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マスター:新瀬 影治
シナリオ形態:ショート
難易度:易しい
参加人数:10人
サポート:1人
リプレイ完成日時:2014/04/30


みんなの思い出



オープニング

※このシナリオは実に健全でおバカな男子生徒二人が発案した、下ネタ満載のシナリオです。
 世界観に関係無く、全てをブチ壊しそうな程に残念で意味不明な会話が繰り広げられます。


 久遠ヶ原学園のとある教室。放課後になり、大半の人が居なくなった教室の中には、二人の男子生徒が居た。
「……なぁ、それどう思うよ?」
 もう一人の男子生徒に何かを問いかけているのは、吉田と言う茶髪メガネの男子生徒だ。外見としては中々にイケメン……ではあるのだが。
「どう思うも何も、俺達だけじゃ分からないでしょーよ。そもそも、変態の基準とか明確に定められてねーし!」
 そう吉田に言い返した、黒髪で少し落ち着いたような雰囲気をしている生徒は、竹端と言う、吉田の友人だ。彼もまた、見た目からすると普通の生徒に見えるのだが。
 二人が話しているのは「変態の基準」についてであり、教室内には自分達以外に誰も居ない事も相まって、二人の話は少しずつエスカレートしていく。
「いやまぁ、それはそうなんだけどよ。でもさ、気にならねえか? 変態の基準ってヤツを。適当にムフフな妄想をしてる程度じゃ変態とは言えないと思うんだよ、俺は」
「そうなー、確かにそれは言えてるよ。その程度で変態変態って騒ぎ立てちゃ、変態が廃るね。やっぱりこう、ムフフなだけじゃなくってもっとディープに、もっとビューティフルに……」
 竹端は頭の中で考えている事を上手く言葉に出来ないらしく、両手を宙に泳がせては、諦めたようにして頭を机に打ち付けた。
「ダメだ、俺は変態じゃないらしーわ。妄想だけは出来るのに、言葉にならねえ。でも一つだけ言えるのは、脳内に存在するオトコとオンナをただまぐわせるだけじゃダメだって事だ」
「うむ、その通りである。もっと特殊なシチュエーションを生み出してこそ、真の変態として……って何言わせんだドアホ!」
 机に突っ伏しながら頭を抱えている竹端を吉田が殴りつけると、頭蓋骨と机がぶつかった事によって途轍もなく鈍い音が教室内に響き渡った。
「しっかしまぁ、でも確かにそうなんだよな。普通に妄想してニヤニヤしてるだけじゃ何か違うんだよ。なんつーか、特殊性癖ってヤツ? いやそこまではいかなくても良いんだろうけどさ、何かフェチ的な物が感じられてこそ真の変態だよな」
「おごご……」
 平然とした様子で言葉を続ける吉田ではあったが、その反面で、竹端は殴りつけられた痛みによって悶えていた。
「……俺達だけでは、やはり真の変態に辿り着く事は出来ない。こういう時こそ、誰かの助けが必要だ」
「助けって誰に頼むんだよー? そもそも、こんな事話してるって周りにバレちゃやべえ事になるって!」
 腕を組みながら眉間を指でつまんでいる吉田を止めるかのように、ようやく起き上がった竹端が焦った様子で首を横に振る。
「甘い、甘いぞ竹端! そんな事を恐れていては変態の極地に辿り着く事は出来ん、それだからお前は変態になれないのだ! 募ろうではないか、変態の素質を持つ者を!」
「お、おん? 募るって、どうすんのよ? いやまー、変態の極地ってヤツを見てみたい気もするし、俺は乗るぜ。行くぞ、相棒!」
 ガシッと手を握り合わせた二人は、意気投合したようにして、頷き合う。
「よし、竹端のバイト代は今から俺の物となる! 覚悟しておけ!」
「へ?」


 後日、久遠ヶ原学園の廊下。
「集え、変態の素質を持つ者達よ! 我こそが変態であると証明出来るような妄想を手に、我々の元へ! 参加意思のある者は――」
 なんと、学園の掲示板に張り出されていたのは、吉田と竹端が作成した「変態コンテスト」のポスターだった。


