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マスター:新瀬 影治
シナリオ形態:ショート
難易度:難しい
参加人数:6人
サポート:1人
リプレイ完成日時:2014/04/20


みんなの思い出



オープニング


 晴れ渡った青空の下、世界は何の支障もきたさずに回り続けている。
 天魔が居ようとも、それは例外ではない。それらも全て含めた上での『日常』であり、世界なのだ。
 ――だが、そんな中で時に『異』となる者が現れる事もある。

 和風の鎧、兜を身に纏ったその者は、誰も居ない開けた草原の中心で、眩い光を放つ刀を真っ直ぐ構える。
 だが、その構えに『魂』は宿っておらず、ただ本能的に、ただそうしていたいが為に刀を構えているようだ。
 そして、その者は刀を縦に振り下ろす。しゅっと空を斬り、音を鳴らしたその刃は、太陽の光によって先程よりも輝きを増していた。
 ――まるで、その者ではなく、この刃が意志を持っているかのように。
 振り下ろされては再び構えられたその刃の輝きは更に増していき、いつしか熱気のような物を帯び始めて。
『斬レ、焼キ尽クセ……!』
 亡霊の如く、地の底から湧き上がるような金切り声を上げたその者が刀を太陽に向けて掲げると、刃は一瞬にして炎に包まれたのだった。


 久遠ヶ原学園、斡旋所。バタバタと事務員が忙しく駆け回る中で、一人だけ落ち着いた様子の男性事務員が、撃退士達の前に姿を見せる。
「千葉県のとある市内で、侍のような外見をしているサーバントが発見されました。サーバントは現在、最初に目撃された場所からそう離れていない、大規模な駐車場の中心に居るようです」
 事務員は地図を出し、撃退士達にサーバントの居場所を伝える。
「移動時に住宅地を通り過ぎたようですが、幸いにも人的被害は出ておらず、その代わりに道路の脇に設置されている電柱や電灯等が大量に切り崩されてしまっているようです。そのサーバントが所持しているという、炎を纏った刀の切れ味を確かめるが如く」
 予め調査員が派遣されていたのか、事務員はサーバントの写真を地図の上に出し、その容姿を確認するように促した。
 和風の装備を身に纏った、侍のような外見をしているサーバントは、刀身に炎を纏った刀を構えている。しかし妙なもので、刀を納められるような鞘は持っておらず、常に刀を構え続けているのだ。
「ですが、調査員がこのサーバントを写真に収めたその瞬間、相手は疾風の如き速さで刀を構えながら迫り来たそうです。しかし、何故か斬るべき相手を見極めるようにして、再び姿を消した……と」
 まるで刀が意志を持ち、自ら斬る相手を選ぶようにしながら彷徨い歩いているらしく、駐車場の中心に陣取っているのは、斬るに値するであろう人材が勝負を挑んでくるのを待ち受けているかのようだと言う。
「このまま放置しておけば、駐車場付近の設置物だけではなく、人的被害が確認する可能性もあります。ですので、相手の誘いを受けるような形になってしまいますが、此方からこのサーバントを討伐する為に出向いてください」
 事務員はそこまで言った後、写真を眺めながら首を傾げて。
「この立ち姿、何処かで見た事があるような……どうにも思い出せませんが。何にしても、相手が侍であるのならば、正面からの戦いは全力で応戦してくる筈です。お気を付けて」
 最後に、事務員は軽く頭を下げたのだった。


