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マスター:秋空稔
シナリオ形態:イベント
難易度:普通
参加人数:25人
サポート:1人
リプレイ完成日時:2015/03/03


みんなの思い出



オープニング

「この温泉街はさびれてきている」
 厳しい顔でお話しているのは、温猫温泉もある町の町長さん。難しい顔と一緒に眉間にシワがいっぱいなのです。
 この町は温泉に来るお客さんで支えられているのですから、その温泉に人が来なくなると困ってしまうのです。
「だが、中でも唯一、あんたの宿だけは売り上げを伸ばしているんだ」
 そう言われているのは、皆さんが何度かお世話になった温猫温泉さん。ここだけは、他の温泉宿さんに比べてお客さんがいっぱい入っているのです。
「そうなのですか〜」
 温猫温泉の女将さんが柔らかい笑みを浮かべると、困った顔をしていた町長さんの顔にも、ちょっと柔らかくなります。
「それで、どうして客足が延びているのか教えて欲しいんだ」
「そうですね〜」
 そう言われて、小首を傾げる姿はなんだか猫さんっぽい。そして、少し考えた後、女将さんは一番分かりやすい方法を選ぶのでした。

「と、いう事で二泊ほどお泊まり下さい」
「うむ、わかった」
「論より証拠、百聞は一見にしかず……です」
「じゃが、何故一泊ではなく二泊なのだ?」
「ふふ、それは……」
「それは?」
「泊まってからのお楽しみです」
 そんな優しくて柔らかい言葉に男の人なら骨抜きになっちゃいそう。だけど町長さんは60歳になるおばちゃん。
「それならしょうがないな」
 という事で町長さんは温猫温泉に二泊するのでした。

「ご飯は普通なんじゃな」
 まずはご飯です。温猫温泉の料理は美味しいですが、特徴はありません。
「にぃ〜」
 そんな珍しいお客さんに「なんだろ〜」って雰囲気でちとせちゃん登場。
「ここに猫が来るのか」
 ご飯を食べながら温猫温泉の秘密を調べようと難しい顔をしていた町長さんですが、ちとせちゃんの登場に顔はちょとやんわり。
「にゃ〜」
「この子にご飯をあげてもいいんじゃな?」
「はい、大丈夫ですよ」
 温猫温泉のご飯は薄味で猫さんが食べても大丈夫な野菜を使っているので、猫さんが食べても大丈夫なのです。
「ほら、たべな」
「にゃ〜ん」
 町長さんがあげたご飯を美味しそうに食べるちとせちゃんに町長さんの眉間のシワが減っていきます。

「次は温泉か……」
 温泉は他の大浴場を売りにしている温泉宿に比べればむしろ狭い。それでも、毎日丁寧にお掃除しているから綺麗な温泉ですけどね。
「まあ、広ければいいってものでもないんじゃな」
 自分で入って感じるのは、足が伸ばせるような広さがあれば温泉は堪能出来るという事。
「そういえば、ゆっくり風呂に入るのも久しぶりかもしれんな」
 静かに呟く町長さん。
「みゃん」
「おや、ここにも猫が来るのか」
 ある意味一番の特徴である温泉が好きな猫さんたち。今日は茶色い毛並みのまろんちゃんがご一緒の様子。
「よしよし」
 一緒に温泉に入ると、あっというまに毛が濡れてしっとり猫さん。
「おお、こんなになるのか」
 濡れた猫さんは結構、びっくりな姿。そんな驚きにまた眉間のシワが減る町長さん。
「どうですか?」
「うむ、いいな」
 様子を見に来たのは女将見習いの阿佐ヶ谷優花さん。町長さんと顔見知りです。
「それで、ここはどうして猫と一緒に入れるんじゃ?」
 疑問に思っていた事を質問する町長さん。
「ここのお風呂も色々と工夫されているんですよ」
 細かくお答えします。一緒に入れるために、毛の処理用にお掃除の頻度を増やしたり、専用の排水口になっていたりと工夫があるのです。
「そうか……」
 そんな温泉宿の工夫に驚く町長さんなのでした。

「さて、今日はどうするかな……」
 次の日。予定は二泊だから今日一日はのんびりな日。
「それなら温泉街を歩いてみては?」
 女将さんが、少し意地悪な顔を隠してのご提案。
「そうじゃな」
 そして一日、ゆっくりと温泉街を歩いて……すごく色々と感じるのでした……。

「言いたい事は分かった」
「それは良かったです」
 一日歩いて感じたのは……特にする事が無いという事。他の有名な温泉街で例を上げるなら「湯もみ」や「温泉にまつわる博物館」など。後は訪れた有名人の記録があったりと見たり聞いたりと色々。
「後は食事にも特色が無い」
 よくある温泉饅頭に温泉卵。後は多少特徴のあるラーメン屋さんくらい。何故か繁盛しているラーメン屋さんがありましたが、それはちょっと別のお話。
「じゃが、あたしにはどうすればいいのか思いつかない」
 そして素直に出来ない事は出来ないと言う町長さん。そういうところってスゴいと思いますね。
「じゃあ、何か思いつきそうな人に遊びに来て貰って、ご意見を伺いましょう」
 そう言って、実は以前から考えていた案を実行するのでした。

