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マスター:天希そら
シナリオ形態:ショート
難易度:やや易
参加人数:6人
サポート:1人
リプレイ完成日時:2015/08/12


みんなの思い出



オープニング

●暑いし暑いし暑い
「暇だよー…」
「俺は暑い…」
「うん、知ってる。暑い」
 教室の机の上にべたりとくっついて向かい合わせに座る二人、藤堂奈緒と鈴鷹良は試験も終わったことでふ抜けている。それはもうふ抜けたい。だって試験勉強大変だったんだもん。
 でもね、何かやりたい。そんな気持ちでぐだぐだしている。


「あー、小学生すげーわー追いかけっこみたいなことしてるー」
「あっつー。よくやるわ…あ」


 そうだと言わんばかりに奈緒がガタっと音を鳴らして起き上がる。つられて起き上がりはしないが、顔だけを向ける良。
「うん?なんだよ」
「それだわ」
 忘れていたとでも言いたげに良の顔を茫然とした顔で見やる奈緒。そしてそれ以上にポカン状態の良。
「は?」
「そうよ、忘れていたのはそれよ」
 こいつ、何言ってんだ…?本気で良は思ったが、仕方がないから目線で話を促して…やる必要もなく奈緒は意気込んだ。


「童心に…還りましょう…!」


 とてつもなく真顔であった。それはもうキリッという効果音でもつきそうなくらい。但し、意味はわからない。
「はあああ!?」
 何言ってんだよ、お前!と続けて叫んだが、そんなものを奈緒は聞いちゃいない。一度思うとそれ以外は見えなくなる女なのだ、この藤堂奈緒という人間は。
「そうよ、それしかないわ!体を使って遊ぶのよ!そうとなったらこうしちゃいられないわ!あんた、子供の頃何して遊んでた!?」
「う、うん?」
「良いから!!」
 俄然、キラキラし始めた目を見て、あ、これもう止められんやつ…と思い、心の中でこうさーんと思いながら良は答えた。
「たすけおに」

●行動力だけはあるよな
 校内に突然の放送がかかる。それは学園全てに回路を繋がれており、誰もが聞こえていた。


「高等部2年の藤堂奈緒です!ちょっと皆でたすけおにしない!?遊ぶのよ!場所は高等部グラウンドよ!13時集合ね!年齢問わず!攻撃スキル以外は使用可能!ちょーっと派手に遊びましょ!!」


 少しばかり外の雰囲気が変わったのがわかる。それだけじゃない、近場でも「参加する?楽しそう!」だとか時には「ガキかよ…」と言いながらソワソワしている者がいた。
 これからまだ1時間以上は時間がある。これなら集まるでしょ!とよくわからない自信の奈緒にげんなりしながらも、たまにはまぁいっか。と思い、良が声をかけた。
「ところでお前、たすけおに知ってんのかよ…」
「知らない!!」
「なんでやろうと思ったんだよ!ルール知らねえのやろうとすんな!」
 クラスに戻りながら怒鳴っているとクラスの何人かが座ったばかりの奈緒の席へとやってきた。
「おーい、藤堂ー!オレらも混ぜろってんだー!」
「そうだそうだ!お前らだけ楽しそうじゃねえか!」
「うわー!峰岸に通山じゃなぁい!あんたらもやるよね!?ね!」
「あたぼーよ!」
 馬鹿ばっかりやる集団に、女子の奈緒が入っているのはおかしいのかもしれないが、いつもイベントがあると盛り上げ役に徹してくれている良い奴らである。
「それで?ルールもわかってねえんだろ?お前らに今から教えてやっから…」
「大丈夫だろ!やりゃ覚えるって!」
「それな!あ、俺なんだったら鬼やってもいいぜ!飛べるからな!あ、他にもやりてえって奴結構いたぜ!」
「峰岸、ほんと!?しかも鬼やってもらっていいの!?じゃあ集まらなかった時はお願いするわね!!」
「お前ら全員、俺の話を聞けよぉぉぉ!!」


