.








 ふん、いい気になって暴れてくれているじゃないか。
 少しは楽しめそうな流れになってきたじゃないか。
 天魔大戦の頃と同じだと思うなよ撃退士。今回はお前たちに味方してくれる天使の群れなど存在しない。
 ザハークの本当の実力を見せるまでもない。 この激突で、わからせてやろうじゃないか。




とりあえず仲間を探すならこちら!
部員を募集しているクラブに参加しよう

部活から勧誘されたい!
募集掲示板との併用もおすすめ

クラブのPRはこちらで
自分にあうクラブを探そう


6月4日の状況

現在の地図




現在の状況詳細

●現在の状況
 青森県南部での戦いは撃退士側の快勝に終りました。

 冥魔側の指揮官であったヴァニタス達は多数が重傷を負って撤退、ディアボロもその多くが討ち取られました。

 残党に対して追撃をしながら人類側の共同軍は北上し、ザハーク・ゲートの支配エリア内へと突入、
小川原湖の湖畔に建つ大収容所の南方に陣を張っています。

 対する冥魔側は生き延びた残党は収容所の内部へと逃げ込み、元々の守備隊と合流して抗戦の構えを見せています。

 小川原湖畔の大収容所は城壁に囲まれ、北の半ばまでと東側の全てを湖に面し、
陸からは東から寄せるのは不可能であり北も難しく、まともには西と南からしか攻める事が出来ません。

 共同軍は部隊を二つに分け、南を本軍として西に別働隊をまわし、二方向より攻城を開始する事を決定しました。

 しかし、攻撃開始前に西と南より冥魔の軍勢が急接近してきているとの報告が入りました。
ザハーク軍は東北諸都市に広く分散しており、統率の弱い冥魔の常で未だ全軍が集結してはいないようですが、
リザベルやソングレイ等が一部をまとめる事に成功し急行してきた模様です。

 共同軍側は攻城中に後背を突かれる事を防ぐ為、さらに部隊を分けてそれぞれへと迎撃隊を繰り出す事に決めました。
一旦攻城を中断して野戦に集中すべきという声もありましたが、時を置けばザハークの全軍が集結してしまう為、
攻城も並行して行われます。

 帰って来た悪魔騎士と女男爵達の別働隊を破り、収容所を陥落させ、囚われている市民を救出し、
ザハーク・オルスを討伐して悪魔博士の野望を打ち砕きましょう。


小川原湖畔大収容所について

 縦約一キロメートル、横約一キロメートルの広大な敷地面積を持つ(東京ドームの敷地面積およそ21個分)
 敷地は生物の内蔵のような赤黒い城壁で囲まれていて、城壁には血管のようなパイプが張り巡らされている。
城壁の防御力はそこそこ程度だが、驚異的な自動再生能力を持っている事が確認されており破壊する事は難しい。
 なお斬りつけると麻痺の毒性を帯びた血飛沫が噴出する事が確認されている。

 大収容所は湖岸を埋め立てられ半ば湖にせり出すように建てられている。
東側の壁は全て湖に面しており、北側も半ばまでが湖に面している。
 門は南側と西側にある。(西門は高さ5m、幅10m程度。南門は高さ10m、幅20m程度)
 門は無数の触手が城壁の左右から伸びて通路を塞ぐ形で閉開されるのが確認されている。触手門の防御力は高いが、
再生能力や攻撃機能はない模様。

 敷地内には碁盤の目状に通路が走っていて、一つの目(升状に通路に囲まれた部分)は縦90m、横90mで
面積は8100平方メートルである。
 一つの目の中には40m四方のドーム状の建造物が四つ並べられている。入り口はそれぞれ一つ。
(目の中で南側の物は南に入り口があり、北側の物は北側に入り口がある。入り口には扉にあたるものはない。
高さ10m幅20m程度の空洞である)
 これを収容ドームと仮称する。
 収容ドームの壁も城壁と同様赤黒い生物の内臓のような物質で構成されており、血管のようなパイプが張り巡らされている。
 収容ドームの内部には30m四方の巨大なプールがあり、プールには生命維持の効果を持つ蒼白い色の溶液で満たされている。
その中に連れ去られた市民達が沈められている。

