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マスター:牛男爵
シナリオ形態:イベント
難易度:易しい
参加人数:25人
サポート:2人
リプレイ完成日時:2014/07/27


みんなの思い出



オープニング


 カフェ『Lily Garden』オープン一周年企画!
 絶品スイーツ2時間食べ放題 980円!
 開催日 7月XX日 一日かぎり!
 女子限定 男性入店おことわり


 大きなフォントで書かれたポスターが、斡旋所の掲示板に貼ってあった。
 依頼の人員募集でもなく、イベントの告知でもない。純粋に、カフェの宣伝だ。しかも、学園内の店舗でもない。久遠ヶ原島外の店だ。

「なぜ、こんなのが貼ってあるのかしら……」
 依頼をさがして斡旋所に来た学生が、見慣れないポスターを前に足を止めた。
 黒髪ボブカットの、かわいらしい高校生だ。入学して日が浅いのか、顔つきが初々しい。
「そのお店が気になった?」
 問いかけたのは、スーツ姿の美女だった。
 彼女の名は、魔子。
「あ、はい……」
 教師かと思って、少女は少し緊張した。
 それを見て、魔子はクスッと笑う。
「そのお店のオーナーは、久遠ヶ原の卒業生なの。なんの理由もなく宣伝してるわけじゃないのよ?」
「あ、そうなんですか」
「そうなの。……ところであなた、甘いものは好き?」
 艶っぽい声で言いながら、魔子は少女の髪に触れた。
「あ、それは、はい……」
「そうよね。女の子は、砂糖とスパイスで出来てるんだから」
「え……?」
「ふふ……っ」
 魔子の指が、少女の耳に触れた。
 瞬間、少女の肩がピクッと震える。

「姉さん? なにしてるの?」
 声をかけたのは、佐渡乃明日羽だった。
「あら、明日羽……。お店の一周年記念で、宣伝をお願いしに来ただけよ?」
「ふぅん……? なにか、いかがわしいことをしようとしてなかった?」
「してないわよ? ただ、かわいい後輩とおしゃべりしてただけじゃない」
「ならいいけど。あんまり私の狩場を荒らさないでね?」
「いやねぇ。そんなこと、するわけないでしょう?」
 と言いながら、魔子は少女の頭を撫でている。
 そして、ふと気付いたように手を引っこめると、彼女は少女に微笑みかけた。
「ふふ……。よかったら、お店に来てね?」
「あの……このカフェって……」
「私のお店なの。かわいい子は大歓迎よ。覚えておいてね」
 それだけ言うと、魔子は甘い匂いを残して去っていった。

「きれいな人……」
 魔子の後ろ姿を見つめながら、少女は呟いた。
「のんきなこと言ってるけど……私が来なかったら、どうなってたかわからないよ?」と、明日羽。
「え……?」
「あの人、かわいい子を見るとすぐに手を出すから」
「そ、そうなんですか。……でも、このお店は気になりますね。スイーツ食べ放題……。おいしいのかな」
「妹の私が言うのも何だけど、まちがいなくおいしいよ?」
「ですよねぇ。写真見てるだけでも、おなかが鳴りそうですもん」
「じゃあ、食べに行ってみたら?」
「私、こういうおしゃれなカフェって入ったことないから……。『女子限定』っていうのも、なんだかハードル高そうだし……。私みたいな学生が行ったら、場違いな気が……」
「それは単に姉さんの趣味だから、深く考える必要ないよ? その日は私もお店手伝うし、不安なら話しかけてくれればいいから。ね?」
「そうなんですか? じゃあ、勇気出して行ってみようかなぁ……」
 ポスターをじっと見つめながら、少女は真剣な顔で決意するのだった。



リプレイ本文



「スイーツ食べ放題! ちうことは、やることはこれや! スイーツ大食い大会! ぎょうさん食うたるでー!」
 黒神未来(jb9907)はバイキングコーナーに突撃すると、光纏してエクレアを手に取った。
 そして、ばくっと一口。
 その直後、未来は茫然自失。光纏も解けてしまった。
「こ、これは……」
「どうしたの?」と、魔子。
 すると、未来は涙をぼろぼろ流しながら崩れ落ちた。
「魔子はん……あ、あんた……なんちゅうもんを食わしてくれたんや……。こんな旨いスイーツで大食い大会開こうとしたうちはカスや……!」
 号泣しながら土下座する未来。
 なんなの、このリアクション芸人。
「うちの負けや……完敗や……。魔子はん、こうなったらもう、うちのこと好きにしてかまへん! 煮るなり焼くなりしたってや!」
「本気?」
「女に二言はあらへん!」
「じゃあ皿洗いしてくれる?」
「皿洗い!? いや、こう、ほかにあるやろ!?」
「好きにしていいんでしょ?」
「せやかて……!」
「今日は忙しいのよ。さぁこっち」
「思ってたんと違うぅぅ……!」
 こうして未来は、土下座したまま厨房へ引きずられていった。



