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マスター:御影堂
シナリオ形態:ショート
難易度:普通
参加人数:7人
サポート:1人
リプレイ完成日時:2014/10/23


みんなの思い出



オープニング


 久遠ヶ原学園新入生の山本さん(14)は、期待を胸に学園内を巡っていた。
 その帰宅途中、繁華街から少し離れたところで不審な影と出会った。
 いや、不審なきぐるみだった。
 何の動物を象ったのか、全くわからない。ネズミのような、馬のような、もしかしたら植物かもしれない。
 耳が不必要にでかくて、頭の部分から股まで寸胴体型。一応、短いながら手足が動かせる。
 死んだマンボウのような目と、▼の口を持つさまは狂気としかいいようがない。
 山本さんは、そっと横を通り過ぎようとしたのだが……。
「ねぇねぇー、君たち、僕らのこと知ってるぅ?」
 超甲高い声で、唐突に話しかけられた。
 回りこむように、色違いのきぐるみが前を塞いでいた。
「ひっ」
 間近で見れば恐怖しかない。後ずさろうとして、やわらかたい感触にぶつかった。
「ねぇねぇ、答えてよぅ?」
 振り向けば、一番初めに見かけたぬいぐるみが後ろを塞いでいた。
 前門のきぐるみ、後門のきぐるみである。
「……あ、えと」
 見慣れても、やっぱり怖い、その姿を前にたじろぐ。
 山本さんの様子を意に介さず、きぐるみたちは「ねぇねぇ」と甲高い声で話しかけてくる。
 俯きながら、絞りだすようにいう
「……し、知りません」
 えぐり込むように、きぐるみが下から山本さんを覗き込む。
 死んだマンボウのような目が、じっと見上げてくる。
 視線をそらそうとしても、それに合わせるようにちょこまかと動いてくる。
「ヒャッハー、本当に知らないのぉ?」
「知らないのぉ?」
 涙を浮かべたところで、若干の距離を取る。
 しかし、山本さんを逃がさないように囲ってはいた。
「知らないならぁ、覚えてよぉ」
「僕たちは、久遠ヶ原学園の非公認なマスコットだよぉ」
「クォーンとガハァーラだよぉ」
 手足を精一杯に動かして、ナンカヨクワカラナイステップを踏みながらそいつらは山本さんの周囲をぐるぐる回る。
 隙を見て逃げ出そうとしても、
「どこぇいくのぉ?」「ボクタチを覚えてよぉ?」と質が悪い。
「お、覚えました。覚えましたから……」
 忘れられるわけがない。
「じゃぁ、最後にぃスペシャルスキルゥ!!」
 
 きぐるみたちが一瞬静になる。
 次の瞬間、▼の口が耳元に近づき。

「クォーーーーーーーーーーン」
「ガハァーーーーーーーーーラ」

 盛大に超音波並みの高音が耳を衝いた。
 くらっとして、その場に倒れる。
 薄れていく意識の中で、二人か二匹か……きぐるみたちの笑い声が反響していた。


「非公認でも、真っ当なら問題がないのです」
 渋い顔で、オペレーターは告げる。
「狙われているのは、見た目が幼く見えたり、新入生っぽい女の子ばかりです。狂気を催すきぐるみで、涙目にさせては超音波な高音を出して気絶させて逃げるという行為を繰り返しています」
 被害者も撃退士ではあるのだが、天魔とは別の狂気に戸惑うのだという。
 また、1対2の状態で常に来るのでたちが悪い。
 風紀委員に注意しているのか、上手く捉えられないのだという。
「きぐるみたちの活動を止めてください。多少の痛手は与えて構いません」


リプレイ本文


 久遠ヶ原学園にある繁華街の一つ。
 夕方のにぎわいを見せる通りを、ヴァルヌス・ノーチェ(jc0590)は歩いていた。
 クォーンとガハァーラをおびき出すべく、ノーチェは囮役を担っていた。
 この奇異なマスコットたちは、新入生っぽい女子を狙っている。
 
