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マスター:青鳥
シナリオ形態:ショート
難易度:やや易
参加人数:6人
サポート:5人
リプレイ完成日時:2012/10/19


みんなの思い出



オープニング

●ミッドナイトパーティ
 今日だけは、子供も夜更かししていい日。
 いつもは暗くなる薔薇園にはいくつもカボチャランタンの温かい光が灯り、テーブルには冷えたきらきらした飲み物、フルーツたっぷりのゼリー、リンゴを銜えた豚の丸焼きまで!
 誰もが余所行きの顔で、余所行きの格好で。
 花の溢れるガラス張りの温室や、白い華奢な東屋。
 全部がおとぎ話に出てくる、お姫様の舞踏会のような場所。
 パーティを、始めよう。
 一夜限りのすまし顔で。


●招待状
 夏の気配は次第に遠く、肌に優しい風が吹く頃。
 斡旋所の一角は、観月 朱星(jz0086)によってジャックランタンやハロウィンカラーのグッズで占拠されつつあった。
 既にもう彼女のテンションはハロウィンモードに突入している。
 そして、彼女が手に持つのは上品な金の縁取りの封蝋がされた手紙。
 可愛いカボチャのマークが、アクセントだ。
 差し出して、観月は笑う。
「ハロウィンのパーティの招待が来ております。
 形式は依頼と言うことですが、どうぞ楽しんで行って下さいと依頼人から伝言を預かっておりますので。
 宜しければ、お友達や恋人とご一緒にいかがですか?」
 場所は、とある富裕な老婦人の屋敷だという。
 ミセスラベンダーと呼ばれる彼女は、かつて撃退士により、
 自身の心までも救われて以来、この学園の支援者…というよりはファンに近い。
 かつて天魔により家族を失った彼女は閉じこもっていたが、
 とある一件以来天魔被害にあった子供達の一時預かりや、里親の仕事にも積極的に携わっている。
 その彼女は今回、子供達の為にハロウィンのパーティを開くという。
 しかしながら、主な会場である彼女所有の薔薇園は以前天魔が現れた場所である。
 天魔によって心に傷を負う子供達も多い中、撃退士を雇いたいのは自然な心境だろう。
「何もなければ、勿論パーティを楽しんで下さって構いませんとのことです。
 ドレスコードは、正装か仮装ということですので。
 衣装やアクセサリも、勿論貸し出して下さるそうですわ。
 くつろいで下さっても、子供達の相手をしても、何か催しをしてもその辺りもお好きに。
 ただ、ハロウィンを楽しむことがパーティを盛り上げることです。
 どうぞ、よろしくお願いしますね。朱星もお供致します」
 そう言って、観月は一人一人に招待状を渡していく。