「えっと、今回は大人数のモニターのお願いです」
 いつものようにちょっと表情の乏しい顔で説明をするのは荻窪優美さん。温猫温泉のある町の町長さんから直々の依頼なのです。
「モニターと言っても特にレポートを作成するとかはありません。そこは私の方で皆さんのご意見をまとめさせてもらって、作りますので猫さんと遊びたい方、温泉に入りたい方はよろしくお願いします」
 という事で、参加者募集なのでした。


リプレイ本文


 ここは温猫温泉。今日は普段よりも多くのお客さん……じゃないですね。この温猫温泉がある温泉街に活気を取り戻すためのお手伝いをするために、皆さん集まってくれました。
「今日は皆さんよろしくお願いします」
「分からない事があったら私か優美さんに聞いて下さいね」
 ちょっと人数が多いので荻窪優美(jz0273)さんと女将見習いの阿佐ヶ谷さんの簡単な挨拶だけで、すぐに皆さん猫さんとご挨拶したりと自由行動なのです。
「荻窪さ〜ん」
 手をぶんぶん振って挨拶するのは神谷 愛莉(jb5345)さん。
「えへへへ、今日はお兄ちゃんと一緒なんです〜」
 にこにこ素敵な笑顔の愛莉さん。
「はじめまして、荻窪優美です。いつも愛莉さんにお世話になってます」
「色々話は聞いています。今日はよろしくお願いします」
 一緒に来ている愛莉さんのお兄さんの神谷 託人(jb5589)さんにご挨拶。
「明日夢さんもお久しぶりです」
「お久しぶりです」
 そして愛莉さんの幼馴染の礼野 明日夢(jb5590)さんにもご挨拶。さらに以前に別の依頼でご一緒した礼野 智美(ja3600)も一緒なのです。
 こんな感じで今回は大人数のお誘いという事で恋人さん同士の参加だったりお友達を誘っての参加だったりするのです。
「本日はよろしくお願いします」
「こちらこそお願いします」
 その隣で以前にもお手伝いしてくれた月乃宮 恋音(jb1221)さんも女将見習いの阿佐ヶ谷さんにご挨拶。今日来てくれた人の中には以前に温猫温泉がぴんちのときにお手伝いに来てくれた人がいます。恋音さんも愛莉さんも他にも明日夢さんも他にもいる皆さんも、そんなお手伝いさんたちなのです。
「にゃん〜」
 そんな恋音さんの足下に鼻をくんくんさせながら顔を出したのはミミちゃん。以前に恋音さんがお手伝いしに来たときに一緒だった子で「なんだか覚えがあるにおい……」って雰囲気でしょうか。はっきりと覚えているかどうかはちょっと微妙ですけど、それでも恋音さんの側でちょこんとお座りです。
「……一緒にいきますかぁ?」
 そんなミミちゃんにそっと手を差し出すと恋音さんの指をぺろぺろ。そして顔をくにくにとするのでした。

「可愛らしい猫さん達だわねぇ……」
 そんな側ではお出迎えの猫さんたちに笑顔を見せているのは黒百合(ja0422)さん。
 そんな黒百合さんに興味津々な顔なのはヤヤちゃん。今日はお膝に乗るよりも一緒に遊びたいって雰囲気のようです。
「にゃんこにゃんこ、させてもらえるかしらァ♪」
「みゃん!」
 早速黒百合さんがヤヤちゃんに触れると嬉しそうに足に体をすり寄せて歓迎のご挨拶。
「ヤヤちゃんが一緒にいきたい様子ですね」
 そんなヤヤちゃんの仕草を説明してくれる優美さん。
「そうか。私は温泉街を巡るが一緒に来るか?」
「みゃん!」
 実は温猫温泉の猫さんたちはお散歩がブームだったりします。なので、黒百合さんはヤヤちゃんと一緒に温泉巡りに出発するのでした。

「……猫さんが、たくさん……」
 出迎えてくれた温猫温泉の猫さんたちを見ていると自然と顔がほころぶ北條 茉祐子(jb9584)さん。
(でも、猫さんは接待する生き物じゃないから)
 そんな事を考えている茉祐子さんですが、その考えは大正解。本当はお迎えに来ているのではなく、一緒に遊んでくれる人が来たから、遊んで欲しくて来ているだけなのです。
「久しぶりだね、元気だったかい?」
「みゃん!」
 そんな隣ではルティス・バルト(jb7567)さんが優美さんと阿佐ヶ谷さんに挨拶した後にアユムちゃんにもご挨拶。アユムちゃんはお散歩大好きな猫さん。
「あ……」
 そんな茉祐子さんの視線がアユムちゃんに注がれているのに気が付いたルティスさん。
「アユムちゃんをご指名かな」
 自然な仕草でアユムちゃんの興味を茉祐子さんへパスです。
「みゃん?」
 ルティスさんのパスにアユムちゃんはリードをくわえて茉祐子さんの下へ。
「今日は茉祐子さんとご一緒したいようですよ」
「あ、ありがとうございます」
 という訳で茉祐子さんはアユムちゃんとお散歩に出発するのでした。

