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マスター:青鳥
シナリオ形態:イベント
難易度:普通
参加人数:25人
サポート:1人
リプレイ完成日時:2012/05/16


みんなの思い出



オープニング

●合宿へ行こう! 
 それはある日のことだった。

 『春季合宿のおしらせ』

 黒板に大書した教師が向き直り、熱く語りだす。
「諸君らはいついかなる時も、天魔と戦うための修行を欠かしていないと思う。
 しかし、春になり、新しい生活が始まって、多少気が緩んでしまうことがあるだろう。
 天魔はその隙を狙ってくる!故に、春季合宿を行う!」
 背筋を伸ばす生徒達を満足そうに見まわし、教師は詳細を記したプリントを配る。

 行き先は東海地方にある温泉をメインとした複合施設。温泉の他、遊園地、花畑、プール、スイーツ製作体験…等々、豊富なアミューズメントが揃っていた。
 …というより、どう見てもアミューズメントしかない。
「あの、これって遠そ――」
「違う!合宿だ!!」
 一人が恐る恐る尋ねると、教師は断言した。教師が合宿と言うからには合宿なのだ。さすが久遠ヶ原。
 かくして、『合宿』旅行が敢行されたのである。


●怪しげ求人
「合宿のおやつ代は自給自足。市民の皆様と触れ合いながら、楽しくバイトをしましょう。拘束時間数時間、報酬有。活きのいい撃退士募集!」 
 よりにもよって合宿中に、なんでそんな怪しげなチラシに惹かれてしまったのか。
 配っていた少女に声をかけると、あっと言う間に小さな建物に連れ込まれてしまった。
 周りには、同じように誘われたというか引っかかったのだろう学生達がたくさんいる。
 そして、少女はとびきりご機嫌な笑顔で。
「えー、皆さんにはちょっと芸とかして貰います。
 歌あり踊りあり、演舞あり。ヒーローショウあり。自信のない人は癒しのふれあいコーナーもあるから安心ですね!」
 信頼と実績の丸投げそして無茶ぶり。
 一応、まともな説明もとってつけたようにされると、せっかく人の集まる遊園地、参加型ステージを利用して撃退士をもっと身近に知って貰うために、親しみやすい撃退士キャンペーンをやろうという企画が有志で立ち上がったものの人手不足。
 そこで、急遽求人が来たという次第だ。


●お待ちかねショウタイム
 ステージ付近は既に大にぎわいだ。
 客は家族連れからカップルが多いが、大きいお友達だっている。
 そして、皆には。
 会議室でコーナーの説明がなされることになった。
 ホワイトボードに書かれた出し物名は以下。

・撃退士はやっぱりヒーロー、頑張れクオンファイター!
・歌って踊ってみんなでハッピー、アイドルもいるよ!
・ショウに疲れたら休憩も。癒しのふれあいコーナー!(けもみみ装備必須)


 まあなんていうか。
 つまりそういうことである。




リプレイ本文

●撃退士☆ショウ開幕!
 空は快晴、晴れ渡って遠く青い。
 アトラクション疲れの家族に立ち寄ったカップル、もしくはちょっと不純な大きなお友達。
 撃退士達の華やかな姿に誰もが興味を惹かれている。
 出店に、スタッフに、ステージに人は目を輝かせて足を止めていく。

「レディースアンドジェントルメン! ただいまより『撃退士☆ショウ』開幕です。オープニングは、『ゆめげんバンド』よりベーシスト石田神楽がアコギに持ち替え一日限りのアンプラグド! 更にはボーカルは天使のカウンターテナー亀山 淳紅!」
「皆、行くでーー! 一曲目は、『瞬間エナジー』 や!」
 司会に振られれば、小さな身体の何処から出るのかと言う程の声を通して、亀山 淳紅(ja2261)がマイクスタンドの前に立つ。
 傍らに添うのは、対象的に物静かな立ち振る舞いの石田 神楽(ja4485)。珍しくもアコースティックギターを抱えている。
 さすがに緊張しますね、とは心の中だけ。いざ弦に触れれば、指先は彼の鍛錬に応えて掻き鳴らしていくアルペジオ。温かみのある柔らかなアコギ独特の音色がイントロだけで空気を変えていく。
 音の波に逆らわず身を任せ、何処までも自由に亀山の声が重なる。バラード風にアレンジした歌の始まりは凪いだ海のよう。
 芯の通った演奏はぶれずに耳障り良く、寄せては返し耳を打つ。曲の進行と共にテンポは少し上がって、要所を押さえる高らかなファルセット。
 何処までも伸びていく歌声に、ギターは優しく背を押す音色を添わせていく。
 遠く遠く、青空まで掴むように。歌詞に合わせて高く差し上げた亀山の手が、見上げた曇りない空と重なる。
 ワアアアアアア、と会場がどよめき揺れる。さあ、ショウの幕開けだ!