リプレイ本文


 前髪を上げた隙の無い正装でリュカ・アンティゼリは七種 戒(ja1267)を恭しくエスコート。
 夢でも見るような眸が我に返り瞬く。笑って。
「頼んだのは私だが…そーゆー紳士系なんも出来るんだなー?」
「そういう格好も、似合ってンぜ?」
 言ってのけるのは流石の上手。橙のドレスに黒のケープを重ね、艶やかな髪を流す姿を見るなら禁煙已む無しと口端を上げ。
 反論の言葉を探しかけたところで老女を見つけ、慌てて裾を持ち上げる。
「お招き感謝致します奥様…麗しきお姿を拝見出来た、夢のようなハロウィンに感謝を」
 先客は加倉 一臣(ja5823)と連れの小野友真。
 黒のテールコートにシルクハット、ステッキをくるりと回せば立派な伊達男で魔術師風味。
 小野は狼耳と尻尾装備で。
「心浮き立つ良い夜ですね。お招きに預かり光栄です、ミセスラベンダー」
「お招き感謝です、ミセスラベンダー!」
 帽子を取る礼に合わせ頭を下げる小野。
 夜色のローブを羽織る魔術師、カルム・カーセス(ja0429)は魔女風のドレスを纏い楚々と歩む天河アシュリを伴って。
「今宵のお招きに心よりの感謝を、随分と遅くなっちまったが、約束通り来たぜ。
 こっちは天河アシュリ…俺の一番大切な人なんだ」
 親しげに老女に笑いかけ、親戚や家族に婚約者を紹介する優しい調子で連れを示す。
「初めまして、お招き有難うございます」
 緊張した表情の天河も、淑女らしくスカートを摘む礼。
「無理を聞いてくれてありがとうねえ。どうか楽しんでいっておくれ」
 皆に、信頼し切った表情で彼女は笑う。
「や、朱星…いつもかわええが、今日は一段と綺麗、だな」
 戒が迎えに出てきた観月 朱星(jz0086)を見つければ観月もうっとりと目を細め。
「有難うございます。戒ちゃんも今宵は格別愛らしく」
 そして颯爽と歩くは白タキシードに南瓜頭の若杉 英斗(ja4230)だ。
「ミスター・パンプキン、見参!」
 宣言してから、老女に礼。
「このたびはお招きいただき、ありがとうございます」。
「この前はお世話になったねえ。本当に手間をかけるばかりで」
 声で彼女も分かったようだ。改めて彼女も頭を下げる。若杉は首を振り。
「彩ちゃん達の肉親の容態は、その後いかがですか?」
「順調さ。来年は一緒に過ごせるだろうかねえ」。
 安堵の色を浮かべた若杉は一礼をしてトランクを引きずっていく。
 用事がある、とのことだが。
 少し後。
「これもすべて、ちびっこ達のためだ」
 神妙な顔で口紅を手に取る彼の姿があった。


「ミナサン楽しんでますか〜?食べて踊って盛り上がりまショ〜!」
 南瓜バッジ付きの水玉蝶タイで決めたオクァーリ=フリー(ja9631)が陽気に言い放つ。
 ザ・怪しい外国人はアコーディオンを胸に抱えて、彼の演奏に合わせてアップテンポな音楽が流れていく。
「皆〜、このパイはどんな味でしょうネ〜?」
 子供達に当然の如く群がられるが相手をした挙句に一緒に料理を食べてしまうのもご愛嬌。
 彼は足を止め、殊更音楽を奏で始める。曲はアップテンポで注目を集め始め――。
「さあさ皆さんオタチアイ〜!」
 何事か、と目を止めた先でがさ、と茂みが揺れた。
 兎耳にタキシード、片眼鏡装備の精悍な青年、ラグナ・グラウシード。
「さあさあ急ぐのだ、遅れてしまうよ」
「お待ちなさ〜い」
 エプロンドレスと金髪ウィッグの若杉が現れた!
 身体能力を活かしてバク転や棚の影への跳躍で逃げ回るラグナに、敢えて空振りをする若杉。
 アクロバティックで見応えのあるのだが、男二人がうふふあははと薔薇園で追いかけっこする様子ともかく受けた。
 正装の星杜 焔(ja5378)と清楚なドレスに白コサージュを飾る雪成 藤花は揃いの猫耳と尻尾。
 チェシャ猫の役だが、ニヤニヤでなく優しい笑顔とおっとり笑い。
「時計兎は早いからね〜」
 口々に子供達を煽り、フリーの音楽は緊迫感を増したものに。
 段々テンポが速く、低音が大きく鳴る瞬間に若杉がラグナに飛び掛かるが届かない。
「ほら、みんなも一緒につかまえて!」
 若杉が腰に手を当てて煽れば、子供達がぱっと一斉に駆け出す。
 ここぞとばかりに空中二回宙をして歓声を浴びながらも、兎は飛びつこうとする少年を受け止め捕まってしまう。
 いつの間にか若杉も膝に上られたり、顔を覗き込まれたりと賑やかだ。
 二人に群がる少年達はちぎっては投げられると大喜びで、結局遊び疲れるまで子供と全力で相手することになり大いに場を沸かせるのだった。
「アリス達、おやつの時間だよ〜」
 焔が呼びかける。フリーの指が途端に踊って、陽気で楽しいメロディを奏で。
「ファンタスティックなおやつ登場ですヨー!」
 冷たい石板が設置され虹の光が薔薇園を照らす。
 彼は素早い手つきで調理済みの栗南瓜を捌いていく。
 藤花が南瓜の皮を配って、ラグナや若杉が皮を星やお化けの形に飾り抜く見本を見せる。
「たくさんの星を作ろうではないか」
 子供達に覗き込まれて、優しい顔でラグナは笑う。
 藤花も丁寧な仕草で兎を抜いて、その間に実を裏ごしした焔が調理にかかる。
「ハイ、皆さんごイッショにー」
 手拍子を誘ってフリーがポピュラーソングを奏でれば、子供達が歌いだす。
 合わせて焔がアイスを冷たい石の上で混ぜ合わせる演出だ。
 最後に可愛らしい皮とお化けの形のパイを添えれば出来上がり。
 拍手を添えるのは、一臣達。それを契機に、わっと歓声が溢れた。
「ハイ、楽しんでマスカー? リクエストはありマスかー?」
 早速パイを幸せそうに齧ってからフリーが人懐っこい笑顔で一臣に問うのに、少し考えて耳打ちする。
 ぐ、と親指を立てて応えるフリー。
 かと思えば、別の招待客が彼にリクエスト。
 パーティに、演奏手の仕事は山程あるようだ。