リプレイ本文


 某日、午前。千葉県、国立図書館。全国から大量の書物が集められるこの図書館には、侍型サーバント討伐任務を受けた二人の撃退士が居た。
「侍に関する情報は未だ見つかりませんが、興味深い資料が多いですの」
 机に大量の書物を積み上げながらそう呟いたのは、紅 鬼姫(ja0444)だ。彼女は過去の戦・武将・刀匠・この地で過去に確認されたサーバントについて記された書物を中心に、侍型サーバント本体についての情報を探っているものの、侍型サーバント本体に繋がるような情報は未だ得られていないようだ。
「……ダメだ、こっちもまだ見つからない。結構な量の書物に目を通したんだけどな」
 そして鬼姫の隣では、恙祓 篝(jb7851)も頭を抱えていた。彼もまた机に大量の書物を積み上げ、炎刀に関連する情報を探っているものの、未だ手がかりを掴む事は出来ていない。
 他の撃退士達からサーバントの偵察情報を受け取った事もあり、尻尾を掴む事さえ出来れば特定に繋がる状況ではあるものの、肝心な尻尾を掴めていない状況なのだ。
 ――そんな中、篝が手にした一冊の本には「炎を纏いし恨みの刃」というタイトルが書かれており、それに気付いた篝は喰いつくようにしてその本を開く。
「炎を纏いし恨みの刃……炎刀か?」
 篝が開いた本の中には、このような情報が書き記されていた。

 炎刀はとある無名の刀鍛冶が鍛え上げた一本の見事な日本刀ではあるが、その刀に対する世間の評価はとても冷たいものだった。
 何故なら、その刀は戦う為の道具には適していない造りになっていると認識されていたからだ。その刀身は薄く、側面からの衝撃に弱い事に加え、何故か鞘は用意されておらず、その代わりに刀の柄が途轍もなく頑強に作られていた為、戦場で敵と斬り合う武士に使わせる刀には合わないと判断され、この刀を鍛え上げた無名の刀鍛冶は「無能」扱いを受ける事となった。
 しかし、実際にこの刀が使い物にならないのかと言われれば、そうではない。この薄い刀身は通常の刀よりも優れた切れ味を持ち、敵の刃を易々と受け止められる頑強な柄がある事から、力に任せるだけではない繊細な剣技を振るう事が出来る者に扱わせれば、絶大な威力を発揮する事だろう。
 だが、それらの真価が発揮される前に、刀鍛冶は命を落としてしまう。そして、刀を侮辱された刀鍛冶の恨みがこの刀に宿ったのか、刀身が炎を纏うようになった為、最終的にこの刀は「炎刀」と呼ばれるようになったのだ。
 その後、炎刀は名も無き侍の手に渡ったとされるが、最終的に炎刀がどうなったのかを知る者は居ない。

「やっぱり、構造的な欠陥があったのか。でも、それなら侍が持っているって言う炎刀は……」
 既に炎刀の弱点を見透かしていた篝はそれに納得しながらも、更にその本を読み耽る。
 そして彼の隣で同じように大量の書物を調べていた鬼姫もまた、侍に関する情報の尻尾を掴んだらしく、これから戦う事になる強敵の詳細を知って気分を高揚させていく。
 彼女が読んでいる本のタイトルは「名を剥奪されし侍の末路」と書かれており、中にはこのような情報が書き記されている。

 この侍の名は何処にも残されておらず、何らかの訳があって名を剥奪されたものだと推測されている。
 侍はごく一般的な武士と比べて超人的な身体能力、強靭な意思を保持しており、更には繊細で素晴らしい剣技を使いこなしていたそうだが、通常の武士では自分の相手にならないからと戦場には赴いていなかった。
 戦場に赴いていなかった結果として、侍は名誉を失くしたそうだが、そんな時、侍は刀身に炎を纏った一本の不思議な刀と出会う事となる。
 そしてその刀を手にした侍は、放浪の旅に出た。名を、名誉を捨て、自身が満足出来るまで斬り合える好敵手を探す為に。
 しかし、その侍は長い年月が経った後、無残な姿で発見されたという。発見者達は、侍の死体を見て「深みにはまった」と言ったそうだが、現代になり、天魔が現れた事から、当時の侍は何らかの手段で偶然探し出した未知の敵――天魔に戦いを挑み、そして返り討ちにされたものと推測されている。

「深みにはまり、サーバントとして再びこの世に降りた侍……この鬼姫が、その首を刈り取って差し上げますの」
 侍型サーバントは決して本人ではない事が判明したが、侍の情報を掴んだ鬼姫は、薄らと笑みを浮かべるのだった。


