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マスター:牛男爵
シナリオ形態:ショート
難易度:易しい
参加人数:8人
サポート:3人
リプレイ完成日時:2017/04/17


みんなの思い出



オープニング

 3月。久遠ヶ原に早い春が訪れた。
 おだやかな風の中、学園正門をくぐるのは小筆ノヴェラ(jz0377)
 アーティスト科の講師であり、現役の撃退士でもあり、そして絵画や音楽を極めた天才芸術家だ。
 きらめく金色の髪を風にゆだねつつ、彼女は校舎を見上げた。
「チャオ♪ ひさしぶりだね、我が母校」
「『チャオ♪』じゃないわよ! どこ行ってたのアンタ!」
 ものすごい怒声とともに、ノヴェラの後頭部へ巨大な鈍器が叩きつけられた。
 ドグラゴワガシャーーーン! とかいう音をたてて、地面を転がるノヴェラ先生。一般人なら即死である。
「……や、やぁ、矢吹君。この僕に気配を悟らせず背後をとるとは、さすがだね」
 頭から血を流しながら、ノヴェラは笑顔で立ち上がった。
 彼女の前には、自称最強クノイチ矢吹亜矢。
「『ひさしぶり』じゃないわよ! 一体どこ行ってたのアンタ!」
 おなじようなセリフを亜矢は繰り返した。
「うん、話せば長くなるけど……その金棒みたいなのは何だい?」
「見てわからないの!? エビフライよ!」
「あ、やっぱり? 見た瞬間から大きなエビフライだなぁと思ってた」
「そんなことどうでもいいのよ! 3ヶ月近くも姿見せないで、どこで何してたの!? あんたがいないせいで、KCBの最終戦はどうなったんだとかの苦情が全部アタシのところに来てるのよ!」
 KCB──すなわち『久遠ヶ原クッキングバトル』とは、学園最強シェフの称号をかけてノヴェラが企画した料理バトル大会である。昨年の夏に開始されて以来1ヶ月ごとに新たなテーマを決めて料理対決がおこなわれてきたが、昨年末の第5回を最後に最終戦が開催されないまま3ヶ月も放置されてしまった。主催者であるノヴェラが失踪したためだ。
「ああ、すっかり忘れてた。じゃあ最終戦は矢吹君に任せるよ。僕は忙しくてね。明日にもイタリアへ戻らないと」
「はァ!?」
「じつは映画監督の仕事が入ってね。今年に入ってから、ずっと向こうにいたんだ。今日こうして日本に帰ってきたのも、教職を辞めるためさ」
「なにそれ! 聞いてないわよ! いきなり姿を消して、帰ってきたと思ったら辞職してイタリアに行くとか自分勝手すぎるでしょうが! せめて自分で始めたイベントぐらい最後まで責任持ちなさいよ!」
「うん、だからKCBは矢吹君に任せた。僕は飽くまで臨時講師だからね。アーティスト科の生徒も立派に育ったし、もう僕の仕事はないよ」
「仕事はあるわよ! 4月になったら新入生が来るでしょ!」
「それも矢吹君たちに任せよう。後輩を育てるのも撃退士の大切な仕事だよ」
「アンタは撃退士のくせに映画の仕事を優先してるじゃない!」
「そう、自分でも言うのも何だけど現役の撃退士で映画監督っていうのは世界的にもレアなんだ。今度の作品は撃退士が主人公でね。僕以外には撮れないから是非にって、制作会社からオファーが来たのさ」
「だからって学園を辞める必要ないでしょ! 毎日ここからイタリアまで通勤しなさいよ! ディメンションサークルで!」
「そんな個人的な都合でサークルは使えないよ。電車通勤ならぬサークル通勤なんて前代未聞すぎる」
「じゃあ飛行機で毎日通勤しなさい!」
「無茶を言うなぁ……。しかし何故そこまでして引き止めたいんだい? 僕に惚れてしまったのかな?」
「アンタがいなくなったらタダメシの機会が減るからよ!」
「僕がいなくても、タダで食事できるイベントは定期的に開催されると思うよ?」
「機会は多いほうがいいでしょ!」
 こうして二人の口論は平行線のまま、30分以上に及んだ。
 第三者から見れば亜矢が一方的に噛みついてるだけなのだが、ノヴェラの行動にも少々問題があるのは確かだ。
 そこでやむなく、ノヴェラは譲歩することにした。
「オッケー、わかった。最後のKCBは僕も審査員として参加するよ。それでいいね?」
「それだけじゃダメよ! 出てきた料理にアンタが一度でも『おいしい』って言ったら負け! そのときは久遠ヶ原に残ってもらうわよ!」
「それ、僕が『おいしい』って言わなければ僕の勝ちだよね?」
「そうね! そのとおりね! でも久遠ヶ原にはいるはずよ、こんな状況でもアンタに『おいしい』と言わせるシェフが!」
「いくら料理の腕が良くても、それは難しいんじゃないかなぁ……。あとルールはどうするの? 採点方法とか料理のテーマとか」
「そんなものないわよ! あたしが主催する以上、あたしがルールだから! とにかくおいしいものを作って、あんたに『おいしい』と言わせること! それだけよ! 点数は適当!」
「そんな、いままでの参加者が積み上げてきた努力をブチ壊すようなこと……」
「あんたが悪いのよ! とにかく決まりだから! 二度とこの島から出られないと思いなさい!」
 そう吐き捨てると、亜矢はノヴェラの顔面にエビフライを投げつけて立ち去った。
 ルール無用のKCB最終戦が始まる!