リプレイ本文

●まずは集合と説明ですよね。

「とんでも面子が集まってるな〜」
 高等部グラウンド。
 現在、13時。
 グラウンドに入ってすぐの所にあるサッカーゴール付近に年齢問わず集まった、たすけおにの猛者9人。
 佐藤 としお(ja2489)は挨拶をしながらメンバーを見やる。
 と、奈緒が嬉しそうに声を上げた。


「集まってくれて有難う!そして集まってもらったのは言うまでもないわ!そうよ…、たすけおにをする為よ!!さぁ、やるわよー!」


「アホか」
 言いながら早速走り出そうとした奈緒を迷わず良が頭を引っ叩き、自分たちを囲うように集まったメンバーを見た。
「と、いう訳でだ。全員で9人な訳だが、今回俺は参加しない。よって、参加は8人になる。その代わりルールを守ってるかを審判することになるから、違反したいなら上手くやれよ。じゃないと後味悪いからな。んで、質問あるか?」
 良がサクッと説明すると、龍崎海(ja0565)が手を挙げ、良を見て質問を投げかける。


「スキルはありだけど、阻霊符系統以外の妨害道具はなしだよね?」


「あー…。どうする?奈緒」
「う、うーん、どうしてそう思った?龍崎さん」
 いきなり話題を振られた奈緒が、困り顔で龍崎を見た。すると龍崎は迷わず言いきってくれた。
「そうじゃないと、煙幕をゲーム中ずっと起こしているとかなりかねない」
「「あっ」」
 流石にそれはちょっと…、とげんなりした顔で奈緒は良を見た。
「そうだな。煙幕は無しの方向で。あと、武器は攻撃に使用しないなら一応良いけど、くれぐれも怪我はしないようにな」


「あぁ、あと、この暑さに1時間ぶっ続けだとマジで熱中症をおこす可能性があるから、30分くらい経ったら、10分くらい休憩を入れないか?」


 飲み物の入った袋を良に渡しながら、エイドリアン(jc0273)が声をかける。
「うっわ、わざわざ有難うございます!そうだな…俺の方で30分経ったら声かけるんで一旦休憩にすれば問題無い、か…?」
「そうしてくれると助かるよ。休憩後にまた目をつぶって10数えるくらい別にいいだろうし、まさかその隙に、捕まってる奴らを逃がすなんて無粋なことをする奴もいないだろうし」
 ねぇ?と言わんばかりにメンバーを見ると全員が頷いたのが見えた。
「じゃ、大よそ決まったことだし、鬼を決めたいと思いまーす!私は鬼よ!8人もいるし、鬼が3人でも大丈夫よね?ね?」
「そうだな。他にやりたいヤツはいるか?」


「私も参加しても良いかしらぁ?」


 奈緒の後ろ、グラウンドの入口側から笑い声でも聞こえそうなほど楽しそうな声が響く。思わず後ろを向くと、そこには一人の少女。
「少し遅れちゃったわぁ…。まだ大丈夫よねぇ?」
 にこりと笑みを浮かべて現れたのは黒百合(ja0422)で、奈緒は嬉しそうに「うん!!いいよ!!」と答えた。
 それを見ていた龍崎は小さく息を吐く。


(黒百合さんも参加かぁ。鬼側になったら単純な追いかけっこだと勝ち目はないな、さてどうしたものか)


 龍崎のその思いは見事にクリーンヒットした。
「私は鬼をやるわぁ♪」
 その一言で数人がざわついたのがわかる。つられて奈緒も身構えた。
 身なりは小さいが、違う。これは、本気を出さねばなるまい。
「俺も鬼をしたいんだが大丈夫か?」
 エイドリアンが声を上げ、嬉しそうに奈緒が頷き、他は逃げる方が楽しそうだと口を揃えた。
「じゃあ、この3人で鬼をやるわよー!作戦会議くらいしたいわよね。じゃあ、鬼はこっち、逃げる人はあっちね!声は聞いちゃだめよー?じゃあ会議開始ー!」


 人の話なんて全く聞かずに奈緒は鬼の三人を引き連れて移動していった。


●作戦を練るのです!

