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マスター:牛男爵
シナリオ形態:イベント
難易度:易しい
参加人数:25人
サポート:1人
リプレイ完成日時:2014/03/21


みんなの思い出



オープニング



 2014年3月某日。
 久遠ヶ原島に、回転寿司屋が新規OPENした。
 久遠ヶ原学園の卒業生である元撃退士が開いたこの店は、全品一皿100久遠。
 メニューは充実しており、価格、品質ともに、どこの回転寿司屋と比べても遜色はない。
 ただしひとつだけ、この店では独自の料金システムを採用している。
 それは──


「なぁ、クッキー。そろそろ、あのタコ焼き軍艦は食べどきじゃねぇか?」
「いえいえ、あれはまだ時期尚早というもの。あと2周ほど回しましょう」
「2周……!? バカ言え! 生き残ってるわけねぇだろ! だいたい、冷めちまったら元も子もねぇんだぞ! ふかし芋と同じだ!」
「わかりませんか、卍君。そこが狙い目なんですよ。冷めてしまったタコ焼きなど、だれも手に取らない。皆、そう考えます。ゆえに、あと2周は余裕と言えるでしょう」
「おなじこと狙ってるヤツがいたらどうすんだよ! あのタコ焼き軍艦は、二度と戻ってこないかもしれねぇぞ!? 一期一会って言葉を知らねぇのか!?」
「あせってはいけません。これはチキンレースのようなもの。おびえてブレーキを踏んだ者が負けるのです」
「……とか言ってる間に取られてんじゃねぇか!」
「……まぁ、そういうこともあります。残念ですが、次を待ちましょう」


 はたから見ると完全に理解不能な会話なので、説明しよう。
 ここ『BREAK寿司』では、『皿が一周するごとに10久遠安くなる』という料金システムをとっている。皿にはセンサーが内蔵されており、レーンを一周するたびに皿の色が変わる仕組みだ。
 したがって時間の経ったネタは安く食べられるわけだが、そこで今度は『いつ皿を取るか』という問題が生じる。チョッパー卍と九鬼麗司の置かれている状況が、まさにそれだ。


「おっ、ウナギが来た。しかも2周して80久遠になってるぜ。あれは取るべきだろ」
「落ち着いてください、卍君。ウナギの相場は70久遠です」
「そんなこと言ってたら、また取られちまうんだよ! 俺はウナギが好きなんだ!」
「これも、撃退士として忍耐力を高めるための修行だと思いましょう。1久遠を笑う者は、1久遠に泣くのです」
「おまえ、ふだんは100万や200万ぐらい、パーッと使ってるじゃねぇか! なんで、こんなときだけケチってんだよ!」
「それとこれとは別です。いいですか、卍君。このBREAK寿司の料金体系における最善の戦略を考えてみてください。もっとも良いのは、客全員が一致団結して皿が10久遠になるまで絶対に取らないという戦略です。みんなで干涸らびたネタを食べることになりますが、財布という視点から見れば大勝利と言えるでしょう。しかし、話はそう簡単には進みません。『皿が20久遠になったとき誰かが抜け駆けして取ってしまうのでは?』という疑念を完全に払拭することは難しいでしょう。人は弱い生きものですからね。その考えを突きつめれば、30久遠の場合にも40久遠の場合にも同じ不安をかかえることになり、すなわちゲーム理論で言うところの
「てめぇが長々としゃべってる間に、また取られたじゃねぇか! いいかげんにしろ!」


 そのような騒ぎを繰り広げながらも、ふたりは淡々と皿を取っていった。
 最終的に彼らが積み上げた皿の数は、80枚。料金は5400久遠だった。
 コスパという点から見れば、悪くない戦果と言えよう。
 そもそも食べすぎだという説もあるが、撃退士ならこれぐらいは普通だ。多分。


「5000久遠を切れるかと思ったのですが、世の中甘くはありませんね……」
「おまえのおごりだから、どうでもいいわ」
「ここのお食事券を、格安で手に入れたものでしてね。……そうだ、いいことを思いつきました。卍君、寿司が好きな人たちを集めてくれませんか? 彼らがどのような戦略をとるか、とても興味があります。支払いは私が持ちますので」
「まーた妙なコト考えはじめやがった。……まぁ寿司が嫌いなヤツなんてあんまりいねぇだろうし、すぐ集まるだろうけどよ」
「よろしくおねがいします。この観測実験が成功するか否かは、すべて卍君の人望にかかっていますので。期待していますよ?」
「俺の人望じゃなくて、寿司の人望じゃねぇの……?」




リプレイ本文



「さて……25人の撃退士に、本日限りの食事券を渡しましたよ。たのしみですねぇ」
「ほかにやることないのか、おまえは」
 セレブ麗司とメタル卍が見守る中、イベントは始まった。



