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マスター:牛男爵
シナリオ形態:ショート
難易度:普通
参加人数:4人
サポート:3人
リプレイ完成日時:2016/12/23


みんなの思い出



オープニング

 ここは久遠ヶ原商店街。
 昼夜を問わず多くの人々が訪れる、活気に満ちたお買い物スポットだ。学園の生徒にも利用者は多い。
 最近、この商店街を騒がせる者がいた。
 謎の連続食い逃げ犯・はぐれ悪魔のセセリだ。
 常識で考えると正体が割れてるなら『謎』でも何でもないはずだが、なにしろ相手は物質透過と飛行能力をそなえているうえ、外見を自在に変えられる。一般人には到底つかまえられるものではない。
 実際、対処は困難だ。いつどこに現れるかわからない、外見も不明な食い逃げ犯。そんな相手のために警備員を置いたり撃退士を雇ったりできるほど、飲食店に余裕はない。そもそも食い逃げ犯をつかまえたところで店側にはメリットがないのだ。警備員や撃退士の雇用費だけ損をする。『食い逃げされてもバイトは雇わないほうが良い』という教えもあるぐらいだ。
 そんな事情を知ってか知らずか、セセリは連日のように商店街で食い逃げを繰り返し、文字どおり私腹を肥やすのであった。
 とはいえ商店街の人々も馬鹿ではない。何度も何度も食い逃げされれば、それなりに対策も立てられる。
 彼らはあえてセセリを泳がせるという策を打ち、ようやく住居を突き止めることに成功したのだ。が、しかし──


「食い逃げ犯? 私は知らないよ?」
 押しかけた商店街の親父たちを相手に、佐渡乃明日羽は笑顔で答えた。
 ここは彼女の別邸。通称『百合の館』
 その名のとおり、季節を問わずユリの花が咲き乱れる瀟洒なコテージだ。
「とぼけないでくれ! あの食い逃げ悪魔がこの家に入って行くのを見た者がいるんだ!」
 ラーメン屋の親父が怒鳴った。
 横に並ぶ店主たちが、うんうんと頷く。
「見間違いじゃない? ここには色々な子が出入りするし、ね?」
「それは俺たちが、この目で判断する! 中を見せてくれ!」
「冗談やめてね? ここには私の気に入った子しか入れないよ?」
「つべこべ言わず、あの悪魔を引き渡してくれ! 落とし前をつけさせてやる!」
「だから、そんな子は知らないって言ってるよね? だいたい食い逃げって現行犯でないと捕まえられないでしょ? その子に暴力ふるったら、あなたたちが犯罪者だよ?」
「ぐぬぬぬ……!」
 明日羽の言ってることが正論すぎて、だれも追及できなかった。
 しかし店主たちも、ここまで来て簡単に引き下がることもできない。
「あいつがここにいるのはわかってるんだ! どうして匿う!? 食い逃げ仲間なのか!?」
「かくまってなんかいないけど? あんまりしつこいと警察呼ぶよ?」
「呼びたいのは俺たちのほうだ! どうしてもシラを切るつもりか!?」
「まぁ落ち着いて? 私は本当に知らないし、こんなことをするヒマがあったら少しでも経営努力をしたほうがいいと思わない?」
 そう言いながら、明日羽はマインドケアを発動させた。
 おだやかな空気が周囲を満たし、店主たちの怒りを緩和させてゆく。
「そうだな……たしかに、こんな言い争いをするより一杯でも多くのラーメンを作るほうが……」
 たちどころに考えを変えてしまう、ラーメン屋の親父。
 それにつられて、他の店主たちも「そのとおりだな……」「この子の言うことを信じよう」「店に戻って新メニューの開発だ!」などと言い出す始末だ。
 こうして彼らは、おとなしく帰っていった。
 だが数日後、セセリは商店街の飲食店で白昼堂々と食い逃げを敢行。
 ついに堪忍袋の緒が切れた店主たちは、報酬金を出しあって学園に始末を依頼したのであった。