「はじめまして、月姫星奈と申します。今回はバイキングを開催していただき、ありがとうございます。良い思い出にしましょうね♪」
 しれっと偽名を名乗りながら、姫路神楽(jb0862)は狐娘の姿で魔子に挨拶した。
「ところで私、おもしろいものを持ってるんですが……。これで、大人の味のタルトを作ってもらえませんか?」
 神楽が渡したのは撃退酒だった。
 これがどういうものなのか、魔子も知っている。
「作ってもいいけど、店には置けないわよ? 食べさせたい人がいるなら、自分でやってね?」
「わかりました!」
 にやりと笑う神楽。
 狙いとは少し違うが、おもしろいブツを手に入れたのは間違いない。



「……ん。食べ放題と。聞いて。私参上」
 全速力で突入するや、最上憐(jb1522)は光纏してスイーツに襲いかかった。
 整然と並んだケーキ類を片っ端から胃に収めてゆくその姿は、まさに飢えた野獣。
「あら。またあなた?」
 背後から、魔子が声をかけた。
「……ん。カレーを。使った。甘味は。ある? カレーケーキとか。カレープリンとか。カレー南蛮とか」
「あるわけないでしょ」
「……ん。カレーは。甘いのも。ある。リンゴと。蜂蜜が。入ってる。つまり。菓子。甘味。スイーツ」
「無茶を言う子ね。……まぁ、かわいい後輩のたのみだし聞いてあげましょうか。ちょっと待っててね?」
 そう言って、じきに魔子が持ってきたのはカレーだった。
 正真正銘、ただのカレーライスである。
「おまたせ。甘口のカレーよ」
「……ん。これこそ。最高の。甘味。美味。おかわりを。要求する」
「本当に、久遠ヶ原は変人ばかりね」
 自分のことを棚に上げて、魔子はレトルトカレーを温めに戻るのだった。



「はじめまして。今日は、素晴らしいスイーツを学びにまいりました。いつも、明日羽さまにはお世話になっております」
 水無月沙羅(ja0670)は、魔子に向かって深々と頭を下げた。
「そうなの? あんな子だけど、仲良くしてあげてね」
「とんでもない。こちらこそ、仲良くしていただいているほうで……。それにしても、こちらのスイーツはどれも絶品ですね。私も和菓子には少々知識があるんですが、洋菓子はとてもとても……」
「でも料理は得意でしょう?」
「何故わかるんですか?」
「そんなの、指を見れば一目瞭然よ」
 ふふっと笑う魔子は、名前のとおり魔女のような魅力をそなえている。
 完璧すぎる姉を持つ沙羅は、このとき明日羽の気持ちを理解したような気がした。
「あの、よければこれを……」
 紅茶を一口飲んで、沙羅はさりげなく自家製の和菓子を皿に置いた。
「あら、水無月ね。あなたが作ったの?」
「はい。そして、それが私の名前です」
「しゃれたことするわね。これ、いただいていいの?」
「もちろんです。そのために持ってきたので」
「じゃあいただくわね。本当なら、別の『水無月』がほしいけど……」
「……」
 聞こえなかったことにして、沙羅は曖昧に微笑んだ。



(おっきくなりたい! たくさん食べるぅ!)
 必死の思いで、白野小梅(jb4012)はドーナツとタルトを食べまくっていた。
 これには理由がある。学園に来て既に1年以上たつのに身長が1m未満の小梅は、尊敬する姉たちのような美人になろうと、たくさん食べることを決意していたのだ。
 ただ、その際に参考にしたのは、拾ったプロレス雑誌の記事。『プロレスラーは体を大きくするため限界以上に食べる』という一文を鵜呑みにして、無謀な挑戦をすることになってしまったのだ。
「お姉ちゃんみたいに、すらっとした美人になるんだもん!」
 無邪気に言い張る小梅の決意は、固かった。大好きなドーナツを食べて食べて食べまくり、次に好きなフルーツのタルトも次から次へと口に入れていく。食べ飽きたら、ゼリーで口直し。のどに詰まったら紅茶で流し込み、とにかくたくさん食べようと全力全開。
 しかし、限界が来るのは早かった。
「うぷぅ……っ」
 顔を赤くさせたり青くさせたりしながら、ちょっとでも体を成長させようとドーナツを頬張る小梅。
 そのまま彼女は、リバースしないよう必死に口を押さえて悶絶失神。
 ──と、そこへ神楽がやってきた。
「あれ〜? まだ食べられるよね? 食べないと成長しないよ? ほら」
 倒れた小梅の口に、大人のタルトを無理やり詰めこむ神楽。
「むぎゅぅぅ……っ!」
 こうして小梅は失神からさめたとたん、再び気を失った。