「真っ黒の子っていますでしょうか?」
 そんな様子を見ていた紅華院麗菜(ja1132)さんが優美さんにご一緒したい猫さんの相談なのです。
「ちょっと待って下さい」
 そしてしばらくしてから優美さんが連れてきたのは真っ黒でとても小さな子。子猫ではなく立派な大人の猫さん。
「この子はココちゃんです」
 ちょっとおすましな雰囲気。ですが、何となく麗菜さんとは気が合いそう。
「一緒に来るかい?」
「みゃ」
 ちょっと短めのお返事ですけど、しっかりと麗菜さんの足下へ。
「みゃん!」
 そんなお話をしていると、顔を出した……と思ったらひっこんじゃったのは、たぶんコヒメちゃん。以前にリラローズ(jb3861)さんがお世話してあげた猫さん。
「覚えててくれたのかな?」
「どうでしょうか?」
 コヒメちゃんの雰囲気は「みたことある……かも?」って感じですけど難しい処ですね。
「また逢えて嬉しいです……♪」
 久しぶりにコヒメちゃんに会って嬉しそうなリラローズさんの笑顔にちょこちょこと近寄って足にすりすり。
「君がリラの仲良し猫、コヒメちゃんかい?」
 新柴 櫂也(jb3860)さんが挨拶しようとすると、するっとリラローズさんに隠れてしまうのは、人見知りなのでしょうか? それともリラローズさんに甘えたいのかな?


 そんなコヒメちゃんとココちゃんを連れて櫂也さん、リラローズさん、麗菜さんは喫茶店トリプルベルへ。
「何でも好きなの頼んでいいよ、奢るよ」
 櫂也さんの気前のいい言葉にリラローズさんはケーキを麗菜さんはパフェ、そして櫂也さんはイチゴパフェを注文します。
「ん、俺のちょっと食べるか?」
「しば兄様、私のケーキも一口いかが?」
 二人は「あ〜ん」とスプーンを差しだしラブラブなのです。そんな二人のお膝の上でコヒメちゃんはスプーンの行き先に興味津々。
「コヒメちゃんも食べる?」
「みゃん!」
 コヒメちゃんは人の手からご飯食べるのが大好きな子。猫さん用スプーンで生クリームを差し出すときに、思い出します。
「そういえば以前は……」
 スプーンですくった生クリームを手に乗せてコヒメちゃんに近づけるとぺろぺろと美味しそうに食べます。
「ふふ、以前にもこうやって食べさせましたよね」
「そうなんだ」
 コヒメちゃんは人の手から食べさせてもらうのが大好きな甘えん坊さんなのです。
 その隣では……。
「ココちゃんも食べますか?」
「みゃ」
 麗菜さんがお膝の上のココちゃんにも一口のお裾分け。それを優雅に舐めています。
 そんな麗菜さんとココちゃんは櫂也さんとリラローズさんに負けないくらいのラブラブオーラなのでした。

「今日はカイと一緒に旅行だね」
「そうだね文歌」
 一目で分かる恋人同士の水無瀬 快晴(jb0745)さんと川澄文歌(jb7507)さん。そんな快晴さんに抱っこされているのは快晴さんの飼い猫のティアラちゃん。
「可愛い喫茶店だね」
 二人が見つめるのは『喫茶店トリプルベル』です。
「ティアラ、一緒に遊べるらしいぞ」
 抱っこしているティアラちゃんを看板猫さんのアベルちゃんに近づけるとアベルちゃんは鼻をくんくんさせて『なんだろう?』な雰囲気。
「ほら、ティアラも挨拶して」
「みゃん!」
 快晴さんに言われてティアラちゃんも挨拶。そして快晴さんの腕から降りるとアベルちゃんととてとておいかけっこで遊び始めます。
「ふふ、可愛いね」
「そう、だね」
 楽しそうなティアラちゃんとアベルちゃんを眺めながら快晴さんは珈琲、文歌さんはパフェを注文です。
「はい、カイ、あ〜んして♪」
「……」
 自然と差し出される文歌さんのスプーンに少し照れる快晴さん。そんな快晴さんの背中を押すようにティアラちゃんとアベルちゃんが足下でぐりぐり。
「ん……美味しい、ねぇ」
 パクっと一口。それは普通のパフェでもひと味追加の素敵なパフェ。そのひと味はもちろん文歌さんの愛情なのです。
「猫ちゃん達にも食べられるものってありますか?」
「じゃあ、これをどうぞ」
 そんな文歌さんのお願いに出されたのは小皿に入ったヨーグルト。
「ありがとうございます」
 そんなヨーグルトをティアラちゃんに差し出すと、すぐにぺろぺろと美味しそう。そんなティアラちゃんを見てアベルちゃんも一緒に食べようと顔を近づけます。
「ふふ、本当にすぐに仲良しさんですね」
「そうだね。それなら猫と一緒に遊べる野外施設があればもっといいな」
「野外施設ですか……それも面白いですね」
 店員さんも快晴さんの意見に興味がある様子なのでした。