「先輩、新規開店おめでとうございます! ぜひ宣伝を手伝わせてください!」
 やってくるなり、佐藤としお(ja2489)は店長に頭を下げた。
「あ? ああ。いいけど……」
 困惑顔の店長。
「快諾ありがとうございます! では早速!」
 だれも快諾はしてないのだが、強引に話をまとめて外へ走るとしお。
 そして駐車場の入口に立ち、いざ光纏!
 この日のために鍛えた『ロボットダンス』発動!
 ギ〜ガチャン、キュイーン、ガチョン
 昭和じみたロボットみたいな動きをしながら、としおは歌いだす。
「BREAK! BREAK! あなたの街の! 回転! 回転! 一皿買いたい〜!」
 どこかで聞いたような歌だが、気のせいだ。
 だいぶ人目は引いてるが、あまり宣伝になってないというか、不気味がられている。まぁそれとは関係なしに客は来るのだが、としおはそれをダンスのおかげと思う始末。
「いや〜、千客万来! 大!成!功!」
 じきにダンスの使用回数が切れたとしおは、盛大に爆発フィニッシュ!
「イッヤッッフーーー!!」
 打ち上げロケットみたいに天高く飛んでいくとしお。
 フツーに寿司を食え!



「さて、食うか。……食えることを祈る」
 なぜか不吉そうな顔で言いながら、久瀬悠人(jb0684)は50久遠の鉄火巻きを手に取った。
「よし、食おうか」
 対面に座ってビールと唐揚げを取るのは、毎度おなじみボンヤリ系の桝本侑吾(ja8758)
 そのまま一息でジョッキをあけると、無言で唐揚げをほおばる。
 そして、流れてきた日本酒を素早くゲット!
「桝本さん、開始1分で日本酒に切り替えですか」
「ん? いまのは安かったぞ。大吟醸が80久遠だ」
「そうですか……」
 大吟醸とか言われても、未成年の悠人には意味がわからない。
 しかし、ここで悠人が踏み出した!
「ならば、俺も酒を!」
「あ、久瀬君は未成年だから、ちゃんと寿司を食えよ?」
「ですよねー!」
 うなだれる悠人。
 残念だが、飲酒は二十歳から!
「……まぁいい。普通に食おう。なにも考えなくても20皿は食える。十分だ。……って、俺にはコイツがいたか!」
 思い出したように、悠人はチビという名のヒリュウをつまみあげた。
 じたばたと抵抗するチビを見つめながら、悠人は言う。
「寿司を食いたいか? ならば働けい!」
 ぺいっ、と放り投げられてしまうチビ。
 視覚共有で、店内上空から安い皿を偵察し放題だ。
「ふむ、召喚獣は回転寿司で便利だな」
 などと言いだす侑吾。のんびりと唐揚げをかじっているが、酒の相場をチェックするのは欠かさない。ギリギリのラインを見切って酒を取り、案外まじめに(?)飲んでいる。
 まぁ、酒大好きだし、できるだけ飲みたいし、侑吾だし、しょうがない。予算ほとんど酒に使うつもりだし、仕方ない!
「……あ、久瀬君。そのサーモン、1個くれ」
 酒以外にカネを使う気のない侑吾は、そんなことを言いだした。まるで、雪観大福1個くれ的なアレである。寿司って、1皿に2個しか乗ってないからね!
「……あ、食べます?」
 理不尽きわまる先輩の要求に、笑顔で応じる悠人。
 だが、これは計算どおり! なにを隠そう、このサーモンには大量のワサビが仕掛けてあるのだ!
「お……? これ、ピリリと山椒が効いて日本酒と合うな」
「山椒!?」
「……あ? どうした?」
「いや、なんでも……」
 ボケたのか天然なのか誤字なのか判断がつかず、悠人は頭を悩ませるばかりだった。



「食べものを粗末にしてはいけません! 私はあえて誰も取らなくなった可哀想な皿を取りますよ!」
 そう宣言してイカの皿を取ったのは、袋井雅人(jb1469)
 一体いつから回ってるのかというレベルで乾ききったイカは、もはやゴムを通りこして黄色いプラスチックみたいになっている。当然、シャリもガチガチだ。もしかすると、三日ぐらい前から回ってるんじゃないか?
「うぅ……まさか、ここまでひどいネタが回っているとは……」
 プラスチックイカを前に、月乃宮恋音(jb1221)はプルプルと震えた。
 乾いたネタをおいしく食べる手段を色々と考えてきた彼女だが、よもや三日前の皿が回っているとは予想外すぎた。……うん、この店24時間営業だからエンドレスで回ってるんだ。
「一応、がんばってみますねぇ……」
 冷たい塩水にイカを浸し、シャリに霧吹きをかける恋音。
 だが、焼け石に水だ。こんな食品サンプルみたいになった寿司を、どう再生しようというのか。
「恋音さんの努力を無駄にするわけにはいきません! いざ実食です!」
 雅人がそれを口に入れた瞬間、ゴリッという音がした。
「ぬぐふっ!」とか言いながら、思わず生命の危機を感じて光纏してしまう雅人。
「あのぉ……無理しないほうがぁ……」
「無理などしてません! さすが恋音さん! 死んだイカがピチピチと生き返ったようです! まさに新鮮そのもの!」
 ボリボリという咀嚼音は、とても寿司の発する音ではなかった。
 一方、恋音はそんなエクストリームスポーツに精を出す気はなく、まっとうに皿を選んでいる。
 しかし、これがなかなか悩ましい。料理人の意識としてはおいしいうちに食べたいのだが、事務員の意識としては少しでも安く食べたいのだ。なんと無情なアンビバレンツ!
 だが、こんなときこそ恋音の頭脳が冴える。
「レーンは秒速7cm……室温は20度……このエンガワは恐らくカラスガレイ……あと2周……いや3周はおいしく食べられるはず……」
 豊富な知識を生かして、タイミングを計る恋音。
 一部では『教授』だの『最終兵器』だのと呼ばれている彼女が、その知恵と経験をフル活用して10久遠でも安く食べようとする姿は、どこか悲哀が漂っていた。