 ノーチェは、男である。
 ゆるめの銀髪に、くりっとした碧眼。
 端正というよりは、可愛らしい顔立ちだ。
 半ズボンに、白のハイソックスがよく似合う。
 だが、男だ。

 もっとも、繁華街を離れ、暗がりの路地へ入れば見分けはつかないだろう。
 それぐらい、可愛いらしい。
 だが、中身は男らしく、囮役を自らノーチェはかってでた。
 ノーチェはちらりと後ろを見る。
 やや距離をとって、マルゴット・ツヴァイク(jc0646)が歩いていた。
 雪室 チルル(ja0220)が並んで歩いていた。
 どちらも、一人で歩いていれば狙われそうである。
「相手が人間でも……平和を乱すなら、成敗する……」
 マルゴットは、静かに周囲を観察していた。
 怪しい二人組がいないか。すでに狙いをつけている様子はないか。
 じっくりと見渡す。
「見つけたら、あたいがとっちめてやるんだから!」
 その横で、チルルがグッと決意を固めていた。光纏が溢れそうになったのを慌てて抑える。
 チルルは手元の地図とノーチェの行く先を確認していた。
「もうすぐ、路地へ入るね」
 手分けして目撃情報を集めチェックした地図だった。
 距離を保ちながら、ノーチェを二人は追いかける。

「ゆるきゃら……ではないよね」
 ジェラルド&ブラックパレード(ja9284)は一仕事を終えた顔で、資料を確認しなおしていた。
 囮役のノーチェを視界から逃さないように、注意しつつ、目を落とす。
 目撃者の証言をまとめ、描かれたイラストはまさしく奇妙奇天烈だ。
(こんな着ぐるみ……隠しておいたって相当場所とるだろうしなぁ)
 ましてや、ターゲットを見定めてこの格好で移動しているわけだ。
 目立たないほうがおかしいとすら思える。
 魔装の類として作った可能性も視野に入れなければならない。
(とはいえ、先生に確認するのは万一のときだね)
 もしものときは、監視カメラの映像も探さなければならないだろう。
 視線を動かし、そういったものがないかも注意して、ジェラルドは歩いて行った。

 今回の依頼を思い返し、鑑夜 翠月(jb0681)は憤っていた。
 仲間になるべくして入学してくれた、新入生を犯人は狙っていた。
 たとえ、犯人がただの悪ふざけだと思っていたとしても、被害者の受けた精神的ダメージは如何程のものか。
「これ以上の被害は出させませんよ」
 そう決意を固め、尾行を続ける。
 今のところ、怪しい人影は見受けられない。
 ふざけた格好に、ふざけた行為をした連中ではあるが、実力は未知数だ。
 どのようにして、ターゲットを決めているのか。
 どれほどの実力があるのか。
 衝撃波を放つ以外に、何かあるかもしれない。
 翠月は、油断しないようゆったりとした様子で物陰から姿を出す。
 そろそろノーチェが路地を曲がろうとしていた。

 ここは学園内にあるビルの一つ。その屋上である。
「なるほどね、だいたいあの辺が怪しいですね」
 チルルが見ていたのと同じ地図を佐藤 としお(ja2489)は、確認していた。
 地図から目を離して、フェンスに腕を置く。
 アウルを目に集中させることで、遠方を見定める。
 消えたとされる方向には、小さな建物が点在していた。その何処かがアジトの可能性がある。
 建物群からスッと目を引き、出没するという路地を通って、ノーチェに視線を移す。
 悪戯ばかりするようなゆるキャラは、ゆるキャラにあらず。
 もっとも、見てくれすらゆるキャラではないのである。
「おっと、あの着ぐるみは……」
 スキルの効果が切れる直前、としおの目には「着ぐるみ喫茶オープン」の文字が飛び込んでいた。

