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マスター:青鳥
シナリオ形態:ショート
難易度:普通
参加人数:6人
サポート:4人
リプレイ完成日時:2012/06/28


みんなの思い出



オープニング

●夜に咲く華
 その店は、昼から夜に向けて営業している。
 大きなショーステージには華やかなライト。
 日替わりで行われるショウは歌からダンス、果てはマジックまで。
 客を楽しませ、自らの存在をアピールするためのもの。
 わらいさざめく人々の声、色鮮やかなカクテルたち。
 端正な面差しのスーツ姿の男が着飾った女性客の耳元に何かを囁くと、花が綻ぶように客は笑う。
 グラスを掲げ、乾杯。
 誰に?
 鮮やかで素敵な夜を彩る、男達に。

 だが、そのバックヤードでは深刻に眉を寄せる髭の男性がいる。
「店長、またスーツが切られています」
「店長、またボトルが割られています」
「店長、またセクハラされました」
「最後はいい。だが、……このままでは、お客様にばれるのも時間の問題だ」
 腕を組み、考える風情。華々しい店の裏側では、生き残りをかけたほかの店の嫌がらせが横行しているのだ。
「だが、常人は接客で精一杯。
 接客を捌きながら、嫌がらせを軽やかに解決できるようなスーパー従業員が要るだろうか?
 ……ああ、常人でなければいいのだ!」
 何かを思いついた店長はこうして、何処かに電話をするのであった。

●急募、イケメン
「求む、イケてるメンズ(男装女子も含みます)」
 そんな広告が薔薇のイラスト付きでひっそりと張り出されたことに気付いたものは何人いるか。
 更に広告の詳細を聞いてやろうというボランティア精神にあふれたものが何人いるかという、まあ、そういう話が今回の導入だった。

 待ち構えるのは斡旋所バイト、観月 朱星(jz0086)である。
「あの、クラブとかって行ったことありますか? あっ、部活動じゃない方です!」
 にこにこと嬉しげに語りだすのは以下の通り。
 綺麗なお兄さんやお酒を扱う、そこそこ大きなお店があるという。
 だが、最近不審な客が営業妨害を行っている。
 従業員として紛れ込んで、不審な人をそっとバックヤードまで連行してほしい。もちろん、他の客に気づかれることなく。
「つまりですね? お客様を接待しながら、撃退士的に不審者を大胆かつ繊細に排除して下さいませ。
 あの、お客様方は一日限りのスペシャルスタッフとして皆様を認識しております。
 いずれも目の肥えた方々ですので、きちんと接客もして下さいね?
 おろそかになってしまっては、お客様の目が要らないところまで見てしまいますものですから。
 依頼を受ける条件はただ一つ、イケメンに擬態できることです」
 ぴ、と指を立てて言った。
「男装女子だろうが心は女の子だろうが全く関係ありません。イロモノ枠? 上等です。
 イケメンの振りをした実は単なる非リアでも構いません。
 それはそれで売れます。
 ただ、擬態だけは完璧にしてくださいませ。
 この朱星、依頼に同行は致しませんが髪や諸々を弄るくらいはお手伝い致しましょう。
 もちろん、お洋服も貸し出しますわ」



