋みを噛み殺し、戦場に銃声を響かせる。凄まじい精度だ。さながら機械。幾本もの腕を掻い潜り、鋭く鋭くBBQ奉行の肉体を穿つ。
 その弾丸と並走する様に、既にアイリスは射程内にて剣を振り上げていた。
「久しぶりの技ですが……てやっ!」
 放つ黒影は刃の白も隠し消す。一閃、Dim Luna。振り抜いた黒い軌跡、その間隙より煌く剣の白、さながら冷たい夜の朧月。ディアボロの腕をまた一本、切り落とした。電光石火の彼女の動きは、BBQ奉行を翻弄する。
 灼熱と共に戦いは佳境。熱は確かに撃退士の体力を奪ってゆく。
 その最中で、攻撃に躍り出た伊都がBBQ奉行の串に貫かれ、投げ出され、宙を舞った。鮮血が飛び散る。河原に転がる、どくどく流血する少年の身体。
 誰かが伊都の名を叫んだ。返事はない。だが命はあるようだ。
 歯噛みする灯もまた、肩を脇腹を貫かれて激しく出血している。同時に激しい熱に包まれ頭がくらくらとした。
「まだまだーっ!」
 負けられないのだ、剣を掲げる。いつか母を超える為にも。
 撃退士の防御手段は朽ちた。回復手段もだ。
 ならば一気に畳みかけるのみ。
「なんだか、あなたを見るのも飽きてきたわ。退屈なんだもの」
 仲間を支援する様にシャルロットが刃を投擲する。BBQ奉行に目はないけれど、あったなら彼女の方を向いたのだろう。串が振り上げられる。振り下ろされる。
 が、
「相手は此方ですよ」
 それは間に割って入ったフェリクスがその体で受け止めた。血を吹く唇を吊り上げて、形作るのは幸福な笑みだ。
 目には目を、刺されたならば刺し返す。彼のランスが、ディアボロに突き刺さる。
「逃げ切れると思わないで、ね……?」
 これ以上の被害は出させない。攻撃こそが最大の防御。殺される前に殺してやる。胡桃が引き金を引けば、弾丸をど真ん中に受けたBBQ奉行が大きく後方へ蹌踉めいた。
 今だ――アイリスはその好機を逃さない。
 影を放つ剣は振り上げられていた。
「終わりです……眠りなさい」
 縦一閃は、断頭台の如く。


●それでも夏は終わらない
「ふぅ、終わった終わった」
 ひと段落である。灯はホッと息を吐くと、熱に火照った体を冷ますべく川に入って水を浴びた。大きなお友達からすればサービスシーンであろうが、彼女にそんな自覚はない。
「酷い暑さだったわ……」
「この熱ですからね……。これを飲んで一旦休んでください」
 とめどない暑さで近場の岩に座り込んだ胡桃に、アイリスはよく冷えたスポーツドリンクを手渡した。仲間にも配り、自身もぐっと水分補給を。
 アルヴィエ兄妹もアイリスからスポーツドリンクを受け取り、一休みしていた。
「良く出来た初陣だった、流石は……シャルだ」
 フェリクスはシャルロットに微笑みかけ、緩いウェーブの金の髪を柔らかく撫で遣った。言葉と名前の間に間があったのは、『シャルロット』が彼女の本当の名前ではないからで。
「……そう。有難う、フェリクス。あなたの微笑みは久々に見たわ」
 髪は彼の指に揺蕩うままに。応えたシャルロットは何処かぎこちないとも呼べる様子で視線を逸らす。不慣れだからだ。フェリクスの、妹、つまり家族に対するこの態度が。それ以前に壊れたシャルロットの感情は不完全で、未だに『兄妹』という実感が無い。

 その後、撃退士達はディアボロの串に突き刺されていた死体を手分けして引き抜いた。半ば炭化しているそれらに自らの外套をかけつつ、アイリスは静かに言い放つ。
「……半魔に祈られるのは複雑でしょうが、仇は討ちましたよ」
 フェリクスも同様に被害者の冥福を祈る。学園への連絡も済んだ、彼等の死体は帰るべき人の元に帰り、然るべき供養を施されるのだろう。
「バーベキューの経験はありませんが、愉しい思い出は家へ持ち帰るものなのでしょう」
 家族――フェリクスはシャルロットへと視線を遣る。犠牲者達の家族は一体どんな思いで死した彼等を迎えるのだろう。そう思ったが、それ以上の事はいきなり服を脱ぎ払うという妹の行動にかき消された。
「言ったでしょ、ちゃんと水着は持ってきたって」
 服の下の水着姿。フェリクスはヤレヤレと胸を撫で下ろす。そんな兄を他所に、「汗を掻いたら直ぐに流したい主義なのよ」とシャルロットは水へと駆け出してしまった。
「嗚呼、バーベキューも良いわね。ちょうど其処にセットが置きっ放しだもの。お嬢さん達も一緒に如何?」
 ころころ笑う女が皆に手を振った。その傍にはディアボロの死骸。岸辺には人間の死骸。撃退士の血糊が散った場所もある。その様な場できゃっきゃと水と戯れるシャルロットの言動は何もかもが狂って壊れているのだろう。一緒に遊ぼうとはしゃぐ者はいなかった。フェリクスだけが微笑ましく見守っていた。
 夏は夏だった。どれだけ凄惨な血濡れ悲劇が起ころうが、結局は明日も無慈悲に夏が続くのである。止め処無く。



『了』


依頼結果

依頼成功度:普通
MVP: −
重体: 黒焔の牙爪・天羽 伊都(jb2199)
   <ディアボロから強烈な攻撃を受けた>という理由により『重体』となる
面白かった!:9人

踏みしめ征くは修羅の道・
橋場 アイリス(ja1078)

大学部3年304組 女 阿修羅
ヴェズルフェルニルの姫君・
矢野 胡桃(ja2617)

卒業 女 ダアト
黒焔の牙爪・
天羽 伊都(jb2199)

大学部1年128組 男 ルインズブレイド
弾むポニテと弾球・
日野 灯(jb9643)

大学部2年35組 女 阿修羅
秘名は仮面と明月の下で・
フェリクス・アルヴィエ(jc0434)

大学部5年78組 男 ディバインナイト
撃退士・
シャルロット・アルヴィエ(jc0435)

大学部5年276組 女 アストラルヴァンガード