 最も東北に位置する目には100m×100m程度の巨大ドームがある。内部構造は不明。
ザハーク・オルスが篭っている事が確認されている。

●撃退士側の本陣位置
 収容所の南方に構える
 本陣は撃退庁撃退士が守る


第二回行動入力内容発表

はじめに

●大規模作戦の選択肢とは(初心者・初級者向け)
大規模作戦の選択肢とは、『どこで戦うか』と『どうやって戦うか』をざっくりと分類したものです。
大規模イベントは無料で参加できますが、プレイングは100文字しか書けないため、
選択肢および行動方針を決定することで自分の行動を決めることができます。
それぞれの選択肢には詳細に情報が記述されていますが、
100文字のプレイングで書けることは限られています。
通常のシナリオと同じように『どうやって活躍するか』『キャラクターの台詞・心情』などを中心に執筆するようにしましょう。
単純に『戦う』『救助する』に、それらが加えられただけでも活躍できる可能性はあります。
台詞と 『敵や状況を無視して攻撃手段』だけ書いておけば、とりあえず大丈夫です。

また、各選択肢の情報が長いという方は、
プレイング提出画面に短い選択肢を用意する予定ですので、
そちらをご閲覧下さい。

●大規模作戦の役割とは(初級者向け)
ラジオボタンで選択する選択肢の中に、
『役割』と呼ばれるものがあります。
これは『どういった行動をこの選択肢の中でとることを求められているか』といったことを
短くまとめたものであり、プレイングの中(できれば冒頭付近)にこの文字を入れることで、
「その行動をとっているものとして扱われる」ことができます。
プレイング文字数の節約にもなるので、少し慣れてきたらできるだけ選ぶようにしましょう。

●大規模作戦の方針(初級者 〜 中級者以上)
「作戦に仲間を集めるのも大変!」
そういったあなたのために『作戦方針掲示板』が新しく登場しました。
作戦方針表明掲示板で方針を記述するだけで『同じチームである』ものとして扱われます。
方針内容がプレイングに採用される場合はMVPなどの限られたとき限定ですが、
方針に同意している場合、タグなどを設定しなくても描写時に同グループとして扱われます。
作戦が思いつかない方も作戦に誰かを巻き込みたい方も、ぜひご利用ください。


選択肢1●攻城本軍   ・難易度 ★★★〜★★★★★

・味方NPC戦力 構成比
 久遠ヶ原学園撃退士 120
 撃退庁撃退士     20
 企業撃退士      10
 フリー撃退士      6
 自衛隊員     1500

・解説

 小川原湖畔に建つ大収容所へと攻撃を仕掛けます。目標は捕えられているおよそ二万名の市民の救出とザハーク・オルスの撃破です。
 本隊は収容所の正面である南側より攻撃を開始します。

 大収容所は城壁で囲まれています。
 収容所の敷地内へと侵入する為にまず南門の破壊を目指します。

 門を破壊した後に進入・通路を制圧しつつ敷地内に建てられている収容ドームを制圧します。
 制圧が完了した地点より順次自衛隊が収容ドーム内へと入り囚われている市民を確保、車両へと載せて本陣へと後退します。
 撃退士戦力は自衛隊が市民の救出と輸送を行っている間も敷地内の自軍領域の維持と制圧を続けます。敵を近づけさせないでください。
 本隊は主に敷地内の中央より東側が担当となります。

 敷地内の北東部にはひときわ大きなドーム状建築物があり、敵の首魁ザハーク・オルスが篭っている事が確認されています。
 撃退士戦力は収容ドームの制圧と市民救出が完了し次第、またはザハーク・オルスが出撃してきた場合、
 ザハークの撃破へと向かいます。

 城壁上には弓を装備したグールやスケルトンの姿が多数確認されています。
 また敷地内の路上にはブラッドシリーズ及びデスストーカー等の大型ディアボロが待ち構えている事が予想されます。