リプレイ本文


 変態コンテストの会場とされている、とある教室。
 そこでは、審査員長の竹端と、副審査員長と自称する吉田が、会議に使用されるような長机に向かいながら、変態の素質を持つ者を待ち構えていた。
「一人目の変態よ! 入りたまえッ!」
 吉田が声を上げ、教室の外で出番を待っている撃退士達に呼びかけると、教室のドアを開けて一人の男が姿を現した。
「それでは俺から変態とは何か、を教えよう」
 姿を現したダンディな男の名は、矢野 古代(jb1679)。彼は審査員二人と向かい合うようにして置かれたパイプ椅子に腰を下ろし、口を開く。
「メインは、健康美と褌のシナジーについて。体現は要らないだろう、男は妄想で生きているんだ」
 矢野の言葉を聞いた二人は、平然とした表情を装いながらも、矢野の妄想に期待を膨らませる。
「褌に半被、胸元にはさらしの女の子を想像しよう。容姿は君たちの好みで良い」
 そして、矢野は紳士のソウルに秘めたる妄想を語り始めた。
「そして後ろから鑑賞しよう。うなじ、鎖骨、さらしで潰れたおっぱい、緩んだ半被の後ろから除く綺麗な背中のライン……。引き締まっているか緩んでいるかは君たちの想像次第だが、なだらかな丘の中心に息付くおへそ……そして下半身に至る」
 妄想に圧倒され、言葉を全く発していない竹端と吉田は置物のようになってしまっているが、これだけは言える事だろう。
 凄く、そそられると。
「柔らかなお尻に食い込む無粋にしてエロティックな褌。だがその締め付けは……太ももを、浮かび上がらせる」
 吉田と竹端は、脳内で美人の健康的な肉体を、矢野の妄想に沿うようにして見まわしていた。
「そう、太ももだ。褌と言えば尻と太もも。尻は果実の如きふくらみを持ち、太もも、ひざ、ふくらはぎのラインの伸びやかさが醸し出す健康的なエロス。どうだ?」
「矢野さん……いや、兄貴。堪らねえッス……!」
 意外にも食いついたのは、竹端だった。しかし、吉田は眼鏡を光らせて。
「実に良い妄想、しかし変態とは……何かが違うッ!」
 幾多のお宝本を読み漁ってきた吉田にとっては普通の妄想としか思えなかったらしく、次の審査に進む事になってしまった。
 
 そして次に審査員の前に姿を現したのは、城前 陸(jb8739)だった。
「ムフフ、と思うものですよね……それでは、肉付きがしっかりした男性に上着を脱いで戴きたいのですが」
「うむ、よかろう」
 何故か吉田が自信満々に陸の前に歩み出たかと思えば、彼が上着を脱ぐと、上着を着ていた時とは一変して、ガッチリと筋肉が付けられている肉体が姿を現した。
「す、少し、よろしいですか?」
 陸は吉田の身体に引き寄せられるようにして近付いた後、肩甲骨周囲の筋肉に触れ始めた。
「吉田さん、素晴らしいですね……!」
 陸は目を輝かせながら、吉田の筋肉を触診していく。筋肉の素晴らしさを語り、興奮した様子の彼女は、まさに「変態」と呼ぶに相応しい事だろう。
 しかし、触られている側の吉田は眼鏡をスチャリ、とかけ直した後。
「お嬢様、そろそろ触り過ぎですゥ! 変態的で美学的な筋肉のお話も素晴らしいのですが、その大好きな筋肉に吹っ飛ばされてお帰りくださーい!」
「!?」
 吉田は渾身の力が込められたアッパーをかまし、既に変態認定を得ている陸を、半強制的に審査終了とさせたのだった。

 続いて審査を受けにきたのは、緋流 美咲(jb8394)だ。彼女は水の入ったバケツを手に持っており、パイプ椅子に座った後、そのバケツを床に置いて。
「えと……ご主人様から何をされても、それを受けるのが私の喜びなのです……。そして、支配されている自分を感じると……どきどきします……」
 顔を赤らめながらそう言った緋流。既にその「ヤバさ」を感じ取った審査員の二人は、戦慄している。
「ご主人様に、皆の前で恥ずかしい格好をしてこないと、お仕置きすると言われたので……。っ!」
 そう言った緋流は、なんと足元に置かれたバケツを持ち上げ、中に入っている水を頭の上から自分自身にぶっかけたではないか。
「「うおおおおお!?」」
 水に濡れた事によってキラキラと輝きを帯びる黒紫の髪、肌に張り付く制服。そんな彼女の下着が透けて見えている事から、審査員二人は勢い良く立ち上がって歓喜した。
「うぅ……やっぱり、ご主人様以外の人に見られるのは嫌ですぅ……っ!」
 即座に上着を着た緋流は、そのまま新たな妄想劇に入り込んだようだった。
「す、すみません……」「ちゃんと出来なかったようだね、駄目な子だ」
 緋流の一人二役妄想劇場が幕を開けたのである。どうやら自分自身、そして主人の順で役を演じているらしい。
「あぅぅ……」「……後で、何をされたいか言ってみなさい」
 緋流の妄想は更にエスカレートしていき、彼女は身体をくねくねと動かしながら完全に妄想の世界へ入り込んでしまっている。
 それを見た審査員の二人は、声を揃えて。
「「変態を通り越して、重症だァー!」」
「はぅぅっ……!」
 二人が叫ぶのと同時に、緋流は爆裂妄想によってのぼせ、床に倒れ込む。そして、変態を通り越して重症判定を得た彼女の審査は、幕を閉じたのである。