リプレイ本文

●青薔薇デイ
 大々的に宣伝されていたのは店長の商魂たくましさというべきか。
 スポットライトで彼らはど派手に紹介される羽目になった。
「それでは皆様、本日の店員を紹介します。貴方のお席に若い薔薇の蕾を!」
 前振りと共に、まず井沢 美雁(ja1243)にライトが当たる。
「貴方を癒すのは愛らしく抱きしめたい子犬ではありませんか? ショタっこがお好きならこの子だ金華ー!」
お任せ源氏名は各人をイメージした薔薇の和名であるらしい。呼ばれた美雁が溌剌と手を振る。ロリポップのキャンディが揺れてかわいー!と歓声が飛んだところで次に。
 百々 清世(ja3082)が端正な面差しに愛想の良いウィンクを見せるサービス精神を発揮。
「勿論正統派美形も各種取り揃えております。顔良し愛想良し女受け良し! 夜の帝王清世!
 更にザ・綺麗系! 貴族的美形を間近で鑑賞できるのは青薔薇だけだ、銀月!
 イケメン属性にお洒落兄貴系まで付与しての友情出演は一臣! ワイルドアンドスタイリッシュー!」
 銀月こと星杜 焔(ja5378)は入店前に気合いを込めて髪をワックスで散らしたりスーツを着せられたりの、コンセプトはイケメン貴公子。
 伏し目がちに柔らかく笑う繊細な表情が堪らない。更に、サービスとばかり加倉 一臣(ja5823)が清世と焔の腕を抱え込むよう二人の間から顔を覗かせて。
 イケメンお花畑(薔薇大目)爆誕の瞬間である。
「絡むのはここだけだと思うな? お揃いの青薔薇! 耳元で優しく囁かれたい穏やか系男子翼と、ちょっと引っ込み思案な男の子、千紗!
 はたまたジャンルを変えて、こんな男に跪かれたいスマートクール、ファングに元気いっぱい、そしてほんわか優花ちゃん!」
 優花、と紹介されたのは木ノ宮 幸穂(ja4004)。小柄な少女は精一杯の男装をして、ファング・クラウド(ja7828)に寄り添う形。
ファングは涼しげに胸に手を当てての一礼を見せる。
 青柳 翼(ja4246)は福島 千紗(ja4110)を背に隠し柔らかく眼差しを緩め、千紗は彼の袖を掴み少し俯きがちに頭を下げる。二人して揃いのスーツに、胸元に差した青薔薇が目を惹く装いだ。
 バーカウンターへとライトが移り。
 雨宮 キラ(ja7600)が、髪を深く被った帽子に隠して伊達眼鏡の奥から笑みを零す。友人から貰った男物の眼鏡の縁に、無意識に少しだけ触れて。
「本日皆様のドリンクやデザートを担当しますキラ! 誠心誠意、真心を込めて作ってくれるのが華奢系美青年となればもうオーダーするしかない。
 そして、音響を担当しますのは紫雲。繊細かつ貴方の好みの曲を奏でます! ピアノが弾ける知的イケメンって素敵ですよね?」
 カーディス=キャットフィールド(ja7927)がアップライトのピアノに座り、挨拶代わりに鍵盤を叩く。
 誰もが聞き覚えのある簡単な旋律が、心地よく耳へと届き――。
 彼等に、こうして注目は集まっているのだった。


●接客開始
「いらっしゃいませ、青い薔薇へようこそ♪」
 朗々と出迎える翼に惹かれてか老女が彼と千紗を指名。
「孫が海外に行ってしまってねえ、貴方のような子達を見るのが大好きなの」
 おっとりとした語り口調の彼女は、二人の様子に目を細めて果物を注文する。
 どうやら喋るよりは彼等を構うことが楽しいようだ、と翼は悟ると穏やかに笑んだ侭、ゆっくりと言葉を返す。
「それは寂しいですね…。僕たちで、ちょっとでも話せるなら」
 翼の後ろに隠れている少女は、それでもたどたどしく受け答えをする。
 すぐに銀の皿に乗った果物が届くが――。
「そうだ、珍しい果物も今日は入ってるんですよ。そっちもお持ちしましょうか」
 翼の目が皿上の異物を捕らえる。千紗、と口だけで合図をすると弁えて彼女が皿を下げて、別の店員を呼ぶ。
「……マンゴー、とか…?」
 別の果物、と考えて俯き眉を顰めながらもぼそぼそ喋り、オーダーを通す千紗に、翼の手が頭に乗る。
 小さく柔らかい存在を傷つけてしまわないよう、優しく。
「ありがとう、千紗」
 それで彼女も、意識しないごく自然な笑みがふわりと解けて。
「えへへ、大好き…」
 穏やかな空間に、応対される老女の表情も緩みながら。ぽつり、ぽつりと彼等は言葉を暫く交わしていく。