 そのころ。
 水屋優多(ja7279)は、礼野明日夢(jb5590)と神谷愛莉(jb5345)をつれてやってきた。
「わぁ〜! ほんとうに、お寿司が回ってる〜!」
 エメラルドグリーンの瞳をキラキラさせて、店内を見回す愛莉。
「すごいよね。だれがこんなこと考えついたんだろう」と、明日夢が言った。
「う〜ん……。たぶん、お寿司屋さん?」
「だよね!」
「見て見て! ケーキとかプリンも回ってるよ!」
「すごい! これ全部100久遠!?」
 ハイテンションで盛り上がる、愛莉と明日夢。
 言うまでもなく、ふたりとも人生初の回転寿司だ。
 そんな小学生ふたりを見て、優多は思わず微笑む。本当は恋人と二人で来たかったのだが、あいにく彼女は他の依頼で多忙だったため、本日このような引率役を務めることに。……とはいえ、これぐらい喜ぶ二人が見られたなら、来た甲斐もあろう。
「では、あのテーブルに行きましょう」
 優多が先頭に立って、小学生をリードした。
 席に座ると、3人は真剣な眼差しでネタを吟味しはじめる。
「お寿司屋さんなのに、茶碗蒸しとかあるんだね〜。いろいろ食べてみたいの〜」
 そう言いながらも、なかなか手を出せない愛莉。種類が多すぎて、選びきれないのだ。
 すると、明日夢が提案した。
「ねぇねぇ、ボクと半分こしようよ。そしたら、いろいろ食べられるし」
「うんうん! じゃあね、じゃあねぇ……まず、茶碗蒸しでしょ。次に、唐揚げと、ポテトフライと……あと、お味噌汁もほしい!」
「待っててくださいね。いま注文します」
 愛莉の注文どおりに、優多はタッチパネルを操作した。どうせ3人で6000久遠分など食べられないのだから、安くなるのを待つ必要はない。新鮮なネタをおいしく食べるほうが良いに決まっている。
「ボクは、ハンバーグとウインナーとコーンとツナマヨと……」
 メニューを見ながら、明日夢も次々オーダー。
「ちょ、ちょっと待ってくださいね」
 3人分の注文を管理する優多は大変そうだ。
 それでも、しっかり自分の注文を入れるのは忘れない。
 じきに、注文した物が次々と流れてきた。
「お寿司屋さんなのに、このポテトすごくおいしい!」
 サクサクと音を立てながら、愛莉はポテトフライをほおばった。
「ハンバーグもおいしいよ。はい、ひとつ上げるね」
 1貫だけ食べて愛莉に皿を渡す明日夢。
「ありがとー。唐揚げは4つだから、2個ずつね」
「うん。これも揚げたてでおいしいね」
 なんと充実した食事風景。10久遠でも安い皿を取ろうと血眼になっている人たちとは雲泥の差だ。
「やはり、お寿司は新鮮なうちに食べるべきですね」
 当然のように言いながら、優多はヒラメやツブ貝などのアッサリネタを食べていた。
 さすがに小学生ふたりよりは皿を積んでいるが、それでも20皿は無理だ。
「あ、エビが回ってる。おいしそう」
 見た目に釣られて、ついレーンから皿を取る愛莉。
 だがしかし。
「からい〜っ!」
 涙目になって吐き出し、あわててお茶を飲む愛莉。
「ああ、これはワサビ入りですね。ふたりの場合、魚介系はサビ抜きをたのむほうが良いでしょう」
「予想外の不意打ちだったの……! 天魔と戦ってるときより驚いたの……!」
 お茶とジュースを交互に飲みながら、必死に訴える愛莉であった。