 そして奏でるメロウなワルツ。
「踊ろうぜ」
「……行く、か?」
 誘うリュカにスローなら踊れると戒も頷き。
 最初は優しいステップで拍を伝える。
 腰に触れた掌が重みを支えて、方向を示す。リードする腕を上げて、音に身体を乗せて。
 気づけば、流れるように戒も踊っている。
「えええこういうのも踊れるだと…どういうことなの!?」
「俺といえば紳士、紳士といえば俺だろうが」
 音楽の合間に小声で突っ込むも相手は涼しい顔。
 腰に触れる掌の温度はあくまで紳士的に、優しく。
 だから結局彼女も笑ってしまって、指先を預け肩を寄せる。
 優しい音と、共に。

 そして休憩といそいそパイを齧る戒を見守っていたリュカは直ぐ顔を寄せて。
 逃げる後頭部を掌キープ。
 ぺろりと温い感触が、頬に。
「さ、サラッとそーゆーことやんなああ!!」
 抗議なんか、無視される羽目にもなる。
 


 魔法の光が幾つも生まれて眩しく薔薇を照らす。
 瑞々しい生垣には過去の無残な傷は無い。
 優しくカルムは笑い、恋人と幾つもお菓子を配っていく。
 手渡していた天河の指がふと握られた。
「にーちゃんの彼女?」
「うん!」
 衒いなく応える恋する乙女、カルムもつられて頷くが。
「……お前」
 勝気な少年は、いつか依頼で会った兄弟。
 封都から救出された母親の意識回復を待つ間時々遊びに来ているのだと何故か天河の方に話す。
 最近も撃退士に世話になったらしい。
「こいつ、良い奴だよ」
 カルムを差して偉そうに言うのに、天河は思わず抱き締めてしまう。
「素敵だね。とっても、素敵」
 優しい感触にか途端顔を真っ赤に逃げ出す少年が素早く、二人で顔を見合わせ笑い合う。

 丁度行き合った小野も、感慨深げに息を吐く。一臣の掌が頭に乗って。
「じゃ、頑張って励むか。宝物探しに」
 解れた笑顔で頷く彼と茂みにピンバッジを埋める。
 彩り鮮やかな魔女帽に蝙蝠、お化けの飾り。
 深くは隠さず、薔薇は傷めず。
 準備が出来れば、小野が声を上げる。
「お菓子の雨が降るでー! ―一臣さん、せーのっ」
 瞬時の抜き撃ちは武器を見せない配慮。
 投げた箱が空に舞い、キャンドルみたいな柔らかな光が灯って次第に強い星の輝きに変わる。
 撃たれた箱から菓子が降り注ぐ。幻想的で魔法みたいな光景、だが。
「飴ちゃんの雨…」
 人にはどうしたって言わなければならないことがある。
 連れが大阪人…みたいな生ぬ…温かい目で見ていたとしても。
「あっいや何でもないてかその目やめろ」
 もう遅い。
 しかも子供に復唱された。四重唱くらいで。
「うう…受けたからええか」
 落ち込み一秒。見知った顔もいて、笑っているし。
「さぁさ、食料を手に入れた諸君。冒険の準備は整ったようだね」
 こちらも笑いながら、ステッキをくるりと回して空を示すのは先程の光を思い出させるつもりか。
「宝を探しに行こう! 魔法が君達を待っている」
 小野も気取って見せた後、素に戻って。
「俺も探していい?」
 見上げる連れの頭をもう一度撫でてやる。 
 


