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マスター:牛男爵
シナリオ形態:ショート
難易度:非常に難しい
形態:
参加人数:15人
サポート:2人
リプレイ完成日時:2013/07/24


みんなの思い出



オープニング

【今日のジョブ占い・ダアト】

 今日のあなたの運勢は最悪。
 任務を受ければ暴走して失敗し、致命的な結果を招くでしょう。
 とくに冥魔との相性は非常に悪く、いつもの半分も力が出せません。
 今日一日は自宅に閉じこもっていることをおすすめします。
 ラッキーカラーは赤。アンラッキーカラーは緑。
 ラッキーアイテムは冷蔵庫。アンラッキーアイテムはワカメ。
 唯一の希望は、年下の異性との出会い! 協力して不幸を乗り切れば、愛が芽生えるかもしれません!
 また、阿修羅とは星の巡りが悪いので、会わないことをおすすめします。
 大変な一日ですが、命を落とさないよう切り抜けてください。




「なんなのよ、このクソ占い!」
 スマホの画面を見つめながら、薄木幸子(ダアトLv26)は怒鳴り声を上げた。
 当たると評判の占いサイトと聞いて見てみれば、この仕打ち。ひどすぎるにもほどがある。
「ここまでひどい占い、見たことないんだけど!? ちょっと責任者出てきなさいよ!」
 抗議のメールを投げつけてやろうと、スクリーンを操作する幸子。
 ちなみに彼女は自転車を運転中である。
 そのとき、ツルッと手が滑り、スマホがアスファルトの上へ。
「あっ!」
 あわてて急ブレーキをかけたとたん、前輪がロックして転倒。
 その直後、幸子は後ろから来たトラックに追突されていた。
 自転車ごと吹っ飛ばされる幸子。
「馬鹿野郎! 運転中にスマホいじってんじゃねぇ!」
 捨てゼリフを残して走り去るトラック。
 立派な轢き逃げだが、いまの幸子はそれどころではなかった。
 撃退士だけあって彼女自身は軽傷で済んでいるが、自転車とスマホがグシャグシャだ。これでは出勤できないうえに、勤務先へ連絡することもできない。
 彼女は三ヶ月ほど前に勤めていた会社が倒産し、いまは民間の撃退士派遣業に籍を置いている身だ。幸か不幸か依頼は毎日のように入ってくるが、人手不足は深刻だ。この程度のことで休むわけにはいかない。こう見えても、幸子は正義感あふれる撃退士なのだ!
「なんの、これしき……。世界の平和のために、あたしは今日も戦うのよ!」
 ビシッとポーズを決める幸子。
 そんな彼女を、背後からダンプカーが撥ね飛ばした。
「道路の真ん中で何やってんだ、ボケ!」
 もっともな言葉だった。




「……で、朝から二回轢き逃げされて遅刻したと。……あのねぇ、薄木君。遅刻の言いわけをするなら、もうすこしマシな嘘をつきなさい」
 あきれはてたように、上司が言った。
「本当なんですって! ほら、見てくださいよ! ケガは治ってるけど服がボロボロじゃないですか!」
「そういうファッションじゃないのかね?」
「んな……っ!? ホームレスだって、こんな服装してませんよ!」
 見て見てと言いながら、破れたシャツをひらひらさせる幸子。
 ブラジャーとか、おっぱいとか、見えてはいけないものが見えているのだが、気にもしてない様子だ。
 上司も上司で、まったく興味がないらしい。

「まぁ、遅刻分は給料から引くとして、今日も依頼が入ってる。さっそく現地へ向かってくれ」
「了解です! ……あれ? でも、あたし一人しかいないように見えるんですが……」
「ほかの連中は別件で出動した。この依頼はキミひとりで片付けてもらう」
「ええ……っ!?」
「大丈夫。キミの実力ならラクに勝てる相手だ」
「どんな相手なんですか……?」
「ただのディアボロだ。通報によると、攻撃力はゼロ。ただ、際限なく増えるから退治してほしいということだ」
「増える……? といいいますと……?」
「ワカメ型のディアボロらしい。おおかた、アタマの悪い悪魔のイタズラだろう」
「ちょ……。え……っ!?」
「どうした? サッと行って、パパッと片付けてくれ。手こずるような相手でもないだろう?」
 たしかに、ふだんの幸子なら簡単に終わる仕事だ。
 だが、今日の彼女にとってワカメはまずい。最悪だ。
「あの……、じつは今日の占いでワカメだけは避けるように言われてまして……。せめて増員してくれませんか……?」
「薄木君。我々は子供じゃないんだ。いい歳をした大人が,占いを信じるなんて」

 その瞬間。天井から蛍光灯が落ちてきて、デスクの上で破裂した。
「うおっ!?」
 驚いて、イスごと後ろへ跳びのく上司。
 その後頭部が壁に激突し、ヅラが外れて床に落ちた。
 同時に観葉植物が倒れてきて、ヅラごと上司を叩きのめす。
 さらに、破裂した蛍光灯の破片がパソコンのモニターに突き刺さり、爆発炎上。
 スプリンクラーが作動して部屋中に水が降りそそぎ、パソコン数台があっというまにブッ壊れた。