「にゃ〜。はじめての回転☆寿司ですにゃん♪」
 子猫型悪魔の真珠・ホワイトオデット(jb9318)は、犬みたいに尻尾をぶんぶんさせていた。
「そうか、寿司は初めてだったな。では作法を教えよう」
 ずっしりとした声で応じたのは、190cm100kgの巨漢、和泉大和(jb9075)
 しかし、真珠は自信満々に答える。
「えへへー、和泉くん! 私、お寿司の食べ方ちゃんと調べてきたにゃー!」
 ほめてほめて、撫でて撫でて♪ という具合に、頭を前に出す真珠。
「ふむ。それは偉い。ほめてやろう」
 レスラーみたいな大和の手が、真珠の小さな頭をやさしく撫でた。
「ににゃー!」
 真珠は、鼻息荒く一冊の本を取り出してみせた。
 題名は『神聖なる寿司の全て』(民明出版!)
「ここに、こう書いてあるにゃ。『Japanese SUSHIは、神聖な食べ物。食す前には日本刀と日本酒を用いて、清めの義を行いましょう』って。だから、持ってきたにゃん。ポン刀とポン酒!」
 右手に刀、左手に一升瓶を持って、真珠は立ち上がった。
 大和は一瞬ぽかーんとした顔になり、すぐに冷静さを取りもどして「違う、そうじゃない」とサングラスをかけながらツッコんだ。
「Σガーン! 違うにゃ!? この本、ウソつきにゃ!?」
「民明出版では仕方ないな……」
「そ、そんにゃ……じゃあどうするのが正しいですにゃ? 教えろくださいにゃ!」
 真珠は席を立つと、テーブルの横を回って大和の隣にチョコンと座った。
 大和にピッタリくっついて、耳をぴこぴこ尻尾ぷるぷる。
「ではまず、一皿取ろう」
 大和はマグロの赤身を取った。
 安くして食べる気はない。食べかたを教えるのが目的だ。
「いいか? 寿司を手に取るときは、奥の方からつまんでネタを下にする。そして、ネタのほうに少しだけ醤油をつけ、ネタを下に向けたまま口に入れる」
 言葉どおりのことを実践する大和。
「にゃるほど!」
 早速やってみる真珠。だが、ネタが剥がれて醤油皿にドボン。
「難しいにゃ……。そーにゃ! 和泉君が食べさせてくれればいいにゃ! はい、こうやってアーンしてるから、お寿司を入れてくれるだけでいいにゃ!」
「まぁ構わんが……」
 完全に猫を飼っているような気分で、寿司を食べさせる大和がそこにいた。



「お寿司……初めてなの……」
 好奇心たっぷりにキョロキョロしながら、浪風威鈴(ja8371)は浪風悠人(ja3452)と同じ席についた。
「おごりで寿司屋デートなんて……最高だね!」
 ルンルン気分で、まずはお茶をいれる悠人。
「でも……本当にいいの……?」
「いいんじゃないかな。さぁ食べよう! スッシッくい〜ね〜♪」
 やたらテンションの高い悠人。
 オホンと咳払いすると、眼鏡を輝かせて彼は言った。
「では、寿司の食べ方を伝授しよう」
「はい……先生……」
「いいかい? 通は白身のネタから食べるとか言うけど、そんなのは無視して自分が食べたいネタを、食べたいときに食べるんだ。……そして今の俺は、むしょうに大トロが食べたい! 2周目でも躊躇なく取ってしまうぐらいに!」
 宣言どおり、ためらいなく大トロを手にする悠人。
「見ててくれ。これが寿司の食べかただ!」
 流れるように大トロをつかむと、悠人は理想的なフォームで口に入れた。(注:和泉大和の項を参照)
「トロって……おいしいの……?」
「もちろん!」
「えと……こうして……お皿を取って……つまんで裏返して……」
 見よう見まねで大トロを食べる威鈴。
 その直後、彼女は涙目になって震えだした。
「ど、どうした、威鈴! 天魔の精神攻撃か!?」
「じゃなくて……なにか……辛いものが……」
「しまった! それはワサビだ! すまない、威鈴。俺が付いていながら……!」
「大丈夫……ちょっとツンとしただけ……おいしいよ……」
「そ、そうか……なら良かった。よし、ほかのネタも食べてみよう。ふたりで4000久遠以内なら何でもOK。皿は一周ごとに10久遠ずつ安くなっていくから、うまくタイミングを見て食べるんだ」
「わかった……」
 というわけで、ふたりは完全にデート気分で寿司タイムを満喫。
 手巻き寿司がうまく巻けない威鈴のために巻いてやったり、イクラに醤油を付けようとしてひっくりかえす威鈴に食べ方を教えてやったり、ガリが大好きな威鈴のためにおかわりを注文したりと、たいへん忙しい悠人なのであった。