リプレイ本文



 ここは、くおんがはらがくえん・やばんなちほー。
 りょーりのとくいなフレンズが、じっしゅーしつにあつまってるよ。
 くおんがはらクッキンバトルさいしゅーせん、はじまりはじまりー♪

 まずしょーかいするのは月乃宮恋音(jb1221)ちゃん。
 すごーくおっぱいの大きいフレンズだよ。
 とてもつよくて、『まおー』とかよばれてるんだって。こわーい♪

 となりにいるのは袋井雅人(jb1469)ちゃん。
 恋音ちゃんのつがいで、とってもHな子なんだ。
 きょうも元気いっぱい! パンツをかぶって『らぶこめかめん』さんじょーだよ! にーげろー♪

 佐藤としお(ja2489)ちゃんは『らーめんおう』だよ。
 うわさだと、うまれたときからラーメンしかたべてないんだって。
 ササしかたべないパンダちゃんみたいだね。おもしろーい♪

 どんどんいくよ。雫(ja1894)ちゃんは『あんこくりょうりにん』だよ。
 からだはちいさいけど狩りはじょうず!
 りょーりはうまくできるときと、できないときがあるみたい。きょうはうまくいくかなー?

 つぎにでてきたのは染井桜花(ja4386)ちゃん。
 とってもしずかな子だけど、おこらせるとおっかないよ。
 でもりょーりはとくい! いまは3着だけど、ゆーしょーめざしてがんばるぞー♪

 6人め! 江沢怕遊(jb6968)ちゃん!
 みためは女の子だけど、ほんとは男の娘だよ。じょそーがしゅみなんだって。
 スイーツがすきすぎて、『てんかい』からにげてきた天使ちゃんだよ。かーわいー♪

 さいごは水無月沙羅(ja0670)ちゃん。
 フレンズのなかでも、とくにりょーりがとくいなんだ。
 いまはちょっと恋音ちゃんにまけてるけど、かちまけにはこだわらないみたい。かっこいー♪


 亜矢「……え? まさかこのノリで進めるつもり!?」
 雅人「いいと思います! 時代はフレンズですよ!」
 としお「そうそう! こまかいことは気にしない! ワカチコワカチコー!」
 恋音「うぅん……進行に支障がなければ、良いのですけれどぉ……」
 桜花「……私は……いつもどおり……料理するのみ」
 沙羅「いかなる場でも真心こめた御料理を提供する……それが私の信念です」
 怕遊「久しぶりに学園に戻ったら、なにか妙なことになってるのです。でも頑張るですよ☆」
 雫「面倒ですね。さっさと始めてください。こんな事態は想定内です」
 小筆「よし始めよう。最初に言ったとおり僕に『おいしい』って言わせたら勝ちだよ」

 というわけで、バトルすたーと♪
 みんなのちょーりふーけいをみていくよー♪

 まずはラーメンおー!
 わー、ざいりょーがたくさんだー。
 トンコツ、トリガラ、ハマグリ、カキ……山と海がいっぱい。
 チャーシューとか玉子とかメンマとか、いかにもラーメンだねっ。
 メンは手作り! こんなのおいしいにきまってるよー! ラーメンテロだー!

 つぎは怕遊ちゃんだよ。
 とーぜんスイーツとおもったら、やっぱりね!
 わがしとよーがしのコースをつくるみたい。
 がくえんをだっそーしてスイーツたんきゅーのたびに出てたっていうよ。うっらやましー♪
 たびのせいかをみせられるかなー?

 おっぱいちゃんはコロッケパンをつくってるね。
 亜矢ちゃんをろーらくするための、なりふりかまわない手だよ。ずるーい!
 しかもただのコロッケパンじゃないんだ。亜矢ちゃんの口にあうように、どくじのちょーさでしらべてきたんだよ。
 さすが恋音ちゃん! ずるい! かしこい! おっぱい!