 南瓜頭に変身した若杉は子供達に襲われる勢いで囲まれた。
「さてと、俺も料理をいただこうかな!」
 しかし怯まずケーキを口に運びかけ、愕然と。
「しまった、かぼちゃをかぶったままだと食べにくい!」
 暫しの沈黙。そして徐に開いた口穴から手探りで料理を押し込もうと奮闘する。
 ラグナも微笑ましげに眺めて、せめてとばかり彼に群がる子供を構いに行く。
「おにーちゃん肩車!」
 完全に甘えてる少年を高く、高く掲げてやり。

 焔は一通り菓子を頬張る子供達を見て回り。
 天使、なんてブローチを握り締める子とも、魔法の言葉を交わした後。
 依頼人と漸く挨拶の時間が取れる。
「…皆、笑っていますね」
 噛み締める口調で呟くと、言葉は自然に零れた。
 天魔で家族を失った話から何もかも。
「俺は、彼女に出会いました。幸せになっても良いと教えてくれる人に」
 幾つもの依頼を経て思うこと。傷ついた子と幸せに過ごせる家を。
 でも、今は。
 南瓜のランタンを持つ彼は、優しい虹色を纏っていて。
「未熟者ですが約束したのです。どんな時も支えたいと、共に幸せになろうと」
 凛と藤花も顔を上げ、誓うよう。
 妹でなくずっと寄り添う人で。
 老女は頷く。眩しい光を観る仕草で。
「幸せにおなりなさい。――私は、独りの時進むことを教えて貰った。
 死者を忘れず、見守って貰いながら人と生きることをねえ」
 だから幸せを子らと分け合えるのだと紡ぐ。
 焔の物語ではないと、誰もが分かっている。
 けれど今は静かな声に耳を傾けて。
 少しだけ焔は目を伏せる。この恋をまだ彼は人と分け合っていない。
 裏切り、だろうか?

「やぁ、ミスター・パンプキンだよ」
 陽気な声が響いた。子供達に絶大な人気を誇る南瓜頭。特に懐いているのは彩というよく笑う少女だ。
「必殺技は、パンプキン・ヘッドバットだよ」
 言って、激しく頷くように首を振る、即ちヘッドバンキング。
「…大丈夫でしょうか」
 観月の懸念に、ラグナも真面目に考え込む有様だ。
 戻ってきた若杉は首を軽く揉んでみせ。
「いてて。ヘッドバンキングしすぎて首が痛い…」
「……湿布、貼りましょうか」
 太平楽な会話の最中もラグナは時折警戒に見渡す。
「今のところ、異変は無いようだ。ディバインナイトの名に賭けて…この宴が無事に終わるよう、全力を尽くそう」
 誰もが撃退士として動ける準備をしている心遣いは、伝わっている。
 信頼を込めたラグナの眼差しは、若杉や焔にも向けられた。大事な友人達と共に、護るのだと。
 視線が合って、焔は笑う。今は、何も考えないでおこうとばかり。
 優しい時を、ただ皆で。



 リュカの目が真剣に何かを探すのに戒は思わず笑ってしまう。
「ふはは残念だな、お煙草は禁止となっておりますー!」
 言って全力逃亡の構え、だが。髪が茨に絡まって引っ張られる。
 躊躇いなく髪を諦める女をリュカが無言で制した。
「いや取れんし良いかな、て」
「あァ? 座れ」
 ベンチに布を敷いてやり――だが彼が座って、当たり前に膝に乗せた。
「この体勢の意味はあんのか…?てゆかまだですかそろそろしぬよ!?」
 抗議再び。だが、届いたことがあるだろうか。
 距離は近く、リュカは髪を弄んでいる。温度はやけに近くて、少し寒い気候に丁度良い優しさ。
「あー…誕生日、プレゼント、ありがと、な」
 ぽつん、と声が落ちた。膝に、座りながら。やけに安定した姿勢にも、思えてしまって。
「いつでも」
 歌うような声が返る。表情は見えない。
 まだ取れないと嘯く男の指先には結び目も枝も無い綺麗な髪。
 煙草は、要らない。