 4人掛けのテーブルに向かいあって座りながら、シェリア・ロウ・ド・ロンド(jb3671)と斉凛(ja6571)は瞳を見つめあっていた。
「凛の瞳って、イクラみたいですわね。綺麗な赤色で、とても艶やかで……食べちゃいたいくらい♪」
 微妙な比喩で賞賛するシェリア。
 応える凛も、なぜか寿司ネタに喩えて返す。
「見てくださいませ、姉様。青い鯖がキラキラ光って綺麗。まるで、姉様の青く澄んだ瞳のよう。……ああ、姉様の瞳を見つめていると、いまにも吸い込まれてしまいそうですわ」
 上目づかいでシェリアを見つめ、瞳をうるうるさせる凛。
 完全に、ふたりだけの世界を作ってしまっている。よもや、回転寿司が宝塚になろうとは!
「はい、凛。あ〜ん」
「そ、そんな大きいの……」
 シェリアが食べさせようとしているのは、季節外れの恵方巻きだった。
 しかし、意を決して凜はかぶりつく。
「んん……おいしい……姉様が食べさせてくださるお寿司は格別ですわ。さあ姉様も……あ〜ん」
 そして始まる、恵方巻きポッキィゲーム!
 もちろん愛する二人の間に勝敗などないので、結果はお察しください!
 チッスとかしてませんよ! ましてや舌を入れたりなんて! そんなこと、あるはずが!
「まぁ、赤くなっちゃって……。ねぇ凜、いっしょにプリンを食べませんこと?」
「はい……姉様と一緒なら、プリンでもドリアンでも……」
「あら。ドリアンまわってますわよ?」
「え……っ!?」
「ふふ。冗談ですわ。……さぁプリンをどうぞ。あ〜ん」
 シェリアの持つスプーンの先が、ぬるっと凜の口に差し込まれた。
 その唇の端にクリームが付いているのだが、凜は気付かない。
「あらあら……口元にクリームが付いていましてよ?」
 シェリアは凛の唇を指先でぬぐうと、見せつけるようにクリームを舐め取った。
「このプリン、なかなかのお味ですわね。……ねぇ、凜。そう思いませんこと?」
「あ、はい……。おいしいです……ね」
 真っ赤になってうつむく凜。
 それを見て、シェリアは妖艶な微笑を浮かべる。
「ふふ……恥じらう凛も、じつにかわいいですわぁ……」
「そんな……姉様こそ素敵ですわ……」
 もっと見たいが、残念。ここまで。



 さて。以上は仲良しカップルのイチャイチャ寿司。(注:としおを除く)
 ここからは、ソロPLのぼっち寿司だ!
 が、心配はいらない。寿司屋は本来、一人でサッと食って帰るもの! 周囲の目も憚らずに『はい、あ〜ん』とかやる場所じゃないんだ! ただし百合は除く! 百合は正義!
 ……まぁ、それは置いといて話を進めよう。



「ふむ……このネタは、あと一周は『新鮮』と言えるね☆」
 ぼっち組の中。真剣な表情でレーンを睨む、長髪の男がいた。
 さぞかし非モテ非リアかと思いきや、その正体はジェラルド&ブラックパレード(ja9284)
 イケメンが一人で寿司屋に来るんじゃない!(言いがかり)
 見かけによらず和食&和菓子が大好きなジェラルドは、鮮度にこだわりつつも出来るだけ安く食べることを考え、一般スキル『感知』で寿司ネタの様子を把握!(注:無理です)
「まずは定跡どおり、白身から☆」
 タイやヒラメの舞い踊りに始まって、旬のサヨリやミル貝を堪能し……なぜか稲荷寿司へ手をのばすジェラルド。
 そう、じつはこの男、イケメンのくせして稲荷寿司が大好きなのだ!(イケメン関係ない)
 流れてくる稲荷寿司を片っ端からゲットしてゆく姿は、まさにお稲荷様!
「稲荷寿司の味で、店の味がわかる……。ここは、案外こだわっているね☆」
 右手に稲荷寿司、左手に湯飲み茶碗で、キリッと決め顔を見せるジェラルド。
 彼の前を横切る稲荷寿司は一つの例外もなく討ち取られ、ことごとく狐の胃袋に収められるのであった。
 ……あ、称号よろしくお納めください。



「よーし、食べるぞー!」
 元気一杯に袖まくりしたのは、緋野慎(ja8541)
 今回のイベントを聞いたとき、彼は考えた。1皿100久遠で、もらった食事券は2000久遠。つまり20皿しか食べられない! だが、1周ごとに安くなるというシステムを利用すれば、もっと多く食べることも可能……っ! すくなくとも、2皿ぐらいは多く食べられるはず……!
 だが、それは甘い考えだった。
「ぐは……っ!?」
 マグロの赤身を80久遠で取った慎は、直後に爆死した。
 そう、ワサビの存在を忘れていたのだ!
 だって中学生だし! ワサビは二十歳からだし!
「うわーん! ちくしょー! まわってるのは全部ワサビ入りだぁぁ! 俺はもう、直接注文するしかないのか! ワサビ抜きのマグロをたのむことを、強いられているのかぁぁ!」
 泣きながらタッチパネルを操作する慎。
 それはきっと、ワサビが流させた涙。けっして、悔し涙ではない。
「がっでむ! 今度来るときは、ワサビ食べられるようになってるからな! 覚えてろー!」
 なんだかんだできっちり2000久遠分食べて、最後は芋羊羹で〆ると、慎は全力で走り去るのであった。