 暫くして。ぶちまけられた水を拭く等の後始末を終えた吉田と竹端の前に現れたのは、エクレール・ポワゾン(jb6972)。
「此の度は、素晴らしい企画をして頂きまして、有難うございます」
 クスリと微笑んだ彼女は、礼儀正しく挨拶の言葉を述べた後、審査員二人の前に歩み出て。
「私はとある方の専属従者であり、望まれる事があれば、何でも致します」
 幾多のお宝本を積み上げた吉田と竹端ではあるが、実際にこのような人物と向き合うは初めてな為、二人揃って冷や汗を流す。
 唇をペロリと舐めて湿らせた彼女は、執事服の胸元を開いて下着をチラ見せした。
「そう、どのような事でも……従者とは主の所有物なのだから、ふふっ」
 審査員二人は完全に置物状態である。
「ですが、主に従うだけではなく、私自身も最近、自分専用の素敵な娘を手に入れましてね。あの娘は素晴らしい、ふふふっ。私の可愛らしい子猫さ」
「な、なるほど。あッ、ありがとうございやしたッ……!」
 恐怖すらも感じさせるエロさに負けた吉田は、その場で審査を終了させたのである。そう、自分達にまだその境地は早いと察したのだ。

 少し物足りなさそうに部屋を出ていくエクレール。そして彼女と入れ違い様に、次の変態候補が二人の前に歩いてくる。
「よろしくなのですよ♪」
 可愛らしく挨拶をしたルミニア・ピサレット(jb3170)。吉田は油断しているような表情を見せているが、彼女が差し出してきた写真を見て真顔になる。
「るみるみは、大好きなお姉様と一緒に暮らしてます♪ いっぱい可愛がってくれるのです」
 ルミニアが差し出してきた写真に写っている女性こそがルミニアの姉であるようだが、吉田は瞬時に危険を察知する。
「でも、実はるみるみ、夜中に粗相してしまう事があって……」
 そう言って、濡れ布団が干してある前で半べそで立っている写真を恥ずかしそうに見せてくるルミニア。吉田の表情は既に凍り付いていた。
「その度に、お姉様にお仕置きをされているんです」
 ルミニアが持参していたデジカメに保存されている映像が再生された瞬間、竹端と吉田は真の意味で「アウト」という物を察したのである。
 お仕置きされ、同居している男の子に見られながら大泣きしているルミニアの姿はしっかりとデジカメの画面に映されているが、当の本人はそれを見て恥ずかしがるどころか、明らかに興奮しているではないか。
「アウトだあああああ! 断じて変態とかそういう域じゃねえッ!!」
 吉田は即座に大声で叫び上げた後、ルミニアを帰らせた。

 審査を進め、疲労困憊になっている審査員の二人。しかし、突然勢い良く開けられた教室のドアから、二人……いや、一人の幼女と一人の擬似幼女が姿を現した。
「「う、うおおおー!」」
 変化の術で6歳児になっているアティーヤ・ミランダ(ja8923)、そして小学生的な服装の捌拾参位・影姫(ja8242)だ。
 ロリコンである竹端はアティーヤに、おっぱい星人である吉田は影姫に目を奪われ、そして彼等は二人の幼女に擦り寄られては鼻の下を伸ばした。
「もしかしてきみ、ロリコン?」
「イエスッ……!」
 アティーヤにロリコンか否かをド直球に聞かれてはド直球に答えた竹端。しかしその隣では、影姫が涙目になっていた。
「やっぱり、おにーちゃん達はああいうのが良いの……?」
「いいや、竹端がロリコンなだけだ! 俺はその豊満な、素晴らしきおっぱいが良いッ!!」
 二人の審査員は完全に堕ち、欲望に頭を支配されている。
 アティーヤが竹端にかける誘惑、そして影姫が吉田にかける誘惑はあまりにも強く、二人は彼女達を「人を変態にする変態」と認定した為、暴走回避の為に次の審査へ進む事にした。