 全身ずぶ濡れになりながら、唖然とする上司。
 幸子はもう、ひらきなおった表情で地獄絵図を見つめている。
「……占いも少しは当たると,信じてもらえましたか?」
「たしかに、増員の必要がありそうだ……」
 こうして、久遠ヶ原学園に緊急依頼が寄せられることとなった。



リプレイ本文



 その任務は、最悪の幕開けで始まった。
 というのも、ディメンションサークルでワープした先は現場から10kmも離れた山の中。
 しかも周囲は火の手に囲まれている。山火事の現場に飛ばされてしまったのだ。
 おまけに、背後は落差100mの断崖。
 とんでもない状況から始まった、この任務。はたして海へ辿りつけるのか?



「海へ行くはずが、火の海だと……?」
 色々と策を練ってきたスリーピー(jb6449)も、さすがにこれは予想外だった。
 もともとディメンションサークルでの移動には誤差があるが、それにしても──
「ひどい不運ですが、前向きに考えましょう。火の中にワープしなかっただけでも幸いです」
 グラルス・ガリアクルーズ(ja0505)は、いつものように冷静だ。
 そこへ倒れかかってくるのは、燃えさかる大木!
「ぅおお……っ!?」
 さすがのグラルスも、大慌てで跳びのいた。
 その足下に落ちていたのは、緑色の(熟してない)バナナの皮!
「ぬぉぉっ!? バナなぁぁ……っ!」
 思いっきり足を滑らせたグラルスは、そのまま崖下へ転落。あっというまに姿が見えなくなった。


「いきなりですか……。これは気を引き締めないといけませんわね……」
 シェリア・ロウ・ド・ロンド(jb3671)は、今回謎の仮面戦士Sとして参加。背中には冷蔵庫を背負っている。まるで引っ越し業者だ。あるいは冷蔵庫泥棒。
 そこへ転がってくるのは、燃えさかる岩塊!
 シェリアは冷静に地面を確認した。もしバナナの皮が残っていたら、二の舞を演じてしまう。──よし、大丈夫だ。緑の悪魔はグラルスと一緒に落ちている。
「わたくしには冷蔵庫がありますわ。これさえあれば、どんな災厄も……」
 シェリアは悠々と回避──しようとした。
「お、重い!?」
 冷蔵庫を背負ったシェリアはうまく跳ぶことができず、岩弾の直撃を受けて崖っぷちへ。
「つかまれ!」
 とっさに手をのばしたのは矢野古代(jb1679)
 間一髪でシェリアの手をつかんだ彼だったが、あいにく冷蔵庫の重さが災いして支えきれなかった。
「どこがラッキーアイテムなんだぁぁ……っ!」
 抗議の声を上げながら、古代はシェリアと一緒に落ちていった。


「え……? 流れ的に、次あたし!?」
 ダアトふたりが消えて、残るダアトは幸子のみ。
 彼女は真っ赤な冷蔵庫の中に入り、顔と手足を出している。正直、アタマがおかしいとしか言いようのないコスプレだ。現地までの運搬役なども決めてあったが、それどころではない。現場へ辿りつくまでに全滅しかねない状況だ。
「おちつくんだ、幸子さん。あなたは今、最強の鎧に守られている!」
 そう言いつつも、じりじりと幸子から離れるスリーピー。まさかここまでダアトが不運だとは思ってなかったのだ。
 インフィルの占いには『ダアトの不運にまきこまれるので避けた方がいいですが、不運を愛のパワーで乗り越えると恋が芽生えちゃうかも』などと書いてあったが、そもそも幸子に対して愛などない。今日はじめて会ったばかりの他人だ。だいいち、この超絶不運をどう乗り越えろというのか。
 気がつけば、幸子の周囲には誰もいない。まるで電車内のゲロみたいな扱いだ。いや、動くぶんだけゲロよりタチが悪い。
「なんで逃げるのよ、あなたたち!」
 仲間に駆け寄る幸子。
 逃げる仲間たち。
「なぁアンタ。いまからでも遅くねぇから家に帰れよ。結果だけ報告すればいいだろ?」
 Sadik Adnan(jb4005)が言った。
「いまさら帰れると思ってんの!?」
「アンタは今日、流れが悪いんだろ? だったら家でおとなしくしてろ。な?」
「もう遅いのよ!」
 ヒステリックに叫ぶ幸子。
 そこへ、天海キッカ(jb5681)が声をかけた。
「わんは占いなんてものは信じない! 運命を左右するのは、いつだって人の行動だと思うから! いま、それを証明するね!」
 キッカは幸子のもとへ走り寄ると、手をにぎりしめた。
 ちなみに彼女は全身に緑色のペイントを施している。目的がわからないが、恐らく天然なのでラッキーカラーとアンラッキーカラーを間違えたのだろう。おまけに青汁も飲み、メロンキャンディを舐めている。どこまでも緑だ!
「あ、ありがとう。こんな優しい子もいるんだね」
「人として当然のことだよ!」
 おお、なんと感動的な光景。
 そう。どんな困難も手を取りあって立ち向かえば
 ズドォォォン!
 頭上から落ちてきた炎のかたまりが、フラグどおり二人を吹っ飛ばした。
 手をつないだまま崖下へ落ちてゆく幸子とキッカ。