「アユムさん、アユムさんのお勧めの景色はどこですか?」
「みゃん!」
 アユムちゃんと散歩しながら、ふと声をかける茉祐子さん。そんな声に鳴いてお返事するアユムちゃん。そのお答えは「この街はみんなお勧めにゃん!」って言ってるような気がします。そしてちょっと感じるのは街全体にちょっと緑が少ない雰囲気。
「綺麗な植物とかあるといいですね」
 温泉街から外へ出ると山が森が広がっている場所だから、ここに住んでいる人にとっては不要と感じているのかもしれません。そんな茉祐子さんの外から遊びに来た人の目線ってとっても必要なのですよね。
「あ、あの人綺麗ですね」
 アユムちゃんとお話しながら歩いていると、浴衣でしょうか温泉街にとけ込むように和装で歩く人。
「季節が冬でなければ気軽に和装を楽しむなんて出来るんですけど」
 まだまだ肌寒い季節。浴衣の人も少し寒そうなのでした。

 そんな肌寒い季節に食べたいラーメン。お店の外からも暖かそうな雰囲気が漂う『温泉ラーメンぽかぽか』。
 そんなお店を訪れたのはラファル A ユーティライネン(jb4620)さんと川内 日菜子(jb7813)さん。
「私は温泉ラーメン」
「激辛ラーメン一つ」
「え? 激辛ラーメンなんてあるの?」
 驚く日菜子さんですが、手作りメニューの端っこに小さく書いてありました。それを見つけたラファルさんは、ぶっきらぼうながらもちょっと嬉しそう。
「ああ。そういうお客さんもいるからね。ちょっと時間かかるけどいいよね」
「ああ、いいぜ」
 ここの店主さんは壮齢な老夫婦。奥さんが手際良く唐辛子を細かくして、旦那さんが油で炒めています。早速香ばしい香りと少し辛そうな香りが漂っています。
 そして出来上がった激辛ラーメンは……思った以上に普通っぽい。
「うまそうじゃん。いただきます」
「いただきます」
 二人仲良くラーメンを美味しくいただきます。
「ねえ、一口ちょうだいよ」
「やだよ、自分のがあんじゃん」
 ラファルさんが舌鼓を打ちながら食べる激辛ラーメンですが、それを見て一口欲しくなるのは自然ですよね。
「ほ、ほら、私の一口あげるからね、あーん」
 相棒で恋人である日菜子さんにそこまでされては仕方ありません。
「ほらよ」
「うんっ」
 そしてラファルさんからも一口……ですが、その一口が日菜子さんの口の中で大暴れなのです。
「な、なかなかだな」
 ですが、気丈に振る舞う日菜子さんなのでした。
「でも、猫がいるようなお店なのに激辛ラーメンなんてあるのですね」
「ああ、以前に一度だけ頼まれてな……」
 噂通り「温泉ラーメンぽかぽか」はお客さんに色々親切なお店のようですね。

「温泉ラーメンが温泉を使っているなら、効能とかも一緒にアピールしてみたらどうだ?」
 入れ違いで「ぽかぽか」に顔を出した千葉 真一(ja0070)さん。ジェリーちゃんも一緒です。一緒にラーメンを食べながら店主さんと色々お話をしています。
「そうじゃなぁ」
 少し悩みながらも色々と言って貰えるのは嬉しそう。
「みゃ?」
「にゃ!」
 そんな話をする真一さんの足下では猫さん用ラーメンをジェリーちゃんが食べています。この猫さんラーメンは食べやすいように汁は少な目、麺は短め。そして出汁取り用に使った後の鶏肉多めのラーメンなのです。もちろん猫舌でも大丈夫なようにぬるめです。
「そうだな、ちょうどいい。これも食べてみてくれんか?」
「ああ、いいぜ」
 店主さんと真一さんは試食したりと色々と楽しそうな様子なのでした。

 お宿で猫さんといっぱい遊んでからの出発した愛莉さん、明日夢さん、託人さんそして、引率係りのような智美さん。
「猫好きなの。他のお宿も猫と入れるといいんだけどなぁ」
 猫好きの愛莉さんらしいご意見ですね。
「でも、犬やその他の動物が好きな人だっているんだから」
 愛莉さんのご意見は分かりますけど、冷静な意見も一緒に出してくれる明日夢さん。
「確かにそうかも」
 そんな話をしている二人の後ろでは託人さんと智美さんが色々と細かく考えている様子。
「……確かに動物と一緒なのは癒されますけど……」
 お客さんは様々です。今回ご意見を下さる皆さんの中でも猫さんに興味が無いけど、お付き合いでご一緒しているラファルさんのような方もいらっしゃいますからね。
「猫さんが来れない場所もあるようだよ」
 温泉街を歩いていると「猫さんの立ち入りはご遠慮下さい」の表示を見つけました。
 温猫温泉の宿中でも猫さん立ち入り禁止な場所もありますし、こんな風に温泉街にも猫さん禁止の表示はあります。衛生的な問題もありますし、猫さんが苦手な人もいますからね。
「思ったよりも静かなんだね」
 託人さんはもっと賑やかな雰囲気を想像していたようなのですが、ここは他の温泉街と比べるとかなり静かです……いいえ、ちょっと厳しい言い方をするなら活気が無いのです。それは働いている人の活気が無いというよりは、単純にお客さんの数が少ないのが原因でしょう。
 ある意味、静かに温泉を楽しむなら悪くない場所なのかもしれませんね。
(様々な家族層に対するニーズに答える為には……町全体で一つの共同体として活動する方が良いのだろうし……)
 そんな皆の声を聞きながら色々と考えている智美さん。
「そういえば、本来の効能って、何なのでしょうか?」
「ほら、ここに書いてあるよ」
 託人さんの質問に愛莉さんが見つけた効能の書いてある看板。そこには、神経痛、筋肉痛……などなど、よくある温泉での効能が色々と書いてあります。ただ、残念ながら有名な温泉のような高濃度天然温泉と比べると効能は劣るようです。
「温泉としての特徴は無いのですね」
 最近は都会にも温泉はありますからね。その点で活性化出来る時代は終わったのかもしれませんね。