 敵は強力ですが、先の快勝により数の上では人類側が優勢にあります。
 この機を逃さず市民救出を奪還しザハーク・オルスを撃破して東北地方の破滅を阻止しましょう。

・出現ネームド
 バイカウント・ザハーク=オルス


・主な役割
『制圧隊』 
 城門の破壊が第一任務になります。城門破壊後は城壁上の掃討、及び敷地内の路上の制圧にあたります。
 救出工程が完了次第、もしくはザハークの出撃が確認された際にザハークの討伐へと向かいます。
『救出隊』 
 序盤は制圧隊の支援が主になります。
 制圧隊によって城門が突破され、敷地内の路上が制圧された後、敷地内に建っている各収容ドームへと順次突入し制圧します。
 収容ドーム内の敵戦力を掃討した後、自衛隊員を内部に呼び込み共同して市民の救出にあたります。




選択肢2●攻城西軍  ・難易度★★★〜★★★★

・味方NPC戦力 構成比
 久遠ヶ原学園撃退士 100
 撃退庁撃退士     15
 企業撃退士      10
 フリー撃退士      6
 自衛隊員     1500

・解説  小川原湖畔に建つ大収容所へと攻撃を仕掛けます。
 目標は捕えられているおよそ二万名の市民の救出とザハーク・オルスの撃破です。
 西軍は収容所の西側より攻撃を開始します。

 大収容所は城壁で囲まれています。
 収容所の敷地内へと侵入する為にまず西門の破壊を目指します。

 門を破壊した後に進入・通路を制圧しつつ敷地内に建てられている収容ドームを制圧します。
 制圧が完了した地点より順次自衛隊が収容ドーム内へと入り囚われている市民を確保、車両へと載せて本陣へと後退します。
 自衛隊が市民の救出と輸送を行っている間も撃退士戦力は自軍領域の維持と制圧を続けます。
 敵を近づけさせないでください。奇襲等を許してしまうと甚大な被害が発生してしまいます。
 本隊は主に敷地内の中央より西側が担当となります。

 城壁上には弓を装備したグールやスケルトンの姿が多数確認されています。
 西側はブラッドロードも城壁上にあがっているようです。西門付近の城壁上にはサキュバスの姿も確認されています。
 敷地内の路上にはブラッドシリーズ及びデスストーカー等の大型ディアボロが待ち構えている事が予想されます。

 敵は強力ですが、先の快勝により数の上では人類側が優勢にあります。この機を逃さず市民の救出を成功させましょう。

・出現ネームド
 ヴァニタス・サキュバス

PL情報)
 ヴァニタス・ハリドゥーン=ナーガ出現

・主な役割
『制圧隊』
 城門の破壊が第一任務になります。城門破壊後は城壁上の掃討、及び敷地内の路上の制圧にあたります。
 サキュバス等強敵の対処も制圧隊の役割となります。
『救出隊』
 序盤は制圧隊の支援が主になります。制圧隊によって城門が突破され、敷地内の路上が制圧された後、
 敷地内に建っている各収容ドームへと順次突入し制圧します。
 収容ドーム内の敵戦力を掃討した後、自衛隊員を内部に呼び込み共同して市民の救出にあたります。



選択肢3 ●野戦左軍  ・難易度 ★★★ 

・味方NPC戦力 構成比
 久遠ヶ原学園撃退士  90
 撃退庁撃退士     10
 企業撃退士      10
 フリー撃退士      6

・解説
 西方より冥魔の軍勢が東進し、攻城西軍の後背へと迫って来ています。
 共同軍は西軍を分けて一軍を編成し迎撃にあてる事に決めました。それがこの左軍にあたります。

 冥魔の西方部隊には悪魔の女男爵リザベルの姿が確認されています。
 この部隊は東北の各都市に分散していたザハーク軍の一部と推測されています。
 リザベル部隊によって攻城部隊の後背を突かれた場合、夥しい被害が発生すると予想されています。
 背後を突かれる事を防ぐ為にも、リザベル部隊を壊滅させましょう。

 リザベル部隊は大きく三つに分かれて前進してきています。
 中央は少数のブラッドロードを指揮官とするブラッドウォリアー隊が多数集結しています。
 右翼は少数のブラッドロードにデスストーカーとレッドグリズリーといった大型かつ速度に優れたディアボロで固められています。
 左翼はドラゴンゾンビ、オーガ、オークといった頑強なディアボロで編成されています。
 リザベルは左翼で指揮を採っている模様です。