「不運……興味深い」
 鬼一凰賢(jb5988)が、ぼそりと呟いた。
「不運、か……。思っていた以上に厄介そうだな……」
 五人が落ちていった崖下を見下ろしながら、苦い表情を浮かべる氷野宮終夜(jb4748)
「事実は小説よりも奇なり、ですね……」
 言いながら、微風(ja8893)は事故現場を撮影していた。
 彼女は今回、幸子の不幸を記録するために参加したのだ。自分が巻きこまれる危険を承知した上での、ジャーナリズム精神である。
「まぁこれで荷物が軽くなったことですし……さっそく出発しましょう」
 さりげなく腹黒いことを言いながら、斉凛(ja6571)は歩きだした。





 一時間後。運勢最悪のダアトが全員消えたおかげで、撃退士たちは無事ワカメの前に立つことができた。見たところだいぶ増えまくっているが、攻撃力ゼロ移動力ゼロのディアボロなど、撃退士の敵ではない。
「なーんだ。こんなの楽勝じゃない」
 けらけら笑う雪室チルル(ja0220)
 彼女はルインズブレイドのアンラッキーアイテムが『家電品』だと知らず、幸子と同じ『最強の鎧』を身につけている。ついでに言うが、アンラッキーカラーは赤だ。
「これさえあれば、なにが来てもへっちゃら! あたいったら天才ね!」
 まさに自爆の天才と言えよう。
 チルルがプレイングに『冷蔵庫』と書いた回数、じつに11回。驚異的な数だ。
 さらに、冷蔵庫がラッキーアイテムであるダアトは一人もいない。
 これからチルルの身にどれほどの不幸が降りかかるか、想像するのも恐ろしい。
 しかし、意外と慎重なチルルは一番槍で突撃するのは控えた。
 もちろん、いずれは突撃するが、みんなの様子をひととおり確かめてからだ。
 さすが、頭脳派のチルルちゃん! 死亡フラグを立てるのは完璧だ!



「では、あたいが斥候を」
 ドーンと前に出たのは、165cm108kgのダイナマイトすぎるバディを持つ瑞姫イェーガー(jb1529)
 ナイトウォーカーである彼女の占いは『ふくよかな人はビッグウェーブ到来。荒波に揉まれてしまうけど、波に身を任せてみて。モウドーニデモナーレ』というもの。ひどい占いもあったもんだ。
「行きます!」
 光纏して突撃する瑞姫。
 そのとき、動かないはずのワカメが動いた!
 なんと、そこにいたのはワカメまみれの久遠栄(ja2400)
 彼は皆が退治しやすいよう、先に現場へ来てワカメを集めていたのだ。その際、ワカメで足を滑らせ転倒。いままで意識を失っていたのである。

「ヴァーボォギューわかめぇぇ」
 わけのわからない言葉を発する栄。
『気をつけろ、すべるぞ』と言いたかったのだが、口の中までワカメだらけで、まともにしゃべれなかったのだ。こんな全身ワカメの物体が起き上がってきたら、人間とは思えない。ふだんからワカメだというのに、ここまで全力でワカメになりきるとは!
「わ、わかめが進化した……!?」
 動くワカメ……じゃなく動くサカエを天魔だと思い込んだ瑞姫は、あわててファイアワークスを発動!
 激しい炎が赤や黄色の火花を散らして──え? 黄色?

「ヴォギュわかめれェええ!?」
 アンラッキーカラーの攻撃を受けたサカエは派手に吹っ飛び、海の中へ。
 そこで占いどおりに新たな力(アンリミテッド・ワカメワークス)が芽生えちゃった彼は、是非このスキルを見せてやろうと思い、ありったけの魔具を装備! 生命力がガッツリ減ったところでワカメに足をとられ、どうにかバランスをとろうとしたものの、ワカメみたいな髪が原因でバランスを崩し、ツルッと転倒!
 その瞬間、栄はひらめいた。
 そうだ。この転倒する勢いを利用して、癖毛をなおそう!
 おお、なんと神がかり的な発想! きっといける! いまこそワカメヘアーを矯正するとき!
 そんな次第で思いっきり後頭部を打った栄は、帰らぬ人となったのであった。

 いや、あの……なんなの、このPC……。ワカメ退治の依頼にワカメ本人が参加するなんて、反則だろ……。ピンポイントすぎて、彼ひとりの力で『失敗』が『普通』になってしまったぞ……。参加した時点で勝ってるよ、これは……。プレイングもひどい……(誉め言葉)。おもしろさが全てと言ってしまった手前、これを『失敗』にはできん……。みごとだ! 『怪奇・ワカメ男』の称号をさずけよう!