 そんな四人とすれちがったのは街の色々な場所を回っているオリガ・メルツァロヴァ(jb7706)さん。
「本当に色々な場所に猫がいるのね」
 オリガさんは温泉街を真面目に調査しながら歩いています。
 最初に説明のあったラーメン屋さんや喫茶店以外にもここのお土産屋さんに看板猫さんがいます。名前はとうふ君。豆腐のように白い毛並みの子です。
「このとうふ君は、元々は温猫温泉さんの猫さんだったのですよ」
 お土産屋さんの看板猫さんは、温猫温泉で色々お勉強してからの看板猫さんへお引っ越しした子だったのです。
「ここは……猫好きには夢のような場所なのね」
「そうかもしれませんね」
「色々な場所にいる猫を巡るように観光したら楽しいかもしれないわね」
「それいいですね。もし、やるなら私のお土産屋も協力しますよ」
 そんな風にお土産屋さんのお姉さんとお話しながら、一緒にとうふ君をもふもふするオリガさんなのでした。

「今まであまり出歩かなかったですし、今回はにゃんこ達とお散歩一杯するですよー」
 影山・狐雀(jb2742)さんはほたる君と一緒にお散歩中です。そんな狐雀さんが和菓子屋の老舗、泉庵の前を通りかかります。
「もしかして温猫温泉に泊まっている方ですか?」
「は、はい」
 猫さんと一緒だから一目で分かります。
「ここなら猫さんも大丈夫なのですよ」
 どうやら町長さんから話を聞いて、今日だけ猫さんOKスペースを用意したようです。そこでは先客で凪澤 小紅(ja0266)さんが職人さんとお話していました。
「ここには猫が目的の客が多い。だから、こんなのはどうだろう?」
 小紅さんは用意していた物を取り出しましす。それは、猫さんの形のお饅頭。
「ほほ、これは可愛いね」
 そんな小紅さんが作った和菓子を見て楽しそうに笑う店主さん。
「人気猫の顔を再現すれば、買う客は確実にいると思われるぞ」
「そうか……写真はあるか?」
「はい、これでいいですか?」
 一緒にいた狐雀さんがほたる君の写真を撮って見せてくれました。
「ちょっと待っててくれ」
 職人さんはちょっと厨房へ。そしてすぐに戻ってきて見せてくれたのは、写真そっくりの和菓子。
「こんなに簡単に作れるのか?」
「修行中ですけどね」
 これだけ作れても修行中というのは、職人さんとしての素敵なお答え。
「ただ、即興ですからね。これは食べて下さいね」
 流石にいきなり売り物に出来ないという事で小紅さんと狐雀さんと……今ちょうど来店した恋音さんへのプレゼント。
「可愛いですねぇ〜」
 食べるのがもったいないほどの出来に感動する恋音さんなのです。
「猫型のお菓子か……」
「親方!」
 そんな職人さんとお話していると、ゆっくり顔を出したのはどうやら親方さん。そう言いながら視線は時々足下のミミちゃんやほたる君へ。もしかして……猫さん苦手なのかな?
「実はワシは猫が苦手でな……」
 やっぱりそうなのです。親方さんは猫さんが苦手の様子。
「そう、あれは子供の頃じゃった……」
 そして昔話を始めてしまう親方さん。それを見て、職人さんが軽く頭を下げて新しいお茶と追加のお菓子を持ってきてくれました。どうやらなが〜いお話になりそうでした。

「そんな事があったのですね」
 親方さんの長い話が終わったのですが、それは創作も加えた楽しいお話。その中のエピソードの一つで、親方さんは紙芝居をして見てくれた子供に飴だけじゃなくて和菓子も売っていたという事があったそうです。
 なので、お話はともて面白く、飽きる事は無かったですけど美味しいお茶とお菓子のおかげで少しお腹が膨れてしまいました。
 それで長くなってしまいましたけど、猫さんが苦手になった理由は良くある事。子供の頃に猫さんにひっかかれて怪我をして、そしてその傷が悪くなっちゃって熱を出しちゃったというお話。
「ひっかいちゃうの?」
 足下でのんびりしていたほたる君に聞くと「うん、嫌な事されたらひっかくよ」……っては言ってないですけど、なんとなくそんな雰囲気。それはともかく、猫さんだって嫌な事されたら手や爪が出ちゃうのです。
「そ、それなら簡単……ではないでしょうか?」
 少しおどおどだけどはっきりと言う恋音さん。
「簡単なのかい?」
 おどおどだけどしっかりとした説明。もう子供じゃないんだから、猫さんが嫌がらない触り方を覚えればいい。
「そうだな、簡単だ」
 小紅さんもはっきりと言う。という事で猫さんが嫌がる事と楽しく遊ぶ方法を教わる親方さんなのでした。