リプレイ本文



 商店街からの依頼を受けて、4人の撃退士が名乗りを上げた。
 顔ぶれは、陽波透次(ja0280)、黒百合(ja0422)、月乃宮恋音(jb1221)、遠石一千風(jb3845)
 頭数は少ないが、いずれも歴戦の強者ぞろい。いざという時も安心だ。
 一同は、まず会議室に集まって方針を固めることにした。

「うぅん……今回の件ですと、被害を受けた商店街の方々から情報を集めるのが必須ですねぇ……。その上で佐渡乃先輩に事情をうかがうのが、無難でしょうかぁ……」
 おずおずと、しかし迷いなく口火を切る恋音。
 セセリ、明日羽の両名と面識のある彼女だが、今回それは吉と出るか凶と出るか。
「とりあえず僕たちの連絡先を交換しましょう。現行犯でないと捕まえられない以上、迅速な情報伝達が重要です」
 いつも以上に真剣な表情で、透次が言った。
 彼は以前にもセセリを食い逃げで捕縛したことがあり、焼肉部で活動を共にしたこともある。セセリのことを他人とは思えない立場だ。
「撃退士のスキルを食い逃げに悪用するなんて言語道断。でもどうして佐渡乃さんが関わってるのか不思議だね」
 一千風は首をひねって一同を見まわした。
 彼女は明日羽を知ってはいるが、付き合いは深くない。そのため明日羽の狙いがわからない状況だが、おそらく誰にもわかるまい。
「あの変態の思考なんて、考えるだけ無駄よォ……。ただ前に同じような依頼があって、ちょっと失敗したから……そこだけ注意ねェ♪」
 いつもの笑顔で珍しくマトモなことを言う黒百合。
 以前、明日羽のもとに匿われていた少女を強引に奪還したところ悲惨な結果を招いたことがあるのだ。
「そうですねぇ……セセリさんの過去や悪魔としての地位など、不明な点が多いですし……不安はありますねぇ……」
 恋音の声は微かに震えていた。
 彼女も黒百合と同じ依頼で『悲惨な結果』を呼び寄せた一員なのだ。
「でも、このままセセリを佐渡乃さんのもとに置いておくわけにはいかないでしょ。ほかの居場所をなくすために食い逃げを強要してるのかもしれないし」
 一千風の見解は非常に穿っていた。
 実際のところ真相は単純なのだが、探偵たちの推理は続く。
「うぅん……そういう『お遊び』をしている可能性は、ありますねぇ……。ともあれ私は、必要な情報をまとめますよぉ……。セセリさんの過去についても、できるかぎり調べてみますぅ……焼肉部に所属していた以上、学園に籍があるのは確実ですのでぇ……」
 恋音の言うとおり、たしかにセセリは学籍を持っている。
 ただし持ってなくても部活動は可能であり、セセリが正式な部員とも限らない。そもそも(誰も知らないことになってるけど)部長のカルーアが学園生じゃないし。
「じゃあ私も商店街で情報集めかな。食い逃げの傾向がつかめればいいんだけど」
 一千風が言った。
「私はそういうの苦手だからァ……例の館を監視するわねェ♪」
 くすくす笑いながら、席を立つ黒百合。
 生粋の武闘派である彼女は、調査や説得が得意ではないのだ。そんな面倒なことをするより拷問したほうが手っ取り早いという思考の持ち主である。(偏見
「僕も館周辺を張り込みます。これ以上セセリさんに罪を重ねさせるわけにはいきません」
 透次の口調は誰よりも強かった。
 焼肉を愛する者として……焼肉部のメンバーとして……セセリを止めなければと、心から願っているのだ。