 今回のイベントを知ったとき、鳴海鏡花(jb2683)は一年前の雪辱を果たすと誓った。
 女装の男が2人いたにもかかわらず自分が真っ先に女装と疑われた、あの屈辱を。鏡花は忘れてない。
「この日のために磨いた女子力、とくと見るが良いでござる!」
 という次第で、本日の鏡花は本気だった。
 いつも男物の服ばかり着ている彼女が、なんと花柄ワンピース。Cカップブラにパッドをつめて、乳の偽装も完璧。念入りにメイクを決めたうえ、それでも男と間違われたときのために学生証も用意済み。
『学生証だけでいいんじゃね?』という意見もあろうが、それを言ってはいけない。これは女のプライドを賭けた戦いなのだ! 絶対に負けられない戦いが、そこにある!
「いざ勝負でござる! 魔子殿、以前は馳走になった。今日の拙者は、女装に見えるでござるか!?」
「ん? 最初から女の子だってわかってたけど?」
「しかし魔子殿、あのときは拙者を女装と……!」
「ただの冗談よ」
「があああん! ……こ、こうなれば、もう……ヤケスイーツでござるぅぅ!」
 鏡花は光纏すると、憐に負けない勢いでスイーツを堪能するのだった。



「お菓子食べたいけど、男子禁制だから仕方なく女装なのです♪ うん、仕方なくなのですよ♪」
 などと言いわけしながら、江沢怕遊(jb6968)はハイテンションで入店した。
 実際、彼の女装は完璧だ。鏡花より似合ってる。
 が、しかし。顔見知りの人たちにはバレている。というか、明日羽と面識があるので即バレだ。
「男は入店禁止だよ?」
「お、おおー? 人違いなのです。ボクは江沢遊華という名前なのです」
「怕遊でしょ?」
「違うのです。ボクは妹なのです。おにぃに似てるって、よく言われるのですよ♪」
「まぁいいけど……姉さんにバレないようにね?」
「大丈夫なのです! 絶対バレないのです!」
 完全に自白してしまっているのだが、本人は気付いてない。
 ともあれ明日羽はそれ以上追及しなかったので、怕遊は思う存分スイーツを満喫するのだった。



「はぁはぁ……これが明日羽様の手作りケーキ……この中に、明日羽様の汗と涙が……!」
 変態めいたことを口走りながら、緋流美咲(jb8394)は泣きそうな顔でケーキを貪っていた。
 そこへ現れたのは、大人向けタルトを持った神楽。
「だったら、もっと食べないと。ほら、頑張れ頑張れ♪」
「うぐっ!? んぐぐ……ごくん……も、もう、ゆるしてくださ……うぐぅっ!?」
 強引にタルトを押し込まれて、美咲は悶絶した。
 その衝撃で、ドMのスイッチがON! ついでに酔っ払いモードもON!
「はっ、名案を思いつきました……私自身がスイーツになればいいのです……!」
 わけのわからないことを言いつつ、ふらふらと厨房へ入っていく美咲。
 そしていきなり服を脱ぐと、下着姿で彼女は懇願した。
「魔子様、おねがいします。どうか私を苺ショートにしてください!」
「いま忙しいのよ。馬鹿なこと言ってないで、皿洗いでも手伝って」
「そんなぁ……私をケーキに、苺のケーキにぃぃ……」
「はいはい、こっちよ」
「魔子様、私の話ををを……」
 下着姿のまま洗い場へ引きずられていく美咲。
 マゾの道は険しい。



「そーいや、俺は何しに来たんだっけ?」
 甘いものが嫌いなのにスイーツ屋に来てしまったラファル A ユーティライネン(jb4620)は、途方に暮れていた。
 甘いものだけでなく、変態も大嫌いなラファル。佐渡乃姉妹など、鬼門中の鬼門だ。
「……マジで俺は何をしに来たんだ?」
 超他人事みたいに言いながら、店内を見回すラファル。
 そのあちこちに、ミダラーな客の姿がある。
 いつもなら、『汚物は焼却だー!』とか言って店ごと爆破するのだが……。
 しかたないので、すこしでもイヤガラセしようとラファルは魔子をつかまえて無茶振りすることにした。
「よお、パティシエさん。俺に辛いスイーツを食わせてみな」
「いいわよ」
「できるのかよ。和菓子には塩羊羹とか塩饅頭とかあるけどな。洋菓子にはねぇだろ。ほのかに辛い大人の味って奴を期待するぜぇ? 甘ったるいだけの菓子なんて、時代遅れだからなぁ?」
 追い込むラファルに、魔子は笑顔を残して立ち去り──
 もどってきたときは、カレーライスを持っていた。
「それ、ただのカレーだろ!」
「久遠ヶ原だと、カレーは甘味なんでしょ?」
「無茶苦茶言いやがるな……」
 まさに、おたがいさまだった。



