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マスター:御影堂
シナリオ形態:ショート
難易度:やや易
参加人数:8人
サポート:5人
リプレイ完成日時:2014/08/19


みんなの思い出



オープニング


 うちの名前は、新谷新。
 あらた新報というネット新聞を作っている久遠ヶ原学園の学生ッス。
 うちの求める新聞は、エンターテインメント!!


 ある日、あらた新報宛に一通のメールが届いた。
 差出人は、地方にある私立高校の生徒会長である。念のために行っておくが、久遠ヶ原学園の生徒ではない。
 メールの内容は、オカルト系に強い新聞であり撃退士へのつながりもある私に頼みたいことがあるというのだ。
 あらた新報は決してオカルト系新聞ではないし、私自身撃退士なのでどのような内容かは気になる。
 早速、御相談に伺いますと返信を入れた。さてはて、何が出るやら、非常に楽しみではある。


 某月某日。
 某県にある私立高校を私は訪れていた。田舎という雰囲気が似合う街で、やや近代的な一角があった。全寮制だという学校内を生徒会長に案内され、私は生徒会室に通された。
 お茶を授かりつつ、相談内容について確認を行う。
「七不思議とお伺いしてますが。具体的には?」
 そう、生徒会長の相談事とは学校につきものの七不思議についてなのだ。
「実は、木造の旧校舎に七不思議を思わせる不思議な目撃情報があるのです」
「ほう」
「人体模型や踊るガイコツ、有名な音楽家の霊にトイレの花子さんらしき幼女……そういったものが窓から見えたのだと言います」
 ただ、と生徒会長は言葉を切る。
「調査をしようにも不審人物やいわゆる、あの……」
「天使や悪魔っすね」
 生徒会長は頷く。
「えぇ、それらの仕業だとすれば危険ですから」
 そして、撃退士に依頼を出してそれらが全く関係なかったら……上層部は下手に騒ぎたくないらしい。
「つまり、うちが個人的取材目的で調査すれば、いいということっすね」
 こくりと頷かれ、しばし考える。便利に使われているのは明白だ。だが、天魔の仕業だとすれば放ってはおけない。
「わかったっす。記事にしていいなら、引き受けましょう」
 そう告げた途端、生徒会長の顔がほころんだ。どうやら、それなりの重圧を感じていたらしい。
 早速、内容について確認を行う。

 生徒会長から聞いた七不思議は以下の通りだ。

1、疾走する人体模型
2、踊るガイコツ
3、音楽家の霊
4、トイレの花子さん
5、一段増える階段
6、死顔がうつる鏡
7、彼女が欲しい西洋甲冑

「最後間に合わせみたいっすが」
「古くから伝わるものなので、まぁ……」
 おそらく何度か改変されているんだろうなぁと思いつつ、口には出さないでおく。伝統とは重んじられるものなのだ、たぶん。
 続いて、旧校舎の地図に目を通す。
 3階建のごく平凡な校舎という印象だ。一階は一般的な教室と、ガイコツの出るという保健室。死顔の鏡は、この階の奥まったところにあるという。2階は音楽室に理科室といった特別教室が多く配置されている。
 そして、3階へ上る階段が一弾増える階段。この階を西洋甲冑が徘徊しているのだという。
「なんていうか、普通の校舎っすね」
「普通です。他に聞いておきたいことはありますか?」
「そうっすね。目撃情報が集中している時間帯とかっすか」
「夜ですね。昼間は外から観察していても、何も起きたことはありません。さすがに危ないので、中まではわかりませんが……」
 なるほど、とつぶやいて思案する。
 昼間突入でもいいけれど、やはり夜に行くのがいいっすね。
「わかりました。後は、お任せください」
 うちはそういうと、この学校を後にした。
 学園へと舞い戻ると、「あらた新報」名義で依頼を出す。依頼内容は、調査となにか出てきた時は討伐という形だ。
 さて、肝心の記事の題名を先に決めておこう。
 
 七不思議は実在した! 久遠ヶ原討伐隊!

 次号、こうご期待!!