 こうして打ち合わせはまとまり、各自行動を開始した。
 とりわけ恋音の調査力は高く、情報を精査することで『次に狙われる確率の高い店』を絞り込んでゆく。
 さらに学園側と交渉し、セセリの無銭飲食代を立て替えさせることに成功。もちろん代金は迷惑料や利息を加算した上でセセリの負債として処理。この時点で依頼主側の損害は解消された。……が、当の犯人を捕まえなければ根本的な解決にはならない。
 そこで恋音は、あえて正面突破を試みることにした。明日羽との交渉である。
「……というわけでぇ……食い逃げ犯を捕まえる依頼を受けているのですけれどぉ……先輩にも手助け願えませんかぁ……?」
 あえて正直に現状を説明したあと、恋音はそう打診した。
「ふーん? 私に何をしてほしいの?」
「ええと、ですねぇ……私の調べたところ、この犯人は食い逃げが常習化しているのですよぉ……。たとえるなら、お金はあるのに万引きしてしまう、というのに近いですねぇ……」
「それで?」
「それで、ですねぇ……食い逃げをやめるよう『調教』しては、いかがでしょうかぁ……? 佐渡乃先輩の技術なら、食い逃げよりも気持ち良いことを教えこむことができると、思うのですよぉ……」
「とっくに調教してるって言ったら、どうするの?」
「お、おぉ……!?」
「大体その食い逃げ犯を止める理由、私にはないよね? むしろ食い逃げするように調教するほうが楽しいでしょ?」
「それは犯罪を幇助する行為ですよぉ……?」
「たとえばの話だよ? 私がそんなことするわけないよね?」
「う、うぅん……」
 言葉に詰まる恋音。
 もう何度も繰り返していることだが、明日羽とマトモな交渉をするのは不可能である。


 さて一方。恋音が多方面との調整に奔走するころ、透次、黒百合、一千風の3名は明日羽の根城──通称『百合の館』を見張っていた。
 監視カメラやトラップに注意しつつ、三方向に分かれてセセリが館から出てくるのを待ち受ける構えだ。変化の術に備えて、いままでの変装パターンは調査済み。万全の態勢とは言えないが、少なくとも『館に入った記録のない人物』が出てきたら変装の疑いが強い。
 いつ犯行が行われるか不明なため、監視の手は抜けなかった。
 双眼鏡を手に、木陰から館を見張る透次。
 いつでも証拠写真を撮れるよう身構える一千風。
 黒百合は可能な限り気配や足音を消しつつ、館周辺を探索する。
 が、しかし──
「ふーん? これでうまくいくと思った?」
「え……!?」
 唐突に背後から問いかけられて、一千風は振り返った。
 見れば、明日羽が笑顔で立っている。
「な……なんで、そこに?」
「斡旋所で見たから、依頼の内容は私も知ってるよ? 対処するのは当然だよね?」
「……それは、まあ」
 まずいと思いつつも、一千風は冷静な対応を務めた。
 なんにせよ敵のボスが出てきたのだ。話が早い。
「直球で訊くけど、なぜセセリを匿ってるの?」
「匿ってなんかいないよ? けど私の家に野良猫が勝手に住みついても仕方ないよね?」
「なんらかの方法で縛りつけて、手元に置いてるんじゃないの? 食事の量を減らすことで食い逃げするよう仕向けさせて、ほかの行き場をなくすようにしてるとか」
「繰り返すけど私は何もしてないよ? でも野良猫が食い逃げするのは普通だよね?」
「その言葉は信じてもいいけど……いずれにせよセセリをほうっておくわけにはいかないわね」
 一千風は明日羽のことを筋金入りの変態と認識しているが、嘘はつかないという印象を持っていた。
 それが正解か別として、明日羽が変態であることは紛れもない真実だ。
「ふーん? それで? どうするの?」
「とにかく食い逃げの証拠をつかんで、セセリを依頼人に引き渡す。明確な証拠があれば、あなただって匿ってられないでしょ」
「それが正しいと思うなら、そうすれば? ……あ、だれか出てきたよ? 尾行しないの?」
 明日羽が指差す先には、大学生風の金髪女子がいた。
 周囲を警戒する様子もなく、散歩にでも行くような気楽さだ。
「あれがセセリなの? あなた、あの子を『売る』つもり?」
「さあ? 早く追わないと見失うよ? まぁ黒百合ちゃんに任せれば問題ないけどね?」
 すべてお見通しとばかりに微笑む明日羽。
 舌打ちしつつ、一千風は尾行を開始した。