 大谷 知夏(ja0041)は使命に燃えていた。
 着ぐるみを悪行に利用する不届きな輩がいるらしい。
「着ぐるみで悪行に走るとは、許せないっすよ! 絶対に成敗するっす!」
 囮役を決めるときにも、一際、気合が入っていた。
 今、知夏は愛用のうさぎの着ぐるみを纏っていた。
 さながら、着ぐるみの正義を守る使者といったところか。
「ボコボコのめちゃめちゃのぐちゃぐちゃにしてやるっすよ!」
 そこまで語っていた知夏は、あるものを準備していた。
 接着剤である。用途については、多くは語るまい。
「着ぐるみ喫茶っすよ〜! 開店予定っす〜!」
 偽宣伝をうつことでごまかしながら、ノーチェを追う。
 路地に差し掛かろうとした時、マルゴットが何かに気づいた様子が見えた。


 ノーチェが路地を曲がろうとした時、スマホが震えた。
 サッと内容を確認すると、マルゴットからの連絡だった。
「……怪しい……人たちが……ノーチェ追い越した」
 そして、二人組だという彼らは「ターゲット決定」「先回りだな」と話していたという。
 としおからもメールが届いていた。
 こちらも行く手に怪しい影が近づいてきているのだという。
 目立たないよう潜行しているらしく、どこで現れるかまでは定かで無いという。
 ただ、獲物がかかったことだけがわかった。

 ぽやっと歩いていたノーチェに緊張が走る。
(大丈夫、変質者なんて怖くない……! 皆が来てくれているもん……!)
 心を奮い立たせるが、繁華街から少しそれただけで周囲の明るさが目減りしていた。
 見るからに暗い路地を、街灯の光が頼りなく照らす。
「……」
 無言で後ろをチラリと気にする。
 時刻は、黄昏時。
 どれだけの距離離れているのかはわからないが、濃い影に紛れて、仲間の存在がわからない。
(あれ? 皆ちゃんと、来てる……よね?)
 演技ではない不安な表情が、ありありとにじみ出ていた。
 囮役としては、ある意味正しい。
 
 黄昏とは、逢魔が時とも呼ばれる。
 魑魅魍魎に出会いやすいのである。ましてや、変質者には気をつける必要性があろう。
「ひっ」と短くノーチェが悲鳴を上げた。
 魑魅魍魎、もとい、奇抜な着ぐるみが姿を見せたのだ。
 ネズミやら馬やら植物とすら呼べそうな、異様な姿である。
 死んだ魚の目で、まっすぐにノーチェを見つめる。
「あ……あのっ、えと、通してもらえますか?」
 囮役という使命を忘れ、ノーチェは怯えていた。
 しかも、クォーンとガハァーラは会話を成立させる気がないらしい。
 何とか会話を先読みできるよう、意識を集中させる。
「ねぇねぇ、僕たちのこと知ってるぅ?」
「知ってますよ……! くおーんと、がはーら……ですよね」
「知ってるんだぁ! うれしぃなぁ!」とはしゃぐ二匹。
「何が目的でこんなことを……」
「ピーアルだよぉ! かわいい女の子に知ってもらいたいんだぁ」
「気持ちは少しわかりますけど、でもこんなやり方、ゆ、許されませんよ!」
 とここで、二匹の言葉に気づく。
「…って、ボクは男だァぁあ!?」
 憤ったところで、メールの送信ボタンを押した。
 それが、合図だ。