リプレイ本文


 月が笑いかけてくるような、不気味な夜。
 月明かりとわずかばかりの外灯に照らされて、木造の旧校舎が佇んでいた。そこへ向かう複数の人影。新谷新の依頼を受けた撃退士たちだ。
 三班と一人に分かれ、旧校舎に入っていく。

 一階で踊るガイコツと死顔がうつる鏡を目指すのは、桜木 真里(ja5827)と黒井 明斗(jb0525)。そして、雪之丞(jb9178)だ。
 他階へ向かう者達と別れた後、雪之丞はエントランスを眺めていた。
「七不思議か……くだらんな」
 そう雪之丞は、気丈に吐き捨てて歩き出した。隣では、真里がまあまあといいながら歩調を合わせる。
「よくある感じの七不思議だよね。最後がちょっとよく分からないけど……」
 事前情報を思い返して、首を傾げる。
「彼女がほしいってどこからの情報なんだろう」
 七番目の不思議に当たる、西洋甲冑は彼女を欲しがっているということだった。実際はどうなのだろうかと思いつつ、三階の報告が少し楽しみになる。
 それにしても、と真里は思う。
(不審者や天魔だったら対応出来るけど、本当に怪奇現象だったらどうしたらいいのかな)
「撮影は任せて下さいね」
 真里の思いを知ってか知らずか、明斗がペンライトをくるりと回しながら告げる。
 もう一方の手にはデジカメを持っていた。
「ペンライトの灯りだと、雰囲気がでますね」
 明斗は楽しむように、ペンライトで廊下をぐるりと照らすのだった。

 二階へ向かったラファル A ユーティライネン(jb4620)は、
「肝試し〜は怖いのだ〜、暗闇の中からこんにちは〜♪」
 と謎の歌を歌っていた。肝試し気分のラファルには、とある思惑があったりする。
 そんな思惑を知ってか知らずか、川内 日菜子(jb7813)はフラッシュライトで辺りを照らしながらラファルに随伴する。
 心中では、七不思議なんて馬鹿馬鹿しい。有り得るかそんなオカルトと思っている日菜子である。
「天魔の仕業なのは火を見るよりも明らかで、そうでなくともただの悪戯がオチだ」
 と出発前、新に語っていた日菜子だった。
 ただラファルの横顔をふと見やり、今は言葉を飲み込む。怖がるというより楽しげに、わーきゃーいっているラファルがくっついてくるのを好きにさせていた。
「いまどき、日本に木造旧校舎のある方がホラーじゃん?」
 とラファルが茶化したりしながら、薄汚れた階段を登るのだった。

「西洋甲冑と聞いては、騎士として黙っていられませんわ!」
 意気揚々と三階を目指すのは、アンジェリク(ja3308)だ。その横では、フラッシュライトを腰に提げて、神谷春樹(jb7335)がついていく。
 灯りはアンジェリクの懐中電灯と、春樹のフラッシュライトだけだ。アンジェリクがトーチを使おうとしていたが、
「木造ですし、事故が起きても危ないからやめておきましょう」
 と春樹にやんわりと止められていた。
 だが、春樹は夜目がきくため移動に支障はない。リボルバーを構えて、慎重に進む。一階と二階は互いに段数を確認しながら進んでいた。
 噂の階段前にたどり着くと、アンジェリクが懐中電灯で階段を照らした。
 パッと照らして数えた感じでは、段数に違いは見られない。ゆっくりと慎重にのぼるところだが、甲冑が近づくにつれてアンジェリクは楽しげに話を続ける。
「楽しみで……あら?」
 あと少しで登り切るというところで、アンジェリクが立ち止まる。
「この階段、気のせいか増えて……」
 しげしげと次の段差を見やるとともに、
「フギャー!?」
 と情けない声を上げた。転がり落ちないよう春樹がそっと支え、階段を見直す。
「うわぁ。一面に口がびっしり。知らないで踏んだら脚を食い千切られるね」
 階段の段差に擬態しているらしいディアボロが、食虫植物のように牙を剥いていたのだ。
「悲鳴が聞こえましたが、大丈夫でしょうか」
 そこへ、各階を巡回する予定の木嶋香里(jb7748)が慌てた様子でやって来た。
「大丈夫、ですわ」
 息を整えたアンジェリクは颯爽と剣を構えて、階段に突き刺す。跳弾を避けるべく、春樹も槍へと持ち替えて一突にディアボロを攻撃した。
「問題なさそうですね。引き続き、三階の調査、お願いします」
 二人によって階段の天魔が倒されたのを確認し、香里はもう一方の階段を目指して去っていった。
 まずは一不思議を対処し、三階へ足を踏み入れるのだった。