 とりあえずは自己紹介しようとなって、話を始めた。
「速さなら負けないから捕まえるのを優先したいわぁ。でも、捕獲後の指定場所、そこに結界の設置をしたいのだけれど、良いかしらぁ?」
「…怪我するなら嫌よ?」
「ちょーっとバステにかかるかもしれないだけよぉ…?」
 ちょっとも何も、バステはバステ。怪我の元。奈緒は冷や汗を流した。
「バステはちょっとなー。なーーっ」
「ん?攻撃スキルじゃないわよォ、これはあくまで通常スキルゥ…♪」


 あ、これ止められんやつ。奈緒は悟った。


「あ、私は普通に追いかけることになると思うわ…。でも大丈夫よね!楽しみましょ!」
「わかったわぁ。私の方は色々考えているから安心して良いですよぉ♪」
「俺は捕まった後の場所を守るつもりだ。守りも攻めも完璧だな!」
「そうね。あぁ、そうだわ、少し耳に入れておきたいことがあるわぁ。警戒されているようだし、ねぇ?」


 所変わって逆サイドの逃げる側。
 こちらも自己紹介を済ませ、黒百合という最速の鬼への対策を考えている真っ最中である。
「普通に考えて、黒百合さんと真っ向勝負とはならないよね」
「ならないです…」
 龍崎の言葉に間髪入れずに答えたのは雫(ja1894)で、そのまま言葉を続ける。
「私は最悪、髪芝居を使って鬼を拘束して逃げようかと思っています。それかダークハンドで転ばせてでも逃げます。…束縛系スキルで転ばせて怪我を負わしても攻撃スキル扱いには成らないですよね?」
「おー、やれやれ!どうせ見えなかったら気付きもしねえからな!だって藤堂だし!」
「そうだって、藤堂だし!」
 深く考えている小学生の雫と、何も考えていない同級生二人の差に、何故だか良は頭を抱えた。
「ま、奈緒が気付かないならいいだろ」
「あと、確認するが他人に、攻撃してはいけないのだな?」
「ん?」
 唐突に鷺谷 明(ja0776)がそう言ったものだから、良は一瞬動きが止まった。
 いや、怪我を…と思ったけれど、多分これはそういう意味じゃない気がする。
「もう一度言う。他人に、攻撃してはいけないのだな?」


「そうだな」


 良が時計を見てから奈緒に声をかける。話し合いの時間が少しばかり過ぎていた。
「奈緒、もういいか?時間過ぎてるぞ」
「あ、了解!じゃあ始めましょうか!そうそう、良、ちょっと変更有りなのよ、耳貸して!」
「ん?ふむ、おー…はぁ…まぁ、そうだな。わかった。俺から言うよ」
「んっ、ありがとー!」
 黒百合が急遽用事が出来たと抜け、代わりに友人の黒部百合が来たのだと変更が入った。
「黒百合に出てって言われたの。よろしくね?」
 そう言った黒部百合は少しだけ黒百合より背が高く、同級生と言われたら納得の見た目。髪は黒百合より短い。
「さて、始めるわよー!良、スタートコールお願いねー!」


「おう。それじゃ始めるぞ。鬼は目を瞑れよ。鬼は俺が10数えてからな。じゃあ、逃げる側行くぞ!3、2、1、スタート!!」


 こうして、全力全開の校庭遊戯が幕を開けた。


●校庭遊戯、始まります。
 始まりと同時に佐藤が素早く木の中へと潜り込み、一瞬でわからなくなり、雫は用具入れの屋根へと向かい、鷺谷は移動しながら容赦無く阻霊符を使用して、龍崎は距離を取りつつ木の陰へと隠れた。通山と峰岸は面白がってあえて鉄棒の近くに移動し、どっちが先に捕まるかに昼ごはんを賭けていたようだがそこは割愛。
 各々がグラウンドから姿を消した頃、10!という良の声が響く。
「わーっ見事に誰もいないね!?」
「仕方ないですね。かくれんぼみたいで楽しいからいいわ」
「確認したが、物質透過は使えないみたいだぞ」
 布槍が消えないことを確認して、3人は大きいグラウンドで散り散りになった。
 今回、捕まった者は正面から見て左側奥の鉄棒のある所に集まるようにしたので、誰か一人でも捕まり次第、エイドリアンが守りに入る予定である。


