爆発!?うるわしの演撃部 -------------------------------------------------------------------------------- ■導入フェイズ エンタメ系クラブを取りまとめるNPCからPC達に依頼が持ち掛けられる。 説明の後に「手掛り:エンタメ系クラブに元気がない」を公開し、月曜放課後に演撃部の部室で本人たちから説明を聞くよう促します。 「最近いろいろな事情でエンタメ系クラブが元気をなくしたり活動休止したりしていて学園に活気がない。  すこしでも活気をとりもどすために協力していただきたい。  PCたちにお願いしたいのは演撃”部という変わりもの達の公正です。  彼らは性格に難のある者たちが集まり好き勝手やっている部活でエンタメとしてのクオリティがとても低い。  しかし今、他の部活は主役が突然怪我したり、何故か予算が消えたりといった理由で活動できない状態に追い込まれている。  唯一活動可能な彼らを公正することで久遠ヶ原にひとつのエンターテイメントをとりもどしてほしいのです。」 -------------------------------------------------------------------------------- 登場NPC -------------------------------------------------------------------------------- ■キャサリン(姫野河知たけし) 「ごりんじゅう〜!」が口癖のオネェ。 自分を美しくみせることに執着しすぎるあまり周囲との連係がとれない。 ■主役田タクヤ キムタクみたいな喋り方の頭の悪いDQN。 それなりにイケメン。 自分が主役になることに執着しすぎるあまり周囲との連係がとれない。 ■目力アイ 無口で目力の強い女の子。 シナリオ中一切喋らない。その代わりに目で語る。 目力アイのセリフはすべて「…と目で訴えている」という演出をいれること。 どんな内容でも上記の方法で伝えることができる。 とはいえ舞台の上から観客に目だけでコミュニケーションを取ることはできないため演劇には向かない。 -------------------------------------------------------------------------------- イベントスケジュール -------------------------------------------------------------------------------- ■スケジュール 月曜授業: 月曜放課後:「演撃部との邂逅」 月曜真夜中:「真夜中のキャサリン」 火曜授業: 火曜放課後:「爆発事件発生」 火曜真夜中:「真夜中の主役田」 水曜授業:「暗躍」(のびのび退屈促進委員会) 水曜放課後: 水曜真夜中:「真夜中の目力アイ」 木曜授業: 木曜放課後:決戦フェイズ「演劇公演」 ※「手掛り:エンタメ系クラブに元気がない」「手掛り:謎の爆発事件」   の両方の調査に成功したタイミングでイベント「宣戦布告Mrボンバー」が発生する。 -------------------------------------------------------------------------------- 情報 -------------------------------------------------------------------------------- ■手掛り: エンタメ系クラブに元気がない 必要成功数:1 表:近頃さまざまな要因でエンタメ系クラブが活動できない状態に追い込まれている。 裏(情報):退屈促進委員会という謎の組織が暗躍している。さらにその背後には天魔が関わっているという噂が。      敵の存在を知って士気上昇。PC全員アウルを1点得る。 謎の爆発事件 必要成功数:2 表:近頃学園の各所で謎の爆発事件が起きている。 裏(情報):Mrボンバーという悪魔の仕業ではないだろうか。Mrボンバーは人間の退屈を燃料に爆発を引き起こす能力を持っている。 -------------------------------------------------------------------------------- イベント詳細 -------------------------------------------------------------------------------- ■月曜授業 月曜日の授業パートに授業を行ったPCは、クラスメイトから爆発事件の噂を聞くことができる。 