 一階の保健室近くまで辿り着いた、真里たちはガチャガチャという騒がしい物音を耳にしていた。そっと真里が先行し、保健室を確認しに行く。
「深夜に女性を一人になんてさせられませんよ」
 明斗はそんなことをしれっと言いながら、雪之丞についていた。
 僅かに扉を開いて、中を見た真里が戻ってきた。
「何となく楽しそうに見える気がするよ」
 今度は、扉をしっかりと開いてみる。そこにあったのは、複数体のガイコツがフィーバーしている姿だった。中にはベッドの上で、お立ち台のように踊り狂うものまでいる。
「んー」
 特にこちらへ害をなそうという様子は見られない。プログラミングされているかのように、ひたすら踊る。写真を一枚取ってみたが、明斗には物足りなかった。
「もっとしっかり踊ってください」
そう告げると、容赦なく明斗は銃弾をガイコツたちの足元へ撃ち込んだ。慌てた様子で、跳ねるように踊り出したガイコツたちを写真に収めていく。
「……ふ」
 一定枚数撮ったところで、無言で雪之丞がガイコツを蹴り飛ばした。ほぼ不意打ちの蹴りに、吹き飛んだガイコツが別のガイコツにぶつかり、連鎖的に倒れていく。
 そんな様子もしっかりおさめ、
「協力、ありがとうございます」
 と容赦なく審判の鎖で縛り上げていく。逃げ場を失ったガイコツたちに、明斗は穂先を向けた。
「楽しんでいるところ悪いけれど、そろそろ終わりにしようか」
 真里も戦闘態勢をとり、淡々とガイコツを片付けていく。
 動かなくなったガイコツを一箇所にまとめ、保健室を後にする。
 一階のさらに奥、もう一つの七不思議。
「これがか……」
 しげしげと雪之丞が見つめるものこそ、死顔の鏡だ。
 三人でうつってみれば、確かに悲壮な顔になる。おまけに、その中から手が伸びてこちらへ襲いかかろうとしていた。
「では、片付けますね」
 自分たちの死顔を撮り終えた明斗が、淡々と鏡を縛り上げた。
 伸ばした手が、虚しくうごめく。
「未来なんて誰にも分からないものだよ」
 シュールだなと思いながら、真里は魔導書を開く。壁際のディアボロのため、校舎に傷を付けないようよくよく狙いをつける。
「こうなると、間抜けだな」
 襲いかかろうとしても動けない鏡に、雪之丞も直刀を向ける。
 一閃、鏡が切り裂かれ地に落ちた。その後ろには、別の鏡があるものの、映るのは普通の自分たちの姿だった。
「さぁ、次に行きましょう」
 割れた鏡をぱしゃりと撮って、念のため花子さんがいないかを探しに行くのだった。