 肌寒さを感じたらカルムは迷わず恋人にマフラーを着せ掛け。
「お菓子をくれないといたずらしちゃうゾ」
 礼と共に腕にじゃれつかれ、少し考え顔。舌の上で飴を転がして。
「アッシュの悪戯なら喜んで受けて立つところだが…それじゃあ…」
 細い腰に手を寄せて。信頼する重みを腕に感じながら、軽く唇を重ねる。
 甘い薔薇の香りが、唇伝いで。
 ちゃんと甘いだろ? なんて笑う。
 そうして、辿り着いた東屋で真っ先に南瓜のクッキーを悪戯な彼の唇へ差し出して。
「大好きなあなたに、あたしから、甘い素敵なトリートを…」
「ん、…甘いな」
 彼女から差し出されるものなら、世界で一番甘くなる。。
 寄り添う彼等に訪れる老女を、カルムは呼び止める。
「少し付き合わないか? 魔法使いと夜のお茶会ってのもオツなもんだろ?」
 気安い誘いに腰を下ろして。
「ミセス? マダム?」
 どう呼ぼうか、と楽しげに選ぶ口調の彼に、懐かしげな老女の目が笑う。
「リズと呼んでおくれ? ラベンダーは主人の好きだった花でねえ」
 異国の血の混じる容貌の彼女は、己の本名を口に。
 そうして優しい会話は尽きず、いつまでも、いつまでも。
 遠くから――音楽が聴こえる。

 華やかな冒険心溢れるミュージック、奏でているのは勿論フリーだ。
 一臣の頼みで、即興の歌を乗せるのは宝探しのヒントの為。
 最初は演奏手だったが、加わった観月に誘われて、結局皆で宝探しを。
 茂みの中に、ゼリーの皿の裏側に。
 沢山のバッジを見つけてはしゃぐ。
「オーウ、見つけられません」
 敢えてそんな風に言うと、子供が手を引き一緒に探してくれる。
 小野の淡く光る腕輪にもきらりと反射する宝物。
 襟元に留めてやろうと一臣が身を屈めると、彼の胸と揃いの青い羽根が大事に服に着けられている。
 優しい、柔らかい笑いが零れた。
「あー、見つからへん。南瓜欲しいんやけど」
 真剣に探している少年一名。子供達に慰められながら、笑い合いながら。
 両手に集まる沢山のバッジを分ければ結局南瓜は手元に残らなかったが。
 後程ポケットにこっそり宝物が滑り込むのは魔術師の魔法で。
「お腹すきマシター! ディナーの時間デス!」
「おー、肉いいねえ」
「ケーキ食べようや!」
 折よく彼等の為に運ばれた新しい料理、目の前で切り分けられる豚の丸焼き。
 甘い甘いクリームのケーキ。


 明るく、賑やかに優しい夜はいつまでも。


依頼結果

依頼成功度:成功
MVP: ブレイブハート・若杉 英斗(ja4230)
 JOKER of JOKER・加倉 一臣(ja5823)
重体: −
面白かった!:10人

My Sweetie・
カルム・カーセス(ja0429)

大学部7年273組 男 ダアト
あんまんマイスター・
七種 戒(ja1267)

大学部3年1組 女 インフィルトレイター
ブレイブハート・
若杉 英斗(ja4230)

大学部4年4組 男 ディバインナイト
思い繋ぎし翠光の焔・
星杜 焔(ja5378)

卒業 男 ディバインナイト
JOKER of JOKER・
加倉 一臣(ja5823)

卒業 男 インフィルトレイター
撃退士・
オクァーリ=フリー(ja9631)

大学部1年159組 男 ディバインナイト