「お寿司ですよ! 伝説の食べ物ですよーぅ!」
 いつものテンションで、パルプンティ(jb2761)はキョロキョロしていた。
「とにかく、どれ食べてもいいんですよね♪ 玉子のお寿司くださーい♪」
 迷わず注文して、出てきた握り玉子をもしゃもしゃするパルプンティ。
 ずずずっとお茶をすすりながら、彼女は一人で語りだす。
「このあいだテレビで、老舗のお寿司屋特集を見ました。えらそうに老舗、シニセって、お寿司をまわす機械も買えないような店が、なに言ってんですかって話ですよねー。……あ、玉子のお寿司くださーい♪」
 流れてきたのを、ふたたびもしゃもしゃ。
 お茶を一服。
「アレは……大トロ!? カニとかウニとか、高級なネタもあるんですねー。……あ、玉子のお寿司くださーい♪」
 玉子もしゃもしゃ。
 お茶ずずず。
「え、なんで玉子しか食べないのか、ですかー? だって、ほかのは全部『生』ですよ。なんか、キモいじゃないですか。玉子のお寿司くださーい♪」
 寿司屋で寿司を否定するパルプンティ。
 納豆巻きとか、梅納豆巻きとか、アボカド納豆巻きとかもあるのに!
「玉子のお寿司くださーい♪」
 駄目だコリャ。



「今日は、回転したばかりの開店寿司に来ておるのぢゃ」
 演歌歌手みたいな和服姿で、エアマイクを手にしゃべるのは、グルメリポーターのBeatrice(jb3348)
 この収録(?)に関しては前もって菓子折り片手に店長の許可を得ており、なんの問題もない。
「はてさて。噂どおり、レーンには10久遠の皿まで回っておるのぢゃ。食べる者の気が知れんのう。そもそも、安くなるのを待つなど、職人への冒涜なのぢゃ。ちゃんと注文して食べるのぢゃ」
 Beatriceは、タッチパネルで『本日のオススメ』を選んだ。
 出てきたホッキ貝を食べて、にっこり微笑むBeatrice。
「これは良い仕事なのぢゃ。100久遠とは思えぬ充実ぶりぢゃのう」
 カレイやアワビなど淡泊なネタをいくつか食べると、Beatriceはアラ汁に舌鼓を打ちつつ中トロなどの濃い系に。
 解説することをすっかり忘れつつ、終盤ではお気に入りのネタを注文して、〆のデザートまできっちり満喫するBeatrice。
「うむ。堪能したのぢゃ。寿司は、思いやりと優しさを握るのがポイントぢゃな♪」



「おー♪ デザート♪ なのです♪」
 スイーツ堕天使・江沢怕遊(jb6968)は、寿司など目もくれずにケーキやアイスを食べだした。
 最近の回転寿司は、ヘタすると寿司よりデザートのほうがクオリティ高いんじゃ……というレベルで、甘味系が充実している。BREAK寿司も例外ではなく、ベコちゃんの不治屋もビックリの品揃えだ。
「おー、このパフェは最高なのです♪」
 普通のカフェで食べたら700久遠ぐらいしそうなチョコパフェを、70久遠で味わう怕遊。
 本来少食にもかかわらず甘い物だけは無限に食べられるので、狙った皿が限界まで値下がりするのを待つのは当然の戦略だ。皿にはセンサーが内蔵されているので、磁力に反応する。というわけで、狙っていた皿が取られそうになったら『磁力掌』!
 ガシャーーン!
 皿が磁力で引き寄せられたまでは良かったが、乗っかっているパフェをひっくりかえさずに持ってこれるほど精密なスキルではなかった。残念!
「おぉ……失敗なのです……」



「では遠慮なく、ゴチになります」
 龍崎海(ja0565)は、礼儀ただしく手をあわせてから皿を取った。
 値段は気にせず、マグロ、ビントロ、ネギトロあたりの好きなネタをリズムよく取っていく。寿司のサイズは他の店と変わらないので、15皿も食べれば十分なのだ。わざわざ安くなるのを待つ必要はない。自腹なら少し安くなったのを狙うが、おごりなら気にしなくて良い。
「しかし一体、なんの実験なんだろうな。これは」
 素朴な疑問を口にしつつ、サーモンや甘エビなどを食べ進む海。
 鮮度の落ちにくいサイドメニューも時折つまみつつ、せっかく寿司屋に来ているのだからということで基本的には魚介ネタを食べてゆく。
 ああ、寿司屋に来て、ただ寿司を食うだけなんて! 例の枕を持ってくれば、姉さん女房のグラマー悪魔とか、童顔スレンダーな幼妻天使とかが『はい、あーん♪』ってやってくれたのに! 夢の中で!
 え? 寿司屋に枕を持ってくるのは不自然? いやいや、寿司屋に剣とか鎧とか持ってくるほうが不自然だから!
「いま、なにか空耳が聞こえたような……。いや、気のせいだな、うん」
 首をひねりつつも、寿司を食べ続ける海であった。