「お、ここが音楽室だな」
 疾走する人体模型を探す中、日菜子は先に音楽室の扉を見つけた。
 早速入ろうとしたところで、ふと静かなことに気づく。
「あれ? ラル、どこだ?」
 さっきまでべたべたとくっついいたラファルがどこにもいない。
 はぐれるような道行ではなかったはずと、首を傾げる。はぐれたのがアンジェリクなら心配するところだが、ラファルなら大丈夫だろうと信頼する。
 目下、音楽室の幽霊から片付けてしまおうと思い直して扉を開ける。
「なるほどな」
 目の前に立っていたのは、中世ヨーロッパの音楽家っぽい半透明の人影だった。日菜子を見るたび、指揮棒を振りかざして、立ち向かってくる。本命の敵は人体模型の日菜子にとって、こいつは前座だ。
 闘気を解放し、即座に一撃叩き込む。
 指揮棒を取り落とした音楽家は、そのまま地面に伏せるのだった。
「ラルも探さないとな」
 そういって出ていこうとする日菜子の後ろで、音楽家が負けじと反撃しようとしていた。
 が、
「悪いが、寝てろ」
 突然現れた異様な姿のラファルが、とどめを刺した。
 音楽家が完全に沈黙したのを確認すると、素早く光学迷彩を起動して姿を消す。振り返った日菜子は、訝しげに中を見てから、音楽室を出た。
 出た目の前を、ズェアっと人体模型が通り過ぎていった。
「いた! 私も足に少しは自身があるんだ」
 早速、日菜子は人体模型を追っかける。追いかけられていることに気づいた人体模型は、己の身を削るように内蔵模型をぶん投げてきた。
 やはりディアボロなのか、何個でも生成できるらしい内蔵をぶつけられながらも、駆けていく。
 廊下の端に来たところで、人体模型はするりと折り返して見せた。日菜子の脇を、捉えられるギリギリで抜けていく。
「っと!?」
 だが、その先にラファルがいた。ぶつかった人体模型が、動きを止めた一瞬で日菜子は距離を詰める。その手が真っ赤に燃えるとともに、強く踏み込んで一撃。
 内蔵を精一杯撒き散らかしながら、人体模型は校舎の外へ叩き落とされるのだった。
 なお、ラファルが窓が割れないようにそっと開けていたりする。
「あの馬鹿の方が、早かったな」
 闘気を収めた日菜子の面前で、ラファルは突然姿を現した。
「わっ!」
 脅かそうとしたラファルに、日菜子は一言。
「何してるんだ、ラル」
 淡々と告げるのだった。ラファルは不満気だったという。


 さて、ここで三階の様子を見てみよう。
「古びていますけれど、損傷は無いようですわね。ごく一般的なレプリカかしら?」
 西洋甲冑が置いてある資料室で、アンジェリクは甲冑をしげしげと眺めていた。
「アンジェリクさん、不用心だよ」
 春樹は、甲冑に触れようとするアンジェリクに苦笑する。
 もう少し近くでと顔を近づけようとした時だ。甲冑が一人でにカタカタと音を奏でだした。慌ててアンジェリクが甲冑と距離を取る。
 目のあたりに光が宿り、じっとアンジェリクを見つめている。ガタッと音を立て、甲冑はアンジェリクへ向かって歩き出した。
「か、神谷さん、動いてますわアレ!?」
 盾を取り出し、隠れるアンジェリクに春樹はいたずらっぽく笑いかける。
「動いてるねぇ。やっぱり、噂は本当だったみたい」
 アンジェリクを庇える位置に移動しておく。
「どうする? 近くで見たいなら動きを止めて来るよ? それとも、熱視線に答えてくる?」
 そういっている間にも甲冑の視線は、アンジェリクに注がれ続けている。熱光線でも出そうなほどだ。
「そもそも、恋愛に興味ないですわ。邪険にあしらって……」
 そこでアンジェリクは言葉を切る。甲冑の視線が、微妙にずれているように感じたのだ。
「なんで、あの甲冑私の鎧見て……」
「甲冑だからね」
 春樹が淡々と告げると、アンジェリクは顔を真っ赤にした。
「私じゃなくて私の鎧に興味があるんですの!? は、恥ずかしい勘違いを……!」
 悶えるアンジェリクの横で、春樹は槍を構えて甲冑に近づいていく。
 そのまま木遁を発動し、甲冑を束縛する。
「よし。見るなり倒すなりご自由に」
「か、甲冑相手の戦闘は、騎士同士の訓練で慣れっこですわよ!」
 威勢よくいってみせ、そのまま大剣で甲冑を叩き潰す。歪んだ甲冑は音を立てて、崩れ落ちた。目の光も消え去っていく。

「美人でそういうことも多かっただろうし、勘違いしても仕方ないよ」
 資料室を出た後、春樹はアンジェリクを慰めていた。
「な、慰めないで、慰めないでー!」
 アンジェリクは顔を覆って首を振るう。そうこうしている間に、トイレに辿り着いた。途端にアンジェリクは春樹の後ろに隠れ、ぐいぐいと前に押し出す。
「あれ、アンジェリクさん? 甲冑をぺたぺた触ってた度胸はどこに行ったのさ。まぁ、頼りにしてくれるのは嬉しいけど」
「か、甲冑と花子さんは違いますわよ、大違いですのよ!?」
 だが、目の前にあるのは女子トイレだ。
 入るかどうか迷っていると、中から香里が出てきた。
「あ、他の七不思議は終わりました? 花子さんも2階にいたので倒しましたよ」
 しれっと報告をするのだった。