 時は過ぎ、午後。情報収集に出ている二人を駐車場の入り口で待っている四人の撃退士達は、駐車場の中心から動いていない侍を警戒しつつ、戦闘に備えて息を抜いていた。
 駐車場の周辺は撃退士達が行動に出る以前から、警察によって民間人が立ち入る事のないように閉鎖されている為、四人以外の人影は無い。
「俺達に気付いている割に、動きは無いみたいだな」
 アサルトライフルにつけられた光学機器を覗き込みながら侍を監視していたカイン 大澤(ja8514)が、銃を下ろしながら息を吐く。
「二人が来るまで、退屈だなー。侍は何もしてこないし、もしかするとミーちゃんだったらあっさり倒せちゃうかもしれないね☆」
「雪彦、油断はなりません。敵である私達の準備が整うのを待っているという事は、それだけ腕に自信があるという証明でもあります」
 また、カインの隣では、凛とした立ち振る舞いを見せるミズカ・カゲツ(jb5543)と、藤井 雪彦(jb4731)が雑談を交わしていた。
「動きもなければ、何かを壊すような予兆も無い……何が目的なのかしら」
 そして、佐藤 七佳(ja0030)は何の行動も起こそうとしない侍を見て、軽い疑問を抱く。侍が目的としているのは町の破壊か、それとも戦なのか。
 この侍は少なからず人の社会に対して被害を与えている存在ではあるものの、何もしない侍の姿を視認した事により、その心境は揺れていた。