「まさか、仲間だったなんて……」
 動かなくなった栄を前に、ぽつりと呟いたのは田村ケイ(ja0582)
「いいえ、あれは天魔ですわ!」
 現実を認めない凛は、純白メイド服をひるがえして火炎放射器を装備。インフィルにとっては頼りになる、本日のラッキーアイテムだ。
「……たしかに、そうね。あれは天魔だったかも。うん」
 ケイは自らに言い聞かせるように力強くうなずいた。
「……ああ、たしかに言うとおりだな。あれは天魔だ。まちがいない」
 うんうんと納得するスリーピー。
 こうして現実がねじ曲げられ、久遠栄はただのワカメとして処理されることになった。だれも犠牲になどなっていない!

「では行きましょう、インフィルの皆さん。ダアトがいない今こそ、一気にカタをつけるべきです」
 凜が火炎放射器を構えた。
「そうね。私たちの運勢は大吉。海と相性もいいし、ダアトさえいなければ負ける要素がない」
 応じたのはケイ。青いビキニ姿で、武器の巨大鋏は青く塗ってある。ラッキーカラーで身をかためるのは基本だ。
 ちなみにインフィルのアンラッキーアイテムはポテトチップ。アンラッキーカラーは黄色。どちらも砂浜とは無縁だ。不安要素はない。
「よし、いっせいに畳みかけよう」
 スリーピーもうなずき、三人のインフィルは息をあわせて突撃した。
 そこへ駆けつけたのは、キッカをつれた幸子。
「なに? 突撃? いいタイミングで到着したみたいね! 手を貸すわよ!」
「「やめろぉぉ!」」
 数人の声が上がったが、手遅れだった。
 幸子の放ったスタンエッジは、黄色い稲妻となってスリーピーに命中。
「グワーッ!」
 吹っ飛んだ彼は海に落ちて、新たな力が覚醒してしまった!
 それは、トウモロコシを五秒で食べるという必殺技!
 だが、こんなところにトウモロコシなどあるはずが──
 あった! おそらく海水浴客が残していった焼きモロコシだろう。
 徹夜明けでテンションがおかしくなったスリーピーは、それを拾おうと手をのばし──ワカメで足を滑らせた。
「この技を見せずに死ねるか……っ!」
 みごとトウモロコシをゲットしたスリーピーは、栄と同じく後頭部を強打して倒れた。


「なんという不運ですの……? しかし、ここまで来てはあとに引けませんわ!」
 火炎放射器を手に、ヒャッハーする凜。
 いや、ヒャッハーしてるのは彼女だけだ。火炎放射器は沈黙したまま。
「まさか、故障!?」
 凜は引き金をカチカチしながら、銃口を覗きこんだ。
 ゴォォォオッ!
 とたんに噴き出す真っ赤な炎。
 あわれ、凜は火だるまに──とはならなかった。間一髪で、銃口から顔をそむけている。
「ふっ。わたくしの幸運が勝ちましたわね。ラッキーアイテムの火炎放射器にやられるはずがありませんもの。さぁ覚悟なさい、天魔よ。ご注文どおりウェルダンにしてさしあげますわ!」
 黒い笑顔を浮かべて、火炎放射器を向ける凜。
 そのとき、彼女の足下にポテトチップの空き袋が!
「な……っ!? しかもカレー味……!? き、黄色い!?」
 空き袋を踏んで転んだ拍子に舌を噛んでしまった凜は、二度と立ち上がれなかった。


「く……っ。仲間の仇は討つ! アイラブユー!」
 運気アップで謎の掛け声をあげながら、ケイが鋏を突き出した。
 直後。バラッ、と鋏が分解。
「えぇ……っ!?」
 メンテナンスしないと、V兵器は壊れることもある。なんと微妙な不運!
「いま助けるわよ!」
 仲間のピンチに、全力で駆け寄る幸子。
「来るなぁぁっ!」
 思わず幸子を撃退しそうになるケイだが、冷静に双剣を抜いてワカメを薙ぎ払う──つもりだったが、ワカメに足をとられて動けなかった。
「く……っ。やむをえないわね」
 自爆覚悟でナパームショットを足下に撃ちこむケイ。
 炸裂する魔法の火花が、赤や黄色に輝き──え? 黄色?
 ちゅどぉぉぉん!
 水着が飛び散り、ケイは蔵倫に抵触しそうな姿で吹っ飛んだ。
「ふ……。ハードラックとダンスっちまったようね……」
 空中で髪を掻き上げながら、ケイは水平線の彼方へ飛んでゆくのだった。



「まさか、これほどの不運とは……」
 インフィルチームが全滅したのを見て、終夜は呆然と呟いた。
 手には赤いペンキ。彼女は、これをワカメにぶっかけるつもりだ。
「いくぞ、緑の悪魔め。赤く染まるがいい!」
 しかしワカメで足を滑らせた終夜は、あさっての方向にペンキをぶちまけてしまった。
 それを浴びたのは、ルインズブレイドの微風。
「す、すまない。手が滑った……というか、足が滑った」
「いえいえ、ご心配なく。赤はラッキーカラーですし」
「たしかにそうなんだが……」
 終夜はイヤな可能性を考えていた。赤がラッキーなのはダアトだけだ。もし、ほかのジョブにとってアンラッキーだったら……?
 その考えは当たっていたが、完全に手遅れだった。