 組織的に戦って来る事が予想されます。
 撃退士側も左軍は大きく三部隊に分かれて迎撃する事が決定されています。

・出現ネームド
 バロネス・リザベル

・主な役割
『中央隊』
 西方戦域の中央を進み、敵の中央部隊を攻撃します。ブラッドシリーズは対魔性能に優れている為、物理攻撃が活躍するでしょう。
『左翼隊』
 西方戦域の南側を進み、敵の右翼を攻撃します。大型ディアボロの突撃に注意が必要であると通達されています。
『右翼隊』
 西方戦場の北側を進み、敵の左翼を攻撃します。
 敵には強固なディアボロが多数揃っている為、これを崩すには強い火力が必要となるでしょう。また敵将リザベルにも注意が必要です。



選択肢4 ●野戦右軍  ・難易度 ★★★〜★★★★

・味方NPC戦力 構成比
 久遠ヶ原学園撃退士  90
 撃退庁撃退士     10
 企業撃退士      10
 フリー撃退士      6

・解説
 南方より冥魔の軍勢が北上し本陣へと迫って来ています。
 共同軍は本隊を分けて一軍を編成し迎撃にあてる事に決めました。それがこの右軍にあたります。

 冥魔の南方部隊には悪魔騎士ソングレイとマルコシアスの姿が確認されています。
 この部隊は東北の各都市に分散していたザハーク軍の一部と推測されています。

 収容所より救出された市民はリザベル・ソングレイ等、敵の機動戦力が健在な為、本フェイズの間は本陣に車両ごと留められる予定です。
 本陣は救出された市民が運び込まれる為、迎撃拠点としての使用を避け、
 右軍はさらに南下して荒野でソングレイ隊を迎え撃つ事になっています。

 ソングレイ・マルコシアス部隊によって本陣が襲撃される、ならびに攻城部隊の後背を突かれた場合、
 夥しい被害が発生すると予想されています。
 これを避ける為に、なんとしてもソングレイ・マルコシアス部隊を壊滅させましょう。

 ソングレイ・マルコシアス部隊はブラッドロードを指揮官とするブラッドウォリアー隊を主力とし
 こちらはソングレイが指揮を取っている様子です。
 主力とは別にレッドグリズリーやヘルハウンドといった機動力の高いディアボロがまとめられて編成されており、
 こちらはマルコシアスが指揮を取っている模様です。遊撃隊であろうと目されています。

・出現ネームド
 ナイト・ソングレイ
 ナイト・マルコシアス

『主力迎撃隊』
 戦列を並べて前衛に立ち、敵の攻勢を受け止めます。
 今回、敵部隊はまず右軍を壊滅させる事を狙ってくると予想されています。
 予想通りである場合は、第一フェイズの別働隊程に敵の突破に注意を払う必要はありません。
 しかし主軸となる部隊なので潰走すると全体が崩壊する危険性が高い事には変わりがありません。
 正面から敵の攻勢を受け止める頑強さと勇敢さが必要となります。
『遊撃隊』
 主に迎撃隊が盾であるなら矛の役目を持ちます。迎撃隊が受け止めた敵を機動力を活かして側面等から突き崩します。
 不測の事態に対する備えも担当します。
 戦場を自由に動き回れますが、それだけに戦況判断能力と少数で動いても
 十分な戦闘力を発揮できる実力を兼ね備えている必要があります。
『支援隊』
 基本的に迎撃隊のすぐ後方に構えます。
 要所要所で火力支援や、負傷者への治療スキルなどを用いて迎撃隊を支える事が役割となります。
 原則的に遠距離からの火力支援や治療支援が行える技術が求められます。
 なお火力支援の際には味方を巻き込まない丁寧さも求められます。




今回の作戦の支給品

 大規模作戦は、その重要性から、一部アイテムが購買から『理由によっては』貸し出されます
全撃退士に全アイテムを貸し出していると、数も予算も足りなくなってしまうので
1.『必要であるということがプレイングから読み取れ』
2.『必ず壊れることを前提とした使い方をしない(消耗品を除く)』
3.『戦域条件を満たしている』

場合に限り、アイテムが貸与されます。
撃退士は該当アイテムを『持っている』扱いにしてプレイングをかけていただいて構いません。
ただし、貸し出される製品はどれも強化・改造などはされていませんのでご注意ください。
壊しても弁償を請求されることはありませんが、無謀な使い方では、そもそも貸し出された扱いになりません。