「ん、ひさしぶりかな、こういうのも」
 クロフィ・フェーン(jb5188)は、一口サイズのお菓子ばかり選んで食べていた。
 超甘党の彼女だが、あまり多くは食べられないので出来るだけ小さなものを色々と食べる作戦だ。果物が好きなので、フルーツ系のスイーツが多い。
「これ、おいしい……」
 気になったものはメモを取りつつ味わうが、中にはどうやって作ったのか見当がつかないのもある。
「あの、これはどうやって作るんですか……?」
 魔子の姿を見かけて、クロフィは問いかけた。
「それはねぇ……」
 秘密にするでもなく、あっさりレシピを教える魔子。
 もっとも、聞いただけで作れるならパティシエはいらない。
「あの、できれば料理を手伝わせてもらえませんか……?」
「それは無理だけど、見学するぐらいならいいわよ?」
「おねがいします!」
 というわけで、クロフィは厨房へ。
 駄菓子菓子! 背が低くて調理台が見えない!
「こうしたら見える?」
 魔子が、クロフィを抱きかかえて持ち上げた。
「あ、よく見えます。……すごい、スイーツだらけ……」
「そりゃ、スイーツカフェだもの」
「うらやましい……」
 こうしてクロフィは、しばし厨房の風景をたのしむのだった。



「わぁ……スイーツがたくさんなの、です……」
 店内を見回して、華桜りりか(jb6883)はうっとり微笑んだ。
 チョコ大好きな彼女にとって、この空間はまさに天国。
「紅茶にミルクに、大量のチョコスイーツ……これが980円で食べ放題なんて……!」
 ふだん無表情な田村ケイ(ja0582)も、ほわわっと顔をほころばせた。
 彼女もりりかと同じくチョコ愛好家なので、ふたりの目標は同じだ。
 そう、めざすはチョコ系スイーツ全制覇!
「よし……まずは状況を把握しようか。いこう、華桜さん!」
「はい、さくせん開始です!」
 ノリノリでバイキングコーナーに突撃する二人。
 ともかく端から端まで見てまわり、チョコ系スイーツの種類と場所をチェックだ。
 だが、その数たるや相当なもの。ケーキだけでも、ザッハトルテ、クーベルチュール、オペラ……とズラリ並んでるし、ブラウニーやプディング、アイスなども陳列され、ファウンテンもフォンデュもある。
「すごく目移りするけど……ぜんぶ食べれば問題ないわね!」
 最高の笑顔で、ケイは言い切った。
 りりかも笑顔でうなずく。
「やりましょう、田村さん。今日はチョコ三昧です!」

 というわけで、チョコ菓子数種類とホットティーにミルクをそえてトレイに乗せ、ふたりは席についた。
 テーブル上に積まれたのは、これでもかというほどのチョコレート菓子の山。
「ああ、どれもおいしい……」
 うっとり顔でスイーツを満喫するケイ。
「田村さん、これが特におすすめなの」
 と、りりかが勧めたのはオペラだ。
 何層もの構造から成るこのケーキは、実際に作ると非常な手間がかかる。そのぶん、おいしい。
「じゃあ、私はこれをあげる」
 ケイは、極上のチョコマカロンをりりかに渡した。
 それを食べながら、りりかは言う。
「うう……どれもおいしいです。ずーっと、ここにいたいのです……」
 スイーツもさることながら、ケイと一緒にいられることが何より嬉しくて、りりかは珍しく饒舌だった。
 しかし、時間(字数)は短い。
 りりかは可能な限りスイーツを食べて、写真とメモを残すと、あとはケイと一緒にゆったり時間を過ごすのだった。



「おぉ……ここは佐渡乃先輩のお姉さんが経営するお店でしたかぁ……」
 月乃宮恋音(jb1221)は、袋井雅人(jb1469)と一緒にLily Gardenへやってきた。
 以前、恋音は来店したことがある。そのときは気付かなかったのだ。
「噂どおりの、怪しい店ですね。でも大丈夫。恋音の貞操は、私が守りますよ!」
 力強く宣言する雅人だが、言ってる本人が一番あぶない。
 それにしても、カクテルドレスで女装とは。気合入りすぎだ。
 ともあれ、席を確保して買王開始。
「せっかくなのでぇ……このあたりをいただきましょう……」
 恋音が選んだのは、ミルクセーキとバナナヨーグルトだった。どちらも乳製品である。
 それを見た雅人が、声を震わせた。
「れ、恋音……。まさか死ぬつもりですか!?」
「いえ、あの……たまにはいいかなぁと……」
「しかもよりによって、『みるくせええき』なんて! なにを……ナニを考えてるんですか!」
「発音に作意を感じますぅぅ……!」
「なにを言うんです! 私は恋音の身を心配してですね……!」
 観客もいないのに漫才をはじめる二人。
 そこへ、明日羽がやってきた。
「なに騒いでるの?」
「おぉ……佐渡乃先輩。今日はお世話になりますぅ……。となりの方は、お姉様ですかぁ……?」
 魔子は名札を付けているので、まちがえようはなかった。
「そのとおりよ。明日羽の『お友達』なんでしょう? ゆっくりしていってね?」
「はい……私もお菓子作りは好きなのでぇ、今日は勉強させていただきますぅ……」
「たのしんでいってね」
 それだけ言うと、魔子は厨房へ戻っていった。
「さぁゆっくりしているヒマはありませんよ、恋音! 戦闘開始です!」
 そう言って、雅人は恋音と一緒にスイーツを物色しはじめた。



