インタビュー

第3回「なろうコン大賞」受賞者、早秋先生のインタビューです。

「なろうコン」の存在はいつ頃知りましたか?

『塔の管理をしてみよう(以下、塔の管理)』を投稿し始めたころに、「第2回なろうコン」の応募をしていたのを見て知りました。当時は、とても応募する気にはなれなかったのを覚えております。

「第3回なろうコン」に応募したきっかけや動機を教えてください。

大きなコンテストですから、予選を通過すれば多くの人に知ってもらい私の作品を読んでいただけるきっかけになるのではないかと思ったためです。
 実際に多くの方に目を通していただけるようになったと実感しております。

入賞決定の一報を受けたときはどんな心境でしたか?

テンプレな反応で申し訳ないですが、「え、マジで?」というのが本音でした。
 ちなみに、未だにどこかで信じ切れていないところがあります。出来上がった本を受け取るまでは完全に信じることは出来ないと思います(笑)。

受賞作である『塔の管理をしてみよう』はどんなことから着想したものなのでしょうか。

基本的に私は、ダンジョン物が好きです。どうせ書くのであれば、ダンジョン物が書きたいというのが最初の着想です。そこから主人公が決まり、最初のヒロイン二人が決まり、徐々に設定が固まっていったという流れです。

はじめに頭に浮かんだイメージはどんなものでしたか?

主人公はダンジョンマスター(塔の管理では管理人)になるとして、引き籠ってダンジョン(塔)を管理していくのであれば、別に主人公自体は強くなくてもいいじゃないかと。だったらヒロインが傍にいるのは確定しているのだから、そのヒロインを強くしたほうが面白いんじゃないか、というのが最初に浮かびました。

書き始めた時点では、どのあたりまでストーリーが決まっていたのでしょうか。

実は古くから「なろう」の活動報告を見てくださっている読者の方は知っているかと思いますが、第一部の塔を中心にして国を作るところまでがもともと考えてあったストーリーです。書いているうちに書き足りない所やこうした話を書いてほしい、という希望が読者の皆様から頂いたので、私の当初の予想とは遥かに超えて連載が続いています。

最初に誕生したキャラクターは誰でしたか?

考助(主人公)です。その後は、最初に加わるヒロイン二人です。この三人は何も悩まずにスパッと決まりました。

書き始めて最初にぶつかった壁はどんなものでしたか?

一話ごとの文字数が増やせないこと、でしょうか。
 読者の方から「もう少し文字数を増やしてほしい」と指摘を頂いていたのですが、どうしても時間的な制約や話のまとまりとして今の文字数を超えることが出来ませんでした。これは未だの越えられていない壁ですね。ただ、色々な理由で今後も超えることは目指さないと思います。

『塔の管理をしてみよう』を書いているときに、最も楽しいのはどんなシーンを書いているときですか?

ナナとワンリが活躍しているとき!
 ナナとワンリをモフッているとき!

また、難しさを感じるのはどんなときですか?

話を書いている途中で、当初考えていた着地点とは全く違った方向に話が進んで、どう着地させるかと考えているときです。強引に着地させると元の話と整合性が取れなくなるので、とても気を使っています。

書籍化にあたっての改稿・加筆作業で、特に意識したのはどんなところですか?

web版はそもそも本にすることを意識して書いていないので、一冊の本にしたときにきちんとまとまるようにしたことです。最後の締めはその典型でしょうか。……私が思い描いた通りになっているといいですね。

書籍化作業で楽しかったこと、苦労したことを教えてください。

楽しかったのは、校正さんの目で見てどういうふうにチェックされて返ってくるのかを見る瞬間で、苦労したのは原稿が戻ってくるまでの待っている間です。どんな修正がされるのか、ドキドキでした。

そもそも小説を書き始めたのは何歳くらいのころからですか?

高校生の時からです。

好きな小説家や作品、小説のジャンルを教えてください。

茅田砂胡先生です。その先生が書いている『スカーレット・ウィザード』はかなりはまっていました。好きな小説のジャンルは、やっぱりダンジョン物でしょうか。あるいは、モフリ……もとい、テイマー系のモンスターを育てていく話です。

ぜひ次回の「なろうコン」(「ネット小説大賞」)応募者の方にアドバイスをお願いします!

最初に自分で思い描いた所まで書ききること、でしょうか。勿論、最後まで書ききってから「なろう」に投稿するのか、途中で投稿するのかは個人個人の判断でよろしいかと思います。

最後に、いつも応援してくれる読者さんにメッセージをお願いします。

いつも『塔の管理をしてみよう』を読んでいただき誠にありがとうございます。読者の皆さまが今まで読み続けて評価をしてくださったからこそ、そして様々な感想をいただいたからこそ今まで書き続けることが出来ております。これはお世辞とかでもなんでもありません。事実です。皆さまがいらっしゃったからこそ、『塔の管理をしてみよう』は書籍という形で世に出ることができました。本当にありがとうございます。そして、これからもぜひ『塔の管理をしてみよう』をよろしくお願いいたします。

ありがとうございました!