 さてさて、お宿でのんびりしているのは青柳 翼(ja4246)さん。温猫温泉のお宿の中は結構広く、歩いているとすぐに猫さんたちに出会うのです。隙間から現れたのは茶色い毛並みの猫さん。
「にゃんこパラダイスですにゃ〜♪」
 茶色い毛並みの猫さんに笑顔で接近、そして優しくソフトに猫さんに触れます。
「みゃ〜ん」
 そんな翼さんの優しくソフトなタッチにご機嫌な猫さん。よく見ると青リボンの首輪にまろんちゃんの名前が。
「みゃんっ」
 翼さんのなでなででご機嫌なまろんちゃん。くるっと回転すると、白いお腹を見せてくれます。そして、もっとなでなでのおねだりなのです。
「よ〜し、いっぱいモフってあげるね」
「みゃ〜ん」
 翼さんにいっぱい、い〜っぱいモフモフされてご機嫌なまろんちゃん。だけど、途中でクルっと向きを変えて急なお帰り。
「じゃぁね〜」
 猫さんらしい気まぐれですが、そこは猫さんのご機嫌に合わせてくれる翼さんなのでした。

 他にもお散歩から戻ってお部屋でのんびりしている人たちがいますね。橘 優希(jb0497)さん、ウェル・ウィアードテイル(jb7094)さんと或瀬院 由真(ja1687)さんは一緒にムツキちゃんとのんびり。日当たりの良い場所にお布団、敷いてごろごろとひなたぼっこなのです。
「温泉宿でマンチカンと戯れる事が出来るだなんて、最高です」
「みにゃぁ〜」
 ごろごろしながらムツキちゃんをもふもふなでなで。
「きゅあーきゅあー」
 由真さんがムツキちゃんをもふもふしているのに対抗(?)なのでしょうか? ウェルさんも可愛らしいあくびです。
「ふわぁ〜」
 そんなウェルさんのアクビがうつったのか由真さんも可愛いあくび。
「みゃぁぁ〜ぅ」
 そんなあくびはムツキちゃんにまで移ったのか、一緒に口をおっきく開けてのあくびです。
「はふぅ……」
 そんな可愛いあくびを見て、ぼんやりまったり由真さん。
「由真さんまで猫になっているみたいで可愛いね」
 そんな由真さんとムツキちゃんの頭を一緒になでなで優希さん。
「きゅあーきゅぁ〜」
 そんななでなでを見てウェルさんも一緒になでなでして欲しい様子で猫さんのようにアピールでしょうか?
「じゃあこっちね」
 そんなウェルさんには柔らかふかふか枕をころころ。
「きゅぁん!」
 それを猫さんのようにぎゅってすると、今度はムツキちゃんがふかふか枕さんに「たしゅっ」とだっしゅです。
 そんな中でも優希さんは由真さんの頭を優しくなでなで。
「ふふーん、私もねこー……はっ!」
 優希さんになでなでされて、猫さんな由真さんでしたが、それで何かを閃いた様子。
「日当たりの良い施設にお布団を敷き、猫と一緒にお昼寝出来る施設があれば人気でそう?」
「そうだね。漫画喫茶みたいにのんびり出来るような場所だといいかもね」
「旅で疲れた時の小休止に良さそう……です……」
 そんなお話をする皆さんにぽかぽか日差しが差し込んで、お布団も一緒にぽかぽか。そんな場所でごろ〜んなので、ゆっくりとまぶたがおも〜くなってきて、気が付くと皆さん夢の中なのでした。

「一緒にお風呂入りましょうね」
「みゃ〜」
 恋音さんはミミちゃんと一緒に温泉でまったりな様子。ミミちゃんを手桶に入れて少しぬるめのお湯を入れて洗ってあげると嬉しそう。他の猫さんはお風呂が嫌いな子が多いですけど、ここの猫さんは一緒に温泉に入れます。
「それが一番いいところですよね〜」
「みゃん!」
 恋音さんの言葉にお返事するミミちゃんなのでした。