 逃げた誰もが「最初にどこへいく?」と疑問に思っていたし、自分の所に来ると思っている。
 そう、これは戦闘時とあまり変わらないのだ。ただ、戦わずに隠れてるだけで。現状。
「さて、行くわよ」
 黒部はそう呟くと、迷わず用具入れの方へと走る。あそこが一番隠れやすいから一人くらいは確実にいるだろうと考えたからだ。
 それを見た奈緒はあえて真っ直ぐ向かいのサッカーゴールの方へと走って行った。特に意味は無いが、見つかって逃げた時にまぁ、助けるくらいはできるかな、と考えてである。
 黒部とは逆方向へと向かったエイドリアンは真っ直ぐ行けばこのまま鉄棒になるな、と考えながら走っていた。そして気付いた。


―――いるな、これは。


 気配を殺すなんてことを一切考えられない通山と峰岸のコンビは鬼ならまだしも逃げる方はてんで向かない。
 静かにエイドリアンは布槍を動かした。木の茂みがカサっと音を立て、次の瞬間、ボッと音がして空へと何かが飛び出たのがわかる。
「飛んでも俺の前では無駄なんだけどな」
 エイドリアンも迷わず飛び上がり、開始早々空でのデッドヒートが始まった。


 黒部は空を見上げ、見えないように笑ってから用具入れの周りを探し始める。
 用具入れの上、木の茂みがぶつかって屋根が見えなくなっている所に雫はいた。
(気のせいなら良いのですが…狙われている気がします)
 必死に隠密で姿を隠し、空を含めて警戒していた。
 だが、同時に捕まる可能性があるとしたら黒部だろうと思ってもいる。
(このまま、見つからずに終わる事は無いでしょうが時間稼ぎにはなるはず)
 雫に緊張が走った。
 だが、黒部は数分ほど念入りに探しはしたが、屋根の方まで来ることはなく立ち去って行く。
「あら、いないのね…。目立つからいないのかしら」
(良かったです…)
 雫はいなくなったのを確認してから小さく息を吐いた。


 鷺谷は1人、奥のサッカーゴール付近、木には近寄らず、見えない程度にうろうろしていた。
 近くには鬼の中で一番の鈍足、奈緒が近寄ってきている。
 気付くのが早かったため、追いつけないだろうと走り始めた。
「あー!はっけええええん!!!」
 動き始めた鷺谷を見て、奈緒が叫ぶ。
 瞬間、横から黒い影がぶつかった。
「捕まえたぁ…!」
「何だと…!?」
 奈緒が見たのは黒部が横から抱き着くような形で抱き着いた姿。
「私、足が速いのよ…?」
 にこりと微笑んで指定箇所付近へと奈緒が請負い連れて行く。
「残念だったね〜」
「本当に速いな。わかってはいたが想像以上だったな」
 1人目として鉄棒付近に立つ鷺谷。
「よぉし、エイドリアンさん、頼んだよー!」
「頼まれた!」
 ここからは2人で捕まえ、1人がガードになった。


 そこから、通山が立て続けに黒部に捕まり、デッドヒートを空中でしていた峰岸は本家の力には及ばず、結局捕まってしまう。
 20分が過ぎた辺りで一瞬の隙をついた雫が一気に詰め寄り、トラップの位置からたまたまずれていたため、何事も無く解放した。


●後半戦、始まります。

 後半も10を数える所から始まり、全員がまた隠れるように逃げた。
 だが、鬼もまた学習はしている。
 そのため、悲しい程あっさりと、開始10分もしないで通山と峰岸が捕まり、残り4人になっている。