●大きなお友達と一緒
 今日の彼は、清清 清(ja3434)であり魔法男の娘本気狩る清たんである。マジカル!
 ドレスの裾がふわりと揺れて、抱いている白熊のぬいぐるみとおそろいの熊耳装備。
 ほんのり漂うバターの香りが甘いクッキーをトレイに乗せて皆に振舞う。
「はい、クッキーをどうぞなのですよー♪」
「わー、おねえちゃん有難うー!」
 性別を間違えられるのはデフォルトだった。クッキーをいっぱいに頬張る子供達に、清の表情も作ったのではない優しげな笑みに綻ぶ。
「ああああ、あの、清たん綺麗な髪だね…写真撮っていい?」
 そしてよってくる大きなお友達には白熊の棲む辺りくらいの冷えた視線をプレゼント。
「本当、良いご趣味ですねぇ……☆」
 じっとり、対応しながらも。
「応援しないと、お前の祖先に悪戯するぞ……っ☆」
 きっちりあざとくポーズまで決めて見せると、満足げな拍手はそこここから。
 結局、大きなお友達に人気を誇ってしまってはいるのだった。

「冷たいお飲み物にアイスクリームもあるんだよ」
 ふわり、ふわり。白く輝く羽根を舞い散らせながら桐原 雅(ja1822)は器用に人混みをすり抜けて移動式売り子をしていた。
 遊園地の制服のひとつ、ピンクを基調にしたフリルのワンピースを借りることに(というか制服はある?と聞いたらお姉さま方に自動的に着せられるプレイだった)なっていた。妖精風のドレスに、黒の猫耳。更には、光纏により柔らかな白い羽が舞い散る、という効果までつけている彼女は、大きなお友達に勝手にフィギュアとか作られそうな勢いだった。
「クーラーボックスの中の物全部くれないか。そ、そそそれから、君も」
 また一人大きなお友達が釣られてしまう。が、真面目にアピールに努める桐原はゼロ久遠のスマイルサービス。一生懸命、女の子らしく。
「……有難うだね?」
 だから勿論、大きなお友達の下心なんか悟らないで精一杯の接客。沢山売れた、と恥ずかしそうだけれど嬉しそうに。
「……ちょっとこっちへ来てくれますか?」
 この侭では色々大変、そんな予感に犬耳装備の雫(ja1894)がひょこ、と首を傾げて大きなお友達の裾を引く。
 協力して下さい、と大きな紅の目で見つめられれば断れるわけも無かった。
「こういうときは、襟を掴んで」
 雫が見渡してみせるのは、微笑ましく少女を見守るカップルに。雫の細腕が男を掴んで、上手く体重を使って捌いて見せる。
 肘の効率的な使い方、体重の乗せ方。
 何分、大きなお友達満載の場が場だけに実演は説得力があり過ぎる。メモを取っている女性まで居る始末だ。
「…雫ちゃんに投げ飛ばされちゃったあ…」
 大きなお友達も昇天しそうないい笑顔で床に伏せている辺り、とても雫はいい仕事をしてるのかもしれない。

 大きなお友達と言えばこの二人。
「大丈夫なの…エリスにぴったりなの」
 一行の台詞がどうしてここまであざとく聞こえるのか、九曜 昴(ja0586)。ぴんと立った狐耳が風も無いのにそよいだ気がした。
 この悪女の本日の犠牲者はエリス・K・マクミラン(ja0016)だった。普段は滅多に見せない端正な面差しを晒して、ついでにいろんな部位も晒して聡明なる魔女が兎耳を震わせる。
「…何ですかこれは…!? 」
 ちょっと布少なめで肌色多めですよね?なミニスカバニー(ふわふわ尻尾も付いている。九曜はとてもいい仕事をしたと言って良いだろう)の裾からすらりと長い脚。困ったようにも慌てたようにも伏せる睫毛が表情を翳らせる。
 大きなお友達が放っておく訳は無かった。
「みんな…僕たちと遊びたい…の?」
 小さすぎるセーラーから零れんばかりたわわな何かを揺らす九曜。本当にあざといなこの子。でも素です。
 来ても良いの…、とばかり優しく誘えば、たちまち人の輪が彼女達を取り囲む。
「あ、あの…えっと…こ、困り事があれば是非とも久遠ケ原学園にご連絡を…!」
「個性派集団の…久遠ヶ原の撃退士を…よろしくなのっ!」
 口ごもりながら懸命に宣伝するエリスの横で、余裕たっぷり九曜のウィンク。
 彼女達のおかげで、久遠ケ原の持つ偉大なる萌え属性は今日も存分にアピールされたと言っても良いだろう。
「…早く終わってくれないでしょうか…」
 作り笑顔に表情を固めながら、こっそりと肩を落とすエリスの苦労人属性までも暴露される本日けもみみ記念日である。