●支給品一覧
●全戦域
1.現実社会で3000円以内で安易に入手できるアイテム。
2.光信機(結界・ゲート内部でも使用できる携帯電話のようなもの)

●救出作戦
1.一般人輸送用トラック(1t、2t)
2.拡声器
3.救急箱(一般人用)


第一フェイズ負傷者一覧

 第一フェイズの負傷者一覧を記述する。
(プレイやキャラクターのみの記述です)

●戦死者・再起不能者
なし

●重体者
蘇芳 和馬(ja0168) 流水の太刀・蘇芳 和馬(ja0168)
島津・陸刀(ja0031) 紫電の守護者・島津・陸刀(ja0031)
地領院 徒歩(ja0689) 医療系撃退士・地領院 徒歩(ja0689)
サガ=リーヴァレスト(jb0805) 影に潜みて・サガ=リーヴァレスト(jb0805)
カイン 大澤 (ja8514) UndeadKiller・カイン 大澤 (ja8514)
獅子堂虎鉄(ja1375) 獅子堂流無尽光術師範・獅子堂虎鉄(ja1375)


●重傷者一覧
心の盾は砕けない・夏野 雪(ja6883)
俺の屍を越えていけ・マキナ(ja7016)
砕くは恐怖、守るは愛情・淀川 恭彦(jb5207)
撃退士・赤井 藤次(jb5249)
撃退士・東雲 葵(jb5303)
撃退士・ロネット(jb4517)
撃退士・姫路 鞠萌(jb5724)
飛天一槍・高坂 涼(ja5039)
V兵器探究者・内藤 芝生(ja4943)
AVATAR:βテスター・ヴェルゼウィア・ジッターレイズ(jb0053)
闇鍋に身を捧げし者・ニオ・ハスラー(ja9093)
懺悔と対話する者・神城 朔耶(ja5843)
エリート(自称)・英 知之(jb4153)
内緒のシンデレラ・フラッペ・ブルーハワイ(ja0022)
死神を愛した男・郷田 英雄(ja0378)
WF☆コンテスト!審査員特別賞・真田菜摘(ja0431)
傷だらけの戦乙女・野崎 杏里(ja0065)
冷徹の銃魔士・神谷・C・ウォーレン(ja6775)
撃退士なう・ルーガ・スレイアー(jb2600)
たたみ掛ける拳・長谷川アレクサンドラみずほ(jb4139)
裏方だってお手の物!・グレイシア・明守華=ピークス(jb5092)
変態筋肉ダルマ・ユーサネイジア(jb5545)
笑みを流血に飾りて・中津 謳華(ja4212)
力ある者の矜恃・九 四郎(jb4076)
期待の撃退士・平野 渚(jb1264)
迷える作画者の導き手・アリシア・レーヴェシュタイン(jb1427)
過ちを繰り返さぬ者・ルナジョーカー(jb2309)
告解聴者・七水 散華(ja9239)
能力者・ヴァルデマール・オンスロート(jb1971)
撃退士・断神 朔樂(ja5116)
撃退士・六六(ja7786)
撃退士・風宮 隼人(jb5066)
殲滅の黒鎖・鴉(ja6331)
il tempo importante・水簾(jb3042)
撃退士・μανια(ja8158)
タネも仕掛もないんだよ・睡 乃皇女(jb4263)
撃退士・ライク・ジョーカー(jb2419)
撃退士・栗原 舞(ja7581)
撃退士・無(ja7794)
王の威は天を穿つ・フィオナ・ボールドウィン(ja2611)
おねえちゃん、だいすき!・水晶(jb3248)
闇を射る弾丸・マーシー(jb2391)
『四国冥慟』参加撃退士・咲月 蒼空(jb4745)
撃退士・リヴォル・アニス(jb2906)
ワンワン食堂の救世主・相川零(ja7775)
撃退士・サルサ・紅(jb3013)
星降る夜の願い人・ジェニオ・リーマス(ja0872)
撃退士・リト・ウォレンサー(ja8220)
撃退士・ヴィナス・アーダベルト(ja8223)
撃退士・四菱代四(jb5448)
撃退士・一ノ渡祐一(jb5444)
撃退士・日向 迅誠(ja5095)
撃退士・三田和三(jb5447)
撃退士・星野 玲(ja0500)
撃退士・晦日 そまり(jb2570)
撃退士・蒼井 明良(jb0930)
『四国冥慟』参加撃退士・発条螺旋(jb4840)
月下氷人・紅華院麗菜(ja1132)
能力者・笹本 遥夏(jb2056)
撃退士・紫音・C・三途川(jb2606)
撃退士・ミイナ・シーン(jb2697)
我が身不退転・桝本 侑吾(ja8758)
撃退士・大山 大斗(jb5458)
一刀両断・星野 瑠華(ja0019)
女の敵は爆散すればいい・天道 ひまわり(ja0480)
能力者・楓姫(jb1373)
漆黒の花嫁・黒百合(ja0422)
解☆禁!チェリーピンク・焔・楓(ja7214)
撃退士・紫乃 桜(ja2243)
撃退士・飾音 静良(jb5020)
撃退士・串蛇 圭吾(ja0384)
撃退士・リーガン エマーソン(jb5029)
撃退士・ラピアシェート(jb2499)
希望に満ちる尽き無い光・藍 星露(ja5127)
混沌へようこそ・アンジェラ・アップルトン(ja9940)
撃退士・柏 忠吉(jb2329)
撃退士・御庭 藍(ja7120)
歩く目印・リューグ(ja0849)
撃退士・赤糸 冴子(jb3809)
奇術師・エイルズレトラ マステリオ(ja2224)
硝子細工を希う・虚神 イスラ(jb4729)
恋愛道場入門・ハルティア・J・マルコシアス(jb2524)
撃退士・モヒカン(ja0191)
撃退士・織雅 柊羽(jb3486)
撃退士・輝羽・零次(jb4470)
撃退士・ナタリア・ヤノ(jb3416)
守護者・アレクシア・V・アイゼンブルク(jb0913)
繋がるは概念、存在は認識・カエリー(jb4315)
撃退士・コルアト・アルケーツ(jb5851)
撃退士・シュルヴィア・エルヴァスティ(jb1002)
撃退士・リコリス・カレトブルッフ(ja2949)
撃退士・アルトローゼ(jb5666)
百火亮乱・フローラ・ローゼンハイン(ja6633)
撃退士・千堂 伊吹(ja0613)
死を見取る者・染 舘羽(ja3692)
撃退士・クロフィ・フェーン(jb5188)