 一方、インカムから連絡が届くのは雨宮に。
 先程届いた果物は彼女が作ったものだった。
 お客様に楽しんでもらう為に剥いた果物は皮のカットの具合や並べ方で芸術品の如く綺麗に仕上げていく。
「あら、綺麗ね。私もお願いできるかしら。リンゴはウサギに切って?」
「はい、お嬢様!」
 客が注文していくのに、作り物でない笑みを返す。
 いつもとは違う格好で颯爽と歩き、作るものに歓声を上げられる、彼女にとって楽しい職場でもあった。
 すらりとした男装の似合う体躯ながらも男性にしてはどうしても華奢な彼女が一心に果物に細工をしているのは、はたから見れば隙があるように見えるだろう。
 それで油断を誘うのが彼女の計算だった。
「どうかな〜?」
 材料を補充しに来た焔が、彼女にだけ聞こえる位置で会話を交わす。
「ううん、うちが見てる限りではなんにも。翼ちゃんの方で虫が入ってたってことだし、調理スタッフじゃないみたい」
「そうか〜。じゃあ、スタッフ数人借りても大丈夫…?」
 ドリンクや何やと受け持つ雨宮の様子を心配してか焔が首を傾げると、笑顔で雨宮は首を振る。
「大丈夫! うちにこっちは任せて。銀月ちゃんも頑張って、いってらっしゃい」
 注文に答えながらも、笑顔を絶やさずに彼女は見送る。焔提案のイメージドリンクも、売れ行きは好調だ。
「今のところは順調、か」
 遠目に友人の姿を捕えて、一人頷く。丁度ファングが接客を開始したところだ。
 おずおずと声をかけるOLに、整った笑みでファングはエスコートをしに向かう。
「はい、ありがとうございます、マドモアゼル」
 スマートな応対に女性の頬は紅い。膝をついて目線は低く見上げる形でメニューを差し出す。
「ご注文は如何いたしましょうか? 本日はキラが作るオリジナルカクテルがお勧めです」
「…じゃ、じゃあそれで!」
 迷いもなく頷いた女性を見遣り、丁度手の空いた幸穂へと、頼めるか、と短く囁く。
 給仕のトラブルを警戒してのことだ。
「もちろん!」
 弾むような声で幸穂が答えて、すれ違う一瞬眼差しが重なる。いつもとは違う姿で会う相手は何処か少し不思議で、どちらとも無く笑いが零れた。
 今のところ、客席で怪しい動きをしている人間はいない。――ならば、彼の出来ることは一つ。
 少なくともここにいる客を惹きつけ、騒ぎに気付かせないことだ。
 素早く判断して、彼は自分の持ち場へと意識を集中させる。