「クォーーーン!?」
 クォーンの悲鳴とともに、銃声が響く。
 姿を現したマルゴットが、すぐさま引き金を引いたのだ。
 特殊な形で練りこまれたアウルが、相手の居場所をわからせる……はずだった。
 そこに残されていたのは、一枚のスクールジャケット。
「……速い……でも、まだ」
 二発目を狙う間に、チルルらも飛び込む。
 気配を察知したノーチェがするりと入れ替わりで、下がる。
「今度はあんた達が驚く番よ! 先手必勝!」
 吹雪のように白く輝くエネルギーが放出され、二匹の着ぐるみに襲いかかる。
 さすがは撃退士の端くれか、一部を掠めさせながら逃げる余力は残していた。
「逃さないよ」
 その行く手を遮るようにジェラルドと翠月が姿を現す。
 同時に追いついた知夏が叫ぶ。
「着ぐるみの捌きを受けるっす!」
 ババンと、巨大なウサギがアウルによって形成、その目が周囲を照らしだす。
 いきなりの明るさに、顔部分を隠すような仕草を見せるのは、刑事ドラマの犯人のようだ。
「完全に包囲されてるっすよ!」
「少し悪戯が過ぎましたね。お仕置きの時間みたいですよ?」
 これには、強気を見せるノーチェであった。

「かくなるうぇわぁ〜!」
「強行突破だよぉ!」
 狭まる包囲網に、二匹は唐突に動き出した。
 銃口を向けていたマルゴットに強行突破を仕掛けたのだ。
 路地のコンクリート壁を着ぐるみのまま駆けると、目の前に降り立つ。
「ひっ……」
 急接近され、思わずマルゴットは視線をそらす。
 だが、引き金は引けていた。
「痛いよぉ。痛ぃクォーーーーーン!!」
「そうだぉよ。何するガハァーーーーラァ」とお返しに超音波を放つ。
 短い悲鳴を上げ、耳をふさいで蹲ったのに溜飲を下げた二匹はさらに逃げる。
 翠月が、魔導書を開き胡蝶を飛ばす。
 必死な二人は胡蝶を何とか振り払って、駆けて行った。
 その背中をマルゴットは涙目で睨めつけていた。

 とはいえ、ある程度動かれるのは想定済みだ。
 アジトであろう方向の目処はついていた。
「追跡中。予想通りの方向だな」
 としおの声を受け、追うジェラルドは笑みを浮かべていた。
「そうそう、そっちそっち」
 ジェラルドは、獲物が罠にかかるのを見ている目をしていた。
「クォン!?」と驚きの声を上げて、二匹は立ち止まる。
 先にジェラルドが仕掛けた、バリケードに行き着いたのだ。
 ジリジリと距離を詰めながら、今度は翠月が動く。
「往生際が、悪いですよ」
 四方の影から腕が現れ、二匹を絡め取ろうと蠢く。
 抵抗を見せ、一匹は壁を蹴りあげて空側へ逃げることが出来た。
 もう一体は影に拘束され、超音波をまき散らしていた。
「多分動きがウリなんだろうけど……ちょっと、おとなしくしてね」
 超音波をかいくぐり、近づいたジェラルドが一撃見舞う。
 ジェラルドの観察眼が、動きを見切る。中の人の急所を確実に叩くのだった。

「あたいから逃げられると思ったの? 甘い!」
 飛び立った方は、ガハァーラだった。
 だが、それを狙うべく屋根で構えていたチルルが再びエネルギーを放つ。
 綺麗な白だな―と思うより早く、ガハァーラは地に落ちていた。
 何とか気絶を免れたが、完全に息は切らしていた。
 それでも追撃をどこに仕込んでいたのか、二枚目のジャケットを犠牲に逃れる。