爆発事件の噂を聞いた場合「手掛り:謎の爆発事件」を公開する。 ■「演撃部との邂逅」 演劇部の部室で演劇部の面々から事情を聴くことができるイベントです。 強制参加ではありません(最低限1人は参加してもらう必要があります)。 NPCとしてキャサリン、主役田、目力アイが登場します。 3人からの状況の説明の後に「特殊な行動[演劇練習]」と「決戦フェイズ[演劇戦闘ルール]」を説明します。 「演劇部は撃退士の技術を活かした演劇を目指す部活である」 「しかし各々が自分のやりたいこと、やりたくないことを優先しているので公演はグダグダになりまったく盛り上がらない」 「木曜日の放課後に公演があるが、やはり練習は上手くいっていない」 「部員は3人だけで人手は常にたりていない」 「加えて、次回の公演で学園を盛り上げることができなければ廃部と告げられてしまったためPC達にも手伝ってもらいたい」 ■「真夜中のキャサリン」 キャサリンが部室に残ってバレエの練習をしているところを目撃する。 キャサリンはPCに内心を打ち明ける。 「本当はバレリーナになりたい。」 「しかしキャサリンの家は医者の家系であり、医者としての英才教育を受け、将来は医者になるしか道はなかった。」 「アウルの力に目覚めたことで家を出て久遠ヶ原学園に来ることができたので卒業するまでの間くらい自由にしていたい。」 このシーンに登場したPCはキャサリンに対しての好意を上昇させる。 キャサリンはこのシーンに登場したPC達への好意を上昇させる。 このシーンを発生させている場合、決戦フェイスでの観客ハプニングチャートの1~2の結果を無効化することができる。 (キャサリンが医者としての力を発揮して観客を手当してくれる。) ■「爆発事件発生」 「さいきん演劇部の公演や軽音部のライブが無くて退屈だな」と嘆いていた生徒達の周りで様々なものが爆発し始める。 必要成功数3の判定に成功することで生徒たちを助けることができる。 爆発事件の情報を入手している場合、爆発を止める方法(退屈をなくす)がわかるので必要成功数を1に変更する。 生徒たちを助けた場合、お礼として、登場しているPC全員ポーションを1本づつ受け取る。 月曜の授業パートで「手掛り:爆発事件について」が公開されていない場合、このタイミングで公開する。 ■「真夜中の主役田」 学校帰りの主役田を見かけ、後をつけると主役田が暴れている不良をたしなめているところを目撃する。 主役田はPCに昔語りをする。 「主役田は昔不良だった。」 「しかしたまたま役者からサインをもらい、それをきかっけにドラマの中の主役(ヒーロー)達に影響を受けるようになって更生する」 「今は自分も誰かに道を示すことのできるような主役(ヒーロー)になりたいと思っている。」 「なので演撃部の主役をめざしつつ、こうして昔の仲間だった不良を諭したりしている。」 このシーンに登場したPCは主役田に対しての好意を上昇させる。 主役田はこのシーンに登場したPC達への好意を上昇させる。 このシーンを発生させている場合、決戦フェイスでの観客ハプニングチャートの2~3の結果を無効化することができる。 (主役田が暴れだした不良をたしなめてくれる。) ■「暗躍」 退屈促進委員会という腕章をつけた一団が映画研究会の撮影機器を破壊している現場に遭遇する。 必要成功数2の判定に成功すると追い払うことができる。 追い払うことに成功した場合、映画研究会からお礼として、登場しているPC全員ポーションを1本づつ受け取る。 ■「真夜中の目力アイ」 音楽室からきれいな歌声が聞こえてくる。中では電気も付けずに目力アイが歌っている 目力アイは聞かれると自分の過去を目で訴える。 「目力アイは昔聖歌隊で歌っていた。」 「しかし歌でちやほやされる目力アイをねたんだ友人達の『あいつの声キモイよね』という影口をきいてしまいショックを受けた」 「その結果人前で声を出すことが怖くなり、喋れなくなってしまった。」 このシーンに登場したPCは目力アイに対しての好意を上昇させる。 目力アイはこのシーンに登場したPC達への好意を上昇させる。 このシーンを発生させている場合、決戦フェイスでの観客ハプニングチャートの4~6の結果を無効化することができる。 (目力アイが泣き出した子供を子守歌でなだめてくれる。) ■「決戦フェイズ」 演劇部の公演の日。 他のエンタメ系部活がのきなみ活動停止しているためそれなりに集まっている観客。 そして陰ながら様子をうかがっているMrボンバー。 開園のブザーがなり決戦開始。 