 そんな中、『女子会』と称する7人のメンバーがやってきた。
「スイーツ食べ放題と聞いて参上!」
 ばぁんとドアを開けて飛びこんできたのは、姫路明日奈(jb2281)
 めったにない食べ放題チャンスとあって、やる気満々だ。めざせ、全品制覇!
「あらあら、はしたないですわ。ここは淑女の社交場なのですから、礼節を守ってですね……」
 と言いながら、グラサージュ・ブリゼ(jb9587)が明日奈のあとに続いた。
 今日の彼女は、いつもと違う。上品な服装に身をつつみ、淑女らしい清楚な空気をまとって……
「こ、これは……なんというケーキの山でしょう! まさにエリュシオン(楽園)! スッイイイツ天国ですわ!」
 大量のスイーツを見たとたん、一瞬で素に戻ってしまうグラサージュ。
 どだい、淑女のフリとか無理だったんだ。
「ふわぁ〜、甘いスイーツがたくさんなのですぅ〜♪」
 神龍寺鈴歌(jb9935)は、瞳をキラキラさせながら店内を見回した。
 すでに戦闘準備は万全だ。
 というわけで、席を確保した女子会メンバーは一斉にバイキングコーナーへ。

「チーズケーキ! なにはなくともチーズケーキ! これは自分へのごほうびでありますよ!」
 脇目もふらずにチーズケーキを取り始めたのは、チーズ中毒のシエル・ウェスト(jb6351)
 チーズケーキだけでも十種類ほどあるので、よりどりみどりだ。
「モンブラン! とりあえずモンブラン!」
 シエルの横では、狩霧遥(jb6848)がモンブランばかり集めていた。
 こっちはこっちで、モンブラン中毒か。
「タルトがいっぱいですぅ〜♪ 全部いただいちゃうですよぉ〜♪」
 瞳どころか全身をキラキラさせてタルトを回収しているのは、鈴歌だ。
 今日の彼女は、タルト専用の全身胃袋と化している。めざすはタルトの王者!
「自分は、このあたりをいただきましょう」
 偏食軍団を横目に眺めながら、ゆかり(jb8277)は洋酒の入ったスイーツばかりを選び、ついでにカクテルにも手を出していた。
「あたしも軽く飲もうかな」
 と、甘いカクテルを手にするのは一川七海(jb9532)
 ちょっと百合っ気のある彼女にとって、今日の女子会はまさにハーレム。あわよくば、酒の勢いであんなことやこんなことを……!

「にゃ、明日羽さん。おひさしぶりですー。このお店の人だったんですねー」
 明日奈が、笑顔で話しかけた。
「明日奈ちゃん、元気にしてた?」
「はい、元気でしたよー。……あ、このお店のおすすめって何ですかー?」
「教えたら、それを食べるの?」
「はい、食べますよー」
「じゃあ全部」
「にゅ……っ!?」
「おすすめは、この店のお菓子全部ね? ちゃんと食べるんだよ?」
「わ、わかりましたぁ……!」
 ペッタンコな胸をたたいて請け合う明日奈。
 最初から、彼女の目標は全品制覇だ。
 が、かるく200種類以上あるぞ。いけるのか?

 ともあれ。そのような感じで、女子会のテーブルには色とりどりのスイーツが山積みになった。
「ん〜、あみゃぁ〜い♪ しあわせぇ〜♪」
 1分前の約束も忘れて、スイーツ欲に溺れる明日奈。
 その隣では、自称淑女のグラサージュが大量のケーキと謎の球状ゼリーを非常に淑女らしからぬ勢いでほおばっている。
 チーズケーキ祭りのシエルと、モンブラン三昧の遥も、かなりの勢いだ。
 山のように積まれていたスイーツは、みるみるうちに減っていく。
 これぞ女子力!

「グラさん、グラさん。このタルト、食べてみませんかぁ〜?」
 そう言って、鈴歌はリンゴのタルトをフォークで刺した。
「いいですね。いただきましょう」と、グラサージュ。
「ではちょっと、失礼するのですぅ〜♪」
 鈴歌はフォークを持ったまま席を立つと、グラサージュの横に座っていた七海の膝にチョコンと腰を下ろした。
「な、なに!? なんなの、このかわいい生きものは!」
 動揺しながらも、鈴歌の頭を撫でるのは忘れない七海。
「えへへ〜♪ はい、あ〜んですぅ〜♪」
「あ〜ん♪」
 幸せいっぱいの笑顔でタルトを食べさせてもらうグラサージュ。
 そのまま、反対隣の明日奈にもタルトをあ〜ん♪
「おすそわけなの〜」
「にゃ、あ〜ん♪」