 これは香里による報告をまとめたものである。
「さて、ここはこれでよし」
 香里は、アンジェリクたちと別れた後、すべての階段を確認していた。一体だけ紛れていた階段憑きを倒し、一息つく。
 ちょうど、二階では日菜子が人体模型と競走している声が聞こえた。
 その間に、香里は二階のトイレに赴く。警戒しながらトイレの扉を開くと、あきらかに花子さんっぽい何かがそこにいた。ただし、体は半透明で顔や手足は不鮮明な形をしている。
 明らかに人ではないそれは、香里を見るなり襲いかかってきたのだ。
 狭い場所で戦うのは不利と、廊下まで出てきたところで、声がした。
「危ないですね」
 声がした先にいたのは、明斗だ。
 審判の鎖で縛り上げると、「目線をください」等といいながら、さっと撮影を済ます。
「いい度胸してますね」
 香里は明斗にそう告げると、的確にディアボロを始末するのだった。


 新の待つ、この学校の生徒会室に撃退士たちが帰還する。
「きっと、新聞は盛況ですね」
 明斗は満足した顔で、写真を確認していた。
「結局、全部ディアボロだったんだね」
 ことの顛末を真里と雪之丞が報告する。事細かな説明を、新は頷きながら書き留める。
「新聞、楽しみにしてるね」
「もちのろんっす」
 真里の締めの言葉に、力強く頷くのだった。

「そう言えば、途中で見かけた女の子はちゃんと帰ったかな?」
「お、女の、子? ……そんなの、居なかったと思うんですけれど……!」
 続いて報告をしていた春樹がしれっとそんなことをいう。アンジェリクが驚き、慌てふためいていた。
 話を膨らませる春樹の目撃談を新は、面白そうに聞いていた。
 記事に盛られるのは間違いないだろう。
 トイレの花子さんに関する情報や、校舎の雰囲気などをよく伝えてくれたのは香里だ。彼女の情報を元に、地図へ新はさらなる書き込みを加える。
「これで、旧校舎を怖がっていた人も安心できますね」
「そうっすよ。万事解決っすよ」

 さて、最後に日菜子とラファルの報告だ。
「やっぱり天魔だったな」
 最後まで怖がらなかった日菜子に、ラファルは少し不満気だった。
「俺が脅かしても怖がらなかったしなー」
「オカルトなんて、あるわけがない」
 日菜子は、きっぱりと言い切る。人体模型を窓から突き落とすだけのことはあった。
 報告を取りまとめ、新は告げる。
「ふふふ、これはいい記事が書けそうッス!」

 インパクトある七不思議の写真、いるはずのない女の子の話、人体模型との全力競争……。
「七不思議は実在した! 久遠ヶ原討伐隊!」の記事は、好評を得ることができたのだった。
 
 旧校舎、夏の夜には、肝試し。
 七不思議のご連絡はあらた新報まで!


依頼結果

依頼成功度:成功
MVP: 【流星】星を掴むもの・アンジェリク(ja3308)
 鉄壁の守護者達・黒井 明斗(jb0525)
 揺れぬ覚悟・神谷春樹(jb7335)
重体: −
面白かった!:7人

【流星】星を掴むもの・
アンジェリク(ja3308)

大学部3年68組 女 ディバインナイト
真ごころを君に・
桜木 真里(ja5827)

卒業 男 ダアト
鉄壁の守護者達・
黒井 明斗(jb0525)

高等部3年1組 男 アストラルヴァンガード
ペンギン帽子の・
ラファル A ユーティライネン(jb4620)

卒業 女 鬼道忍軍
揺れぬ覚悟・
神谷春樹(jb7335)

大学部3年1組 男 インフィルトレイター
和風サロン『椿』女将・
木嶋香里(jb7748)

大学部2年5組 女 ルインズブレイド
烈火の拳を振るう・
川内 日菜子(jb7813)

大学部2年2組 女 阿修羅
秘名は仮面と明月の下で・
雪之丞(jb9178)

大学部4年247組 女 阿修羅