イメージノベル (執筆 : 望月誠司)


 虚ろの魂に蠢く意味があるなら其れは享楽だろうか。
「ヒャハハハハ! これはまた、派手に負けたものよなぁ? ハリドゥーン君?」
 赤黒い闇の中、仄かな蒼光に身を浮かび上がらせて、黒衣の老人が哄笑をあげていた。
 ここは東北、小川原湖の湖畔に建てられた人間収容所。青白く燐光を放つプールの中に、意識を失ってぴくりとも動かない無数の人間が浮いている。
「……申し訳ございません」
 黒衣の老人の前に跪いているのは白布を頭部に巻いた白ベストとズボン姿の少年、ヴァニタスのハリドゥーン・ナーガだ。
 彼は先の迎撃戦の指揮を任され、撃退士達を青森南部で迎え撃ったが大敗を喫してしまっていた。
 大敗――そう、大敗と言って良いだろう。
 勝つのが難しいのは承知の上だった。だからこそ、本隊で敵の主力をひきつけ、その隙に別働隊を繰り出しての乾坤一擲の突撃で敵のアキレス腱とも言える非能力者戦力を狙った。しかし、結果は無惨だった。
 本隊に不利を強いてまで行った別働隊の突撃は、撃退士達に読まれていたらしく完璧なまでに防ぎ切られ非アウル行使者戦力を殲滅して作戦を頓挫させるどころか、僅かの被害すらも与える事は出来なかった。
 不利な状況で戦った本隊は当然の如くに悉くが壊滅。アシュラ、ユグドラ、タリーウは重体、五体満足なのはハリドゥーンとサキュバスのみ、ディアボロ集団にも甚大な被害が発生していた。
「何……気にする事はない」
 項垂れるハリドゥーンへとザハークは言った。
「それもまた大きな風だ。総ては大河を流れる泡沫に過ぎぬ。定められた脚本に従い舞台上を躍り狂う影法師のようなもの。短い蝋燭は眩く燃えるからこそ愉快なのだ」
 ハリドゥーンには老人の言葉の意味がすぐには解らなかった。
 悪魔博士は言う。
「今の奴等は、勝てると思っているだろう? 救出できると思っているだろう? 囚われの者どもを。そうして、ご苦労な事に、この北の奥地までやってきた! これで、奴等はもう退けん。敗北が明らかならば退却も出来ようが、勝てると皆が思っている時に将は兵へと逃げろと言う事は出来ぬのだよ」
 哄笑をあげる黒衣の老人を前にしてハリドゥーンは理解した。
 要するに、予定通りだと言いたいのだろう。
 ザハーク・オルスは初めからハリドゥーン達ヴァニタスや下級悪魔に期待などしていない。ここまで攻め込まれるのが老人の予定だったのだ。
 少年は密かに唇を噛んだ。もっともらしく理屈をつけているが、最効率で勝利を目指すなら最初からザハークが出て指揮を採れば良い。だが、やらなかった。元より老人にとって現世の事は、否、既に生き飽いている狂人にとって、生きるも死ぬも、享楽を貪る為の手段の一つでしかないのだ。
「さぁ、心躍る劇の時間だハリドゥーン君。希望の灯火を宿した瞳が絶望の闇に堕ちてゆく様こそが美しい。後一歩と手を伸ばす者を打ち倒し踏みにじる事こそ悪魔の愉悦。ありもしない希望を目指して踊ってくれる影達に感謝しよう。さぁ、さぁ、短い蝋燭の火を吹き消そう! そして総ては消えるのだ。灯火は風に吹き消え、影もまた闇に消える。ヒャハハハハハ!!!!」
 笑い狂う老人を眺めながら少年は思う。
 先の戦い、ハリドゥーンは人間達を撃退できると思っていた、だが、ザハークはハリドゥーン達が負けると思っていた。事実から判断するなら、人間達を手強く見積もっていたのは、ハリドゥーンよりもこの狂博士だという答えが導き出される事になる。
 加えて、ザハークはアラドメネクすら凌ぐという真の力を温存してもいる。
 だが、その上でも、
(博士殿、博士殿……奴等は、手強いですよ、こちらの想像以上に)
 ハリドゥーンは胸中でそう呟いた。