「ちょっと待って。とりあえず鈴歌ちゃん、あたしのモンブランを食べて!」
 その役は譲れないとばかりに、七海は鈴歌にモンブランをあ〜んさせた。
 それだけでは飽きたらず、つづけて遥とグラサージュにもあ〜ん♪
「はぁん♪ 良いわー♪ かわいいー♪」
 そして、なぜか始まる『あ〜ん祭り』
「はい、あ〜ん♪ あ〜ん♪」
 この波に乗り遅れまいと、ノリノリで食べさせまくるゆかり。
「あ〜ん♪」
 遥は、親鳥から餌をもらう雛みたいに口を開けている。
 そんな仲良し女子たちを、シエルはチーズケーキを食べつつ母親のように見守るのだった。

 しばらくして、あ〜ん祭りも一段落ついた。
 だが、女子会はまだ終わらない。というより、これからが本番だ。
 いい具合に場が暖まったところで、女子トーーク開始!
 今日のテーマは『スイーツ大好き芸人』……ではなくて、ズバリ『あなたの恋愛体験』!
「あたしはねぇ……」
 甘いカクテルを一杯飲むと、七海は語りだした。
「小学生のとき、好きな男の子に告白してOKもらえたんだけど……ポツっと『おまえで何人目になるんだっけ』とか言い始めたのよ……。じつはね、その子すでに愛人まで作ってたの。ぶっ殺そうか真剣に悩んだのが懐かしいわ……」
 負のオーラを放ちながら、ケーキにナイフを突き立てる七海。

 しかし、次にしゃべる人がいない。
 テーマ自体ハードルが高いのに、七海が空気を重くしてしまったからなおさらだ。
「ちょっと! だれも続かないの!? あたし一人、しゃべり損じゃない!」
 貧乏くじを引かされたような顔で言う七海。
 自分で勝手にしゃべっただけなのだが、そういう理屈は関係ない。

「ええと……グラさんにはトークのネタがあると思います」
 唐突に、ゆかりが話を振った。
 トークが始まった時点で存在を消そうとしていたグラサージュは、思わずケーキを噴き出しそうになる。
「な、なな……っ、なんのこと……!?」
 ゆかりちゃんにロックオンされた……と判断したグラサージュは、『やられるまえにやれ! 酔わされるまえに酔え!』と結論し、謎の球状ゼリーを一気食いした。これは、特殊製法でアルコールを固めた大人向けのお菓子ワンボオ!
 基本的に撃退士は酒で酔うことはないのだが、本人が酔いたいと思えば酔えるので、あっというまに酔っぱらうグラサージュ。そのまま支離滅裂な言動に走った彼女は、恋愛ネタについて何も話さずに済んだのであった。結果オーライ!

「そう言うゆかりさんには、恋愛ネタないのですぅ……?」
 鈴歌が無邪気に問いかけた。
「な、なにを言ってるんですか!? ああ、カクテルがおいしいですねぇ……少し酔ってきました」
 わかりやすくごまかそうとする、ゆかり。
 さっきも言ったが、そんなもので撃退士は酔わない。
「隠さなくてもいいじゃありませんかぁ〜。話しちゃいましょうよぉ〜♪」
 鈴歌がそう言った瞬間、ゆかりの投げたブランデーケーキが鈴歌の口に命中した。
 これで酔っぱらわせてうやむやに……という狙いだが、もういちど言おう。そんなもので撃退士は酔っぱらわない! 酔っぱらうときもあるけどな!(どっちだ

 そのとき、いきなりシエルが叫びだした。
「あんにゃ腐れ上司にゃんてぇ、滅びゃりゃぃぃんでずぅ!」
 まったく呂律がまわってない上に、涙でぐしゃぐしゃだ。
 どうやら、フルーツワインやら何やらを飲みすぎたらしい。
 くりかえすが、本人が望まない限り撃退士は酒に酔うことはない。
「聞いでくだしゃいよぉぉ、七海しゃぁぁんん!」
 かつて仕えていた上司の愚痴を、延々と吐き続けるシエル。
 こうして、女子会のテーブルは混迷を深めてゆくのだった。