 赤ペンキを浴びた直後から、不運の嵐が微風を襲った。
 まず、収録用に使っていたデジカメを海に落として故障。
 次にスマホがウイルスにやられて沈黙。
 携帯電話を取り出した瞬間、石ころにつまずいて転んだ微風はケータイの上に尻餅をついて破損。
 まだまだとばかりにICレコーダーを取り出したところ、久しぶりに使ったせいか最初から壊れていた。
 なにくそとメモ帳を手にしたら、突風が吹いて海の彼方へ。
 最終記憶媒体のチラシに至っては、びしょ濡れで破れていた。
 だが、すべてが失われても微風自身が残っている!
「なにがあろうと、私は事実を記録しつづけるのです!」
 見上げるべきジャーナリズム精神!
 そしてふと気付くと、砂浜に一頭のウミガメが。
 なんと、感動の産卵シーンではないか。
 思わず目を奪われてしまう微風。
 そこへ、居眠り運転のトラックがつっこんできた。
 ふだんの微風なら、回避できただろう。
 しかし海亀に気をとられていた彼女は、気付くこともなくトラックに撥ね飛ばされた。
「なんの……。私は死ぬまで記録をやめない……!」
『根性』で立ち上がる微風!
 そこへトラックの落とした材木の山が転がってきて、彼女を押しつぶした。



「こうなりゃ全員でかかるしかねぇ! 行け、キュー!」
 Sadikがヒリュウをけしかけた。
 しかし今日のテイマー占いには、『決して海には行かないように』と書いてあった。
 オマケに彼女はカナヅチ。最悪の結果しか見えない。
 キューが召喚された瞬間、突風が吹いた。
 風に流されて墜落するキュー。
 Sadik、痛恨のミス。ここは海なんだから、ストレイシオンを召喚しておくべきだった。まぁそれはそれで別の不運が襲うけど。
 キュゥー! キュゥー!
 鳴き声を上げて溺れるヒリュウ。
「待ってろ、いま助けるからな!」
 泳げないことも忘れて、Sadikは反射的に海へ飛びこんだ。
 どぼーん!
 そのまま彼女は沈んでいき、二度と浮かんでくることはなかった──



「ここまで難しい任務は初めてかも……」
 瑞姫はトートタロットを取り出し、カードを引いた。
 出たカードは、逆位置の『塔』
 ロクでもないカードだが、ともあれ攻撃!
 と思った瞬間、カードがポロッと落下。
 ズガァァァン!
 吹っ飛ぶ瑞姫。
 そこへ押し寄せてくるのは、山のような高波!
「これしかないっ!」
 瑞姫はここぞとばかりにトレーディングカード『宝井正博』を取り出し、波に向かって突進!
 なんと彼女は、このカードでサーフィンしようというのだ!
 ナイスアイディア!(アドリブ!)
 しかし、いくらダンディな『宝井正博』でも、瑞姫の体重をささえることはできなかった。というか、トレカでサーフィンするのは無理!
 そういうわけで波に呑まれた瑞姫は沖へさらわれ、数日後おぼれたトドのような姿で地引き網にかかったのであった。



「いま、不運、これなら……次、起こる不運……」
 数々の不運を目にして、凰賢は冷静に未来を予想していた。
 力よりも知恵を武器とする彼は、不確定要素であるはずの『運』を一方向に傾ききる幸子の存在に興味津々なのだ。もとよりアカシックレコーダーは、未来を予測することに長けた職。凰賢のカオス統計学による未来暗算が、混沌の中に一条の光をもたらす!
「次、大波くる、さちこ、さがる」
「え? ほんとに?」
 言われたとおりにさがる幸子。
 一秒後、さっきまで彼女のいた所を高波が打ちつけた。
「すごい! あなた、未来がわかるの?」
「すこし、わかる」
「だったら楽勝ね! みんな行くわよ!」
 幸子が号令を下し、終夜とキッカが突撃した。
「よすが、木材、来る、よける」
 凰賢の指示どおり、終夜は転がってきた木材を華麗に回避。
「きっか、割れたビン踏む、右に行く」
 キッカはヒラリとサイドステップ。
「よすが、きっか、大波くる」
「「え……!?」」
 高さ5mほどの波が押し寄せ、終夜とキッカを呑みこんだ。
 なんという予測精度。
 しかし予測は完璧だったが、回避は不可能だった。
 波が引いたあと、終夜とキッカの姿は見えず──凰賢は顎に指を当てて、「予測、限界、ある」と呟いた。