 そんなひれつな恋音ちゃんと、しれつなトップあらそいをしてる沙羅ちゃん。りょーりは、お花見べんとーだよ。
 きれーなじゅーばこに『わ』『よー』『ちゅー』のりょーりをつめこむんだって。おいしそー♪
 つくるのも早いよ。みんなのぶんをつくるみたい。まにあうかなー。がんばれー♪

 桜花ちゃんがつくってるのはイタリアン。
 スップリとアランチーニ。どっちもイタリアめーぶつのライスコロッケだよ。
 イタリアうまれのせんせーと、コロッケちゅーどくの亜矢ちゃん。どっちもすきそう。
 きょうのために、桜花ちゃんはイタリアでしゅぎょーしてきたんだよ。えっらーい♪

 雫ちゃんは、おさかなりょーりをつくってるよ。
 しょくざいはフグ!
 もちろん毒があるよ! 雫ちゃんといっしょだね!
 ぬかづけにすると毒がぬけるらしいけど、だいじょーぶかなー? よい子はマネしないでね♪

 へんたいかめん雅人ちゃんのりょーりは、やきにく、なっとー、りんごパイ……いろいろあるけど、すっごくフツー! フツーのしょくざいをフツーにちょーりしてるだけだよ! ええーー!?
 でも雅人ちゃんには、ほかのひとにはできない『わざ』があるからね!
 うまくいけば、いっぱつぎゃくてん!
 うまくいくとイイね!
 フラグだよ!


 そーこーしてるうちに、どんどんできてきたよ。
 かんせーしたのから、じゅんばんにたべてこー。
 まずは、おっぱいちゃんから!

 恋音「えとぉ……ごらんのとおり、特製コロッケパンですぅ……。パンは厳選した小麦粉と天日塩を……」
 亜矢「ごたくは無用よ。絶対おいしいんだから。さぁあんたも『おいしい』って言いなさい」
 小筆「うん、悪くないね」
 亜矢「すなおじゃないわね! ていうか恋音! あたしに『おいしい』って言わせてどうすんの!」
 恋音「えとぉ……これは前菜なのでぇ……先生への料理は、のちほど……」
 亜矢「なにか企んでる顔ね」
 恋音「いえいえ……ところで、以前嵐の夜に『KCB+100点』と聞きましたけど……覚えてますかぁ……?」
 亜矢「女に二言はないわよ。じゃあ恋音は合計120点ね」
 恋音「お、おぉ……あっさりですねぇ……」

 めちゃくちゃだね!
 いままで必死に1点2点をかせいでたフレンズかわいそー!
 やばんなちほーでは、よくあることだよ!

 としお「いきなり100点とは景気がイイね! 祭りはこうじゃないと! フィーバーフィーバー♪」
 亜矢「そのとおり! 1点とか2点とか、みみっちいのよ!」
 としお「そんな祭りのために僕が作ったのは!」
 亜矢「ラーメンね!」
 としお「ただのラーメンじゃない! ありとあらゆる食材で、すべてのニーズに応える……究極のラーメンだッ!」
 亜矢「さすがね! 120点!」
 としお「やった! 大逆転! ラーメン・つけ麺・僕イケメン!」
 恋音「あ、あのぉ……!? それは少々……」
 亜矢「なに? あんただけに100点あげるとは言ってないわよ」
 恋音「うぅん……これは裏目だったかも、しれませんねぇ……」

 うん、だいしっぱいだね!
 でも、やくそくをおぼえてたのはえらいよ!
 つぎは雫ちゃん!

 雫「では私にも100点をいただきましょうか」
 亜矢「はいはい、あんたも100点ね」
 雫「食べる前からですか。場合によっては真摯にOHANASHIすることも考えていたのですが」
 亜矢「どうせマズいのよ、あんたの料理は」
 雫「そういうことは食べてから言ってください。まずはフグの子糠漬けです」
 亜矢「殺る気満々じゃない!」
 雫「無知ですね。糠漬けにするとフグの毒は消えるんですよ。もし毒が残っていても撃退士なら大丈夫ですし」
 亜矢「すぐ持って帰れ!」
 雫「そこまで拒否されると、力ずくでも食べさせたくなりますね」
 亜矢「あっ、こいつ! 剣を抜いたわね! 上等じゃない!」

 わー、いっしょくそくはつ!
 らんとーがはじまるよ!
 なにごとも、ぼーりょくでかいけつするのがいちばんだー!
 やばんなちほーでは、いつものことだね!