●武闘派シンデレラ
 メインステージでスポットライトを浴びて立つは、心はオカン、身体は女子高生の青木 凛子(ja5657)。
「私はこの国で最も強い女性としか結婚するつもりはない」
 引き締める表情は凛々しく、朗々と口上を捲し立てる。
「私は武闘会に行くからしっかり掃除してなさい」
 更に場所を変えてもう一本のスポットライト。
 映し出されるのは扇で口許を覆いシンデレラに吐き捨てる男、それが若杉 英斗(ja4230)。
「わかりました…お姉様。……ああ、私も武闘会に行きたい。でも持っていく武器が無いの…」
 権現堂 桜弥(ja4461)は演技力たっぷりに身も世も無く泣き伏しながらも武器のカタログを見てはいいなあ、とか素敵…漆黒の大鎌…、等と憧れを募らせるばかりの可憐で儚げな少女である。
 柔らかな金髪の少年、Nicolas huit(ja2921)がローブに身を包み、薔薇をバックに背負えそうな優しい笑みで優しく彼女を慰める。
「悲しまないで、シンデレラ」
 まるで宗教画のように美しい光景ではあったが。
「シンデレラ、君はいつもいっぱい頑張る良い子だから、 ご褒美に僕がブドウ…ブトウカイに行かせてあげましょう」
 厳かに取り出した大鎌を桜弥に手渡し、その柄を握り締める彼女はうっとりと微笑む。
 大体こんな感じのトンチキなストーリー(褒め言葉)である。皆様御理解いただけましたか?

 場面変わって装備:大鎌で舞台を踊るように闘う桜弥。
 やがて鳴るのは十二時の鐘。
 うふふあははとステージ上の全ての敵を沈めて、彼女は颯爽と身を翻す。
「よーねーちゃん、おー…俺たちとも踊ってくれよ!」
 そこで絡もうとするのはニコラ達。さっきの魔法使いと違ってちょっと無理目に頑張っているのは愛らしい。
「失せろこの天魔野郎!私は急いでるのよっ!」
 が、桜弥は鎌を一振りでニコラと若杉を薙ぎ倒す。何この子怖い。
 彼らは天魔という役どころなのだが彼女の敵ではない。
「おぼえてろ…!」
 懸命の捨て台詞は見事なやられ役だ若杉。
 そして、街でナンパでも断ったような軽やかな足取り、ハンカチでも落とすが如くの気軽さで大鎌がぽろり。
「誰だあの娘は…?なんと神々しく力強い…!」
 確かに桜弥は可愛らしいが、そんな光景を見て、本当にこの感想で良いんですか王子様?

「必ず彼女を探し出すのだ…!」
 そんな皆の心の突っ込みをものともせず青木は座っている女性客に声をかけたりとサービスは欠かさない。
 淡い髪に彩られた艶めいた表情は、ブーツ込みですらりと高い上背と相まって宝塚の男役のよう。
 青木に話しかけられれば嬉しげに女の子達が頬を染めるという現象が始まっていたがさておき。
 お約束で、意地悪な姉も手を出すが、そんなごつい掌のシンデレラがいるか!と突っ込まれたりするシーンを経て、桜弥と天魔の遭遇だ。
「あの時のオレーマイリに来てやった、ぜ!覚悟するといい!」
 ニコラは一生懸命頑張っているが、語尾がかなり怪しい。
「……自分も、今度はやられる訳にはいかない」
 若杉の方ももうかなり素である。
 きゃー、かわいー、とか声援が聞こえまくっている。
「にこらくーん、がんばってー!」
 名前を何処で聞いたのか、お姉さまの声援に満面の笑みで手を振り返すニコラ。
「おお、ありがとうだな! たくさん頑張るをする!」
 うん、もうわりと天魔じゃ無かった。
 ともかく。
「ともかく、王子にも消えて貰う」
 若杉がずい、と拳を握り一歩踏み出したところで。
「危ないっ!」
 飛び出して身を呈して庇う、桜弥。その身体には、光纏により濃藍色の霧が発生し、青藍色の雷を纏っている。
 行きます、と掛け声。鎌を身軽に振りまわすと間一髪で若杉が避けて、背後へと大きく飛ぶ。しかし、その軌道を桜弥は既に読んでいた――!
「これで、終わりです!」
 器用に長い柄を捌いて鎌が低い位置を薙ぎ払い、ニコラと若杉を舞台袖まで一気に放り投げる。
 ニコラも若杉も、勿論受け身を取りながら派手に退場。

 命を救われた王子は、桜弥の腕を取り、大鎌と彼女の手の豆を見比べる。勿論ぴったりと一致して。
「貴女こそ私の探していた美しく強いひと…!  どうか私と結婚してください」
 跪き、その柔らかな指先に唇を寄せれば、恥じらいながら桜弥は頬を染めて頷く。
「は、はい…私でよければ」
 舞台に響くファンファーレ、そして、歓声。
「こうしてシンデレラと王子は二人揃って最強の武闘カップルとなり、この国の天魔を残さず叩きのめしたのでした。めでたしめでたし」
 若杉の生真面目なナレーションが現実味を帯びて響く、見事な大団円である。