 残るは、凰賢、チルル、幸子の三人。
 そこへグラルスがやってきた。
「すみません。遅れました。途中でドラゴン型の野良サーバントに襲われて大変な目に……。戦況はどうなってますか?」
「九人やられて向こうはノーダメージよ」と、幸子が答えた。
「これを相手に、ですか……」
 ごくりと唾を飲み、グラルスは眼前のワカメを見つめた。
 どう見ても、ただの海草だ。こんなのを相手に九人もの撃退士が倒されたとは、信じがたい。
「しかし、僕が来たからには大丈夫です。幸子さんにとって、僕は年下の異性。そして僕にとっても、チルルさんという年下の異性がいます。ここから逆転劇を見せてやりましょう」
 意気込むグラルス。
「そうね。私の守備範囲は15才までだけど、あなたならOKよ」と、幸子は普通に変態カミングアウトした。
「15才、ですか……」
「文句ある?」
「いえ、なにも」


 そこへ、鐘田将太郎(ja0114)が走ってきた。
 たまたま遊びにきた彼は、浜辺の騒ぎを見て天魔退治と判断。力を貸してやろうと手助けに来たのである。ひとりでも仲間が増えるのは心強いが、あいにく彼は阿修羅。ダアトとの相性は最悪だ!
 将太郎が近付いてくるにつれ、空に暗雲が立ちこめてきた。
 真っ青だった空は見る見るうちに黒い雲で覆われ、たちまち土砂降りに。
 雨に打たれて増えまくるワカメ!
 強風が吹き荒れ、あちこちに雷が落ちる!
「グワーッ!」
 雷に打たれて倒れる将太郎。
 それと同時に、幸子もグラルスも落雷を受けている。
「いま、雷、……次も、雷、次も、雷」
 凰賢の予知は、まったく意味を成さなかった。
 ゴロゴロと空が鳴り、ピシャーン、ドシャーン、と雨のように雷が降る。
「「アイエエエエ!」」
 阿修羅とダアトの三人は、仲良く三等分して雷を食らっていた。
 なんという不運!
「ぬぅぅっ! なんのこれしき……!」
 真っ黒こげになりながらも立ち上がる将太郎。
 そこへ、風で飛ばされてきた『海の家』の看板が命中。
 よろけた拍子にワカメを踏んでしまい、つるっと転倒。
 そのまま後頭部を強打して、ジ・エンド──と思いきや、通りすがりのウニがクッションになってセーフ。
「いてぇぇぇ!?」
 後頭部に刺さったウニを投げる将太郎。
 みごとなスライダーで投げられたウニは、グラルスの顔面に命中。
「ぐぁあああ!?」
 グラルスも慌ててウニを暴投。
 予想どおり、幸子の顔にヒット。
「いたたたた!」
 幸子が投げ飛ばしたウニは、再び将太郎に。
 しかし、ここで彼は冷静にウニを回避。
 そのとき、倒れたままのスリーピーの手からトウモロコシが転がり、将太郎の足下に。
 コロンとスッコケる将太郎。
 今度こそ後頭部を強打──かと思えば、捨てられていた空き瓶がクッションに。
 ガシャーン!
 割れたビンが後頭部に突き刺さり、「いてぇぇぇ!」と叫びながらビンを投げる将太郎。
「おなじ失敗を繰りかえしはしない!」
 華麗なステップでビンをよけるグラルス。
 そこに海水浴客が掘った巨大落とし穴が待ちかまえており、彼は為す術もなく落ちていった。
「バカなぁぁ……っ!」
 一度も攻撃できないまま、グラルス無念のリタイア。


「何なんだ、この超絶的不運は!」
 事情を知らない将太郎は、困惑するばかりだ。
「まさか、あなた。阿修羅じゃないでしょうね!?」
「いかにも、俺は阿修羅だ」
 胸を張って答える将太郎。
「阿修羅は来るな!」
 幸子の手から火の玉が撃ち出されて、将太郎は吹っ飛んだ。
 しかし、彼はくじけない。撃退士として、この程度で倒れるわけにいかないのだ!
「なにをする……!? 俺は手助けに来たんだぞ!?」
「ジョブ占いぐらいチェックしなさい! あんたとあたしの相性は最悪なのよ!」
「そんなことを言われても……」
「とにかく来ないで! あたしのために! 人類のために!」
 幸子の手から禁呪が放たれ──いろいろファンブルした結果、彼女だけが吹っ飛んだ。
「なんでよぉぉぉ!」
 バタリと倒れる幸子。
 しかし、これで全ての元凶が消え去った!


「よくわからないが、とにかくあのワカメを倒せばいいんだな?」
 あとは任せろと走りだす将太郎。
 ダアトさえいなければ、あんな海草ごとき敵ではない。
 だが残念なことに今日の阿修羅の占いには『雷に気をつけてください』と書かれていた。
 みずから招き寄せた雷雲で、落雷の直撃を受ける将太郎。
「ぐふ……っ。まだ不運は続いているのか……? だが俺は倒れん!」
 将太郎は、切り札の『死活』を発動。これで、なにがあろうと3ターン戦える!
 ガシャーン!
 ドガァァン!
 ビシャァン!
 雷に打たれまくる将太郎。
 しかし倒れはしない。『死活』最強!
「死ぬがいい。天魔よ!」
 そのとき。
 将太郎は、幸子の冷蔵庫に足の小指をぶつけてひっくりかえった。
「ぐぁあああ!?」
 足をかかえて悶絶する将太郎。
 その直後に『死活』の効果が切れ、彼は足の小指をフーフーしながら倒れた。