●警戒注意報
 異常なし。幸穂から聞いた美雁はうーん、と腕を組んで唸る。
「あたしこういう嫌がらせとかって嫌いー! ねちねちねちねちと……きっとストーカー予備軍なんだ、そうに違いない!」
「金華さーん、御指名でーす!」
 腹立たしげにしていた彼女は、しかしスイッチ切り替え。行こっか、と幸穂を誘いテーブルに向かう。
「初めまして! 宜しくね、お姉ちゃん!」
「ボク、優花って言います」
 子犬コーナーを見たことがあるだろうか。小さくて愛らしいものが、「貴方がだいすき!!」と全力で尻尾を振ってまとわりつく快感。
 それに限りなく近い楽園が此処にあった。
「やだもうこの子持って帰りたい…!!!」
 本音が駄々漏れる女子大生。きゃあきゃあとかしましい彼女達に少年(?)二人が肩を寄せて笑い合ったり、上目遣いで表情を窺ったり。
 しかし。
「ねーえ、ちょっと喧しいんじゃないの? 親の金ででかい面するんじゃないわよ」
 刺々しい声が、盛り上がる雰囲気に水を差す。おばさま軍団の一人が、嫌味たらしく言ってのけたのだ。
 彼女達はそこまで騒いでもおらず、悪質な絡みと言っていいだろう。しょげてしまう彼女の袖を、そっと掴んで美雁が引き止める。
「お姉ちゃん帰っちゃうの……? あっちいこ? そんな顔しないで、笑って帰って欲しいから。ね?」
 次第に絡む女は聞くに堪えない暴言になり、周りの気配が不穏なものになっていく。
 するり、と割り込むのは清世だ。
「お客様、お騒がせして申し訳ありません。あちらでおもてなしを――」
 世慣れた口調で場を収めに入る、その瞬間。微かな物音に幸穂が反応する。
 『女』は騒ぎを起こした隙に、テーブル上の料理へと何かを仕込んでいるのだ。この場で騒ぎを起こすわけにもいかない。彼女は素早く、皆へと伝達する。
「飲み物、温くなっちゃったね! 新しいの、作ってもらいに行こうよ!」
 美雁がショタキャラならではの強引さで幸穂と共に女子大生を引っ張っていき。
 清世も頷く。尻尾を出すなら――これからだ。
 なら、今は。
「あらあらあらあらかわいい子が入ったわねえええええ」
 野太いのに甲高い、という特徴的な声に清世は振り返る。筋骨隆々、短髪、ピチTとこの上ない感じのお客様だ。
 他の仲間達に寄ってく前に、と加倉と共にいち早く接客対応へと向かう。
「いらっしゃいませ、どうぞこちらへ」
 自然な調子で迎えると、早速太い腕が腰へと回される。
「新しい子? 名前は? 今晩どーうかしらあ?」
 遠慮のないスキンシップに、彼は笑みを崩さない。
「あいにく今晩は貴方の次に魅力的な子と予定が入っていて。……なー、おみたん」
 スマートに言い放った言葉が、最後だけ冗談めかして崩れ、加倉を振り返る。
 そしてさりげなく加倉を生贄に…違った、適材適所とばかり差し出す。
「おー、今日はデートなんだよなモモちゃん。――でも、残念ですね」
 貴方とデートし損ねた、とつらり続けて見せる。さりげなく伸びてきた掌が、遠慮なくあらぬところを触りに向かっても素知らぬ顔で。
「合格でしょうか?」
 首を傾げるように、小さなウィンク。
 ――不意に、男性が笑い出す。参った、ともいえる調子で。
「アンタたち、可愛くなくて可愛いわねえ。そういう礼儀正しい子、お姉さんだあい好き。――だから、いいこと教えてア・ゲ・ル♪」
 耳元に熱い息を吹きかけながら、彼等に何事か囁く――。 

 入り始めたトラブル情報に、人知れずカーディスは溜息を吐く。
「そんな事よりもお客様中心で在るべきでしょうに」
 夢を見せる場所で、無粋な真似をする連中にはどうしても呆れてしまう。だから、せめて彼は皆を楽しませることを。
 ピアノが連ねるナンバーは、心を解かせる柔らかなジャズ。軽やかな指先が鍵盤を叩くと、ほろほろと甘い音が毀れていく。ピアノの生演奏は評判もよく、リクエストが飛ぶことも多々。いやな顔一つせず、出来うる限り応えて。
 次第に、照明が薄く絞られていく。ステージの開始の合図に、ピアノを終えて彼もまた行動へと移った。


●決戦
「今宵限りのスペシャル料理。どうかごゆるりとお楽しみ下さい」
 いつもとは違うはきはきとした発声で、焔は皆をステージから見下ろす。照明は絞られており、暗い。
 虹色に彼の周囲が揺らめき、光る。
 アウルを纏った焔が、魚を捌き始める。優美な技術で芸術品か何かのように舟盛りを作っていく。
 更に傍らでは切り身を利用しての鍋料理の準備も整っており、雨宮と二人で調理部門を完全に請け負っている為、料理の被害は今のところ出ていない。
 今は彼の手元に、皆が集中している。
 ぼう、と薄緑の光が見えた。予め、機材方面に仕掛けて置いた蛍光塗料の罠に、引っかかったのだろう。
 点々と動く足跡は、ピアノの方へ。
 その先にはカーディスが回り込んでいる。
 潜行していた彼は、ぐい、と胸倉をつかんで裏口へと引きずり込む。やけに迫力のある薄い笑みを浮かべ。
「さあ、詳しいことは中でお伺いしましょうかね…?」
「こっちも! 食べ物を無駄にしちゃ駄目でしょ?」
 清世達から情報を得て、雨宮が捕まえたのも従業員だ。薄暗くなる時間を狙って、瓶に悪戯しに来たところを待ち伏せしての確保。
 ファング達にも手伝って貰って、手早く店員へと引き渡していく。
 捕り物劇はあくまで、裏方。
「お客様が笑ってくれるのが一番」
 何事も無いように帰って貰えるならそれに越したことは無い。――だが、まだステージは続いている。