「スィーツ食べ放題……。ここが楽園か……」
 真剣な顔つきで、凪澤小紅(ja0266)は呟いた。
 じつは見かけによらずスイーツ大好き隠れ甘党の小紅だが、『量より質』なので制限時間は気にせず、一個一個じっくり味わって食べている。
「これは、わずかだがアーモンドが入っているな」
「この香りは……オレンジキュラソーか?」
 などと、己の味覚と知識をたよりに味を分析しつつ、メモをとる小紅。
 料理は好きだし、自分でもおいしいスィーツが作りたいのだ。いきなりこの味をマネられるとは思ってないが、一歩ずつ進んでいけば、いつかは出来る。
「勉強熱心ね」
 魔子が話しかけた。
「ただの趣味ですよ。でも私なら、このアマンディーヌにはラムを足しますね」
「ふぅん。入ってないって、よくわかったわね」
「一口でわかりますよ」
 そんな会話の最中へ、「えへへ〜、こんにちわぁ〜なのですよぉ〜♪」と、鈴歌が乱入してきた。
「うわ……っ!?」
 ド〜ンとハグされて、イスごとひっくりかえりそうになる小紅。
「このタルトを食べてみるのですぅ〜♪ はい、あ〜んですぅ♪」
「いや待て、先に鈴歌が『あ〜ん』しろ」
「いいですよぉ〜♪」
 姉妹みたいに仲の良い二人を見て、魔子はフフッと微笑んだ。



「この店って変態ばっかだけど、スイーツはおいしいからムカつくのよね」
 などと言いながら、矢吹亜矢はプリンを食べていた。
 その対面には、城前陸(jb8739)が座っている。
「ううん……このゼリーの材料は一体……」
 真剣な顔でゼリーを味わいながら、中身を分析する陸。
 カクテルグラスに詰められたライムグリーンのゼリーは見た目にも涼しげだが、レシピがまったくわからないのだ。
「そんなん、どうでもいいでしょ。2時間しかないんだから、どんどん食べなさいよ」
「矢吹さんは好きなようにしてください。私は忙しいんです」
「なにしに来たのよ、あんた……」
 ぶつくさ文句を言う亜矢。
「は……っ。もしや、この爽やかな香りはスダチ……? そしてわずかに、リンゴのリキュールの風味が……」
 そんな感じで、延々とレシピの推理をつづける陸。
 彼女の頭には、もはやゼリーのことしかない。
「そういや、チョコレート売ったときもこうだったわね……」
 トランス状態になった陸を見て、亜矢は溜め息をついた。



 \ た べ る ぞ ー ! /
 どかーーんとブリザードキャノンをぶっぱなしながら、雪室チルル(ja0220)が突入してきた。
 店内に氷の結晶が吹き荒れるが、だれにも当たってないから大丈夫!
「すごい! ケーキがいっぱい! やふー!」
 バイキングコーナーに陣取ると、チルルは手当たり次第ケーキを胃に収めていった。
 席まで運ぶなんて面倒なことはしない。その場で手づかみの蛮族……もとい、ワイルドな作法である。
「チルルちゃん? 席について食べてね? あと、店内で封砲はやめてね?」
 明日羽が声をかけた。
「ひさしぶりね! 一緒に食べない?」
「私は仕事中だから……チルルちゃんを食べてもいいなら付き合うよ?」
「よくわからないけど、ケーキがあれば何でもオッケーよ! そっちのおねえさんも、一緒に食べない?」
「私も仕事中だけど……皿洗いが2人ふえたし、すこし付き合おうかしら」
 というわけで、明日羽と魔子がチルルの仲間になった。
 しかし、まだ戦力が足りない!
「そこの人たち、あたいと一緒にケーキ食べようよ! みんなで食べたほうが楽しいから!」
 ためらいなく『女子会』の卓へ突撃するチルル。
「だれでもウェルカムでしゅよぉ〜!」
 両手を広げて歓迎するシエルは、もう完全に出来上がっていた。



「おいしいスイーツが食べられるイベントとは! まさにわらわの出番なのぢゃ!」
 Beatrice(jb3348)は、浴衣姿で店にやってきた。
 日本の夏といったら、やはり浴衣!
「ほう……どれも美しいのう。スイーツは見た目も重要なのぢゃ」
 棚に並んだ菓子類を眺めて、Beatriceはうなずいた。
「しかし、やはり重要なのは味……。洋菓子の基本、マドレーヌをいただくのぢゃ!」
 と言って、ホタテ貝の形に焼かれたプレーンマドレーヌをかじるBeatrice。
 表面はさっくり、中はしっとり。ほどよい甘味が口いっぱいに広がり、上品な香りが鼻をくすぐる。
「文句のつけようがないのぢゃ! 10点ぢゃ!」
 審査員気分で、Beaticeは採点した。
「あら、ありがとう。ほかのも食べてみてね?」と、魔子。
「うむ。みごとなのぢゃ。センス、才能だけでなく、熟練された技術を感じさせる。とても美味なのぢゃ!」
 絶賛だった。
「しかし……」と、Beatriceが続けた。
「この店は女性専用であろう? 見たところ、女装した男が混じっておるぞ」

「失敬な! 拙者は女でござる! だんじて女装ではござらん!」
 鏡花がテーブルを叩いて立ち上がった。
「いや、わらわが言ったのは……
「たしかに、この乳はニセモノでござるが! 性別は女でござるぞ!」
「まぁまぁ。私はわかってるから大丈夫よ」
「なら良いのでござるが……」
 魔子が割って入り、鏡花は腰を下ろした。