「みんな不甲斐ないわね! こうなれば、あたいの出番! 真打ち登場よ!」
 真っ赤な冷蔵庫を身につけたチルルが、ズバーンと登場!
 だがしかし、さっきも言ったように彼女がラッキーアイテムだと思っている『最強の鎧』は、『最悪の鎧』なのだ!
 そうとも知らず、チルルは冷蔵庫を盾に突撃!
 ワカメでスッ転ぶチルル!
「いまのは勇み足よ!」
 起き上がったチルルは、剣を構えて冷蔵庫を盾に突撃!
 ワカメでスッ転ぶチルル!
「いまのは偶然よ!」
 チルルは立ち上がり、ファンブルも恐れず冷蔵庫を盾に突撃!
 ワカメでスッ転ぶチルル!
「いまのは確率1%の事故よ!」
 気にせず身を起こしたチルルは、一抹の疑問も抱かず冷蔵庫を盾に突撃!
 ワカメでスッ転ぶチルル!
「いまのはワカメの呪いよ!」
 だんだん言いわけが苦しくなってきたチルルだが、問答無用で冷蔵庫を盾に突撃!
 ワカメでスッ転ぶチルル!
「いまのは、よくわからない何かよ!」
 もう言いわけする気もなく、チルルは涙目になりながらも一心不乱に冷蔵庫を盾に突撃!
 ワカメでスッ転ぶチルル!
「いまのは、いまのわぁぁぁ!」
 とまどうチルル。
 赤い冷蔵庫はラッキーアイテムのはずなのに! なぜ!
「は……っ。まさか……!」
 おお、ようやく真実を悟ったか!?
「冷蔵庫の内側も赤く塗っておくべきだった……!?」
 頭の上に電球みたいな閃きアイコンを浮かべたチルルちゃんを、落雷がズバーンと撃ち抜いた。



「おー、ひとり? でも、不運、ない」
 チルルも倒れて、残っているのは凰賢だけ。
 しかし、ダアトは既にいない。雨の中でワカメは増えつづけているが、ふつうに戦えば勝てるはずだ。
「わかめ、ふえる、焼く、止める」
 凰賢の手から、蛇のような形の炎が飛んだ。
 そして、みごとワカメに命中。
 なんと、今回の任務で初めて攻撃が当たった瞬間だ。
 しかし、コレダーの手から生まれる炎は通常の魔法と違う。自然現象の再現である炎は、天魔に対して十全なダメージを与えることはできないのだ。しかも相手は水分たっぷりのワカメ。おまけに、豪雨の中である。
「おー、火力、たりない?」
 絶望的な状況を前に、あきらめず考えこむ凰賢。
 その足を、幸子の手がつかまえた。
「年下の男ォォ……」
「……っ!?」
 ゾンビみたいな幸子を目にして、ビクッとする凰賢。
 足首をつかまれて倒れた彼は幸子にのしかかられて身動きできなくなり、増えまくったワカメが二人を押しつぶした。






「全滅だと……!?」
 古代とシェリアが到着したとき、砂浜は死屍累々の惨状を呈していた。
「これは予想外でしたわね……。嗚呼、イヤな予感がうずうずと……。も、もしかしたら隕石が降ってきたり、巨大蛸が襲いかかってきたり、戦時中の不発弾が爆発したり、サメとシャチが同時に襲ってきたり、いやらしい風が吹いてスカートをめくったりするもしれませんわ……!」
 シェリアが予言した直後、本当に隕石が落ちてきた。
「上等だ、打ち返してやる!」
 釘バットを手に、敢然と立ち向かう古代。
 予告ホームランから繰り出されたスイングはみごとに隕石をとらえ、古代はバットごと吹っ飛んだ。
 ふつうならこれで重体だが、入院しているヒマはない。

「キャアアア! おじさま、巨大なタコが!」
 シェリアの悲鳴に、太刀をひっさげて駆けもどる古代。
 目の前に立ちはだかるのは、全長5mのタコ型ディアボロ!
 にゅるるっ、と触手が襲いかかり、古代は武器を手に応戦。
 華麗な太刀さばきで二本の触手を切り落とした古代だが、残った触手が四方から迫る!
「くそ……っ!」
 あっというまに両手両足を拘束されてしまう古代。
 その首筋を粘液まみれの触手がエロティックになぞり、厚い胸板へ触手の先端が──
「ま、待て! こんなシーンは誰も望んでない!」
 いや、意外と需要あるかもしれませんよ。触手に犯されるオッサン。
 そんなわけで、タコの触手がヌルヌルッとフンドシの奥へ──
「ぬおォおおッ!?」
 危ういところで急所(*)を外した古代は、どうにか自由になった腕で触手を斬り伏せた。
 そして、本体へとどめを刺す。
「どう考えてもワカメより強いぞ……」
 ぜぇぜぇと息をつく古代。
 そんな彼を、足下に埋まっていた不発弾が吹っ飛ばした。
 ズガァァァンン!
 バラバラに四散してもおかしくないぐらいだったが、まだ古代は病院に行けない。

「シェリアは俺が守る……っ!」
 息つく間もなく襲いかかってくる巨大鮫。
 古代の右ストレートが命中するが、もちろん勝てるわけがない。
「グワーッ!」
 巨大な顎に噛み裂かれる古代。
 さらに襲ってくるのは、巨大なシャチ。
 今度こそとばかりに、古代のAppar Cutが炸裂!
「グワーッ!」
 やっぱり噛みつかれる古代。
 コメディじゃなければ、とっくに死亡判定だ!