 そんなこととはつゆ知らず、透次と黒百合は行動に移っていた。
『館に入った記録のない女が出てきた』という情報を伝達しあい、磨き上げられた忍軍のスキルをフル活用して追跡する。透次にいたっては伊達眼鏡&茶髪ウィッグで変装するという入念さだ。
 なんにせよ、この二人の尾行を振り切ることなど出来るはずもなかった。
 そもそもセセリはまったく背後を警戒してない。不注意にもほどがあるが、それだけ逃げ足に自信があるのだ。
 セセリはそのまま回転寿司屋に入っていった。
 いままでの前科から、彼女が焼肉と寿司をよく食べることは判明している。この寿司屋も、狙われる可能性が高いことを恋音が連絡済みだ。
 セセリが入店したことを、すかさず透次が電話する。
「依頼を受けた者です。いま容疑者がそちらのお店に入りました。随時連絡を願います」
「了解しました。逃走時はよろしく願います」
 こうして、店内からはスタッフの監視、店外からは撃退士たちの監視網が築かれた。
 こんな状況で食い逃げするのは無謀きわまるが、セセリには状況がわかってない。
 包囲されているとは知りもせず、ひとり大食い選手権みたいな勢いで皿を積み上げてゆくセセリ。
 50皿ほど食べたところで、彼女は手洗いに立った。
 そのまま得意の『透過』で壁抜け。さらに変化の術で幼女に化け、スキップしながら歩きだす。
 だが全ての行動は筒抜けだった。
 透次、黒百合、一千風が素早く動きだし、退路を断つように追跡する。
 そして透次は容赦なく攻撃態勢に入った。
『潜行』からの各種強化スキル連打。流れるように『光の円陣』発動!
 街中で使うには危険な範囲攻撃だが、通行人は巻き込まないよう配慮している。
「あば……ッ!?」
 狼狽しつつも、セセリはかろうじて攻撃を回避。一目散に逃げだした。
 その足下へ、黒百合の『弾丸蟲』が飛んでくる。
「ぶぎゅっ!?」
 死角からの一撃をかわすことはできず、セセリはつんのめって路上を転がった。
 そこへ一千風が駆け寄り、『薙ぎ払い』でスタンさせる。
 身動き取れなくなったところで黒百合が肉薄。ネビロスの操糸がセセリを雁字搦めにした。
「食い逃げの現行犯よォ? おとなしく捕まってねェ♪」
「濡れ衣だよ! いたいけな幼女は食い逃げなんかしないよ!」
「いたいけな幼女はソロで回転寿司に行かないわよォ♪ 証拠は上がってるから諦めてねェ♪」
 黒百合がワイヤーを締め上げた。
 自称幼女の柔肌に、金属の糸がギリギリ食い込む。
「いたたたた! たいたいた!」
 叫んだとたん術が解けて、セセリの正体がバレた。
「黒百合さん、その程度にしてあげてください。セセリさん、乱暴して済みませんでした」
 救急箱片手に透次が止めた。
「必要以上に痛めつける気はないわよォ? 処置は穏便にって言われてるしィ……? まったく、つまらない依頼よねェ……」
 溜め息をつく黒百合。
 ともあれ、こうして食い逃げ犯は捕まったのであった。