 青森県上北郡、東北町。
 その南部はザハーク・オルスが展開しているゲートの支配領域内であり、かつては長閑だった田園地帯は荒れ果てた荒野と化し、町は死だけが横たわる廃墟と化している。
 青森県南部の戦いで快勝した人類側共同軍は北上を続けてついに収容所が建っている東北町へとやってきた。
「あれが、ザハーク・オルスが築いたという小川原湖の大収容所ですか」
 神楽坂茜が北を見やって呟いた。
 地平に佇む赤黒い壁。悪魔博士ザハーク・オルスが築いた収容所は広大だ。南北に一キロ、東西に一キロ、総面積にして百ヘクタール。東京ドームの敷地にして21個超の広さだ。それがまるごと、人を囚えておく為だけに使われている。
 斥候の報告によれば、敷地を囲むあの赤黒い城壁には、血管のように大小のパイプが張り巡らせているらしい。本当に血管なのかもしれない。まるで生物の内臓のようにも見えるあの壁は、斬りつければ麻痺性の猛毒をおびている赤い液体を噴出させ、破壊者へと浴びせると共に驚異的な速度で再生するという。元となった材料が何なのか、ふと気になったが、知らない方が良い事なのかもしれない、と思った。
 収容所は湖の一部を埋め立て湖面にせりでるように建てられていて、東城壁は完全に湖と接していた。東から攻めるには、船が必要だろう。この情勢下では生憎とそんな物を用意する余力はなかった。北側も半ばまでが湖に接している。
 門は南と西にあった。
 それを門と呼んで良いのかは、解らなかったが。
 デビルキャリアーの触手のような無数の腕が、左右から伸びそれ自体の身を扉として閉開しているらしい。その様はおぞましいの一言に尽きるとの事。つくづく悪趣味な博士である。
 門は南側が大きく、高さ10m、幅20mを誇る巨大な物だ。恐らく大型のデビルキャリアーの出入りの為にその大きさなのだろう。
 西は高さ5m、幅10m程度だろうか。南側が正門だった。城壁を越えたその先には碁盤の目のように通路が走り、一つ40m四方のドーム状の建造物が整然と建てられているという。
 収容ドームと呼ばれるその内部には巨大なプールがあり、そこに囚えられている人々は沈められているのだという。
「アラドメネクの合流阻止作戦は成功しました。『槍』を用いて深手を与えたそうです。残念ながら討ち取るまではいかなかったようですが、しばらくは彼の少将は身動きはとれますまい」
 撃退庁室長本田信彦がそう言った。
「有難うございます。助かりました。今の状況ならば……いけますね」
「礼ならば私よりも実際に相対した撃退士達に言うべきでしょう。ただ、連発の影響で槍の方にも不具合がでてしまったようですが……」
「不具合ですか……今、槍は?」
「学園の門木殿にメンテをお願いしています」
 その言葉に大鳥南が言う。
「門木さんかー、腕はええらしいけど、三日後には神器改めくず鉄槍になってたりしてな」
「流石に大丈夫でしょう。防ぐ手段はあるそうですし」
 神楽坂が噴き出しつつも言う。
「ともかく」
 笑う少女達へと咳払いして本田は述べる。
「神器は欠いていますが、今が好機なのです」
 先の戦いでは二体のヴァニタスと一柱のデビルを重体に追い込み、多数のディアボロ達を倒した。ザハーク軍は未だ全軍の集結を完了させておらず、ただでさえ少なくなっていた防衛戦力をさらに低下させている。アラドメネクも未だ戻ってくる気配はない。悪魔博士を相手にこれほど有利な条件で戦える事は今後恐らく二度はないと思われた。千載一遇の好機だった。
 本田の言葉に撃退士達は頷く。この機会を逃す訳にはいかない。
「……負けるわけには、いきませんね」
 黒髪の少女は北を睨みつつ、そう呟いたのだった。