「ポン太君〜」
「ぶにゃぁ〜」
 Kamil(jb8698)さんとヴァルヌス・ノーチェ(jc0590)さんたちも宿でのんびり猫さんと遊んでいます。一緒に遊んでいるのはふっさふさのポン太君と、ヴァルヌスさんのお膝の上でのんびりしてるアオイ君。アオイ君はかな〜りおっきな猫さんでトレードマークは青い甚平。大きいアオイ君をお膝に乗せて重くないのかな?
「いきましたよ〜」
「みにゃぁ〜」
 Kamilさんが投げるカラフルボールを元気良くおっかけてころころ。捕まえようとして鼻でつんつんして、またコロコロ。
「ふふ、可愛い」
 そんなポン太君の可愛らしい仕草に笑顔のKamilさん。そんなKamilさんを見ながらヴァルヌスさんはゆったりボンヤリ。
「どうしたのですか?」
 そんなぼんやりヴァルヌスさんにKamilさんがカラーボールを投げるとアオイ君とポン太君がごっつんこ。だけどアオイ君はおひげをぴくぴく振るわせるだけで微動だにしないのです。
「ん? ……ああ、なにか貢献できないかなと考えててね」
 そんな風に考え事をしながらも、空のティッシュ箱をそっと置きます。そんな空箱にKamilさんがカラーボールをコロコロと投げると……。
「ぶにゃ!」
 楽しそうな仕掛けにポン太君、頭からティッシュ箱にずぼっ〜します。そんなシーンをKamilさんがカメラでぱしゃり、ナイスタイミングです。
「はわぁ?」
 だけど、その「ぱしゃり」は二つ響きます。もう一つはヴァルヌスさんのカメラ。
「はわわわ!」
 写真を撮られて慌てるKamilさん。
「いや、猫をね、撮ったんだよ?」
 そんな見え見えな嘘ですけど、しょうがないですよね。ポン太君と遊ぶKamilさんがと〜っても素敵な笑顔をしていたのですからね。
「はふ?」
 はわわだったKamilさんだけど、気が付くとポン太君がブラシをくわえておねだりです。
「手慣れましたので、スムーズですよ……♪」
「上手だね」
「ぶにゃぁ〜」
 Kamilさんにブラッシングされて幸せそうなポン太君でした。

「シズナちゃんはいるかな?」
 温泉ラーメンぽかぽかから戻ってきた真一さん。以前にご一緒した休憩猫さんシズナちゃんを探しています。
「いたいた」
 今日もシズナちゃんは休憩部屋。ここは猫さんが静かにゆっくり休憩する場所。なので、本当は従業員さんしか入っちゃ駄目な場所ですけど、以前にお世話した真一さんなら大丈夫なのです。
「みゃ〜」
 シズナちゃんは以前とおんなじ雰囲気でくつろぎもーど。
「元気だったか?」
「みゃ〜」
 真一さんが軽く挨拶するとのんびりなお答え。休憩部屋だからとすぐに出ていこうとする真一さんにシズナちゃんは両手を添えて「いっちゃやだ〜」のポーズ。
「しょうがないな」
 なので、ちょっとここでゆっくりとお相手してあげる真一さん。
「おや、先客か?」
 様子を見に来たのは真一さんだけじゃありませんでした。
「ご一緒していいか?」
「いいぜ」
 顔を出したのは小紅さん。だけど猫さんに触れる訳でもなくのんびり。だけど、一緒にいるシズナちゃんはとても幸せそうなあくびをするのでした。

 のんびりしているのは猫さんだけじゃありません。ラファルさんも縁側でゆっくりのんびりとお休み中。
 暖かい日差しもあって、すぐにまぶたがとろ〜んとしてしまいます。
 そんなラファルさんの隣でお膝に猫さんを乗っけて、静かに寄り添う姿は、ちょっとお邪魔出来ないそんな雰囲気。
 ラファルさんは日菜子さんの付き添いで来てくれたようですけど、普段の撃退士さんとしてのお仕事で大変だったようですから、もしかしたら日菜子さんの気遣いだったのかもしれませんね。
「……」
 静かにごろごろするラファルさんの傷が少しでもよくなりますように……ね。


「街を見てくれたようだが、どうだ?」
 そんなこんなでのんびりな時間に、ちょっと時間のあった町長さんが顔を見せに来ました。
「そうですね……」
 猫さんと遊んでいる時とは違う真面目な顔の翼さん。
「いっその事、町興しとして、猫を推してみてはどうです?」
 とっても分かりやすい翼さんの意見。
「そうじゃのう……」
 そこで考えるように首を傾げるのですが……たぶん町長さんの心の中は決まっているのかもしれません。ただ、町長として無責任な発言が出来ないから、これから吟味するうのでしょう。
 そんな翼さんと町長さんが話をしていると、他の人も戻ってきて町長さんを囲んでのご意見会がはじまりました。
「付加価値の時代ですのよ!」
 町長さんに伝える麗菜さんの言葉。具体的に言うとネットなどで頻繁に写真などを投稿されるような温泉街を目指すってことみたいですね。
「それはいいのう。ぜひ、今日の事をネットで広めてくれんかのう」
 細かい事は若い人に任せたいって感じでお返事町長さん。
「肉球スタンプラリー……とかあれば、各所を回れるし、客がお金を落とす機会も増えるわ」
 オリガさんがお土産屋さんで思いついた案を説明します。
「愛莉もスタンプラリーやったら面白いかな〜って思うの?」
 どうやら愛莉さんも同じような事を考えていた様子ですね。
「同じお宿でも、静かに湯治に専念出来る所も欲しいですよね」
「オムレツもにゃんこの顔を描いてしまうとかー?」
「猫ちゃん達と遊べる広い広場とかあるといいよね?」
「足湯があると暖まりながら猫さんをおさわり出来るのであったらいいなと……」
「それぞれの旅館で丹精した植物などをお客さんに見て貰ってどれが一番好きだったか、コンテストしてみたらどうでしょうか?」
 皆さん口々にご意見を出していきます。そのご意見は猫グッズや猫型のお菓子など様々です。そんな色々な意見に囲まれて、こっそり嬉しそうな町長さんなのでした