 焔が事前に調べて得たのは、おば様達の周囲でトラブルが起こりやすい、ということ。
 現に今も、騒がしくするのは彼女らで、料理の間も黙ろうとしない。ふと思いついて焔は問う。
「何か、お好きなものをお作りしましょうか?」
 散々場を荒らした彼女達への優しい対応は予想外かしどろもどろに何人かが顔を見合わせ、黙り込んでしまう。
 あくまでも紳士的に接客する焔へと、暖かいものを食べたい、と誰かが口を開いた瞬間――。
 テーブルが大きく蹴られた!
「ふざけんなよ! 俺らのいうこと聞いてりゃいいんだよババア共が!!」
 近くの席で派手な男が声を張り上げ、すかさず背後に忍び寄った清世に口を塞がれる。ひっくり返りかけた机は、ドリンクを運ぶ雨宮が抑え。
 夜目に敏い加倉と幸穂も、既に入口と周辺を固めに向かっている。
「お嬢様達、でしょ?」
 カーディスがピアノへと戻り、喧騒を消す音楽を奏で始めたところで焔も何事も無かったかのように笑い。
「では、お嬢様方に天上の料理をお召し上がり頂きましょう」


●蒼薔薇の騎士達
「ライバル蹴落とすのは常套手段だけど……カッコ悪。実力じゃ勝てないって認めてるよーなもんじゃん」
 美雁が憤懣やるかたないと確保した男達を睨む。
 結局、他店のホストがスタッフに紛れ込みながら自分達に夢中な客を脅して妨害工作をさせていたということだった。
「でも、結局この店の方がいいって。良かったよ」
 翼がほっと息をついて笑う。接客を綿密に行っていたからこそ、少なくともついていた客に迷惑をかけず済んだのだから。
「お客さん達にも、喜んで貰えたしね」
 視線の先には、漸く接客につけた焔と清世が、解れた表情のおば様達と談笑しながら少し近い距離で何事か囁く耳打ちをしているのが見える。
 意味深に低く笑ったところで、端の方に座っている女性の集団が息を飲むのが見えた。
「……そこで一臣が一匙、銀月の作りたての熱いグラタンへと息を吹きかけて湯気を払い清世の薄い唇に差し出す。清世は驚いたように目を見張り、直ぐに解けるよう口を開き……」
 何か女子達の方から呪文めいた声が聞こえた。
「……深入りはしないでおこうか」
「うん…」
 しかし翼と千紗、美雁達も既に彼女らの『目の保養』とはなっているわけではあって。
「休憩終わり! 御指名入ってるよー!」
 店長の声が、賑やかに響く。
 はーい、と声をそろえての返事。
 青薔薇の夜は、まだ始まったばかり。
 一日限りのホスト達は、絶大なる人気を誇りながら。
 終わりの時間には青薔薇の騎士達、等と呼ばれることになるのをまだ、知らない。


依頼結果

依頼成功度:成功
MVP: 思い繋ぎし翠光の焔・星杜 焔(ja5378)
 二月といえば海・カーディス=キャットフィールド(ja7927)
重体: −
面白かった!:4人

蒼き薔薇の騎士・
井沢 美雁(ja1243)

大学部6年182組 女 ディバインナイト
オシャレでスマート・
百々 清世(ja3082)

大学部8年97組 男 インフィルトレイター
『力』を持つ者・
青柳 翼(ja4246)

大学部5年3組 男 鬼道忍軍
思い繋ぎし翠光の焔・
星杜 焔(ja5378)

卒業 男 ディバインナイト
撃退士・
雨宮 祈羅(ja7600)

卒業 女 ダアト
二月といえば海・
カーディス=キャットフィールド(ja7927)

卒業 男 鬼道忍軍