 ――それから、暫くして。情報収集を終えた鬼姫と篝が、駐車場に姿を現す。そして情報を共有した六人は、揃って駐車場の中に踏み入っていく。
 侍と炎刀は決して本物ではなく、どちらもそれの「模造品」ではあるものの、撃退士達は身を引き締めながら侍型サーバントと向き合う。
 しかし、侍は撃退士達を前にしても動じない為、七佳は偽翼の制御器を背部に移動させ、展開させた三対の光の翼を用いて天高く飛び上がる。
 そして刀を構えたミズカが闘気を解放するのと同時に、雪彦が何処からか風を呼び寄せ、自分を含めた六人の足に風神を纏わせた。
 一方、鬼姫は侍の背を取るべく気配を消し、素早く移動を開始した為、カインが侍の注意を引く為にアサルトライフルの銃口を侍に向ける。
 すると、ようやく侍は刀を真っ直ぐ構え、炎刀と呼ばれる所以ともなっている炎を刀身に纏わせる。それを見た篝が、五つの魔法の指輪がはめられた手を侍に向けて掲げると、七佳が滑空の勢いを使って弾丸の如き素早さで侍に突っ込んでいく。
「貴方が何故此処に居るのかは分からない。でも、人と戦う事を望むと言うのなら、全力でお相手するわ!」
 七佳の姿を視界に捉え、刀を構えて迎撃する体勢を取った侍。七佳の構えた刀が炎刀とすれ違おうとした瞬間、侍は刀を振るうべく腕に力を込めたが、その瞬間にカインが侍の顔に向けて銃を発砲、侍は迎撃よりも弾丸の回避を優先し、さっと身体を横に滑らせる。
 その隙に七佳は、そのまま侍の横を滑り抜けるようにして背後に回り、その刀を振り抜こうとするが、侍は瞬時に動きを見切り、頑強な刀の柄で刃を受け止め、そしてそれを受け流した。
 七佳はそのまま滑空を続けて上空へ再び舞い上がったが、攻撃を凌いだ侍が再び刀を構えようとしたその時、篝の指輪より放たれた黒々しい炎の塊が侍の正面に迫る。
 それを見た侍は、そのまま刀を滑らせるようにして振り抜き、刀身が纏った炎で篝の放った炎を相殺した。
「鬼様此方、手の鳴る方へ……ですの」
 姿を忍ばせて侍の背後に回り込んでいた鬼姫は高く跳び上がり、その小太刀二刀を逆手に持ちながら、侍の首を刈り取らんとばかりに振り下ろす。
「…………」
 しかし、侍は自分の身を狙う存在の気配を察知したのか、振り向く事無くそのまま身体を前に素早く移動させたが、鬼姫の刃は侍の背を掠めた。
 攻撃が直撃するには至らなかった為、鬼姫は侍と距離を取る為に地面を蹴ってステップを踏むが、背中に傷を付けられた侍は怒り狂ったようにして、刀を鞘に納めるが如く左腰の辺りで構えた。
 そして今まで向き合っていた撃退士達を無視し、狂気を孕んだ紅い眼光を鬼姫に向けた侍は、腰を深く落とした状態から一瞬にして鬼姫の懐に踏み込み、刀の柄を握っている手に力を込める。
 鬼姫は迫り来る侍を前に、炎刀の弱点を突くべく咄嗟に小太刀を構えたが、反応が間に合う事はなく、炎を纏った刃に一閃された。
「紅さん!?」
 倒れ込んで気を失った鬼姫を見て、侍を中心とした両端に四神結界を貼ろうとしていた雪彦の表情から、笑顔が消えた。
 侍は鬼姫を斬った為か、薄らと不気味な笑みを浮かべ、再び刀を構えながら撃退士達の方に向き直ったが、その瞬間に正面からミズカが侍に斬りかかる。
「その技、実に見事……しかし、仲間を斬られたとなれば、許す訳にはいきません」
 侍は、ミズカの刀を炎刀の刃で正面から受け止め、火花を散らす。
 微かなブレも無く、完全に刃と刃だけをぶつけ合うようにして対面する二人。侍はミズカの太刀筋ならば自身の剣技と対等に渡り合えると見たのか、何処か満足気に笑いながらも刀を握る手に力を込め、刃を弾き返した。
 だが、刃を弾かれたミズカが退く事は無く、弾き返されても尚、刀を再び侍に向けて振り下ろすが、侍は再びその刃を炎刀で正面から受け止める。
 挑むは銀狐、受けるは炎刀の担い手。二人は幾度も刃をかち合わせ、その度に生ずる衝撃によって火花を散らしながら、互いの剣技を競い合うように刃を弾き合う。どちらも一歩も譲らず、刀が振られる度に刃で弾き、刃が弾かれる度に刀を振る事を繰り返した。
「…………」
 侍は初めて自分と対等に渡り合う事の出来る剣士を見つけ、ミズカとの戦いを楽しんでいるようだが、雪彦が二箇所目の四神結界を貼り終えたその瞬間、ミズカの刀を刃ではなく柄で受け止め、渾身の力が込められた一撃でミズカを後退させた。
 それを見た雪彦は一瞬だけ表情を歪ませたものの、ミズカが侍と対等に渡り合っている事を確認した上で、結界内で精神を統一させ始める。
「そちらが疾風ならこちらは迅雷、受けてみなさい」
 ミズカをカバーするようにして、再び侍に突っ込んでいく七佳。しかし、七佳を視界に捉えた侍は、今度は自ら地面を蹴って上空に跳び上がり、刃と刃をぶつける。
 そして七佳と侍の攻撃がかち合った事を確認したカインは、拳に巻きつけられた巻布を縛り直しながら、侍との距離を詰めていく。だが、侍はそのまま七佳の刃を打ち返しては、彼女を壁のように蹴って地面に跳ね返り、カインに向けて刀を振り抜き、炎を放った。
「大澤、危ない!」
「このまま勝つにしろ斬られるにしろ、面倒はみてやりたい。多少は受け止めてやる」
 篝は正面から侍に突っ込んでいくカインを見て声を投じたものの、カインは自らその炎を正面から受け止め、そのまま怯まず侍に接近、侍の左膝に関節蹴りを食らわせた。
 しかし、受け止めた炎の威力によって多少踏み込みが浅くなってしまったのか、侍もまたカインの攻撃に耐え、彼の身体を炎刀で一、二と深く斬り付ける。
 そして侍が渾身の蹴りでカインを結界の外に弾き飛ばすと、空中で鮮血が弧を描き、そのまま地面で転がったカインが起き上がる事は無かった。
 次々と仲間が斬られていく状況の中、侍は鬼姫を斬った時のように左腰の辺りで刀を構え、深く腰を落とし、今度は一瞬にして篝の懐に踏み込んだ。
「……お前、どっちが本体だ?」
 篝は炎刀の弱点を当初から見抜いていた事もあって、落ち着いて刀を構え、今振り抜かんとされる炎刀の側面に向けて刀を振り下ろす。
 すると、侍は炎刀の弱点を知られていると察したのか、炎刀を振り抜く事はなく、篝の刃を柄で受け止め、地面を蹴って素早く後退した。
「その一閃、非常に見事な技とお見受けしました。なればこそ、私の持ち得る一閃と、その技を競いたくはありませんか」
 間合いを取って刀を構えた侍に、刀を鞘に納めた状態のミズカが一騎打ちを申し出ると、侍はその申し出を受けるようにして抜刀一閃の構えを取る。
 そして、ミズカが刀の柄に手を添えながら駆け出すと、侍もまた深く腰を落とし、両者はすれ違いざまに刀を一閃させた。
「…………」
 ミズカの鬼神の如き一閃で脇腹を斬られた侍はその場で左膝を着きながらも、ニヤリと笑う。
 ミズカも侍と同じように、脇腹を炎刀で斬られたものの、予想以上にその傷は浅い。
「……絶対に、やらせないよ」
「雪彦……」
 何故なら、ミズカと侍がすれ違うその瞬間に、雪彦が乾坤網を使用していたからだ。
 侍が膝を着いている事を確認した七佳は、三対の制御器から花弁状の光の刃を形成し、迅雷の如き速さで距離を詰めて。
「迅雷一閃。これがあたしの最速の斬撃よ」
 そして、目にも留まらぬ速さで侍の肉体を切り刻む。
「ボクの妹に、触れんなよ!」
 更には雪彦が書より放った炎の剣が侍に突き刺さり、篝もまた、その刀で侍に斬撃を加え、距離を取った。
 それらの攻撃を受けた侍は、全身の傷口から血を流しながらもニヤニヤと笑いながら立ち上がったが、その姿は立っている事でやっとのように見える。
「俺はお前と斬り合いたい、どうだ?」
 篝もまた、侍に一騎打ちを申し出ると、侍は持ち得る最後の力を振り絞りながら刀を真っ直ぐ構え、篝を待ち受ける体勢を取った。
 篝は鞘に納められた刀の柄を握りながら、侍に正面から突っ込んでいき、すれ違いざまに刀を一閃させる。