 隠れていた龍崎が黒部に見つかり、逃げた方向が運悪く奈緒のいる方だった。
「上に逃げるしかないみたいだね」
 ふわりと宙へと浮き、何とかその場を凌ぐ。
 急いで距離を取るため、翼を広げたまま移動し、切れる頃に着地する。
「ここまで来れば大丈夫かな?」
 と、背後からエイドリアンの布槍が龍崎の体を包む。
「俺を忘れてもらっては困るぜ」
「逃げ切れると思ったんだけどね」
 3人がかりにはなってしまったが、また1人捕まえることができ、鬼側は勢いに乗り始めていた。
 それでも、残り時間が10分を切り、前半も見つけられなかった雫と佐藤の存在に、3人は心なしか焦りが見え始める。
 後半、まだ見かけていない鷺谷の存在も気になっていた。
「上も、見てみようかしら…」
「じゃあ私、もう少し木の影とか見てみる!」
 黒部は前半でも一度見ていたが、用具入れの上を見上げ、試しに上ることにした。
「みぃつけた…!こんな所にいたのねぇ?」
「中に入るのは禁止でも屋根に登るのは禁止では有りませんからね」
 雫がそう言い、黒部が動こうとしたその時、足が動かなくなっていた。
 ひょいっと雫は下に降りて駆け出す。
「流石にそこで転ばせるのは危ないので、少しジッとしていて下さい」
 黒部が動けるようになった頃には雫は遠くに行ってしまっていた。


 残り時間が5分を切ったが、佐藤の姿が見えてこない。
 阻霊符を使った状態で見えていないのだから、物質透過は使っていないはずなのに。
 そして、鷺谷はあの後見つかったのだが、時折消えたり、また見つかったりだ。
 しかも何故か汗をかかない。
「羨ましい限りですーーー!」
「それは良かった、な」
 突如、地面がめくり上がり、奈緒は反動でぺたりと地面にお尻をつき、そのまま鷺谷はまた見えなくなった。
 残り時間、2分の時だった。


「見つけた、佐藤さん!!」
 時間が少なくなったため、助けに行こうと佐藤が姿を現す。
 奈緒が見つけたものの、追いつくことが出来ない。そして、奈緒の後ろからは黒部が見える。
「そんな簡単に捕まるわけにはいかないんだ」
 佐藤は少し距離を詰められながらも入り口側へと移動していく。
 2人を良いだけひきつけた所で素早く2人の間にストームを打ち込み、その姿を消した。
「あとは頼んだ、鷺谷さん」


「ふはは、見るがいい。これこそが人間にのみ許された奥義……!」


 捕まっているメンバーの所へ下から斜めに、奈緒の死角になるように突き進む鷺谷。
 静かに愛刀を突きつけ、体にめり込ませる。
 黒部と奈緒を存分に遠い所へ佐藤が引きつけていたため、速度が上がった鷺谷には追いつかない。
 そのまま結界も何もかも気にせず突っ込み、捕まっていたメンバーを解放した瞬間、叫んだ。


「大 逃 走 !」


 通り過ぎ様、小さく「限りなくアウトに近いセーフだなー」と良に言われたが、通り過ぎた時には怪我は治癒されていた。


「よし、ここまで!!全員解放により、逃げる側の大勝利!!」


 奈緒が、走りきって、悔しさと楽しかった気持ちとでけたけた笑う。
「うわーーー!負けたーーー!」
 悔しそうに奈緒が叫んだ。
 最後の決め手だった鷺谷が横に立ち、良にもらった飲み物を飲みながら言う。


「まあ勝負事は負けとかも全部ひっくるめて楽しめるようになれば一人前だよね」


 全くですねーー!と奈緒が答え、その後は全員で少し話をし、黒部百合の正体が黒百合だったことなどを話して盛り上がり、奈緒はとても有意義な時間を過ごした。


「また、一緒に遊ぼうね!!!」


依頼結果

依頼成功度:成功
MVP: 赫華Noir・黒百合(ja0422)
 紫水晶に魅入り魅入られし・鷺谷 明(ja0776)
重体: −
面白かった!:2人

赫華Noir・
黒百合(ja0422)

高等部3年21組 女 鬼道忍軍
歴戦勇士・
龍崎海(ja0565)

大学部9年1組 男 アストラルヴァンガード
紫水晶に魅入り魅入られし・
鷺谷 明(ja0776)

大学部5年116組 男 鬼道忍軍
歴戦の戦姫・
不破 雫(ja1894)

中等部2年1組 女 阿修羅
ラーメン王・
佐藤 としお(ja2489)

卒業 男 インフィルトレイター
撃退士・
エイドリアン(jc0273)

大学部3年294組 男 ディバインナイト