「さすが撃退士の皆さん! 依頼した甲斐がありました!」
 簀巻きにされたセセリを見て、商店会長が手を叩いた。
 ここは久遠ヶ原商工会の会議所。
 食い逃げ被害を受けた店主らがズラリと並び、セセリを囲んでいる。
「被害額は立て替えてもらったから、それはいい。とにかく誠意を込めて謝罪してもらおう」
 ラーメン屋の親父が言った。
 だがセセリに反省の色はない。
「あんたのタンメンがおいしいのが悪いの! あたしは悪くないよ!」などと言い返す始末だ。
「うぅん……この調子だと、再び食い逃げをする恐れがありますねぇ……」
 さすがに恋音も呆れ顔だ。
 形だけでも謝れば穏便に話が付くのだが。
「えとぉ……もし、これ以上犯罪を続けるようですと……除籍処分のうえ討伐対象になる可能性も、ありますよぉ……?」
「たかが食い逃げで!?」
「あなたは『悪魔』ですからねぇ……学園側としても、反省無く犯罪を繰り返すのを放置するわけには……世間の目も、ありますしねぇ……」
「わかった! もう食い逃げしないから! これほどいて! おうち帰る!」
 簀巻きのまま芋虫みたいにジタバタするセセリ。
「えとぉ……帰すことはできませんねぇ……あなたには更正施設に入っていただきますぅ……。少なくとも借金を全額返済するまでは、ですねぇ……」
「やめて! あんな地獄に戻りたくない!」
 セセリは顔面蒼白になって震えだした。
 その『更正施設』では、脚に鎖を付けられた状態で朝から晩まで食器を洗ったり生クリームを泡立てたりする強制労働が科せられるのだ。元々は普通の(?)カフェだったのを、恋音の尽力で学園公認の更正施設にしてしまったのである。
 そのとき──
「まったく恋音は融通きかないよねぇ? 天魔に人間の理屈は通じないんだよ?」
 会議所のドアを開けて、明日羽が入ってきた。
「明日羽! 助けて! こいつら皆殺しにしてよお!」
 無茶なことを言い出すセセリ。
 反省の心などカケラもない。
「あらァ……? まさか、やるつもりィ?」
 黒百合が嬉々として身構えた。
「え? そういう流れなの?」
 戸惑いつつ、一千風もすかさず光纏する。
「ん? 私は戦う気ないよ? ただ見に来ただけだからね?」
 そう言うと、明日羽はパイプ椅子に腰かけた。
「そんな! あたしのこと助けてくれるって言ったのに! 嘘つきぃぃ!」
 半泣きで怒鳴るセセリ。だが明日羽は涼しい顔だ。
 ここで見かねたように、透次が歩み出た。
「どうか皆さん、お願いします。セセリさんのことは僕に任せてもらえませんか」
 突然の要求に、商店街の人々だけでなく撃退士たちも顔を見合わせた。
 頭を下げながら透次は続ける。
「セセリさんがこうなってしまったのは、育った環境のせいだと思います。僕は彼女を救いたい。食い逃げ被害の借金は僕が替わって返済します。もちろん依頼の報酬は受け取りません。どうか、このとおり」
 床に膝をつくと、透次は深々と土下座した。
 思わぬ行動に誰もが驚くばかりだ。当のセセリが一番驚いている。
「頭を上げてください。何故そこまで……?」
 商店会長が慌てて声をかけた。
「今回はこんなことになってしまいましたが、セセリさんは僕の仲間です。キングオブブレイカーの名にかけて僕は逃げません。もし信用できないのであれば、母の形見である指輪を担保に……」
 真剣きわまる説得に、商店街の人々はざわめきだした。
 一同の意見をまとめつつ、会長が言う。
「わかりました。あなたの心意気に免じて、我々はこれ以上追及しません。その子の処分は任せます」
「ありがとうございます。ではセセリさん、今日からは僕の家で暮らしてください」
「えー、やだ」
 話がまとまったと思いきや、セセリはそれをつっぱねた。
「毎日焼肉をおごりますよ?」
「わかった! 一緒に暮らす!」
 一瞬で手のひらを返すセセリ。
 このあと書類の手続きなど色々あったが、ともあれセセリは透次のもとに引き取られることになったのであった。
 なお『明日羽との交渉用に』くすねておいた姉の生下着をどうしたものかと、透次は日々真剣に悩んでいる。




依頼結果

依頼成功度:成功
MVP: 未来へ・陽波 透次(ja0280)
重体: −
面白かった!:4人

未来へ・
陽波 透次(ja0280)

卒業 男 鬼道忍軍
赫華Noir・
黒百合(ja0422)

高等部3年21組 女 鬼道忍軍
大祭神乳神様・
月乃宮 恋音(jb1221)

大学部2年2組 女 ダアト
絶望を踏み越えしもの・
遠石 一千風(jb3845)

大学部2年2組 女 阿修羅