 ――すると、炎を纏っていない刃が宙を舞い、そしてそれは太陽の光を受けて眩い輝きを放ちながら地面に突き刺さった。

 そして地に倒れ込んだのは、侍。死して尚、刃の無い刀の柄を握り締めた侍は、何処か満足気な表情をしていた。


 駆けつけた警察の救護班により、負傷した撃退士達が必要な処置を受ける中、篝は侍の亡骸の元に歩み寄っていき、その死に様を眺めた。
「凄い剣技だったな……不謹慎だと思うけど、俺はお前と正面から戦えて満足だ」
 戦いを心から楽しみ、そして満足したようにして死んでいる侍の姿を眺めた篝は、突き刺さっている刃と侍に向け、手を合わせた。
 たとえサーバントとして与えられた偽物の感情であっても、武士の誇りを持ち、そして正面から斬り合う事を望んだ侍と、正面から斬り合った瞬間の事を思い出しながら――。


依頼結果

依頼成功度:普通
MVP: 銀狐の絆【瑞】・ミズカ・カゲツ(jb5543)
 炎刀を秘める者・恙祓 篝(jb7851)
重体: 無傷のドラゴンスレイヤー・カイン=A=アルタイル(ja8514)
   <侍の憎しみの炎、反撃が直撃した>という理由により『重体』となる
面白かった!:3人

Defender of the Society・
佐藤 七佳(ja0030)

大学部3年61組 女 ディバインナイト
暗殺の姫・
紅 鬼姫(ja0444)

大学部4年3組 女 鬼道忍軍
無傷のドラゴンスレイヤー・
カイン=A=アルタイル(ja8514)

高等部1年16組 男 ルインズブレイド
君との消えない思い出を・
藤井 雪彦(jb4731)

卒業 男 陰陽師
銀狐の絆【瑞】・
ミズカ・カゲツ(jb5543)

大学部3年304組 女 阿修羅
炎刀を秘める者・
恙祓 篝(jb7851)

大学部2年35組 男 ナイトウォーカー