●集え、ヒーロー
 さあさ、ヒーローショウがはっじまっるよー!
 ちびっこ達はステージの前で落ち着きなくそわそわと。満を持しての、ショウタイム!
 まずは、不吉な音楽が流れ始める。そしてそこここに、黒タイツを着た量産型戦闘員達が子供達の客席をうろつき出して子供達を不安がらせる。
「ふははははははは、よくも活きのよいちびっこが集まったものよ。ス・ハーダ帝国に攫って行くとしようか…」
 佐藤 としお(ja2489)は姿を見せずにナレーションから。押し殺した低めの声で子供達を震えあがらせる。
 黒タイツ軍団がわらわらと子供達に接触し始めたところで、司会のお姉さんは満面の笑顔を作って。
「きゃあ、ちびっこたちが危ないぞー! さあ皆、ヒーロを呼んでみよう! せーの、助けてー! うーん、声が小さいぞ。ヒーローは来てくれないぞー!」
 何処の世界も司会は平常運転かつ様式美。子供達を煽っている舞台袖では既にヒーロは待機している。
「こういうのはあまり得意ではないのですが…」
 フェリーナ・シーグラム(ja6845)は言いつつも、儀礼服をしっかり着こんで台本チェックに余念がない。この撃退士、明らかにノリノリである。
「いっせーのーでー、たすけてーーーー!!!」
 子供達の声が舞台袖に届く。真っ先に飛び出すのが、フェリーナの役回りだ。
 舞台から飛び出して、初手から地面を蹴っての一回転。そこから流れるような空中アクションで蹴りを放てば、戦闘員が大げさに胸を押さえて蹲る。
 勿論、脚先は触れるだけだ。こういった調整が出来るのも、撃退士ならではだろう。
「悪の企みを、見過ごしてはおけません!」
 銃を構えて顔の側に添える決めポーズ、そして目線を流すは向かい側。
 彼女の派手なアクションに客席を注目させた隙を狙い、精緻な刺繍のされたローブを翻すはグラルス・ガリアクルーズ(ja0505)。
 日本人離れした華やかな容貌と衣装でまず惹きつけて、宝石を埋め込んだ杖を一振り。
 その実はもう片方の手で持った魔法書から、六方晶の白い光の塊を解き放つ!
「クオンファイターズが正義の力を示してみせる!」
 おお、とどよめく客席にスポットが当たり飛び出すは丁嵐 桜(ja6549)。小柄で可憐な三人目のヒーローは、颯爽と戦闘員に突撃して。
「DOSUKOOOI!!」
 見事な張り手で、吹っ飛ばした。
 「えっ?」
 司会のお姉さん二度見。だが彼女だってプロだ。
「ファイターズの一員、スモウガールの登場です! 説明しよう! スモウガールとはスモウの力で世界を平和にするヒーローだ!」
 頑張ってる頑張ってる。突っ込みどころの多さを無理矢理押し通した!
「さぁ諸君、今こそ結束の時。共に悪を倒すぞ!」
 グラルスは杖をびし、と戦闘員に突きつける。三者は客席でちびっこを確保する全身タイツをちぎっては投げ、ちぎっては投げ。
 お約束の雑魚戦殺陣で客席を沸かせたところで。
 かつ、と弓がフェリーナの真横に突き刺さる。
「何者だ!」
 振り向く彼女と対峙するのはステージから弓を構えた、妖艶な美女ジーナ・アンドレーエフ(ja7885)。
「ぉや、威勢の良いぼうや達だねぇ……そんなに遊ばれたいのかい?」
 色鮮やかな衣装は大胆にスリットが入り、そこから見える真っ白の太股や笑う唇の紅さが飛びきり艶めかしい。
 あっ、大きなお友達がカメラポジションを探し始めた。
 更にはとう!と掛け声とともに高い位置から衣装をはためかせ、装飾剣を手に飛び降りる美丈夫一人。その姿は正しく鳳凰の如く。
「我輩はダーク・シズヤン…我らが大将の為に貴様等を狩る!」
 が、名乗りは激しく三下フラグが立っている。ギャップ萌えですか?
「ふはははははっ!行くぞっ!」
 彼が斬りかかったのは桜、――否スモウガール。
 大きく縦に薙ぎ払う剣筋を、身を低くしたハッケヨイな構えでかわす桜。
「SUMOUパゥワーは無敵です!」
「我輩の剣裁きを受けるが良い!」
 交わされれば舞うように剣を操り、幾度かの激突。見た目には華やかに見える相撲VS剣。
 ちなみに言っておくが桜はれっきとした阿修羅である、が。
 とすん、と四股を踏み。小柄な身体を活かして鳳の懐に肉薄、そして。
「それ、UTTYARYYYYYY!!」
 腰を捻り、鳳の身体を浮かせて、投げる!!
 大事なことなので二度言うが桜は阿修羅です。
 うっちゃりに再び宙を舞う、鳳。飛んで飛んで飛んで。
 ぐしゃ、と潰れた。
「我輩が倒れてもまだ第二だいしゃ…ぐふぅ」
 そして噛んだ。美味しすぎる散り様である。