「男は、あの2人でしょう?」
 魔子が、怕遊と雅人を指差した。
「ふあ……っ!? ちち、ちがうのです! ボクは男の子なのです!」
 いつも女の子と間違えられるので、あわてて自爆してしまう怕遊。
「ばれては仕方ありませんね。こうなれば、やることはひとつです!」
 雅人は光纏すると、天井高くジャンプした。
 そして空中で前方5回転。着地と同時に、「すみませんでしたあああ!」とEX土下座を発動!
「私の目をごまかせると思ってたの?」
「思ってませんでした!」
「その潔さに免じて、皿洗いで済ませてあげる。ふたり仲良く洗い場へ行きなさい」
「わかりました! 行きましょう江沢君! これもまた、親睦を深める機会ですよ!」
「おー。皿洗い頑張るのですよ♪」



「ふぅー。しんどかったわー」
「いっぱいコキ使われて……まるで奴隷の気分でしたぁ……♪」
 雅人たちと交代で、未来と美咲が戻ってきた。
「ん? 奴隷の奉仕活動は、これからが本番だよ?」
 明日羽がクスッと笑った。
「本番! ということは!」
「おちついて、美咲。今日は恋音と遊んでもらうから、ね?」
「ええっ!? 恋音ちゃんはM側ですよぉぉ!?」
「今日は食べ放題だから、『食べる側』をやってみたいんだって。協力してあげてね?」
「明日羽様がそう言うなら……」
 しぶしぶ納得する美咲。
「未来ちゃんも、よろしくね?」
「まかせときや!」
「言っとくけど、朝までやるよ?」
 その言葉に美咲も未来も顔色を変えたが、一番青ざめたのは恋音だった。
 はたして、どれだけひどいヘタレ攻めが行われることやら──




依頼結果

依頼成功度:成功
MVP: 伝説の撃退士・雪室 チルル(ja0220)
 狐っ娘(オス)・姫路 神楽(jb0862)
 大祭神乳神様・月乃宮 恋音(jb1221)
 誠心誠意・緋流 美咲(jb8394)
 とくと御覧よDカップ・黒神 未来(jb9907)
重体: −
面白かった!:14人

伝説の撃退士・
雪室 チルル(ja0220)

大学部1年4組 女 ルインズブレイド
繋いだ手にぬくもりを・
凪澤 小紅(ja0266)

大学部4年6組 女 阿修羅
cordierite・
田村 ケイ(ja0582)

大学部6年320組 女 インフィルトレイター
料理は心〜学園最強料理人・
水無月沙羅(ja0670)

卒業 女 阿修羅
狐っ娘(オス)・
姫路 神楽(jb0862)

高等部3年27組 男 陰陽師
大祭神乳神様・
月乃宮 恋音(jb1221)

大学部2年2組 女 ダアト
ラブコメ仮面・
袋井 雅人(jb1469)

大学部4年2組 男 ナイトウォーカー
カレーは飲み物・
最上 憐(jb1522)

中等部3年6組 女 ナイトウォーカー
もふもふもふもふもふもふ・
伊座並 明日奈(jb2281)

大学部1年129組 女 ダアト
モフモフ王国建国予定・
鳴海 鏡花(jb2683)

大学部8年310組 女 陰陽師
暗黒女王☆パンドラ・
Beatrice (jb3348)

大学部6年105組 女 ナイトウォーカー
Standingにゃんこますたー・
白野 小梅(jb4012)

小等部6年1組 女 ダアト
ペンギン帽子の・
ラファル A ユーティライネン(jb4620)

卒業 女 鬼道忍軍
光を紡ぐ・
クロフィ・フェーン(jb5188)

中等部3年2組 女 ディバインナイト
久遠ヶ原から愛をこめて・
シエル・ウェスト(jb6351)

卒業 女 ナイトウォーカー
眼帯の下は常闇(自称)・
狩霧 遥/彼方(jb6848)

大学部2年56組 女 ルインズブレイド
Cherry Blossom・
華桜りりか(jb6883)

卒業 女 陰陽師
女の子じゃないよ!・
江沢 怕遊(jb6968)

大学部4年282組 男 アカシックレコーダー:タイプB
そいつはケセランだ!・
ゆかり(jb8277)

大学部2年264組 女 阿修羅
誠心誠意・
緋流 美咲(jb8394)

大学部2年68組 女 ルインズブレイド
ガクエンジャー イエロー・
城前 陸(jb8739)

大学部2年315組 女 アストラルヴァンガード
魔球投手・
一川 七海(jb9532)

大学部6年6組 女 鬼道忍軍
『楽園』華茶会・
グラサージュ・ブリゼ(jb9587)

大学部2年6組 女 アカシックレコーダー:タイプB
とくと御覧よDカップ・
黒神 未来(jb9907)

大学部4年234組 女 ナイトウォーカー
翠眼に銀の髪、揺らして・
神ヶ島 鈴歌(jb9935)

高等部2年26組 女 阿修羅