「さすがに、20皿も食べられないのですけど……。まぁ、システムはあまり気にせず好きなものをたのしみますか」
 雫(ja1894)もまた、2000久遠を使いきれない派だった。
 当然、値段など気にかけることもなく、食べたいものを食べたいように食べるだけである。
 淡白な味のイカやコハダなどから始めて、徐々に脂や味の濃い物へ。
 それでも一応は、2周ぐらいで鮮度を保った皿を選んでみたりする。
「少しでも安くなるなら、それに越したことはありませんからね」
 お茶を飲みつつ、大トロを食べたあとなどはガリで味覚をリフレッシュ。
「これなら100久遠でも、お値打ち物です」
 淡々と寿司を食べる雫。
 ああ、寿司屋に来て、ただ寿司を食うだけなんて!(コピペ)
 例の枕を持ってくれば、はぐれ悪魔の男の子と寿司屋デートができたのに! ただし夢の中で!
「……空耳、ですね」
 旬のアナゴさんをモグモグしつつ、しずかにお茶をすする雫であった。



・心得1:客も店もWINWINでなくてはならない!
・心得2:安さを求めすぎて味を落としては、職人に申しわけない。おいしく食べるべし!
 以上ふたつの心得を胸に、黒井明斗(jb0525)は真剣な顔つきでレーンを睨んでいた。
 まずは、イカやタコで様子を見る。
 基本的に値段は気にせず、あえて鮮度が落ちかかっている皿狙い。この行動は、食材への愛ゆえだ。
「おいしく食べてあげなければ、お寿司が可哀想ですからね」
 アジやサバなどの青魚をつまんだあとは、玉子やマグロの赤身、煮アナゴあたりを取っていく。
 そしてメインには、濃厚なトロ! ……などではなく、あっさり白身魚!
 そう、西日本生まれの明斗にとっては、マグロなどの赤身より、タイやヒラメなどの白身のほうが上なのだ! 育ちの良さは、寿司ネタ選びにも表れる!
「ふむ。この昆布〆真鯛はなかなかですね」
 眼鏡をクイッとしつつ、得意げに語る明斗。
「では、フィニッシュと行きましょうか……。まずは、カッパ巻きでサッパリと! そして最後に、茶碗蒸しでほっこり! これぞ完璧な寿司メドレーです!」
 さすがである。



「2000久遠か……ま、そんだけ食えりゃ十分だわな」
 盛大にあくびをしながら、嶺光太郎(jb8405)はカウンター席に座った。
 セルフのお茶を用意しつつ、戦闘開始。
「エビ天握り? よし、これから行こうか」
 あまり考えずに皿を取る光太郎。
 サイドメニューには目もくれず、ひたすら寿司を食う。
 マグロにカツオ、ウニ、イクラ……
 ふだん寿司など食えないというか外食自体しないので、食い溜めする気満々だ。とくに選り好みはないので、目に止まった皿を無造作に取っていく。
 が、しかし。つい無意識で安い皿を取ってしまうのは仕方ない。うん仕方ない(
 100円の皿を何となく避けてしまうのも、しょうがない。結果的に何枚か余分に食べられるかもしれないが、狙ってるわけじゃないんだ。巻物の10円皿が回ってきたら、うっかり手がすべって食べてしまうが、これも不可抗力。15枚ほど食べたところで、残り金額を計算してピッタリ2000久遠になるよう食べてしまうが、これも自然の摂理なんだ。
 そう。最初から、2000久遠もあれば十分なんだ!
 だんじて、ふだん寿司が食べられないからじゃない!



「これは面白いシステムですね。せっかくですし、目標を決めて楽しみましょう」
 ファサァ……と髪をなびかせつつ、ユウ(jb5639)は微笑んだ。
 彼女の立てた目標は、700久遠以内で10皿食べること。
 そんな少なくていいのかと思うが、よく考えれば一般女性で10皿食える人は少数派かもしれない。
「まずは、お茶で一服ですね。それから……」
 ちらりとレーンを見れば、新鮮ぴちぴちの100久遠皿から、乾ききってプラスチックみたいになった10久遠皿まで、幅広いラインナップが回っていた。
「ま、まぁ……おいしく食べられる範囲で行きましょうか……」
 こまかい策を練るまでもなく、70久遠の皿を6枚、60久遠の皿を3枚食べたところで、合計600久遠。
「最後の一皿は……あえて新鮮な中トロをオーダー! これでキッカリ700久遠ですね。ふふ……」
 勝ち誇るユウ。
 そして最後にお茶を飲むと、スポンサーの麗司に礼を述べて立ち去るのだった。



「また妙なことを企んでるみたいね」
 と言いながら、月丘結希(jb1914)は麗司たちのテーブルに座った。
「おや、月丘さん。先日はお世話になりましたね。あれほどのこだわりを持つあなたのことですから、寿司に関してもきっと並みならぬこだわりが
「待った。あんたの話は長いのよ。黙って食わせなさい」
「では、遠慮なくどうぞ」
「先に言っておくけど、こだわりとかないわよ。ふつうの胃袋だから、20皿も食べれば十分だしね」
「20皿が『普通』ですか……」
「普通でしょ! まずは味噌汁を確保! そして、ウニ軍艦! 上赤身! ズワイガニ!」
「躊躇なく100久遠皿ですか」
「ふっ、甘いわね。自腹なら周回を狙うけど、おごりなら遠慮しないわ!」
 ハイペースで10皿食べると、デザートにチェンジ。
 プリンやパフェの100久遠皿を取りまくり、最後にシャーベットで爽やかに〆ると、結希は「まぁまぁだったわね」と感想を述べた。絶対にグルメリポーターにはなれない人種だ。