 変態コンテストも終盤に差し掛かり、何故か今になって体力回復を受けたようになっている二人が次の変態候補を呼ぶと、またもトンデモナイ巨乳娘が姿を現す。
「……え、えと……」
「これを、読めと?」
 渡されたレポートを受け取った吉田の問いかけにコクリと頷いたのは、月乃宮 恋音(jb1221)だ。彼女はパイプ椅子に腰を下ろし、恥ずかしがっている。
「過去の依頼で実体験した、変態行為……?」
 月乃宮に代わり、吉田がレポートを読み上げようとすると、その驚異的な内容を知った吉田と竹端の脳内で爆発が起きた。
「……これ、マジか」
 吉田が呟くと、竹端は白目を剥いた。本当にそんな事が起きていて大丈夫なのか、この学園。
 そして二人がチラリと月乃宮を見ると、そこには巨乳が。えげつない変態行為をされ、そしてその度にこの胸がえげつない事になっていると考えると、言葉が出ないのである。
「ばいーん」
「どたぷーん」
 吉田と竹端は壊れたようにしてそう言った後、更にレポートを読み進める。
「特異体質を利用した様々な肉体変化、そしてそれを扱った行為。なるほど、これが月乃宮さんの妄想の内容か」
「吉田、俺ちょっと死んでるわ」
 竹端は限界を迎えたのか、勢い良く頭から机に突っ込んだ。もしかするとこのおっぱいは、男相手には恐ろしい兵器と化するのかもしれない。
「膨乳、膨腹――!? いや、それはアウトだろ!! つか、それその身体でやって良いのかよ!!」
 吉田が完璧にアウトと判断するような内容の妄想に、顔を赤らめながらコクリと頷いた月乃宮。
「いや、でも……」
「……やって、みたいですか……?」
 彼女の声を聞いた吉田は微笑んだ後。
「いいえ。そこまで行くと、元に戻れなさそうですので」
 恐るべし、魅惑のおっぱい兵器。これこそ本当の意味で「人をダメにする」威力を持っているのかもしれない。
「よし、では気を取り直そう。起きろ、竹端! ヤツの出番だ!」
「ハッ」
 吉田の言う「ヤツ」とは何者なのか。しかし、竹端が即座に起き上った事から、相当な人物である事は確かだ。
「来たれ、真の変態よッ!」
 月乃宮をパイプ椅子に座らせたまま、吉田が「真の変態」を呼び寄せたその瞬間、新たな変態が一瞬にして姿を現す。
「ラブコメ仮面、参上!!」
 正気の沙汰とは思えない格好で姿を現した、変態もとい正義の味方。それが、ラブコメ仮面こと袋井 雅人(jb1469)なのである。
 その姿は、まさに真の変態と呼ぶに相応しい。
「では、まずは特技の亀甲縛りをお見せしよう!」
 そう言った彼は、荒縄を手にしながら、自身の恋人である月乃宮の傍へ近付き。
「「うおおおおー!」」
 そして、神業とも言えるような素早さで、月乃宮を服の上から亀甲縛りにしたのだ。
 縄が食い込み、更にくっきりと形を見せた巨乳を見た審査員の二人は、鼻血を吹き出しながら大歓喜する。
「しかし、ラブコメ仮面よ。貴方には夢があると聞いたのだが、如何だろうか?」
「そう、私にはラブコメの主人公となってエロエロハーレム王になるという夢があるのです!」
 エロエロハーレム王。その言葉だけでも、なんと素晴らしい響きを持っている事だろうか。
「まずは事件に巻き込まれて、所謂恋愛線が見えるようになって……そして、生徒会の管理下におかれて数人の女の子と同じ寮で同棲!」
「良い、実に良いではないか……! 同棲であれば、時として女の子達の肌を拝む事も出来る筈ッ!」
 ラブコメ仮面の夢に魅かれた吉田は、それに乗せられたようにして妄想に浸っている。
「そう、それが起きるんです! ハプニングで裸を見たり、おっぱいを揉んだり……そういう事が、同棲という状況下だからこそ、日常的に発生するのですよ!」
「なるほど……! 夢、ロマン、そして希望に溢れている……! ラブコメ仮面よ、そしてその後はどうなるのだ?」
 ラブコメ仮面と共に爆走する吉田を見た竹端は、突っ込む気力も失くしたのか、亀甲縛りにされた月乃宮を眺めては鼻の下を伸ばしている。
「そして、最後はハーレム王になるのです! 女の子達は王となった私の事を愛し、そして自ら私の元へ愛を求めてやってくる事でしょう!」
「一つの幻想郷だな……! 実に素晴らしいではないか! フゥハハハーッ!」
 背中を合わせながらゲラゲラと笑い続ける変態二人。月乃宮は実に楽しそうに妄想を語る二人を見て微笑んでいるが、竹端は頭を抱えながら「末期」という言葉を実感するのであった。