 桜花「……ふたりとも……おちつけ」
 亜矢「あたしは落ち着いてるわよ。あんたは何を作ったの?」
 桜花「……アランチーニと……スップリ……。いわゆるイタリア風の……ライスコロッケだ」
 亜矢「あら、おいしいじゃない。パンに挟んだらもっとおいしいでしょコレ」
 桜花「……好きにすると……良い。おかき揚げ風の……アレンジコロッケも……ある」
 小筆「これは本場の味だね。悪くない」
 亜矢「すなおに『おいしい』って言いなさいよ!」

 あれー? いまのとこ、だれも『おいしい』っていわせてないよ!
 このままだと、せんせーはイタリアちほーにいっちゃう!
 え、だれもこまらない? そっかー♪

 怕遊「ではボクの番なのです!」
 亜矢「なにやらスイーツがいっぱい出てきたわね」
 怕遊「はい! しばらく学園を脱走……おやすみしてスイーツ修行の旅に出てました! その成果を見せるのです!」
 亜矢「たしかに最近見かけなかったわね、あんた。脱走してたんだ」
 怕遊「ちち、ちがうのです! じつは中の人がパスワードを忘れて(略」
 亜矢「まぁどうでもいいけど。最終戦から飛び入りとは度胸あるわね。これは遊びじゃないのよ?」
 怕遊「もちろんなのです! 一年半も逃亡……いえ修行してきたのです! 勝負はガチなのですよ!」
 小筆「うん、味はいいね」
 怕遊「先生はイタリア人と日本人のハーフと聞いたので、イタリアンと和菓子のスイーツコースにしたのです☆」
 小筆「なかなかだね。悪くないよ」
 亜矢「あんた、そればっかり!」
 小筆「よけいなこと言うと、口をすべらせちゃうからね」

 きょうのせんせーは、てごわいよ!
 でも、つぎは沙羅ちゃんのでばん!
 きたいできるよ!

 沙羅「本日は季節にあわせて、お花見重箱弁当を作りました」
 亜矢「お花見! いい響きよね!」
 沙羅「皆様の分も用意しましたので、是非どうぞ」
 亜矢「って。よく見たら凄い量ね。これ一人で作ったの?」
 沙羅「はい。今回はKCB最終戦ということで、これまでの対決で学んだことを出し切るべく限界に挑みました」
 亜矢「へー、さすがね」
 沙羅「こちら一段目が焼魚や煮物の『和』の重。二段目はエビチリや唐揚げなど『中華』の重。三段目がイタリアンです」
 亜矢「これは食べるまでもないわね! あんたが優勝!」

 雅人「待ってください! まだ私の料理を出してませんよ!」
 亜矢「あんたのは、どうせ焼肉納豆とかでしょ」
 雅人「そのとおりですが、今回は器にこだわりました! ごらんください!」
 亜矢「……ちょ、なにコレ!?」
 雅人「見てのとおりの女体盛りです! お祭りには欠かせませんよね! 本日は藍子さんにご協力いただき……」
 亜矢「変態は死ね!」
 雅人「アバーーッ!?」

 たいへん! 雅人ちゃんが死んじゃった!
 こういうの『じごーじとく』っていうんだよ!
 亜矢ちゃんはヘンタイのフレンズがキライだからね!

 雅人「いやー失敗しました。水無月さん優勝おめでとうございます!」
 亜矢「あんた、いま死んだでしょ!」
 雅人「恋音のパンツが私を救ってくれたのです!」
 亜矢「もういっぺん死ね!」
 桜花「……すこし……おちつけ(ゴキッ」
 亜矢「なにすんのよ! 首の骨が折れたじゃない!」
 雫「それは大変ですね。私が治してあげましょう(グゴキッ!」
 亜矢「アバーッ!?」
 恋音「うぅん……亜矢先輩が、お亡くなりになってしまったのでぇ……本日はここまで、でしょうかぁ……」
 亜矢「勝手に殺すな!」
 恋音「おぉ……生きておいででしたかぁ……」
 雫「……ちっ」

 くびがおれたぐらいじゃ、げきたいしは死なないよ!
 ミサイルでうたれても、へーきだしね!
 がんじょうなフレンズばっかりなんだよ!