「シズヤンの犠牲を無駄にはしないわよぅ」
 仲間の勇姿を見届けてジーナも弓を持ち直してみせる。
「ならば、勝負だ。――晶石術師の力、とくと見よ。石英よ穿て、クォーツブラスト!」
 再度グラルスが放つは水晶石の魔力。しかし、ジーナは盾を悠然と構えその攻撃を凌ぎ。
「あっはぁ!ぬるいわぁ!」
 余裕とばかり悪い笑み。
「面白い。まとめて吹き飛ばしてあげます!」
 フェリーナは幹部達へと肉薄しようとする。が、戦闘員達の量はあまりにも多い!
 そこに颯爽と現れるは一陣の影。
 客席の影に潜んでいた天河アシュリ(ja0397)が目にもとまらない早さで駆け抜ければ両手両足がそれぞれ四人の戦闘員を吹っ飛ばす!
 作るのは敵への射線。それから、味方がやってきた、と盛り上げる空気。しなやかな腕が一人戦闘員を投げ飛ばす度に客席が声援で沸く。
「忍びって隠密に行動して、仲間がピンチの時に力を発揮する…デショ?」
 髪をなびかせ振り返っての綺麗な笑み。
「今です! 御覚悟を」
 すかさずフェリーナが銃にアウルを込めて、両腕に構えた銃の引き金を引く――! 光纏う弾丸はジーナの胸へと吸い込まれ…。
「くっ……この程度で私が……きゃんっ!」
 多分この声を録音したい人が一杯いた。しどけなく崩れるジーナ。
「ボス……!」
 ジーナが散り際に呼ぶ名に応えて、高笑いで登場するラスボス。
「ここまでだ撃退士所君、私の名前はス・ハーダ!君たちに仇名すモノだ…フッフッフ。」
 ばさあ、とマントを翻した佐藤の身体は潔い肌色が眩しい。おまわりさん、変態がいます。
 いや違ったタイツだった。
 蝶の仮面で顔を隠すも頭に見えるタトゥで正体ばればれ、肌色タイツに黒マントと春先の困った人みたいな悪の総大将はマントを広げて。
「喰らえ、ス・ハーダビームッ!」
 演出で無数の爆発が起きる!! マントから光条が走り(ライト効果)客席を狙う…!が、飛び出すのはフェリーナ。
 子供達の盾になり、派手に吹っ飛んで崩れ落ちる。
「わたしに構わないで。早く…行きなさい!」
 そして舞台袖に消える姿。ガンマン殉職フラグが立ち過ぎた結果である。
「なんということだ、彼女の犠牲無駄にはしない…!」
「行くよ! やっつけて見せるんだから」
 グラルスと天河ももうぼろぼろ(という設定)だ。
「ううっ!これはピンチです!みんな!がんばってーって言ってくれますかー!?」
 桜がすかさず客席に振ると、煽られるまでもなくがんばってー!の大合唱。
「ヒーローは倒れないの!」
 天河はあくまでサポート役の動き方。先んじて大きくボスへの道を駆ける。
 ちびっこの声援を背中に浴びて、垂直にステージの壁を登る。身軽に跳ねて、空中でバク転。トンファーが佐藤を目くらましに打ち据える。
 あれ? ちょっと本気?と佐藤が戦いたところで。
「決めるぞ。穿て、琥珀の重槍。アンバー・グレイヴ!」
 グラルスが指し示した杖の先、琥珀の結晶が無数に浮きだして佐藤を穿つ!!
「正義は、必ず勝つ!!」
「み、皆…ちょ、ま待って、いやーー!」
 そんな佐藤の悲鳴は、決め台詞とお約束に巻き起こる七色の煙の大・爆・発に掻き消えたのであった…。


●ちびっこ達も一緒
 客席に綺麗な礼をするグラルスを遠目に眺めているマキナ・ベルヴェルク(ja0067)。
 灰銀の髪から生える狼耳は色合いがぴったりで、まるで生まれたときから耳が生えているようである。
「……あちらは随分と楽しそうですね……」
 小さく呟いて、ちょこりと所在なく座っている。彼女が目を落とすのは、包帯の巻き付けられた右腕。
 本来の腕は既に失われ、戦いの為に奮うもの。
 何をすればいいのかも迷う彼女の周囲には、いつの間にか遠巻きに子供が見守っている。
「…え?」
 どうしよう、と出す言葉も迷って彼女が見返すと少女が首を傾げる。
「おねえちゃん、怪我してるの? 痛い? だいじょうぶ?」
 おずおず、と寄ってくる少女は、マキナが首を振ると良かった、と他愛なく笑う。
「……迷子、ですか?」
 一人である少女にマキナもそっと口を開き。不器用ながらも、ささやかなコミュニケーションが始まるようだった。