 そこへ、なにやらイタズラな風が吹き寄せてくる。
「いやあん! おじさま、エッチな風が!」
 スカートをおさえるシェリア。
「そのような蔵倫違反、させてたまるか!」
 風に向かって拳を放つ古代。
 そのとき、彼の足下にワカメが!
「俺はコケん!」
 何人もの撃退士を葬ってきたワカメだが、古代は耐えた。
 おお、なんと強靱な足腰!
「くらえ! 依頼を成功させるのは俺だ!」
 ポン酢を手にして殴りかかる古代。
 そんな彼の足を、ふたたびワカメが滑らせる!
 しかも、今回はただのワカメではない! 怪奇ワカメ男・久遠栄の頭髪だ!
「ぅおおっ! ワカメよりワカメってる!?」
 謎の遺言を残しつつ、古代は後頭部を強打して病院送りになった。

「おじさま!」
 駆け寄るシェリア。
「た、大変! おじさまが息してない! おねがい! 生き返って!」
 シェリアの往復ビンタが古代を襲った。
 ビビビビビ!
 やめてください。それ以上やると再起不能判定になってしまいます。
「よくも、おじさまを……! 絶対に許しませんわ!」
 シェリア、怒りのファイヤーブレイク!
 ドォォォン!
 当然ファンブルした魔法は彼女を吹っ飛ばし、古代を巻きこみ、栄の髪を乾燥ワカメにした。




 そういうわけでチームは全滅。
 ワカメは通りすがりの撃退士によって、あっというまに駆除されたという。もちろん栄も一緒に。



依頼結果

依頼成功度:普通
MVP: 伝説の撃退士・雪室 チルル(ja0220)
 心眼の射手・久遠 栄(ja2400)
 撃退士・矢野 古代(jb1679)
 絆は距離を超えて・シェリア・ロウ・ド・ロンド(jb3671)
 リストカッター・数 李碑(jb6449)
重体: いつか道標に・鐘田将太郎(ja0114)
   <冷蔵庫のカドに足の小指をぶつけた>という理由により『重体』となる
 心眼の射手・久遠 栄(ja2400)
   <ワカメみたいな髪を矯正しようとした>という理由により『重体』となる
 穏やかなれど確たる・微風(ja8893)
   <海亀が産卵していた>という理由により『重体』となる
 食欲魔神・Md.瑞姫・イェーガー(jb1529)
   <サーフィンに失敗した>という理由により『重体』となる
 撃退士・矢野 古代(jb1679)
   <シェリアを守り抜き、ワカメを踏んで転んだ>という理由により『重体』となる
 開拓者・Sadik Adnan(jb4005)
   <カナヅチなのに海に飛び込んだ>という理由により『重体』となる
 リストカッター・数 李碑(jb6449)
   <トウモロコシを食べようとした>という理由により『重体』となる
面白かった!:16人

いつか道標に・
鐘田将太郎(ja0114)

大学部6年4組 男 阿修羅
伝説の撃退士・
雪室 チルル(ja0220)

大学部1年4組 女 ルインズブレイド
雷よりも速い風・
グラルス・ガリアクルーズ(ja0505)

大学部5年101組 男 ダアト
cordierite・
田村 ケイ(ja0582)

大学部6年320組 女 インフィルトレイター
心眼の射手・
久遠 栄(ja2400)

大学部7年71組 男 インフィルトレイター
紅茶神・
斉凛(ja6571)

卒業 女 インフィルトレイター
穏やかなれど確たる・
微風(ja8893)

大学部5年173組 女 ルインズブレイド
食欲魔神・
Md.瑞姫・イェーガー(jb1529)

大学部6年1組 女 ナイトウォーカー
撃退士・
矢野 古代(jb1679)

卒業 男 インフィルトレイター
絆は距離を超えて・
シェリア・ロウ・ド・ロンド(jb3671)

大学部2年6組 女 ダアト
開拓者・
Sadik Adnan(jb4005)

高等部2年6組 女 バハムートテイマー
撃退士・
氷野宮 終夜(jb4748)

大学部5年1組 女 ディバインナイト
ゴーストハント・
天海キッカ(jb5681)

大学部4年239組 女 ナイトウォーカー
撃退士・
鬼一 凰賢(jb5988)

大学部4年91組 男 アカシックレコーダー:タイプB
リストカッター・
数 李碑(jb6449)

大学部8年144組 男 インフィルトレイター