「皆さん、色々なお話ありがとうございました」
 そして皆さんの声は優美さんが全部ボイスレコーダーに保存。そして、それを後でしっかりとまとめるようです。
「他に後で気が付いた事があったら私に教えて下さいね」
 よくある事ですよね。日記などで書き終わったら「ああ、こんな事もあったな」って事ありますよね。そんな場合も優実さんに言えば伝えてくれるとの事。アフターケア(?)もばっりちりですね。
「色々ありがとうな」
 有意義な時間でしたと町長さんも喜んでいますね。

 そして二泊三日ののんびり温泉街巡りも終わって皆さんお帰りなのです。
「みゃ〜ん!」
 猫さんたちも見送りしてもらいながら町長さんのご挨拶です。
「様々な意見、ありがとう。ただ、すぐに実行という訳にはいかないだろう」
 とても色々と考えている様子の町長さん。
「その前にもう一度皆に頼む事があるだろう。スタンプラリーにしてもお客さんで試す前に出来れば君たちに試して欲しいと思うからね」
 と、言うことはまたお誘いがあるかもしれないという事ですね。
「今日はありがとうございました」
 そして最後に皆さんでご挨拶してお別れです。

 ここは猫と温もりを共にする温泉街。もっと活気あふれる街になるといいですね♪


依頼結果

依頼成功度:成功
MVP: 天拳絶闘ゴウライガ・千葉 真一(ja0070)
 繋いだ手にぬくもりを・凪澤 小紅(ja0266)
 さくらまつり2015実行委員・紅華院麗菜(ja1132)
 揺るがぬ護壁・橘 由真(ja1687)
 凛刃の戦巫女・礼野 智美(ja3600)
 リコのトモダチ・神谷 愛莉(jb5345)
 撃退士・神谷 託人(jb5589)
 撃退士・オリガ・メルツァロヴァ(jb7706)
 守り刀・北條 茉祐子(jb9584)
重体: −
面白かった!:6人

天拳絶闘ゴウライガ・
千葉 真一(ja0070)

大学部4年3組 男 阿修羅
繋いだ手にぬくもりを・
凪澤 小紅(ja0266)

大学部4年6組 女 阿修羅
赫華Noir・
黒百合(ja0422)

高等部3年21組 女 鬼道忍軍
さくらまつり2015実行委員・
紅華院麗菜(ja1132)

高等部2年21組 女 ダアト
揺るがぬ護壁・
橘 由真(ja1687)

大学部7年148組 女 ディバインナイト
凛刃の戦巫女・
礼野 智美(ja3600)

大学部2年7組 女 阿修羅
『力』を持つ者・
青柳 翼(ja4246)

大学部5年3組 男 鬼道忍軍
夢幻のリングをその指に・
橘 優希(jb0497)

卒業 男 ルインズブレイド
紡ぎゆく奏の絆 ・
水無瀬 快晴(jb0745)

卒業 男 ナイトウォーカー
大祭神乳神様・
月乃宮 恋音(jb1221)

大学部2年2組 女 ダアト
アド褌ティの勇士@夢・
影山・狐雀(jb2742)

高等部1年7組 男 陰陽師
撃退士・
新柴 櫂也(jb3860)

大学部3年242組 男 鬼道忍軍
砂糖漬けの死と不可能の青・
リラローズ(jb3861)

高等部2年7組 女 ナイトウォーカー
ペンギン帽子の・
ラファル A ユーティライネン(jb4620)

卒業 女 鬼道忍軍
リコのトモダチ・
神谷 愛莉(jb5345)

小等部6年1組 女 バハムートテイマー
撃退士・
神谷 託人(jb5589)

大学部2年16組 男 アストラルヴァンガード
リコのトモダチ・
礼野 明日夢(jb5590)

小等部6年3組 男 インフィルトレイター
High-Roller・
ウェル・ウィアードテイル(jb7094)

大学部7年231組 女 阿修羅
外交官ママドル・
水無瀬 文歌(jb7507)

卒業 女 陰陽師
優しさに潜む影・
ルティス・バルト(jb7567)

大学部6年118組 男 アストラルヴァンガード
撃退士・
オリガ・メルツァロヴァ(jb7706)

高等部1年1組 女 ダアト
烈火の拳を振るう・
川内 日菜子(jb7813)

大学部2年2組 女 阿修羅
買い物上手・
Kamil(jb8698)

大学部7年50組 女 アーティスト
守り刀・
北條 茉祐子(jb9584)

高等部3年22組 女 アカシックレコーダー:タイプB
彩り豊かな世界を共に・
ヴァルヌス・ノーチェ(jc0590)

大学部7年318組 男 アカシックレコーダー:タイプA