 ラブコメ仮面と月乃宮の審査を終え、教室内に姿を現したのは……オカマ!?
「待ってたわよ。オカマの素晴らしさ、教えてあげるわ!」
 二人の前に立っているのは、化粧道具や女装用の衣装を持った、御堂 龍太(jb0849)だ。
「あなた、此方にいらっしゃい。女になって、新たな自分を見出すのよ!」
 まず最初にターゲットにされたのは、中性的な顔立ちをしている竹端だった。吉田に突き飛ばされ、御堂の前に立った竹端は、冷や汗を流す。
「さぁ、いくわよ!」
「う、うわァー!?」
 御堂に身体を固定された竹端は服を剥ぎ取られ、一瞬の内に下着だけの姿にされてしまう。
「あなただって、今までの自分じゃない……違う自分になりたいって思ったこと、あるでしょう?」
 竹端は抵抗を続けているものの、御堂の手によってメイクアップされ、瞬く間に「男の娘」と言えるような顔になる。
「アッ、アァッ……」
「女の子ってのは、産まれた時になるものじゃないの。あなたが女の子だと思えば、人は誰でも、いつでも女の子になれるのよ!」
 そして、今まで制服を着ていた筈の竹端は女の物の服を着せられ、気が付く頃には、御堂と同じようなオカマに変身を遂げていたのであった。
「オホホッ、オホホーゥ」
「だから、恥ずかしがらないで。本当の自分を、解放しましょう?」
(このままでは……)
 壊れたような笑い声を上げる竹端。そして吉田が彼の事を救出しようと、椅子から立ち上がった瞬間。
「うふふっ、新たな自分っていうのも悪くないものねぇ。御堂さん、アリガト♪」
(竹端が、オカマ道に堕ちたー!?!?)
 オカマと化した竹端は、身体をくねくねと動かし、完全にオカマソウルを身に纏っていた。
「さて、次はあなたの番よ! こっちにいらっしゃい、彼と同じように新たな自分に目覚めるのよ!」
「まっ、待ってくれ、お願いだ御堂さん! 竹端にお宝本を与えないと、アイツ、本当に――!? う、うわぁぁぁー!」
 そして、吉田もオカマ道に引きずり込まれていくのであった。
 そんな行為が行われている教室のドアの前では、並々ならぬオカマの気配を感じた一人の教師が、冷や汗を流しながら立ち尽くしていたという――。


依頼結果

依頼成功度:大成功
MVP: 男を堕とすオカマ神・御堂 龍太(jb0849)
 大祭神乳神様・月乃宮 恋音(jb1221)
 ラブコメ仮面・袋井 雅人(jb1469)
 誠心誠意・緋流 美咲(jb8394)
重体: −
面白かった!:9人

愛、それは激しく。・
捌拾参位・影姫(ja8242)

大学部2年101組 女 鬼道忍軍
単なる女のコ好き?・
アティーヤ・ミランダ(ja8923)

大学部9年191組 女 鬼道忍軍
男を堕とすオカマ神・
御堂 龍太(jb0849)

大学部7年254組 男 陰陽師
大祭神乳神様・
月乃宮 恋音(jb1221)

大学部2年2組 女 ダアト
ラブコメ仮面・
袋井 雅人(jb1469)

大学部4年2組 男 ナイトウォーカー
撃退士・
矢野 古代(jb1679)

卒業 男 インフィルトレイター
撃退士・
ルミニア・ピサレット(jb3170)

中等部1年4組 女 アストラルヴァンガード
能力者・
エクレール・ポワゾン(jb6972)

卒業 女 鬼道忍軍
誠心誠意・
緋流 美咲(jb8394)

大学部2年68組 女 ルインズブレイド
ガクエンジャー イエロー・
城前 陸(jb8739)

大学部2年315組 女 アストラルヴァンガード