「はぅはぅ、おねーさんと一緒に遊ぼうにゃーなのー!」
「皆、撃退士の氷雨 静にゃー。よろしくにゃー」
 なんかにゃーにゃー言ってる一角を発見した。
 肉球の手袋やつけしっぽを装備した猫娘、エルレーン・バルハザード(ja0889)や黒猫のけもみみヘアバンドからこちらも尻尾まで完璧の氷雨 静(ja4221)だ。
「一緒に遊ぶにゃー」
 氷雨がビーチボールを持ちだして転がせば、子供達ときゃいきゃいと追いかけっこ。
 ボールを追いついてぎゅっと抱きしめ。
「つかまえたにゃー」
 最初の不安もなんのその、にっこり殊更に嬉しげに笑えば大きなお友達はイチコロだ。
「ああん静殿萌えですぞーーー!!」
 即席ファンクラブまで出来そうな様子に、ボールの陰でぼそりと。
(ふっ。ちょろいです)
 ……今日はBの静さんがお出ましでしたか…?
「鬼ごっこボールにゃーなのー!」
 元気よくその間もボールで一緒に遊んで駆け回るエルレーン。ずしゃりとスライディングのシャッターチャンスを逃さない大きいお友達に、しかしエルレーンの方が早い。
「はぅはぅ、しゃしんさつえーは今日はご遠慮いただいておりますにゃーなの」
 しっかり釘をさして、猫にくきゅう手袋で握手。
 だがしかし。
「猫かふぇみたーい」
「ばっか、あいつオスだぜ。だって胸ねーもん!」
 何処の世にも、心ない胸囲原理主義者はいるものである。
 そして間違いない、この少年は胸囲原理主義者の洗脳によって胸とは大きくあるべしと貧乳ディスり思想を植えつけられている。
 エルレーンの瞳が、赤に変わった(気がした)。もう彼女を止められる者はいない。
 光より早くヒット、そしてホールド。主にほっぺたを。にくきゅうでぐりぐりと。
「はぅ?…ごめんねぇ、よくなにをいってるのか聞こえなかったにゃーなの…」
 眩しい彼女の笑顔はしかし全く笑っていないのであった…。
 貧乳騒動に転がったボールはてんてんてん、と転がって神喰 朔桜(ja2099)の元へ。
「黒猫ちゃんも一緒にあそぼー!」
 猫カフェ宜しく猫耳少女達と戯れていた子供達が、神喰を目ざとく見つけて手を振る。
「おおぅ、もちろん!」
 ボールを手に、無邪気に神喰は笑う。彼女はこういうときは本当に子供のよう。子供達と同じ目線で、ボールを投げ返して弾むそれを追いかける。
 無邪気に、一心に。ボールを追って、子供達と額を寄せ笑い合う。
 魔術師として秀で過ぎた特性に関わらず、いやそれ故にか彼女は人一倍無邪気で、天真爛漫な存在だ。
 ねっとりとした視線に、だが神喰はびく、と振り返る。耳が本物ならぴんと立ったことだろう。
「変な目で見ないなら、一緒に遊んであげても……?  いや、やっぱなし!」
 大きなお友達に寛容に声をかけようとする神喰、途中で前言撤回。何故なら彼女の天才的思考で推測するまでも無く。
 黒猫たん萌え、と顔に書いてある大きなお友達ズはちょっと危険な匂いがしていた。
「こっちで遊ぼうかー!」
 ころ、とボールを転がして百八十度方向転換、子供達を引き連れて。それこそ、気ままな猫のように好き勝手遊ぶのだった。


 ボール遊びの猫達を遠巻きにする綿貫 由太郎(ja3564)は今日はのんびりと子供でも眺めている予定だった。
 ちなみにまあるい茶色の熊耳装備。
 しかしながら。
「ねえ、おじさん! 肩車してよ!!」
「ずるーい! 俺はおんぶーー!。おっかけっこーー!」
 数少ないおっさん属性であり、男手であり、なおかつ暇そう。
 お父さん世代の彼を、男の子達が見逃すはずも無いのだった。
「しかたないなあ。……じゃあちょいと遊ぶか」
 重い腰をよいせ、と上げて。手を引く子供を邪険に振り払ったりもしない。
 なんだかんだで彼もマイペースにこのひとときを過ごすことになりそうだ。