「そういえば、卍。あんたには言いたいことがあったのよ。こいつの仇名がクッキーっていうのは納得できないわ。どう見たって、ハカセに決まってるでしょうが!」
「ああ? 博士なんて名乗っていいのは、御茶ノ水先生とマーシャル先生だけなんだよ」
「意味不明だけど、とにかく『クッキー』なんて可愛らしい仇名は認めないわよ!」
「こんなヤツ、名前で呼べるか!」
「なにか考えなさいよ!」
「なんで俺が!」
 よくわからない口論をはじめる二人。
 なんか、どこかのNPCを彷彿とさせるな……。

「だいたい、2000久遠も配るなんてバカじゃないの!? フツーそんなに食べられないでしょ!」
 攻撃の矛先が、麗司に向かった。
「実際、撃退士を過大評価してましたね……」
「見てたけど、ほとんどの人は安くなる前に食べてたじゃない! なんの実験にもなってないわよ、これ!」
「たしかに……」
「だから、もう一回やればいいのよ! 次は1人500久遠ぐらいで!」
「なるほど!」
「というわけで、次も呼んでね! ゴチ……もとい実験に協力してあげるから! じゃあね!」
 一方的に話をまとめると、結希は去っていった。


 そのような次第で、第二回が開かれるか否かは神のみぞ知る。
 ぶっちゃけ、2000久遠は多すぎた! 正直すまんかった!




依頼結果

依頼成功度:成功
MVP: 紅茶神・斉凛(ja6571)
 我が身不退転・桝本 侑吾(ja8758)
 ドS白狐・ジェラルド&ブラックパレード(ja9284)
 絆紡ぐ召喚騎士・久瀬 悠人(jb0684)
 不思議な撃退士・パルプンティ(jb2761)
 絆は距離を超えて・シェリア・ロウ・ド・ロンド(jb3671)
重体: −
面白かった!:21人

歴戦勇士・
龍崎海(ja0565)

大学部9年1組 男 アストラルヴァンガード
歴戦の戦姫・
不破 雫(ja1894)

中等部2年1組 女 阿修羅
ラーメン王・
佐藤 としお(ja2489)

卒業 男 インフィルトレイター
おかん・
浪風 悠人(ja3452)

卒業 男 ルインズブレイド
紅茶神・
斉凛(ja6571)

卒業 女 インフィルトレイター
希望の守り人・
水屋 優多(ja7279)

大学部2年5組 男 ダアト
白銀のそよ風・
浪風 威鈴(ja8371)

卒業 女 ナイトウォーカー
駆けし風・
緋野 慎(ja8541)

高等部2年12組 男 鬼道忍軍
我が身不退転・
桝本 侑吾(ja8758)

卒業 男 ルインズブレイド
ドS白狐・
ジェラルド&ブラックパレード(ja9284)

卒業 男 阿修羅
鉄壁の守護者達・
黒井 明斗(jb0525)

高等部3年1組 男 アストラルヴァンガード
絆紡ぐ召喚騎士・
久瀬 悠人(jb0684)

卒業 男 バハムートテイマー
大祭神乳神様・
月乃宮 恋音(jb1221)

大学部2年2組 女 ダアト
ラブコメ仮面・
袋井 雅人(jb1469)

大学部4年2組 男 ナイトウォーカー
こんな事もあろうかと・
月丘 結希(jb1914)

高等部3年10組 女 陰陽師
不思議な撃退士・
パルプンティ(jb2761)

大学部3年275組 女 ナイトウォーカー
暗黒女王☆パンドラ・
Beatrice (jb3348)

大学部6年105組 女 ナイトウォーカー
絆は距離を超えて・
シェリア・ロウ・ド・ロンド(jb3671)

大学部2年6組 女 ダアト
リコのトモダチ・
神谷 愛莉(jb5345)

小等部6年1組 女 バハムートテイマー
リコのトモダチ・
礼野 明日夢(jb5590)

小等部6年3組 男 インフィルトレイター
優しき強さを抱く・
ユウ(jb5639)

大学部5年7組 女 阿修羅
女の子じゃないよ!・
江沢 怕遊(jb6968)

大学部4年282組 男 アカシックレコーダー:タイプB
無気力ナイト・
嶺 光太郎(jb8405)

大学部4年98組 男 鬼道忍軍
漢だぜ!・
和泉 大和(jb9075)

大学部7年161組 男 バハムートテイマー
\不可抗力ってあるよね/・
真珠・ホワイトオデット(jb9318)

大学部2年265組 女 ダアト