 亜矢「ったく、どいつもこいつも! 酔っ払い一人に『おいしい』って言わせることもできないの?」
 としお「まぁまぁ。先生がイタリアに行きたいって言うなら、好きにすればいいじゃない。人生一度きりなんだし」
 桜花「……自分の道は、当人が決めるもの……それが人生」
 沙羅「せっかくですし皆で見送りましょう。先生お疲れさまでした。これからも色々な分野で頑張ってください」
 小筆「うん、ありがとう」
 亜矢「ちょっ、だれか引き止めなさいよ!」
 怕遊「ボクは先生と面識ないし、脱獄……じゃなくてアレしてた身だから、人を引き止めたりできないのです」
 雫「よく考えてください亜矢さん。先生が海外で有名になれば、世界規模の料理大会が開けるかもしれませんよ?」
 亜矢「そ、それは心惹かれるわね」

 わー、だれもせんせーをひきとめないよー♪
 もしかして、じんぼーがないフレンズなのかなー?
 たよりになるのは恋音ちゃんだけだよー!

 恋音「あのぉ……今回は退職でなく休職という形にして、いつでも学園に戻れるようにしては、いかがですかぁ……?」
 亜矢「言葉が違うだけでしょ!」
 恋音「うぅん……実際、先生にはまだやるべきことが残ってますので……退職は時期尚早なのですよぉ……」
 小筆「僕のやるべきこと?」
 恋音「はい……学園を去る前に、アーティストの奥義を教えていただかないと……」
 小筆「あー、うん、奥義か。忘れてた」
 雅人「それはいけません! 先生にはイタリアから通ってもらって奥義を教えてもらわないと!」
 としお「ついでにイタリアのおいしい食材を持ち帰ってもらって、KCBエキシビションマッチやればいいよ!」
 亜矢「それ名案ね! 毎日エキシビションやるわよ!」
 雅人「食材の買いつけには私も協力しますよ! ただのパンツをかぶったフレンズではないことを証明してみせます!」
 小筆「さすがに毎日は無理だけど、月に一回ぐらいならまぁ」
 亜矢「じゃあ間をとって週一ね! これで決定!」

 ということで、むりやり話がきまったよ。
 せんせーはイタリアちほーに行くけど、しゅーまつには帰ってくるって。
 けどアーティストのおうぎって、いつになったらつかえるんだろー。
 もしかすると、さいごまでつかえないとかー!?

 亜矢「でも結局だれも『おいしい』って言わせられなかったし。あんたらも大したことないわね」
 恋音「えとぉ……最後にもう一品、作っても良いですかぁ……?」
 亜矢「勝算あるの?」
 恋音「可能性はある……と思いますぅ……」
 亜矢「まぁやってみたら?」
 雅人「おおっ、私も手伝いますよ恋音!」

 そしてできたのは……恋音ちゃんの丸焼き!
 シェフは明日羽ちゃんだよ!
 こんがりやけた恋音ちゃん、おいしそー♪

 恋音「うぅ……これは観賞用ですのでぇ……食べないでくださぁい……」
 亜矢「食べないわよ! この変態!」
 小筆「うん、これはなかなかのアートだね♪ したたる肉汁が、なんとも」
 亜矢「変態! 変態!」
 沙羅「なにか騒がしいですが……最後に私も一品作りましたので、どうぞ。野菜たっぷりのミネストローネです」
 小筆「うん、これはおいしい。すごく懐かしい味が……」
 一同「あ」
 小筆「あ」



 じゃーん♪ けっかはっぴょー♪
 ゆーしょーは沙羅ちゃん。おめでとー!
 ビリは恋音ちゃん。もくろみどおりだね!
 ほかのフレンズは、みんななかよく2位だよ! わーい♪
 え、ポイント? ここはやばんなちほーだよ。こまかいことは、きにしないでね♪




依頼結果

依頼成功度:成功
MVP: 料理は心〜学園最強料理人・水無月沙羅(ja0670)
 大祭神乳神様・月乃宮 恋音(jb1221)
重体: 大祭神乳神様・月乃宮 恋音(jb1221)
   <佐渡乃明日羽の手で丹念に調理された>という理由により『重体』となる
面白かった!:5人

料理は心〜学園最強料理人・
水無月沙羅(ja0670)

卒業 女 阿修羅
歴戦の戦姫・
不破 雫(ja1894)

中等部2年1組 女 阿修羅
ラーメン王・
佐藤 としお(ja2489)

卒業 男 インフィルトレイター
花々に勝る華やかさ・
染井 桜花(ja4386)

大学部4年6組 女 ルインズブレイド
大祭神乳神様・
月乃宮 恋音(jb1221)

大学部2年2組 女 ダアト
ラブコメ仮面・
袋井 雅人(jb1469)

大学部4年2組 男 ナイトウォーカー
迷える青年に導きの手を・
彩咲・陽花(jb1871)

卒業 女 バハムートテイマー
女の子じゃないよ!・
江沢 怕遊(jb6968)

大学部4年282組 男 アカシックレコーダー:タイプB