 人類側の共同軍は収容所より南方に陣を張ると、久遠ヶ原の撃退士達を中心に二手に分かれ、門を破るべく前進を開始した。
 城壁の上には弓を持たされたグールやスケルトンが並んでいたが、元々さほど強力なディアボロではない。先の戦いを五体満足で切り抜けたハリドゥーンやサキュバスは脅威であり、同じく先の戦を生き延びたブラッドシリーズ達も城壁の内部でてぐすねをひいて待っているのだろうが、敗戦によってその数は大幅に減っており、人類側の優勢は明らかに思えた。
 しかし。
「っと、見えて来たなぁ。あれか」
 地平の彼方に南門を攻めんと北上する人間達の軍勢を見留めて一柱の悪魔が言った。騎士ソングレイである。
「間に合ったな。リザベル達も仕掛ける筈だ。このまま突っ込むぞ」
 並走する金髪の悪魔マルコシアスが応えた。
 彼等は広く東北地方に分散していたザハーク軍の一部を集結させる事に成功し、撃退士達の背後を突くべく南方より急行してきていたのだ。
「了解。さて、先の戦いじゃ随分暴れてくれたらしいが、連中、俺達相手でも同じ事ができるかな?」
「答えが解りきった問いだな、くだらん」
「そう言うな。ヴァニタスにしちゃそれなりに使う連中ばかりだったと思うが」
 ヴァニタスの中には並みのデビルよりも強力な個体も存在する。先の戦に参加していた者達はそのレベルだった筈だとソングレイは記憶していた。
「やるとは言っても所詮はヴァニタス。本物の悪魔の力はその程度ではない」
「なるほど、そいつも確かに一理ある。ここらで一つ、格の違いって奴を証明してやるとしようか?
 ――ただ、油断だけはするなよ、撃退士とやらがなかなかやるのも確かだ」
「誰に物を言っている」
「そりゃあ失敬」
 悪魔達は軽口を叩きあうと漆黒の翼を広げて北へと飛翔した。騎士は大鎌を手に不敵に笑う。
「さぁ、長野での借りを返しに来たぞ撃退士ども。その魂、地獄の底まで送り込んでやる」
 東北の命運を決する、最大規模の決戦が今、始まろうとしていた。






推奨環境:Internet Explorer7, FireFox3.6以上のブラウザ