「逃げ切れた」とキャラを忘れ、ガハァーラは声を出す。
 アジトまであと僅か、暫く身を隠さねば。
 そう思った矢先、どこかで見たウサギが目の前に現れた。
「逃すわけが、ないっすよ!」
「……追いついた……」
 マルゴットにマーキングされていたなど、知る由もないだろう。
 超音波の効果は知夏が回復してくれたのだ。
 そして、再びウサギの灯りに目をくらませたガハァーラは隙だらけだった。
 知夏がアウルで巫女服のウサギを現し、無数の御札を投げつけさせる。
「装甲の薄い部分を、狙い打つっすよ!」と知夏が物騒なことを言う間に、ガハァーラはデコレートされていた。
 得意の超音波が出てこない。ひたすらに、焦りが募る。
 じわりとにじり寄る知夏たちから逃げるように、塀をよじ登ろうとした……のだが。
「何とかは忘れた時にやって来るってね」
 のんびりとした口調でとしおが告げる。
 誰よりも早く、脚力を上昇させて先回りしていたのだ。
 影のごとく、隠密のごとく現れたとしおに驚く間も与えられはしない。
 着ぐるみの中で、髪に縛られる幻惑に襲われるのだった。
 

 目を覚ました時、二匹は着ぐるみのままであった。
「とりあえず、学園中を引き回してから、切腹でもして貰うっすかね?」
 物騒な声が聞こえてくる。
 気絶したフリをして、着ぐるみからの脱出を図ろうとした。
「暫くは脱げませんよ?」
 気配を察知してか、翠月が声をかける。
 楽しげな声色で、ジェラルドも続けて言う。
「接着剤で脱着部分を固定したからね」
「逃げられると、おもったかな?」とほほ笑みを見せた。

 遡ること、十分前。
 接着剤を持っていた知夏は、もっとえげつないことを提案していた。
「着ぐるみの中に投入して、脱げないようにするっす!」
 さすがにそれは、ということで脱着部分を固定することになったのだった。

 それを聞いた二匹は怯えを見せていた。
「お二人がしたことは、それだけ酷いことなのですよ」
 厳しい口調で、翠月が告げる。隣で真に迫る様子で、ノーチェが同意を示していた。
「マスコットが相手を怖がらせちゃだめなんだから!」
「そういうわけで、何か罰を与えないと行けないよね」
 チルルやジェラルドも二匹を囲う。
「二十四時間四六時中、着ぐるみを纏って、着ぐるみで悪行に走った事を、反省するっすよ!」
 
 久遠ヶ原学園のとあるラーメン屋。
 窓際のカウンター席で、としおがラーメンを啜っていた。
 仕事帰りの一杯というのは美味しいものだ。ラーメン屋の窓越しに、二つの奇妙な影が見えた。
 「いたずらしてごめんなさい」と書かれた紙を貼られた、クォーンとガハァーラだ。
 社会奉仕活動として、着ぐるみのまま数日の清掃に従事していた。
 日光の下では、狂気のデフォルメもただの間抜けだ。
「これにて一件落着、だな」
 そうつぶやいて、再びラーメンに向かうのだった。

「ゆるキャラは……もっとかわいいのが、いいかな……」
 二匹は、マルゴットが述べてくれた次作への要望を胸にゴミを拾う。
 真摯に反省し、真のマスコットになれる日を目指して……。


依頼結果

依頼成功度:普通
MVP: 癒しのウサたん・大谷 知夏(ja0041)
 彩り豊かな世界を共に・ヴァルヌス・ノーチェ(jc0590)
重体: −
面白かった!:4人

癒しのウサたん・
大谷 知夏(ja0041)

大学部1年68組 女 アストラルヴァンガード
伝説の撃退士・
雪室 チルル(ja0220)

大学部1年4組 女 ルインズブレイド
ラーメン王・
佐藤 としお(ja2489)

卒業 男 インフィルトレイター
ドS白狐・
ジェラルド&ブラックパレード(ja9284)

卒業 男 阿修羅
夜を紡ぎし翠闇の魔人・
鑑夜 翠月(jb0681)

大学部3年267組 男 ナイトウォーカー
彩り豊かな世界を共に・
ヴァルヌス・ノーチェ(jc0590)

大学部7年318組 男 アカシックレコーダー:タイプA
揺らがぬ銃口・
マルゴット・ツヴァイク(jc0646)

中等部3年11組 女 インフィルトレイター