 ●声を合わせて
「イタリアの民謡ではあるけど、聞いたことがある人もいるんじゃないかな」
 そう前置いて、 ソフィア・ヴァレッティ(ja1133)が歌うのは馴染みのある異国語の曲。
 背筋を正して、真っ直ぐ前に。
 きらきら、きらきら。
 光の欠片をまぶしたように、歌声が明るく響く。
 太陽を身体に吸い込むみたいに腕を広げて、胸一杯に溜めた光を外へと放つ。
 手足は自然に動く。身体は揺れて、リズムを作る。
 間違えたり、噛んだりする訳も無かった。練習も十分に、心もごく平常心。
 彼女は歌うことに慣れていて、何よりこの曲は彼女のルーツに刻まれているのだから。
 楽しげに、両腕を指し伸ばして歌う彼女に、客席は盛り上がる。
 綺麗な音楽に耳を澄ますだけでなく、一緒に歌いたい、楽しみたいという空気が作られていく。
「楽しい雰囲気を作れるよう頑張るよ」
 そう言っていた彼女は、子供達が歌の合間に歌詞の意味や発音に悩んでいれば、マイクを持って身を屈める。目線を近くして。
「あたしの太陽っていう意味なんだよ」
 明るく鮮やかな太陽、晴れた空なのだと丁寧に。もう一回歌って、のアンコールに彼女が歌えば、観客達が肩を揺らして笑い合う。

 彼女が歌い終わってもなお賑やかな客席にハンドベルを配って回るのは亀山だ。
「そう、そこで鈴をシャンッって鳴らすねん!上手やーん♪」
「お兄ちゃんこのシールなーに?」
「撃退士のしるしや。皆!自分の後に続いて言うてな?『ブレイカー』!」
 弾むように声を交わす、亀山自体が楽しんでいるのが分かるのだろう。子供達のテンションも上がりっぱなしだ。
「では、はじめましょうか」
 石田はエレキギターに楽器を変えて、先程とは違う硬質な音を爪弾く。
 最初はスピード感のある斬り込むみたいなギターソロ、子供達が音に興味を持つタイミングで一転して音色を変えてみせ。
 亀山が身体全部を使う踊りと共に子供達に受けのいい曲を歌い始める。声を合わせて、心を合わせて。
「ブレイカー!」
 亀山が歌う、石田も添える。
「「「「ブレイカー!!」」」
 ハンドベルを振り鳴らして、子供達が奏でる綺麗な高音。そうして元気よく呼ぶブレイカーのフレーズ。
「なあ、あの子ら帰ってもこの曲覚えてくれるやろか」
「勿論ですよ」
 亀山が内緒話みたいに石田に言うと、いつもの柔らかな笑みで彼は頷く。

 誰だって覚えがある、心の奥で打ち鳴らされる音。自分のルーツ、大好きな曲。
 その一つに、今日演奏された沢山の曲達もきっと残る。
 青い空に、輝く眩しい太陽に、優しい鈴の音に。
 音は、心の奥で鳴り続ける。


●楽しい今日とまだ見ぬ明日
「偽者と判っちゃいても興奮したモンだ。握手とかして貰った時は超嬉しかったよな〜。…まぁ、俺達撃退士は本物な訳なんだが」
 シンデレラにヒーローに歌い手に。ステージは何処も大賑わいで、狼耳カメラマン小田切ルビィ(ja0841)の写真撮影は大人気だ。
 ポラロイドで今日の一日を残してくれるという狼のおにいさんは、手を引かれたり懐かれたり。
「よーし。記念写真撮りたいちびっこ達は狼さんの所に集合だ! 仲良く順番に並ぶんだぞ?」
 そうして撮った一枚を手渡せば、花咲くように子供達の顔は綻ぶ。
「すごいねー、魔法みたいだねー!」
 撮り慣れている小田切のカメラから出てくる写真は、子供達には受けがいい。お母さんが撮った写真よりかっこいい、とか可愛いとか。
 そのうち、カメラの使い方や、写真の撮り方まで聞いて来る子供もいる始末だった。即席のレフ板の使い方なんかを簡単に小田切は教えてやると、次々と子供達の質問は矢継ぎ早。
「一つずつな、待ってろよ。まずはかっこよく撮ってやるから」
 嫌な顔せず、小田切はカメラを構える。今しかない一瞬を、確かに残す為に。

 幾つも、幾つも。煌めく瞬は、確かにある。

「エリス…もっと堂々としてればいいと思うの、かわいいの、大丈夫なの」
 九曜が囁くと強張っていたエリスの表情が少しだけ和らぐ。
 多少騙しはしたものの、エリスがここで見せた顔も九曜の言葉も本当で。
 二人揃ってこの場にいた、親友の絆も確かなもの。
 エリスは仕方ない、と溜息をつきながらも。
 結局、イベントが終わるまで九曜の着せた服は脱がなかった。

 イベントの終わり際。皆、手を繋いで家族そろって帰っていく。笑いあいながら、寄り添いながら。
 見送る雫の表情はいつも通り薄いものの、眼差しには何処か焦がれるような色。
 そんな彼女に、迷子を助けて貰った少女は無理やり雫の手に風船を握らせた。
 有難う、と手をぎゅっと繋いでから家族の元へと帰っていく。

「うふっ、子どもはかぁいいねえ…にゃーなの」
 柔らかく笑うエルレーン。貧乳に対する教育はしたものの、おおむね彼女も子供達に囲まれて過ごし。
「たくさん仲良くなったにゃー!」
「楽しかったよ。……にゃー?」
「可愛いわねぇ。人生、楽しんでこそだわぁv」
 氷雨や神喰の猫耳姿を愛でているちゃっかりなジーナもいたりして。
 