決戦では[演劇戦闘ルール]を用いて戦闘を行います。 さらにエネミーとしてMrボンバーが登場します。 Mrボンバーは観客の生命力(退屈)が0になると負けを認めて去っていきます。 ■「宣戦布告Mrボンバー」 一連の事件がMrボンバーの仕業だと突き止めたPC達の前にMrボンバーが現れる。 MrボンバーはPC達に宣戦布告する。 「Mrボンバーは人間の退屈を燃料に爆発を引き起こす悪魔である。」 「久遠ヶ原学園に退屈をふりまくために退屈促進委員会を結成させ、暗躍していた。」 「演撃部はエンタメ系の部活だがむしろ退屈を振りまいていたため放置していた。」 「木曜日の演撃部の公演で勝負をしよう。」 「観客がすこしでも退屈を感じば、それを燃料にPC達に爆発攻撃を行う」 「もしPC達が爆発に倒れれば会場中の退屈を使って久遠ヶ原学園を爆破する。」 「もしすべて観客から退屈を取り払うことができればMrボンバーは身を引く。」 -------------------------------------------------------------------------------- 日常フェイズの特殊ルール -------------------------------------------------------------------------------- ■特殊な行動[演劇練習] 日常フェイズの行動として[演劇練習]を行うことができる。 演劇の1シチュエーションを練習する。 PCは演劇の1シチュエーション(演出や台詞、小道具作成等も含む)を発案する。 好きな能力値で判定し、成功すると練習した内容を決戦フェイズで利用可能な武器として獲得することできる(モノではないのでアイテム所持数にはカウントしない)。 威力1、射程1を基本能力値とし、さらに成功数を威力と射程に自由に振り分けた能力の武器として扱う。 ※この行動の際にNPCからのアシストをもらう場合、1シナリオ1回の制限を無視してアシストを受けることができる(アウルの消費は必要)。 -------------------------------------------------------------------------------- 決戦フェイズの特殊ルール -------------------------------------------------------------------------------- ■[演劇戦闘ルール] 決戦フェイズは演劇を戦闘として扱う特殊なルールで行います。 ・観客(全員まとめて1つのキャラクターとして扱います)をエネミーとして扱います。 ・観客の生命力は「観客の退屈」を表します。 ・速度はテンションを表します。 ・PCの攻撃は撃退士の力を使った演劇的アクションとして扱われ、ダメージは「観客の退屈」の減少として表現されます。 ・演劇練習によって作成したシチュエーションを武器として使用することができます。 ・すなわちPCは観客とテンションを併せてアクションを行い、「観客の退屈」を0にすることで満足させることを目指します。 -------------------------------------------------------------------------------- エネミーデータ -------------------------------------------------------------------------------- ■エネミー:観客 生命力(退屈):180 能力値:学力(10)、青春力(10)、政治力(10) ※攻撃する代わりに観客ハプニングチャートを振る >>観客ハプニングチャート(1D6) 1~2: Mrボンバーの爆発の余波で観客に怪我人が出る。 必要成功数2の学力の判定に成功すると手当を行うことができる。 判定に失敗した場合、士気が下がりPC全員のアウルが1点減少する。 3~4: 会場にいた不良が暴れ始める。 PC全員に2D6のダメージ。 5~6: 会場にいた子供が泣き出した! PC全員に変調を1つ与える。 ■エネミー:Mrボンバー 生命力:200 能力値:学力(12)、青春力(15)、政治力(12) スキル: 「退屈は爆発だ」 人間の退屈を燃料に爆発を引き起こす。 観客のいる速度から射程2の範囲内のPC全員に 威力2で攻撃を行う。判定は青春力で行う。 --------------------------------------------------------------------------------