【重要】二次選考通過作品 発表
ご応募いただいた6284作品の中から、
二次選考を通過した作品50作品を発表いたします。
【二次選考通過作品 総評】
一次選考を通過した作品は数多くの応募作から選ばれているだけあってエンターテイメント性の高い優れた作品が多く集まっていると感じました。
そのうえで二次選考では、「書籍の世界で通用する小説を書けているか」という点と「アイデアの面白さ」、「今読者が求めている面白さがそこにあるか」という点を重要視して選考を行いました。
「書籍の世界で通用する小説を書けているか」ということは、基礎的な文章力であり、構成の工夫であり、つまり、「読者を如何に楽しませることを考えているか」ということです。
二次選考からは出版を前提とした要素がより色濃くなる形となり、プロとしてデビューしていただく以上は、更新の頻度や全体の文字数といったもの重要なポイントとなった他、
内容面では「読者を引きつけるための要素」が大きな選定要素となりました。
書籍化をゴールとするコンテストである以上、避けられない選考部分ではありますが、「タイトル、構成力、文章力、テンポ、すべてに優れている作品」は当然といたしまして、作品としての品質が同程度であっても、あるいは作品として粗削りであり、作品の質が多少劣っていても、一部分が極めて優れている作品であったり、それを改善することができそうな作品であれば、それは「書籍の世界で通用する」ということになります。いずれにせよ「読者のことを考えたうえで自分の色を出せているか」が最終的な差になったと考えています。
流行しているジャンルの作品は、ともすれば『どれも同じ』と誤解されたうえで形容されてしまうこともありますが、実際は他のジャンルでもそうであるように、読者の一定の共通認識の中で、各作者がそれぞれ強烈な個性を発揮しているジャンルであると考えています。
今回通過した作品及び、これまで当コンテストを通して書籍化された作品に関しましては、作者の個性が発揮されたうえで、読者を強烈にひきつける要素をすべて、あるいは一部分で持っていると評価されています。
例えば『異世界系』等では悪く言えばありふれた舞台設定の中、いかに新しさを出そうと作者の方が日々努力しているためか、設定や展開に興味を惹かれるものが多く、読者を意識していると感じました。
流行しているジャンルの中で、読者を引き付ける作品は共通認識を盛り込みながらも、自分の色を少しずつでも出している作品が書籍化というハードルの中では、意識していない作品に比べて完成度で一歩前に立つ作品が多かった印象はあります。
逆に言えば流行ジャンルであるかどうか、ポイントが高いか低いかにかかわらず、作品の中で『読者をひきつけることを前提とした』『自分の色』をいかに発揮しているか、そういった姿勢を日々持ち続けているかどうか、これは今回であれば一次選考を通過した、いわゆる「一定水準以上の小説と比較される状態」において、最終的な『選ばれる』ポイントになります。小説を書かれる方はぜひ心にとどめていただければと思います。
小説の流行ジャンルは日々少しずつ変わっていることから、現在流行しているジャンルが一年後も流行している保証はございません。
流行であるかどうであるかに関わらず、「アイデアの面白さ」だけでなく、そのアイデアを如何に提供するかはいかなる時流であっても重要な要素となってきます。
これは作品を書き、経験を積んで磨くことができる能力でもありますので、今回選考に残らなかった方も、より磨きをかけた作品を作り上げていってほしいと思います。
結びとなりますが、このコンテストに6284もの応募作品が集まったことに、小説というメディアの希望を昨年に続いて感じております。
自由な発想で個人が表現を発信することができ、かつ読者がついてくれる場は非常に貴重です。今後も「小説家になろう」が活気ある場であることを願ってやみません。
小説というメディアの拡大に、当コンテストが微力でも一助となればと考えております。
次回発表は5月17日(日)17:00から放送されます
『小説家になろう公式生放送』にて発表いたします。
次回選考を通過した作品は全作品書籍化決定作品となります。
通過作品数は合計10〜20作品程度を予定しております。
(発表日時・作品数は予告なく変更される可能性がございます)
該当生放送は公開収録形式にておこなうと伺っております。二次選考を通過した方も、残念ながら落選されている方も、共に半年間参加してきたこのコンテストの結末を見てみませんか?
ぜひご視聴・ご参加くださいますようよろしくお願いいたします。
(※視聴・参加の詳細は公式生放送ページをご閲覧くださいませ)
※想定以上のご希望をいただき、御待たせしております感想付けに関しましても、当コンテスト終了まで(6月下旬まで)継続させていただきます。
※また提携しておりますイラストコンテストに関しましては通過・落選を問わずイラストの提供をおこなわせていただきますので、イラストの提供をご希望される方は、落選された方もキーワードをつけたままであれば、無料イラスト提供が行われる可能性はございます。
○通過作品一覧(五十音順)
(ポイントはコンテスト締切時に取得したものであり、現在のポイントとは異なります)
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>>第二回コンテスト書籍情報へ
>>第二回コンテスト選出作品「宝石吐きの女の子」編集者インタビューへ
>>最終通過作品発表「小説家になろう」公式生放送ページへ