 マキナは迷子の少女と、最後まで時間を過ごすことになる。
 母親がいないというのに、マキナにすっかりなついて「おおかみさん…」と後を追いかけ回していた少女は最後まで彼女と離れたがらなかった。
「…良かったです」
 母親に手を引かれ戻っていく少女の背を見て、彼女はもう一度だけ自分の手を見下ろす。

「全部売れたんだよ」
 誇らしげに報告するのは桐原。彼女のクーラーボックスは勿論、空。移動販売は見事に大成功。
「クッキーもなくなりました…♪」
 ついでにマジカルな売り込みがヒットしてマゾ系お兄さん達にファンクラブまで結成されそうな魔法少女もいる。


「すまん。ちびっこ達と一緒の記念写真撮らせて貰いたいんだが…構わないか?」
 小田切がスタッフに声をかけると、誰もが喜んで、と束の間の写真家を申し出る。
 珍しく被写体になる彼を囲むのは、はしゃいだ顔の少年少女達。


 客は皆笑顔で帰っていく。楽しさで胸をぱんぱんにして。
「撃退士ってどんな人?」
 今日訪れた人々はそう聞かれたらどう答えるだろうか。
 ただ、確かなのは絵物語ではなく時間を共有した者として今日から彼等は「撃退士」を語る。
 皆が今日、そうやって過ごしたように。

 春の日の束の間の晴れた空と人々との関わりと。
 胸に抱く幾つかの思い出は誰に心にも、確かなものとして。
 明日戦場に行くとしても、けして消えない。


依頼結果

依頼成功度:成功
MVP: 戦場ジャーナリスト・小田切ルビィ(ja0841)
 歌謡い・亀山 淳紅(ja2261)
 ラーメン王・佐藤 としお(ja2489)
 撃退士・鳳 静矢(ja3856)
 噂の『サヤ』・権現堂 桜弥(ja4461)
 黒の微笑・石田 神楽(ja4485)
 撃退士・青木 凛子(ja5657)
 手に抱く銃は護る為・フェリーナ・シーグラム(ja6845)
 おまえだけは絶対許さない・ジーナ・アンドレーエフ(ja7885)
重体: −
面白かった!:8人

BlackBurst・
エリス・K・マクミラン(ja0016)

大学部5年2組 女 阿修羅
撃退士・
マキナ・ベルヴェルク(ja0067)

卒業 女 阿修羅
恋人と繋ぐ右手・
天河アシュリ(ja0397)

大学部7年277組 女 鬼道忍軍
雷よりも速い風・
グラルス・ガリアクルーズ(ja0505)

大学部5年101組 男 ダアト
秘密は僕の玩具・
九曜 昴(ja0586)

大学部4年131組 女 インフィルトレイター
戦場ジャーナリスト・
小田切ルビィ(ja0841)

卒業 男 ルインズブレイド
┌(┌ ^o^)┐<背徳王・
エルレーン・バルハザード(ja0889)

大学部5年242組 女 鬼道忍軍
太陽の魔女・
ソフィア・ヴァレッティ(ja1133)

大学部4年230組 女 ダアト
戦場を駆けし光翼の戦乙女・
桐原 雅(ja1822)

大学部3年286組 女 阿修羅
歴戦の戦姫・
不破 雫(ja1894)

中等部2年1組 女 阿修羅
愛すべからざる光・
神喰 朔桜(ja2099)

卒業 女 ダアト
歌謡い・
亀山 淳紅(ja2261)

卒業 男 ダアト
ラーメン王・
佐藤 としお(ja2489)

卒業 男 インフィルトレイター
お洒落Boy・
Nicolas huit(ja2921)

大学部5年136組 男 アストラルヴァンガード
十六夜の夢・
清清 清(ja3434)

大学部4年5組 男 アストラルヴァンガード
不良中年・
綿貫 由太郎(ja3564)

大学部9年167組 男 インフィルトレイター
撃退士・
鳳 静矢(ja3856)

卒業 男 ルインズブレイド
世界でただ1人の貴方へ・
氷雨 静(ja4221)

大学部4年62組 女 ダアト
ブレイブハート・
若杉 英斗(ja4230)

大学部4年4組 男 ディバインナイト
噂の『サヤ』・
権現堂 桜弥(ja4461)

大学部9年244組 女 アストラルヴァンガード
黒の微笑・
石田 神楽(ja4485)

卒業 男 インフィルトレイター
撃退士・
青木 凛子(ja5657)

大学部5年290組 女 インフィルトレイター
序二段・
丁嵐 桜(ja6549)

大学部1年7組 女 阿修羅
手に抱く銃は護る為・
フェリーナ・シーグラム(ja6845)

大学部6年163組 女 インフィルトレイター
おまえだけは絶対許さない・
ジーナ・アンドレーエフ(ja7885)

大学部8年40組 女 アストラルヴァンガード